JP5082485B2 - 音響調節器の筐体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、筐体が卓上に据え置きされた状態及びラックにマウントされた状態のいずれでも使用可能な筐体構造を有した音響調節器の筐体構造に関する。
従来、ミキサ装置等の音響調節器には、筐体が据え置き状態及びラックにマウントされた状態のいずれでも使用可能に構成されるものが知られている。筐体の内部には、基板等の発熱部品が配設されるため、内部の冷却を考慮しなければならない。
例えば、下記特許文献1の音響調整器では、筐体の側部に放熱用開口部を設けて、内部を冷却するようにしている。このほか、筐体の底面に放熱用開口部を設けたものも知られている。
また、下記特許文献2の音響調整器では、金属製の筐体の前面及び背面に吸気用の開口部を設けると共に、後部の内部に基板を縦置きに配置し、基板の上方において、筐体の後部上面に排気用の開口部を設けている。そして、据え置き状態において、両吸気用の開口部から排気用の開口部にかけての空気の流れが形成され、上記基板が冷却される。
意匠登録第1256520号公報 特許第3815559号公報
しかしながら、上記特許文献1では、ラックマウント時には、筐体の側部の放熱用開口部とラックの側面との間隔が狭くなるため、放熱効率が低くなるという問題があった。また、上記従来の筐体底面に放熱用開口部を設けた音響調整器においては、据え置き時に卓面と放熱用開口部との間隔が狭くなって、放熱効率が低くなるという問題があった。
一方、上記特許文献2では、特に筐体の後部が高く(厚く)なる。仮に、筐体の下側を構成する下側ケースを合成樹脂で構成すると、金属製に比し下側ケース自体の剛性が低くなりがちである。それだけでなく、樹脂製の場合、下側ケースには、上部ユニットや基板を取り付けるためのボスや補強のためのリブ等の肉部を設ける必要があると考えられるが、筐体の厚みが厚いと、これら肉部の高さが高くなって、金型による成形性を阻害する要因となる。一般に、ミキサ装置においては、操作性向上のために後部が高くなっているが、上記特許文献2においては、基板を縦置き配置しているため、その傾向が一層強くなっている。そのため、成形性を良くするためには不利であるという問題があった。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、下側ケースの底面に凹部を設けて剛性を高めると共に、下側ケースに一体に形成される肉部の高さを抑えて下側ケースの成形性を向上させることができる音響調節器の筐体構造を提供することにある。
記目的を達成するために本発明の請求項1の音響調節器の筐体構造は、操作パネル面(13)を有する上部ユニット(10)と下側ケース(30)とからなる筐体を有し、該筐体が卓上に据え置きされた状態で使用可能であると共に、前記筐体がラック(51)にマウントされた状態でも使用可能な音響調節器(1)の筐体構造であって、前記下側ケースは、据え置き状態において卓面(50)に対向する底面(33)を有して樹脂で一体に形成され、前記下側ケースの前記底面には、据え置き状態において上方に凸で、且つ左側面視及び右側面視で凹形状である凹部(38)が形成され、前記下側ケースの前記凹部の上部に、据え置き状態において鉛直方向成分を含む方向に延設され肉部として、前記上部ユニットを取り付けるためのボスが一体に形成されたことを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項2の音響調節器の筐体構造は、操作パネル面を有する上部ユニットと下側ケースとからなる筐体を有し、該筐体が卓上に据え置きされた状態で使用可能であると共に、前記筐体がラックにマウントされた状態でも使用可能な音響調節器の筐体構造であって、前記下側ケースは、据え置き状態において卓面に対向する底面を有して樹脂で一体に形成され、前記下側ケースの前記底面には、据え置き状態において上方に凸で、且つ左側面視及び右側面視で凹形状である凹部が形成され、前記下側ケースの前記凹部の上部に、据え置き状態において鉛直方向成分を含む方向に延設される肉部として、前記下側ケース自体の剛性確保のためのリブが一体に形成されたことを特徴とする。
好ましくは、前記凹部は、据え置き状態において外方に連通しており、前記凹部に、第1放熱用開口部(39)が設けられる(請求項)。
好ましくは、前記筐体には、前記筐体がラックにマウントされた状態において、前記第1放熱用開口部に対して上下の位置関係となる第2放熱用開口部(16、49)が設けられる(請求項)。
好ましくは、前記筐体の内部には、発熱部品(44、45)が配設され、前記下側ケースの前記凹部の、据え置き状態における鉛直方向成分を含む部分には、第1放熱用開口部(39)が設けられ、前記筐体には、前記発熱部品を挟んで前記第1放熱用開口部の反対側に、第2放熱用開口部(16、49)が設けられる(請求項5)。
好ましくは、前記筐体がラックにマウントされた状態においては、前記第1放熱用開口部と第2放熱用開口部とは、上下の位置関係となる(請求項6)。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明の請求項1、2によれば、下側ケースの底面に凹部を設けて剛性を高めると共に、下側ケースに一体に形成される肉部の高さを抑えて下側ケースの成形性を向上させることができる。
請求項によれば、据え置き時における筐体内部の冷却性を確保することができる。
請求項によれば、ラックマウント時における第1放熱用開口部及び第2放熱用開口部間の空気の流れを円滑にして、ラックマウント時における筐体内部の冷却性を高めることができる。
求項5によれば、発熱部品を効果的に冷却することができる。
請求項6によれば、ラックマウント時における第1放熱用開口部及び第2放熱用開口部間の空気の流れを円滑にして、ラックマウント時の発熱部品の冷却性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1(a)は、本発明の一実施の形態に係る筐体構造が適用された音響調節器の平面図、図1(b)は、同音響調節器の右側面図である。本音響調節器1は、いわゆるミキサ装置として構成される。音響調節器1の筐体は、上部ユニット10と下側ケース30とを組み付けてなる。
音響調節器1は、床乃至卓上に設置して使用(以下、「据え置き使用」と称する)されるだけでなく、ラック51に取り付けて使用(以下、「ラックマウント使用」と称する)されることも想定されて構成されている。
据え置き使用時とラックマウント使用時とでは、向きが異なるが、以降、特に断らないときは、音響調節器1の上下方向は、据え置き使用時におけるものとする。据え置き使用時において、音響調節器1のフロント部の一部でもある上部ユニット10の前面11側にユーザが位置する。従って、以降、特に断らないときは、前面11側を音響調節器1の「前側」、音響調節器1のリヤ部の一部でもある上部ユニット10の後面12側を「後側」とする。
音響調節器1は、上側に操作パネル面13、下側に複数の脚部37をそれぞれ有する。図1(b)に示すように、据え置き使用時においては、脚部37が卓面50に当接すると共に、底板部33が卓面50に対向する。音響調節器1は、後部ほど高く(厚く)なっていて、据え置き使用時においては、ユーザにとって操作しやすいように、操作パネル面13が前部ほど下方に傾斜する。ラック51は、鉛直方向に沿って設けられるとし、この場合は、ラックマウントされた音響調節器1の操作パネル面13は、鉛直方向に平行となって、ユーザに対面する。図1におけるラック51の角度は一例であり、ラックマウント時における音響調節器1の操作パネル面13がユーザにとって操作容易な方向を向けば、どのような角度であってもよい。
図2(a)は、音響調節器1を斜め上方からみた斜視図、図2(b)は斜め下方からみた斜視図である。図3は、下側ケース30を斜め上方からみた斜視図である。図4(a)は、下側ケース30の平面図、図4(b)は、下側ケース30の正面図、図5(a)は、音響調節器1の後面図、図5(b)は、下側ケース30の後面図である。図6は、図1(a)のA−A線に沿う断面図である。図4(b)、図5(a)、(b)は、厳密には、操作パネル面13を水平にした状態における前面、後面側の図を示している。
上部ユニット10は、板金またはアルミニウム等で構成される金属製で、図6に示すように、側面視コ字状に形成される。上部ユニット10の水平な上面が操作パネル面13となり、操作パネル面13の前部、後部が、それぞれ下方に屈曲した前面11、後面12となっている(図1(a)、図2、図5(a)、図6参照)。このようなコ字状形成により、上部ユニット10の左右方向における曲げ剛性が高まっている。後面12には、放熱用スリット16が多数形成されている(図5(a)参照)。操作パネル面13には、下側ケース30の後述するネジ14に対応する穴や、各種操作子群47、入出力部46A等(図6参照)を露出させるための穴が対応して形成されている。
図3〜図5に示すように、下側ケース30は、前板部54、背板部32、左側板部31L、右側板部31R、及び底板部33を有し、平面視略矩形で皿状に形成される。従って、下側ケース30の上方は開口しており、この開口した部分に、上部ユニット10が装着される。下側ケース30は、合成樹脂で金型により一体成形されてなる。上部ユニット10の前面11と下側ケース30の前板部54とが、音響調節器1のフロント部を構成し、後面12と背板部32とが、音響調節器1のリヤ部を構成する。ただし、このようなフロント部とリヤ部とを上下で分担して構成することは必須ではない。
左側板部31L、右側板部31Rは、前板部54、背板部32よりも少し高くなっている。左側板部31L、右側板部31Rの各上部は、前後方向に沿って左右方向外側にそれぞれ延設されたつば部53L、53Rとなっている。つば部53L、53Rは、ほぼ水平である。つば部53Lの前部、後部は、いずれも、左方に一層張り出して延設されたフランジ部40A、40Bとなっていて、つば部53Rの前部、後部も、右方に一層張り出して延設されたフランジ部40C、40Dとなっている。
各フランジ部40(40A〜40D)には、取付部41及び切り欠き部42がそれぞれ一体に形成されている。つば部53(53L、53R)が前後方向全長に亘って水平に形成されているので、左側板部31L、右側板部31Rの成形後の波打ちや内倒れ等の変形が抑制されるだけでなく、前後方向における曲げ剛性も高まり、ひいては下側ケース30自体の主に前後方向の剛性も高まっている。フランジ部40はラックマウント時のマウント部としての機能を果たし、完成した音響調節器1においては、下側ケース30の取付部41を介して、切り欠き部42を通じてラック51に不図示のネジでネジ止めされることで、音響調節器1がラック51にマウントされる(図1(a)参照)。
図2(b)に示すように、底板部33は、前後方向における前端近傍から後半部の途中までが上方に凸となっている凹部38となっている。凹部38は、下側ケース30の左右方向全幅に亘って形成され、据え置き状態において左右の外方に連通している(図1(b)参照)。凹部38は、前側の斜面部38cと、後側の鉛直に近い斜面部38aと、斜面部38a、38cの各上部を結んで延設された水平部38bとで、側面視において凹状形状を形成する(図6参照)。水平部38bは、つば部53と平行であり、上部ユニット10において、水平部38bと操作パネル面13との間隔である厚みは、後部に比し実質的に薄くなっている。凹部38により、下側ケース30の主に左右方向における剛性が高くなっている。斜面部38aと、底板部33のうち斜面部38aに連接する部分にかけて、放熱用スリット39が多数形成されている(図2(b)、図4参照)。
図3、図5(b)に示すように、下側ケース30の背板部32の上部には、締結用穴32aが複数形成されている。また、背板部32の上半部且つ右半部には、放熱用スリット49が多数形成されている。
図3〜図5に示すように、底板部33の上面側には、補強のためのリブや部品取付等のためのボス等の肉部が、多数、下側ケース30と一体に形成されている。例えば、上ケース20を取り付けるためのボス34が、左側板部31L、右側板部31Rに連接して複数形成されると共に、底板部33の前部や中間部分にも複数形成されている。また、後述する操作子基板43(図6参照)等を取り付けるためのボス35も適所に多数形成されている。特に、ボス34、35及び縦型リブ36は、凹部38の水平部38bから上方に突設されている。
また、リブについては、例えば、縦型リブ36が、左側板部31L、右側板部31Rに連接して複数形成される。ボス34及び縦型リブ36は、つば部53と同じくらいの高さまで延設されている(図5(b)、図6参照)。
図6に示すように、下側ケース30の前板部54及び背板部32の各上部に、上部ユニット10の前面11及び後面12の各下部が嵌合された状態で、下側ケース30が上部ユニット10に組み付けられる。すなわち、後方から、ネジ17にて締結用穴32aを介して背板部32と後面12が固定されると共に、上方から、上部ユニット10の操作パネル面13における穴を介して下側ケース30のボス34(図3、図4参照)に対してネジ14(図1参照)が螺合されることで、筐体が構成される。
下側ケース30における凹部38よりも後方部分には、電源基板45が配設され、電源基板4の上方には入出力端子用基板44が配設される(図4、図6参照)。これらはいずれも操作パネル面13に対して水平に配設され、下側ケース30に対してネジやスナップフィットによって固定される。入出力端子用基板44には、各種端子等を含む入出力部46(46A、46B)が配設乃至接続される。入出力部46Aは、上部ユニット10の操作パネル面13の後部において上方に露出し(図1(a)参照)、入出力部46Bは、下側ケース30の背板部32の左半部において後面側に露出して配設されている(図5(a)参照)。
筐体内部において主な熱源となる発熱部品である入出力端子用基板44及び電源基板45は、前後方向における、放熱用スリット39(図2、図4参照)と放熱用スリット16、49(図3、図5参照)との間に位置し、しかも放熱用スリット39、16、49に近接している。そのため、放熱用スリット39、16、49からの放熱効率が高く、基板44、45が効果的に冷却される。しかも、特にラックマウント状態においては、基板44、45に対して、放熱用スリット39が下側、放熱用スリット16、49が上側に位置するので、放熱用スリット39から冷気が流入して、基板44、45を冷却した空気が放熱用スリット16、49から上方に抜けるという、空気の円滑な流れが自然に生じやすく、冷却効果が高い。
図6に示すように、操作子基板43は、下側ケース30の凹部38の水平部38bにおいて、ボス35(図3、図4参照)に対して水平にネジ止め固定される。操作子基板43には、各種操作子群47が配設され、各種操作子群47は、上部ユニット10の操作パネル面13において上方に露出している(図1(a)参照)。各種操作子群47には、ミキサ装置としての機能設定部品や機能表示部品(スイッチ類、ロータリーボリューム、LEDや液晶表示器等)が含まれる。操作子基板43の前部には、フェーダ装置15が多数配設され、各フェーダ装置15の、操作パネル面13を通じて露出したフェーダ操作子部分に、摘み部15aがそれぞれ嵌装されている(図1、図2等参照)。各基板43、44、45は不図示の束線にて電気的に接続される。なお、各種操作子群47は、下側ケース30ではなく上部ユニット10側に固定して配設してもよい。
音響調節器1を製造するには、まず、下側ケース30に基板43〜45及び各種内装部品を配設し、下側ケース30の上方が開口した部分に上部ユニット10を装着して螺着固定する。最後に、フェーダ装置15に摘み部15aを取り付ける。
本実施の形態によれば、下側ケース30を樹脂製としたことで、軽量化及び形状の自由化を容易にすることができる。すなわち、金属製では、補強を入れたり逆に軽量化のために肉を削ったりすることが容易でなく、形成の自由度が低いが、樹脂製ではそれらが比較的自由である。従って、本実施の形態では、据え置き使用時においても、違和感のないデザインを採用することが容易である。それでいて、底板部33に凹部38を設けたことで、樹脂製である下側ケース30の高い剛性を確保することができる。
また、下側ケース30は樹脂製であるので、ボスやリブ等の肉部が一体に形成されているが、特に、ボス34、35及び縦型リブ36等の、凹部38の水平部38bに設けられている肉部については、水平部38bが底板部33よりも高いことから、凹部38を設けない場合に比し、それら肉部の高さを低く抑えることが可能となっている。これにより、凹部38を設けることで、音響調節器1自体の薄型化や剛性向上に寄与するだけでなく、肉部の高さを抑えて下側ケース30の成形性を向上させることができる。
また、放熱用スリット39が凹部38に設けられたので、据え置き時において卓面50と放熱用スリット39との間隔を広くできるだけでなく、凹部38は、据え置き状態において左右の外方に連通しているので、筐体内部と外方との空気の連通が円滑である。そのため、据え置き時における筐体内部、特に、放熱用スリット39の近傍に位置する入出力端子用基板44及び電源基板45(図6参照)等の発熱部品の高い冷却性を確保することができる。しかも、ラックマウントされた状態においては、放熱用スリット16、49と放熱用スリット39とが上下の位置関係となって、冷却空気の流れが形成されるので、ラックマウント時における筐体内後部、特に、基板44、45等の発熱部品を効果的に冷却することができる。
本実施の形態によればまた、下側ケース30の左側板部31L、右側板部31Rに、据え置き状態で前後方向に沿って左右方向外側にそれぞれ張り出したつば部53が突設されたので(図3参照)、樹脂で成形した後における左側板部31L、右側板部31Rの内側方向への倒れや前後方向に沿う波打ち等の変形を抑制することができる。
しかも、つば部53は、下側ケース30に一体に形成され、つば部53のうちフランジ部40は取付部41(図3、図4(a)参照)を有してラックマウント部を兼ねているので、部品点数を削減すると共に、構成を簡単にし、コストダウンを図ることができる。また、据え置き時とラックマウント時とで、フランジ部40を付け替える等の作業が不要であるので、マウント作業を容易にすることができる。
また、つば部53が、樹脂製の下側ケース30の剛性を高めているので、下側ケース30に設けられる変形抑制や剛性向上のためのリブの高さや幅を低減することが容易となり、その結果、下側ケース30の容積を有効に利用することができる。
なお、発熱部品として入出力端子用基板44及び電源基板45(図6参照)を例示したが、冷却すべき発熱部品はこれらに限られない。また、発熱部品は、下側ケース30に配設されたものに限られず、筐体内部に収容されれば、上部ユニット10に配設されたものであってもよい。
なお、放熱用スリット39と放熱用スリット16、49とが、基板44、45を挟んで前後に設けられたが、前後に限られず、左右あるいは斜めであてもよい。すなわち、本実施の形態では、発熱部品は主に筐体後部にあって、放熱用スリット16、49もリヤ部側に設けられた。しかし、例えば、発熱部品が前部に位置する場合は、放熱用スリットをフロント部側に設けてもよい。また、発熱部品を挟んで放熱用スリット39の反対側に設けられる放熱用スリットは、上部ユニット10または下側ケース30の少なくともいずれかに設けられればよく、本実施の形態の例では、放熱用スリット16、49のいずれか一方であってもよい。
なお、部品削減及びマウント作業容易化の観点に限って言えば、フランジ部40に代えて、フランジ形状でないマウント部を下側ケース30に一体に設けてもよい。
なお、下側ケース30の成形性を向上させるために高さを抑える対象とされる肉部として、ボス34、35及び縦型リブ36を例示したが、これらに限られない。すなわち、補強や取付等のために、鉛直方向成分を含む方向に、凹部38の水平部38bに一体に形成され延設される肉部が対象になるならば、成形性向上の効果は得られる。
本発明の一実施の形態に係る筐体構造が適用された音響調節器の平面図(図(a))、右側面図(図(b))である。 音響調節器を斜め上方、下方からみた斜視図(図(a)、(b))である。 下側ケースを斜め上方からみた斜視図である。 下側ケースの平面図(図(a))、正面図(図(b))である。 音響調節器の後面図(図(a))、下側ケースの後面図(図(b))である。 図1(a)のA−A線に沿う断面図である。
符号の説明
1 音響調節器、 10 上部ユニット、 13 操作パネル面、 16、49 放熱用スリット(第2放熱用開口部)、 30 下側ケース、 33 底面、 34、35 ボス(肉部)、 36 縦型リブ(肉部)、 38 凹部、 39 放熱用スリット(第1放熱用開口部)、 43 操作子基板、 44 入出力端子用基板(発熱部品)、 45 電源基板(発熱部品)、 50 卓面、 51 ラック

Claims (6)

  1. 操作パネル面を有する上部ユニットと下側ケースとからなる筐体を有し、該筐体が卓上に据え置きされた状態で使用可能であると共に、前記筐体がラックにマウントされた状態でも使用可能な音響調節器の筐体構造であって、
    前記下側ケースは、据え置き状態において卓面に対向する底面を有して樹脂で一体に形成され、
    前記下側ケースの前記底面には、据え置き状態において上方に凸で、且つ左側面視及び右側面視で凹形状である凹部が形成され、
    前記下側ケースの前記凹部の上部に、据え置き状態において鉛直方向成分を含む方向に延設され肉部として、前記上部ユニットを取り付けるためのボスが一体に形成されたことを特徴とする音響調節器の筐体構造。
  2. 操作パネル面を有する上部ユニットと下側ケースとからなる筐体を有し、該筐体が卓上に据え置きされた状態で使用可能であると共に、前記筐体がラックにマウントされた状態でも使用可能な音響調節器の筐体構造であって、
    前記下側ケースは、据え置き状態において卓面に対向する底面を有して樹脂で一体に形成され、
    前記下側ケースの前記底面には、据え置き状態において上方に凸で、且つ左側面視及び右側面視で凹形状である凹部が形成され、
    前記下側ケースの前記凹部の上部に、据え置き状態において鉛直方向成分を含む方向に延設される肉部として、前記下側ケース自体の剛性確保のためのリブが一体に形成されたことを特徴とする音響調節器の筐体構造。
  3. 前記凹部は、据え置き状態において外方に連通しており、前記凹部に、第1放熱用開口部が設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の音響調節器の筐体構造。
  4. 前記筐体には、前記筐体がラックにマウントされた状態において、前記第1放熱用開口部に対して上下の位置関係となる第2放熱用開口部が設けられたことを特徴とする請求項記載の音響調節器の筐体構造。
  5. 記筐体の内部には、発熱部品が配設され、
    前記下側ケースの前記凹部の、据え置き状態における鉛直方向成分を含む部分には、第1放熱用開口部が設けられ、
    前記筐体には、前記発熱部品を挟んで前記第1放熱用開口部の反対側に、第2放熱用開口部が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の音響調節器の筐体構造。
  6. 前記筐体がラックにマウントされた状態においては、前記第1放熱用開口部と第2放熱用開口部とは、上下の位置関係となることを特徴とする請求項5記載の音響調節器の筐体構造。
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