JP2015084016A - 光アイソレータ用光学素子とその製造方法 - Google Patents

光アイソレータ用光学素子とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化の阻害要素にならない目印を有する光アイソレータ用光学素子を提供する。【解決手段】2枚の偏光子11、12間に1枚のファラデー回転子13が貼合わされた積層構造体10により構成され、積層構造体の積層方向一端側に位置する偏光子11が入射面を構成し他端側に位置する偏光子12が出射面を構成するように組み込まれる光アイソレータ用光学素子であって、積層構造体が、断面四角形状のファラデー回転子と偏光子とで構成される直方体形状を有すると共に、光軸に垂直な面に対し積層構造体の入射面と出射面が平行となるように組み込まれ、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子であることを表示する切り込み印14がファラデー回転子と偏光子の各角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に積層方向に亘って連続的に設けられていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、1または2枚のファラデー回転子と2枚以上の偏光子がファラデー回転子を偏光子で挟持するように貼り合わされた積層構造体により構成され、積層構造体の積層方向一端側に位置する偏光子が入射面を構成し他端側に位置する偏光子が出射面を構成するように組み込まれる光アイソレータ用光学素子に係り、特に、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子であることを表示する切り込み印(目印)が設けられた光アイソレータ用光学素子の改良とその製造方法に関するものである。
光アイソレータの部品として組み込まれたときに入射面を構成する偏光子であることを表示する目印が設けられた光アイソレータ用光学素子としては特許文献1に記載されたものが知られている。すなわち、この光アイソレータ用光学素子(磁気光学素子)は、偏光方向が相互に45度異なる2枚の偏光子と、これ等2枚の偏光子の間に一体的に挟み込まれたファラデー回転子とを備え、上記2枚の偏光子の内少なくとも何れか一方の偏光子に偏光方向を示す目印(四角形状を有する偏光子の外周縁部に目印として階段状の切込みを設けた磁気光学素子が特許文献1の図3に示されている)が施されたものである。尚、上記目印は、製造する光アイソレータ用光学素子よりも面積が大きい2枚の偏光子用板材とファラデー回転子用板材とを接着した後、ダイシング等で細分化(チップ化)する際に同時に付けられている。
上記目印(階段状の切込み)が設けられた光アイソレータ用光学素子は、基本的に直方体や立方体の形状となっており、非磁性の金属板、セラミックス板等の基板上に磁石と共に配置して使用したり(特許文献2参照)、光レセプタクルのファイバスタブ先端部に接着して使用される(特許文献3参照)ことが多い。一例として、目印(階段状の切込み)が設けられた光アイソレータ用光学素子を磁石と共に基板上に配置した光アイソレータを図1に示す。尚、図1中、符号1、2は偏光子、符号3はファラデー回転子、符号4は目印(階段状の切込み)、符号5、6は磁石、符号7は平板状の基板、符号8は偏光子1の偏光方向をそれぞれ示している。
また、光アイソレータを半導体レーザーモジュールに組み込む場合、光アイソレータ用光学素子の光入射面からの反射光が半導体レーザー素子に戻らないようにするため、光軸に垂直な面に対して光アイソレータを斜めに配置する方法も採られている。更に、光軸に垂直な面に対して光アイソレータ全体を斜めに配置する上記方法に変えて、光軸に対して入射面が一定角度で傾斜するように、光アイソレータ用光学素子そのものを傾斜させて切り出す方法(特許文献4参照)も行われている。
特開平08−094972号公報(図3参照) 特開2001−091899号公報(図4参照) 特許第4776934号公報(図8参照) 特開2001−174752号公報(図4参照)
ところで、光アイソレータの低価格化に伴い、光アイソレータ用光学素子におけるチップサイズの小型化が求められている。光アイソレータ用光学素子のチップサイズを小型化することで、大面積ファラデー回転子用板材と大面積偏光子用板材を貼り合わせた大面積積層体から得られる光アイソレータ用光学素子の個数が増える分、光アイソレータ用光学素子1個当りのコストが低減されるからである。
しかし、偏光方向を示す目印が施された従来の光アイソレータ用光学素子は、図1に示すように偏光子1の外周縁部に目印4である階段状の切込みが形成されていることから、光アイソレータ用光学素子への入射光あるいは光アイソレータ用光学素子からの出射光が階段状の切込み(目印4)に当たると光が散乱されてしまうため(図2参照)、光アイソレータ用光学素子の小型化を図る際において、上記目印(階段状の切込み)4が阻害要素となっていた。
本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、その課題とするところは、小型化の阻害要素にならない目印(切り込み印)を有する光アイソレータ用光学素子を提供し、合わせてこの光アイソレータ用光学素子の製造方法を提供することにある。
すなわち、請求項1に係る発明は、
1または2枚のファラデー回転子と2枚以上の偏光子がファラデー回転子を偏光子で挟持するように貼り合わされた積層構造体により構成され、かつ、積層構造体の積層方向一端側に位置する偏光子が入射面を構成し他端側に位置する偏光子が出射面を構成するように組み込まれる光アイソレータ用光学素子において、
上記積層構造体が、断面四角形状のファラデー回転子と偏光子とで構成される立方体若しくは直方体の形状を有すると共に、光軸に垂直な面に対し上記積層構造体の入射面と出射面が平行となるように組み込まれ、かつ、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子であることを表示するための切り込み印が、上記ファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に上記積層方向に亘って連続的に設けられていることを特徴とし、
請求項2に係る発明は、
1または2枚のファラデー回転子と2枚以上の偏光子がファラデー回転子を偏光子で挟持するように貼り合わされた積層構造体により構成され、かつ、積層構造体の積層方向一端側に位置する偏光子が入射面を構成し他端側に位置する偏光子が出射面を構成するように組み込まれる光アイソレータ用光学素子において、
上記積層構造体が、断面平行四辺形状のファラデー回転子と偏光子とで構成される平行六面体(但し、対峙する一組の面が角度θに設定された平行四辺形状を有し、対峙する残り二組の面が正方形若しくは長方形状を有する六面体を意味する)の形状を有すると共に、光軸に垂直な面に対し上記積層構造体の入射面と出射面が角度θで傾斜するように組み込まれ、かつ、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子であることを表示するための切り込み印が、上記ファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に上記積層方向に亘って連続的に設けられていることを特徴とし、
また、請求項3に係る発明は、
請求項2に記載の光アイソレータ用光学素子において、
上記角度θが4〜12度であることを特徴とするものである。
次に、請求項4に係る発明は、
1または2枚のファラデー回転子と2枚以上の偏光子がファラデー回転子を偏光子で挟持するように貼り合わされた積層構造体により構成され、かつ、積層構造体の積層方向一端側に位置する偏光子が入射面を構成し他端側に位置する偏光子が出射面を構成するように組み込まれると共に、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子であることを表示するための切り込み印が、ファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に上記積層方向に亘って連続的に設けられている光アイソレータ用光学素子の製造方法において、
複数のファラデー回転子が切り出せる1または2枚の大面積ファラデー回転子用板材と複数の偏光子が切り出せる2枚以上の大面積偏光子用板材が、大面積ファラデー回転子用板材を大面積偏光子用板材で挟持するように貼り合わされた大面積積層体を短冊状に切断して、複数の短冊状積層体を得る切断工程と、
得られた各短冊状積層体の切断面をそれぞれ上向きにし、整列基準面と角度整合面を有する断面略L字形状のL字型治具を用いて、短冊状積層体の偏光子用板材面側をL字型治具の上記整列基準面に接合させながら各短冊状積層体の位置合わせを行なうと共に、各短冊状積層体の長さ方向端部側をL字型治具の上記角度整合面に突き当てながら複数の短冊状積層体を整列させ、次いで、整列された複数の短冊状積層体を固定部材に固定した後、固定された複数の短冊状積層体から上記L字型治具を取り外す整列・固定工程と、
固定部材に固定された複数の短冊状積層体から成る集合体をダイシング装置の回転ステージに載置し、整列させた短冊状積層体のいずれか一つの長辺をダイシング装置におけるブレードの進行ラインに合わせる(短冊状積層体のいずれか一つの長辺をダイシング装置におけるブレードの切断基準線と定義する)と共に、回転ステージを用い、複数の短冊状積層体から成る集合体を上記切断基準線と切断線のなす角度が所定の切断角度となるよう回転させて切断基準線から所定角度回転した基準面を設定し、次いで、短冊状積層体から成る集合体を上記基準面に平行に切断して各短冊状積層体からそれぞれ複数の積層構造体を製造すると共に、各積層構造体のファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に積層方向に亘って連続的に切り込み印も形成する切断・切り込み印形成工程、
を具備することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、
請求項4に記載の光アイソレータ用光学素子の製造方法において、
上記L字型治具の角度整合面が、整列基準面に垂直に交わる面に対して所定の角度θ傾斜するように設定されていることを特徴とし、
請求項6に係る発明は、
請求項5に記載の光アイソレータ用光学素子の製造方法において、
上記所定の角度θが4〜12度であることを特徴とし、
請求項7に係る発明は、
請求項4〜6のいずれかに記載の光アイソレータ用光学素子の製造方法において、
各短冊状積層体の長さ方向端部側をL字型治具の角度整合面に突き当てながら複数の短冊状積層体を整列させる整列・固定工程において、整列させる複数の短冊状積層体を同一形状の2つのL字型治具間に挟み込むと共に、挟み込まれた一端側短冊状積層体の偏光子用板材面側を一方のL字型治具の整列基準面に整合させ、かつ、他端側短冊状積層体の偏光子用板材面側を他方のL字型治具における整列基準面の裏面に整合させることを特徴とするものである。
請求項1〜3に記載の光アイソレータ用光学素子によれば、
部品として組み込まれたときに入射面を構成する偏光子であることを表示するための切り込み印が、ファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に積層方向に亘って連続的に設けられているため、偏光子の外周縁部に階段状の切り込み(目印)が形成された従来の光アイソレータ用光学素子と比較して偏光子の入出射面に占める上記切り込み印の面積が極めて小さく、かつ、偏光子の外周縁部とは異なる角部に上記切り込み印が形成されていることから、偏光子における入射光並びに出射光のビームスポット内に切り込み印が入ることもない。
従って、従来の光アイソレータ用光学素子と比較して偏光子とファラデー回転子の面積を小さく設定できるため、大面積ファラデー回転子用板材と大面積偏光子用板材が貼り合わされた大面積積層体からより多くの光学チップ(光アイソレータ用光学素子を構成する積層構造体)を採取することが可能となる効果を有する。
また、請求項4〜7記載の光アイソレータ用光学素子の製造方法によれば、
複数のファラデー回転子が切り出せる1または2枚の大面積ファラデー回転子用板材と複数の偏光子が切り出せる2枚以上の大面積偏光子用板材が、大面積ファラデー回転子用板材を大面積偏光子用板材で挟持するように貼り合わされた大面積積層体を短冊状に切断して、複数の短冊状積層体を得る切断工程と、
得られた各短冊状積層体の切断面をそれぞれ上向きにし、整列基準面と角度整合面を有する断面略L字形状のL字型治具を用いて、短冊状積層体の偏光子用板材面側をL字型治具の上記整列基準面に接合させながら各短冊状積層体の位置合わせを行なうと共に、各短冊状積層体の長さ方向端部側をL字型治具の上記角度整合面に突き当てながら複数の短冊状積層体を整列させ、次いで、整列された複数の短冊状積層体を固定部材に固定した後、固定された複数の短冊状積層体から上記L字型治具を取り外す整列・固定工程と、
固定部材に固定された複数の短冊状積層体から成る集合体をダイシング装置の回転ステージに載置し、整列させた短冊状積層体のいずれか一つの長辺をダイシング装置におけるブレードの進行ラインに合わせる(短冊状積層体のいずれか一つの長辺をダイシング装置におけるブレードの切断基準線と定義する)と共に、回転ステージを用い、複数の短冊状積層体から成る集合体を上記切断基準線と切断線のなす角度が所定の切断角度となるよう回転させて切断基準線から所定角度回転した基準面を設定し、次いで、短冊状積層体から成る集合体を上記基準面に平行に切断して各短冊状積層体からそれぞれ複数の積層構造体を製造すると共に、各積層構造体のファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に積層方向に亘って連続的に切り込み印も形成する切断・切り込み印形成工程、を具備するため、
請求項1〜3に記載の光アイソレータ用光学素子を効率的に製造できる効果を有する。
偏光子の外周縁部に階段状の切り込み(目印)が形成された従来の光アイソレータ用光学素子を組み込んだ光アイソレータの概略斜視図。 図2(A)は偏光子の外周縁部に階段状の切り込み(目印)が形成された光アイソレータ用光学素子の正面図、図2(B)はその側面図。 図3(A)は立方体若しくは直方体形状の積層構造体により構成される本発明に係る光アイソレータ用光学素子の正面図、図3(B)はその側面図。 図4(A)は平行六面体形状の積層構造体により構成される本発明に係る光アイソレータ用光学素子の正面図、図4(B)はその側面図。 図5(A)〜(G)は本発明に係る光アイソレータ用光学素子の製造方法を示す工程説明図。 図5(D)の変形例を示す工程説明図。 図7(A)は比較例に係る光アイソレータ用光学素子の正面図、図7(B)はその側面図。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(1)光アイソレータ用光学素子
1または2枚のファラデー回転子と2枚以上の偏光子がファラデー回転子を偏光子で挟持するように貼り合わされた積層構造体により構成される本発明に係る光アイソレータ用光学素子には、「シングル型の光アイソレータ用光学素子」(偏光子/ファラデー回転子/偏光子)、シングル型の光アイソレータ用光学素子を組み合わせた「ダブル型の光アイソレータ用光学素子」(偏光子/ファラデー回転子/偏光子/偏光子/ファラデー回転子/偏光子)、「セミダブル型の光アイソレータ用光学素子」(偏光子/ファラデー回転子/偏光子/ファラデー回転子/偏光子)等が例示され、かつ、ファラデー回転子両面にサファイア等から成る放熱用基板が貼り合わされた構造を有する光アイソレータ用光学素子も存在する。
以下、偏光方向が互いに45度異なる2枚の偏光子間に1枚のファラデー回転子を挟み込んだ「シングル型の光アイソレータ用光学素子」を例に説明する。
(a)立方体若しくは直方体形状の積層構造体から成る光アイソレータ用光学素子
この光アイソレータ用光学素子は、図3(A)〜(B)に示すように上記積層構造体が断面四角形状のファラデー回転子13と偏光子11、12とで構成される立方体若しくは直方体の形状を有すると共に、光軸に垂直な面に対し上記積層構造体の入射面と出射面が平行となるように組み込まれ、かつ、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子11であることを表示するための切り込み印14が、上記ファラデー回転子13の角部と偏光子11、12の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に積層方向に亘って連続的に設けられていることを特徴としている。
尚、図3(A)に示すように偏光子11、12における入出射面の形状が正方形で、かつ、切り込み印14が階段状の切り込み形状である場合、切り込み印14の幅寸法と深さ寸法が同一に設定されているとその対称性から偏光子11と偏光子12との区別ができなくなり、上記切り込み印14を目印として入射面を構成する偏光子11を選別することが困難となる。このため、階段状の切り込みで切り込み印14を構成する場合には、切り込み印14の幅寸法と深さ寸法を同一とせずに非対称となるように設定することが好ましい。
そして、図3(A)〜(B)に示す本発明に係る光アイソレータ用光学素子においては、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子11であることを表示するための切り込み印14がファラデー回転子13の角部と偏光子11、12の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に積層方向に亘って連続的に設けられているため、図2(A)〜(B)に示された偏光子1の外周縁部に階段状の切り込み(目印)4が形成された従来の光アイソレータ用光学素子と比較して偏光子11の入出射面に占める上記切り込み印14の面積が極めて小さく、かつ、偏光子11の外周縁部とは異なる角部に上記切り込み印14が形成されていることから、図3(A)に示すように偏光子11における入射光並びに出射光のビームスポット内に切り込み印14が入ることもない。
従って、偏光子11、12とファラデー回転子13の面積を小さく設定できるため、大面積ファラデー回転子用板材と大面積偏光子用板材が貼り合わされた大面積積層体からより多くの光学チップ(光アイソレータ用光学素子を構成する積層構造体)を採取することが可能となる顕著な効果を有している。
(b)平行六面体形状の積層構造体から成る光アイソレータ用光学素子
この光アイソレータ用光学素子は、図4(A)〜(B)に示すように上記積層構造体が断面平行四辺形状のファラデー回転子13と偏光子11、12とで構成される平行六面体(但し、対峙する一組の面が角度θに設定された平行四辺形状を有し、対峙する残り二組の面が正方形若しくは長方形状を有する六面体を意味する)の形状を有すると共に、光軸に垂直な面に対し上記積層構造体の入射面と出射面が角度θで傾斜するように組み込まれ、かつ、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子11であることを表示するための切り込み印14が、上記ファラデー回転子13の角部と偏光子11、12の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に上記積層方向に亘って連続的に設けられていることを特徴としている。
尚、図4(A)に示すように偏光子11、12における入出射面の形状が正方形で、かつ、切り込み印14が階段状の切り込み形状である場合、切り込み印14の幅寸法と深さ寸法が同一に設定されていても上記積層構造体の傾きθから偏光子11と偏光子12とを区別することは可能である。このため、上記切り込み印14の幅寸法と深さ寸法について同一に設定しあるいは相違するように設定してもよく任意である。
そして、図4(A)〜(B)に示す本発明に係る光アイソレータ用光学素子においても、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子11であることを表示するための切り込み印14がファラデー回転子13の角部と偏光子11、12の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に積層方向に亘って連続的に設けられているため、図2(A)〜(B)に示された偏光子1の外周縁部に階段状の切り込み(目印)4が形成された従来の光アイソレータ用光学素子と比較して偏光子11の入出射面に占める上記切り込み印14の面積が極めて小さく、かつ、偏光子11の外周縁部とは異なる角部に上記切り込み印14が形成されていることから、図4(A)に示すように偏光子11における入射光並びに出射光のビームスポット内に切り込み印14が入ることもない。
従って、偏光子11、12とファラデー回転子13の面積を小さく設定できるため、大面積ファラデー回転子用板材と大面積偏光子用板材が貼り合わされた大面積積層体からより多くの光学チップ(光アイソレータ用光学素子を構成する積層構造体)を採取することが可能となる顕著な効果を有している。
(2)光アイソレータ用光学素子の製造方法
以下、偏光方向が互いに45度異なる2枚の偏光子間に1枚のファラデー回転子を挟み込んだ「シングル型の光アイソレータ用光学素子」を例に挙げ、光アイソレータ用光学素子の製造方法について説明する。
(a)切断工程
まず、図5(A)に示すように複数のファラデー回転子が切り出せる1枚の大面積ファラデー回転子用板材130と、偏光方向が互いに45度異なる複数の偏光子が切り出せる2枚の大面積偏光子用板材110、120を用意し、上記大面積ファラデー回転子用板材130を2枚の大面積偏光子用板材110、120間に挟み込み、かつ、光学用接着剤で接着して図5(B)に示す一体化された大面積積層体100を作製する。
次に、上記大面積積層体100における一方の大面積偏光子用板材側をUV剥離型テープに貼り付け、あるいは、ガラス板等の基板に切断用ワックスを用いて貼り付けた後、図5(C)に示すようにダイシング装置を用いて大面積積層体100を短冊状に切断して複数の短冊状積層体101を得る。
この切断工程では、切断後における短冊状積層体101の接着面積が大きく強固な接着力が要求されないため、強固な接着力を有しないUV剥離型テープを用いることが好ましく、UV剥離型テープを用いれば、短冊状積層体101の取り外し作業は容易である。
また、上記ダイシング装置のブレードとしては、厚みが0.03〜0.10mmのダイヤモンドブレードで、粒径が#600〜#2000のもの挙げられる。このブレードを用いた場合、切断面にチッピングが入り難いため好ましい。
(b)整列・固定工程
次に、得られた各短冊状積層体101の切断面をそれぞれ上向きにし、図5(D)に示す整列基準面151と角度整合面152を有する断面略L字形状のL字型治具150を用いて、短冊状積層体101の偏光子用板材面110側をL字型治具150の上記整列基準面151に接合させながら各短冊状積層体101の位置合わせを行なうと共に、各短冊状積層体101の長さ方向端部側をL字型治具150の上記角度整合面152に突き当てながら各短冊状積層体101間に隙間が空かない様に複数の短冊状積層体101を整列させ、次いで、整列された複数の短冊状積層体101をUV硬化型テープに貼り付け、あるいはガラス板等の基板にワックスを用いて貼り付ける等して固定部材に固定した後、図5(E)に示すように固定された複数の短冊状積層体からL字型治具150を取り外す。
尚、短冊状積層体101を整列させる際、同一形状の2つのL字型治具間に各短冊状積層体101を挟み込んで行なってもよい。すなわち、図6に示すように整列させる複数の短冊状積層体101を同一形状の2つのL字型治具150、150間に挟み込むと共に、挟み込まれた一端側短冊状積層体101の偏光子用板材面110側を一方のL字型治具150の整列基準面151に整合させ、かつ、他端側短冊状積層体101の偏光子用板材面120側を他方のL字型治具150における整列基準面151の裏面に整合させて行なってもよい。
また、短冊状積層体101をL字型治具150に整列、固定させる際、固定が容易なUV剥離型テープに、一旦、固定した後、UV剥離型テープから転写させてガラス板等の基板上にワックス固定してもよい。
更に、各短冊状積層体101間に、厚さ0.2〜0.3mm程度の均一な厚さを有するアルミナ板を挟み込みながら、短冊状積層体101を整列、固定させた後、上記アルミナ板を取り除くことで、短冊状積層体101間に平行な隙間を設けてもよい。短冊状積層体101間に隙間を設けることで、個片に切断された光アイソレータ用光学素子(積層構造体)をUV剥離型テープやガラス板等の固定部材から取り外す際、光アイソレータ用光学素子(積層構造体)同士が干渉して素子にチッピングが入ることを防止できる。
(c)切断・切り込み印形成工程
次に、固定部材により固定された図5(E)に示す複数の短冊状積層体101から成る集合体をダイシング装置の回転ステージに載置し、整列させた短冊状積層体101のいずれか一つの長辺をダイシング装置におけるブレードの進行ラインに合わせる(すなわち、整列させた短冊状積層体101のいずれか一つの長辺をダイシング装置におけるブレードの切断基準線とする)と共に、回転ステージを用い、複数の短冊状積層体101から成る集合体を上記切断基準線と切断線のなす角度が所定の切断角度となるよう回転させて、図5(F)に示すように切断基準線から所定角度回転した基準面を設定し、次いで、短冊状積層体101から成る集合体を上記基準面に平行に切断して各短冊状積層体101から図5(G)に示すようにそれぞれ複数の積層構造体10を製造すると共に、各積層構造体10のファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体10の稜線部に積層方向に亘って連続的に切り込み印14を形成する。小片となった積層構造体10(光アイソレータ用光学素子)の固定部材に対する接着面積は小さいため、強固な接着力が得られるワックスによる固定が好ましい。
ここで、上記偏光子11、12の入出射面が光軸に垂直な面に対し一定角度で斜めになる図4(A)〜(B)に示す光アイソレータ用光学素子について、この光学素子そのものを傾斜させて切り出したい場合は、整列基準面151に垂直に交わる面に対し上記角度整合面152が所定の角度θ傾斜するL字型治具150を用いればよい。角度θは光入射面からの反射光が半導体レーザー素子に戻らぬようにするため4〜12度とするのが好ましい。
また、上記切り込み印14は、切り込み幅の寸法、切り込み深さの寸法の相違が、光学顕微鏡観察下で識別できるようにすることが好ましく、かつ、偏光方向に対して決められた位置に入れることが重要である。
以下、本発明の実施例について比較例を挙げて具体的に説明する。
[実施例1]
クリアアパーチャ径(光通過可能領域径)がφ0.48mmの光アイソレータ用光学素子を得るため、光学面が0.5mm角(切り込み印を含む)の光アイソレータ用光学素子を作製した。尚、クリアアパーチャは、光学面の96%の正方形に内接する円と規定している。
大面積偏光子用板材110、120としては、11mm角で、厚さが0.2mmのガラス偏光子を2枚用意した。1枚は透過偏光方向が辺に平行となっており、もう1枚は透過偏光方向が辺に45度となっている。
また、大面積ファラデー回転子用板材130としては、ファラデー回転角が45度(厚みが0.43mm)で11mm角のビスマス置換型希土類ガーネット膜を1枚用意した。
まず、上記大面積偏光子用板材110、120と大面積ファラデー回転子用板材130とをエポキシ系の透明な光学用接着剤で貼り合わせ(図5A参照)、図5(B)に示す11mm角の大面積積層体100を作製した。
次に、上記大面積積層体100を、寸法100mm×100mmで、基材の厚みが0.19mm、粘着剤の厚みが0.015mmであるPET基材を適用したUV剥離型テープ(電気化学工業社製、型番:1915MC)の中心部分に貼付け、粒度#800、厚さ0.08mmのダイヤモンドブレード(ディスコ社製)を用い、ダイシング装置にて0.5mm幅の短冊状に切断した(図5C参照)。光学素子として使用できない11mm角の大面積積層体100外周部を取り除くと、18個の短冊状積層体101が得られた。
切断した短冊状積層体101は、大面積偏光子用板材110、120の表面に異物等がつかないようにアセトンで洗浄した後、各短冊状積層体101の切断面を上向きにし、ステンレス製L字型治具150の整列基準面151に偏光子用板材110、120面が対向するように整合させると共に、ステンレス製L字型治具150の角度整合面152に各短冊状積層体101の長さ方向端部側を突き当て、かつ、各短冊状積層体101間に隙間が空かない様に整列させた(図5D参照)。尚、実施例1で用いたL字型治具150における整列基準面151に垂直に交わる面に対する角度整合面152の傾斜角度θは0度である。
次に、20mm×20mmの大きさに切出された基材の厚さが0.1mmで接着層の厚さが0.025mmであるUV剥離型テープ(リンテック社製、型番:D−210)に上記整列させた各短冊状積層体101を貼り付けた。そして、各短冊状積層体101を貼付けたUV剥離型テープについてはすぐにUV照射を行って剥がし易い状態にした後、整列させた各短冊状積層体101のUV剥離型テープとは反対側を、厚さ1mmの青板ガラスにワックス(日化精工製、型番:ステップワックス130)を用いて固定した。次に、各短冊状積層体101を保持していた上記UV剥離型テープを剥がし、かつ、ステンレス製L字型治具150を取り外した後、青板ガラスに固定された各短冊状積層体101をダイシング装置の回転ステージに載置し、整列させた短冊状積層体101のいずれか一つの長辺をダイシング装置におけるブレードの進行ラインに合わせる(整列させた短冊状積層体101のいずれか一つの長辺を図5E〜Fに示すダイシング装置におけるブレードの切断基準線とする)と共に、回転ステージを用い、複数の短冊状積層体101から成る集合体を上記切断基準線と切断線のなす角度が所定の切断角度となるよう回転させて切断基準線から所定角度回転した基準面を設定し、次いで、短冊状積層体101から成る集合体を上記基準面に平行かつ切断幅が0.5mmになるようダイシング装置により切断すると共に、切断面の側面角部に幅0.03mm、深さ0.1mmの切れ込みを目印として形成した(図5E〜G参照)。
このようにして図3(A)〜(B)に示す光学面が0.5mm角の光アイソレータ用光学素子を作製したところ、324個の個片が得られた。
[実施例2]
傾斜角度θが8度で、クリアアパーチャ径が0.48mmの光アイソレータ用光学素子を得るため、光学面が0.5mm×0.5mmの光アイソレータ用光学素子を作製した。
まず、実施例1と同様にして、11mm角の大面積積層体100を作製した。
次に、実施例1と同様、大面積積層体100をUV硬化型テープの中心部分に貼付け、粒度#800、厚さ0.08mmのダイヤモンドブレードを用い、ダイシング装置にて0.5mm幅の短冊状に切断した。光学素子として使用できない11mm角の大面積積層体100外周部を取り除くと、18個の短冊状積層体が得られた。
次に、整列基準面151に垂直に交わる面に対して角度整合面152が角度θ(θ=8度)傾斜するL字型治具150を用い、実施例1と同様、各短冊状積層体101を整列、固定し、ダイシング装置により切断幅が0.5mmになるよう各短冊状積層体101を切断した。切断の際、切断面の側面角部に幅0.03mm、深さ0.1mmの切れ込みを目印として形成した。
このようにして図4(A)〜(B)に示す光学面が0.5mm×0.5mmの光アイソレータ用光学素子を作製したところ、324個の個片が得られた。
[比較例]
特開平08−094972号公報(特許文献1)に従い、実施例1と同様、クリアアパーチャ径が0.48mmの光アイソレータ用光学素子を得るため、光学面が0.53mm角(目印部を含む)の光アイソレータ用光学素子を作製した。
まず、実施例1と同様にして11mm角の大面積積層体を作製した。
次に、実施例1と同様、大面積積層体をUV剥離型テープの中心部分に貼付け、粒度#800、厚さ0.08mmのダイヤモンドブレードを用い、ダイシング装置にて0.53mm角の光アイソレータ用光学素子となるよう個片に切断した。切断する際、光偏光方向が確認できるように、切断面の上面部に幅0.03mm、深さ0.1mmの切れ込みを目印として形成した。
このようにして図7(A)〜(B)に示す光学面が0.53mm角(目印部を含む)の光アイソレータ用光学素子を作製したところ、実施例1〜2よりも少ない289個の個片が得られた。
本発明に係る光アイソレータ用光学素子によれば、偏光子の外周縁部に階段状の切り込み(目印)が形成された従来の光アイソレータ用光学素子と比較し、大面積ファラデー回転子用板材と大面積偏光子用板材が貼り合わされた大面積積層体からより多くの光学チップ(光アイソレータ用光学素子を構成する積層構造体)を採取できるため、製造コストの低減が図られた光アイソレータに組み込まれる産業上の利用可能性を有している。
1 偏光子
2 偏光子
3 ファラデー回転子
4 目印
5 磁石
6 磁石
7 平板状の基板
8 偏光方向
10 積層構造体
11 偏光子
12 偏光子
13 ファラデー回転子
14 切り込み印
100 大面積積層体
101 短冊状積層体
110 大面積偏光子用板材
120 大面積偏光子用板材
130 大面積ファラデー回転子用板材
150 L字型治具
151 整列基準面
152 角度整合面

Claims (7)

  1. 1または2枚のファラデー回転子と2枚以上の偏光子がファラデー回転子を偏光子で挟持するように貼り合わされた積層構造体により構成され、かつ、積層構造体の積層方向一端側に位置する偏光子が入射面を構成し他端側に位置する偏光子が出射面を構成するように組み込まれる光アイソレータ用光学素子において、
    上記積層構造体が、断面四角形状のファラデー回転子と偏光子とで構成される立方体若しくは直方体の形状を有すると共に、光軸に垂直な面に対し上記積層構造体の入射面と出射面が平行となるように組み込まれ、かつ、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子であることを表示するための切り込み印が、上記ファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に上記積層方向に亘って連続的に設けられていることを特徴とする光アイソレータ用光学素子。
  2. 1または2枚のファラデー回転子と2枚以上の偏光子がファラデー回転子を偏光子で挟持するように貼り合わされた積層構造体により構成され、かつ、積層構造体の積層方向一端側に位置する偏光子が入射面を構成し他端側に位置する偏光子が出射面を構成するように組み込まれる光アイソレータ用光学素子において、
    上記積層構造体が、断面平行四辺形状のファラデー回転子と偏光子とで構成される平行六面体(但し、対峙する一組の面が角度θに設定された平行四辺形状を有し、対峙する残り二組の面が正方形若しくは長方形状を有する六面体を意味する)の形状を有すると共に、光軸に垂直な面に対し上記積層構造体の入射面と出射面が角度θで傾斜するように組み込まれ、かつ、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子であることを表示するための切り込み印が、上記ファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に上記積層方向に亘って連続的に設けられていることを特徴とする光アイソレータ用光学素子。
  3. 上記角度θが4〜12度であることを特徴とする請求項2に記載の光アイソレータ用光学素子。
  4. 1または2枚のファラデー回転子と2枚以上の偏光子がファラデー回転子を偏光子で挟持するように貼り合わされた積層構造体により構成され、かつ、積層構造体の積層方向一端側に位置する偏光子が入射面を構成し他端側に位置する偏光子が出射面を構成するように組み込まれると共に、組み込まれたときに入射面を構成する偏光子であることを表示するための切り込み印が、ファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に上記積層方向に亘って連続的に設けられている光アイソレータ用光学素子の製造方法において、
    複数のファラデー回転子が切り出せる1または2枚の大面積ファラデー回転子用板材と複数の偏光子が切り出せる2枚以上の大面積偏光子用板材が、大面積ファラデー回転子用板材を大面積偏光子用板材で挟持するように貼り合わされた大面積積層体を短冊状に切断して、複数の短冊状積層体を得る切断工程と、
    得られた各短冊状積層体の切断面をそれぞれ上向きにし、整列基準面と角度整合面を有する断面略L字形状のL字型治具を用いて、短冊状積層体の偏光子用板材面側をL字型治具の上記整列基準面に接合させながら各短冊状積層体の位置合わせを行なうと共に、各短冊状積層体の長さ方向端部側をL字型治具の上記角度整合面に突き当てながら複数の短冊状積層体を整列させ、次いで、整列された複数の短冊状積層体を固定部材に固定した後、固定された複数の短冊状積層体から上記L字型治具を取り外す整列・固定工程と、
    固定部材に固定された複数の短冊状積層体から成る集合体をダイシング装置の回転ステージに載置し、整列させた短冊状積層体のいずれか一つの長辺をダイシング装置におけるブレードの進行ラインに合わせる(短冊状積層体のいずれか一つの長辺をダイシング装置におけるブレードの切断基準線と定義する)と共に、回転ステージを用い、複数の短冊状積層体から成る集合体を上記切断基準線と切断線のなす角度が所定の切断角度となるよう回転させて切断基準線から所定角度回転した基準面を設定し、次いで、短冊状積層体から成る集合体を上記基準面に平行に切断して各短冊状積層体からそれぞれ複数の積層構造体を製造すると共に、各積層構造体のファラデー回転子の角部と偏光子の角部を結んで形成される積層構造体の稜線部に積層方向に亘って連続的に切り込み印も形成する切断・切り込み印形成工程、
    を具備することを特徴とする光アイソレータ用光学素子の製造方法。
  5. 上記L字型治具の角度整合面が、整列基準面に垂直に交わる面に対して所定の角度θ傾斜するように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の光アイソレータ用光学素子の製造方法。
  6. 上記所定の角度θが4〜12度であることを特徴とする請求項5に記載の光アイソレータ用光学素子の製造方法。
  7. 各短冊状積層体の長さ方向端部側をL字型治具の角度整合面に突き当てながら複数の短冊状積層体を整列させる整列・固定工程において、整列させる複数の短冊状積層体を同一形状の2つのL字型治具間に挟み込むと共に、挟み込まれた一端側短冊状積層体の偏光子用板材面側を一方のL字型治具の整列基準面に整合させ、かつ、他端側短冊状積層体の偏光子用板材面側を他方のL字型治具における整列基準面の裏面に整合させることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の光アイソレータ用光学素子の製造方法。
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