JPH1044323A - 不燃化粧板 - Google Patents
不燃化粧板Info
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- JPH1044323A JPH1044323A JP8203819A JP20381996A JPH1044323A JP H1044323 A JPH1044323 A JP H1044323A JP 8203819 A JP8203819 A JP 8203819A JP 20381996 A JP20381996 A JP 20381996A JP H1044323 A JPH1044323 A JP H1044323A
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Abstract
として認定される不燃化粧板を得ること。 【解決手段】 無機質繊維からなる多孔質シート基材
に、フェノール樹脂、水酸化アルミニウムからなり、フ
ェノール樹脂と水酸化アルミニウムの組成比が5〜8重
量%対95〜92重量%である配合物が塗工処理された
芯材層用シート材料の表面又は表裏面に化粧層用シート
材料が重ねられ、該化粧層用シート材料の厚みが0.5
mm以下で、有機物量300g/m2 以下に積層一体化
されたことを特徴とする不燃化粧板。
Description
様々な用途に使用される不燃化粧板に関するものであ
る。
性、あるいは石綿含有による人体への安全性等に問題の
多い無機材料系のものが多く、一方有機樹脂系の化粧板
は燃焼時の発熱・発煙が著しく、燃焼試験(建設省告示
第1828号による表面燃焼試験、基材燃焼試験。以
下、不燃試験という)後の形状保持が困難であり、不燃
化粧板としての信頼性を得られるものではなかった。
状に対し、不燃性に優れ、寸法変化、反り変形等の少な
い不燃化粧板を提供するものである。
らなる多孔質シート基材に、フェノール樹脂及び水酸化
アルミニウムからなり、これらの組成比が5〜8重量%
対95〜92重量%である配合物が塗工処理された芯材
層用シート材料と、この芯材層用シート材料の表面又は
表裏面に、厚みが0.5mm以下で、有機物量が300
g/m2 以下の化粧層用シート材料とが重ねられ、積層
一体化されていることを特徴とする不燃化粧板、及び、
無機質繊維からなる多孔質シート基材に、フェノール樹
脂及び水酸化アルミニウムからなり、こりらの組成比が
5〜8重量%対95〜92重量%である配合物が塗工処
理された2層以上の芯材層用シート材料と、これらの芯
材層用シート材料の間に挿入された、無機質繊維からな
るシート基材にメラミン樹脂を塗工しその含有率が40
〜400%である補強層用シート材料と、前記芯材層用
シート材料の表面又は表裏面に、厚みが0.5mm以下
で、有機物量が300g/m2 以下の化粧層用シート材
料とが重ねられ、積層一体化されていることを特徴とす
る不燃化粧板、に関するものである。
質シート基材は、特に限定されるものではないが、フェ
ノール樹脂と水酸化アルミニウムからなる配合物を塗工
し基材内部に含浸させるためには、ガラス繊維不織布、
特に坪量30〜100g/m2 のガラス繊維不織布が好
ましい。ガラス繊維不織布の坪量が30g/m2 未満で
は強度不足のため、ガラス繊維不織布上に前記配合物を
塗工する時、あるいは成形時等における取扱いに難点が
ある場合があり、100g/m2 を越えると成形時に各
層間の密着性が不十分となることがある。また、メラミ
ン樹脂を含浸して得られる補強層用シート材料に使用す
る無機質繊維基材は、坪量30〜100g/m2 のガラ
ス不織布または坪量45〜220g/m2 のガラス織布
スが好ましく使用される。
なる配合物は、フェノール樹脂5〜60重量%及び水酸
化アルミニウム95〜40重量%からなるものは、得ら
れた化粧板は難燃性となるが、特にフェノール樹脂が8
重量%以下であれば、建設省告示1828号「不燃材料
を指定する件」に適合する。フェノール樹脂5重量%未
満ではフェノール樹脂が結合剤としての機能を十分に発
揮できないため、芯材層用シート材料の取扱い時、及び
成形後の層間強度に難点があり好ましくない。
水、アルコール等の希釈剤にて希釈して無機質繊維から
なる多孔質シート基材に対し重量比で9〜30倍が塗工
処理される。9倍未満では密着性、表面仕上がりが十分
でなく、30倍を越えると芯材層用シート材料の取扱時
に崩れやすい等の欠点ががあり好ましくない。
アミン系の触媒例えばトリエチルアミン等を用いたレゾ
ール型フェノール樹脂が通常使用されるが、これに限定
されない。
いものと小さいものを混合使用し、最密充填することが
好ましい。粒径の小さいものを単独で使用すると、芯材
層用シート材料あるいは化粧板の均一性は確保できる
が、配合物混合時の作業性に難がある。粒径の大きいも
のを単独で使用すると、得られた芯材層用シート材料の
取扱性に難があると同時に粒子表面積減少による不燃性
の低下も見られる。粒子径の異なる水酸化アルミニウム
の併用により最密充填することによって芯材層用シート
材料の作製時、配合物の濡れ性が向上すると同時に配合
物混合時の作業性、シートの取扱性、不燃性等も良好と
なり、好ましい。
面に重ねられる化粧層用シート材料にはパルプ、リンタ
ー、合成繊維、ガラス繊維等からつくられた坪量40〜
120g/m2 のシート又は紙に、メラミン樹脂60〜
95%、水酸化アルミニウム又はシリカ40〜5%から
なる混合物を含浸した含浸シート(又は紙)が使用され
る。この配合物の含浸率は、シート又は紙に対して10
0〜400重量%である。メラミン樹脂は、通常の変性
剤を0.1〜20%添加されたものも使用可能であり、
酸性の硬化剤を適宜配合することができる。
層用シート材料の表面あるいは表裏面に積層一体化され
るが、片面又は両面何れであっても厚さ0.5mm以下
で、かつ有機物の量が300g/m2 以下であることが
望ましい。この範囲を越えるものは不燃試験の合格が困
難となる。また成形物の総厚みが3mmに満たないもの
についても不燃試験に合格することが困難となる場合が
ある。
は複数枚重ねられ、表面または表裏面に該化粧層用シー
ト材料が重ねられ加熱加圧されて本発明の不燃化粧板が
形成される。成形時には鏡面仕上げ板、エンボス板また
はエンボスフィルム等が重ねられ、ミラー仕上げ、エン
ボス仕上げ等の表面に仕上げられる。
する。 《実施例1》坪量75g/m2 、比重0.23g/cm
3 、有機バインダー量11%のガラス繊維不織布に、水
酸化アルミニウム92重量%(平均粒子径160μmの
もの46重量%と平均粒子径10μmのもの46重量%
を混合)とレゾール型フェノール樹脂8重量%の配合物
を塗工し、含浸率20倍の芯材層用シート材料(1)を
得た。次に坪量80g/m2 の建材用化粧原紙に硬化剤
を含むメラミン樹脂を含浸し、含浸率100%である化
粧層用シート材料(2)を作製し、また坪量60g/m
2 の建材用化粧原紙に硬化剤を含むメラミン樹脂を含浸
し、含浸率115%である化粧層用シート材料(3)を
作製した。芯材層用シート材料(1)を4枚、化粧層用
シート材料(2)を表面に1枚、化粧層用シート材料
(3)を裏面に1枚重ねて、140℃、100kg/c
m2の条件下で20分間成形して厚さ3.5mmの不燃
化粧板(4)を得た。
23g/cm3 、有機バインダー量11%のガラス繊維
不織布に水酸化アルミニウム95重量%(平均粒子径1
00μmのもの25重量%,平均粒子径8μmのもの7
5重量%を混合)とレゾール型フェノール樹脂5重量%
の配合物を塗工し、含浸率20倍の芯材層用シート材料
(5)を得た。次に坪量210g/m2 、有機バインダ
ー量0.08%のガラス織布に硬化剤を含むメラミン樹
脂を塗工し含浸率40%の補強層用シート材料(6)を
得た。芯材層用シート材料(5)4枚の2枚目と3枚目
との間に補強層用シート材料(6)を1枚挿入し、実施
例1と同様の該化粧層用シート材料(2)及び該化粧層
用シート材料(3)を芯材層用シート材料(5)の表裏
1枚ずつ重ねて実施例1と同一条件下で熱圧成形し、厚
さ3.6mmの不燃化粧板(7)を得た。
23g/cm3 、有機バインダー量11%のガラス繊維
不織布に、平均粒子径10μmの水酸化アルミニウム8
8重量%とレゾール型フェノール樹脂12重量%の配合
物を塗工し、含浸率20倍の芯材層用シート材料(8)
を得た。該芯材層用シート材料(8)を4枚、実施例1
と同様の該化粧層用シート材料(2)及び該化粧層用シ
ート材料(3)を表裏1枚ずつ重ねて実施例1と同一条
件下で熱圧成形し、厚さ3.5mmの化粧板(9)を得
た。
(4),(7)、及び比較例で得られた化粧板(9)に
ついて特性を評価し、その結果を以下に示す。
発生等の有無、 判定2=試験体の全厚にわたる溶融、裏面に達する亀裂
のうち亀裂の幅が全厚の板厚の10分の1以上のものの
有無、 判定3=加熱終了後30秒以上の残炎の有無、 判定4=試験体の排気温度曲線(第三号2にに規定する
記録温度計の示す曲線をいう)は、標準温度曲線(第二
号1の2に規定する加熱炉を調整した後の各経過時間ご
との排気温度にそれぞれ50度を加え、これらを結んだ
結果得られる曲線をいう)を越えないこと、 判定5=次の式によって求めた単位面積当たりの発煙係
数CAが30以下であること、 CA=24log10I0/I この式において、I0及びIはそれぞれ次の数値を表す
ものとする。 I0:加熱試験開始時の光の強さ(単位ルクス) I:加熱試験中の光の強さの最低値(単位ルクス)
機質繊維から作られた不織布等の多孔質なシート基材
と、フェノール樹脂及び水酸化アルミニウムとからなる
配合物がフェノール樹脂分8%以下にして塗工された芯
材層用シート材料の表面または表裏面に、厚さ0.5m
m以下、有機分300g/m2 以下の化粧層が積層一体
化されたものである為、燃焼時の発熱量、発煙量が極め
て少量に抑制されている。これと同時に燃焼後の形状破
壊が殆どなく、建設省告示第1828号に適合する不燃
材料として認定されるるものである。また化粧層には従
来の化粧板と同様の化粧層用シート材料が使用できるた
め、豊富な色柄から自由に選択して各種用途に不燃材料
として使用できるものである。
用シート材料(2)及び(3)を積層成形した不燃化粧
板(4)の断面図。
ート材料(6)を挿入し、芯材層用シート材料(5)の
表裏面に化粧層用シート材料(2)及び(3)を積層成
形した不燃化粧板(7)の断面図。
用シート材料(2)及び(3)を積層成形した化粧板
(9)の断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 無機質繊維からなる多孔質シート基材
に、フェノール樹脂及び水酸化アルミニウムからなり、
これらの組成比が5〜8重量%対95〜92重量%であ
る配合物が塗工処理された芯材層用シート材料と、この
芯材層用シート材料の表面又は表裏面に、厚みが0.5
mm以下で、有機物量が300g/m2以下の化粧層用
シート材料とが重ねられ、積層一体化されていることを
特徴とする不燃化粧板。 - 【請求項2】 無機質繊維からなる多孔質シート基材
に、フェノール樹脂及び水酸化アルミニウムからなり、
こりらの組成比が5〜8重量%対95〜92重量%であ
る配合物が塗工処理された2層以上の芯材層用シート材
料と、これらの芯材層用シート材料の間に挿入された、
無機質繊維からなるシート基材にメラミン樹脂を塗工し
その含有率が40〜400%である補強層用シート材料
と、前記芯材層用シート材料の表面又は表裏面に、厚み
が0.5mm以下で、有機物量が300g/m2 以下の
化粧層用シート材料とが重ねられ、積層一体化されてい
ることを特徴とする不燃化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20381996A JP3161975B2 (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 不燃化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20381996A JP3161975B2 (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 不燃化粧板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1044323A true JPH1044323A (ja) | 1998-02-17 |
JP3161975B2 JP3161975B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=16480247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20381996A Expired - Fee Related JP3161975B2 (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 不燃化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3161975B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002137327A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-14 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 金属ベースメラミン樹脂化粧板 |
JP2007245556A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Aica Kogyo Co Ltd | 不燃化粧板 |
WO2008136221A1 (ja) | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Aica Kogyo Co., Ltd. | 化粧板 |
-
1996
- 1996-08-01 JP JP20381996A patent/JP3161975B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2008136221A1 (ja) | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Aica Kogyo Co., Ltd. | 化粧板 |
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