JP2015085788A - 車両の所定部品の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定部品に入力する荷重の増大時に、該荷重による被取付部材の損傷を防止する。
【解決手段】ブラケット10は、前端側の前方領域43と、後端側の後方領域44と、前方領域43と後方領域44との間の易破断部42とを一体的に有する。前方領域43には、ボルト等によってバンパ一体型FUP2が固定される。後方領域44は、サイドフレーム6に締結固定される。易破断部42は、前方領域43と後方領域44との間で、ブラケット10の上端縁から下端縁まで斜め後下方へ直線状に延びる。ブラケット10は、バンパ一体型FUP2に入力する荷重の増大によって、前方領域43と後方領域44とが易破断部42で分割された分割状態となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、所定部品を車体側に支持する車両の所定部品の支持構造に関する。
特許文献1には、シャシフレームの車両前方側の先端近傍にブラケットを備えるフロントアンダーランプロテクタが記載されている。ブラケットは、車両長手方向に沿って揺動可能に支承されるフロントアンダーランプロテクタステーと、フロントアンダーランプロテクタステーの前方で車両幅方向に延在するフロントアンダーランプロテクタビームと支持する。ブラケットとフロントアンダーランプロテクタステーとの間には、エネルギー吸収部材が配置される。車両等の物体が衝突した際には、フロントアンダーランプロテクタステーを揺動させてエネルギー吸収部材を圧壊し、同時にフロントアンダーランプロテクタステーの揺動に伴ってフロントアンダーランプロテクタビームを下方に移動させる。
特開2002−362267号公報
特許文献1に記載のフロントアンダーランプロテクタのブラケットでは、車両等の物体(相手車両)が衝突してフロントアンダーランプロテクタビーム(所定部品)が下方へ移動してエネルギー吸収部材が圧壊する。エネルギー吸収部材が圧壊した状態で相手車両からフロントアンダーランプロテクタビームに入力する荷重が増大すると、シャシフレーム(被取付部材)を下方へ引き下げる力がブラケットから作用するとともに、シャシフレームを上方へ押圧する力がフロントアンダーランプロテクタステーから作用する。このため、相手車両からフロントアンダーランプロテクタビームに入力する荷重の増大時に、ブラケットから作用する力によってシャシフレームが損傷するおそれがある。
そこで、本発明は、所定部品に入力する荷重の増大時に、被取付部材の損傷を防止することが可能な車両の所定部品の支持構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の車両の所定部品の支持構造は、非通常時に荷重の入力を受ける所定部品を、車体側の被取付部材に固定される固定側領域と前記所定部品を支持する部品側領域とを一体的に有するブラケットによって車体側に支持する車両の所定部品の支持構造であって、易破断部と破断部ボルトとを備える。易破断部は、ブラケットの固定側領域と部品側領域との間に設けられ、破断部ボルト挿通溝と連結部とを有する。破断部ボルトは、破断部ボルト挿通溝を挿通するボルト軸を有し、易破断部を被取付部材に締結固定する。破断部ボルト挿通溝は、ブラケットを固定側領域と部品側領域とに分割するように、ブラケットの一端縁から他端縁まで所定方向に略直線状に延びる。連結部は、破断部ボルトのボルト軸に近接又は接触した状態で、ブラケットの一端縁とボルト軸との間で破断部ボルト挿通溝を横断して固定側領域と部品側領域とを連結し、前記所定部品に入力する荷重の増大時にボルト軸との当接によって破断して固定側領域に対する部品側領域の前記所定方向への移動を許容する。
上記構成では、前記所定部品に入力する荷重が増大して連結部が破断すると、固定側領域に対する部品側領域の前記所定方向への移動が許容されるので、ブラケットの部品側領域から固定側領域への荷重の入力を抑えることができ、固定側領域からの荷重の入力による被取付部材の損傷を防止することができる。
また、連結部は破断部ボルトのボルト軸との当接によって破断する。すなわち、破断部ボルトのボルト軸が連結部の破断を助長するので、破断部ボルト等の他の部品との当接を伴わずに連結部を破断させる場合に比べて、入力する荷重の増大に応じて、連結部の破断を確実に発生させて部品側領域を移動させることができ、被取付部材の損傷を確実に防止することができる。
また、固定側領域と部品側領域との間の易破断部を破断部ボルトが被取付部材に締結固定するので、被取付部材に対する部品側領域の取付強度を高めることができる。また、所定部品が荷重の入力を受けない通常時において、部品側領域の取付強度が高くなり、固定側領域に対する部品側領域の変動が抑制されるので、部品側領域の変動(変位)によって連結部が破断部ボルトのボルト軸から受ける押圧荷重(例えば、所定部品の重さによる押圧荷重)の入力を抑えることができ、連結部の耐久性の低下(疲労等)による連結部の意図しない破断を防止することができる。
また、所定部品に入力する荷重の増大によって連結部が破断するので、入力する荷重から被取付部材が受ける衝撃エネルギを連結部の破断によって吸収することができる。
本発明の第2の態様の車両の所定部品の支持構造は、非通常時に荷重の入力を受ける所定部品を、車体側の被取付部材に固定される固定側領域と前記所定部品を支持する部品側領域とを一体的に有するブラケットによって車体側に支持する車両の所定部品の支持構造であって、易破断部と部品側ボルト挿通溝と部品側ボルトとを備える。易破断部は、ブラケットの固定側領域と部品側領域との間に設けられ、ブラケットの一端縁から他端縁まで所定方向に略直線状に延び、前記所定部品に入力する荷重の増大時に破断して固定側領域に対する部品側領域の前記所定方向への移動を許容する。部品側ボルト挿通溝は、部品側領域のうち少なくとも被取付部材と重なる重複領域に前記所定方向に沿って直線状に形成され、ブラケットの一端縁に開口を有する。部品側ボルトは、部品側ボルト挿通溝を挿通するボルト軸を有し、ブラケットの部品側領域を被取付部材に締結固定する。部品側ボルト挿通溝は、固定側領域に対して部品側領域が前記所定方向へ移動する際に、開口へ向かう部品側ボルトのボルト軸の相対移動を許容するとともに、固定側領域に対する部品側領域の移動方向を前記所定方向に規制する。
上記構成では、前記所定部品に入力する荷重が増大して易破断部が破断すると、固定側領域に対する部品側領域の前記所定方向への移動が許容されるので、ブラケットの部品側領域から固定側領域への荷重の入力を抑えることができ、固定側領域からの荷重の入力による被取付部材の損傷を防止することができる。
部品側ボルトのボルト軸が部品側領域の部品側ボルト挿通溝を挿通し、部品側ボルトがブラケットの部品側領域を被取付部材に締結固定するので、被取付部材に対する部品側領域の取付強度を高めることができる。また、ブラケットの部品側領域を部品側ボルトによって被取付部材に締結固定しても、部品側ボルト挿通溝の開口へ向かう部品側ボルトのボルト軸の相対移動を部品側ボルト挿通溝が許容するので、部品側領域を固定側領域に対して前記所定方向へ移動させることができる。
また、固定側領域に対する部品側領域の移動方向を部品側ボルト挿通溝が前記所定方向に規制するので、前記所定部品に入力する荷重が増大して易破断部が破断した際に、部品側ボルトのボルト軸が部品側ボルト挿通溝の開口側への相対移動を開始して開口から部品側ボルト挿通溝の外側へ出るまでの間は、部品側領域を前記所定部品と共に確実に前記所定方向へ移動させることができる。また、前記所定方向を任意に設定することができるので、部品側領域を前記所定部品と共に所望の方向へ移動させることができる。
また、所定部品に入力する荷重の増大によって易破断部が破断するので、入力する荷重から被取付部材が受ける衝撃エネルギを易破断部の破断によって吸収することができる。
本発明の第3の態様の車両の所定部品の支持構造は、上記第2の態様の車両の所定部品の支持構造であって、抵抗部を備える。抵抗部は、ブラケットの一端縁と部品側ボルトのボルト軸との間の部品側ボルト挿通溝内にブラケットに固定的に設けられ、前記所定部品に入力する荷重の増大時にボルト軸との当接によって破断してボルト軸の前記相対移動を許容する。
上記構成では、ブラケットの一端縁(部品側ボルト挿通溝の開口)と部品側ボルトのボルト軸との間の部品側ボルト挿通溝内に抵抗部を備えるので、抵抗部を部品側ボルトのボルト軸に近接又は接触する位置に配置した場合には、ボルト軸による部品側領域の支持や、部品側領域の位置決めが可能となる。また、抵抗部を部品側ボルトのボルト軸から離間して配置した場合には、前記所定部品に入力する荷重が増大して易破断部が破断した後に、遅れて抵抗部と部品側ボルトのボルト軸とが当接して抵抗部が破断するので、所定部品に入力する荷重から被取付部材が受ける衝撃エネルギを易破断部と抵抗部とによって段階的に吸収することができる。
本発明の第4の態様の車両の所定部品の支持構造は、上記第2または第3の態様の車両の所定部品の支持構造であって、破断部ボルトを備える。破断部ボルトは、易破断部を被取付部材に締結固定する。易破断部は、破断部ボルト挿通溝と連結部とを有する。破断部ボルト挿通溝は、ブラケットを固定側領域と部品側領域とに分割するように、ブラケットの一端縁から他端縁まで前記所定方向に略直線状に延びる。連結部は、破断部ボルト挿通溝を横断して固定側領域と部品側領域とを連結する。破断部ボルトは、破断部ボルト挿通溝を挿通するボルト軸を有する。連結部は、破断部ボルトのボルト軸に近接又は接触した状態で、ブラケットの一端縁と破断部ボルトのボルト軸との間に配置され、前記所定部品に入力する荷重の増大時に破断部ボルトのボルト軸との当接によって破断する。
上記構成では、部品側ボルトによる被取付部材に対するブラケットの部品側領域の締結固定に加えて、ブラケットの易破断部も被取付部材に対して破断部ボルトによって締結固定されるので、被取付部材に対するブラケットの取付強度をさらに高めることができる。
本発明の第5の態様の車両の所定部品の支持構造は、上記第1〜第4の態様のいずれかの車両の所定部品の支持構造であって、ボルト軸は、ブラケットの一端縁側へ突出して先細りする突起部を有する。
上記構成では、ボルト軸がブラケットの一端縁側へ突出する突起部を有するので、ブラケットの部品側領域が前記所定方向へ移動する際に、ボルト軸の突起部が易破断部の連結部または部品側ボルト挿通溝内の抵抗部に当接する。連結部や抵抗部(連結部等)に当接するボルト軸の突起部がブラケットの一端縁側へ突出して先細りするので、突起部を備えないボルト軸が連結部等を破断させる場合に比べて、入力する荷重の増大に応じて、連結部の破断をさらに確実に発生させて部品側領域を移動させることができ、被取付部材の損傷を確実に防止することができる。
本発明の第6の態様の車両の所定部品の支持構造は、上記第1〜第5の態様のいずれかの車両の所定部品の支持構造であって、被取付部材は、車体フレームであり、所定部品は、車両の前部下方で車幅方向に延びるフロントアンダーランプロテクタである。
上記構成では、被取付部材が車体フレームであり、前記所定部品がフロントアンダーランプロテクタであるので、フロントアンダーランプロテクタに入力する荷重が増大してブラケットが破断し、ブラケットからの荷重の入力による車体フレームの損傷を防止することができる。
本発明によれば、所定部品に入力する荷重の増大時に、被取付部材の損傷を防止することができる。
第1実施形態に係る車両の所定部品の支持構造を適用したトラックの側面図である。 図1の車両の所定部品の支持構造の分解斜視図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図2のブラケットの側面図であり、(a)は通常状態を、(b)は、分割状態を示す。 図4(a)のブラケットの要部の側面図である。 図4(a)のVI−VI矢視断面図である。 第2実施形態に係る車両の所定部品の支持構造の斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、所定部品としてのバンパ一体型フロントアンダーランプロテクタを、被取付部材としての車体フレームにブラケットによって支持する支持構造について説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両の所定部品の支持構造11(以下、単に支持構造と称する)は、トラック(車両)1のバンパ一体型フロントアンダーランプロテクタ(所定部品、フロントアンダーランプロテクタ)2に適用される。バンパ一体型フロントアンダーランプロテクタ2(以下、バンパ一体型FUPと称する)を備えるトラック1は、キャブ3が概ねエンジン(図示省略)の上方に配置されるキャブオーバー型の車両であり、車体フレーム(被取付部材)4と、キャブ3の前面の車幅方向両側のヘッドランプ9(図1には左側のみ示す)と、キャブ3の車幅方向両側の下方に配置される左右のフロントタイヤ5(図1には左側のみ示す)とを有する。
図2に示すように、車体フレーム4は、トラック1の車幅方向両側で前後に亘って延びる左右のサイドフレーム6と、車幅方向に沿って延びて左右のサイドフレーム6を連結する複数のクロスフレーム7とを有する。左右のサイドフレーム6は、それぞれ上板部51と下板部52と側板部8とによって断面略コ字状に形成される。左右のサイドフレーム6の側板部8は、複数(本実施形態では9箇所)のボルト挿通孔53をそれぞれ有する。左右のサイドフレーム6の側板部8の車幅方向外側面には、側面視略L字状の左右1対のブラケット10が後述するボルト40及びナット41によって固定され、左右のブラケット10を介して車体フレーム4にバンパ一体型FUP2が固定される。すなわち、本実施形態に係る支持構造11は、バンパ一体型FUP2を左右のブラケット10によって車体側の車体フレーム4に支持する支持構造11である。なお、左右のブラケット10を含む支持構造11は、トラック1の左右に対称的に設けられて、ほぼ同様の構成を有するため、以下では左側について説明し、右側の説明を省略する。
バンパ一体型FUP2は、外装パネル12の内側に発泡ウレタン13(図3参照)が充填された箱型の構造体であって、給気孔14と左右のステップ部15と左右のヘッドランプ支持部16とを有する。バンパ一体型FUP2は、トラック1の前部下方で車幅方向に延びて他の車両(以下、相手車両と称する)65(図1参照)との衝突時(非通常時)にトラック1の下方への相手車両65の潜り込みを防止するフロントアンダーランプロテクタ部66と、フロントアンダーランプロテクタ部66の上方に配置されて車体フレーム4を前方から覆うバンパ部67とを一体的に備える。バンパ一体型FUP2には相手車両65との衝突時に相手車両65からの荷重が入力する。
外装パネル12は、スチールなどの鋼板からなる略箱状体であって、上板部17、底板部18、前板部19、後板部20、及び左右の側板部21を有し、それぞれが溶接やボルト(図示省略)等によって固定されて内側に閉空間を区画形成する。上板部17と底板部18とは、車幅方向に延びる前端縁22と、前端縁22の車幅方向両側から車幅方向外側の後方へ円弧状に延びる左右の側端縁23と、車幅方向に延びて左右の側端縁23の後端同士を連結する後端縁24とをそれぞれ有し、上下方向に相対向した状態で配置される。上板部17及び底板部18のそれぞれの後端縁24の車幅方向中央部には、前方へ凹んだ切欠部25が形成され、切欠部25の車幅方向の長さは、車体フレーム4よりも僅かに広く設定される。前板部19は、底板部18の前端縁22に沿って起立して車幅方向に延び、上端縁が上板部17の前端縁22に固定される。前板部19の車幅方向両側には、横長矩形状のランプ開口26が形成され、前板部19の車幅方向中央部には、横長矩形状の前給気開口27が形成される。左右の側板部21は、底板部18の左右の側端縁23に沿って起立し、前板部19の車幅方向両側から連続して後方へ延び、上端縁が上板部17の左右の側端縁23に固定される。左右の側板部21には、矩形状のステップ開口28が形成される。後板部20は、底板部18の後端縁24に沿って起立し、車幅方向中央部には切欠部25に沿って前方へ凹む凹部29を有する。後板部20の凹部29の上端部は、前方へ傾斜する傾斜面部31を有し、傾斜面部31の上端が上板部17の切欠部25の後端縁24に固定される。傾斜面部31の後方の空間は、後述するようにバンパ一体型FUP2が車体フレーム4から脱落する際に車体フレーム4の通過を許容するスペースである。後板部20の凹部29には、前板部19の前給気開口27と相対向する位置に横長矩形状の後給気開口30が形成される。なお、外装パネル12の材料は、スチールなどの鋼板に限られず、CFRP等の樹脂であってもよい。
給気孔14は、外装パネル12の車幅方向中央部で前後方向に貫通する孔であって、前板部19の前給気開口27から後板部20の後給気開口30まで直線状に延びる断面矩形状の筒状体32の内側面に区画され、エンジン(図示省略)に供給される空気の流路として機能する。前板部19の前給気開口27には、ラジエーターグリル33が固定される。
左右のステップ部15は、車幅方向外側へ向かって開口する箱体状のステップ本体34と、ステップ本体34の車幅方向外側の外周から突出する鍔状のフランジ部35とをそれぞれ有する。ステップ部15は、ステップ本体34の車幅方向内端部側から外装パネル12の側板部21のステップ開口28に挿入され、フランジ部35の車幅方向内側面が外装パネル12の側板部21の車幅方向外側面に当接した状態で、溶接やボルト(図示省略)等によって外装パネル12に固定される。左右のステップ部15は、トラック1のキャブ3に乗降する際の乗員の足場として機能する。なお、左右のステップ部は、これに限定されるものではなく、トラック1のキャブ3に乗降する際の乗員の足場として機能すればよく、例えば、外装パネル12の側板部21よりも車幅方向外側へ突出したり、上下に複数並べたりしてもよい。
左右のヘッドランプ支持部16は、前方へ向かって開口する箱体状の支持部本体36と、支持部本体36の前端部の外周から突出する鍔状のフランジ部37とをそれぞれ有する。支持部本体36は、前方へ向かって開口する矩形状の開口38と、開口38から後方へ延びるランプ収納孔39とを有し、ランプ収納孔39にヘッドランプ9が収納される(図1参照)。ヘッドランプ支持部16は、支持部本体36の後部側から外装パネル12の前板部19のランプ開口26に挿入され、フランジ部37の後面が外装パネル12の前板部19の前面に当接した状態で、溶接やボルト(図示省略)等によって外装パネル12に固定される。なお、ヘッドランプ支持部16は、これに限定されるものではなく、ヘッドランプ5を支持できればよい。
図3に示すように、発泡ウレタン13は、外装パネル12に区画形成される閉空間の全域に充填されて、外装パネル12の内側から外装パネル12の変形を抑制する。発泡ウレタン13には、空気が内包されているので、多数の空洞部分が内在する。なお、発泡ウレタン13に代えて、多数の空洞部分が内在する発泡スチロールや発泡ポリエチレン等を外装パネル12に区画形成される閉空間の全域に充填してもよい。
図4(a)に示すように、ブラケット10は、側面視略L字状の板状体であって、サイドフレーム6の側板部8の車幅方向外側面に複数組(本実施形態では9組)のボルト40及びナット41によって締結固定される。ブラケット10は、前端側の前方領域(部品側領域)43と、後端側の後方領域(固定側領域)44と、前方領域43と後方領域44との間の易破断部42とを一体的に有する。前方領域43には、ボルト等(図示省略)によってバンパ一体型FUP2が固定される。後方領域44は、サイドフレーム6に締結固定される。易破断部42は、前方領域43と後方領域44との間で、ブラケット10の上端縁(一端縁)から下端縁(他端縁)まで斜め後下方(所定方向)へ直線状に延びる。ブラケット10は、前方領域43と後方領域44とが易破断部42で一体化された通常状態(図4(a)参照)でサイドフレーム6に固定され、後述するように、バンパ一体型FUP2に入力する荷重の増大によって、前方領域43と後方領域44とが易破断部42で分割された分割状態(図4(b)参照)となる。
ブラケット10の易破断部42は、ブラケット10を前方領域43と後方領域44とに分割するように、ブラケット10の上端縁から下端縁まで斜め後下方へ直線状に延びて車幅方向に貫通する破断部ボルト挿通溝57と、破断部ボルト挿通溝57を前後方向に横断して前方領域43と後方領域44とを連結する複数(本実施形態では2箇所)の連結部48とを有する。破断部ボルト挿通溝57は、2箇所の連結部48によって3つに分割された溝であって、ブラケット10の上端縁から斜め後下方へ直線状に延びて車幅方向に貫通する上切欠部45と、ブラケット10の下端縁から斜め前上方へ直線状に延びて車幅方向に貫通する下切欠部46と、上切欠部45の下端の近傍から下切欠部46の上端の近傍まで斜め後下方へ直線状に延びて車幅方向に貫通する長孔状の貫通孔47とを有する。上切欠部45と貫通孔47との間、及び下切欠部46と貫通孔47との間で前方領域43と後方領域44とを連結する2箇所の連結部48の板厚は、前方領域43及び後方領域44の板厚よりも薄肉に形成される。なお、破断部ボルト挿通溝57を2箇所の連結部48によって3つに分割したが、1箇所の連結部48によって2つに分割したり、3箇所以上の連結部48によって4つ以上に分割したりしてもよい。
ブラケット10の後方領域44は、複数(本実施形態では3箇所)のボルト挿通孔61を有する(図2参照)。なお、ボルト挿通孔の数は上記に限定されない。
ブラケット10の前方領域43は、サイドフレーム6の側板部8の車幅方向外側面に重なる重複領域62に、それぞれがブラケット10の上端縁から易破断部42と略平行に斜め後下方へ直線状に延びて車幅方向に貫通する複数(本実施形態では2箇所)のスライド溝(部品側ボルト挿通溝)49を有する。複数のスライド溝49は、ブラケット10の上端縁に上方開口(開口)58をそれぞれ有する。複数のスライド溝49の内側には、スライド溝49を前後方向に横断してスライド溝49内で前後に対向する内面同士を連結する複数(本実施形態では1箇所のスライド溝49に対して2箇所の計4箇所)の連結部(抵抗部)50が溶接等によって固定される。連結部50は、バンパ一体型FUP2に入力する荷重の増大時に後述するボルト軸59bに当接して破断する強さで固定されている。なお、スライド溝49及び連結部50の数は、上記に限定されない。例えば、スライド溝49を重複領域62に1箇所または3箇所以上設けてもよく、連結部50を1箇所のスライド溝49に対して1箇所または3箇所以上設けてもよい。
ブラケット10をサイドフレーム6に締結固定する複数のボルト40は、サイドフレーム6の側板部8の複数のボルト挿通孔53を車幅方向内側から挿通して側板部8から車幅方向外側へ突出し、ブラケット10の後方領域44の複数のボルト挿通孔61と、易破断部42の下切欠部46(下側の連結部48の下方)と、易破断部42の貫通孔47(上側の連結部48の下方)と、前方領域43の複数のスライド溝49(複数の連結部50のそれぞれの下方)とを挿通する。なお、ブラケット10を所定の位置に配置した状態で、ボルト40をサイドフレーム6の複数のボルト挿通孔53に車幅方向外側から挿通してもよい。
ブラケット10の後方領域44は、複数のボルト挿通孔61を挿通する複数(本実施形態では3本)のボルト40aと複数のナット41aとの螺合によってサイドフレーム6に締結固定される。
ブラケット10の前方領域43の2箇所のスライド溝49の各連結部50の下方には、複数(本実施形態ではスライド溝49に対して各2本の計4本)のボルト(部品側ボルト)40bのボルト軸59b(図6参照)が挿通する。図5及び図6に示すように、スライド溝49を挿通するボルト40bのボルト軸59bには、連結部50側(ブラケット10の上端縁側)へ突出して先細りする突起部56を有する筒状の破断部材55が固定される。破断部材55は、筒状体であって、ボルト40bのボルト軸59bの雄ネジと螺合する雌ネジが形成された内周面(図示省略)を有し、ボルト40bの雄ネジと螺合することによってボルト40bに固定され、突起部56の先端が連結部50に接触している。すなわち、連結部50は、ブラケット10の上端縁とボルト40bのボルト軸59bとの間のスライド溝49内でボルト軸59b(破断部材55)の突起部56に接触する状態でブラケット10に固定されている。ブラケット10よりも車幅方向外側へ突出するボルト40bのボルト軸59bには、ワッシャー54が取付けられた状態でナット41bが螺合してブラケット10の前方領域43がサイドフレーム6に締結固定される。なお、突起部56の先端と連結部50とが近接した状態でブラケット10の前方領域43がサイドフレーム6に締結固定されてもよい。
ブラケット10の易破断部42の下切欠部46及び貫通孔47には、それぞれ1本ずつボルト(破断部ボルト)40cのボルト軸59cが挿通する。ボルト40cのボルト軸59cには、上記ボルト40bのボルト軸59bと同様に突起部56を有する筒状の破断部材55が固定され、突起部56の先端が連結部48に接触している。すなわち、連結部48は、ブラケット10の上端縁とボルト40cのボルト軸59cとの間の破断部ボルト挿通溝57内でボルト40cのボルト軸59c(破断部材55)の突起部56に接触する状態でブラケット10に固定されている。ブラケット10よりも車幅方向外側へ突出するボルト40cのボルト軸59cには、ワッシャー54が取付けられた状態でナット41cが螺合してブラケット10の易破断部42がサイドフレーム6に締結固定される。なお、突起部56の先端と連結部48とが近接した状態でブラケット10の易破断部42がサイドフレーム6に締結固定されてもよい。
トラック1と相手車両65(図1参照)とが衝突した非通常時には、通常状態のブラケット10(図4(a)参照)に支持されたバンパ一体型FUP2に相手車両65の前端部が当接する。バンパ一体型FUP2には、相手車両65から荷重が入力し、該荷重が発泡ウレタン13によって吸収される。相手車両65からバンパ一体型FUP2に入力する荷重が増大すると、バンパ一体型FUP2からブラケット10の前方領域43に入力する荷重が増大し、前方領域43及び後方領域44の板厚よりも薄肉に形成される連結部48と、破断部材55の突起部56とが当接し、連結部48が破断する。また、スライド溝49内で前後に対向する内面同士を連結する連結部50と、破断部材55の突起部56とが当接し、連結部50が破断する。連結部48が破断してブラケット10が分割状態(図4(b)参照)となると、ブラケット10の後方領域44に対する前方領域43の移動が許容される。連結部50が破断すると、ボルト40bのボルト軸59bは、スライド溝49の上方開口58側への移動が許容される。ボルト40bのボルト軸59bがスライド溝49の上方開口58側への移動を開始してからボルト軸59bが上方開口58からスライド溝49の外側へ出るまでの間、ブラケット10の後方領域44に対する前方領域43の移動がスライド溝49によって斜め後下方に規制されて、前方領域43が斜め後下方に移動する。さらに、ブラケット10の前方領域43が斜め後下方に移動すると、前方領域43は、バンパ一体型FUP2と共にサイドフレーム6から左右のフロントタイヤ5の前方の路面上に脱落する。
上記のように構成された支持構造11では、バンパ一体型FUP2に入力する荷重が増大してブラケット10の易破断部42の連結部48が破断すると、ブラケット10の後方領域44に対する前方領域43の斜め後下方への移動が許容されるので、ブラケット10の前方領域43から後方領域44への荷重の入力を抑えることができ、後方領域44からの荷重の入力による車体フレーム4の損傷を防止することができる。
また、ボルト40b,40cのボルト軸59b,59cには、ブラケット10の上端縁側へ突出して先細りする突起部56を有する破断部材55が固定される。すなわち、ボルト40b,40cのボルト軸59b,59cが、ブラケット10の上端縁側へ突出する突起部56を有するので、ブラケット10の前方領域43が斜め後下方へ移動する際に、ボルト軸59b,59cの突起部56が連結部50,48にそれぞれ当接する。突起部56がブラケット10の上端縁側へ突出して先細りするので、突起部56を備えない場合に比べて、入力する荷重の増大に応じて、連結部50,48の破断を確実に発生させて前方領域43を移動させることができ、車体フレーム4の損傷を確実に防止することができる。
また、易破断部42の破断部ボルト挿通溝57とスライド溝49とは、バンパ一体型FUP2に入力する荷重の入力方向(トラック1の前方から後方)に対して傾斜する方向(斜め後下方)へ延びるので、直交する方向に延びる場合に比べて、ボルト40c,40bに入力する荷重を低減することができ、ボルト40c,40bからの荷重の入力による車体フレーム4の損傷を防止することができる。また、バンパ一体型FUP2に入力する荷重の増大時に、破断部ボルト挿通溝57とスライド溝49とボルト40c,40bとによって、ブラケット10の前方領域43及びバンパ一体型FUP2を好適に斜め後下方へ移動させることができる。
従って、本実施形態によれば、バンパ一体型FUP2に入力する荷重の増大時に、車体フレーム4の損傷を防止することができる。
また、バンパ一体型FUP2に入力する荷重の増大によって連結部48,50が破断するので、入力する荷重から車体フレーム4が受ける衝撃エネルギを連結部48,50の破断によって吸収することができる。
また、スライド溝49の上方開口58とボルト40bのボルト軸59bの破断部材55との間のスライド溝49内に、破断部材55に接触するように連結部50を配置するので、ボルト軸59bの破断部材55が連結部50の下方からブラケット10の前方領域43を支持し、ブラケット10の前方領域43が位置決めされる。
また、ボルト40b,40cによってブラケット10の前方領域43を車体フレーム4に締結固定するので、車体フレーム4に対するブラケット10(前方領域43)の取付強度を十分に確保することができる。
また、ブラケット10(前方領域43)の取付強度を十分に確保することができるので、バンパ一体型FUP2が荷重の入力を受けない通常時において、後方領域44に対する前方領域43の変動が抑制される。このため、通常時に前方領域43の変動(変位)によって連結部48,50がボルト軸59c,59b(破断部材55)から受ける押圧荷重(例えば、バンパ一体型FUP2の重さによる押圧荷重)の入力を抑えることができ、連結部48,50の耐久性の低下(疲労等)による連結部48,50の意図しない破断を防止することができる。
また、破断部ボルト挿通溝57及びスライド溝49が延びる方向(所定方向)を斜め後下方に設定しているので、バンパ一体型FUP2の後下方の左右のフロントタイヤ5の前方の路面上にブラケット10の前方領域43とバンパ一体型FUP2とを脱落させることができる。
また、バンパ一体型FUP2は、左右のフロントタイヤ5の前方の路面上に脱落するので、相手車両65とトラック1の左右のフロントタイヤ5との間に挟まれて、左右のフロントタイヤ5と共に相手車両65が受ける衝撃を緩和することができる。
また、フロントアンダーランプロテクタ、バンパ、ヘッドランプ支持部材、及びステップをそれぞれ個別のブラケットによって車体フレーム4側に固定しないので、車体フレーム4の前端部の広い取付スペースをバンパ一体型FUP2のブラケット10の取付スペースとして利用することができる。このため、ブラケット10を比較的大きく形成してバンパ一体型FUP2の取付強度をブラケット10によって十分に確保することができる。このように、ブラケット10を大きく形成しても、ブラケット10の後方領域44をサイドフレーム6側に残し、前方領域43をバンパ一体型FUP2と共にサイドフレーム6から脱落させるので、サイドフレーム6から脱落させるブラケット10を小さく抑えることができ、脱落させる部品(バンパ一体型FUP2やブラケット10の前方領域43)の大型化を抑制することができる。
また、多数の空洞部分を内在する発泡ウレタン13等の補強材を外装パネル12の内側の閉空間の略全域に配置するので、トラック1が相手車両65と衝突した際の衝撃を発泡ウレタン13が吸収する。これにより、バンパ一体型FUP2から車体フレーム4へ入力する荷重を低減させることができる。
なお、本実施形態では、易破断部42の下切欠部46(連結部48の下方)と、易破断部42の貫通孔47(連結部48の下方)とにボルト40cのボルト軸59cを挿通してブラケット10の前方領域43をサイドフレーム6に締結固定したが、易破断部42にボルト40cのボルト軸59cを挿通しなくてもよい。すなわち、ブラケット10の後方領域44のボルト40aと、前方領域43のボルト40bのみでブラケット10をサイドフレーム6に締結固定してもよい。この場合であっても、ブラケット10の後方領域44がサイドフレーム6に固定されているので、ブラケット10の前方領域43に入力する荷重の増大によって易破断部42が破断し、ブラケット10は、前方領域43と後方領域44とに分割された分割状態となる。
また、本実施形態では、ブラケット10の易破断部42は、破断部ボルト挿通溝57と複数の連結部48とを有したが、これに限定されるものではなく、例えば、前方領域43と後方領域44との間で、ブラケット10の上端縁から下端縁まで斜め後下方へ直線状に延びて、前方領域43及び後方領域44よりも薄肉に形成され、バンパ一体型FUP2に入力する荷重の増大時に破断して後方領域44に対する前方領域43の斜め後下方への移動を許容してもよい。
また、ボルト40b,40cのボルト軸59b,59cに破断部材55を固定しなくてもよい。すなわち、破断部材55を有さないボルト軸59b,59cによって連結部50や連結部48を破断してもよい。この場合であっても、ボルト40b,40cのボルト軸59b,59cが連結部50,48の破断を助長するので、ボルト40b,40c等の他の部品との当接を伴わずに連結部50,48破断させる場合に比べて、入力する荷重の増大に応じて、連結部50,48の破断を確実に発生させてブラケット10の前方領域43を移動させることができ、車体フレーム4の損傷を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、複数の破断部材55の突起部56の先端が複数のスライド溝49の連結部50のそれぞれに下方から接触した状態で、ブラケット10の前方領域43がサイドフレーム6に締結固定されたが、複数(本実施形態では4箇所)の連結部50と複数の破断部材55との距離が各々異なる状態で、突起部56の先端と連結部50とが離間した位置に配置されてブラケット10の前方領域43がサイドフレーム6に締結固定されてもよい。この場合、バンパ一体型FUP2に入力する荷重が増大して連結部48が破断してブラケット10が分割状態になると、複数の連結部50のうち破断部材55との距離が近い連結部50から順に破断する。すなわち、ブラケット10の前方領域43及びバンパ一体型FUP2を段階的に斜め後下方へ移動させて、バンパ一体型FUP2に入力する荷重から車体フレーム4が受ける衝撃エネルギを連結部48,50によって段階的に吸収することができる。
また、本実施形態では、スライド溝49を前後方向に横断してスライド溝49内で前後に対向する内面同士を連結する連結部50を抵抗部として説明したが、これに限定されるものではなく、抵抗部がスライド溝49内で前後に対向する内面同士を連結しなくてもよい。例えば、抵抗部は、ブラケット10の上端縁とボルト40bのボルト軸59bとの間のスライド溝49内に配置され、スライド溝49内で前後に対向する内面うちのいずれか一側面に固定されて他側面へ延びる棒状体であって、バンパ一体型FUP2に入力する荷重の増大時にボルト40bのボルト軸59bとの当接によって破断して、スライド溝49の上方開口58側へのボルト40bのボルト軸59bのブラケット10の前方領域43に対する相対移動を許容してもよい。
また、連結部(抵抗部)50を有さなくてもよい。この場合、バンパ一体型FUP2に入力する荷重の増大時に、スライド溝49は、スライド溝49の上方開口58側へのスライド溝49に対するボルト40bのボルト軸59bの相対移動を許容する。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。図7に示す車両の所定部品の支持構造70では、スライド溝(部品側ボルト挿通溝)49を有さない左右1対のブラケット71が棒体状のフロントアンダーランプロテクタ(所定部品)60を支持する点で上記第1実施形態と相違する。なお、上記第1実施形態と同様の構成には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、左右のブラケット71を含む支持構造70は、トラック(車両)80の左右に対称的に設けられて、ほぼ同様の構成を有するため、以下では左側について説明し、右側の説明を省略する。
図7に示すように、フロントアンダーランプロテクタ60(以下、FUPと称する)は、車幅方向両端が閉止された断面矩形状の棒状体であって、トラック80の前部下方で車幅方向に延びる。
ブラケット71は、前板部75と側板部76とを一体的に有する側面視略L字状の板状体であって、ブラケット71の側板部76がサイドフレーム6の側板部8の車幅方向外側面に複数組(本実施形態では5組)のボルト40及びナット41によって締結固定される。ブラケット71は、前端側の前方領域(部品側領域)72と、後端側の後方領域(固定側領域)73と、前方領域72と後方領域73との間の易破断部74とを一体的に有する。なお、後方領域44及び易破断部74は、上記第1実施形態と同様の構成であり、且つ上記第1実施形態と同様にボルト40a,40cによって車体フレーム4に締結固定されるため、その詳細な説明を省略する。
ブラケット71の前板部75は、側板部76の前端縁から曲折して車幅方向外側へ延びる。ブラケット71の前板部75の前面の下端部には、FUP60の後面が面接触した状態でボルト等(図示省略)によって固定される。ブラケット71の前方領域72は、易破断部74をサイドフレーム6に締結固定するボルト40c及びナット41cによってサイドフレーム6に対して支持される。
トラック80と相手車両(図示省略)とが衝突した非通常時には、通常状態のブラケット71に支持されたFUP60に相手車両の前端部が当接する。FUP60には、相手車両から荷重が入力する。相手車両からFUP60に入力する荷重が増大すると、FUP60からブラケット71の前方領域72に入力する荷重が増大し、易破断部74の連結部(図示省略)がボルト40cのボルト軸59cに当接して破断する。易破断部74の連結部が破断してブラケット71が分割状態となると、ブラケット71の後方領域73に対する前方領域72の移動が許容されて、前方領域72がFUP60と共にサイドフレーム6から左右のフロントタイヤ5の前方の路面上に脱落する。
上記のように構成された支持構造70では、FUP60に入力する荷重が増大して易破断部74の連結部が破断すると、後方領域73に対する前方領域72の斜め後下方への移動が許容されるので、ブラケット71の前方領域72から後方領域73への荷重の入力を抑えることができ、後方領域73からの荷重の入力による車体フレーム4の損傷を防止することができる。
また、前方領域72と後方領域73との間の易破断部74をボルト40cが車体フレーム4に締結固定するので、車体フレーム4に対する前方領域72の取付強度を高めることができる。また、FUP60が荷重の入力を受けない通常時において、前方領域72の取付強度が高くなり、後方領域73に対する前方領域72の変動が抑制されるので、前方領域72の変動(変位)によって易破断部74の連結部がボルト40cのボルト軸59cから受ける押圧荷重(例えば、所定部品の重さによる押圧荷重)の入力を抑えることができ、易破断部74の連結部の耐久性の低下(疲労等)による易破断部74の連結部の意図しない破断を防止することができる。
また、FUP60に入力する荷重の増大によって易破断部74の連結部が破断するので、入力する荷重から車体フレーム4が受ける衝撃エネルギを易破断部74の連結部の破断によって吸収することができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、車両の所定部品の支持構造をトラック1,80の所定部品に適用したが、様々な車両の所定部品に対して適用することが可能である。
また、上記実施形態では、車両の所定部品の支持構造をバンパ一体型フロントアンダーランプロテクタ2やフロントアンダーランプロテクタ60に適用したが、これに限定されるものではなく、車体側に支持されて車両の衝突時などの非通常時に大きな荷重が入力する所定部品に対して適用することができる。例えば、リアアンダーランプロテクタやバンパ等に適用してもよい。
また、被取付部材は、車体フレーム4に限定されず、車両の所定部品を車体側に支持するために車両の前記所定部品と車体フレーム4との間に介在する部材等であってもよい。
1,80:トラック(車両)
2:バンパ一体型フロントアンダーランプロテクタ(所定部品)
4:車体フレーム(被取付部材)
10,71:左右1対のブラケット
11,70:車両の所定部品の支持構造
40b:ボルト(部品側ボルト)
40c:ボルト(破断部ボルト)
42,74:易破断部
43,72:前方領域(部品側領域)
44,73:後方領域(固定側領域)
48:連結部
49:スライド溝(部品側ボルト挿通溝)
50:連結部(抵抗部)
55:破断部材
56:突起部
57:破断部ボルト挿通溝
58:上方開口(部品側ボルト挿通溝の開口)
59b:ボルトのボルト軸(部品側ボルトのボルト軸)
59c:ボルトのボルト軸(破断部ボルトのボルト軸)
60:フロントアンダーランプロテクタ(所定部品)
62:重複領域

Claims (6)

  1. 非通常時に荷重の入力を受ける所定部品を、車体側の被取付部材に固定される固定側領域と前記所定部品を支持する部品側領域とを一体的に有するブラケットによって車体側に支持する車両の所定部品の支持構造であって、
    前記ブラケットの前記固定側領域と前記部品側領域との間に設けられ、破断部ボルト挿通溝と連結部とを有する易破断部と、
    前記破断部ボルト挿通溝を挿通するボルト軸を有し、前記易破断部を前記被取付部材に締結固定する破断部ボルトと、を備え、
    前記破断部ボルト挿通溝は、前記ブラケットを前記固定側領域と前記部品側領域とに分割するように、前記ブラケットの一端縁から他端縁まで所定方向に略直線状に延び、
    前記連結部は、前記破断部ボルトの前記ボルト軸に近接又は接触した状態で、前記ブラケットの前記一端縁と前記ボルト軸との間で前記破断部ボルト挿通溝を横断して前記固定側領域と前記部品側領域とを連結し、前記所定部品に入力する荷重の増大時に前記ボルト軸との当接によって破断して前記固定側領域に対する前記部品側領域の前記所定方向への移動を許容する
    ことを特徴とする車両の所定部品の支持構造。
  2. 非通常時に荷重の入力を受ける所定部品を、車体側の被取付部材に固定される固定側領域と前記所定部品を支持する部品側領域とを一体的に有するブラケットによって車体側に支持する車両の所定部品の支持構造であって、
    前記ブラケットの前記固定側領域と前記部品側領域との間に設けられ、前記ブラケットの一端縁から他端縁まで所定方向に略直線状に延び、前記所定部品に入力する荷重の増大時に破断して前記固定側領域に対する前記部品側領域の前記所定方向への移動を許容する易破断部と、
    前記部品側領域のうち少なくとも前記被取付部材と重なる重複領域に前記所定方向に沿って直線状に形成され、前記ブラケットの前記一端縁に開口を有する部品側ボルト挿通溝と、
    前記部品側ボルト挿通溝を挿通するボルト軸を有し、前記ブラケットの前記部品側領域を前記被取付部材に締結固定する部品側ボルトと、を備え、
    前記部品側ボルト挿通溝は、前記固定側領域に対して前記部品側領域が前記所定方向へ移動する際に、前記開口へ向かう前記部品側ボルトの前記ボルト軸の相対移動を許容するとともに、前記固定側領域に対する前記部品側領域の移動方向を前記所定方向に規制する
    ことを特徴とする車両の所定部品の支持構造。
  3. 請求項2に記載の車両の所定部品の支持構造であって、
    前記ブラケットの前記一端縁と前記部品側ボルトの前記ボルト軸との間の前記部品側ボルト挿通溝内に前記ブラケットに固定的に設けられ、前記所定部品に入力する荷重の増大時に前記ボルト軸との当接によって破断して前記ボルト軸の前記相対移動を許容する抵抗部を備える
    ことを特徴とする車両の所定部品の支持構造。
  4. 請求項2または請求項3に記載の車両の所定部品の支持構造であって、
    前記易破断部を前記被取付部材に締結固定する破断部ボルトを備え、
    前記易破断部は、前記ブラケットを前記固定側領域と前記部品側領域とに分割するように、前記ブラケットの前記一端縁から前記他端縁まで前記所定方向に略直線状に延びる破断部ボルト挿通溝と、前記破断部ボルト挿通溝を横断して前記固定側領域と前記部品側領域とを連結する連結部とを有し、
    前記破断部ボルトは、前記破断部ボルト挿通溝を挿通するボルト軸を有し、
    前記連結部は、前記破断部ボルトの前記ボルト軸に近接又は接触した状態で、前記ブラケットの前記一端縁と前記破断部ボルトの前記ボルト軸との間に配置され、前記所定部品に入力する荷重の増大時に前記破断部ボルトの前記ボルト軸との当接によって破断する
    ことを特徴とする車両の所定部品の支持構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車両の所定部品の支持構造であって、
    前記ボルト軸は、前記ブラケットの前記一端縁側へ突出して先細りする突起部を有する
    ことを特徴とする車両の所定部品の支持構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の車両の所定部品の支持構造であって、
    前記被取付部材は、車体フレームであり、
    前記所定部品は、前記車両の前部下方で車幅方向に延びるフロントアンダーランプロテクタである
    ことを特徴とする車両の所定部品の支持構造。
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