JP2015082722A - 音響調節器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁遮蔽性を備えるとともに、筺体の小型化を図ることができる音響調節器を提供する。【解決手段】音響調節器1は、操作パネル面11を有する上側カバー3と、シールド部材からなる下側ケース4と、下側ケース4の上側カバー3とは反対側に取り付けられる下側カバー5とを備える筺体2を有し、筺体2の内部空間は、上側カバー3と下側ケース4とにより形成される上側空間部21と、下側ケース4と下側カバー5とにより形成される下側空間部22とが、下側ケース4を介して区切られ、上側空間部21に操作子12を有する回路基板7(第1の回路基板)が配設され、下側空間部21に電源基板8(第2の回路基板)が配設される。【選択図】 図5

Description

本発明は、オーディオ用のミキサ装置やレコーダ装置等に使用される音響調節器に関する。
例えば、特許文献1に記載されているような可搬性を有するオーディオ用のミキサ装置やレコーダ装置のような音響調節器は、フェーダ操作子やロータリーボリューム等の多数の操作子を配した上面部と、側面部と、底面部とで囲まれた函型の筺体を備え、内部に回路基板等が収納されている。
一般に、この種の音響調節器においては、回路基板乃至電子部品が外部からの電磁ノイズの影響を受けることがないように、あるいは回路基板乃至電子部品が発する電磁ノイズが外部へ影響しないように、回路基板乃至電子部品を覆うシールド部材が配置される。
特許文献2に記載される電子機器においては、筺体の外表面の一部にシールド部材及びアース部材として機能する金属板を貼着し、その金属板の外部に露出する面を覆うゴムシートを備えることが記載されており、金属板によって回路基板の接地や電磁ノイズを遮蔽できることが記載されている。
このような電子機器においては、電源部が別に設けられているものが多いが、近年では、部品等の小型化や基板への高集積化の進展に伴い、電源部を一体に設けた音響調節器も増えてきている。
例えば、特許文献3に記載される音響調節器には、金属製の上部ユニットと合成樹脂で成形された下側ケースとにより形成される筺体の内部空間に、操作子基板及び入出力端子基板とともに電源基板が備えられている。この音響調節器においては、通常、卓面等に設置した状態にて操作者からみて操作子の後方(奥側)に入出力端子が配置されるとともに、操作パネル面に配設される操作子と入出力端子の部品の高さの違いから、操作子基板と入出力端子用基板が高さ方向にずれて配設され、さらに電源基板が入出力端子用基板の下方に配置されている。
特開2007‐213099号公報 特開2008‐192800号公報 特開2008‐205582号公報
電源基板を筺体内部に備える音響調節器においては、電源基板から発生する電磁ノイズが操作子や入出力端子を備える他の回路基板に与える影響が低減するように、筺体内部において電源基板と回路基板との間を電磁的に遮蔽する必要がある。
ところが、特許文献3記載の音響調節器のように、筺体内部に操作子基板、入出力端子基板及び電源基板が前後方向及び上下方向等にずれて配置されていると、シールド部材の形状や配置が複雑となり、その設置スペースも大きくなることから、筺体の小型化の妨げになるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、電磁遮蔽性を備えるとともに、筐体構造の簡略化を図ることができる音響調節器を提供することを目的とする。
本発明は、音響調節器であって、操作パネル面を有する上側カバーと、シールド部材からなる下側ケースと、該下側ケースの前記上側カバーとは反対側に取り付けられる下側カバーとを備える筺体を有し、該筺体の内部空間は、前記上側カバーと前記下側ケースとにより形成される上側空間部と、前記下側ケースと前記下側カバーとにより形成される下側空間部とが、前記下側ケースを介して区切られ、前記上側空間部に第1の回路基板が配設され、前記下側空間部に第2の回路基板が配設されることを特徴とする。
筺体の内部空間を、シールド部材からなる下側ケースを介して上側空間部と下側空間部とに区画しているので、上側空間部に配置した電子部品と、下側空間部に配置した電子部品との間を電磁的に遮蔽することができる。
また、上側空間部と下側空間部とを一枚の平坦な下側ケースを介して区切ることができ、筺体の内部空間の構造を簡略化することができる。
さらに、下側ケースは、電磁ノイズを遮蔽するシールド板を構成するとともに、音響調節器の外装を兼ねている。したがって、従来のように、ノイズ遮蔽のためのシールド板と外装部品とを別途必要とせず、部品点数を削減することができるとともに、構成を簡単にして音響調節器の小型化を図ることができ、部品コストや製造コストの低減を図ることが可能となる。
本発明の音響調節器は、複数の操作子を有した音響調節器であって、前記第1の回路基板は、前記複数の操作子を有する回路基板であり、前記第2の回路基板は、電源基板であるとよい。
下側空間部に配設される電源基板から生じる電磁ノイズが下側ケースで遮断され、上側空間部側に漏れ難くなっている。したがって、音響調節器に電源基板を設けたことにより、他の回路基板に与える電磁ノイズの影響を大幅に回避することができる。
本発明の音響調節器において、前記筺体は、卓面上に載置した状態で前部に対して後部が高くなるように構成され、前記複数の操作子を有する回路基板の後部側に入出力端子が配設され、前記電源基板が該入出力端子の下方に配設されており、前記下側ケースの後方部に、前記上側空間部と前記下側空間部とを連通する連通孔が設けられているとよい。
音響調節器を卓面上に載置した状態(据え置き状態)において操作パネル面の後部側を高くなるように構成することにより操作者は操作を行い易くなるが、その一方で、高くなった後部側の筺体の内部空間に熱が溜まり易くなる。
そこで、本発明の音響調節器においては、主な熱源となる回路基板の入出力端子及び電源基板を、音響調節器の後方に配置し、操作子側の回路部分が加熱されることを回避している。
また、下側ケースの後方部に上側空間部と下側空間部とを連通する連通孔を設けることにより、上側空間部と下側空間部との空気の流通を可能としている。これにより、電源基板で加熱された空気を下側空間部から上側空間部に流すことができるとともに、操作パネル面の後部側が高くなっていることから、操作パネル面に開口した複数の端子用孔部等から空気が上方に抜け易くなっている。
したがって、回路基板の入出力端子部分や電源基板の熱が効果的に放散され、小型化された筺体の内部空間においても良好な放熱性を備えることができる。
本発明によれば、回路基板が配設される上側空間部と、電源基板が配設される下側空間部とを、シールド部材と外装とを兼ね備える下側ケースにより区画することとしたので、回路基板への良好な電磁遮蔽性を備えるとともに、筐体構造の簡略化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る音響調節器の斜視図である。 図1に示す音響調節器の平面図である。 図1に示す音響調節器の裏面を斜め上方からみた斜視図である。 図3に示す音響調節器において、側部パネルを取り外した状態を示す斜視図である。 図2のA‐A線に沿う断面図である。 上側カバー、回路基板、下側ケース、取付部材、電源基板及び下側カバーの関係を示す分解斜視図である。 図5の要部断面図であり、操作子等を省略した簡略図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る音響調節器1を示す図であり、いわゆるミキサ装置として構成されるものである。また、音響調節器1は、上面の操作パネル面11に複数の操作子12及び入出力端子13等を有し、図示は省略するが、入出力端子13にオーディオケーブル等を着脱自在に接続し、当該オーディオケーブル等を介して他の音響機器等の電子機器に接続された状態で使用する。なお、操作子12及び入出力端子13等は、概ね操作パネル面11の全面に設けられるが、図面では一部のみ記載し、破線で省略した。
音響調節器1は、卓面上等に設置して据え置き使用するものであり、音響調節器1の上下方向は据え置き使用時において、操作パネル面11がある方向を上方向とし、他方を下方向とする。また、音響調節器1の使用時においては、音響調節器1の操作パネル面11の前面11f側にユーザ(操作者)が位置する。したがって、以降、特に断らないときは、上側カバー3の前面11f側を音響調節器1の前側、上側カバー3の後面11b側を音響調節器1の後側、前面11f側から後面11b側を向いた右方向を音響調節器1の右側、他方を音響調節器1の左側、操作パネル面11側を音響機器1の上側あるいは表側、他方を音響調節器1の下側あるいは裏側とする。
音響調節器1は、図5に示すように、上側に操作パネル面11、下側に複数の脚部14を有する。
また、音響調節器1の筺体2は、図6に示すように、操作パネル面11を有する上側カバー3と、その上側カバー3が取り付けられる下側ケース4と、下側ケース4の裏面側に取り付けられる下側カバー5とを備える。なお、図3に示す例では、この筺体2は、図4に示すように、これら上側カバー3、下側ケース4及び下側カバー5が組み合わされることにより、その側方も後述する底板部15の左側面部18L、右側面部18R及び、下側カバー5の左側面部16L、右側面部16Rにより覆われた状態となる。図1乃至図3では、音響調節器1の意匠性を高めるため、あるいは前述の脚部14を構成するため、筺体2の両側部に側部パネル6が取り付けられたものを例示するが、側部パネル6は適宜省略してよい。
そして、音響調節器1は、図5に示す据え置き使用時においては、脚部14が卓面10に当接するとともに、下側ケース4の底板部15及び下側カバー5の載置面部16が卓面10に対向する。また、音響調節器1は、後部側が高く(厚く)なっており、据え置き使用時においては、ユーザにとって操作し易いように、操作パネル面11が前部側に向かって下方に傾斜して形成される。なお、操作パネル面11は、卓面10に対して平行な平面となるように設置しても構わない。
また、図5に示すように、筺体2の内部空間は、上側カバー3と下側ケース4とにより形成される上側空間部21と、下側ケース4と下側カバー5とにより形成される下側空間部22とが、下側ケース4を介して区切られ、上側空間部21に操作子12及び入出力端子13を有する一枚の回路基板7(本発明でいう、第1の回路基板)が配設され、下側空間部22に電源基板8(本発明でいう、第2の回路基板)が配設される。
上側カバー3は、例えばアルミニウム等の金属で構成され、図6に示すように、上側カバー3の平坦な上面が操作パネル面11とされ、この操作パネル面11の前方部及び後方部をそれぞれ下方に屈曲させることにより、音響調節器1の前面部17F及び後面部17Bが形成されている。そして、上側カバー3は、操作パネル面11との前後で前面部17F及び後面部17Bを屈曲形成することによって、上側カバー3の左右方向における曲げ剛性が高められている。
また、操作パネル面11には、回路基板7に搭載された各種操作子12や入出力端子13を露出させるための複数の端子用孔部31が形成されている。なお、一般的に入出力端子13の端子高さが操作子12よりも高いことから、操作パネル面11は、操作子12、入出力端子13の部品高さに沿うように入出力端子13の配設部分が一段高く形成されている。
なお、図6等に示すように、上側カバー3は、操作パネル面11、前面部17F及び後面部17Bを一体として形成するものとしたが、1つ乃至複数の部材を組み合わせて上側カバー3を構成してもよい。
下側ケース4は、例えば鉄又はステンレス等の電磁波に対するシールド部材で構成される金属製であり、図6に示すように、回路基板7の背面に沿って形成された平坦な底板部15と、底板部15の左右側部をそれぞれ上方に屈曲させることにより形成された左側面部18L及び右側面部18Rとが設けられている。
また、底板部15から突設される左側面部18L及び右側面部18Rの各側面部18L,18Rの上部は、前後方向に沿って左右方向外側に屈曲させることにより、それぞれフランジ部41が延設形成されている。各側面部18L,18Rにフランジ部41が前後方向全長にわたって形成されているので、前後方向における曲げ剛性を高めることができ、これにより、下側ケース4自体の前後方向の剛性も高められている。この下側ケース4の底板部15は、上側カバー3の操作パネル面11とほぼ同じ大きさに形成され、上側カバー3の下方に固定されることで、前述した上側空間部21が区画形成される。
そして、底板部15には、回路基板7の固定用支柱43が複数立設されており、底板部15の固定用支柱43の上端面に回路基板7が固定されるようになっている。また、下側ケース4の左右側面部18L,18Rの内面には、回路基板7の周縁部を支持する複数の突出部を配設してもよい(図示略)。この取付構造により、回路基板7は、底板部15の上方に底板部15と略平行に配設される。
なお、回路基板7には、図5に示すように、操作子12が複数配設され、操作子12は、上側カバー3の操作パネル面11において上方に露出している。操作子12には、ミキサ装置としての機能設定部品12a(スイッチ類、ロータリーボリューム等)やフェーダ装置のフェーダ操作子12b等が配置される。また、回路基板7の後部に配設される入出力端子13の上端部は、上側カバー3の操作パネル面11の後部において上方に露出している。
また、下側ケース4の上側カバー3の反対側には、入出力端子13の下方に位置する後半部分に、電源基板8が下側カバー5内に収容された状態に配設される。
下側カバー5は、図4に示すように、下側ケース4の底板部15の前後方向における後半部分に、左右方向のほぼ全幅にわたって設けられる。また、下側カバー5は、例えば鉄又はステンレス等のシールド部材により形成され、図6に示すように、平坦な載置面部16と、載置面部16の左右側部及び前部をそれぞれ上方に屈曲させることにより、左側面部16L及び右側面部16R、前面部16Fが形成されており、上側カバー3の後面部17Bと下側カバー5とにより、電源基板8が覆われた状態とされる。
また、載置面部16は、操作パネル面11に対して傾斜して形成されており、音響調節器1の据え置き使用時において、載置面部16が卓面10に平行となるように設けられることにより、操作パネル面11が前面11f側に向かって下り勾配に傾斜して設置される。なお、操作パネル面11は、卓面10に対して平行な平面となるように設置しても構わない。
下側カバー5の載置面部16から突設される左側面部16L及び右側面部16R、前面部16Fの各面部16L,16R,16Fの各上部は、その長手方向に沿って外側に屈曲させることにより、それぞれフランジ部51が延設形成されている。下側カバー5は、これらフランジ部51により曲げ剛性が高められるとともに、フランジ部51を介して下側カバー5が底板部15に固定されるようになっている。
なお、電源基板8は、図5に符号9で示す取付部材を介して下側カバー5に対して固定され、下側カバー5及び上側カバー3の後面部17Bにより、周囲を囲われた状態とされる。そして、電源基板8は、取付部材9および後面部17B及び左右側面部16L,16R、前面部16Fによって四方を覆われるとともに、底板部15及び載置面部16によって上下方向が覆われた状態で配設される。なお、取付部材9をシールド部材により形成してもよい。
また、傾斜した底板部15の後半部分の裏面に下側カバー5が取り付けられることにより、図5に示すように、音響調節器1の裏面部に、底板部15と下側カバー5の前面部16Fとにより、前端近傍から後半部の途中までが上方に凸となる凹部19が形成される。この凹部19は、下側ケース4の左右方向全幅にわたって形成され、音響調節器1の据え置き状態において左右の外方に連通して設けられる。
以上のように構成される音響調節器1の筺体2の内部空間は、上側カバー3と下側ケース4とにより形成される上側空間部21と、下側ケース4と下側カバー5とにより形成される下側空間部21とが、下側ケース4を介して区画形成されており、回路基板7と電源基板8とは、下側ケース4の底板部15によって隔てられた上側空間部21と下側空間部22とにそれぞれ配設される。
一方、下側ケース4には、底板部15の後方部分で、取付部材9の配設位置よりも後方位置に、図6及び図7に示すように、上側空間部21と下側空間部22とを連通する連通孔44が1つ乃至複数設けられており、上側空間部21と下側空間部22との空気の流通が可能となっている。なお、連通孔44の形態は、図6に示すような複数の丸穴または方形の形状に限定されるものではなく、例えばスリットにより形成することもでき、配置及び形状は回路部品が発する熱の排熱経路を考慮したうえで任意に設定することができる。さらに、連通孔の一部または全てを上側空間部21に配置した回路基板7等と下側空間部22に配置した電源基板8等とを電気的に接続するケーブルの導通孔として機能させてもよい。また、下側カバー5の左右側面部16L,16R及び載置面部16には、放熱スリット53が配設され、外部との空気の流通が可能となっている。なお、放熱スリット53の配設箇所は、これに限定されるものではない。
また、載置面部16に放熱スリット53を配設する場合、脚部14は、音響調節器1を卓面上等に設置した状態で、音響調節器1の底面と卓面との間に換気用の隙間を空けるべく設けるようにすることが好ましいが、その形態は図5に示す脚部14の形態に限定されるものではない。
このように構成された音響調節器においては、筺体2の内部空間を、シールド部材からなる下側ケース4を介して上側空間部21と下側空間部22とに区画しており、下側空間部22に配設される電源基板8から生じる電磁ノイズが下側ケース4で遮断されるようになっている。このため、電源基板8から生じる電磁ノイズが上側空間部21側に漏れ難くなっている。したがって、音響調節器1に電源基板8を設けたことによる回路基板7に与える電磁ノイズの影響を大幅に回避することができる。
なお、アルミニウム等で構成される上側カバー3は、電界に対してシールド効果を有している。
また、操作子12及び入出力端子13を一枚の平坦な回路基板7に配設しているので、上側空間部21と下側空間部22とを一枚の平坦な下側ケース4を介して区切ることができ、筺体2の内部空間の構造を簡略化することができる。
さらに、下側ケース4は、電磁ノイズを遮蔽するシールド板を構成するとともに、音響調節器1の外装を兼ねている。したがって、従来のように、ノイズ遮蔽のためのシールド板と外装部品とを別途必要とせず、部品点数を削減することができるとともに、構成を簡単にして音響調節器1の小型化を図ることができ、部品コストや製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、音響調節器1は、据え置き使用時において操作パネル面11の後部側が高くなるように構成することにより、ユーザは操作を行い易くなっているが、その一方で、高くなった後部側の筺体2の内部空間に熱が溜まり易くなっている。
本実施形態の音響調節器1においては、電源基板8が主な熱源となるが、図7に白抜き矢印で示すように、下側ケース4の後方部に形成された連通孔44により、電源基板8で加熱された空気を下側空間部22から上側空間部21に流すことができるとともに、操作パネル面11の後部側を高くしたことから、操作パネル面11に開口した複数の端子用孔部31等の開口部から加熱された空気が開放され易くなっている。なお、操作パネル面11に、端子用孔部31等以外に、別の放熱孔を設けてもよい。
さらに、下側カバー5に形成された放熱スリット53から流入する外気が、底板部15に設けられる連通孔44から上側空間部21に流れ、空気の円滑な流れが自然に生じ易くなっており、操作パネル面11に開口した複数の端子用孔部31等から空気が上方に抜け易くなっている。
したがって、電源基板8及び回路基板7の入出力端子13部分を効果的に冷却することができ、小型化された筺体の内部空間においても良好な放熱性を備えることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、筐体2の上側空間部21に操作子12及び入出力端子13を有する一枚の回路基板7を配設し、下側空間部22に電源基板8を配設したが、これに限定されるものではない。本発明は、上側空間部21に配置した電子部品(第1の回路基板)と、下側空間部22に配置した電子部品(第2の回路基板)との電磁的影響を遮蔽する目的に対して適用可能なものであり、下側空間部22には、電源基板8に代えて(あるいは併設して)高周波で動作するデジタル信号処理回路等を配置した基板を配設してもよいし、上側空間部21には、上記実施形態にて例示した回路基板7に代えて(あるいは併設して)異なる種類の回路部品等を配置した基板を配設してもよい。
また、筐体2を構成する各部材も金属製に限らない。樹脂成型部品に対して、電磁波に対するシールド部材として機能する金属膜等で内面を被覆あるいは貼り付けることにより構成してもよい。
1…音響調節器、2…筺体、3…上側カバー、4…下側ケース、5…下側カバー、6…側部パネル、7…回路基板(第1の回路基板)、8…電源基板(第2の回路基板)、9…取付部材、10…卓面、11…操作パネル面、11f…前面、11b…後面、12…操作子、12a…機能設定部品、12b…フェーダ操作子、13…入出力端子、14…脚部、15…底板部、16…載置面部、16F…前面部、16L…左側面部、16R…右側面部、17F…前面部、17B…後面部、18L…左側面部、18R…右側面部、19…凹部、21…上側空間部、22…下側空間部、31…端子用孔部、41…フランジ部、43…固定用支柱、44…連通孔、51…フランジ部、53…放熱スリット

Claims (3)

  1. 音響調節器であって、
    上側カバーと、シールド部材からなる下側ケースと、該下側ケースの前記上側カバーとは反対側に取り付けられる下側カバーとを備える筺体を有し、該筺体の内部空間は、前記上側カバーと前記下側ケースとにより形成される上側空間部と、前記下側ケースと前記下側カバーとにより形成される下側空間部とが、前記下側ケースを介して区切られ、前記上側空間部に第1の回路基板が配設され、前記下側空間部に第2の回路基板が配設されることを特徴とする音響調節器。
  2. 複数の操作子を有した音響調節器であって、前記第1の回路基板は、前記複数の操作子を有する回路基板であり、前記第2の回路基板は、電源基板であることを特徴とする請求項1記載の音響調節器。
  3. 前記筺体は、卓面上に載置した状態で前部に対して後部が高くなるように構成され、前記複数の操作子を有する回路基板の後部側に入出力端子が配設され、前記電源基板が該入出力端子の下方に配設されており、前記下側ケースの後方部に、前記上側空間部と前記下側空間部とを連通する連通孔が設けられていることを特徴とする請求項2記載の音響調節器。
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