JP2015083338A - 化粧板 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明により、磁石を付着させることができ、切断性や穴加工などの加工性が良好であり、不燃性を有し、エンボス加工などの表面加工性に優れた化粧板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、(a)熱硬化性樹脂、無機繊維不織布および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層;(b)特定範囲の線径およびメッシュを有する磁性材料製網を含み、無機結合剤および特定範囲の平均粒径を有する磁性材粒子を含有する、該不燃性基材層上に形成された磁性層;(c)該磁性層上に被覆された、表面処理層;並びに
(d)該表面処理層上に形成された表面化粧層;を含むことを特徴とする化粧板に関する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、(a)熱硬化性樹脂、無機繊維不織布および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層;(b)特定範囲の線径およびメッシュを有する磁性材料製網を含み、無機結合剤および特定範囲の平均粒径を有する磁性材粒子を含有する、該不燃性基材層上に形成された磁性層;(c)該磁性層上に被覆された、表面処理層;並びに
(d)該表面処理層上に形成された表面化粧層;を含むことを特徴とする化粧板に関する。
【選択図】図1
Description
本発明は、内装建材、キッチン壁材、洗面所壁材、オフィス内壁などに用いることができる化粧板に関し、特に、磁石を付着させることができ、切断性や穴加工などの加工性が良好であり、不燃性を有し、エンボス加工などの表面加工性に優れた化粧板に関する。
本明細書中で、「磁性」とは、磁石に付着するという意味で用い、「磁性材料」とは、磁石が付着する剤を意味する。また、本明細書中で、「磁着力」とは、磁石に付着する力を意味し、「磁着力」が大きいほど磁石に付着する力が大きく、例えばマグネット式ホルダーやマグネット式フックを取り付けた場合に、より重いものを保持または吊り下げることが可能であることを示す。
従来、キッチンでレシピなどを書いた紙をとめておくマグネット式ホルダーや調理器具などを吊り下げるマグネット式フック等の磁石を付着させることができる化粧板としては、鋼板などの磁性金属板を挿入したものがあったが、寸法などの微調整の必要な施工現場での切断や加工が困難であったり、切断部などにバリ(かえり)が出たりして、切断性や加工性が劣っていた。そこで、非常に薄い磁性金属板を挿入することで、磁石が付着し、切断や加工が容易な化粧板が提案されている(特許文献1および2等)。
特許文献1には、メラミン樹脂を含浸したオーバーレイ紙及び/又はメラミン樹脂を含浸したパターン紙、フェノール樹脂を含浸したコア紙、接着シート、亜鉛メッキ鋼板、接着シート、フェノール樹脂を含浸したコア紙を順次積層一体化したことを特徴とする鋼板メラミン化粧板が記載されている。上記化粧板では、磁石を付着させることは可能であるが、寸法などの微調整の必要な施工現場での切断性や加工性が十分ではなかった。また不燃性を有さないため、火気を使用するキッチンのコンロ周りなどには用いることができなかった。
特許文献2には、熱硬化性樹脂を含有する芯材層の表面に、メラミン樹脂を含有する表面化粧層を積層した化粧板において、芯材層同士の間又は芯材層と表面化粧層の間に、熱可塑性樹脂接着層を介して、耐腐食性又は防錆処理を施した磁性金属板が一体化されていることを特徴とする化粧板が記載されている。上記化粧板では、磁石を付着させることは可能であるが、寸法などの微調整の必要な施工現場での切断性や加工性が十分ではなかった。
そこで、切断性や加工性を向上するために、磁性金属板を使用せずに、磁性体粒子を使用した化粧板が提案されている(特許文献3〜4等)。特許文献3には、熱可塑性樹脂100重量部と、常磁性体の金属粉10乃至700重量部好ましくは50乃至600重量部と、を含有する樹脂組成物を厚さ300〜3000μm、好ましくは500〜2000μmで成形しシート状に形成されたことを特徴とする壁紙が記載されている。上記壁紙では、磁性金属板を使用していないため切断性や加工性は良好であるが、調理器具、例えば玉杓子、フライ返し、さらには小型フライパンなどの重いものを吊すには、磁性体粒子量を増加しても磁石の付着する力、磁着力に限界があった。また、上記壁紙では、不燃性を有さないため、火気を使用するキッチンのコンロ周りなどには用いることができなかった。
特許文献4には、内部に気孔又は空間を有する軽量板状体の少なくとも一方の面に、磁性粉体を含む接着剤層を介してシート状布材を設けたことを特徴とする化粧ボードが記載されている。上記化粧ボードでは、切断性や加工性は良好であるが、上記の重い調理器具などを吊すには、磁性体粒子量を増加しても磁着力に限界があった。更に、上記化粧ボードでは、不燃性を有さないため、火気を使用するキッチンのコンロ周りなどには用いることができなかった。
そこで、化粧層の裏側に配設する芯材層を、磁性体粒子を含有する磁性層と、磁性体粒子を含有しない無機材層とにより構成することにより、化粧板を不燃性としながら、化粧板の表面に磁石付きフック等の磁石を磁着させることができる化粧板が提案された(特許文献5など)。上記化粧板では、磁性金属板を使用せずに、磁性体粒子を使用しているため切断性や加工性は良好であり、芯材層を、磁性層と無機材層とにより構成することにより、不燃性を有するものの、上記の重い調理器具などを吊すには、磁性体粒子量を増加しても磁着力に限界があった。
本発明は、上記のような従来の化粧板の有する問題点を解決し、磁石を付着させることができ、切断性や穴加工などの加工性が良好であり、不燃性を有し、エンボス加工などの表面加工性に優れた化粧板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記目的を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、
磁性金属板または金属箔を用いることなく、特定の線径およびメッシュを有する磁性材料製の網並びに特定平均粒径を有する磁性材粒子を使用し、コア材としての基材層に無機系不燃材を用いずに、有機系樹脂を使用することによって、磁石を付着させることができ、切断性や穴加工などの加工性が良好であり、不燃性を有し、エンボス加工などの表面加工性に優れた化粧板およびその製造方法を提供し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
磁性金属板または金属箔を用いることなく、特定の線径およびメッシュを有する磁性材料製の網並びに特定平均粒径を有する磁性材粒子を使用し、コア材としての基材層に無機系不燃材を用いずに、有機系樹脂を使用することによって、磁石を付着させることができ、切断性や穴加工などの加工性が良好であり、不燃性を有し、エンボス加工などの表面加工性に優れた化粧板およびその製造方法を提供し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
(a)熱硬化性樹脂、無機繊維不織布および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層;
(b)線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製網を含み、無機結合剤および平均粒径10〜3000μmを有する磁性材粒子を含有する、該不燃性基材層上に形成された磁性層;
(c)該磁性層上に被覆された、表面処理層;並びに
(d)該表面処理層上に形成された表面化粧層
含むことを特徴とする化粧板に関する。
(a)熱硬化性樹脂、無機繊維不織布および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層;
(b)線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製網を含み、無機結合剤および平均粒径10〜3000μmを有する磁性材粒子を含有する、該不燃性基材層上に形成された磁性層;
(c)該磁性層上に被覆された、表面処理層;並びに
(d)該表面処理層上に形成された表面化粧層
含むことを特徴とする化粧板に関する。
更に、本発明を好適に実施するために、
上記表面処理層が、無機結合剤および平均粒径3〜50μmを有する表面処理層用無機充填剤を含有し;
上記無機結合剤が、珪酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸リチウム等のアルカリ金属元素の珪酸塩化合物、コロイダルシリカ、リン酸アルミニウムから成る群から選択され、前記無機充填剤が、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩、硫酸バリウムなどの硫酸塩、シリカ、アルミナなどの酸化物、タルク、マイカ、カオリン、クレー、ワラストナイトなどの珪酸塩等から成る群から選択され;
上記不燃性基材層用無機充填剤の配合量が、上記熱硬化性樹脂100質量部に対して、400〜1500質量部であり、上記磁性材粒子の配合量は、上記無機結合剤100質量部に対して、10〜1000質量部である;
ことが望ましい。
上記表面処理層が、無機結合剤および平均粒径3〜50μmを有する表面処理層用無機充填剤を含有し;
上記無機結合剤が、珪酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸リチウム等のアルカリ金属元素の珪酸塩化合物、コロイダルシリカ、リン酸アルミニウムから成る群から選択され、前記無機充填剤が、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩、硫酸バリウムなどの硫酸塩、シリカ、アルミナなどの酸化物、タルク、マイカ、カオリン、クレー、ワラストナイトなどの珪酸塩等から成る群から選択され;
上記不燃性基材層用無機充填剤の配合量が、上記熱硬化性樹脂100質量部に対して、400〜1500質量部であり、上記磁性材粒子の配合量は、上記無機結合剤100質量部に対して、10〜1000質量部である;
ことが望ましい。
また、本発明の別の態様として、
(i)熱硬化性樹脂および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層用組成物を無機繊維基材に含浸させ、乾燥させてプリプレグを形成し、該プリプレグを加熱プレスして不燃性基材層を形成する工程;
(ii)線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製網を、該プリプレグ上に配置し、該プリプレグと該磁性材料製網を同時に加熱プレスして不燃性基材層を形成する工程;
(iii)平均粒径10〜3000μmの磁性材粒子および無機結合剤を含有する磁性層用組成物を、該磁性材料製網上からコーティングし、乾燥して、磁性層を形成する工程;
(iv)該磁性層上に表面処理層を形成する工程;および
(v)該表面処理層上に塗料をコーティングして表面化粧層を形成する工程
を含む、化粧板の製造方法がある。
(i)熱硬化性樹脂および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層用組成物を無機繊維基材に含浸させ、乾燥させてプリプレグを形成し、該プリプレグを加熱プレスして不燃性基材層を形成する工程;
(ii)線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製網を、該プリプレグ上に配置し、該プリプレグと該磁性材料製網を同時に加熱プレスして不燃性基材層を形成する工程;
(iii)平均粒径10〜3000μmの磁性材粒子および無機結合剤を含有する磁性層用組成物を、該磁性材料製網上からコーティングし、乾燥して、磁性層を形成する工程;
(iv)該磁性層上に表面処理層を形成する工程;および
(v)該表面処理層上に塗料をコーティングして表面化粧層を形成する工程
を含む、化粧板の製造方法がある。
更に、本発明を好適に実施するために、
上記工程(iv)が、平均粒径3〜50μmを有する表面処理層用無機充填剤および無機結合剤を含有する表面処理層用組成物を被覆することによって行われ;
上記磁性層用組成物の含水率が7.5〜15.0%の時に、表面形状加工を行う;
ことが望ましい。
上記工程(iv)が、平均粒径3〜50μmを有する表面処理層用無機充填剤および無機結合剤を含有する表面処理層用組成物を被覆することによって行われ;
上記磁性層用組成物の含水率が7.5〜15.0%の時に、表面形状加工を行う;
ことが望ましい。
本発明によれば、磁性金属板または金属箔を用いることなく、特定の線径およびメッシュを有する磁性材料製網並びに特定平均粒径を有する磁性材粒子を使用し、コア材としての基材層に無機系不燃材を用いずに、有機系樹脂を使用することによって、磁石を付着させることができ、切断性や穴加工などの加工性が良好であり、不燃性を有し、磁性金属板を使用したものに比べてエンボス加工などの表面形状加工性に優れた化粧板およびその製造方法を提供することができる。
また、本発明によれば、上記磁性材粒子より小さい平均粒径を有する無機充填剤を含む表面処理層を磁性層上に設けることによって、不燃性を達成する効果だけではなく、磁性層と化粧層との相溶性を向上させ、表面化粧層との密着性を向上することができる。
本発明の化粧板は、(a)熱硬化性樹脂、無機繊維不織布および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層;
(b)線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製網を含み、無機結合剤および平均粒径10〜3000μmを有する磁性材粒子を含有する、該不燃性基材層上に形成された磁性層;
(c)該磁性層上に被覆された、表面処理層;並びに
(d)該表面処理層上に形成された表面化粧層
を含むことを特徴とする。
(b)線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製網を含み、無機結合剤および平均粒径10〜3000μmを有する磁性材粒子を含有する、該不燃性基材層上に形成された磁性層;
(c)該磁性層上に被覆された、表面処理層;並びに
(d)該表面処理層上に形成された表面化粧層
を含むことを特徴とする。
(a)不燃性基材層
本発明の不燃性基材層に用いる無機繊維不織布の例として、それらに限定されないが、ガラス繊維不織布、ロックウール不織布、炭素繊維不織布、セラミック繊維不織布、ポリエステル不織布などが挙げられ、その中でもコスト、作業性、不燃性の観点からガラス繊維不織布、ロックウール不織布が好ましい。上記ガラス繊維不織布としては、基本重量25〜100g/m2、好ましくは30〜80g/m2のガラス繊維不織布(以下、ガラスペーパーと言う)と380〜600g/m2、好ましくは380〜450g/m2のガラス繊維不織布(以下、ガラスマットと言う)をそれぞれ任意の枚数で構成されることが望ましい。また、ガラスペーパーまたはガラスマットを、それぞれ単一構成の1枚または複数枚で構成されてもよい。上記ガラスペーパーの基本重量が25g/m2未満では強度が不足し、100g/m2を越えると熱硬化性樹脂の含浸性の低下を招く恐れがある。また、上記ガラスマットの基本重量が380g/m2未満では強度が不足し、600g/m2を越えると熱硬化性樹脂の含浸性の低下を招く恐れがある。
本発明の不燃性基材層に用いる無機繊維不織布の例として、それらに限定されないが、ガラス繊維不織布、ロックウール不織布、炭素繊維不織布、セラミック繊維不織布、ポリエステル不織布などが挙げられ、その中でもコスト、作業性、不燃性の観点からガラス繊維不織布、ロックウール不織布が好ましい。上記ガラス繊維不織布としては、基本重量25〜100g/m2、好ましくは30〜80g/m2のガラス繊維不織布(以下、ガラスペーパーと言う)と380〜600g/m2、好ましくは380〜450g/m2のガラス繊維不織布(以下、ガラスマットと言う)をそれぞれ任意の枚数で構成されることが望ましい。また、ガラスペーパーまたはガラスマットを、それぞれ単一構成の1枚または複数枚で構成されてもよい。上記ガラスペーパーの基本重量が25g/m2未満では強度が不足し、100g/m2を越えると熱硬化性樹脂の含浸性の低下を招く恐れがある。また、上記ガラスマットの基本重量が380g/m2未満では強度が不足し、600g/m2を越えると熱硬化性樹脂の含浸性の低下を招く恐れがある。
本発明の不燃性基材層に用いる熱硬化性樹脂の例として、それらに限定されないが、メラミン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂などが挙げられ、その中でも無機系不燃材など不燃材を特に使用しなくても不燃性を達成することができるメラミン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂などが好ましい。
本発明の不燃性基材層に用いる無機充填剤の例として、それらに限定されないが、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物や、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ、タルク、マイカ、カオリン、クレーなどが挙げられ、その中でも不燃性の観点から、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどが好ましい。
上記不燃性基材層に用いる無機充填剤の配合量は、上記熱硬化性樹脂100質量部に対して、400〜1500質量部、好ましくは600〜1200質量部、より好ましくは750〜1000質量部であることが望ましい。上記無機充填剤の配合量が、400質量部未満では不燃性を付与することが難しく、1500質量部を超えると接着性が悪くなり、化粧板としての強度が得られない。
上記不燃性基材層に用いる無機充填剤は、平均粒径3〜100μm、好ましくは5〜80μm、より好ましくは8〜70μmを有することが望ましい。上記無機充填剤の平均粒径が、3μm未満では上記無機充填剤を上記熱硬化性樹脂中に均一に分散させることが困難となり、無機繊維不織布に上記無機充填剤および熱硬化性樹脂を均一に含浸することが困難となり、100μmを超えると無機繊維不織布に上記無機充填剤および熱硬化性樹脂を含浸させることが困難となる。ここで、上記無機充填剤の平均粒径とは、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA−950V2(株式会社堀場製作所製)によって測定されたものである。
上記無機繊維不織布への上記無機充填剤および熱硬化性樹脂の乾燥被覆重量は、1564〜2116g/m2、好ましくは1748〜1932g/m2であることが望ましい。上記乾燥被覆重量が、1564g/m2未満では接着性が悪くなり、化粧板としての強度が得られず、2116g/m2を超えると不燃性を達成することが難しくなり、作業性が低下する。
上記不燃性基材層は、厚さ1.5〜5.5mm、好ましくは1.8〜3.0mmを有することが望ましい。上記不燃性基材層の厚さが、1.5mm未満では強度が不足したり、化粧板が反ったりし、5.5mmを超えると重量が重くなり取り扱い難くなる。次いで、上記不燃性基材層上には磁性層が形成される。
(b)磁性層
本発明の磁性層に用いられる磁性材料製網は、磁石が付着することと、切断性や穴あけ加工などの加工性を担保する必要があり、磁性金属板に複数の貫通孔を設けたものとは異なる。上記金属板に貫通孔を開けたものは、金属板の性質が強く、化粧板の切断時に切断部分にいわゆるバリ(かえり)が生じるので使用できない。本発明の上記網は、そのようなバリができるだけ生じないものでなければならず、細い磁性金属線など磁性材料製細線を編み込んだものが最も好適である。
本発明の磁性層に用いられる磁性材料製網は、磁石が付着することと、切断性や穴あけ加工などの加工性を担保する必要があり、磁性金属板に複数の貫通孔を設けたものとは異なる。上記金属板に貫通孔を開けたものは、金属板の性質が強く、化粧板の切断時に切断部分にいわゆるバリ(かえり)が生じるので使用できない。本発明の上記網は、そのようなバリができるだけ生じないものでなければならず、細い磁性金属線など磁性材料製細線を編み込んだものが最も好適である。
上記磁性材料製網に用いられる細線用の磁性材料の例として、それらに限定されないが、純鉄線、亜鉛引(亜鉛メッキ)鉄線、ステンレス鋼線などが挙げられ、その中でも長期的使用時における錆の観点から、亜鉛引鉄線、SUS430などが好ましい。
網の網目数は、一般的に、長さ1インチ(25.4mm)当たりの目の数(メッシュ)で表すことが多く、本発明の上記磁性材料製網は、網目数6〜24メッシュ、好ましくは8〜20メッシュを有することが望ましい。上記磁性材料製網の網目数が、6メッシュ未満では加工性は向上するが、磁着力が低下し、後述の磁性材粒子を多く添加しても十分な磁着力が得られなくなり、24メッシュを超えると金属板の性質が強くなり、切断性や穴あけ加工などの加工性が悪くなる。
上記磁性材料製網は、上記磁性材料製細線を編み込んだものであり、上記細線の線径0.35〜0.80mm、好ましくは0.40〜0.60mmを有することが望ましい。上記線径が、0.35mm未満では磁着力が低下し、磁性材粒子を多く添加しても十分な磁着力が得られなくなり、0.80mmを超えると切断性や穴あけ加工などの加工性が悪くなる。本明細書中において、磁性材料製細線は、円形断面を有するものに限らず、矩形断面を有する場合、線径は矩形断面と同じ面積を有する円形断面に変換した場合の直径を意味する。
本発明の磁性層に用いられる無機結合剤の例として、それらに限定されないが、例えば、アニオン性のコロイダルシリカ、カチオン性のコロイダルシリカ等のコロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、ジルコニアゾル、チタニアゾル、アルミナゾル、ベントナイト、カオリンおよびリン酸アルミニウムからなる群より選択される1種又は2種以上を使用することができ;無機結合剤の主材として、アルカリ金属元素の珪酸塩化合物、例えば珪酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸リチウム等が挙げられ;無機結合剤の硬化剤として、金属酸化物、例えば酸化亜鉛、ホウ酸亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム等が挙げられ、金属水酸化物、例えば水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等が挙げられ、その中でも施工時の塗布性や粘着性の観点から、酸化亜鉛などが好ましい。
本発明の磁性層に用いられる磁性材粒子の例として、それらに限定されないが、鉄系材料、すなわち、純鉄もしくはその合金、酸化鉄からなることができ、例えば、鉄(Fe)、鉄(Fe)−シリコン(Si)系合金、鉄(Fe)−アルミニウム(Al)系合金、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)系合金、鉄(Fe)−コバルト(Co)系合金、鉄(Fe)−窒素(N)系合金、鉄(Fe)−炭素(C)系合金、鉄(Fe)−ホウ素(B)系合金、鉄(Fe)−リン(P)系合金、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)系合金、鉄(Fe)−アルミニウム(Al)−シリコン(Si)系合金など;ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、亜鉛等の鉄以外の金属;あるいはこれら非鉄金属同士の合金等が挙げられ、その中でも安価で入手しやすく、品質の安定性の観点から、鉄系材料が好ましい。
上記磁性材粒子は、平均粒径10〜3000μm、好ましくは30〜300μm、より好ましくは50〜200μmを有することが望ましい。上記磁性材粒子の平均粒径が、10μm未満では入手困難であり、作業環境が悪く、3000μmを超えると作業性が低下し撹拌ができず、コーティングができなくなる。ここで、上記磁性材粒子の平均粒径とは、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA−950V2(株式会社堀場製作所製)によって測定されたものである。
上記磁性材粒子の配合量は、上記無機結合剤100質量部に対して、10〜1000質量部、好ましくは100〜800質量部、より好ましくは250〜650質量部であることが望ましい。上記磁性材粒子の配合量が、10質量部未満では磁着力が低下し、重いものが保持できなくなり、1000質量部を超えると作業性が低下して撹拌ができず、コーティングができなくなり接着不良をおこす。
本発明の化粧板においては、上記磁性材料を上記磁性層に集中し、更に上記磁性材料製網と磁性材粒子との組み合わせを用いることによって、多量の磁性材粒子の使用による成形性や被覆性などの低下なしに、強固な磁着力を達成したものである。また、本発明の化粧板においては、上記のような特定線径およびメッシュの磁性材料製網と特定粒径の磁性材粒子との組み合わせを用いることによって、寸法などの粗切断が必要な施工現場でカッターナイフなどによる粗切断、微調整の必要な施工現場で丸鋸での切断が可能であり、優れた切断性や加工性を達成したものである。
上記磁性層は、厚さ0.5〜2.0mm、好ましくは0.8〜1.2mmを有することが望ましい。上記磁性層の厚さが、0.5mm未満では磁着力が低下し重いものが保持できなくなるだけでなく、不燃性基材層との接着不良が生じ、2.0mmを超えると重量が大きくなって取り扱い難くなり、作業性が低下する。次いで、上記磁性層上には表面処理層が被覆される。
(c)表面処理層
本発明の表面処理層に用いられる無機結合剤の例として、それらに限定されないが、例えば、アニオン性のコロイダルシリカ、カチオン性のコロイダルシリカ等のコロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、ジルコニアゾル、チタニアゾル、アルミナゾル、ベントナイト、カオリンおよびリン酸アルミニウムからなる群より選択される1種又は2種以上を使用することができ;無機結合剤の主材として、アルカリ金属元素の珪酸塩化合物、例えば珪酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸リチウム等が挙げられ;無機結合剤の硬化剤として、金属酸化物、例えば酸化亜鉛、ホウ酸亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム等が挙げられ、金属水酸化物、例えば水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等が挙げられ、その中でも磁性層との密着の観点から、アルカリ金属元素の珪酸塩化合物などが好ましい。
本発明の表面処理層に用いられる無機結合剤の例として、それらに限定されないが、例えば、アニオン性のコロイダルシリカ、カチオン性のコロイダルシリカ等のコロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、ジルコニアゾル、チタニアゾル、アルミナゾル、ベントナイト、カオリンおよびリン酸アルミニウムからなる群より選択される1種又は2種以上を使用することができ;無機結合剤の主材として、アルカリ金属元素の珪酸塩化合物、例えば珪酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸リチウム等が挙げられ;無機結合剤の硬化剤として、金属酸化物、例えば酸化亜鉛、ホウ酸亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム等が挙げられ、金属水酸化物、例えば水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等が挙げられ、その中でも磁性層との密着の観点から、アルカリ金属元素の珪酸塩化合物などが好ましい。
本発明の表面処理層に用いられる無機充填剤の例として、それらに限定されないが、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物や、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ、タルク、マイカ、カオリン、クレーなどが挙げられ、その中でも不燃性の観点から、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどが好ましい。
上記表面処理層用無機充填剤は、平均粒径3〜50μm、好ましくは4〜40μm、より好ましくは5〜30μmを有することが望ましい。上記無機充填剤の平均粒径が、3μm未満では凝集してしまい分散が悪くなり、50μmを超えると作業性が低下し、化粧面の外観も悪くなる。ここで、上記表面処理層用無機充填剤の平均粒径とは、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA−950V2(株式会社堀場製作所製)によって測定されたものである。
本発明の化粧板においては、上記のように、上記磁性材粒子より小さい平均粒径を有する無機充填剤を含む表面処理層を磁性層上に設けることによって、磁性層と化粧層との相溶性を向上させ、表面化粧層との密着性を向上することができるのである。
上記表面処理層用無機充填剤の配合量は、上記無機結合剤100質量部に対して、100〜320質量部、好ましくは160〜300質量部、より好ましくは220〜280質量部であることが望ましい。上記表面処理層用無機充填剤の配合量が、100質量部未満では表面化粧層との密着が低下し、また、不燃性を達成することが難しくなり、320質量部を超えると作業性が低下し、コーティングが難しくなる。
上記表面処理層は、厚さ10〜50μm、好ましくは20〜40μmを有することが望ましい。上記表面処理層の厚さが、10μm未満では表面化粧層との密着が低下し、50μmを超えると製品の外観が悪くなる。次いで、上記表面処理層上には、表面化粧層が形成される。
(d)表面化粧層
本発明の化粧板においては、表面化粧層として、通常、不燃化粧板の生産に用いられる表面化粧層を設けることができる。上記不燃化粧板の生産に用いられる表面化粧層の例として、それらに限定されないが、メラミン樹脂含浸紙・ジアリルフタレート(DAP)樹脂含浸紙貼り、化粧紙・化粧フィルム貼り、および塗装・印刷等である。本発明の表面化粧層は、磁性層の無機結合剤が塩基性であることから、塗装で仕上げることが好ましい。上記表面化粧層の塗装として、通常、化粧板に用いられるアクリル塗料、アクリルウレタン塗料、ウレタン塗料、エポキシ塗料、ビニル樹脂塗料などの塗料を塗布するが、変性シリカ樹脂、シリコーン樹脂などの無機塗料が、化粧板の不燃性などの観点から好ましい。しかし、無機塗料は高価であり、また耐汚染性が有機塗料と比較して劣るため、内装壁(特にキッチンや洗面壁)には使用し難い。本発明の化粧板は磁性層が有効に不燃性能を向上させているため、上記有機塗料を容易に用いることが可能である。更に、外観や耐汚染性を向上するために、上記塗料の上に、アクリル樹脂系、アクリルウレタン樹脂系、ウレタン樹脂系塗料などのクリア塗料を塗布することができる。また、上記クリア塗料としては、製造および安全面から、UV硬化性のものが好ましい。
本発明の化粧板においては、表面化粧層として、通常、不燃化粧板の生産に用いられる表面化粧層を設けることができる。上記不燃化粧板の生産に用いられる表面化粧層の例として、それらに限定されないが、メラミン樹脂含浸紙・ジアリルフタレート(DAP)樹脂含浸紙貼り、化粧紙・化粧フィルム貼り、および塗装・印刷等である。本発明の表面化粧層は、磁性層の無機結合剤が塩基性であることから、塗装で仕上げることが好ましい。上記表面化粧層の塗装として、通常、化粧板に用いられるアクリル塗料、アクリルウレタン塗料、ウレタン塗料、エポキシ塗料、ビニル樹脂塗料などの塗料を塗布するが、変性シリカ樹脂、シリコーン樹脂などの無機塗料が、化粧板の不燃性などの観点から好ましい。しかし、無機塗料は高価であり、また耐汚染性が有機塗料と比較して劣るため、内装壁(特にキッチンや洗面壁)には使用し難い。本発明の化粧板は磁性層が有効に不燃性能を向上させているため、上記有機塗料を容易に用いることが可能である。更に、外観や耐汚染性を向上するために、上記塗料の上に、アクリル樹脂系、アクリルウレタン樹脂系、ウレタン樹脂系塗料などのクリア塗料を塗布することができる。また、上記クリア塗料としては、製造および安全面から、UV硬化性のものが好ましい。
上記表面化粧層は、厚さ20〜200μm、好ましくは60〜140μmを有することが望ましい。上記表面化粧層の厚さが、20μm未満では隠蔽性が悪く、また肉持感がないなど意匠性に乏しく、200μmを超えると磁着力が低下するとともに、不燃性も低下するため好ましくない。
化粧板の厚さは用途に依存して適宜設定されるべきものであるが、本発明の化粧板は、厚さ2.0〜5.0mm、好ましくは2.0〜4.0mmを有することが望ましい。上記化粧板の厚さが、2.0mm未満では下地材の不陸(凹凸)が吸収できず、また化粧板の撓みが大きくなり取り扱いにくく、5.0mmを超えると化粧板が重くなり施工性が悪くなる。
次に、本発明の化粧板の製造方法は、
(i)熱硬化性樹脂および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層用組成物を無機繊維基材に含浸させ、乾燥させてプリプレグを形成する工程;
(ii)線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製網を、該プリプレグ上に配置し、該プリプレグと該磁性材料製網を同時に加熱プレスして不燃性基材層を形成する工程;
(iii)平均粒径10〜3000μmの磁性材粒子および無機結合剤を含有する磁性層用組成物を、該磁性材料製網上からコーティングし、乾燥して、磁性層を形成する工程;
(iv)平均粒径3〜50μmを有する表面処理層用無機充填剤および無機結合剤を含有する表面処理層用組成物を被覆して、該磁性層上に表面処理層を形成する工程;および
(v)該表面処理層上に塗料をコーティングして表面化粧層を形成する工程
を含むことを特徴とする。
(i)熱硬化性樹脂および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層用組成物を無機繊維基材に含浸させ、乾燥させてプリプレグを形成する工程;
(ii)線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製網を、該プリプレグ上に配置し、該プリプレグと該磁性材料製網を同時に加熱プレスして不燃性基材層を形成する工程;
(iii)平均粒径10〜3000μmの磁性材粒子および無機結合剤を含有する磁性層用組成物を、該磁性材料製網上からコーティングし、乾燥して、磁性層を形成する工程;
(iv)平均粒径3〜50μmを有する表面処理層用無機充填剤および無機結合剤を含有する表面処理層用組成物を被覆して、該磁性層上に表面処理層を形成する工程;および
(v)該表面処理層上に塗料をコーティングして表面化粧層を形成する工程
を含むことを特徴とする。
本発明の化粧板の製造方法を、図面を参照して、以下に詳細に説明する。図1は、本発明の化粧板の1つの態様の層構成を示す概略断面図であり、図2は、本発明の化粧板の磁性層の一部切欠き上面図である。
上記工程(i)においては、熱硬化性樹脂および不燃性基材層用無機充填剤を、溶媒として、水、およびメタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル系溶媒などを用いて、混合機により均一に混合して不燃性基材層用組成物を作製し、無機繊維基材に含浸させ、例えば80〜105℃で40〜80分間乾燥させてプリプレグを形成する。
上記工程(ii)においては、上記磁性材料製網2を、上記工程(i)で得られたプリプレグ上に配置し、上記プリプレグと上記磁性材料製網を同時に、例えば150〜170℃で30〜60分間加熱プレスして不燃性基材層1を形成する。
上記工程(iii)においては、磁性材粒子および無機結合剤を、溶媒として水などを用いて、混合機により均一に混合した磁性層用組成物3を、上記磁性材料製網2の上からコーティングし、例えば10〜30℃で12〜36時間乾燥して、磁性層6を形成する。
また、図1や図2には表示されていないが、上記コーティング後、上記磁性層用組成物3は、上記磁性材料製網2の目の間にも入っており、上記磁性材料製網2が上記磁性層6の中に強固に固定されていることがわかる。
本発明の化粧板においては、エンボス加工(タイル柄、モザイクタイル柄、梨地柄、ライン柄等)などの表面形状加工を行うことができるが、上記磁性層用組成物の乾燥工程時に上記磁性層用組成物の含水率が7.5〜15.0%、好ましくは8.0〜12.0%の範囲内となる状態でプレス加工を行うことによって、上記表面が加工できないほど硬くもなく、加工した柄や形状を保持できないほど軟らかくもなく、上記表面形状加工が容易となり、磁性金属板を使用した従来の化粧板では不可能であった様々な表面形状を有する化粧板を非常に効率よく製造することが可能となる。
上記工程(iv)においては、表面処理層用無機充填剤および無機結合剤を、溶媒として水などを用いて、混合機により均一に混合した表面処理層用組成物を被覆して、上記磁性層6の上に表面処理層4を形成する。
上記工程(v)においては、当業者に公知の方法および装置、例えばロールコーター、フローコーターなどを使用して、塗料、クリア塗料を上記表面処理層4の上にコーティングして表面化粧層5を形成して、化粧板を完成する。
(実施例1)
(i)不燃性基材層用プリプレグの作製
以下の表1に示す配合量で、熱硬化性樹脂(株式会社サンベークから商品名「ユーロイド MA-436」で市販のメラミンホルムアルデヒド樹脂)、熱硬化性樹脂(住友ベークライト株式会社から商品名「スミライトレジン PR-940」で市販のフェノール樹脂)の混合物、不燃性基材層用無機充填剤(昭和電工株式会社から商品名「ハイジライト H-32」で市販の水酸化アルミニウム)、不燃性基材層用無機充填剤(アルモリックス株式会社から商品名「B-30」で市販の水酸化アルミニウム)および溶媒(水、メタノール、エチレングリコールモノメチルエーテルの混合溶媒)を、混合機(株式会社井上製作所製「DHC-1」)により均一に混合して不燃性基材層用組成物を作製した。得られた不燃性基材層用組成物を、無機繊維基材(オリベスト株式会社から商品名「SYS-050」で市販のガラスペーパー)、無機繊維基材(オーエンスコーニング株式会社から商品名「M123-450」で市販のガラスマット)の両方に含浸させ、100℃で60分間乾燥させてプリプレグを作製した。
(i)不燃性基材層用プリプレグの作製
以下の表1に示す配合量で、熱硬化性樹脂(株式会社サンベークから商品名「ユーロイド MA-436」で市販のメラミンホルムアルデヒド樹脂)、熱硬化性樹脂(住友ベークライト株式会社から商品名「スミライトレジン PR-940」で市販のフェノール樹脂)の混合物、不燃性基材層用無機充填剤(昭和電工株式会社から商品名「ハイジライト H-32」で市販の水酸化アルミニウム)、不燃性基材層用無機充填剤(アルモリックス株式会社から商品名「B-30」で市販の水酸化アルミニウム)および溶媒(水、メタノール、エチレングリコールモノメチルエーテルの混合溶媒)を、混合機(株式会社井上製作所製「DHC-1」)により均一に混合して不燃性基材層用組成物を作製した。得られた不燃性基材層用組成物を、無機繊維基材(オリベスト株式会社から商品名「SYS-050」で市販のガラスペーパー)、無機繊維基材(オーエンスコーニング株式会社から商品名「M123-450」で市販のガラスマット)の両方に含浸させ、100℃で60分間乾燥させてプリプレグを作製した。
(ii)不燃性基材層の形成
上記不燃性基材層上に、上記プリプレグ3枚(ガラスペーパー2枚とガラスマット1枚)並びに上記プリプレグ上の線径0.50mmおよび10メッシュを有する磁性材料製網(真鍋工業株式会社製の亜鉛引金網(平織り))を配置し、150℃で60分間同時に加熱プレスして厚さ2.1mmを有する不燃性基材層を得た。
上記不燃性基材層上に、上記プリプレグ3枚(ガラスペーパー2枚とガラスマット1枚)並びに上記プリプレグ上の線径0.50mmおよび10メッシュを有する磁性材料製網(真鍋工業株式会社製の亜鉛引金網(平織り))を配置し、150℃で60分間同時に加熱プレスして厚さ2.1mmを有する不燃性基材層を得た。
(iii)磁性層の形成
平均粒径633μmの磁性材粒子(JFEスチール株式会社から商品名「JIP 301A」で市販の鉄粉)および無機結合剤(富士化学株式会社製3号珪酸ソーダ)を混合機(株式会社井上製作所製「DHC-1」)により均一に混合して磁性層用組成物を作製した。得られた磁性層用組成物を、上記磁性材料製網の上からスクリーンを用いてコーティングし、20℃で24時間乾燥して、磁性層を形成した。
平均粒径633μmの磁性材粒子(JFEスチール株式会社から商品名「JIP 301A」で市販の鉄粉)および無機結合剤(富士化学株式会社製3号珪酸ソーダ)を混合機(株式会社井上製作所製「DHC-1」)により均一に混合して磁性層用組成物を作製した。得られた磁性層用組成物を、上記磁性材料製網の上からスクリーンを用いてコーティングし、20℃で24時間乾燥して、磁性層を形成した。
(iv)表面処理層の形成
平均粒径8μmを有する表面処理層用無機充填剤(昭和電工株式会社製「ハイジライト H-32」)、平均粒径25μmを有する表面処理層用無機充填剤(ナイカイ工業株式会社製「水マグ SP」)および無機結合剤(富士化学株式会社製「3号珪酸ソーダ」)を含有する表面処理層用組成物を、上記磁性層上に被覆して、表面処理層を形成した。
平均粒径8μmを有する表面処理層用無機充填剤(昭和電工株式会社製「ハイジライト H-32」)、平均粒径25μmを有する表面処理層用無機充填剤(ナイカイ工業株式会社製「水マグ SP」)および無機結合剤(富士化学株式会社製「3号珪酸ソーダ」)を含有する表面処理層用組成物を、上記磁性層上に被覆して、表面処理層を形成した。
(v)表面化粧層の形成
上記表面処理層上に、ロールコーター・フローコーターの両方を用いて、塗料(中国塗料株式会社製「EPコート300」)をコーティングし、80℃で30分間乾燥した後、更に、ロールコーター・フローコーターの両方を用いて、UV硬化型アクリル樹脂系クリア塗料(中国塗料株式会社から商品名「オーレックス3300」で市販されている)をコーティングし、UV照射装置(アイクラフィックス社製「H17‐L31」、「H11‐L21」の両方)を用いて13秒間硬化して、表面化粧層を形成し、化粧板を作製した。上記塗料の乾燥被覆重量は250g/m2(厚さ100μm)であった。
上記表面処理層上に、ロールコーター・フローコーターの両方を用いて、塗料(中国塗料株式会社製「EPコート300」)をコーティングし、80℃で30分間乾燥した後、更に、ロールコーター・フローコーターの両方を用いて、UV硬化型アクリル樹脂系クリア塗料(中国塗料株式会社から商品名「オーレックス3300」で市販されている)をコーティングし、UV照射装置(アイクラフィックス社製「H17‐L31」、「H11‐L21」の両方)を用いて13秒間硬化して、表面化粧層を形成し、化粧板を作製した。上記塗料の乾燥被覆重量は250g/m2(厚さ100μm)であった。
各材料の配合量は、以下の表1に示した。
(実施例2)
上記(iii)の磁性層の形成工程における乾燥前にエンボス加工を行った以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
上記(iii)の磁性層の形成工程における乾燥前にエンボス加工を行った以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
(比較例1)
上記磁性材料製網を使用しない以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
上記磁性材料製網を使用しない以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
(比較例2)
上記磁性材粒子を使用しない以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
上記磁性材粒子を使用しない以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
(比較例3)
線径0.70mmおよび5メッシュを有する磁性材料製網(真鍋工業株式会社製亜鉛引金網(平織り))を用いた以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
線径0.70mmおよび5メッシュを有する磁性材料製網(真鍋工業株式会社製亜鉛引金網(平織り))を用いた以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
(比較例4)
線径0.35mmおよび30メッシュを有する磁性材料製網(真鍋工業株式会社製亜鉛引金網(平織り))を用いた以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
線径0.35mmおよび30メッシュを有する磁性材料製網(真鍋工業株式会社製亜鉛引金網(平織り))を用いた以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
(比較例5)
線径0.28mmおよび30メッシュを有する磁性材料製網(真鍋工業株式会社製亜鉛引金網(平織り))を用いた以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
線径0.28mmおよび30メッシュを有する磁性材料製網(真鍋工業株式会社製亜鉛引金網(平織り))を用いた以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
(比較例6)
線径1.00mmおよび8メッシュを有する磁性材料製網(真鍋工業株式会社製亜鉛引金網(平織り))を用いた以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
線径1.00mmおよび8メッシュを有する磁性材料製網(真鍋工業株式会社製亜鉛引金網(平織り))を用いた以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
(比較例7)
上記表面処理層を被覆しない以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
上記表面処理層を被覆しない以外は、実施例1と同様に化粧板を作製した。
(不燃性基材層)
熱硬化性樹脂(1):株式会社サンベークから商品名「ユーロイド MA-436」で市販のメラミン樹脂
熱硬化性樹脂(2):住友ベークライト株式会社から商品名「スミライトレジン PR-940」で市販のフェノール樹脂
無機充填剤(a−1):昭和電工株式会社から商品名「ハイジライト H-32」で市販の水酸化アルミニウム;平均粒径8μm
無機充填剤(a−2):アルモリックス株式会社から商品名「B-30」で市販の水酸化アルミニウム;平均粒径66μm
(磁性層)
無機結合剤:富士化学株式会社製3号珪酸ソーダ(珪酸ナトリウム)
磁性材粒子:JFEスチール株式会社から商品名「JIP 301A」で市販の鉄粉;平均粒径633μm
(表面処理層)
無機結合剤:富士化学株式会社製3号珪酸ソーダ(珪酸ナトリウム)
無機充填剤(b−1):昭和電工株式会社から商品名「ハイジライト H-32」で市販の水酸化アルミニウム;平均粒径8μm
無機充填剤(b−2):ナイカイ塩業株式会社から商品名「水マグSP」で市販の水酸化マグネシウム;平均粒径25μm
熱硬化性樹脂(1):株式会社サンベークから商品名「ユーロイド MA-436」で市販のメラミン樹脂
熱硬化性樹脂(2):住友ベークライト株式会社から商品名「スミライトレジン PR-940」で市販のフェノール樹脂
無機充填剤(a−1):昭和電工株式会社から商品名「ハイジライト H-32」で市販の水酸化アルミニウム;平均粒径8μm
無機充填剤(a−2):アルモリックス株式会社から商品名「B-30」で市販の水酸化アルミニウム;平均粒径66μm
(磁性層)
無機結合剤:富士化学株式会社製3号珪酸ソーダ(珪酸ナトリウム)
磁性材粒子:JFEスチール株式会社から商品名「JIP 301A」で市販の鉄粉;平均粒径633μm
(表面処理層)
無機結合剤:富士化学株式会社製3号珪酸ソーダ(珪酸ナトリウム)
無機充填剤(b−1):昭和電工株式会社から商品名「ハイジライト H-32」で市販の水酸化アルミニウム;平均粒径8μm
無機充填剤(b−2):ナイカイ塩業株式会社から商品名「水マグSP」で市販の水酸化マグネシウム;平均粒径25μm
実施例1〜2および比較例1〜6の化粧板に対して、磁着力、不燃性、加工性、表面外観性に関して、試験および評価し、その結果を以下の表3に示す。試験方法および評価方法を以下の通り行った。
(試験方法および評価方法)
(1)磁着力
市販のマグネットフック(レック社製 H−515)を垂直に施工した化粧板の表面に磁着させ、フックに所定の重りを掛けて、マグネットフックがズレ落ちない重量を測定し、以下の評価基準により磁着力を評価した。
評価基準
○:磁着力が500gを超える
△:磁着力が400〜500g
×:磁着力が400g未満
(1)磁着力
市販のマグネットフック(レック社製 H−515)を垂直に施工した化粧板の表面に磁着させ、フックに所定の重りを掛けて、マグネットフックがズレ落ちない重量を測定し、以下の評価基準により磁着力を評価した。
評価基準
○:磁着力が500gを超える
△:磁着力が400〜500g
×:磁着力が400g未満
(2)不燃性
発熱性試験装置(コーンカロリーメーター;ISO 5660準拠)を用いて、化粧板試料の加熱開始後20分間の総発熱量を測定し、以下の評価基準により評価した。
評価基準
○:総発熱量が8MJ/m2以下であり、不燃性を有する。
×:総発熱量が8MJ/m2を超え、不燃性を有さない。
発熱性試験装置(コーンカロリーメーター;ISO 5660準拠)を用いて、化粧板試料の加熱開始後20分間の総発熱量を測定し、以下の評価基準により評価した。
評価基準
○:総発熱量が8MJ/m2以下であり、不燃性を有する。
×:総発熱量が8MJ/m2を超え、不燃性を有さない。
(3)加工性
鋸刃およびカッターナイフを用いて化粧板試料を切断して、以下の評価基準により評価した。
評価基準
○:鋸刃を用いて切断した場合に、層間剥離、バリ、かえりが発生せず、さらに、カッターナイフで切り目を入れて、手で折ることが可能である。
×:鋸刃を用いて切断した場合に、層間剥離、バリ、かえりが発生し、さらに、カッターナイフで切り目を入れて、手で折ることが不可能である。
鋸刃およびカッターナイフを用いて化粧板試料を切断して、以下の評価基準により評価した。
評価基準
○:鋸刃を用いて切断した場合に、層間剥離、バリ、かえりが発生せず、さらに、カッターナイフで切り目を入れて、手で折ることが可能である。
×:鋸刃を用いて切断した場合に、層間剥離、バリ、かえりが発生し、さらに、カッターナイフで切り目を入れて、手で折ることが不可能である。
(4)表面外観性
化粧板表面を60cm離れて目視観察し、以下の評価基準により評価した。
評価基準
○:凹凸が確認できない。
×:凹凸が確認できる。
化粧板表面を60cm離れて目視観察し、以下の評価基準により評価した。
評価基準
○:凹凸が確認できない。
×:凹凸が確認できる。
上記表3の結果から明らかなように、線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製の網並びに平均粒径10〜3000μmを有する磁性材粒子の組み合わせを使用した実施例1〜2の本発明の化粧板は、比較例1〜6の従来の化粧板に比べて、磁着力、不燃性、加工性、強度および表面外観性に優れるものであることがわかった。
これに対して、磁性材料製網を使用しない比較例1の化粧板は、磁着力が非常に低く、磁性材粒子を使用しない比較例2の化粧板は、磁着力が非常に低く、表面外観性が非常に悪いものとなった。
メッシュの非常に少ない磁性材料製網を用いた比較例3の化粧板は、磁着力が低く、加工性も良くない結果となり、メッシュの非常に多い磁性材料製網を用いた比較例4の化粧板は、磁着力は比較的良好であるが満足できるものではなく、メッシュが非常に多いことにより不燃基材層が接着不良を起こし、切断加工時に層間剥離する結果となった。
線径の非常に小さく、メッシュの非常に多い磁性材料製網を用いた比較例5の化粧板は加工性は良好であるが、線径が非常に小さいため、満足する磁着力が得られない結果となり、線径の非常に大きい磁性材料製網を用いた比較例6の化粧板は磁着力は非常に強いが、加工後の切断面が非常に悪く、さらに凹反りとなり化粧板として施工が非常に困難になるという結果となった。
表面処理層のない比較例7の化粧板は、表面化粧層との密着が悪く、磁着力および加工性は実施例1との差異はないが、不燃性を得るのが困難な結果となった。
本発明の化粧板は、磁石を付着させることができ、切断性や穴加工などの加工性が良好であり、不燃性を有し、エンボス加工などの表面加工性に優れるため、内装建材、キッチン壁材、洗面所壁材、オフィス内壁などの用途に用いることができる。
1 … 不燃性基材層
2 … 磁性材料製網
3 … 磁性層用組成物
4 … 表面処理層
5 … 表面化粧層
6 … 磁性層
2 … 磁性材料製網
3 … 磁性層用組成物
4 … 表面処理層
5 … 表面化粧層
6 … 磁性層
Claims (7)
- (a)熱硬化性樹脂、無機繊維不織布および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層;
(b)線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製網を含み、無機結合剤および平均粒径10〜3000μmを有する磁性材粒子を含有する、該不燃性基材層上に形成された磁性層;
(c)該磁性層上に被覆された、表面処理層;並びに
(d)該表面処理層上に形成された表面化粧層
含むことを特徴とする化粧板。 - 前記表面処理層が、無機結合剤および平均粒径3〜50μmを有する表面処理層用無機充填剤を含有する、請求項1記載の化粧板。
- 前記無機結合剤が、珪酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸リチウム、コロイダルシリカおよびリン酸アルミニウムから成る群から選択され、前記無機充填剤が、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ、タルク、マイカ、カオリン、クレーおよびワラストナイトから成る群から選択される、請求項1または2記載の化粧板。
- 前記不燃性基材層用無機充填剤の配合量が、前記熱硬化性樹脂100質量部に対して、400〜1500質量部であり、前記磁性材粒子の配合量は、前記無機結合剤100質量部に対して、10〜1000質量部である、請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧板。
- (i)熱硬化性樹脂および不燃性基材層用無機充填剤を含有する不燃性基材層用組成物を無機繊維基材に含浸させ、乾燥させてプリプレグを形成する工程;
(ii)線径0.35〜0.80mmおよび6〜24メッシュを有する磁性材料製網を、該プリプレグ上に配置し、該プリプレグと該磁性材料製網を同時に加熱プレスして不燃性基材層を形成する工程;
(iii)平均粒径10〜3000μmの磁性材粒子および無機結合剤を含有する磁性層用組成物を、該磁性材料製網上からコーティングし、乾燥して、磁性層を形成する工程;
(iv)該磁性層上に表面処理層を形成する工程;および
(v)該表面処理層上に塗料をコーティングして表面化粧層を形成する工程
を含む、化粧板の製造方法。 - 前記工程(iv)が、平均粒径3〜50μmを有する表面処理層用無機充填剤および無機結合剤を含有する表面処理層用組成物を被覆することによって行われる、請求項5記載の化粧板の製造方法。
- 前記磁性層用組成物の含水率が7.5〜15.0%の時に、表面形状加工を行う、請求項5または6記載の化粧板の製造方法。
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