JP2015191555A - 携帯型コンソール、携帯型コンソールの制御方法、携帯型コンソールの制御プログラム、及び撮影スキル分析システム - Google Patents

携帯型コンソール、携帯型コンソールの制御方法、携帯型コンソールの制御プログラム、及び撮影スキル分析システム Download PDF

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洋介 大橋
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清央 大楠
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Abstract

【課題】撮影技師のポジショニング時間を測定することができる携帯型コンソール、携帯型コンソールの制御方法、携帯型コンソールの制御プログラム、及び携帯型コンソールを利用した撮影スキル評価システムを提供する。
【解決手段】携帯型コンソール27は、撮影技師により携帯されて撮影室R1と操作室R2との間を移動する。無線通信部42は、電波強度に応じて、撮影室R1及び操作室R2の第1AP14a及び第2AP14bの一方と接続する。入退室時刻検出部71は、無線通信部42の接続切り換えに基づき、撮影技師の撮影室への入室時刻及び退室時刻を検出する。在室時間算出部72は、入室時刻及び退室時刻に基づいて撮影技師の撮影室R1の在室時間を算出し、撮影技師のポジショニング時間として、ポジショニング時間格納部27Jに格納する。
【選択図】図7

Description

本発明は、医用画像撮影装置の操作に用いられる携帯型コンソールと、携帯型コンソールの制御方法と、携帯型コンソールの制御プログラムと、携帯型コンソールを用いた撮影スキル分析システムとに関する。
医療分野において、医用画像撮影装置で医用画像を撮影する検査業務が行われている。医用画像撮影装置として、被写体(患者)を透過した放射線(例えばX線)により、被写体の放射線画像を検出する放射線撮影装置が知られている。放射線撮影装置は、放射線を発生する放射線発生装置と組み合わされ、放射線撮影システムとして放射線撮影に用いられる。放射線発生装置は、放射線を被写体に向けて照射する放射線源、放射線源の駆動を制御する線源制御装置、及び放射線源を動作させるための指示を線源制御装置に入力する照射スイッチを有している。
放射線検出装置は、放射線画像検出装置と、放射線画像検出装置の操作に用いられるコンソールとを備える。放射線画像検出装置は、フラットパネルディテクタ(FPD;flat panel detector)とも呼ばれるセンサパネルを有し、センサパネルによって被写体を透過した放射線を電気信号に変換することによって放射線画像を検出する。コンソールは、放射線画像検出装置に対し、撮影手技に応じた撮影条件を設定する。撮影手技とは、撮影部位、撮影方向及び撮影姿勢など、放射線撮影に用いられる撮影手法のことである。放射線画像検出装置は、検出した放射線画像をコンソールに送信するので、コンソールで画像を表示して確認することができる。
放射線撮影システムのうち、放射線源及び放射線画像検出装置は、放射線が外部に漏洩しないように鉛などでシールドされた撮影室に設置される。照射スイッチ及びコンソールは、撮影室に隣接された操作室に設置されるので、放射線撮影の撮影技師は、撮影室外の操作室から、放射線源及び放射線画像検出装置を操作することができる。従来、コンソールにはデスクトップ型のコンピュータが用いられていたが、スマートフォンやタブレット型端末、ノート型パソコンなどの携帯情報端末の性能向上に伴い、携帯情報端末を利用した携帯型コンソールも知られている。携帯型コンソールは、撮影技師による携帯が可能であるため、撮影室に持ち込んで放射線画像検出装置の近くで操作することができる。
医用画像撮影装置は高額であるため、効率の悪い運用を行うと医療施設の経営に悪影響を及ぼす場合がある。そのため、医療施設では、医用画像撮影装置を用いた検査業務の一連の流れであるワークフローを分析し、その分析結果に基づいて検査業務の効率改善を図っている。また、検査業務の効率改善を支援するために、検査業務のワークフローを分析してレポートを作成する、ワークフロー分析レポート作成システムも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のワークフロー分析レポート作成システムは、複数台のヒト追跡センサと、サービスプロセッサと、レポート作成サーバとを備えている。ヒト追跡センサは、撮影室及び操作室における撮影技師の行動を検出するセンサであり、例えば、撮影技師を撮影するビデオカメラが用いられる。サービスプロセッサは、ワークフローの分析材料となる情報を収集する装置であり、医用画像撮影装置のコンソールから、医用画像撮影装置の操作内容を表す操作情報を取得し、レポート作成サーバに出力する。また、サービスプロセッサは、ヒト追跡センサで撮影された映像を分析して、撮影技師の識別と、行動内容、行動場所及び行動時間の特定を行い、これらを撮影技師の行動情報としてレポート作成サーバに出力する。レポート作成サーバは、操作情報と、撮影技師の行動情報とに基づき、撮影技師の行動を含めた検査業務のワークフローを分析し、分析結果に基づくレポートを作成する。このワークフロー分析レポート作成システムを利用すれば、医用画像撮影装置を用いた検査業務の無駄な部分や、改善が必要な部分が見つけられるので、検査業務の効率改善に役立つ。
特開2005−293301号公報
医療施設では、検査業務の効率改善のための施策の1つとして、上述した検査業務のワークフローの分析以外に、撮影技師の撮影スキルの向上を図っている。撮影技師の撮影スキルが向上すれば、撮影ミスが減り、撮影時間も短縮されるので、検査業務の効率が改善される。医療施設は、撮影技師の撮影スキル向上のために、撮影技師の撮影スキルの評価と、評価結果に基づく撮影技師の教育とを行っているが、撮影技師の教育は、撮影スキルに応じて行わないと効果が無いため、撮影スキルを向上させるためには、その前提として、各撮影技師の撮影スキルの正確な評価が重要になる。
撮影スキルの定量的な評価に利用可能な情報として、被写体と医用画像撮影装置との相対的な位置合わせ(ポジショニングともいう)にかかるポジショニング時間を利用することができる。例えば、放射線撮影では、被写体と放射線画像検出装置とのポジショニングと、被写体及び放射線画像検出装置に対する放射線源のポジショニングとが行われる。放射線撮影では、撮影にかかる時間の大半をポジショニング時間が占めている。また、撮影技師が撮影経験を積んで撮影スキルが向上することにより、ポジショニング時間が短くなることも分かっている。このように、撮影スキルとポジショニング時間とは密接な関係にあるため、撮影技師のポジショニング時間を測定すれば、撮影技師の撮影スキルを正確に評価することができる。
ポジショニング時間は、撮影技師が時計やストップウォッチなどを使用して測定することができる。しかし、測定作業により検査業務が煩雑になるため、人手を介さずに測定できることが望ましい。例えば、特許文献1のワークフロー分析レポート作成システムを利用すれば、撮影技師の行動情報に基づきポジショニング時間を測定することができる。しかし、ワークフロー分析レポート作成システムは、複数台のヒト追跡センサや、サービスプロセッサ、レポート作成サーバなど多数の装置が必要であり、導入及び運用に多額の資金が必要となるため、簡単には導入できない。また、特許文献1では、撮影技師を撮影する際に患者も撮影されてしまう。放射線撮影では、患者を脱衣状態にする場合もあるので、撮影室内の患者がヒト追跡センサによって撮影されるのは倫理的に問題がある。
本発明は、撮影技師の撮影スキルを正確に評価するためにポジショニング時間を測定することができる携帯型コンソール、携帯型コンソールの制御方法、携帯型コンソールの制御プログラム、及び携帯型コンソールを利用した撮影スキル評価システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の携帯型コンソールは、入退室時刻検出部、在室時間算出部及びポジショニング時間格納部を備える。入退室時刻検出部は、携帯型コンソールを携帯した撮影技師の撮影室への入室時刻と、撮影室からの退室時刻とを検出する。在室時間算出部は、入室時刻と、退室時刻とに基づいて、撮影技師の撮影室の在室時間を算出する。ポジショニング時間格納部は、撮影手技を用いて医用画像を撮影する際の在室時間を、被写体と医用画像撮影装置との相対的な位置合わせに利用されたポジショニング時間として、撮影手技と関連付けて格納する。
ポジショニング時間は、撮影の準備作業の開始から、撮影開始までの時間内における在室時間の積算値であることが好ましい。
撮影室内と撮影室外との少なくとも一方に設置された無線通信装置との間で通信を行う無線通信部を備えており、入退室時刻検出部は、無線通信部と無線通信装置との間の通信に基づいて撮影技師が移動した位置を特定し、撮影技師が撮影室内に移動した時刻及び撮影室外に移動した時刻を、入室時刻及び退室時刻として検出することが好ましい。
無線通信装置は、撮影技師が検査室内に移動した場合に無線通信部と接続する第1無線通信装置と、撮影技師が検査室外に移動した場合に無線通信部と接続する第2無線通信装置であり、入退室時刻検出部は、無線通信部が第1無線通信装置と第2無線通信装置との間で接続を切り換える際に、無線通信部が第1無線通信装置及び第2無線通信装置から取得した識別情報に基づいて現在位置を特定することが好ましい。
入退室時刻検出部は、無線通信部と無線通信装置との間の電波強度に基づいて、撮影技師の移動した位置を特定することが好ましい。
無線通信装置は、無線通信部と通信ネットワークとの接続を中継する無線中継器であることが好ましい。
無線通信装置は、電波を送信する無線通信タグであり、無線通信部は、無線通信タグから送信された電波を受信するタグリーダであることが好ましい。
入退室時刻検出部は、GPS信号に基づいて、撮影技師の移動した位置及び時刻を特定するGPS受信部であることが好ましい。
医用画像撮影装置が、ポジショニング時間を測定する機能を備える場合には、ポジショニング時間格納部は、医用画像撮影装置から取得したポジショニング時間を撮影手技と関連付けて格納することが好ましい。
医用画像撮影装置は、被写体を透過した放射線から放射線画像を検出する可搬型の放射線画像検出装置であることが好ましい。
ポジショニング時間に基づいて撮影技師の撮影スキルを分析するスキル分析部と、分析結果をディスプレイに表示する分析結果表示制御部とを備えることが好ましい。
本発明の携帯型コンソールの制御方法は、撮影技師の撮影室への入室時刻と、撮影室からの退室時刻とを検出する入退室時刻検出ステップと、入室時刻と、退室時刻とに基づいて、撮影技師の撮影室の在室時間を算出する在室時間算出ステップと、撮影手技で医用画像を撮影する際の在室時間を、被写体と医用画像撮影装置との相対的な位置合わせに利用されたポジショニング時間として、撮影手技と関連付けてポジショニング時間格納部に格納するポジショニング時間格納ステップとを備える。
本発明の携帯型コンソールの制御プログラムは、入退室時刻検出ステップと、在室時間算出ステップと、ポジショニング時間格納ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の撮影スキル分析システムは、携帯型コンソールと、携帯型コンソールから取得した情報に基づいて、撮影技師の撮影スキルを分析するスキル分析サーバとを備える。携帯型コンソールは、入退室時刻検出部と、在室時間算出部と、撮影手技で医用画像を撮影する際の在室時間を、被写体と医用画像撮影装置との相対的な位置合わせに利用されたポジショニング時間とし、ポジショニング時間と撮影手技とを関連付けたポジショニング時間情報をスキル分析サーバに送信するポジショニング時間情報送信部とを備えている。スキル分析サーバは、携帯型コンソールから送信されたポジショニング時間情報を格納するポジショニング時間情報格納部と、ポジショニング時間情報に基づいて、撮影技師の撮影手技毎の撮影スキルを分析するスキル分析部と、分析結果を携帯型コンソールに配信する配信部とを備えている。
撮影スキル分析サーバは、分析結果に基づき、撮影技師に対するアドバイス情報を作成するアドバイス情報作成部を備えることが好ましい。
本発明では、入退室時刻検出部により、撮影技師の撮影室への入室時刻と退室時刻とを検出し、在室時間算出部により、入室時刻及び退室時刻に基づき、撮影技師の撮影室の在室時間を算出する。放射線撮影の準備作業中に撮影室に在室している撮影技師は、そのほとんどの時間をポジショニングに費やしているので、算出された在室時間は、撮影技師のポジショニング時間として、手技情報とともにポジショニング時間格納部に格納することができる。本発明によれば、撮影技師の撮影スキルを正確に評価するために、撮影技師のポジショニング時間を測定することができる。
撮影室及び操作室に設置された放射線撮影システムの構成図である。 放射線撮影装置の構成図である。 放射線画像検出装置の外観形状を示す斜視図である。 携帯型コンソールを構成する携帯情報端末の電気的構成を示すブロック図である。 ポジショニング時間格納部の構成を示す表である。 携帯型コンソールの操作画面の説明図である。 携帯型コンソールのCPUの機能を示すブロック図である。 携帯型コンソールとアクセスポイントを接続するシーケンスの説明図である。 ローミングの説明図である。 操作室から撮影室に入室した際の在室時間を表すタイムチャートである。 撮影室に入室中の場合の在室時間を表すタイムチャートである。 ポジショニングをやり直した場合の在室時間を表すタイムチャートである。 携帯型コンソールの撮影スキルの分析結果表示画面の説明図である。 ポジショニング時間の算出手順を示すフローチャートである。 入退室時刻の検出手順を示すフローチャートである。 撮影スキルの分析結果表示手順を示すフローチャートである。 第2実施形態の携帯型コンソールのCPUの機能を示すブロック図である。 第2実施形態のアクセスポイントの電波強度を示す説明図である。 第3実施形態の撮影室及び操作室に設置された放射線撮影システムを示す図である。 第3実施形態の携帯型コンソールのCPUの機能を示すブロック図である。 第4実施形態の携帯型コンソールのCPUの機能を示すブロック図である。 第5実施形態の携帯型コンソールのCPUの機能を示すブロック図である。 第5実施形態のポジショニング時間の取得手順を示すフローチャートである。 第6実施形態の携帯型コンソール及びスキル分析サーバの機能的な構成を示す説明図である。 第6実施形態の撮影技師の分析結果表示画面の説明図である。 第6実施形態の複数人の撮影技師の分析結果表示画面の説明図である。
[第1実施形態]
図1において、放射線撮影システム10は、医用画像として放射線画像を撮影する撮影システムである。放射線撮影システム10を構成する各装置は、医療施設の撮影室R1と、撮影室R1に隣接する操作室R2とに分散して設置されている。撮影室R1では、放射線撮影システム10による放射線撮影が行われる。操作室R2は、放射線撮影の撮影技師Tが、撮影室R1の外から放射線撮影システム10に対する撮影指示を行うための部屋である。操作室R2には、医療施設の他の区画から操作室R2に入退室するためのドアR2aが設けられている。また、撮影室R1と操作室R2との間には、操作室R2から撮影室R1に入退室するためのドアR1aが設けられている。撮影室R1の床、壁面、天井及びドアR1aは、放射線が撮影室R1から漏洩しないように鉛などでシールドされている。
放射線撮影を行う場合には、撮影技師Tと、患者(被写体)Pは、ドアR2a及びドアR1aを通って撮影室R1に入室する。撮影技師Tは、撮影室R1において、放射線撮影システム10と患者Pとの相対的な位置合わせであるポジショニングや、撮影条件の設定など、放射線撮影の準備作業を行う。準備作業の終了後、撮影技師Tは、2点鎖線で示すように撮影室R1から操作室R2に移動し、放射線撮影システム10に対し放射線撮影の開始を指示する。
撮影室R1、操作室R2、その他医療施設内の要所には、無線端末を院内の通信ネットワークであるLAN(Local Area Network)13に接続するためのアクセスポイント(AP:Access Point)14が設置されている。AP14は、本発明の無線通信装置及び無線中継器に相当する。AP14は、無線端末と通信するための無線通信部と、通信ケーブルを介してLAN13に接続するための有線通信部とを備えている。無線通信部は、例えば、IEEE802.11nなどの無線LAN規格に準拠したものである。撮影室R1は、放射線の漏洩防止のためのシールドにより無線電波が届きづらくなっているため、AP14は、撮影室R1及び操作室R2にそれぞれ設置されている。なお、撮影室R1及び操作室R2のAP14を識別するため、以下では、それぞれ第1AP14a、第2AP14bと呼ぶ。
放射線撮影システム10は、放射線発生装置17と、放射線撮影装置18とで構成されている。放射線発生装置17は、撮影室R1に設置された放射線源19と、放射線源19を制御する線源制御装置20と、操作室R2に設置された照射スイッチ21とを有する。放射線源19は、放射線(例えばX線)を放射する放射線管と放射線管が放射する放射線の照射野を限定する照射野限定器(コリメータ)とを有している。
線源制御装置20は、放射線のエネルギースペクトルを決める管電圧、単位時間当たりの照射量を決める管電流、及び放射線の照射が継続する照射時間などの撮影条件に基づいて、放射線源19を制御する。管電圧、管電流、照射時間といった撮影条件は、線源制御装置20の操作パネル(図示せず)を通じて撮影技師Tによって手動で設定される。照射スイッチ21は、撮影技師Tによって操作され、放射線源19に照射を開始させるための照射開始信号を発生する。照射スイッチ21が発生する照射開始信号は、信号ケーブルを通じて線源制御装置20に入力される。
線源制御装置20は、照射スイッチ21からの信号に基づいて、放射線源19の動作を制御する。照射スイッチ21から照射開始信号を受けた場合、線源制御装置20は、放射線源19への電力供給を開始するとともに、タイマを作動させて放射線の照射時間の計測を開始する。そして、撮影条件で設定された照射時間が経過すると、線源制御装置20は、放射線の照射を停止させる。放射線の照射時間は、照射条件に応じて変化する。線源制御装置20には、安全規制上の最大照射時間が設定されており、照射条件に基づいて設定される照射時間は、最大照射時間の範囲内で設定される。
放射線撮影装置18は、放射線画像検出装置24、撮影台25、撮影制御装置26及び携帯型コンソール27で構成されている。放射線画像検出装置24は、本発明の医用画像撮影装置であり、扁平かつ平板状で、平面形状が矩形状の筐体48(図3参照)を備える。筐体48は、フイルムカセッテやIPカセッテの国際規格ISO4090:2001に準拠した形状をしている。そのため、放射線画像検出装置24は、一般に電子カセッテとも呼ばれている。放射線画像検出装置24は、放射線源19から照射され患者Pを透過した放射線に基づいて、患者Pの放射線画像を検出する。
撮影台25は、患者Pを立位姿勢で撮影する場合に使用される立位撮影台である。撮影台25は、放射線画像検出装置24が着脱自在に取り付けられるスロットを有し、放射線画像検出装置24の前面48a(図3参照)が放射線源19と対向する姿勢で放射線画像検出装置24を保持する。放射線画像検出装置24は、国際規格ISO4090:2001に準拠した形状を有するため、撮影台25として、フイルムカセッテやIPカセッテ用の撮影台を用いることもできる。また、撮影台25として、立位撮影台を例示しているが、もちろん、患者Pを臥位姿勢で撮影する臥位撮影台でもよい。また、患者Pの四肢(手足)など、撮影台25に取り付けた状態で撮影しにくい撮影部位を撮影する場合には、放射線画像検出装置24は、撮影台25から取り外されて使用される。
撮影制御装置26は、無線方式により放射線画像検出装置24及び携帯型コンソール27と通信可能に接続されており、携帯型コンソール27からの動作指示に応じて放射線画像検出装置24を制御する。具体的には、携帯型コンソール27から送信された撮影条件に基づき、放射線画像検出装置24を撮影条件に応じた動作状態に設定させる。さらに、放射線源19の照射タイミングと放射線画像検出装置24の検出動作を同期させるための同期信号を線源制御装置20から受信して、これを放射線画像検出装置24に送信することにより、放射線源19と放射線画像検出装置24の同期制御を行う。また、撮影制御装置26は、放射線画像検出装置24が出力する画像データを受信して、携帯型コンソール27に送信する。
携帯型コンソール27は、タブレット型の携帯情報端末であり、撮影技師Tにより携帯されて、放射線画像検出装置24の操作に使用される。携帯型コンソール27は、無線方式によりLAN13及び撮影制御装置26と通信可能に接続されている。携帯型コンソール27は、LAN13を通じて、放射線撮影の撮影依頼情報である撮影オーダを取得する。また、携帯型コンソール27は、撮影制御装置26を介して放射線画像検出装置24に動作指示を行うとともに、放射線画像検出装置24が検出した放射線画像を、撮影制御装置26を経由して受信して表示する。また、携帯型コンソール27は、撮影技師Tが撮影室R1内で、患者Pと放射線撮影システム10とのポジショニングを行う際に、撮影技師Tがポジショニングに要した時間(以下、ポジショニング時間という)を測定する。ポジショニング時間は、撮影技師Tの放射線撮影のスキル評価に利用される。
LAN13には、病院情報システム(HIS:Hospital Information System)サーバ30、放射線科情報システム(RIS:Radiology Information System)サーバ31、画像サーバ32が接続されている。
HISサーバ30は、電子カルテを管理するためのサーバであり、主として内科や外科などの診療科の医師や看護師などの医療スタッフが使用する診療科端末によってアクセスされる。診療科端末には、デスクトップ型やノート型のコンピュータの他、看護師や医師が携行するタブレット型コンピュータなどの携帯型の無線端末も含まれる。これらの診療科端末によって電子カルテの閲覧や診療情報の入力が行われる。
RISサーバ31は、放射線科が管理するサーバであり、診療科から放射線科に向けて送信される撮影オーダを管理する撮影オーダ管理装置である。撮影オーダには、撮影オーダを識別するオーダIDと、診療科名、医師名を含む依頼元情報と、患者の氏名、年齢及び性別を含む患者基本情報と、撮影手技を指示するための手技情報と、オーダ元の診療科の医師からの撮影目的や注意点などのメッセージなどが含まれる。オーダIDは、RISサーバ31が診療科端末から撮影オーダを受け付けた際に、RISサーバ31で付与される。
撮影手技とは、撮影部位、撮影方向及び撮影姿勢など、放射線撮影に用いられる撮影手法のことである。手技情報には、頭部、胸部、腹部、手、指等の撮影部位と、正面、側面、斜位、PA(放射線を被写体の背面から照射)、AP(放射線を被写体の正面から照射)等の撮影方向と、立位、臥位などの撮影姿勢が含まれる。撮影技師Tは、撮影オーダの内容を携帯型コンソール27で確認して、撮影オーダに適した撮影条件を決定し、決定した撮影条件を放射線画像検出装置24や放射線発生装置17に設定する。
画像サーバ32は、撮影オーダに従って放射線撮影装置18で撮影された放射線画像などの画像データを管理するサーバである。画像サーバ32は、撮影オーダの依頼元の診療科端末からもアクセスが可能であり、診療科の医師は、診療科端末を通じて画像サーバ32にアクセスして撮影された放射線画像を閲覧することができる。
図2において、放射線撮影装置18の放射線画像検出装置24、撮影制御装置26及び携帯型コンソール27がそれぞれ無線通信部を有しており、相互に無線通信が可能である。放射線撮影装置18の無線通信部は、例えば、IEEE802.11nなどの無線LAN規格に準拠したものである。
撮影制御装置26には、制御部39と、無線通信部40が設けられている。制御部39は、撮影制御装置26の各部を統括的に制御する。放射線画像検出装置24及び携帯型コンソール27には、それぞれ無線通信部41、42が設けられている。各無線通信部41、42が無線通信部40に無線接続することにより、撮影制御装置26を介して、携帯型コンソール27と放射線画像検出装置24の間の無線通信が行われる。なお、撮影制御装置26は、無線通信部40以外に、線源制御装置20と接続して同期信号を受信する有線通信部(図示せず)を有している。
携帯型コンソール27から放射線画像検出装置24に対しては、撮影制御装置26を介して、撮影技師Tによって携帯型コンソール27に入力される撮影準備指示などの操作信号を含む制御信号や撮影条件が送信される。放射線画像検出装置24は、撮影準備指示を受信すると、放射線画像の検出が可能な撮影準備状態(Ready)に移行する。また、放射線画像検出装置24から携帯型コンソール27に対しては、撮影制御装置26を介して、携帯型コンソール27からの制御信号に対する応答、さらに、放射線画像検出装置24が検出した放射線画像が送信される。
携帯型コンソール27は、無線通信部42がAP14に無線接続することにより、LAN13に通信可能に接続する。携帯型コンソール27は、LAN13経由で、RISサーバ31や画像サーバ32にアクセスする。携帯型コンソール27は、RISサーバ31にアクセスして撮影オーダを取得し、撮影した放射線画像を画像サーバ32に送信する。
図3において、放射線画像検出装置24は、センサパネル45と、制御基板46と、バッテリ47と、無線通信部41と、これらを収納する扁平な箱型をした可搬型の筐体48とを有する。筐体48は例えば導電性樹脂で形成されている。放射線が入射する筐体48の前面48aには矩形状の開口が形成されており、開口には天板として透過板49が取り付けられている。透過板49は、軽量で剛性が高く、かつ放射線透過性が高いカーボン材料で形成されている。
バッテリ47は、電源回路(図示せず)を通じて放射線画像検出装置24の各部に電力を供給する。バッテリ47は、筐体48内から外部に取り出し可能であり、専用の充電器(図示せず)にセットして充電することが可能である。無線通信部41は、撮影制御装置26と無線接続され、撮影制御装置26との間で、前述の制御信号、放射線画像などの各種情報を送受信する。
センサパネル45は、放射線を可視光に変換するシンチレータ51と、可視光を電気信号に変換する光電変換部52とで構成される。シンチレータ51と光電変換部52は、放射線の入射側からみて光電変換部52、シンチレータ51の順に積層されている。光電変換部52は、TFTアクティブマトリクス基板であり、放射線の入射線量に応じた電荷を蓄積する複数の画素が二次元に配列された撮像領域を有している。画素は、フォトダイオード及びTFTで構成される。シンチレータ51には、ヨウ化セシウムなどの蛍光体が用いられており、撮像領域の全面と対面するように配置される。制御基板46は、センサパネル45の光電変換部52を駆動するゲートドライバや、光電変換部から画像信号を読み出す読み出し回路、読み出した画像信号をデジタルな放射線画像のデータに変換するA/Dコンバータ、放射線画像を記憶するメモリなどを有する。
放射線画像検出装置24は、無線通信部41により通信を行うワイヤレスタイプであり、駆動源としてバッテリ47を使用するため、通信ケーブルや電源ケーブルを備えていない。そのため、保管や持ち運び、患者Pに対するポジショニングなどにおける取り扱い性がよい。
図4に示すように、携帯型コンソール27は、タッチパネル27Aを備えるタブレット型の携帯情報端末をベースに、オペレーティングシステムなどの制御プログラムや、携帯情報端末を携帯型コンソール27として機能させるためのコンソールアプリケーションプログラム(コンソールアプリケーションと略す)27Bをインストールして構成される。コンソールアプリケーション27Bは、本発明の携帯型コンソールの制御プログラムに相当する。携帯型コンソール27は、タッチパネル27Aの他、CPU27C、メモリ27D、ストレージデバイス27E、無線通信部42を備えており、これらはデータバス27Fを介して接続されている。
タッチパネル27Aは、液晶のディスプレイ27Gと、ディスプレイ27Gに対する接触を検出するタッチセンサ27Hとで構成される。ストレージデバイス27Eは、各種データを格納するデバイスであり、例えば、不揮発性メモリで構成される。ストレージデバイス27Eは、制御プログラムや、コンソールアプリケーション27Bの他、ポジショニング時間格納部27Jを格納する。ポジショニング時間格納部27Jは、携帯型コンソール27により測定されたポジショニング時間を格納する。
メモリ27Dは、CPU27Cが処理を実行するためのワークメモリである。CPU27Cは、ストレージデバイス27Eに格納された制御プログラムをメモリ27Dへロードして、プログラムに従った処理を実行することにより、携帯情報端末の各部を統括的に制御する。無線通信部42は、AP14や、撮影制御装置26の無線通信部40に無線接続するための通信インタフェースである。
図5において、ポジショニング時間格納部27Jは、テーブル形式のデータベースであり、このデータベースの各レコードには、各放射線撮影のオーダID、技師ID、手技情報及びポジショニング時間が格納されている。オーダIDは、RISサーバ31から取得した撮影オーダから抽出される。技師IDは、個々の撮影技師Tを識別するための識別情報であり、例えば、携帯型コンソール27でコンソールアプリケーション27Bを使用する際に、撮影技師Tを識別するために入力される技師IDが利用される。手技情報は、撮影部位、撮影方向及び撮影姿勢など、放射線撮影に使用された撮影手技に関する情報であり、オーダIDとともに撮影オーダから抽出される。ポジショニング時間は、撮影技師Tによる患者Pと放射線撮影システム10とのポジショニングに要した時間である。より具体的には、ポジショニング時間は、患者Pと放射線画像検出装置24とのポジショニングに要した時間と、患者P及び放射線画像検出装置24に対する放射線源19のポジショニングに要した時間とを合わせた時間である。
ポジショニング時間は、撮影技師Tの放射線撮影のスキルを判断する材料として利用される。ポジショニングの巧拙は、撮影技師Tの経験によるところが大きく、一般的に撮影スキルの高い撮影技師Tはポジショニング時間が短く、撮影スキルの低い撮影技師Tはポジショニング時間が長い傾向にある。そのため、ポジショニング時間により、撮影技師Tの撮影スキルを定量化することができる。なお、ポジショニングの難易度は、撮影部位、撮影方向及び撮影姿勢などの撮影手技によって異なるため、ポジショニング時間格納部27Jには、ポジショニング時間とともに、そのポジショニング時間を要した放射線撮影の撮影手技に係る手技情報が一緒に登録されている。
なお、図5において、ポジショニング時間格納部27Jには、複数人の撮影技師Tのポジショニング時間が格納されているが、携帯型コンソール27が特定の撮影技師Tにしか使用されない場合には、ポジショニング時間格納部27Jには、その特定の撮影技師Tのポジショニング時間のみが格納される。
携帯型コンソール27において、コンソールアプリケーション27Bを起動すると、図6に示すように、ディスプレイ27Gには、GUI(Graphical User Interface)による操作画面55が表示される。操作画面55は、タッチパネル27Aに撮影技師Tが指などで接触することにより操作される。
操作画面55には、患者基本情報表示領域56、画像表示領域57、撮影オーダ表示領域58、操作部表示領域59が設けられている。撮影オーダ表示領域58は、RISサーバ31から受信した撮影オーダ60を表示する領域である。タッチパネル27Aの操作により1件の撮影オーダ60が選択されると、選択された撮影オーダ60が反転表示して未選択の撮影オーダ60と識別可能に表示される。そして、患者基本情報表示領域56には、選択された撮影オーダ60に対応する患者基本情報(患者名、患者ID、性別、年齢)が表示される。
なお、携帯型コンソール27では、操作画面55の撮影オーダ表示領域58でいずれかの撮影オーダ60が選択された場合に、撮影技師Tによる放射線撮影の準備作業が開始されると判断し、撮影技師Tによるポジショニング時間の測定を開始する。
また、撮影オーダ表示領域58には、新着の撮影オーダを受信したことを表示する新着インジケータ62が設けられている。新着インジケータ62には、新着の撮影オーダの件数が表示される。撮影技師Tは、この表示により、新規の撮影オーダや追加の撮影オーダの有無を確認することができる。新着の撮影オーダ60をタッチパネル27Aによって選択するなどして、確認が終了すると、新着インジケータ62の表示が消える。
画像表示領域57は、撮影後に放射線画像検出装置24から送信された放射線画像を表示する領域である。図6において、画像表示領域57は、放射線画像が表示された状態で示しているが、撮影前の状態では、画像表示領域57には何も表示されない。画像表示領域57に放射線画像が表示されることにより、撮影直後に線画像を確認することができる。撮影技師Tは、画像表示領域57の放射線画像を見て撮影が適切に行われたか否かを確認する。また、撮影オーダ表示領域58において撮影済みの撮影オーダ60が選択された場合には、選択された撮影オーダ60に対応する放射線画像が画像表示領域57に表示される。
操作部表示領域59には、設定ボタン64、撮影準備指示ボタン65、Readyインジケータ66、オーダ取得ボタン67が設けられている。設定ボタン64は、撮影条件や放射線画像検出装置24の各種の設定を行うためのボタンである。設定ボタン64がタッチパネル27Aで選択されると、設定画面が表示される。
撮影準備指示ボタン65は、放射線画像検出装置24に対し撮影準備指示を送信するための操作ボタンである。撮影準備指示ボタン65の操作により、携帯型コンソール27から放射線画像検出装置24に対して撮影準備指示が送信される。放射線画像検出装置24は、撮影準備指示を受信すると、光電変換部52において電荷蓄積可能な撮影準備状態への移行処理を行って、移行が完了した場合には、応答として移行完了信号を携帯型コンソール27に送信する。Readyインジケータ66は、携帯型コンソール27が移行完了信号を受信すると点灯する。撮影技師Tは、Readyインジケータ66の点灯により放射線画像検出装置24が撮影準備状態にあることを確認することができる。
オーダ取得ボタン67は、RISサーバ31にアクセスして撮影オーダを取得するためのボタンである。オーダ取得ボタン67が操作されると、RISサーバ31に対して撮影オーダ配信要求が送信される。未取得の撮影オーダがある場合には、RISサーバ31から撮影オーダが配信される。
図7に示すように、携帯型コンソール27の無線通信部42は、アンテナ42A、変復調回路42B、伝送制御部42Cなどで構成されている。変復調回路42Bは、送信するデータを搬送波(キャリア)に載せる変調と、アンテナ42Aで受信した搬送波(キャリア)からデータを取り出す復調を行う。
伝送制御部42Cは、無線LAN規格に準拠した伝送制御を行う。具体的には、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に準拠した通信プロトコルや、IEEE802.11nに準拠した通信プロトコルに従って伝送制御を行う。OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルに示されるように、通信プロトコルは、階層化されており、階層が異なる複数の通信プロトコルを組み合わせて使用される。TCP/IPは、有線LANにおいても使用される通信プロトコルであり、無線LAN規格においても、上位層の通信プロトコルとして使用される。IEEE802.11nは、TCP/IPの下位層に位置する通信プロトコルであり、無線特有の通信手順を規定している。IEEE802.11nでは、2.4GHz帯又は5GHz帯の周波数帯域の電波を無線通信チャンネルとして使用することが可能である。
なお、AP14の他、放射線画像検出装置24及び撮影制御装置26の無線通信部40、41も、無線通信部42と同様の構成である。
無線通信は、有線通信と異なり物理的に接続される通信ケーブルが存在しないため、無線通信部42は、AP14との間で論理的な接続を行うことが必要である。以下、無線通信部42が実行する、IEEE802.11n規格に準拠した接続や通信の手順を説明する。
図8に示すように、携帯型コンソール27の無線通信部42とAP14の接続シーケンスにおいて、まず、AP14は、起動中、所定時間間隔(約100msec間隔)でビーコン信号(図7のBS参照)と呼ばれる電波を発信している。ビーコン信号は、AP14の周囲に存在する、携帯型コンソール27などの無線端末に対して、AP14の存在を通知するための信号である。携帯型コンソール27において、無線通信部42は、起動中、ビーコン信号の有無を常時監視している。そのため、無線通信部42は、AP14のビーコン信号が到達する範囲内にある場合は、ビーコン信号を常時受信することができる。
ビーコン信号には、SSID(Service Set Identifier)やESSID(Extended Service Set Identifier)などのネットワーク識別子が含まれている。ネットワーク識別子は、各AP14や、それらを含むネットワークを、携帯型コンソール27などの無線端末が識別するための識別情報である。
携帯型コンソール27には、医療施設内の各AP14のネットワーク識別子が設定されており、各AP14に接続することが可能である。無線通信部42は、ビーコン信号を受信すると、AP14に対して接続要求を送信する。AP14では接続要求の要求元の携帯型コンソール27に対して認証を行う。そのため、携帯型コンソール27は、接続要求にパスワードなどの認証情報を含めてAP14に送信する。
AP14は、接続要求を受信すると、受信したパスワードと予め設定されたパスワードを照合することにより認証を行って、パスワードが一致した場合には、携帯型コンソール27に対して許可応答を送信する。許可応答には、携帯型コンソール27に割り当てるIP(Internet Protocol)アドレスなどが含まれている。携帯型コンソール27が許可応答を受信すると、論理的な通信リンクが確立されて、携帯型コンソール27とAP14が論理的に接続する。
この接続により、携帯型コンソール27には、AP14からIPアドレスの割り当てが行われる。携帯型コンソール27は、AP14経由でLAN13に接続して、RISサーバ31や画像サーバ32にアクセスすることが可能となる。IPアドレスに基づく上位の通信手順は、TCP/IPで規定された手順で行われる。
AP14は、携帯型コンソール27との接続後も、ビーコン信号の発信を続ける。携帯型コンソール27は、AP14からのビーコン信号を受信できている間、AP14との接続を継続し、携帯型コンソール27がビーコン信号を受信できなくなった時点で終了する。携帯型コンソール27がビーコン信号を受信できなくなる場合とは、例えば、携帯型コンソール27が、AP14のビーコン信号の到達範囲内から範囲外に出てしまった場合である。携帯型コンソール27が、再びビーコン信号の到達範囲に入ってビーコン信号の受信が可能となった場合には、再接続が行われる。
また、携帯型コンソール27において、無線通信部42は、複数のAP14からのビーコン信号を受信している場合において、電波強度が高いAP14に自動的に接続先を切り替えるローミング機能を有している。
図9に示すように、例えば、携帯型コンソール27が、撮影室R1の第1AP14a(ID=R1)と、操作室R2の第2AP14b(ID=R2)から、それぞれビーコン信号を受信している場合において、無線通信部42は、第1AP14a、第2AP14bのビーコン信号の電波強度に基づいて、第1AP14a、第2AP14bのうち電波強度が高い方のAPに接続する。符号CR1、CR2は、第1AP14a、第2AP14bのそれぞれの電波の到達範囲である通信セルである。各通信セルCR1、CR2において、APからの距離が遠いほど、電波は減衰するため、電波強度も弱くなる。具体的には、通信セルCR1内において、第1AP14aからの距離が近い領域CR1Aの方が、第1AP14aからの距離が遠い領域CR1Bと比較して、電波強度は強い。同様に、通信セルCR2内においても、領域CR2Aの方が、CR2Bよりも、電波強度は強い。
まず、操作室R2において、携帯型コンソール27が通信セルCR2の領域CR2A内に有り、第2AP14bに接続しているとする。通信セルCR1と通信セルCR2は一部重なっている。そして、撮影技師Tが携帯型コンソール27を携帯して操作室R2から撮影室R1に移動する場合には、無線通信部42は、領域CR2Aと領域CR1Bが重複する領域を通って、領域CR2Bと領域CR1Aが重複する領域に移動する。無線通信部42は、操作室R2から撮影室R1へ移動中も、通信セルCR2と通信セルCR1が重複する領域において、各APからのビーコン信号の電波強度の比較を行う。無線通信部42の移動に伴って、電波強度が高い方のAP14は、現在接続中の第2AP14bから、第1AP14aに変化するので、無線通信部42のローミングが機能すれば、移動途中において領域CR1Aに入った段階で、接続先が第1AP14aに切り替わる。
図7に示すように、携帯型コンソール27のCPU27Cは、コンソールアプリケーション17Bを起動すると、メモリ27Dなどと協働することにより、配信要求部70、入退室時刻検出部71、在室時間算出部72、撮影スキル分析部73、分析結果表示制御部74として機能する。
配信要求部70は、無線通信部42の接続先が適切なAP14に切り替えられた場合、または操作画面55でオーダ取得ボタン67が操作された場合に、撮影オーダの配信要求を送信する。撮影オーダの配信要求は、AP14、LAN13を経由してRISサーバ31に送信される。RISサーバ31は、撮影オーダ配信要求を受信すると、携帯型コンソール27が未取得の撮影オーダが有るか否かを調べて、未取得の撮影オーダが有る場合には、送信元のAP14経由で撮影オーダを配信する。
入退室時刻検出部71及び在室時間算出部72は、放射線撮影の準備作業中に、撮影技師Tのポジショニング時間を測定する。具体的には、入退室時刻検出部71及び在室時間算出部72は、撮影技師Tのポジショニング時間として、放射線撮影の準備作業中に、撮影技師Tが撮影室R1に在室していた時間をポジショニング時間として測定する。放射線撮影の検査業務におけるワークフローを分析したところ、放射線撮影の準備作業中に撮影室R1に在室している撮影技師Tは、そのほとんどの時間をポジショニングに費やしていることが分かっている。したがって、放射線撮影の準備作業中に撮影技師Tが撮影室R1に在室している時間を測定すれば、撮影技師Tのポジショニング時間を特定することができる。
入退室時刻検出部71は、撮影技師Tの撮影室R1での在室時間を測定するために、撮影技師Tが携帯型コンソール27を携帯した状態で撮影室R1に入室した時刻と、撮影室R1から退室した時刻とを検出する。また、入退室時刻検出部71は、操作画面55の撮影オーダ表示領域58で次に撮影される撮影オーダ60が選択された場合に、放射線撮影の撮影準備が開始されたものと特定して、入退室時刻の検出を開始する。
入退室時刻検出部71には、無線通信部42がローミング機能によって接続先のAP14を切り替える毎に、無線通信部42から新たに接続したAP14の識別情報であるネットワーク識別子(例えばSSID)が入力される。入退室時刻検出部71は、無線通信部42から入力されたSSIDに基づいて撮影技師Tの現在位置を特定し、無線通信部42の接続先のAP14が切り替わった場合には、切り替わり先のAP14から受信したSSIDに基づいて撮影技師Tが移動した位置を検出することにより、その移動時刻を撮影室R1への入室時刻及び退室時刻として検出する。
例えば、図10に示すように、放射線撮影の準備作業の開始時(入退室時刻の検出開始時)に、無線通信部42が操作室R2の第2AP14bと接続している場合には、入退室時刻検出部71は、撮影技師Tは操作室R2に在室していると判定し、撮影技師Tが撮影室R1に移動するのを待機する。入退室時刻検出部71は、撮影技師Tが携帯型コンソール27を携帯した状態で操作室R2から撮影室R1に移動し、無線通信部42の接続先が操作室R2の第2AP14bから撮影室R1の第1AP14aに切り替わり、第1AP14aから無線通信部42にSSIDが送信された場合に、その送信時刻を撮影室R1への入室時刻とする。また、入退室時刻検出部71は、撮影技師Tが携帯型コンソール27を携帯した状態で撮影室R1から操作室R2に移動し、無線通信部42の接続先が撮影室R1の第1AP14aから操作室R2の第2AP14bに切り替わり、第2AP14bから無線通信部42にSSIDが送信された場合に、その送信時刻を撮影室R1からの退室時刻とする。
また、図11に示すように、放射線撮影の準備作業の開始時に、無線通信部42が撮影室R1の第1AP14aと接続している場合には、入退室時刻検出部71は、撮影技師Tは既に撮影室R1に在室していると判定し、準備作業の開始時刻を撮影室R1への入室時刻として設定する。また、入退室時刻検出部71は、撮影技師Tが携帯型コンソール27を携帯した状態で撮影室R1から操作室R2に移動し、無線通信部42の接続先が撮影室R1の第1AP14aから操作室R2の第2AP14bに切り替わり、第2AP14bから無線通信部42にSSIDが送信された場合に、その送信時刻を撮影室R1からの退室時刻とする。このように、入退室時刻検出部71は、放射線撮影の準備作業の開始時の撮影技師Tの位置に応じて、撮影技師Tの撮影室R1に対する入退室時刻を検出する。
在室時間算出部72は、入退室時刻検出部71で検出された退室時刻から入室時刻を減算し、撮影技師Tが撮影室R1にいた在室時間を算出する。上述したように、放射線撮影の準備作業中に撮影室R1に在室している撮影技師Tは、そのほとんどの時間をポジショニングに費やしているため、在室時間算出部72で算出した在室時間をポジショニング時間として特定することができる。
なお、放射線撮影の一般的なワークフローでは、撮影技師Tは、患者Pと放射線撮影システム10とのポジショニングを終えて撮影室R1から操作室R2に移動した後、操作室R2から撮影室R1を覗いて患者Pの状態を確認し、患者Pが身動きしてポジショニングにずれが生じている場合には、撮影室R1に戻ってポジショニングをやり直す。ポジショニングのやり直しが行われた場合、図12に示すように、入退室時刻検出部71により、撮影室R1への複数回の入室時刻及び退室時刻が検出され、複数の在室時間、例えば在室時間A及び在室時間Bが生じる。このような場合、在室時間算出部72は、複数の在室時間の積算値をポジショニング時間とする。したがって、ポジショニングのやり直しを含めた正確なポジショニング時間を算出することができる。
在室時間算出部72で算出された在室時間は、撮影オーダから抽出されたオーダID及び手技情報とともにポジショニング時間格納部27Jに格納される。
撮影スキル分析部73は、携帯型コンソール27で撮影スキルの分析が指示された場合に、ポジショニング時間格納部27Jからポジショニング時間を読み出し、読み出したポジショニング時間に基づき、撮影技師Tの撮影スキルを分析する。具体的には、撮影スキルの分析指示は、例えば撮影技師Tの技師IDや、撮影技師Tの氏名とともに指示される。撮影スキル分析部73は、指示された撮影技師Tのポジショニング時間をポジショニング時間格納部27Jから読み出し、読み出したポジショニング時間に基づき、撮影手技毎に平均ポジショニング時間を算出し、撮影手技毎あるいは患者Pの年代毎の撮影件数を算出するなどのスキル分析を行う。
分析結果表示制御部74は、撮影スキル分析部73の分析結果を表示する分析結果表示画面を作成し、ディスプレイ27Gに表示させる。図13に示すように、分析結果表示画面77には、例えば、平均ポジショニング時間比較グラフ78、手技別件数比較グラフ79、年代別件数比較グラフ80などが表示される。撮影技師Tは、分析結果表示画面77の各グラフ78〜80に基づいて自身の撮影スキルを把握し、研修や自己研鑚などの目標とすることができる。
上記構成によるポジショニング時間の測定と、ポジショニング時間に基づく撮影スキル分析の作用について、図14〜16に示すフローチャートに従って説明する。撮影技師Tは、放射線撮影の作業中は、携帯型コンソール27を常に携帯している。撮影技師Tは、撮影室R1または操作室R2(図1参照)などで携帯型コンソール27のコンソールアプリケーション27B(図4参照)を起動させ、携帯型コンソール27を第1AP14aまたは第2AP14b、及びLAN13を介してRISサーバ31に接続する。
撮影技師Tは、携帯型コンソール27の操作画面55(図6参照)において、オーダ取得ボタン67を操作する。オーダ取得ボタン67が操作されると、携帯型コンソール27からRISサーバ31に撮影オーダ配信要求が送信される。RISサーバ31は、撮影オーダ配信要求を受信すると、携帯型コンソール27が未取得の撮影オーダを配信する。これにより、携帯型コンソール27では、撮影予定の撮影オーダが取得される。撮影技師Tは、携帯型コンソール27の操作画面55で受信した撮影オーダを確認し、撮影オーダ表示領域58から、放射線撮影を開始する撮影オーダ60を選択する。
撮影技師Tは、選択した撮影オーダ60において検査対象とされている患者Pを待合室から呼び出し、患者Pとともに、ドアR2a及びドアR1aを通って撮影室R1に入室する。撮影技師Tは、撮影室R1において、放射線撮影の準備作業を開始する。この準備作業では、患者Pと放射線撮影システム10とのポジショニングと、放射線発生装置17及び放射線画像検出装置24に対する撮影条件の設定と、放射線画像検出装置24に対する撮影準備指示とが行われる。患者Pと放射線撮影システム10とのポジショニングでは、患者Pと放射線画像検出装置24とのポジショニングと、患者P及び放射線画像検出装置24に対する放射線源19のポジショニングが行われる。撮影技師Tは、ポジショニングを含む準備作業の完了後、撮影室R1から操作室R2に移動する。
図14において、撮影技師Tにより、携帯型コンソール27の操作画面55で撮影オーダ60が選択されると(S10)、携帯型コンソール27の入退室時刻検出部71(図7参照)は、放射線撮影の準備作業が開始されると判断して、入退室時刻の検出を開始する(S11)。
図15において、入退室時刻検出部71は、無線通信部42から入力されたAP14のSSIDに基づき、撮影技師Tの現在位置を検出する(S20)。入退室時刻検出部71は、撮影技師Tが操作室R2に在室していると判定した場合(S21でNO)、撮影技師Tが撮影室R1に移動するのを待機する(S22)。入退室時刻検出部71は、撮影技師Tが携帯型コンソール27を携帯した状態で操作室R2から撮影室R1に移動し、無線通信部42の接続先が操作室R2の第2AP14bから撮影室R1の第1AP14aに切り替わり、第1AP14aから無線通信部42にSSIDが送信された場合に(S22でYES)、その送信時刻を撮影室R1への入室時刻として検出する(S23)。また、入退室時刻検出部71は、撮影技師Tが携帯型コンソール27を携帯した状態で撮影室R1から操作室R2に移動し、無線通信部42の接続先が撮影室R1の第1AP14aから操作室R2の第2AP14bに切り替わり、第2AP14bから無線通信部42にSSIDが送信された場合には(S24でYES)、その送信時刻を撮影室R1からの退室時刻として検出する(S25)。
また、放射線撮影の準備作業の開始時に、撮影技師Tが既に撮影室R1に在室していると判定した場合には(S21でYES)、入退室時刻検出部71は、準備作業の開始時刻を撮影室R1への入室時刻として設定する(S26)。撮影技師Tの撮影室R1からの退室時刻は、ステップS24、25を用いて同様に検出される。
図14において、在室時間算出部72は、入退室時刻検出部71で検出された退室時刻から入室時刻を減算し、撮影技師Tが撮影室R1にいた在室時間を算出する(S12)。在室時間算出部72で算出された在室時間は、撮影オーダから抽出されたオーダID及び手技情報とともにポジショニング時間格納部27Jに格納される(S13)。
ポジショニングを含む準備作業を終えて操作室R2に移動した撮影技師Tは、放射線画像検出装置24が撮影準備状態(Ready)に移行したことを、操作画面55のReadyインジケータ66で確認する。その後、撮影室R1内を覗いて患者Pの体勢が適切であることを確認してから、撮影室R1と操作室R2との間のドアR1aを閉じ、操作室R2において照射スイッチ21を操作して、放射線撮影の開始を指示する。照射スイッチ21が操作されると、放射線源19は放射線の照射を開始する。
線源制御装置20は、照射スイッチ21が操作されると、撮影制御装置26に同期信号を送信する。撮影制御装置26は、受信した同期信号を放射線画像検出装置24に送信する。放射線画像検出装置24では、放射線源19による放射線の照射に同期して、センサパネル45が蓄積動作に移行して、画像検出が行われる。
放射線源19は、照射時間が経過すると放射線の照射を終了する。放射線画像検出装置24は、照射時間の経過後に蓄積動作を終了して、放射線画像の読み出しを行う。読み出された放射線画像は、無線通信部41から、撮影制御装置26を介して携帯型コンソール27へ送信される。携帯型コンソール27は、無線通信部42で放射線画像を受信する。撮影技師Tは、携帯型コンソール27で受信した放射線画像を確認する。確認された放射線画像は、携帯型コンソール27から画像サーバ32に送信される。これにより、1回の撮影が終了する。
図16において、撮影技師Tは、検査業務の時間外に携帯型コンソール27を操作して、自身の撮影スキルの分析を指示する(S30)。撮影スキル分析部73(図7参照)は、携帯型コンソール27で撮影スキルの分析が指示された場合に、ポジショニング時間格納部27Jからポジショニング時間を読み出し(S31)、読み出したポジショニング時間に基づき、撮影手技毎の平均ポジショニング時間を算出し、撮影手技毎あるいは患者Pの年代毎の撮影件数を算出するなどのスキル分析を行う(S32)。
分析結果表示制御部74は、撮影スキル分析部73の分析結果に基づいて分析結果表示画面77(図13参照)を作成し、ディスプレイ27Gに表示させる(S33)。分析結果表示画面77には、例えば、平均ポジショニング時間比較グラフ78、手技別件数比較グラフ79、年代別件数比較グラフ80などが表示される。撮影技師Tは、分析結果表示画面77の各グラフ78〜80に基づいて自身の撮影スキルを把握し、研修や自己研鑚などの目標とすることができる。
以上で説明したように、入退室時刻検出部71は、無線通信部42から入力されたAP14のSSIDに基づいて、放射線撮影の準備作業中における、撮影技師Tの撮影室R1への入室時刻と退室時刻とを検出する。在室時間算出部72は、入退室時刻検出部71で検出された入室時刻及び退室時刻に基づき、撮影技師Tの撮影室R1の在室時間を算出する。算出された在室時間は、撮影技師Tのポジショニング時間として、手技情報とともにポジショニング時間格納部27Jに格納される。放射線撮影の準備作業中に撮影室R1に在室している撮影技師Tは、そのほとんどの時間をポジショニングに費やしていることが分かっている。また、撮影技師Tのポジショニング時間により、撮影技師Tの撮影スキルを定量化して適正に評価することができる。したがって、撮影技師Tの正確なスキル評価に基づき、撮影技師Tの教育などを行うことができるので、放射線撮影の検査業務の効率を改善することができる。
また、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻は、携帯型コンソール27の無線通信部42と、AP14との接続切り替えに基づいて行うことができるので、LAN13及びAP14などからなる通信ネットワークを構築している医療施設であれば、従来のワークフロー分析レポート作成システムのような大掛かりなシステムを導入しなくても、ポジショニング時間の測定を行うことができる。
さらに、撮影スキル分析部73により、測定したポジショニング時間に基づいて、撮影技師Tの撮影スキルを分析し、分析結果表示制御部74により、分析結果表示画面77をディスプレイ27Gに表示することができるので、撮影技師Tは、容易に自身の撮影スキルを把握し、研修や自己研鑚などの目標とすることができるので、撮影技師Tのスキル向上を図ることができる。また、撮影技師Tのスキル向上により、検査業務の効率も改善する。
以下、本発明の第2〜第6実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については同符号を使用し、詳しい説明は省略する。
[第2実施形態]
第1実施形態では、撮影室R1及び操作室R2の双方にAP14が設置されている例について説明したが、医療施設によっては、撮影室R1と操作室R2とのいずれか一方にのみAP14が設置されている場合もある。このような場合、撮影技師Tが携帯型コンソール27を携帯して撮影室R1に入退室しても、無線通信部42のローミング機能によるAP14との接続切り替えがなされないため、AP14のSSIDに基づく入退室時刻の検出を行うことはできない。本実施形態は、撮影室R1と操作室R2とのいずれか一方のみにAP14が設置されている場合でも、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻を検出できるようにする。
図17に示すように、本実施形態の携帯型コンソール85は、無線通信部42とAP14との間で通信が行われる際の電波強度を、電波強度測定機能を有する入退室時刻検出部86によって測定し、その測定結果に基づいて、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻を検出する。
図18は、撮影室R1にのみAP14が設置されている状態を示している。符号CR1、は、AP14の電波の到達範囲である通信セルである。通信セルCR1において、AP14からの距離が遠いほど、電波は減衰するため、電波強度も弱くなる。したがって、通信セルCR1内において、AP14からの距離が近い撮影室R1内の通信セルCR1Aは、AP14からの距離が遠い操作室R2内の通信セルはCR1Bに比べて、電波強度は強くなる。したがって、携帯型コンソール85が撮影室R1内にあるときと、撮影室R1外にあるときを識別可能な電波強度のしきい値を予め設定しておき、入退室時刻検出部86により、測定した電波強度としきい値とを比較すれば、携帯型コンソール85を携帯した撮影技師Tが撮影室R1に対して入室及び退室した時刻を検出することができる。この場合、測定した電波強度がしきい値よりも弱い場合には、撮影技師Tは操作室R2にいると判定でき、測定した電波強度がしきい値よりも強い場合には、撮影技師Tは撮影室R1にいると判定することができる。
図18において、撮影室R1にのみAP14が設置されている例を示したが、操作室R2にのみAP14が設置されている場合でも、同様にAP14と無線通信部42との通信時の電波強度と、予め設定したしきい値を比較することにより、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻を検出することができる。この場合、測定した電波強度がしきい値よりも強い場合には、撮影技師Tは操作室R2にいると判定でき、測定した電波強度がしきい値よりも弱い場合には、撮影技師Tは撮影室R1にいると判定することができる。
以上で説明したように、本実施形態によれば、撮影室R1と操作室R2とのいずれか一方にのみAP14が設置されている場合でも、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻を検出することができるので、撮影技師Tのポジショニング時間を表す撮影室R1の在室時間を測定することができる。
[第3実施形態]
第1実施形態では、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻の検出に利用する無線通信装置として無線中継器であるAP14を使用したが、医療施設によっては、撮影室R1及び操作室R2にAP14が設置されていない場合もある。このような場合には、AP14に代わる無線通信装置として、無線通信タグを利用してもよい。無線通信タグは、周知のように、識別情報などを含む無線電波を発信するタグ状の無線通信装置である。
図19に示すように、本実施形態では、撮影室R1及び操作室R2内に、設置場所を表す識別信号を無線電波で発信する第1無線通信タグ90A及び第2無線通信タグ90Bが設置されている。第1無線通信タグ90A及び第2無線通信タグ90Bの設置場所は、無線電波の到達距離に応じて選択することができ、撮影室R1及び操作室R2の壁面や天井、撮影室R1及び操作室R2内に設置されている装置、例えば放射線画像検出装置24や撮影台25などに取り付けてもよい。
図20に示すように、本実施形態の携帯型コンソール91には、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻の検出に利用する無線通信部として、タグリーダ92が設けられている。タグリーダ92は、第1無線通信タグ90A及び第2無線通信タグ90Bから発信されている無線電波を受信し、この無線電波に含まれる識別信号を入退室時刻検出部93に入力する。入退室時刻検出部93は、第1実施形態の入退室時刻検出部71と同様に、タグリーダ92が第1無線通信タグ90A及び第2無線通信タグ90Bから無線電波を受信した時刻に基づき、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻を検出する。
具体的には、入退室時刻検出部93は、タグリーダ92が第1無線通信タグ90Aから無線電波を受信した場合に、無線電波の受信時刻と、無線電波に含まれる識別情報とに基づいて、撮影技師Tが撮影室R1入室した時刻を検出する。また、タグリーダ92が第2無線通信タグ90Bから無線電波を受信した場合には、入退室時刻検出部93は、無線電波の受信時刻と、無線電波に含まれる識別情報とに基づいて、撮影技師Tが撮影室R1から退室した時刻を検出する。
以上で説明したように、本実施形態によれば、撮影室R1及び操作室R2のいずれにもAP14が設置されていない場合でも、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻を検出することができるので、撮影技師Tのポジショニング時間を表す撮影室R1の在室時間を測定することができる。
[第4実施形態]
第3実施形態では、撮影室R1及び操作室R2のいずれにもAP14が設置していない場合に、無線通信タグ90A、90B及びタグリーダ92を用いたが、携帯型コンソールとして使用する携帯情報端末が標準的に備えているGPS(Global Positioning System)機能を利用して、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻を検出してもよい。
図21に示すように、本実施形態の携帯型コンソール95は、GPS受信部96を標準的に備えている。GPS受信部96は、GPS衛星97からのGPS信号を受信し、GPS信号に基づき現在位置を表す測定座標を算出する。GPS受信部96で算出された測定座標は、入退室時刻検出部98に入力される。入退室時刻検出部98は、予め撮影室R1及び操作室R2の位置座標を記憶しており、この位置座標と、GPS受信部96で算出された測定座標とを比較することによって、携帯型コンソール95を携帯する撮影技師Tの現在位置を特定することができる。したがって、GPS受信部96がGPS衛星からGPS信号を受信した時刻と、この時刻に受信したGPS信号で表される位置とを用いれば、撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻を検出することができる。
以上で説明したように、本実施形態によれば、撮影室R1及び操作室R2のいずれにもAP14が設置されていない場合でも、携帯情報端末が標準的に備えるGPS機能を用いて撮影室R1に対する撮影技師Tの入退室時刻を検出することができるので、撮影技師Tのポジショニング時間を表す撮影室R1の在室時間を測定することができる。
[第5実施形態]
第1実施形態では、携帯型コンソール27の入退室時刻検出部71及び在室時間算出部72で、撮影技師Tのポジショニング時間を表す撮影室R1の在室時間を測定したが、放射線撮影システムがポジショニング時間を測定する機能を有する場合には、放射線撮影システムが測定したポジショニング時間を取得して、ポジショニング時間格納部27Jに格納するようにしてもよい。
図22に示すように、本実施形態の放射線撮影システム100は、撮影技師Tによるポジショニング時間を測定するポジショニング時間測定部101を備えている。ポジショニング時間測定部101としては、例えば、放射線画像検出装置24に内蔵されて、患者Pとの相対移動を検出する相対移動検出センサと、相対移動検出センサから出力される検出信号のうち、ポジショニングの開始と終了とを表す検出信号の時間間隔に基づいてポジショニング時間を算出する算出部とを用いることができる。相対移動検出センサとしては、ジャイロや加速度センサなどの移動センサを用いることができる。また、移動センサに代えて、患者Pによって放射線画像検出装置24に加えられた圧力を検出する圧力センサや、患者Pとの接触による放射線画像検出装置24の温度変化を測定する温度センサを用いてもよいし、移動センサ、圧力センサ及び温度センサを適宜組み合わせてもよい。
また、ポジショニング時間測定部101として、放射線源19の移動を検出する移動センサと、移動センサから出力される検出信号のうち、ポジショニングの開始と終了とを表す検出信号の時間間隔に基づいてポジショニング時間を算出する算出部とを用いてもよい。
図23に示すように、本実施形態の携帯型コンソール102は、放射線撮影システム100がポジショニング時間測定部101を備えているか否かを特定する(S40)。ポジショニング時間測定部101の有無の特定は、撮影技師Tによって携帯型コンソール102に設定された内容を基にしてもよいし、線源制御装置20または撮影制御装置26と無線通信または有線通信を行い、ポジショニング時間測定部101の有無に関する情報を取得してもよい。
携帯型コンソール102は、放射線撮影システム100がポジショニング時間測定部101を備えていない場合には(S40でNO)、入退室時刻検出部71及び在室時間算出部72によりポジショニング時間を測定する(S41)。また、放射線撮影システム100がポジショニング時間測定部101を備えている場合には(S40でYES)、携帯型コンソール102は、線源制御装置20または撮影制御装置26と無線通信または有線通信を行い、ポジショニング時間測定部101で測定されたポジショニング時間を取得する(S42)。ポジショニング時間格納部27Jは、ポジショニング時間測定部101で測定されたポジショニング時間を、撮影オーダから抽出されたオーダID及び手技情報とともに格納する(S43)。
以上で説明したように、本実施形態によれば、放射線撮影システム100がポジショニング時間測定部101を備えている場合には、撮影技師Tの撮影室R1の在室時間よりも正確なポジショニング時間を取得することができるので、より正確な撮影スキルの評価を行うことができる。
[第6実施形態]
第1実施形態では、携帯型コンソール27内にポジショニング時間を格納し、携帯型コンソール27でポジショニング時間に基づいて撮影スキルを分析し、分析結果表示画面77を表示していたが、これらポジショニング時間の格納、撮影スキルの分析、分析結果表示画面の作成を携帯型コンソール27とは別に設けたスキル分析サーバで行ってもよい。
図24に示すように、本実施形態の携帯型コンソール105は、ポジショニング時間格納部の代わりに、在室時間算出部72で算出された在室時間(ポジショニング時間)と、撮影オーダから抽出したオーダID及び手技情報を含むポジショニング時間情報を、無線通信部42によって送信するポジショニング時間情報送信部106を備えている。
また、LAN13には、スキル分析サーバ108が接続されている。スキル分析サーバ108は、図4に示す携帯型コンソール27と同様の構成を有するデスクトップ型のコンピュータからなり、サーバプログラムを起動することにより、CPU108Aは、通信部109、ポジショニング時間情報格納部110、撮影スキル分析部111、及びアドバイス情報作成部112として機能する。通信部109は、LAN13及びAP14を経由して無線通信部42と通信を行い、無線通信部42からポジショニング時間情報を受信する。ポジショニング時間情報格納部110は、通信部109で受信したポジショニング時間情報を格納するデータベースである。ポジショニング時間情報格納部110には、複数人の撮影技師Tがそれぞれ携帯型コンソール105にて撮影した際のポジショニング時間情報が格納される。
撮影スキル分析部111は、携帯型コンソール15から撮影技師Tを指定して撮影スキルの分析依頼が送信された場合に、第1実施形態の撮影スキル分析部73と同様に、ポジショニング時間情報格納部110から読み出したポジショニング情報に基づき、撮影技師Tの撮影スキルを分析する。アドバイス情報作成部112は、撮影スキル分析部73の分析結果に基づき、撮影技師Tへのアドバイス情報を作成する。通信部109は、本発明の配信部としても機能し、撮影スキル分析部73の分析結果及びアドバイス情報作成部112のアドバイス情報に基づいて分析結果表示画面を作成し、携帯型コンソール105に配信する。
図25に示すように、分析結果表示画面114には、例えば、分析依頼で指定された撮影技師Tの、平均ポジショニング時間比較グラフ115、手技別件数比較グラフ116などを表示する。また、アドバイス情報作成部112で作成されたアドバイス情報として、撮影技師Tのスキル向上に役立つ、お勧め書籍117や、お勧め症例画像118が表示される。お勧め書籍117は、例えばスキル分析サーバ108が予め有している書籍データベースや、インターネットからの検索結果が表示される。また、お勧め症例画像118は、例えばスキル分析サーバ108が、画像サーバ32から検索した症例画像が表示される。
また、撮影スキル分析部111は、放射線科の技師長などの指示により、放射線科に所属する複数人の撮影技師Tの撮影スキルを分析、比較することもできる。図26に示すように、複数人の撮影技師Tの撮影スキル分析結果が表示される分析結果表示画面120には、例えば、撮影技師毎の平均ポジショニング時間比較グラフ121、手技別件数比較グラフ122、年代別件数比較グラフ123などが表示される。
以上で説明したように、本実施形態によれば、スキル分析サーバ108により、ポジショニング時間の格納、撮影スキルの分析、及び分析結果表示画面の作成を行うので、デスクトップ型のコンピュータに比べて処理速度の低い携帯型コンソールの作業負荷を小さくすることができる。また、放射線科単位など、複数人の撮影技師Tの撮影スキルをまとめて分析することもできるので、複数人の撮影技師Tの撮影スキル比較などを行うこともできる。
なお、スキル分析サーバ108を個別に設けたが、HISサーバ30やRISサーバ31にスキル分析サーバ108の機能を組み込んでもよい。また、スキル分析サーバ108で分析した撮影スキルの分析結果を携帯型コンソール105に配信する例について説明したが、放射線科に設置されているデスクトップ型のクライアント端末や、撮影技師Tや、撮影技師Tの上司が所持する携帯情報端末など、その他の端末装置に配信するようにしてもよい。
上記各実施形態では、携帯型コンソールで撮影オーダ60が選択された場合に、放射線撮影の準備作業が開始されるものと特定しているが、携帯型コンソールに準備作業の開始を指示できるような機能を設けてもよい。また、医用画像撮影装置として、放射線撮影システム10を例に説明したが、CT(Computed Tomography)装置やMRI(magnetic resonance imaging)装置など、撮影室外で撮影指示を行う医用画像撮影装置にも適用可能である。
上記各実施形態では、放射線源19の照射タイミングと放射線画像検出装置24の検出動作とを同期させるために、線源制御装置20から撮影制御装置26に同期信号を送信する例について説明したが、放射線画像検出装置24が放射線の照射を検出して、放射線画像の検出動作を自動的に開始する機能を有する場合には、線源制御装置20から撮影制御装置26への同期信号の送信を省略することができる。
また、放射線画像検出装置24として、放射線源19から照射された放射線の積算線量を測定し、積算線量が予め設定した値に達したときに放射線源19に放射線の照射を停止させる自動露出機能を有するものを用いてもよい。さらに、放射線撮影装置18として、可搬型の放射線画像検出装置24と撮影制御装置26とを備える例について説明したが、放射線画像検出装置24に撮影制御装置26の機能を組み込むことにより、撮影制御装置26を省略した形態を有する放射線撮影装置を用いてもよい。
10、100 放射線撮影システム
14 アクセスポイント
17 放射線発生装置
18 放射線撮影装置
24 放射線画像検出装置
27 携帯型コンソール
27J ポジショニング時間格納部
31 RIS
71、86、93、98 入退室時刻検出部
72 在室時間算出部
73、111 撮影スキル分析部
74 分析結果表示制御部
77 分析結果表示画面
90A、90B 無線通信タグ
92 タグリーダ
96 GPS受信部
101 ポジショニング時間測定部
106 ポジショニング時間情報送信部
108 スキル分析サーバ
109 通信部
110 ポジショニング時間情報格納部
111 撮影スキル分析部
112 アドバイス情報作成部

Claims (15)

  1. 撮影室内に設置された医用画像撮影装置に対し、撮影手技に応じた撮影条件の設定を行う撮影技師により携帯される前記医用画像撮影装置の携帯型コンソールであって、
    前記撮影技師の前記撮影室への入室時刻と、前記撮影室からの退室時刻とを検出する入退室時刻検出部と、
    前記入室時刻と、前記退室時刻とに基づいて、前記撮影技師の前記撮影室の在室時間を算出する在室時間算出部と、
    前記撮影手技で医用画像を撮影する際の前記在室時間を、被写体と前記医用画像撮影装置との相対的な位置合わせに利用されたポジショニング時間として、前記撮影手技と関連付けて格納するポジショニング時間格納部と、
    を備える携帯型コンソール。
  2. 前記ポジショニング時間は、撮影の準備作業の開始から、撮影開始までの時間内における前記在室時間の積算値である請求項1に記載の携帯型コンソール。
  3. 前記撮影室内と前記撮影室外との少なくとも一方に設置された無線通信装置との間で通信を行う無線通信部を備えており、前記入退室時刻検出部は、前記無線通信部と前記無線通信装置との間の通信に基づいて前記撮影技師が移動した位置を特定し、前記撮影技師が前記撮影室内に移動した時刻及び前記撮影室外に移動した時刻を前記入室時刻及び前記退室時刻として検出する請求項1または2に記載の携帯型コンソール。
  4. 前記無線通信装置は、前記撮影技師が前記検査室内に移動した場合に前記無線通信部と接続する第1無線通信装置と、前記撮影技師が前記検査室外に移動した場合に前記無線通信部と接続する第2無線通信装置であり、前記入退室時刻検出部は、前記無線通信部が前記第1無線通信装置と前記第2無線通信装置との間で接続を切り換える際に、前記無線通信部が前記第1無線通信装置及び前記第2無線通信装置から取得した識別情報に基づいて現在位置を特定する請求項3に記載の携帯型コンソール。
  5. 前記入退室時刻検出部は、前記無線通信部と前記無線通信装置との間の電波強度に基づいて、前記撮影技師が移動した位置を特定する請求項3に記載の携帯型コンソール。
  6. 前記無線通信装置は、前記無線通信部と通信ネットワークとの接続を中継する無線中継器である請求項3から5のいずれか1項に記載の携帯型コンソール。
  7. 前記無線通信装置及び前記無線通信部は、電波を送信する無線通信タグ及び前記無線通信タグから送信された電波を受信するタグリーダである請求項3から5のいずれか1項に記載の携帯型コンソール。
  8. 前記入退室時刻検出部は、GPS信号に基づいて、前記撮影技師の移動した位置及び時刻を特定するGPS受信部である請求項1または2に記載の携帯型コンソール。
  9. 前記医用画像撮影装置が、前記ポジショニング時間を測定する機能を備える場合には、前記ポジショニング時間格納部は、前記医用画像撮影装置から取得した前記ポジショニング時間を前記撮影手技と関連付けて格納する請求項1から8のいずれか1項に記載の携帯型コンソール。
  10. 前記医用画像撮影装置は、前記被写体を透過した放射線から放射線画像を検出する可搬型の放射線画像検出装置である請求項9に記載の携帯型コンソール。
  11. 前記ポジショニング時間に基づいて前記撮影技師の撮影スキルを分析するスキル分析部と、分析結果をディスプレイに表示する分析結果表示制御部とを備える請求項1から10のいずれか1項に記載の携帯型コンソール。
  12. 撮影室内に設置された医用画像撮影装置に対し撮影手技に応じた撮影条件の設定を行う撮影技師によって携帯される前記医用画像撮影装置の携帯型コンソールの制御方法であって、
    前記撮影技師の前記撮影室への入室時刻と、前記撮影室からの退室時刻とを検出する入退室時刻検出ステップと、
    前記入室時刻と、前記退室時刻とに基づいて、前記撮影技師の前記撮影室の在室時間を算出する在室時間算出ステップと、
    前記撮影手技で医用画像を撮影する際の前記在室時間を、被写体と前記医用画像撮影装置との相対的な位置合わせに利用されたポジショニング時間として、前記撮影手技と関連付けてポジショニング時間格納部に格納するポジショニング時間格納ステップと、
    を備える携帯型コンソールの制御方法。
  13. 撮影室内に設置された医用画像撮影装置に対し撮影手技に応じた撮影条件の設定を行う撮影技師によって携帯される前記医用画像撮影装置の携帯型コンソールの制御プログラムであって、
    前記撮影技師の前記撮影室への入室時刻と、前記撮影室からの退室時刻とを検出する入退室時刻検出ステップと、
    前記入室時刻と、前記退室時刻とに基づいて、前記撮影技師の前記撮影室の在室時間を算出する在室時間算出ステップと、
    前記撮影手技で医用画像を撮影する際の前記在室時間を、被写体と前記医用画像撮影装置との相対的な位置合わせに利用されたポジショニング時間として、前記撮影手技と関連付けてポジショニング時間格納部に格納するポジショニング時間格納ステップと、
    を携帯情報端末に実行させる携帯型コンソールの制御プログラム。
  14. 撮影室内に設置された医用画像撮影装置に対し撮影手技に応じた撮影条件の設定を行う撮影技師によって携帯される前記医用画像撮影装置の携帯型コンソールと、前記携帯型コンソールから取得した情報に基づいて、前記撮影技師の撮影スキルを分析するスキル分析サーバとを備える撮影スキル分析システムにおいて、
    前記携帯型コンソールは、
    前記撮影技師の前記撮影室への入室時刻と、前記撮影室からの退室時刻とを検出する入退室時刻検出部と、
    前記入室時刻と、前記退室時刻とに基づいて、前記撮影技師の前記撮影室の在室時間を算出する在室時間算出部と、
    前記撮影手技で医用画像を撮影する際の前記在室時間を、被写体と前記医用画像撮影装置との相対的な位置合わせに利用されたポジショニング時間とし、前記ポジショニング時間と前記撮影手技とを関連付けたポジショニング時間情報を前記スキル分析サーバに送信するポジショニング時間情報送信部と、を備えており、
    前記スキル分析サーバは、
    前記携帯型コンソールから送信された前記ポジショニング時間情報を格納するポジショニング時間情報格納部と、
    前記ポジショニング時間情報に基づいて、前記撮影技師の前記撮影手技毎の撮影スキルを分析するスキル分析部と、
    前記分析結果を前記携帯型コンソールに配信する配信部と、を備える
    撮影スキル分析システム。
  15. 前記撮影スキル分析サーバは、前記分析結果に基づき、前記撮影技師に対するアドバイス情報を作成するアドバイス情報作成部を備える請求項14に記載の撮影スキル分析システム。
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