JP2015083113A - 可搬型放射線撮影装置及び可搬型放射線撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信により撮影オーダを受信する場合において、追加される撮影オーダの取りこぼしを防止することが可能な可搬型放射線撮影装置を提供する。【解決手段】可搬型X線撮影装置は、電子カセッテ16と、撮影オーダを受信可能なコンソール17を有する。コンソール17は、無線通信部38、トリガー信号取得部81、接続候補判定部82、切り替え指令部83、配信要求部84を有している。無線通信部38は、電波を受信してAP22に接続する。トリガー信号取得部81は、回診車が停止している状態において、トリガー信号を取得する。接続候補判定部82は、トリガー信号を取得した際に、電波強度に基づいて、複数のAP22の中から1つのアクセスポイントを接続候補と判定する。切り替え指令部83は、接続候補への切り替えを指令する。この後、配信要求部84は、撮影オーダの配信要求を送信する。【選択図】図7

Description

本発明は、可搬型放射線撮影装置及び可搬型放射線撮影システムに関する。
医療分野において、放射線、例えばX線を利用したX線撮影システムが知られている。X線撮影システムは、X線を発生するX線発生装置と、被写体(患者)を透過したX線により被写体のX線画像を撮影するX線撮影装置とを備えている。X線発生装置は、X線を被写体に向けて照射するX線源、X線源の駆動を制御する線源制御装置、およびX線源を動作させるための指示を線源制御装置に入力する照射スイッチを有している。X線撮影装置は、X線画像検出装置、及びX線画像検出装置に対する操作指示やX線画像の表示を行うコンソールを有している。
X線画像検出装置は、フラットパネルディテクタ(FPD;flat panel detector)とも呼ばれるセンサーパネルを有し、センサーパネルによって被写体を透過したX線を電気信号に変換することによってX線画像を検出するものである。X線画像検出装置は、検出したX線画像を即座にコンソールに送信してコンソールで画像を表示することができるため、X線フイルムやIP(イメージングプレート)カセッテを利用した従来のX線画像記録装置と比較して、撮影した直後に画像を確認できるというメリットがある。
X線画像検出装置には、撮影室に設置される据え置き型に加えて、センサーパネルを可搬型の筐体に収容した可搬型のもの(電子カセッテと呼ばれる)がある。電子カセッテは、可搬型のコンソールと組み合わせて可搬型X線撮影装置を構成することが可能である。電子カセッテは、撮影室において、被写体(患者)を立位姿勢や臥位姿勢で撮影する据え置き型の撮影台に取り付けて使用することも可能である他、可搬型であるため、撮影室まで来られない患者の病室を巡回してX線撮影を行う回診撮影に使用される。
X線発生装置にも、可搬型X線発生装置があり、可搬型X線発生装置の1つに、走行可能な台車にX線発生装置を搭載した移動式X線発生装置がある。移動式X線発生装置は、回診車とも呼ばれる。可搬型X線撮影装置は、回診撮影において回診車に積載されて病室を巡回する(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
X線撮影は、内科や外科などの診療科から発行される撮影依頼情報である撮影オーダに基づいて行われる。撮影オーダには、患者名や患者IDなどの患者基本情報や、撮影部位及び撮影目的などが含まれており、撮影を担当する放射線技師は、撮影オーダに従って撮影を行う。撮影オーダはRIS(Radiology Information System:放射線科情報システム)サーバで管理されており、可搬型X線撮影装置は、コンソールなどの端末を用いてRISサーバにアクセスして撮影オーダを取得する。
特許文献1及び特許文献2に記載の可搬型X線撮影装置は、無線通信機能を有する無線端末を有しており、無線端末を用いてLAN(Local Area Network)経由でRISサーバにアクセスして撮影オーダを取得している。LANには、無線端末をLANに接続するための無線中継器であるアクセスポイントが設けられている。アクセスポイントは、回診撮影先の病棟の要所に配置されており、病室を巡回している途中においても無線端末を用いて撮影オーダを取得することが可能である。
アクセスポイントは、その存在を無線端末に通知するために、常時ビーコン信号と呼ばれる電波を発信しており、無線端末は、ビーコン信号を受信することによりアクセスポイントの存在を認識して、認識したアクセスポイントと接続する。無線端末はビーコン信号を受信している間、発信元のアクセスポイントと接続し、ビーコン信号の到達範囲外に出た場合には、アクセスポイントとの接続が切断される。アクセスポイントが複数有る場合において、当然ながら、電波強度が高い方のアクセスポイントに接続した方が通信品質は安定する。そのため、複数のアクセスポイントが有る場合において、各アクセスポイントの電波強度を比較して、電波強度が高いアクセスポイントに自動的に接続先を切り替える技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3には、無線通信機能を有する電子カセッテが記載されており、電子カセッテが複数の撮影室間を移動する場合において、複数のアクセスポイントの電波強度を比較して、電波強度が高いアクセスポイントに自動的に接続先を切り替えている(段落0072)。
特開2002−125960号公報 特開2006−095212号公報 WO2009/031411号公報
特許文献3に記載されているような、電波強度が高いアクセスポイントに自動的に接続先を切り替える技術は、ローミングとも呼ばれる。上述のとおり、回診撮影においては、回診車に可搬型X線撮影装置を積載して病棟を巡回するため、ローミングが正常に行われれば、常時安定した通信品質を確保できるため、便利である。
回診撮影を開始する場合には、まず、回診車を止める駐機場において、コンソールを使用してRISサーバにアクセスして撮影オーダを取得する。そして、撮影オーダを取得した後、回診車に可搬型X線撮影装置を積載して、病棟に向かい病室を巡回する。巡回の途中においても、追加の撮影オーダが入る場合があり、追加の撮影オーダは病棟においてRISサーバにアクセスして取得される。追加の撮影オーダの取りこぼしが生じると、いったん撮影を終了した患者の病室に再び戻って再撮影を行わなければならないという事態が生じる。
そうした事態を回避するため、発明者らは、無線通信機能を有するコンソールにおいて、アクセスポイント経由でRISサーバにアクセスして撮影オーダの配信要求を送信する機能と、ローミング機能とを設けることを検討している。定期的に撮影オーダ配信要求を送信すれば、巡回途中に追加の撮影オーダが入った場合でも、取りこぼしが生じることがない。ローミング機能があれば、自動的に電波強度が高い適切なアクセスポイントに切り替わるので、通信品質が安定して、撮影オーダの受信エラーが生じることもない。
しかしながら、実験を行ってみると、特許文献3に記載されているようなローミング機能を設けるだけでは、適切なアクセスポイントへの切り替えが行われないというローミング不調が発生することがわかった。例えば、病棟内において、1階から2階へ移動する場合、1階にいる間は1階のアクセスポイントの電波強度が強いため、コンソールは1階のアクセスポイントに接続している。そして回診車とともにコンソールが2階に移動した場合には、2階のアクセスポイントの方が電波強度は強いため、ローミングが正常に行われれば、2階のアクセスポイントに接続先が切り替わることになるはずである。しかし、1階のアクセスポイントの電波が2Fにも到達しているような場合には、コンソールは、1階のアクセスポイントとの接続を継続し、2Fのアクセスポイントへの切り替えが行われない場合があった。
こうしたローミング不調の原因の1つを発明者らは以下のように考えた。まず、特許文献3に記載されているようなローミング機能は、複数のアクセスポイントの電波強度を、移動しながら検出して両者を比較するものである。しかし、移動途中で電波強度を検出すると、電波強度も移動に伴って変化するため、精度の高い検出ができない可能性がある。そして、一度、電波強度の変化の検出に失敗すると、アクセスポイントの切り替えのきっかけが失われて、他に適切な接続先が有るにも関わらず、現在接続中のアクセスポイントとの接続を継続してしまうというローミング不調が発生することになる。また、近年においては、医療施設内において、携帯型の無線端末が急速に普及している。ローミングを適切に行うには精度の高い電波強度の測定が不可欠と考えられるが、移動中の精度の高い測定は、増加する無線端末が発する電波との混信という問題とも重なって、さらに困難になっていると考えられる。
回診撮影において、追加の撮影オーダの取りこぼしが発生すると、放射線技師にとって負担が増加するため、撮影オーダの取りこぼしを回避する対策に対する、医療現場からの要望は強い。というのも、発明者らの調査によれば、病院によっては、1日の回診撮影において、日常的な撮影オーダが20枚程度あり、この他に、多いときには30枚以上の緊急の撮影オーダが加わるという。そして、回診撮影は、放射線技師が1人で担当する場合が多く、日によっては50枚以上の撮影を1人でこなすことになる。1回の撮影は5分程度の時間で処理される。しかも、回診撮影の対象となる患者は体の自由が効かない場合が多く、患者の上体を起こして電子カセッテを適切な位置に配置するといったポジショニング作業にも非常に時間が掛かる。追加の撮影オーダの取りこぼしが発生すると、こうした作業を無駄に繰り返すことにもなるため、放射線技師にとっての負担が増加する。
上記特許文献1〜3には、このような問題点及び解決策について明示も示唆もされていない。上述のとおり、特許文献3には、電子カセッテが電波強度に基づいてローミングを行うことについて記載はあるものの、どのような構成でかつどのような手順で行うかについて明確な記載は無く、一般的なローミング技術以上の内容については開示がない。
本発明は、無線通信により撮影オーダを受信する場合において、追加される撮影オーダの取りこぼしを防止することが可能な可搬型放射線撮影装置及び可搬型放射線撮影システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の可搬型放射線撮影装置は、可搬型放射線発生装置と組み合わせて使用することが可能な可搬型放射線撮影装置である。可搬型放射線撮影装置は、放射線撮影の依頼情報である撮影オーダを管理する撮影オーダ管理装置に対して、無線中継器であるアクセスポイント経由でアクセスして撮影オーダを取得可能である。可搬型放射線撮影装置は、無線通信部、トリガー信号取得部、接続候補判定部、切り替え指令部及び配信要求部を有する。無線通信部は、アクセスポイントからの電波を受信してアクセスポイントに接続可能である。トリガー信号取得部は、移動が停止している状態において、トリガー信号を発する発信元からのトリガー信号を少なくとも1回取得する。接続候補判定部は、複数のアクセスポイントからの電波を無線通信部が受信している場合において、トリガー信号を取得し、その後、電波強度に基づいて、複数のアクセスポイントの中から1つのアクセスポイントを接続候補として判定する。無線通信部が接続候補に接続されていない場合には、無線通信部に対して接続候補への切り替えを指令する。配信要求部は、接続候補への切り替え後、撮影オーダ管理装置に対して無線通信部を通じて撮影オーダの配信要求を送信する。
発信元は、可搬型放射線撮影装置の内部に設けられた第1発信部、及び可搬型放射線発生装置に設けられた第2発信部のうちの少なくとも1つである。
可搬型放射線撮影装置は、例えば、放射線画像を検出する電子カセッテと、撮影オーダ及び放射線画像を表示する表示機能を有するコンソールとを備えている。
コンソールは、例えば、無線通信部、トリガー信号取得部、接続候補判定部、切り替え指令部及び配信要求部を有しており、撮影オーダの受信機能を備えている。
第1発信部は、例えば、電子カセッテが撮影準備状態になった際にトリガー信号を発信可能なである。また、第1発信部は、例えば、コンソールの操作が行われた際にトリガー信号を発信してもよい。
トリガー信号取得部は、例えば、第2発信部が発するトリガー信号を可搬型放射線発生装置との通信により取得可能である。
可搬型放射線発生装置は、例えば、放射線を照射する放射線源と、放射線源を搭載する台車とを備えた移動式放射線発生装置である。移動式放射線発生装置は、例えば、台車の走行中における放射線源の変位を規制するロック機構とを有しており、第2発信部は、ロック機構が解除された際にトリガー信号を発信可能である。
移動式放射線発生装置は、例えば、台車が停止したことを検知する停止検知センサを有しており、第2発信部は、停止検知センサが台車の停止を検知した際にトリガー信号を発信可能である。
移動式放射線発生装置は、例えば、電子カセッテを収容する収容部と、収容部から電子カセッテが取り出されたことを検知する取り出し検知センサとを有しており、第2発信部は、取り出し検知センサによって電子カセッテの取り出しが検知された際にトリガー信号を発信可能である。
第1発信部又は第2発信部は、例えば、被写体に対する電子カセッテのポジショニングが完了した際に、トリガー信号を発信可能である。また、第1発信部又は第2発信部は、例えば、可搬型放射線撮影装置の移動停止後、1回の撮影が終了するまでの間に、トリガー信号を少なくとも1回発信可能である。
第1発信部又は第2発信部は、例えば、回診撮影のワークフローにおいて1回の撮影が終了するまでに含まれる複数の作業ステップの少なくとも1つに対応してトリガー信号を発信可能である。作業ステップは、電子カセッテのポジショニングが行われる前までの作業ステップであることが好ましい。
配信要求部は、トリガー信号の有無に関わらず、定期的に配信要求を送信することが好ましい。
本発明の可搬型放射線撮影システムは、可搬型放射線発生装置と、可搬型放射線撮影装置とを備えている。可搬型放射線撮影装置は、移動式放射線発生装置と組み合わせて使用することが可能である。可搬型放射線撮影装置は、放射線撮影の依頼情報である撮影オーダを管理する撮影オーダ管理装置に対して、無線中継器であるアクセスポイント経由でアクセスして撮影オーダを取得可能である。可搬型放射線撮影システムは、さらに、無線通信部、トリガー信号取得部、接続候補判定部、切り替え指令部及び配信要求部を有する。無線通信部は、アクセスポイントからの電波を受信してアクセスポイントに接続可能である。トリガー信号取得部は、可搬型放射線撮影装置の移動が停止している状態において、トリガー信号を発する発信元からのトリガー信号を少なくとも1回取得する。接続候補判定部は、複数のアクセスポイントからの電波を無線通信部が受信している場合において、トリガー信号を取得し、その後、電波強度に基づいて、複数のアクセスポイントの中から1つのアクセスポイントを接続候補として判定する。無線通信部が接続候補に接続されていない場合には、無線通信部に対して接続候補への切り替えを指令する。配信要求部は、接続候補への切り替え後、撮影オーダ管理装置に対して無線通信部を通じて撮影オーダの配信要求を送信する。
本発明によれば、可搬型放射線撮影装置の移動が停止している状態において、トリガー信号を取得し、その際に、電波強度に基づいて、複数のアクセスポイントの中から接続候補となる1つのアクセスポイントを判定するから、電波強度を精度よく測定することができるため、安定した通信品質を確保できる。これにより、追加される撮影オーダの取りこぼしを防止することが可能な可搬型放射線撮影装置及び可搬型放射線撮影システムを提供することができる。
X線撮影システム及び回診撮影が行われる病棟を示す概略図である。 回診車の説明図である。 X線撮影装置の概要図である。 センサーパネルの説明図である。 コンソールの概略構成図である。 コンソールの操作画面の説明図である。 コンソールの要部説明図である。 コンソールとAPの接続シーケンスである。 ローミングの説明図である。 コンソールの処理の実行手順を示すフローチャートである。 AP切り替えシーケンスである。 回診撮影のワークフローの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態のフローチャートである。 第3実施形態のフローチャートである。 第4実施形態のフローチャートである。 第4実施形態の説明図である。 第5実施形態のフローチャートである。 第5実施形態の説明図である。 第6実施形態の説明図である。 第7実施形態の説明図である。
「第1実施形態」
図1において、可搬型X線撮影システム(以下、単にX線撮影システムという)10は、可搬型X線発生装置(以下、単にX線発生装置という)11と、可搬型X線撮影装置(以下、単にX線撮影装置という)12とで構成されている。X線発生装置11は、車輪が設けられた走行可能な台車14aに搭載された移動式X線発生装置であり、台車14aを含めて回診車14とも呼ばれる。X線撮影装置12は、電子カセッテ16、可搬型のコンソール17及び機能ユニット18を有しており、回診車14に積載することが可能である。回診車14は、使用しないときには、医療施設内の駐機場15に止められている。回診撮影の際には、回診車14に可搬型のX線撮影装置12が積載されて、駐機場15から運び出される。放射線技師(以下、単に技師という)Tは回診車14を押しながら、病棟19内の各病室R11、R12、R21、R22を巡回して、被写体となる、ベッド20上の各患者Pの回診撮影を行う。
各病室R11、R12、R21、R22、その他医療施設内の要所には、無線端末を院内の通信ネットワークであるLAN(Local Area Network)21に接続するための無線中継器であるアクセスポイント(AP:Access Point)22が設置されている。AP22は、無線端末と通信するための無線通信部と、通信ケーブルを介してLAN21に接続するための有線通信部とを備えている。無線通信部は、例えば、IEEE802.11nなどの無線LAN規格に準拠したものである。また、駐機場15には、LAN21に有線接続するためのLANコンセント15aが設けられている。
LAN21には、病院情報システム(HIS:Hospital Information System)サーバ25、放射線科情報システム(RIS:Radiology Information System)サーバ23、画像サーバ24が接続されている。
HISサーバ25は、電子カルテを管理するためのサーバであり、主として内科や外科などの診療科の医師や看護師などの医療スタッフが使用する診療科端末によってアクセスされる。診療科端末には、デスクトップ型やノート型のコンピュータの他、看護師や医師が携行するタブレット型コンピュータなどの携帯型の無線端末も含まれる。これらの診療科端末によって電子カルテの閲覧や診療情報の入力が行われる。
RISサーバ23は、放射線科が管理するサーバであり、診療科から放射線科に向けて送信される撮影依頼情報である撮影オーダを管理する撮影オーダ管理装置である。撮影オーダには、診療科名、医師名を含む依頼元情報と、患者の氏名、年齢及び性別を含む患者基本情報と、頭部、胸部、腹部、手、指等の撮影部位と、正面、側面、斜位、PA(X線を被写体の背面から照射)、AP(X線を被写体の正面から照射)等の撮影方向と、オーダ元の診療科の医師からの撮影目的や注意点などのメッセージなどが含まれる。技師Tは、撮影オーダの内容をコンソール17で確認して、撮影オーダに適した撮影条件を決定する。決定した撮影条件を電子カセッテ16やX線発生装置11に設定する。
撮影条件には、X線源26(図2参照)が照射するX線のエネルギースペクトルを決める管電圧(単位;kV)、単位時間当たりの照射量を決める管電流(単位;mA)、およびX線の照射時間(単位;s)で規定される照射条件が含まれる。管電流と照射時間の積でX線の累積の照射量が決まるため、照射条件としては、管電流と照射時間のそれぞれの値を個別に入力する代わりに、両者の積である管電流時間積(mAs値)の値が入力される場合もある。
画像サーバ24は、撮影オーダに従ってX線撮影装置12で撮影されたX線画像などの画像データを管理するサーバである。画像サーバ24は、撮影オーダの依頼元の診療科端末からもアクセスが可能であり、診療科の医師は、診療科端末を通じて画像サーバ24にアクセスして撮影されたX線画像を閲覧することができる。
X線撮影装置12において、コンソール17は、LAN21経由で、RISサーバ23や画像サーバ24にアクセスすることが可能である。コンソール17は、RISサーバ23にアクセスして撮影オーダを取得し、撮影したX線画像を画像サーバ24に送信する。コンソール17は、駐機場15においては、LANコンセント15aと有線接続されて、RISサーバ23や画像サーバ24にアクセスすることが可能である。また、病棟19においては、各AP22に無線接続して、RISサーバ23や画像サーバ24にアクセスすることが可能である。なお、駐機場15にAP22が設置されている場合には、コンソール17は、LANコンセント15aを使用する代わりに、AP22に無線接続して、RISサーバ23や画像サーバ24にアクセスすることもできる。
図2において、X線発生装置11は、X線源26と、X線源26を制御する線源制御装置27と、照射スイッチ28とを有する。X線源26は、X線を放射するX線管(図示せず)とX線管が放射するX線の照射野を限定する照射野限定器(コリメータ)(図示せず)とを有している。X線管は、熱電子を放出するフィラメントからなる陰極と、陰極から放出された熱電子が衝突してX線を放射する陽極(ターゲット)とを有している。照射野限定器は、例えば、中央に四角形の照射開口が形成され、四角形の各辺にX線を遮蔽する4枚の鉛板を配置したものであり、各鉛板を移動させることで照射開口の大きさを変化させて、照射野を限定する。
回診車14には、垂直方向に支柱31が立設されており、支柱31には水平方向に延びるアーム32が設けられている。X線源26は、アーム32の一端に取り付けられる。支柱31は長手軸周りに回動自在であり、支柱31の回転によりアーム32及びX線源26が回転する。アーム32は、支柱31に対して昇降自在である。X線源26は、アーム32に対して回転自在に取り付けられている。支柱31の回転、アーム32の昇降、X線源26の回転により、X線源26の照射位置や向きが調節される。支柱31には、ロック機構33が設けられている。
ロック機構33は、回診車14の走行中において、支柱31、アーム32及びX線源26が不用意に変位しないように、アーム32及びX線源26の変位を規制する機構である。ロック機構33は、例えば、X線源26などの変位を規制するロック位置とロックを解除して変位を許容するロック解除位置との間で移動するロックピンを有している。ロック部材34の操作によりロックピンが移動して、ロック機構33のロックと解除が行われる。ロック機構33は、ロックが解除された場合にロック解除信号を発生する。ロック解除信号は、内部ケーブルを介して線源制御装置27に送信される。
線源制御装置27は、X線源26に対して高電圧を供給する高電圧発生器と、管電圧、管電流、及び照射時間を制御する制御部とからなる。高電圧発生器は、トランスによって入力電圧を昇圧して高圧の管電圧を発生し、高電圧ケーブルを通じてX線源26に駆動電力を供給する。管電圧、管電流、照射時間といった照射条件は、線源制御装置27の操作パネル(図示せず)を通じて技師Tによって手動で設定される。また、コンソール17から照射条件を線源制御装置27に送信して設定することも可能である。
照射スイッチ28は、技師Tによって操作され、線源制御装置27に信号ケーブルで接続されている。照射スイッチ28は二段階押しのスイッチになっており、一段階押しでX線源26のウォームアップを開始させるためのウォームアップ開始信号を発生し、二段階押しでX線源26に照射を開始させるための照射開始信号を発生する。これらの信号は信号ケーブルを通じて線源制御装置27に入力される。
線源制御装置27は、照射スイッチ28からの信号に基づいて、X線源26の動作を制御する。照射スイッチ28から照射開始信号を受けた場合、線源制御装置27は、X線源26への電力供給を開始するとともに、タイマを作動させてX線の照射時間の計測を開始する。そして、照射条件で設定された照射時間が経過すると、線源制御装置27は、X線の照射を停止させる。X線の照射時間は、照射条件に応じて変化する。線源制御装置27には、安全規制上の最大照射時間が設定されており、照射条件に基づいて設定される照射時間は、最大照射時間の範囲内で設定される。
線源制御装置27内には、無線通信部29が設けられている。無線通信部29は、例えば、IEEE802.11nなどの無線LAN規格に準拠したものである。無線通信部29は、ロック機構33から受信したロック解除信号を、X線撮影装置12に送信する。
図3において、X線撮影装置12は、電子カセッテ16、コンソール17及び機能ユニット18がそれぞれ無線通信部を有しており、相互に無線通信が可能である。X線撮影装置12の無線通信部は、無線通信部29と同様に、例えば、IEEE802.11nなどの無線LAN規格に準拠したものである。
機能ユニット18には、制御部35と、WAP(Wireless Access Point:無線アクセスポイント)36が設けられている。制御部35は、機能ユニット18の各部を統括的に制御する。電子カセッテ16及びコンソール17には、それぞれ無線通信部37、38が設けられている。各無線通信部37、38がWAP36に無線接続することにより、コンソール17と電子カセッテ16の間の無線通信が行われる。コンソール17と電子カセッテ16の間では、コンソール17から電子カセッテ16に対しては、技師Tによってコンソール17に入力される撮影準備指示などの操作信号を含む制御信号や撮影条件が送信され、電子カセッテ16からコンソール17に対しては、コンソール17からの制御信号に対する応答、さらに、電子カセッテ16が検出したX線画像が送信される。電子カセッテ16は、撮影準備指示を受信すると、撮影準備状態(Ready)に移行する。
コンソール17は、AP22経由の他、WAP36を介してLAN21に接続し、RISサーバ23や画像サーバ24にアクセスすることも可能である。さらに、WAP36は、コンソール17と、回診車14に搭載された線源制御装置27との間の無線通信を中継する。これにより、コンソール17から線源制御装置27に対して照射条件を無線送信することが可能である。コンソール17から照射条件を送信すれば、回診車14において操作パネルからマニュアルで線源制御装置27に照射条件を設定しなくても済む。また、WAP36により、X線撮影装置12は、線源制御装置27から照射スイッチ28が操作されたことを表す信号を受信することも可能である。さらに、コンソール17は、WAP36を介して、線源制御装置27からロック解除信号を受信する。
電子カセッテ16は、センサーパネル41(図4参照)と、センサーパネル41を収容する可搬型の筐体とで構成され、X線源26から照射され被写体となる患者Pを透過したX線を受けて患者PのX線画像を検出する、可搬型のX線画像検出装置である。筐体は、扁平な平板状をしており、平面サイズは、例えばフイルムカセッテやIPカセッテとほぼ同じ大きさである。
図4に示すように、センサーパネル41は、撮像領域43が形成されたTFTアクティブマトリクス基板、ゲートドライバ44、読み出し回路46、制御回路47、A/D変換器48、メモリ49、及び無線通信部37を備えている。また、筐体内には、センサーパネル41の各部を駆動するためのバッテリ(図示せず)が収容されている。
撮像領域43には、X線の入射線量に応じた信号電荷を蓄積する複数の画素42が、所定のピッチでn行(X方向)×m列(Y方向)のマトリクスに配列されている。なお、n、mは2以上の整数であり、例えばn、m≒2000である。なお、画素42の配列は正方配列でなくともよく、ハニカム配列でもよい。センサーパネル41は、X線を可視光に変換するシンチレータ(蛍光体、図示せず)を有し、シンチレータによって変換された可視光を画素42で光電変換する間接変換型である。シンチレータは、CsI:Tl(タリウム賦活ヨウ化セシウム)やGOS(Gd2O2S:Tb、テルビウム賦活ガドリウムオキシサルファイド)等からなり、画素42が配列された撮像領域43の全面と対向するように配置されている。なお、センサーパネル41としては、間接変換型の代わりに、X線を直接電荷に変換する直接変換型でもよい。
画素42は、可視光の入射によって電荷(電子−正孔対)を発生する光電変換素子であるフォトダイオード51と、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(TFT)52とを備える。フォトダイオード51は、a−Si(アモルファスシリコン)などの半導体層(例えばPIN型)とその上下に上部電極及び下部電極を配した構造を有している。フォトダイオード51は、下部電極にTFT52が接続され、上部電極には、バイアス電圧が印加される。バイアス電圧の印加により半導体層内に電界が生じるため、光電変換により半導体層内で発生した電荷(電子−正孔対)は、一方がプラス、他方がマイナスの極性を持つ上部電極と下部電極に移動して、キャパシタとしても機能するフォトダイオード51に電荷が蓄積される。
TFT52は、ゲート電極が走査線53に接続され、ソース電極が信号線54に接続され、ドレイン電極がフォトダイオード51に接続される。走査線53と信号線54は格子状に配線されており、走査線53は、撮像領域43内の画素42の行数分(n行分)、信号線54は画素42の列数分(m列分)それぞれ配線されている。走査線53はゲートドライバ44に接続され、信号線54は読み出し回路46に接続される。
ゲートドライバ44は、制御回路47の制御の下にTFT52を駆動することにより、X線の入射線量に応じた信号電荷を画素42に蓄積する蓄積動作と、画素42が蓄積した信号電荷を読み出す読み出し動作と、画素42に蓄積される不要な電荷を除去するリセット動作とをセンサーパネル41に行わせる。ゲートドライバ44は、X線の照射が行われている間、全画素42のTFT52をオフ状態にすることにより、画素42に信号電荷の蓄積動作を開始させる。そして、X線の照射終了後、ゲートパルスG1〜Gnを走査線53に対して順次入力して一行ずつTFT52をオン状態にすることにより、信号電荷の読み出し動作を行わせる。画素42から読み出された信号電荷は、信号線54に読み出されて、読み出し回路46に入力される。
また、フォトダイオード51は、X線の入射の有無に関わらず発生する暗電荷を発生する。暗電荷は画像データに対してはノイズ成分となるので、これを除去するためにX線の照射前にリセット動作が行われる。リセット動作は、画素42に発生する暗電荷を、信号線54を通じて掃き出す動作である。
読み出し回路46は、画素42から信号電荷D1〜Dmを読み出す。制御回路47は、各部を統括的に制御する。A/D変換器48は、読み出した信号電荷をデジタルデータに変換する。メモリ49には、A/D変換器48で変換されたデータが書き込まれる。
読み出し回路46は、画素42から読み出した信号電荷を電圧信号に変換する積分アンプと、撮像領域内の画素42の列を順次切り替えて1列ずつ電圧信号を順次出力するためのマルチプレクサとからなる。読み出し動作においては、読み出し回路46に入力された電圧信号は、A/D変換器48でデジタルデータに変換されて、メモリ49にデジタルな画像データとして書き込まれる。また、メモリ49から読み出された画像データは、無線通信部37を通じてコンソール17に送信される。
一方、リセット動作においては、読み出し動作と同様に、画素42のTFT52が行単位で順次オン状態にされて、画素42から暗電荷が読み出し回路46に入力される。しかし、リセット動作においては、暗電荷は積分アンプのリセットにより破棄されて、A/D変換器48には出力されない。リセット動作は、例えば、電子カセッテ16の電源が投入されると開始し、所定時間間隔で繰り返される。そして、電子カセッテ16が撮影準備状態に入るとリセット動作はいったん停止し、その後、画素42が蓄積動作を開始する直前に1画面分のリセット動作が1回行われる。
また、撮像領域43内には、画素42の一部を利用した形態の検知センサ56が設けられている。検知センサ56は、X線の照射が開始されたことを検知するためのセンサである。検知センサ56は、画素42と同様にフォトダイオード51を有しているが、TFT52は設けられておらず、検知センサ56のフォトダイオード51と信号線54は短絡接続されている。そのため、画素42においてTFT52がオフされているかオンされているかに関わらず、検知センサ56の出力(フォトダイオード51が発生する電荷量)は信号線54に流出する。
検知センサ56の出力は、画素42と同様に、読み出し回路46、A/D変換器48によってメモリ49に読み出される。検知センサ56の出力の読み出しは、μsecのオーダの短い間隔で繰り返し行われる。1回の読み出しによって得られる検知センサ56の出力は、X線の単位時間当たりの入射線量に相当する。X線の照射が開始されると、X線の単位時間当たりの入射線量は徐々に増加するので、それに応じて検知センサ56の出力が増加する。
制御回路47は、メモリ49に検知センサ56の出力が記録される毎に、出力の読み出しを行い、検知センサ56の出力を所定の開始閾値と比較して、出力が閾値以上に達するとX線の照射が開始されたと判定して、X線の照射開始を検知する。これにより、X線発生装置11からの同期信号を受信することなく、センサーパネル41自体で、X線の照射開始検知を行うことができる。また、検知センサ56の出力は、センサーパネル41が蓄積動作中でも読み出すことが可能であるので、制御回路47は、検知センサ56の出力に基づいてX線の照射終了を検知することもできる。
センサーパネル41は、電子カセッテ16の電源が投入された後、画素42のリセット動作を開始する。その後、コンソール17からの撮影準備指示を受信すると、センサーパネル41は、リセット動作を停止して撮影準備状態(Ready)に入り、照射開始検知動作、すなわち、検知センサ56の出力の読み出しを開始する。そして、センサーパネル41は、X線の照射開始を検知した場合には、1画面分のリセット動作を行った後、画素42のTFT52をオフ状態にして、蓄積動作を開始させる。また、センサーパネル41は、照射開始を検知すると、開始検知信号を、無線通信部37を通じてコンソール17に送信する。センサーパネル41は、蓄積動作へ移行後も検知センサ56の出力の読み出しを継続する。制御回路47は、読み出した出力が所定の終了閾値以下になるとX線の照射が終了したと判定して、X線の照射終了を検知する。センサーパネル41は、照射終了を検知すると、蓄積動作を終了し、X線画像の読み出し動作を行う。なお、本例では、照射開始検知と照射終了検知において、それぞれ開始閾値と終了閾値を使用して判定を行っているが、開始閾値と終了閾値は同じ値でもよいし、異なっていてもよい。
図5に示すように、コンソール17は、ディスプレイ17Aと本体部が一体化されたノート型コンピュータをベースに、オペレーティングシステムなどの制御プログラムや、コンピュータをコンソール17として機能させるためのコンソールアプリケーションプログラム(コンソールアプリケーションと略す)17Fをインストールして構成される。コンソール17は、ディスプレイ17Aの他、入力デバイス17B、CPU17C、メモリ17D、ストレージデバイス17E、無線通信部38が設けられており、これらはデータバス17Gを介して接続されている。
入力デバイス17Bは、キーボード、マウス、ディスプレイ17Aと一体となったタッチパネルなどである。ストレージデバイス17Eは、各種データを格納するデバイスであり、例えば、ハードディスクドライブで構成される。ストレージデバイス17Eは、制御プログラムや、コンソールアプリケーション17Fが格納される。
メモリ17Dは、CPU17Cが処理を実行するためのワークメモリである。CPU17Cは、ストレージデバイス17Eに格納された制御プログラムをメモリ17Dへロードして、プログラムに従った処理を実行することにより、コンピュータの各部を統括的に制御する。無線通信部38は、AP22やWAP36に無線接続するための通信インタフェースである。
図6に示すように、コンソールアプリケーション17Fを起動すると、コンソール17のディスプレイ17Aには、GUI(Graphical User Interface)による操作画面61が表示される。操作画面61には、操作画面61の一部を指示するためのポインタ62が表示され、ポインタ62は、コンソール17に付属するマウスや入力パッドなどの入力デバイスによって操作される。
操作画面61には、患者基本情報表示領域63、画像表示領域64、撮影オーダ表示領域66、操作部表示領域67が設けられている。撮影オーダ表示領域66は、RISサーバ23から受信した撮影オーダ68を表示する領域である。ポインタ62により1件の撮影オーダ68が選択されると、選択された撮影オーダ68が反転表示して未選択の撮影オーダ68と識別可能に表示される。そして、患者基本情報表示領域63には、選択された撮影オーダ68に対応する患者基本情報(患者名、患者ID、性別、年齢)が表示される。
また、撮影オーダ表示領域66には、新着の撮影オーダを受信したことを表示する新着インジケータ69が設けられている。新着インジケータ69には、新着の撮影オーダの件数が表示される。技師Tは、この表示により、新規の撮影オーダや追加の撮影オーダの有無を確認することができる。新着の撮影オーダ68をポインタ62によって選択するなどして、確認が終了すると、新着インジケータ69の表示が消える。
画像表示領域64は、撮影後に電子カセッテ16から送信されたX線画像を表示する領域である。図6において、画像表示領域64は、X線画像が表示された状態で示しているが、撮影前の状態では、画像表示領域64には何も表示されない。画像表示領域64にX線画像が表示されることにより、撮影直後にX線画像を確認することができる。技師Tは、画像表示領域64のX線画像を見て撮影が適切に行われたか否かを確認する。また、撮影オーダ表示領域66において撮影済みの撮影オーダ68が選択された場合には、選択された撮影オーダ68に対応するX線画像が画像表示領域64に表示される。
操作部表示領域67には、設定ボタン71、撮影準備指示ボタン72、Readyインジケータ73、オーダ取得ボタン74が設けられている。設定ボタン71は、撮影条件や電子カセッテ16の各種の設定を行うためのボタンである。設定ボタン71がポインタ62で選択されると、設定画面が表示される。
撮影準備指示ボタン72は、電子カセッテ16に対して撮影準備指示を送信するための操作ボタンである。撮影準備指示ボタン72の操作により、コンソール17から電子カセッテ16に対して撮影準備指示が送信される。電子カセッテ16の制御回路47は、撮影準備指示を受信すると、撮影準備状態への移行処理を行って、移行が完了した場合には、応答として移行完了信号をコンソール17に送信する。Readyインジケータ73は、コンソール17が移行完了信号を受信すると点灯する。技師Tは、Readyインジケータ73の点灯により電子カセッテ16が撮影準備状態にあることを確認することができる。
オーダ取得ボタン74は、RISサーバ23にアクセスして撮影オーダを取得するためのボタンである。オーダ取得ボタン74が操作されると、RISサーバ23に対して撮影オーダ配信要求が送信される。未取得の撮影オーダがある場合には、RISサーバ23から撮影オーダが配信される。
図7に示すように、コンソール17の無線通信部38は、アンテナ75、変復調回路76、伝送制御部77などで構成されている。変復調回路76は、送信するデータを搬送波(キャリア)に載せる変調と、アンテナ75で受信した搬送波(キャリア)からデータを取り出す復調を行う。
伝送制御部77は、無線LAN規格に準拠した伝送制御を行う。具体的には、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に準拠した通信プロトコルや、IEEE802.11nに準拠した通信プロトコルに従って伝送制御を行う。OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルに示されるように、通信プロトコルは、階層化されており、階層が異なる複数の通信プロトコルを組み合わせて使用される。TCP/IPは、有線LANにおいても使用される通信プロトコルであり、無線LAN規格においても、上位層の通信プロトコルとして使用される。IEEE802.11nは、TCP/IPの下位層に位置する通信プロトコルであり、無線特有の通信手順を規定している。IEEE802.11nでは、2.4GHz帯又は5GHz帯の周波数帯域の電波を無線通信チャンネルとして使用することが可能である。
なお、AP22の他、電子カセッテ16の無線通信部37、線源制御装置27の無線通信部29、及びWAP36も、無線通信部38とほぼ同様の構成である。
無線通信は、有線通信と異なり物理的に接続される通信ケーブルが存在しないため、無線通信部38は、AP22との間で論理的な接続を行うことが必要である。以下、無線通信部38が実行する、IEEE802.11n規格に準拠した接続や通信の手順を説明する。
図8に示すように、コンソール17の無線通信部38とAP22の接続シーケンスにおいて、まず、AP22は、起動中、所定時間間隔(約100msec間隔)でビーコン信号(図7のBS参照)と呼ばれる電波を発信している。ビーコン信号は、AP22の周囲に存在する、コンソール17などの無線端末に対して、AP22の存在を通知するための信号である。コンソール17において、無線通信部38は、起動中、ビーコン信号の有無を常時監視している。そのため、無線通信部38は、AP22のビーコン信号が到達する範囲内にある場合は、ビーコン信号を常時受信することができる。
ビーコン信号には、SSID(Service Set Identifier)やESSID(Extended Service Set Identifier)などのネットワーク識別子が含まれている。ネットワーク識別子は、各AP22や、それらを含むネットワークを、電子カセッテ16などの無線端末が識別するための識別情報である。
コンソール17には、病棟19内の各AP22のネットワーク識別子が設定されており、各AP22に接続することが可能である。無線通信部38は、ビーコン信号を受信すると、AP22に対して接続要求を送信する。AP22では接続要求の要求元のコンソール17に対して認証を行う。そのため、コンソール17は、接続要求にパスワードなどの認証情報を含めてAP22に送信する。
AP22は、接続要求を受信すると、受信したパスワードと予め設定されたパスワードを照合することにより認証を行って、パスワードが一致した場合には、コンソール17に対して許可応答を送信する。許可応答には、コンソール17に割り当てるIP(Internet Protocol)アドレスなどが含まれている。コンソール17が許可応答を受信すると、論理的な通信リンクが確立されて、コンソール17とAP22が論理的に接続する。
この接続により、コンソール17には、AP22からIPアドレスの割り当てが行われる。コンソール17は、AP22経由でLAN21に接続して、RISサーバ23や画像サーバ24にアクセスすることが可能となる。IPアドレスに基づく上位の通信手順は、TCP/IPで規定された手順で行われる。
AP22は、コンソール17との接続後も、ビーコン信号の発信を続ける。コンソール17は、AP22からのビーコン信号を受信できている間、AP22との接続を継続し、コンソール17がビーコン信号を受信できなくなった時点で終了する。コンソール17がビーコン信号を受信できなくなる場合とは、例えば、コンソール17が、AP22のビーコン信号の到達範囲内から範囲外に出てしまった場合である。コンソール17が、再びビーコン信号の到達範囲に入ってビーコン信号の受信が可能となった場合には、再接続が行われる。
また、コンソール17において、無線通信部38は、複数のAP22からのビーコン信号を受信している場合において、電波強度が高いAP22に自動的に接続先を切り替えるローミング機能を有している。
図9に示すように、例えば、無線通信部38が、病室R11のAP22(ID=R11)と、病室R12のAP22(ID=R12)から、それぞれビーコン信号を受信している場合において、無線通信部38は、各AP22のビーコン信号の電波強度に基づいて、各AP22のうち電波強度が高い方のAP22に接続する。符号CR11、CR12は、各AP22のそれぞれの電波の到達範囲である通信セルである。各通信セルCR11、CR12において、AP22からの距離が遠いほど、電波は減衰するため、電波強度も弱くなる。具体的には、通信セルCR11内において、AP22(ID=R11)からの距離が近い領域CR11Aの方が、AP22(ID=R11)からの距離が遠い領域CR11Bと比較して、電波強度は強い。同様に、通信セルCR12内においても、領域CR12Aの方が、CR12Bよりも、電波強度は強い。
まず、病室R11において、コンソール17が通信セルCR11の領域CR11A内に有り、AP22(ID=R11)に接続しているとする。通信セルCR11と通信セルCR12は一部重なっている。そして、回診車14とともにコンソール17が病室R11から病室R12に移動する場合には、無線通信部38は、領域CR11Aと領域CR12Bが重複する領域を通って、領域CR11Bと領域CR12Aが重複する領域に移動する。無線通信部38は、病室R11から病室R12へ移動中も、通信セルCR11と通信セルCR12が重複する領域において、各APからのビーコン信号の電波強度の比較を行う。無線通信部38の移動に伴って、電波強度が高い方のAP22は、現在接続中のAP22(ID=R11)から、AP22(ID=R12)に変化する。ここで、無線通信部38のローミングが正常に機能すれば、移動途中において領域CR12Aに入った段階で、接続先がAP22(ID=R12)に切り替わる。
しかし、移動途中の電波強度の検出は精度が低下すること、携帯型の無線端末の電波との混信があることなどの影響により、無線通信部38のローミングが正常に機能しないローミング不調が発生する場合がある。ローミング不調が発生すると、無線通信部38の通信が安定せず、回診途中において発生した追加の撮影オーダの取りこぼしが生じるおそれがある。コンソール17には、このようなローミング不調を回避するための構成が設けられている。
図7に示すように、コンソール17のCPU17Cは、コンソールアプリケーション17Fを起動すると、メモリ17Dなどと協働することにより、トリガー信号取得部81、接続候補判定部82、切り替え指令部83及び配信要求部84として機能する。
図10のフローチャート及び図11のタイミングチャートに示すように、コンソール17が起動された後、トリガー信号取得部81は、トリガー信号の入力を監視する(S100)。トリガー信号は、回診車14の台車14aが停止している状態において、発信元が発するトリガー信号である。本例において、トリガー信号取得部81は、台車14aが停止後、1回の撮影が終了するまでの間に発信されるトリガー信号を取得する。ここで、1回の撮影とは、1人の患者に対して、1件の撮影オーダに基づいて行われる撮影である。また、本例のトリガー信号は、回診車14のロック機構33のロックが解除された際に発生するロック解除信号であり、ロック解除信号の発信元は、ロック機構33である。ロック機構33は回診車14に設けられているので、第2発信部に相当する。
回診撮影のワークフローにおいて、上述したとおり、ロック機構33は、駐機場15から病棟19に向かう走行中はロックされている。そして、病室に入室後、回診車14を停止させた後に、X線源26をポジショニングするためにロック機構33のロックが解除される。ロック解除信号は、線源制御装置27の無線通信部29及び無線通信部38を介してトリガー信号取得部81に入力される(S100でY)。
接続候補判定部82は、トリガー信号取得部81がトリガー信号を取得した際に、無線通信部38が複数のAP22からビーコン信号を受信している場合において(S110でY)、電波強度に基づいて、複数のAP22の中から1つのAP22を接続候補と判定する(S120)。接続候補は、無線通信部38の接続先として相対的に安定した通信品質を確保できるという意味で適切なAP22である。接続候補判定部82は、こうした適切なAP22を接続候補として判定する。具体的には、接続候補判定部82は、無線通信部38を通じて複数のAP22のビーコン信号の電波強度を取得する。接続候補判定部82は、複数のAP22の中から、取得した電波強度が最も高い1つのAP22を、接続候補と判定する。一般的に、ビーコン信号の電波強度が高いAP22ほど、安定した通信品質を確保することができる。そのため、接続候補判定部82は、電波強度が高いAP22を接続候補と判定する。
なお、接続候補判定の基準は、電波強度の値そのものでなくてもよく、電波強度に応じた評価値でもよい。例えば、電波強度から各AP22の位置情報や距離情報を推定し、推定結果に基づいて接続候補を判定してもよい。あるいは、ダミーデータによるテスト通信を行って、どの程度の誤りがあるかの指標であるビットエラーレートや、単位時間当たりの通信量(通信速度)を表すビットレートを測定し、その測定結果に基づいて接続候補を判定してもよい。ビットエラーレートやビットレートも電波強度に応じて変化するため、電波強度に依存する評価値といえる。
接続候補判定部82は、回診車14が停止状態において発生するトリガー信号の取得タイミングに合わせて判定を行う。コンソール17の無線通信部38において、電波強度の測定は停止している状態で行われるので、移動中の測定と比較して高い精度で測定を行うことができる。接続候補判定部82は、測定精度の高い電波強度に基づいて判定するため、移動中に行う場合と比較して、適切なAP22を、正確に接続候補と判定することができる。
切り替え指令部83は、無線通信部38の現在の接続先が、接続候補判定部82が判定した接続候補か否かを判定する(S130)。現在の接続先が接続候補で無い場合には(S130でN)、無線通信部38に対して接続候補への切り替えを指令する(S140)。無線通信部38は、切り替え指令を受けると、現在の接続先のAP22との接続を切断して、図8の接続シーケンスに従って、接続候補と判定された適切なAP22に接続をし直す。図11のタイミングチャートに示すように、例えば、AP22(R11)からAP(ID=R12)へ接続先が切り替えられる。切り替え指令部83は、現在の接続先が接続候補で有る場合には(S130でY)、現在の接続先のAP22との接続を継続させる。
配信要求部84は、接続先が適切なAP22に切り替えられた後、撮影オーダの配信要求を送信する(S150)。撮影オーダの配信要求は、適切なAP22を経由して送信される。図11のタイミングチャートに示すように、RISサーバ23はすべてのAP22とLAN21を介して常時接続されている。RISサーバ23は、撮影オーダ配信要求を受信すると、コンソール17が未取得の撮影オーダが有るか否かを調べて(S160)、未取得の撮影オーダが有る場合には(S160でY)、送信元のAP22経由で撮影オーダを配信する。無線通信部38は適切なAP22に接続されているので、コンソール17とRISサーバ23の間で、安定した通信を行うことができる。コンソール17は、RISサーバ23から配信される撮影オーダを受信する(S170)。コンソール17の電源がオフされるまで、上記手順が繰り返される(S180)。
なお、配信要求部84は、トリガー信号が取得された場合には、AP22の切り替えの有無に関わらず、撮影オーダ配信要求を送信する。これは、追加の撮影オーダは、現在の接続先が適切であるか否かに関わらず発生するので、撮影オーダ配信要求の送信頻度を上げることにより、追加の撮影オーダをいち早く取得するためである。また、配信要求部84は、トリガー信号の有無に関わらず、定期的に撮影オーダ配信要求を送信する。つまり、配信要求部84は、撮影オーダ配信要求を定期的に送信することに加えて、トリガー信号が取得された場合には、接続先の切り替えの有無に関わらず、撮影オーダ配信要求を送信する。これにより、撮影オーダ配信要求の送信頻度が増えるため、撮影オーダの取りこぼしを防止することが可能となる。
上記構成による作用について、図12に示す回診撮影のワークローを表すフローチャートに従って説明する。技師Tは、回診撮影を行う場合には、駐機場15(図1参照)において、電子カセッテ16、コンソール17、機能ユニット18を含むX線撮影装置12を回診車14に積載する。そして、コンソール17を起動して、コンソール17とLANコンセント15aを通信ケーブルで接続する。
コンソール17の操作画面61(図6参照)において、オーダ取得ボタン74を操作する。オーダ取得ボタン74が操作されると、コンソール17から、LANコンセント15a及びLAN21経由でRISサーバ23に撮影オーダ配信要求が送信される。RISサーバ23は、撮影オーダ配信要求を受信すると、コンソール17が未取得の撮影オーダを配信する。これにより、回診撮影の撮影オーダが取得される(S1010)。技師Tは、コンソール17で受信した撮影オーダを確認して、回診先の病室を把握する。さらに、コンソール17は、起動後、無線通信部38を通じて、撮影オーダ配信要求の定期的な送信を開始する。
技師Tは、走行中にX線源26が不用意に変位しないように、回診車14の走行を開始させる前にロック部材34の位置を見て、ロック機構33のロックが掛かっていることを確認する。ロックが掛かっていない場合にはロック部材34を操作してロックする(S1020)。この後、回診車14を走行させて駐機場15から病棟19に向かう。病棟19において、コンソール17の無線通信部38は、病棟19内のAP22のビーコン信号を受信すると、図8に示す接続シーケンスに従ってAP22への接続を行う。回診車14の移動に伴って、回診車14の周辺に位置するAP22は変化する。移動中においても、無線通信部38は、複数のAP22からの電波強度の比較を行ってローミングを実行する。
技師Tは、回診先の病室R11に到着すると、回診車14とともに病室R11に入室する(S1030)と、撮影する患者Pの位置に合わせて回診車14を停止させる(S1040)。この後、撮影準備が開始される。まず、回診車14のロック機構33のロックが解除される(S1050)。ロックが解除されると、ロック機構33はロック解除信号を発生し、ロック解除信号は回診車14内の線源制御装置27に入力される。ロック解除信号は、線源制御装置27の無線通信部29を介してコンソール17に送信される。コンソール17において、トリガー信号取得部81は、無線通信部38が受信したロック解除信号をトリガー信号として取得する。
接続候補判定部82及び切り替え指令部83は、トリガー信号が取得されると、図10に示す手順に従って接続候補判定を行い、接続候補と判定された適切なAP22に接続する(S1060)。回診車14の移動中において無線通信部38のローミングが正常に行われていれば、病室R11に入室した時点で、無線通信部38は、病室R11のAP22(ID=R11)に接続しているはずである。病室R11内にあるコンソール17にとっては、AP22(ID=R11)の電波強度が最も強いからである。その場合には、接続候補判定部82において、現在の接続先であるAP22(ID=R11)が接続候補と判定されるので、AP22の切り替えは行われない。
一方、無線通信部38のローミング不調が起きている場合には、移動中に適切なAP22への切り替えが行われず、不適切なAP22に接続されている可能性がある。その場合には、切り替え指令部83が無線通信部38に切り替え指令を発して、無線通信部38により、接続候補と判定された適切なAP22(ID=R11)への切り替えが行われる。接続候補判定部82は、無線通信部38が停止状態で受信した電波強度に基づいて判定を行うため、安定した通信品質を確保できる適切なAP22を、正確に接続候補と判定することができる。
配信要求部84は、接続されたAP22(ID=R11)経由で撮影オーダ配信要求をRISサーバ23に送信する(S1070)。追加の撮影オーダが有る場合には、RISサーバ23から配信される。技師Tは、コンソール17の操作画面61において、病室R11の患者Pの撮影オーダの内容、さらに、追加の撮影オーダの有無を確認する(S1080)。追加の撮影オーダが有る場合には、それを考慮して、撮影準備を行う。
技師Tは、回診車14から電子カセッテ16を取り出して起動する(S1090)。この後、撮影オーダで指定された撮影部位に応じた適切な位置に、X線源26と電子カセッテ16のポジショニングが行われる(S1100)。例えば、撮影部位が胸部の場合には、仰臥している患者Pとベッド20の間に電子カセッテ16が挿入される。電子カセッテ16が胸部に対応するように電子カセッテ16の位置が調整される。電子カセッテ16のポジショニングが終了後、X線源26のポジショニングが行われる。ロック機構33は解除されているので(S1020参照)、技師Tは、回診車14のアーム32、支柱31及びX線源26を動かして、X線源26の照射位置及び照射方向を電子カセッテ16と対向する位置に合わせる。
ポジショニング完了後、撮影条件が設定される(S1110)。技師Tは、コンソール17の操作画面61において、撮影オーダの内容に応じて撮影条件を決定する。技師Tの操作により、決定した撮影条件がコンソール17から電子カセッテ16に送信される。電子カセッテ16は、撮影条件に基づいて、例えば、センサーパネル41の信号処理の処理条件(積分アンプのゲインなど)を設定する。
技師Tは、回診車14に内蔵のX線発生装置11の操作パネルの操作により、撮影条件で指定されたX線源26の照射条件を設定する。あるいは、コンソール17からX線発生装置11に対して照射条件を無線送信して設定してもよい。
撮影条件の設定完了後、コンソール17の操作画面61において撮影準備指示ボタン72(図6参照)が操作されると、コンソール17から電子カセッテ16に対して撮影準備指示が送信される。電子カセッテ16は撮影準備指示を受信すると、撮影準備状態(Ready)に移行する(S1120)。電子カセッテ16は、撮影準備状態(Ready)に移行すると、検知センサ56(図4参照)によって照射開始検知動作を開始する。
技師Tは、電子カセッテ16が撮影準備状態(Ready)に移行したことを、操作画面61のReadyインジケータ73で確認する。その後、患者Pの体勢が適切であることを確認しながら適切なタイミングで、照射スイッチ28を操作する(S1130)。照射スイッチ28が操作されると、X線源26はX線の照射を開始する。X線の照射が開始されると、電子カセッテ16は検知センサ56によってX線の照射開始を検知する。電子カセッテ16は、照射開始を検知すると、センサーパネル41が蓄積動作に移行して、画像検出を行う(S1140)。
X線源26は、照射時間が経過するとX線源26は照射を終了する。検知センサ56によってX線の照射終了が検知されると、電子カセッテ16は、蓄積動作を終了して、X線画像の読み出しを行う。読み出されたX線画像は、無線通信部37から、コンソール17へ送信される。コンソール17は、無線通信部38でX線画像を受信する(S1150)。技師Tは、コンソール17で受信したX線画像を確認する(S1160)。これにより、1回の撮影が終了する。
同じ患者Pに対する追加の撮影オーダが有る場合には(S1170でY)、撮影オーダの内容に応じてポジショニングから、上記手順を繰り返す。追加の撮影オーダが無い場合には、電子カセッテ16を回診車14に積載し、回診車14のロック機構33をロックして(S1180)、次の回診先の病室に向かう(S1190)。
このように、回診撮影のワークフローにおいて、回診先の病室で回診車14が停止された後に行われるロック機構33のロック解除操作に合わせて、コンソール17の無線通信部38の接続先が接続候補と判定されたAP22か否かを判定している。回診車14が停止した場合には、コンソール17を含むX線撮影装置12も移動を停止する。X線撮影装置12の移動が停止しているタイミングで発生するトリガー信号に基づいて、接続候補と判定された適切なAP22への接続を行うので、移動中のローミングが不調であっても、適切なAP22に確実に切り替えることができる。そのため、RISサーバ23とコンソール17間の通信が不安定になって、撮影オーダの受信エラーが起こることも無く、追加の撮影オーダの取りこぼしが防止される。
また、適切なAP22への切り替えは、病室に入室後、1回の撮影が終了するまでの間に行われるので、同じ患者Pに対する追加の撮影オーダを退室前に適切に処理することができる。そのため、次の回診先に向かった後に再撮影のために同じ病室に戻るという無駄を軽減できる。また、本例では、1回目の撮影のポジショニングの前に追加の撮影オーダの有無を確認できるため、技師Tにとって重労働であるポジショニングのやり直しも回避することができる。しかも、入室後の早い段階で適切なAP22への切り替えが行われるので、ポジショニングを行うまでの時間的な余裕を確保できる。そのため、撮影オーダの配信に多少時間が掛かっても、ポジショニングまでの間に追加の撮影オーダの有無を確認することができる。
さらに、本発明は、X線撮影装置12が停止している状態で発信されるトリガー信号に基づいて適切なAP22への接続を行うようことにより、ローミング不調に対する対策を施している。これは、コンソール17のプログラムの改造など、X線撮影装置12を含むX線撮影システム10側の対処だけで可能な対策であり、AP22を含むLAN21などのネットワークの改造は不要である。無線LAN規格においては、携帯電話などの移動体通信網のようにローミング機能が規格によって規定されていない。このことが、LAN21において、ローミング不調が発生する要因の1つとも考えられる。本発明によれば、X線撮影システム10側の対処だけで、LAN21におけるローミング不調を回避することが可能であるので、LAN21の改造を行う場合と比べて、手間やコストを掛けずに簡単に行うことができる。
上述のとおり、技師Tは、多い日には50枚以上の撮影を1人でこなさなければならない。厳しい時間的な制約の中で、撮影オーダの取りこぼしにより、再撮影やポジショニングのやり直しが発生すると、技師Tにとっては、肉体的負担に加えて、心理的な負担も大きくなる。というのも、いったん撮影が終了した患者に対して再撮影を行う場合には、技師Tは、患者のいる病室に引き返して、患者に再撮影の承諾を得た上で、撮影を行わなければならない。ポジショニングは、技師Tばかりでなく、身体が不自由な患者にとっても重労働なので、技師Tは、患者に対するきめ細かな配慮が必要となる。また、時間的な制約は技師Tの心理的な負担を増加させる。そのため、技師Tの心理的な負担も大きくなる。本発明によれば、こうした技師Tの肉体的、心理的な負担を軽減することができる。
「第2実施形態」
上記実施形態では、トリガー信号が発信されるタイミングを、回診車14のロック解除操作のタイミングとした例で説明したが、トリガー信号が発信されるタイミングは、X線撮影装置12の移動が停止している状態であればいつでもよい。もちろん、ロック解除操作のタイミングのように、1回の撮影が終了するまでのタイミングであればより好ましい。ロック解除操作以外のタイミングとしては、例えば、図13に示す第2実施形態のようにしてもよい。第2実施形態は、電子カセッテ16が撮影準備状態(Ready)に移行した際にトリガー信号を発生する例である。このタイミングもX線撮影装置12の移動が停止していると考えられる。さらに、1回の撮影が終了するまでのタイミングでもある。
第2実施形態と第1実施形態との相違点は、点線で囲んだ部分のみであり、他のステップは同じであるので説明を省略する。本例においては、トリガー信号の発信元は、電子カセッテ16の制御回路47である。上述したとおり、制御回路47は、コンソール17からの撮影準備指示を受信すると、センサーパネル41を撮影準備状態に移行する(S1120)。制御回路47は、移行完了後、移行完了信号をコンソール17に送信する。無線通信部38は、移行完了信号を受信すると、これをトリガー信号としてトリガー信号取得部81に入力する。電子カセッテ16の制御回路47は、X線撮影装置12を構成するため、制御回路47は、X線撮影装置12の内部に設けられた第1発信部に相当する。
トリガー信号取得部81がトリガー信号を取得すると、接続候補判定部82は、電波強度に基づいて接続候補を判定し、切り替え指令部83は、現在の接続先が接続候補で無い場合には、無線通信部38に対して接続候補と判定された適切なAP22への切り替えを指令する(S1121)。配信要求部84は、撮影オーダ配信要求をRISサーバ23に送信する(S1122)。
なお、本例において、コンソール17の撮影準備指示ボタン72が操作されると、CPU17Cがトリガー信号を発生し、トリガー信号取得部81に入力してもよい。この場合には、CPU17Cが第1発信部に相当する。
「第3実施形態」
図14に示す実施形態は、コンソール17の操作が行われた際にトリガー信号を発生する例である。このタイミングもX線撮影装置12の移動が停止しているタイミングと考えられる。第3実施形態では、例えば、操作画面61において撮影条件が設定された際(S1110)にCPU17Cがトリガー信号を発生する。第2実施形態と同様に、本例においても、CPU17Cがトリガー信号を発生する第1発信部に相当する。トリガー信号に基づいて、接続候補判定を含む適切なAP22への接続(S1111)と撮影オーダ配信要求の送信(S1112)が行われる。
コンソール17の操作としては、撮影条件の設定の他、例えば、撮影オーダ表示領域66内の1件の撮影オーダ68の選択がある。また、コンソール17として、本例のように折りたたみ式のノート型パソコンを使用する場合には、ノート型パソコンを開く操作であってもよい。さらに、マウスなどによるポインタ62の操作であってもよい。
「第4実施形態」
図15に示す第4実施形態は、ポジショニングが完了した際に(S1100)、トリガー信号を発生する例である。ポジショニングが完了すると、接続候補判定を含む適切なAP22への接続が行われて(S1101)、撮影オーダ配信要求が送信される(S1102)。この場合には、例えば、コンソール17の操作画面61にポジショニングを完了したことを入力するポジショニング完了ボタンを設ける。ポジショニング完了ボタンが操作されると、CPU17Cがトリガー信号をトリガー信号取得部81に入力する。この場合も、第3実施形態と同様に、CPU17Cが第1発信部に相当する。
なお、ポジショニング完了ボタンは、電子カセッテ16や回診車14に設けてもよい。電子カセッテ16や回診車14に設けた場合には、完了通知がコンソール17に送信される。トリガー信号取得部81は、完了通知をトリガー信号として取得する。完了通知が電子カセッテ16から発信される場合には、電子カセッテ16が第1発信部に相当する。回診車14から発信される場合には、回診車14が第2発信部に相当する。
また、ポジショニング完了ボタンを設ける代わりに、図16に示すように、ポジショニングの完了を検知する完了検知センサ86を設けてもよい。例えば、完了検知センサ86として、電子カセッテ16に、加速度センサを設ける。ポジショニングを行っている間、電子カセッテ16の姿勢は変化するが、ポジショニングが完了すると、電子カセッテ16は静止する。加速度センサによって電子カセッテ16が静止したことを検知して、一定時間静止した状態が継続した場合にはポジショニングが完了したと判定する。そして、電子カセッテ16からポジショニング完了通知を送信する。
また、完了検知センサとして、電子カセッテ16とX線源26に、それぞれ超音波信号の送受信器を設けてもよい。送受信器により、電子カセッテ16とX線源26が対向配置されたことを検知し、ポジショニングが完了したと判定する。
「第5実施形態」
図17及び図18に示す第5実施形態は、回診車14が停止した際に(S1040)、トリガー信号を発生する例である。この場合には、図18に示すように、回診車14に停止検知センサ87を設ける。停止検知センサ87は、回診車14の車輪の回転状態を判定可能なセンサであり、例えば、フォトセンサである。停止検知センサ87は、車輪の回転が停止した場合に停止検知信号をコンソール17に送信する。トリガー信号取得部81は、停止検知信号をトリガー信号として取得する。トリガー信号が取得されると、接続候補判定を含む適切なAPへの接続(S1041)と撮影オーダ配信要求の送信(S1042)が行われる。本例では、停止検知センサ87が第2発信部に相当する。
なお、回診車14にフットブレーキなどがある場合には、フットブレーキが掛けられたことを検知するセンサを停止検知センサ87としてもよい。
「第6実施形態」
図19に示す第6実施形態は、回診車14から電子カセッテ16を取り出した際にトリガー信号を発生する例である。回診車14には、電子カセッテ16を収容する収容部14bが設けられている。収容部14bには、電子カセッテ16が収容部14bから取り出されたことを検知する取り出し検知センサ88が設けられている。取り出し検知センサ88は、例えば、フォトセンサや、可動部の移動を検知する検知スイッチである。取り出し検知センサ88は、電子カセッテ16が収容部14bから取り出された際に取り出し検知信号を発信する。取り出し検知信号は、コンソール17に送信される。コンソール17は、トリガー信号取得部81に取り出し検知信号をトリガー信号として入力する。本例では、取り出し検知センサ88が第2発信部に相当する。
上記各実施形態の他、トリガー信号を発生するタイミングとしては、例えば、図12に示す回診撮影のワークフローにおいて、コンソール17が電子カセッテ16からの放射線画像を受信したタイミング(S1150)や、照射スイッチ28が操作されたタイミング(S1130)でもよい。また、電子カセッテ16のように照射開始検知機能や終了検知機能を有している場合には、開始検知又は終了検知のタイミングでトリガー信号を発生してもよい。
トリガー信号を発生するタイミングとしては、図12に示す回診撮影のワークフローにおいて、病室への入室後、回診車が停止されている停止状態で行われ、1回のX線の撮影が終了するまでに含まれる各作業ステップのいずれでもよい。上述したとおり、第1実施形態は、図12の回診撮影のワークフローに含まれる作業ステップのうち、ロック機構33のロックを解除する作業ステップ(S1050)に対応してトリガー信号が発生する例である。また、第2実施形態は、電子カセッテ16を撮影準備状態(Ready)に移行する作業ステップ(S1120)に対応してトリガー信号が発生する例である。図12に示す作業ステップであれば、上記実施形態で示した作業ステップ以外に対応してトリガー信号を発生させてもよい。ただし、追加の撮影オーダを確認するタイミングとしては、ポジショニングのやり直しなどが生じる場合を考えると、ポジショニングを行う前までに確認できることが好ましい。そのため、入室からポジショニングまでの間の作業ステップに対応してトリガー信号が発生することが好ましい。
また、上記各実施形態の組み合わせなど、複数の作業ステップに対応するトリガー信号に基づいて、その都度、接続候補判定、接続先の切り替え、配信要求を実行してもよい。配信要求の送信頻度が上がるほど、撮影オーダの取りこぼしを防止する効果は上がるからである。さらに、トリガー信号の発信元としては、X線撮影装置12に設けられる第1発信部と、回診車14に設けられる第2発信部があるが、両方を設けてもよい。また、異なるタイミング、異なる発信元から発信される複数種類のトリガー信号を、選択的に切り替えたり、使用する複数種類のトリガー信号の組み合わせを選択できるようにしてもよい。
上記各実施形態において、IEEE802.11nの無線LAN規格を例に説明したが、もちろん、IEEE802.11a、IEEE802.11b、次世代のIEEE802.11acなどの他の無線LAN規格でもよい。上述のとおり、無線LAN規格においては、携帯電話などの移動体通信網のようにローミング機能が規格によって規定されていないため、本発明の必要性が高い。
また、X線撮影装置12を、電子カセッテ16、コンソール17及び機能ユニット18で構成した例で説明したが、機能ユニット18を電子カセッテ16又はコンソール17に内蔵してもよい。また、コンソール17の機能を回診車14に内蔵してもよい。また、移動式X線発生装置として、X線撮影装置12と通信可能な回診車14を例に説明したが、また、X線撮影装置と移動式X線発生装置は通信できなくてもよい。例えば、本発明のX線撮影システムを、X線撮影装置と、通信機能が無い既存の移動式X線発生装置(X線フイルムやIPカセッテ用の移動式X線発生装置)と組み合わせて使用してもよい。上記実施形態のように、照射開始検知機能を有する電子カセッテを用いれば、既存の移動式X線発生装置の組み合わせもしやすい。トリガー信号の発信元についても、X線撮影装置12の内部に設けられた第1発信部を使用すれば、X線発生装置との通信が不可の場合でも本発明を適用することは可能である。
「第7実施形態」
また、上記実施形態では、可搬型のX線発生装置として、走行可能な台車を有する移動式X線発生装置(回診車14)を使用し、移動式X線発生装置とX線撮影装置12とを組み合わせた形態の可搬型X線撮影システムを例に説明したが、本発明は、図20に示す第7実施形態のX線撮影システム100のように、台車の無い携帯式X線発生装置101とX線撮影装置12を組み合わせた可搬型X線撮影システムにも適用することが可能である。
携帯式X線発生装置101は、X線源と線源制御装置を携帯可能な筐体に収容したものである。支持器102は、携帯式X線発生装置101を支持するための器具である。支持器102は、仰臥した患者Pに対して、携帯式X線発生装置101を対向配置できるように吊り下げ式に支持する。支持器102には携帯式X線発生装置101が着脱自在に取り付けることが可能である。
X線撮影システム100は、例えば、介護施設106や災害時の仮設診療所などで訪問診療を行う場合に用いられる。介護施設106において、例えば、複数のAP22とルータ108でLANが構築されており、X線撮影システム100を移動させながら、複数の患者Pの部屋を巡回して撮影する場合にも、上述のローミング不調が生じる場合がある。
X線撮影装置12のコンソール17は、介護施設106に設置されているAP22経由で、病院107のRISサーバ23にアクセスして、撮影オーダを受信する。AP22は、ルータ108及び公衆通信網109を介してRISサーバ23と接続される。公衆通信網109は、公衆電話網、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどで構成される。
コンソール17は、例えば、コンソール17の操作が行われた際(図14)、電子カセッテ16のポジショニングが完了した際(図15参照)、電子カセッテ16が撮影準備状態(Ready)に移行した際(図13参照)などに、発信元が発するトリガー信号を取得する。コンソール17は、トリガー信号を取得すると、無線通信部38を介して、接続候補判定を含む適切なAP22への接続を行う。この接続後に、RISサーバ23にアクセスして撮影オーダを受信する。上記各実施形態で説明したとおり、トリガー信号が発生する上記タイミングは、すべて、コンソール17を含むX線撮影装置12が移動を停止しているタイミングであると考えられる。そのため、移動途中でローミングを行う場合のようにローミング不調が発生することはなく、コンソール17は、適切なAP22へ接続することができる。
なお、コンソール17、電子カセッテ16、携帯式X線発生装置101の少なくとも1つに、それらの移動が停止していることを検知する停止検知センサを設けて、停止検知センサからの信号をトリガー信号としてもよい。停止検知センサとしては、例えば、加速度センサが使用される。
本発明は、上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、上述の種々の実施形態や種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、本発明は、X線に限らず、γ線等の他の放射線を使用する場合にも適用することができる。
10 X線撮影システム
11 X線発生装置
12 X線撮影装置
14 回診車
16 電子カセッテ
17 コンソール
17C CPU
22 AP(アクセスポイント)
27 線源制御装置
38 無線通信部
81 トリガー信号取得部
82 接続候補判定部
83 切り替え指令部
84 配信要求部
61 操作画面

Claims (17)

  1. 可搬型放射線発生装置と組み合わせて使用することが可能な可搬型放射線撮影装置であり、放射線撮影の依頼情報である撮影オーダを管理する撮影オーダ管理装置に対して、無線中継器であるアクセスポイント経由でアクセスして前記撮影オーダを取得可能な可搬型放射線撮影装置において、
    前記アクセスポイントからの電波を受信して前記アクセスポイントに接続可能な無線通信部と、
    移動が停止している状態において、トリガー信号を発する発信元からのトリガー信号を少なくとも1回取得するトリガー信号取得部と、
    複数の前記アクセスポイントからの電波を前記無線通信部が受信している場合において、前記トリガー信号を取得し、その後、電波強度に基づいて、複数の前記アクセスポイントの中から1つの前記アクセスポイントを接続候補として判定する接続候補判定部と、
    前記無線通信部が前記接続候補に接続されていない場合には、前記無線通信部に対して前記接続候補への切り替えを指令する切り替え指令部と、
    前記接続候補への切り替え後、前記撮影オーダ管理装置に対して前記無線通信部を通じて前記撮影オーダの配信要求を送信する配信要求部とを備えていることを特徴とする可搬型放射線撮影装置。
  2. 前記発信元は、前記可搬型放射線撮影装置の内部に設けられた第1発信部、及び前記可搬型放射線発生装置に設けられた第2発信部のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の可搬型放射線撮影装置。
  3. 放射線画像を検出する電子カセッテと、撮影オーダ及び前記放射線画像を表示する表示機能を有するコンソールとを備えていることを特徴とする請求項2に記載の可搬型放射線撮影装置。
  4. 前記コンソールは、前記無線通信部、前記トリガー信号取得部、前記接続先判定部、前記切り替え指令部及び前記配信要求部を有しており、前記撮影オーダの受信機能を備えていることを特徴とする請求項3に記載の可搬型放射線撮影装置。
  5. 前記第1発信部は、前記電子カセッテが撮影準備状態になった際に前記トリガー信号を発信可能なことを特徴とする請求項3又は4に記載の可搬型放射線撮影装置。
  6. 前記第1発信部は、前記コンソールの操作が行われた際に前記トリガー信号を発信可能なことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の可搬型放射線撮影装置。
  7. 前記トリガー信号取得部は、前記第2発信部が発する前記トリガー信号を前記可搬型放射線発生装置との通信により取得可能なことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の可搬型放射線撮影装置。
  8. 前記可搬型放射線発生装置は、放射線を照射する放射線源と、前記放射線源を搭載する台車とを備えた移動式放射線発生装置であることを特徴とする請求項7に記載の可搬型放射線撮影装置。
  9. 前記移動式放射線発生装置は、前記台車の走行中における前記放射線源の変位を規制するロック機構を有しており、
    前記第2発信部は、前記ロック機構が解除された際に前記トリガー信号を発信可能なことを特徴とする請求項8に記載の可搬型放射線撮影装置。
  10. 前記移動式放射線発生装置は、前記台車が停止したことを検知する停止検知センサを有しており、
    前記第2発信部は、前記停止検知センサが前記台車の停止を検知した際に前記トリガー信号を発信可能なことを特徴とする請求項8又は9に記載の可搬型放射線撮影装置。
  11. 前記移動式放射線発生装置は、前記電子カセッテを収容する収容部と、前記収容部から前記電子カセッテが取り出されたことを検知する取り出し検知センサとを有しており、
    前記第2発信部は、前記取り出し検知センサによって前記電子カセッテの取り出しが検知された際に前記トリガー信号を発信可能なことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の可搬型放射線撮影装置。
  12. 前記第1発信部又は前記第2発信部は、被写体に対する前記電子カセッテのポジショニングが完了した際に、トリガー信号を発信可能なことを特徴とする請求項3〜11のいずれか1項に記載の可搬型放射線撮影装置。
  13. 前記第1発信部又は前記第2発信部は、前記可搬型放射線撮影装置の移動停止後、1回の撮影が終了するまでの間に、前記トリガー信号を少なくとも1回発信可能なことを特徴とする請求項2〜12のいずれか1項に記載の可搬型放射線撮影装置。
  14. 前記第1発信部又は前記第2発信部は、回診撮影のワークフローにおいて1回の撮影が終了するまでに含まれる複数の作業ステップの少なくとも1つに対応して前記トリガー信号を発信可能なことを特徴とする請求項2〜13のいずれか1項に記載の可搬型放射線撮影装置。
  15. 前記作業ステップは、前記電子カセッテのポジショニングが行われる前までの作業ステップであることを特徴とする請求項14に記載の可搬型放射線撮影装置。
  16. 前記配信要求部は、前記トリガー信号の有無に関わらず、定期的に前記配信要求を送信することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の可搬型放射線撮影装置。
  17. 可搬型放射線発生装置と、前記可搬型放射線発生装置と組み合わせて使用することが可能な可搬型放射線撮影装置であり、放射線撮影の依頼情報である撮影オーダを管理する撮影オーダ管理装置に対して、無線中継器であるアクセスポイント経由でアクセスして前記撮影オーダを取得可能な可搬型放射線撮影装置とを備えた可搬型放射線撮影システムにおいて、
    前記アクセスポイントからの電波を受信して前記アクセスポイントに接続可能な無線通信部と、
    前記可搬型放射線撮影装置の移動が停止している状態において、トリガー信号を発する発信元からのトリガー信号を少なくとも1回取得するトリガー信号取得部と、
    複数の前記アクセスポイントからの電波を前記無線通信部が受信している場合において、前記トリガー信号を取得し、その後、電波強度に基づいて、複数の前記アクセスポイントの中から1つの前記アクセスポイントを接続候補として判定する接続先判定部と、
    前記無線通信部が前記接続候補に接続されていない場合には、前記無線通信部に対して前記接続候補への切り替えを指令する切り替え指令部と、
    前記接続候補への切り替え後、前記撮影オーダ管理装置に対して前記無線通信部を通じて前記撮影オーダの配信要求を送信する配信要求部とを備えていることを特徴とする可搬型放射線撮影システム。
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