JP5682380B2 - 不燃化粧板 - Google Patents
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Description
一般的なメラミン樹脂を用いたメラミン化粧板は、表面硬度が硬く、曲げ加工等のポストフォーム(二次成形)加工用途には不向きである。しかし、近年では、曲げ用途にも対応するポストフォーム用メラミン樹脂が開発され、これを用いたポストフォーム用化粧板は加熱曲げができるようになり、扉等の用途に使用されてきた。さらに、フェノール樹脂を含浸させたクラフト紙やアルミニウム等をメラミン化粧板の裏貼りに使用することで、用途に合わせた様々な組み合わせのメラミン化粧板が製造されている。例えば、特許文献1には、ポストフォーム用メラミン樹脂を用いたメラミン樹脂含浸紙からなる表面層とアルミニウムを組み合わせたメラミン化粧板が開示されている。
また、化粧ボード仕様では、製品厚みが厚く、加熱下でも柔軟性を発現出来ず、高剛性であるため、不燃性と曲げ加工性を同時に要求される分野においては、容易に実用化されない状況にある。
(1)表面層と芯材層とが積層された構造を有する不燃化粧板であって、
前記表面層は、意匠面となる熱可塑性フィルムもしくはシートまたは壁紙からなる表面層材料で構成され、表面層材料の坪量は、40〜400g/m2であり、
前記芯材層は、ガラスクロス又はガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料で構成され、
全体厚みが0.5mm以下であることを特徴とする、不燃化粧板。(但し、軟質難燃コア層と、両面に接着剤が塗布された金属箔と、表面化粧層とを順次積層し、一体成型してなることを特徴とする可撓性不燃化粧板、を除く。)
(2)前記ガラスクロスを基材とするプリプレグは、熱可塑性樹脂を固形分で10〜50質量%含有する樹脂組成物をガラスクロスに含浸してなる、上記(1)に記載の不燃化粧
板。
(3)25℃での最小曲げ半径が10mmR以下の曲げ加工性を有する、上記(1)又は(2)に記載の不燃化粧板。
本発明の不燃化粧板の構成の一例として、図1に、表面層15と芯材層16とから成る不燃化粧板12の構成を示す。また、不燃化粧板の製造方法の一例として、図2に、不燃化粧板12の製造方法の一例を示す。図2に示す例では、不燃化粧板12は、表面層材料15Aと芯材層材料16Aとを重ね合わせ、これを加熱加圧成形して積層することにより得られる。
表面層15は、表面層材料15Aで構成され、この表面層材料15Aは、本発明の不燃化粧板12の意匠面(露出される側の面)側に配置される。表面層材料15Aは、意匠面となる熱可塑性フィルムもしくはシートまたは壁紙からなるものである。
前記表面層材料の坪量は、40〜400g/m2である。坪量が前記下限値未満であると、意匠性が低下したり、しわの問題から、使用が困難である。一方、坪量が前記上限値を超えると、不燃性の低下や、生産性低下、コスト高の原因となるため好ましくない。
不燃化粧板12は、表面層15に、芯材層16を積層してなる。
前記芯材層16は、ガラスクロス又はガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料16Aで構成される。これにより、不燃化粧板に、耐熱性、不燃性、剛性などを付与することができる。
また、ガラスクロスを構成するガラスとしては、例えばEガラス、Cガラス、Aガラス、Sガラス、Dガラス、NEガラス、Tガラス、Hガラス等が挙げられる。これらの中でもTガラスが好ましい。これにより、ガラスクロスの熱膨張係数を小さくすることができる。
不燃化粧板12は、上述した表面層材料15Aと芯材層材料16Aとを、所定の順序で重ね合わせ、これを加熱加圧成形して積層することにより得られる。
不燃化粧板12を加熱加圧成形する条件としては特に限定されないが、一例を挙げると、温度130〜150℃、圧力2〜8MPa、時間10〜60分間で実施することができる。
また、不燃化粧板12の成形時に、表面層材料15Aの第1の面側に、鏡面仕上げ板を重ねることにより鏡面仕上げとすることができ、エンボス板又はエンボスフィルム等を重ねることにより、エンボス仕上げとすることができる。
表面層材料として坪量80g/m2の意匠面が形成されたポリエチレンフィルム(大日本印刷(株)製)を用い、芯材層材料として厚み0.2mmのガラスクロス(南亜プラスチック社製「WEA7628」)を重ね合わせ、140℃、2MPaの条件で40分間加熱加圧成形して、厚さ0.3mmの化粧板(1)を得た。
厚さ0.2mmのガラスクロス(南亜プラスチック社製「WEA7628」)にウレタンアクリル複合粒子のエマルジョン(中央理化工業社製「SU−100」、平均粒径:84nm、分散媒:水)を固形分で70g/m2を塗工した後、120℃の熱風乾燥機にて150秒乾燥し、樹脂比率が25%、揮発分率3%のプリプレグを作製し、これを芯材層材料として用いたこと以外は、実施例1と同様にして厚さ0.3mmの化粧板(2)を得た。
表面層材料として坪量80g/m2の壁紙(大日本印刷(株)製)を用い、芯材層材料として厚み0.2mmのガラスクロス(南亜プラスチック社製「WEA7628」)にウレタンアクリル複合粒子のエマルジョン(中央理化工業社製「SU−100」、平均粒径:84nm、分散媒:水)を固形分で70g/m2を塗工した後、120℃の熱風乾燥機にて150秒乾燥し、樹脂比率が25%、揮発分率3%のプリプレグを作製し、これを芯材層材料として重ね合わせ、140℃、2MPaの条件で40分間加熱加圧成形して、厚さ0.3mmの化粧板(3)を得た。
表面層材料として坪量500g/m2の意匠面が形成されたポリエチレンフィルム(大日本印刷(株)製)を用い、芯材層材料として厚み0.2mmのガラスクロス(南亜プラスチック社製「WEA7628」)を重ね合わせ、140℃、2MPaの条件で40分間加熱加圧成形して、厚さ0.6mmの化粧板(4)を得た。
比較例1と同様の表面層材料を用い、芯材層材料として厚み0.2mmポリエステル不織布(旭化成工業社製、スパンボンド「アイエル」)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして厚さ0.3mmの化粧板(5)を得た。
1.不燃性試験
日本建築総合試験場の業務標準「防耐火性能試験・評価業務方法書」4.10 不燃性能試験・評価方法における、(2)ii)4.10.2 の発熱性試験・評価方法 及び 4.10.3 のガス有害性試験・評価方法、により実施した。
上記業務標準「防耐火性能試験・評価業務方法書」の上記項目には、建築基準法第2条第9号(不燃材料)の規定に基づく認定に係わる性能評価方法について記載されている。
2.曲げ成形性試験
JIS K6902の曲げ成形性試験(A法)に準拠し、室温、10mmRにて外曲げ及び内曲げ成形を行い、化粧シート表面の割れの有無を確認した。
また、比較例2ではポリエステル不織布を用いたため、化粧板(5)は不燃性に劣った。
一方、実施例1〜3で得られた化粧板(1)、(2)及び(3)は、表面層は、熱可塑性フィルムまたは、壁紙からなる表面層材料で構成され、芯材層は、ガラスクロス又はガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料で構成されているため、不燃性に優れ、薄膜化に対応でき、常温での曲げ加工性に優れていた。
15 表面層
15A 表面層材料
16 芯材層
16A 芯材層材料
Claims (3)
- 表面層と芯材層とが積層された構造を有する不燃化粧板であって、
前記表面層は、意匠面となる熱可塑性フィルムもしくはシートまたは壁紙からなる表面層材料で構成され、表面層材料の坪量は、40〜400g/m2であり、
前記芯材層は、ガラスクロス又はガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料で構成され、
全体厚みが0.5mm以下であることを特徴とする、不燃化粧板。(但し、軟質難燃コア層と、両面に接着剤が塗布された金属箔と、表面化粧層とを順次積層し、一体成型してなることを特徴とする可撓性不燃化粧板、を除く。) - 前記ガラスクロスを基材とするプリプレグは、熱可塑性樹脂を固形分で10〜50質量%含有する樹脂組成物をガラスクロスに含浸してなる、請求項1に記載の不燃化粧板。
- 25℃での最小曲げ半径が10mmR以下の曲げ加工性を有する、請求項1又は2に記載の不燃化粧板。
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