JPH1011174A - 携帯形機器 - Google Patents

携帯形機器

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JPH1011174A
JPH1011174A JP8166046A JP16604696A JPH1011174A JP H1011174 A JPH1011174 A JP H1011174A JP 8166046 A JP8166046 A JP 8166046A JP 16604696 A JP16604696 A JP 16604696A JP H1011174 A JPH1011174 A JP H1011174A
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JP
Japan
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heat
housing
wall
heat radiating
heat sink
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JP8166046A
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English (en)
Inventor
Chikao Omae
親男 大前
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、回路素子の熱を筐体の外方に効率良
く排出することができ、しかも、筐体の小型化にも無理
なく対応できる携帯形機器を得ることにある。 【解決手段】携帯形機器は、合成樹脂製の箱状の筐体2
と;この筐体の内部に収容され、動作中に発熱するTC
P40;筐体の内部に収容され、TCPから伝えられる熱
を放出するためのヒートシンク65と;を備えている。こ
のヒートシンクは、筐体の外方に露出された放熱部67を
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動作中に発熱する
回路素子を備えた携帯形機器に係り、特にその回路素子
の放熱を促進させるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブック形あるいはノート形のポー
タブルコンピュータの性能は飛躍的に進歩し、特にコン
ピュータに搭載されるCPUについては、その処理速度
が一段と高速化する傾向にある。この種のCPUは、回
路基板に実装されており、この回路基板と共にコンピュ
ータの筐体に収容されている。
【0003】ところで、CPUの処理速度が高まるにつ
れ、このCPUの消費電力が大きくなり、その分、発熱
量も多くなる。そのため、発熱量の大きなCPUを上記
筐体に収容するに当たっては、筐体の内部でのCPUの
放熱性能を高めることが必要となってくる。
【0004】CPUの放熱を促進させるための方式とし
て、従来、CPUが実装された回路基板に、CPUに接
する熱伝導性のコールドプレートを取り付け、このコー
ルドプレートにヒートシンクを取り付けたものが知られ
ている。
【0005】このヒートシンクは、上記コールドプレー
トを通じてCPUの熱が伝えられる放熱パネルを有して
いる。放熱パネルは、上記回路基板と略平行をなして筐
体の内部に露出されており、この放熱パネルには、多数
の放熱用のフィンが形成されている。そのため、CPU
からコールドプレートを介してヒートシンクに伝えられ
た熱は、このヒートシンクの放熱パネルを通じて筐体の
内部に自然放熱されるようになっている。
【0006】また、特に発熱量の大きなCPUを搭載し
たコンピュータでは、上記ヒートシンクに隣接した位置
に電動ファンが配置されている。電動ファンは、上記ヒ
ートシンクを強制的に空冷するためのものであり、この
電動ファンが駆動されると、筐体の内部が排気され、ヒ
ートシンクに伝えられたCPUの熱が筐体の外方に排出
されるようになっている。
【0007】そして、この従来の放熱方式の場合、ヒー
トシンクは、筐体の内部に収容されているため、放熱パ
ネルの大きさや形状ならびに放熱フィンの数を変化させ
ることでCPUの放熱性能を高め、CPUの処理速度の
高速化に対応している。また、電動ファンを併用した放
熱方式の場合には、ファンの送風量を増大させること
で、ヒートシンクの冷却効率を高めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近のコン
ピュータは、携帯性を高めるため、筐体のコンパクト化
が押し進められており、この筐体の内部のスペースが益
々狭くなる傾向にある。このため、ヒートシンクの設置
スペースに制約が生じてしまい、放熱パネルにしても現
行以上に大型化することができなくなる。
【0009】これに対し、CPUは、その処理速度のさ
らなる高速化が要求されているために、発熱量がより大
きくなってきており、ヒートシンクによる冷却効果も飽
和状態に近づきつつあるのが現状である。そのため、上
記従来の構成では、現行以上にCPUの発熱量が増大し
た場合に、CPUの放熱が不十分なものとなる虞があ
り、このCPUの放熱をより一層高めるための構成が要
望されている。
【0010】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、その目的は、回路素子の熱を筐体の外方
に効率良く排出することができ、しかも、筐体の小型化
にも無理なく対応できる携帯形機器を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載された携帯形機器は、合成樹脂製の
箱状の筐体と;この筐体の内部に収容され、動作中に発
熱する回路素子と;上記筐体の内部に収容され、上記回
路素子から伝えられる熱を放出するためのヒートシンク
と;を備えており、上記ヒートシンクは、上記筐体の外
方に露出された放熱部を有していることを特徴としてい
る。
【0012】このような構成において、回路素子が発熱
した場合に、この回路素子の熱は、ヒートシンクに伝え
られ、このヒートシンクから自然放熱される。このヒー
トシンクの放熱部は、筐体の外方に露出されているた
め、ヒートシンクに伝えられた熱は、大気中に直接放熱
されることになる。そのため、筐体の内部に自然放熱し
ている従来のものに比べて、ヒートシンクの放熱効率を
高めることができる。
【0013】しかも、筐体の内部に放熱部が入り込まず
に済むので、筐体の内部に放熱部の収容スペースを確保
する必要はなく、その分、筐体を薄くコンパクトに形成
することができる。
【0014】請求項2によれば、上記請求項1に記載さ
れた筐体は、キーボードが配置された上壁を有し、上記
ヒートシンクの放熱部は、上記キーボードの後方におい
て上記筐体の上壁から突出されていることを特徴として
いる。
【0015】この構成によると、熱が伝わる放熱部がキ
ーボードの後方に位置するので、キーボードを指先で操
作する際に、この放熱部に指先が触れることはなく、オ
ペレータに対する熱影響を少なく抑えることができる。
【0016】請求項3によれば、上記請求項2の記載に
おいて、上記ヒートシンクの放熱部は、上記筐体の上壁
から上向きに延びる第1の壁と、この第1の壁と向かい
合う第2の壁と、これら第1の壁の上端と第2の壁の上
端とを結ぶ第3の壁とを有する中空状をなしており、こ
の放熱部は、上記筐体の幅方向に延びていることを特徴
としている。
【0017】この構成によると、放熱部は、第1ないし
第3の三つの壁を有するので、夫々の壁から放熱を行う
ことができ、放熱部の放熱面積を充分に確保できる。そ
れともに、放熱部と大気との接触面積が増大し、放熱部
の放熱効率をより一層高めることができる。
【0018】請求項4によれば、上記請求項3に記載さ
れた放熱部は、上記第1ないし第3の壁によって囲まれ
る収納空間を有し、この収納空間は、上記筐体の内部に
連なるとともに、この収納空間に動作中に発熱する回路
部品を含むAC電源ユニットを配置したことを特徴とし
ている。
【0019】この構成によると、放熱部の三つの壁で囲
まれた空間を利用してAC電源ユニットを配置できるの
で、筐体の内部にAC電源ユニットを収容するスペース
を確保する必要はなく、このスペースを他の部品の実装
スペースとして活用できる。また、発熱するAC電源ユ
ニットが筐体の奥方に入り込まずに済むから、筐体の内
部に熱が籠り難くなる。
【0020】加えて、AC電源ユニットが発熱した場合
に、このAC電源ユニットからの輻射熱は、放熱部の三
つの壁に伝わり、ここから大気中に直接放熱される。こ
のため、AC電源ユニットの熱をヒートシンクの放熱部
から放熱することができ、上記筐体の内部に熱が籠り難
くなることと合わせて、AC電源ユニットの放熱も効率
良く行える。
【0021】請求項5によれば、上記請求項1ないし4
のいずれかに記載の放熱部は、多数の放熱用の凹凸を備
えていることを特徴としている。この構成によると、凹
凸の存在により、放熱部の表面積が増大し、この放熱部
と大気との接触面積が増える。そのため、放熱部の放熱
性能を高めることができる。
【0022】請求項6によれば、上記請求項4に記載さ
れた放熱部は、上記収納空間を排気するための電動ファ
ンを有し、この電動ファンは、上記放熱部の第3の壁に
支持されているとともに、この第3の壁は、上記電動フ
ァンと向かい合う排気口を有していることを特徴として
いる。
【0023】この構成によると、収納空間に放出された
AC電源ユニットの熱を、排気口を通じて強制的に筐体
および放熱部の外方に排出することができ、収納空間ひ
いては筐体の内部の温度上昇を防止できる。そのため、
AC電源ユニットの輻射熱が放熱部の第1ないし第3の
壁から自然放熱されることと合わせて、AC電源ユニッ
トの放熱性能を高めることができる。
【0024】また、放熱部の第3の壁が電動ファンの支
持壁を兼ねるので、この電動ファンを支持するための格
別なブラケット類が不要となり、筐体の構造を簡略化す
ることができる。
【0025】請求項7によれば、上記請求項6に記載さ
れた電動ファンは、ロータを支持するファンケースを有
し、上記放熱部の第3の壁は、上記ファンケースが取り
外し可能に嵌合される嵌合溝を有していることを特徴と
している。
【0026】この構成によると、ファンケースを嵌合溝
に嵌め込むことで、電動ファンを放熱部に取り付けるこ
とができる。そのため、電動ファンを放熱部に固定する
ためのねじ類が不要となり、部品点数の削減が可能とな
る。
【0027】請求項8によれば、上記請求項2に記載さ
れたキーボードは、筐体の内部に露出される金属製の補
強板を有し、この補強板は、熱伝達手段を介して上記ヒ
ートシンクに連結されていることを特徴としている。
【0028】この構成によると、筐体の内部にヒートシ
ンクから補強板に至る熱伝導経路が形成され、キーボー
ドの補強板をヒートシンクの一部として活用することが
できる。このため、回路素子の熱をより広範囲に亘って
拡散させることができ、回路素子の放熱性能を高めるこ
とができる。
【0029】請求項9によれば、上記請求項3に記載さ
れた第1ないし第3の壁のうちの少なくとも一つの壁
は、通気口を有し、この通気口にフィルタを取り付けた
ことを特徴としている。
【0030】この構成によれば、第1ないし第3の壁に
よって囲まれる部分に滞留しようとする回路素子の熱気
を、通気口を介して筐体の外方に排出することができ
る。しかも、放熱部の内側に通気口を介して外気が流れ
込むので、放熱部の内部の温度上昇を防止することがで
きる。したがって、回路素子の発熱量が電動ファンを必
要とするほど多くないような場合に、放熱部からの自然
放熱のみで充分に対処できるとともに、放熱部の放熱効
率を良好に維持することができる。
【0031】請求項10に記載された携帯形機器は、上
面にキーボードが配置された箱状の筐体と;上記キーボ
ードの後方において上記筐体に回動可能に支持された一
対の脚部を有するディスプレイユニットと;上記筐体の
内部に収容され、動作中に発熱する回路素子を含む回路
基板と;上記筐体の内部に収容され、上記回路素子から
伝えられる熱を放出するためのヒートシンクと;を備え
ており、上記ヒートシンクは、上記キーボードの後方に
おいて上記筐体の上面から突出された放熱部を有し、こ
の放熱部は、上記ディスプレイユニットの脚部の間に位
置されていることを特徴としている。
【0032】このような構成において、回路素子が発熱
した場合に、この回路素子の熱は、ヒートシンクに伝え
られ、このヒートシンクから自然放熱される。このヒー
トシンクの放熱部は、筐体の外方に露出されているた
め、ヒートシンクに伝えられた熱は、大気中に直接放熱
されることになる。そのため、筐体の内部に自然放熱し
ている従来のものに比べて、ヒートシンクの放熱効率を
高めることができる。
【0033】しかも、筐体の内部に放熱部が入り込まず
に済むから、この筐体の内部に放熱部の収容スペースを
確保する必要はなく、筐体の小型化にも無理なく対応す
ることができる。
【0034】また、熱が伝わる放熱部は、キーボードの
後方に位置されるので、キーボードを指先で操作する際
に、この指先が放熱部に触れることはなく、オペレータ
に対する熱影響を少なく抑えることができる。その上、
上記放熱部が脚部の間のスペースを埋めるように位置さ
れるので、この放熱部とディスプレイユニットとの一体
感を得ることができ、放熱部が機器のデザイン面におい
て悪影響を及ぼすことはない。
【0035】請求項11によれば、上記請求項10に記
載されたディスプレイユニットの脚部は、上記筐体の幅
方向に離間して配置されており、また、上記ヒートシン
クの放熱部は、上記脚部の間において上記筐体の幅方向
に延びているとともに、この筐体の外観に適合する形状
を備えていることを特徴としている。
【0036】この構成によると、放熱部と大気との接触
面積が増大し、放熱部の放熱効率を高めることができ
る。それとともに、筐体と放熱部との一体感が得られる
ために、この放熱部が外観的に目立つ存在となることは
なく、筐体の外観を良好に維持することができる。
【0037】請求項12によれば、上記請求項11に記
載されたヒートシンクの放熱部は、上記筐体の上面から
上向きに延びる第1の壁と、この第1の壁と向かい合う
第2の壁と、これら第1の壁の上端と第2の壁の上端と
を結ぶ第3の壁とを有する中空状をなしており、これら
第1ないし第3の壁は、互いに共同して上記筐体の内部
に連なる収納空間を形成し、この収納空間に動作中に発
熱する回路部品を含むAC電源ユニットを配置したこと
を特徴としている。
【0038】この構成によると、放熱部は、第1ないし
第3の三つの壁を有するので、夫々の壁から放熱を行う
ことができ、放熱部の放熱面積を充分に確保できる。そ
れともに、放熱部と大気との接触面積が増大し、放熱部
の放熱効率を高めることができる。
【0039】また、放熱部の三つの壁で囲まれた空間を
利用してAC電源ユニットを配置できるので、筐体の内
部にAC電源ユニットを収容するスペースを確保する必
要はなく、このスペースを他の部品の実装スペースとし
て活用できる。また、発熱するAC電源ユニットが筐体
の奥方に入り込まずに済むから、筐体の内部に熱が籠り
難くなる。
【0040】加えて、AC電源ユニットが発熱した場合
に、このAC電源ユニットからの輻射熱は、放熱部の三
つの壁に伝わり、ここから大気中に直接放熱される。こ
のため、AC電源ユニットの熱をヒートシンクの放熱部
から放熱することができ、上記筐体の内部に熱が籠り難
くなることと合わせて、AC電源ユニットの放熱も効率
良く行える請求項13によれば、上記請求項12に記載
された放熱部は、上記収納空間を排気するための電動フ
ァンを有し、この電動ファンは、上記放熱部の第3の壁
に支持されていることを特徴としている。
【0041】この構成によると、収納空間に滞留しよう
とするAC電源ユニットの熱気を、筐体および放熱部の
外方に強制的に排出することができ、収納空間ひいては
筐体の内部の温度上昇を防止できる。そのため、AC電
源ユニットの輻射熱が放熱部から自然放熱されることと
合わせて、AC電源ユニットの放熱性能を高めることが
できる。
【0042】また、放熱部の第3の壁が電動ファンの支
持壁を兼ねるので、この電動ファンを支持するための格
別なブラケット類が不要となり、筐体の構造を簡略化す
ることができる。
【0043】請求項14によれば、上記請求項12の記
載において、上記筐体は、後壁を有し、上記回路基板
は、その後壁と向かい合う後端部に上記筐体の後方に露
出されるコネクタを有し、また、上記ヒートシンクは、
上記コネクタを支持するパネル部を一体に備えているこ
とを特徴としている。
【0044】この構成によると、コネクタを支持する格
別なコネクタパネルが不要となり、部品点数を削減でき
る。しかも、パネル部にも回路素子の熱が伝わるので、
実質的に放熱部が筐体の内部に向けて拡大された状態と
なり、回路素子の熱を筐体の内部の広い範囲に亘って拡
散させることができる。
【0045】請求項15によれば、上記請求項14に記
載のパネル部は、上記収納空間と筐体の内部との間に介
在される支持壁を有し、この支持壁に上記AC電源ユニ
ットが支持されていることを特徴としている。
【0046】この構成によると、AC電源ユニットを支
持する格別なブラケット類が不要となり、部品点数を削
減できる。しかも、AC電源ユニットが発熱した場合
に、このAC電源ユニットの熱を、支持壁を介してヒー
トシンクの放熱部およびパネル部に伝えることができ、
この熱を放熱部やパネル部から自然放熱させることがで
きる。そのため、AC電源ユニットの熱が収納空間に籠
り難くなり、このAC電源ユニットの放熱性能が良好と
なる。
【0047】また、上記目的を達成するため、請求項1
6に記載された携帯形機器は、底壁を有する筐体と;こ
の筐体の内部に収容され、動作中に発熱する回路素子を
含む回路基板と;上記筐体の内部に収容され、上記回路
素子から伝えられる熱を放出するためのヒートシンク
と;を備えており、上記ヒートシンクは、上記筐体の底
壁を通じて上記筐体の下方に露出される放熱部を有して
いることを特徴としている。
【0048】このような構成において、回路素子が発熱
すると、この回路素子の熱は、ヒートシンクに伝えら
れ、このヒートシンクから自然放熱される。このヒート
シンクの放熱部は、筐体の下方に露出されているため、
ヒートシンクに伝えられた熱は、筐体の下方に向けて放
熱されることになる。そのため、筐体の内部に自然放熱
している従来のものに比べて、ヒートシンクの放熱効率
を高めることができる。
【0049】しかも、筐体の内部に放熱部が入り込まず
に済むから、この筐体の内部に放熱部の収容スペースを
確保する必要はなく、その分、筐体を薄くコンパクトに
形成することができる。
【0050】請求項17によれば、上記請求項16に記
載の筐体は、上記底壁から下向きに延びる座を備えてい
ることを特徴としている。この構成によると、筐体を例
えば机の天板に載置した場合には、座が天板に接触し、
この天板と底壁との間に座の高さに相当する隙間が形成
されるため、ヒートシンクの放熱部は、上記隙間を通じ
て大気に接することになる。そのため、放熱部を筐体の
底壁に配置したにも拘らず、ヒートシンクに伝わる熱を
直接大気中に逃がすことができ、筐体の内部に自然放熱
している従来のものに比べて、ヒートシンクの放熱効率
を高めることができる。
【0051】請求項18によれば、上記請求項17の記
載において、上記放熱部は、上記底壁と略同一平面上に
位置されており、この放熱部の下面には、多数の放熱用
の凹凸が形成されていることを特徴としている。
【0052】この構成によると、凹凸の存在により、放
熱部と大気との接触面積が増えるとともに、この凹凸の
周囲には、座の高さに対応した隙間が確保されるから、
ここに熱が滞留するのを防止でき、放熱部の放熱性能を
高めることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態
を、図1ないし図6にもとづいて説明する。図1は、A
4サイズのブック形のポータブルコンピュータ1を示し
ている。このコンピュータ1は、偏平な箱状をなす筐体
2と、この筐体2に支持されたフラットパネル形のディ
スプレイユニット3とを備えている。
【0054】筐体2は、ロアハウジング4と、このロア
ハウジング4に連結されたアッパハウジング5とを有し
ている。これらロアハウジング4およびアッパハウジン
グ5は、ABS樹脂のような合成樹脂材料にて構成され
ている。
【0055】ロアハウジング4は、底壁4aと、この底
壁4aに連なる一対の側壁4b,4c、前壁4dおよび
後壁4eを有している。アッパハウジング5は、底壁4
aと向かい合う上壁5aを有している。この上壁5aの
周縁部は、ロアハウジング4の側壁4b,4c、前壁4
dおよび後壁4eに連なっている。上壁5aの前半部
は、アームレスト6となっており、このアームレスト6
の中央部には、一対のクリックスイッチボタン7a,7
bが配置されている。
【0056】上壁5aの後半部には、キーボード装着部
9が形成されている。キーボード装着部9は、後半部の
略全面に亘るような大きさを有する凹みにて構成されて
いる。図3に示すように、キーボード装着部9は、上記
底壁4aと平行をなす底板10を有し、この底板10に
は、筐体2の内部に連なる開口部11が形成されてい
る。
【0057】キーボード装着部9には、キーボード13
が嵌め込まれている。キーボード13は、キーボードパ
ネル14と、このキーボードパネル14の上面に支持さ
れた多数のキー15およびジョイスティック16と、上
記キーボードパネル14の下面を覆う金属製の補強板1
7とを備えている。
【0058】キーボードパネル14は、合成樹脂材料に
て構成され、上記キーボード装着部9にきっちりと嵌ま
り込むような大きさを有している。補強板17は、キー
操作に伴うスイッチングノイズが筐体2の内部に漏洩す
るのを防止する機能を有しており、上記キーボードパネ
ル14と共に底板10の上に重ねられている。そのた
め、補強板17の一部は、上記開口部11を通じて筐体
2の内部に露出されている。
【0059】図1および図2に示すように、アッパハウ
ジング5の後端部には、第1ないし第3の凸部20a,
20b,20cが形成されている。これら凸部20a〜
20cは、アッパハウジング5の上壁5aから上向きに
突出されているとともに、上記キーボード13の後方に
おいて、筐体2の幅方向に一列に並べて配置されてい
る。
【0060】第1および第2の凸部20a,20bは、
筐体2の幅方向に互いに離間して配置されており、これ
ら第1および第2の凸部20a,20bの間に上記第3
の凸部20cが位置されている。
【0061】第3の凸部20cは、筐体2の幅方向に延
びており、この第3の凸部20cの両端部は、第1およ
び第2の凸部20a,20bに隣接されている。そし
て、第1の凸部20aと第3の凸部20cとの間、およ
び第2の凸部20bと第3の凸部20cとの間には、夫
々ディスプレイ支持部21a,21bが形成されてい
る。ディスプレイ支持部21a,21bは、筐体2の前
方、上方および後方に向けて連続して開放された窪みに
て構成されている。
【0062】上記ディスプレイユニット3は、偏平な箱
状をなすディスプレイハウジング24と、このディスプ
レイハウジング24の内部に収容された液晶表示装置2
5とを備えている。液晶表示装置25の表示画面26
は、ディスプレイハウジング24の前面に開口された表
示窓27を通じて外方に露出されている。
【0063】図1に示すように、ディスプレイハウジン
グ24は、一対の脚部28a,28bを有している。脚
部28a,28bは、上記筐体2のディスプレイ支持部
21a,21bに挿入され、夫々図示しないヒンジ金具
を介して筐体2に連結されている。
【0064】そのため、ディスプレイユニット3は、上
記アームレスト6やキーボード13を上方から覆う閉じ
位置と、キーボード13の後方において起立する開き位
置とに亘って回動可能に筐体2に支持されている。
【0065】上記筐体2の第3の凸部20cは、ディス
プレイハウジング24の脚部28a,28bの間に配置
されている。凸部20cは、アッパハウジング5の上壁
5aから上向きに延びる前面壁30aと、この前面壁3
0aと向かい合う後面壁30bと、これら前面壁30a
の上端と後面壁30bの上端とを結ぶ上面壁30cとを
有する中空の箱状をなしており、この凸部20cの内部
は、上記筐体2の内部に連なっている。
【0066】第3の凸部20cは、筐体2の内部に連な
る切り欠き31を有している。この切り欠き31は、上
記第前面壁30a、後面壁30bおよび上面壁30cの
各両端部を除く広い範囲に亘って連続して形成されてい
る。そのため、第3の凸部20cは、その大部分が筐体
2の外方に向けて開放されている。
【0067】図3に示すように、筐体2の内部には、回
路基板32が収容されている。回路基板32は、筐体2
の底壁4aと平行に配置されている。回路基板32の表
面32aおよび裏面32bには、DRAMのような各種
の回路部品(図示せず)が実装されている。この回路基
板32の裏面32bは、筐体2の底壁4aと向かい合っ
ている。
【0068】回路基板32の後端部には、各種の周辺機
器を接続するための複数のコネクタ34や電源コネクタ
35が実装されている。コネクタ34,35は、ロアハ
ウジング4の後壁4eを貫通して筐体2の外方に露出さ
れている。回路基板32の後端部には、金属製のコネク
タパネル36が取り付けられている。コネクタパネル3
6は、上記コネクタ34,35を支持しており、上記筐
体2の内部において、ロアハウジング4の後壁4eと向
かい合うように起立されている。そして、このコネクタ
パネル36は、上記第3の凸部20cの下方に張り出す
フランジ状の支持片37を一体に備えている。
【0069】図3や図5に示すように、回路基板32の
裏面32bには、回路素子としてのCPU39が搭載さ
れている。このCPU39としては、TCP(Tape Car
rierPackage )40が用いられている。TCP40は、
コンピュータ1の処理速度の高速化のために、動作中の
消費電力が大きくなっており、それに伴いTCP40の
発熱量も非常に大きなものとなっている。
【0070】TCP40は、柔軟な樹脂フィルムからな
るキャリア41と、このキャリア41の中央部に支持さ
れたICチップ42とを有している。キャリア41は、
四つの縁部を有する四角形状をなしており、このキャリ
ア41には、数多くのリード43が形成されている。こ
れらリード43の一端は、上記ICチップ42に半田付
けされているとともに、リード43の他端は、キャリア
41の縁部から突出されている。
【0071】図5や図6から明らかなように、TCP4
0は、リード43とICチップ42との半田付け部を回
路基板32とは反対側に向けた、いわゆるフェースアッ
プの姿勢で回路基板32の裏面32bに実装され、この
裏面32bのパッド44に上記リード43の他端が半田
付けされている。そして、このTCP40は、回路基板
32の後部に位置され、丁度上記キーボード13の下方
に位置されている。
【0072】回路基板32は、正方形状の通孔45と、
四つの挿通孔46とを備えている。通孔45は、TCP
40の実装部分に位置され、上記ICチップ42と向か
い合っている。通孔45は、ICチップ42と相似形を
なすとともに、このICチップ42の平面形状よりも大
きな開口形状を有している。また、挿通孔46は、通孔
45の外側であり、かつ、この通孔45の角部に対応し
た位置に配置されている。
【0073】回路基板32の表面32aには、TCP4
0の実装部分に対応してコールドプレート47が配置さ
れている。コールドプレート47は、銅系合金材料のよ
うな熱伝導性に優れた金属材料にて構成されている。コ
ールドプレート47は、上記通孔45よりも遥かに大き
な平面形状を有する平坦な正方形状をなしている。
【0074】このコールドプレート47は、回路基板3
2の表面32aに重ねられる下面47aと、回路基板3
2上に露出される上面47bとを有している。コールド
プレート47の上面47bの角部には、夫々上向きに突
出するボス部48が形成されている。ボス部48は、コ
ールドプレート47の下面47aに開口されたねじ孔4
9を有し、各ねじ孔49は、上記回路基板32の挿通孔
46に連なっている。
【0075】コールドプレート47の下面47aの中央
部には、受熱部50が一体に形成されている。受熱部5
0は、コールドプレート47の下面47aから下向きに
突出され、上記回路基板32の通孔45に嵌合されてい
る。受熱部50の先端は、平坦な受熱面51となってい
る。受熱面51は、回路基板32の裏面32bと同一平
面上に位置されており、この受熱面51に上記ICチッ
プ42が接着剤52を介して接着されている。
【0076】図5や図6に示すように、回路基板32の
裏面32bには、TCP40を覆い隠すカバー55が取
り付けられている。カバー55は、上記コールドプレー
ト47と略同じ大きさを有する金属製のカバープレート
56を有している。カバープレート56は、上記ICチ
ップ42と向かい合っており、これらカバープレート5
6とICチップ42との間には、熱伝導性を有するゴム
状の弾性体57が介在されている。
【0077】そのため、TCP40が発熱すると、この
TCP40の熱は、受熱部50を通じてコールドプレー
ト47に逃がされるとともに、弾性体57を介してカバ
ープレート56に逃がされるようになっている。
【0078】また、カバープレート56の角部には、貫
通孔58が開口されている。これら貫通孔58は、上記
回路基板32の挿通孔46に連なっている。図3に示す
ように、カバープレート56は、上記ロアハウジング4
の底壁4aと向かい合っている。この底壁4aには、カ
バープレート56の角部を受ける複数の座部59が形成
されている。各座部59は、貫通孔58に連なるねじ挿
通孔60を有し、これらねじ挿通孔60には、筐体2の
下方からねじ61が挿通されている。ねじ61は、カバ
ープレート56の貫通孔58および回路基板32の挿通
孔46を貫通してコールドプレート47のねじ孔49に
ねじ込まれている。このねじ込みにより、カバー55、
コールドプレート47および回路基板32の三者がロア
ハウジング4に一体的に結合されている。
【0079】図3に示すように、コールドプレート47
には、ヒートシンク65が取り付けられている。ヒート
シンク65は、コールドプレート47に伝えられたTC
P40の熱を放出するためのもので、マグネシウム合金
のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成されてい
る。
【0080】ヒートシンク65は、集熱部66と、放熱
部67と、この放熱部67と集熱部66とを結ぶ伝熱部
68とを一体に備えている。集熱部66は、上記コール
ドプレート47と略同じ大きさを有する板状をなしてお
り、このコールドプレート47の上面47bに重ね合わ
されている。集熱部66は、コールドプレート47のボ
ス部48が嵌まり込む複数の嵌合凹部69を備えてお
り、これら嵌合凹部69の底部には、ねじ孔70が形成
されている。ねじ孔70には、上記ねじ61がねじ込ま
れており、このねじ込みにより、ヒートシンク65がコ
ールドプレート47に保持されている。
【0081】そして、この場合、ヒートシンク65の集
熱部66は、コールドプレート47の上面47bに隙間
なく接しており、コールドプレート47に逃がされた上
記TCP40の熱が効率良く集熱部66に伝えられるよ
うになっている。
【0082】図1や図2に示すように、ヒートシンク6
5の放熱部67は、上記アッパハウジング5の切り欠き
31に嵌め込まれており、上記キーボード13の後方に
おいて、筐体2の外方に露出されている。放熱部67
は、上記ディスプレイユニット3の脚部28a,28b
の間に位置されているとともに、上記切り欠き31に沿
って筐体2の幅方向に延びている。
【0083】この放熱部67は、第1の壁71aと、こ
の第1の壁71aと向かい合う第2の壁71bと、上記
第1の壁71aの上端部と第2の壁71bの上端部との
間に跨がる第3の壁71cとを有している。第1の壁7
1aは、上記第3の凸部20cの前面壁30aに連なっ
ており、アッパハウジング5の前方に向けて露出されて
いる。第2の壁71bは、第3の凸部20cの後面壁3
0bに連なっており、上記アッパハウジング5の後方に
向けて露出されている。第3の壁71cは、第3の凸部
20cの上面壁30cに連なっており、上記アッパハウ
ジング5の上方に向けて露出されている。
【0084】そのため、切り欠き31は、放熱部67に
よって塞がれており、この放熱部67自体がアッパハウ
ジング5の外観に適合するような形状を備えている。図
3に示すように、放熱部67の第1ないし第3の壁71
a〜71cには、夫々複数の放熱用の凹部72が形成さ
れている。凹部72は、筐体2の幅方向に沿って延びて
いる。これら凹部72の存在により、放熱部67の表面
が凹凸面となり、その放熱面積が充分に確保されてい
る。
【0085】ヒートシンク65の伝熱部68は、集熱部
66の後端部から上向きに延びている。伝熱部68の上
端部は、上記第3の凸部20cの内側に入り込み、上記
放熱部67の第1の壁71aに連なっている。そのた
め、集熱部66と放熱部67とは、伝熱部68を介して
熱的に結ばれている。
【0086】放熱部67の第1ないし第3の前壁71a
〜71cは、上記第3の凸部20cと協同して収納空間
75を構成している。収納空間75は、上記筐体2の幅
方向に延びるとともに、この筐体2の内部に連なってい
る。この収納空間75には、AC電源ユニット76が配
置されている。AC電源ユニット76は、商用交流電源
を直流電源に変換して出力するためのもので、一つのモ
ジュールとして組み立てられている。
【0087】AC電源ユニット76は、電源回路基板7
7と、この電源回路基板77に実装された各種の回路部
品78と、これら電源回路基板77や回路部品78を取
り囲むケース79とを備えており、上記回路部品78の
なかには、変換動作時に発熱する部品が含まれている。
AC電源ユニット76のケース79は、上記コネクタパ
ネル36の支持片37に支持されており、このケース7
9は、上記放熱部67の内面から離れている。そして、
ケース79と放熱部67の内面との間には、冷却風を通
すための隙間80が形成されている。
【0088】なお、AC電源ユニット76は、ケーブル
を介して上記回路基板32や電源コネクタ35に接続さ
れている。図3に示すように、放熱部67には、上記収
納空間75を排気するための電動ファン83が配置され
ている。電動ファン83は、箱状のファンケース84
と、このファンケース84に支持されたロータ85とを
有している。この電動ファン83は、図示しないリード
線を介して回路基板32に接続されており、上記TCP
40の雰囲気温度が予め決められた温度に達した時に駆
動されるようになっている。
【0089】電動ファン83は、放熱部67の第2の壁
71bに支持されている。この第2の壁71bの内面に
は、収納空間75に突出する一対の支持壁87a,87
bが一体に突設されている。支持壁87a,87bは、
筐体2の幅方向に離間して配置されており、これら支持
壁87a,87bは、互いに協同して上記第2の壁71
bに嵌合溝88を構成している。嵌合溝88は、収納空
間75に連なるとともに、第2の壁71bの下方に向け
て開口されており、この嵌合溝88に上記ファンケース
84が取り外し可能に嵌合されるようになっている。
【0090】そのため、電動ファン83は、第2の壁7
1bの下方から嵌合溝88に嵌め込まれており、このこ
とにより、放熱部67に支持されるようになっている。
この場合、アッパハウジング5の切り欠き31の縁部に
は、図3に示すように、嵌合溝88の下方に張り出すス
トッパ壁89が形成されている。ストッパ壁89は、フ
ァンケース84の下端に下方から接しており、電動ファ
ン83を嵌合溝88に抜け止め保持している。
【0091】放熱部67の第2の壁71bには、排気口
91が開口されている。この排気口91は、電動ファン
83と向かい合っている。そのため、電動ファン83が
駆動されると、収納空間75の内部の空気が吸引され、
この空気は、冷却風となって上記AC電源ユニット76
と放熱部67の内面との間の隙間80を流れるととも
に、上記排気口91から筐体2の外方に排出される。
【0092】ところで、上記ヒートシンク65は、筐体
2の外方に露出される放熱部67を有するために、この
放熱部67の外観が問題となってくる。すなわち、この
種のヒートシンク65を従来一般的なダイカスト成型法
によって製造すると、成型品の表面に微細な凹凸が生じ
ることがあり、成型品の仕上げ加工や塗装を余儀無くさ
れる。
【0093】このことから、本実施の形態のヒートシン
ク65は、金属ダイカスト成型法とプラスティック射出
成型法とを合体した、いわゆるハイブリット成型法を用
いて製造される。この成型法では、チップ化されたマグ
ネシウム合金のペレットをシリンダに供給し、このシリ
ンダ内で加熱しつつ攪拌することにより、マグネシウム
合金をスラリー状に形成する。そして、このスラリー化
されたマグネシウム合金を金型の成型空間に射出し、こ
の成型空間内で凝固させることで、所望の成型品を得る
ようになっている。
【0094】この成型法を利用してヒートシンク65を
成型すれば、スラリー化されたマグネシウム合金は、シ
リンダ内で粒状化するとともに、成型空間に射出する際
の加圧により流動性を増すので、成型空間の隅々にまで
充分に行き渡り、表面の滑らかな緻密なヒートシンク6
5の成型品を得ることができる。そのため、ヒートシン
ク65の仕上げ加工を軽減することができ、このヒート
シンク65が筐体2の外方に露出される場合に好都合と
なる。
【0095】このような構成において、コンピュータ1
が動作すると、TCP40の電力消費に伴いICチップ
42が発熱する。このICチップ42は、コールドプレ
ート47の受熱部50に接着されているので、ICチッ
プ42の熱の多くは、受熱部50からコールドプレート
47に伝えられる。このコールドプレート47の上面4
7bには、ヒートシンク65の集熱部66が隙間なく重
ね合わされているので、コールドプレート47に伝えら
れた熱は、集熱部66に効率良く逃がされる。
【0096】集熱部66は、伝熱部68を介して放熱部
67と熱的に結ばれているので、集熱部66に逃がされ
たICチップ42の熱は、伝熱部68を経て放熱部67
に伝えられる。放熱部67は、アッパハウジング5の切
り欠き31から筐体2の外方に露出されているため、放
熱部67は直接大気にさらされることになる。そのた
め、放熱部67に伝えられた熱は、筐体2の外方に放熱
されることになり、筐体2の内部に自然放熱している従
来のものに比べて、ヒートシンク65の放熱効率を高め
ることができる。
【0097】この場合、放熱部67は、第1ないし第3
の三つの壁71a〜71cを有するので、これら各壁7
1a〜71cから放熱を行うことができ、これら各壁7
1a〜71cが表面積の大きな凹凸面となっていること
と合わせて、放熱部67の放熱面積を充分に確保するこ
とができる。そのため、放熱部67と大気との接触面積
が増大し、放熱部67に伝えられた熱を効率良く大気中
に放熱することができる。
【0098】しかも、筐体2の内部に放熱部67を配置
するスペースを確保する必要がないので、筐体2の薄形
化が可能となり、コンピュータ1のコンパクト化に無理
なく対応することができる。
【0099】また、上記構成のコンピュータ1において
は、放熱部67の内側の収納空間75に変換動作時に発
熱するAC電源ユニット76が収容されているので、こ
のAC電源ユニット76が発熱すると、その輻射熱が放
熱部67の第1ないし第3の壁71a〜71cに伝わ
り、ここから大気中に直接放熱される。このため、AC
電源ユニット76の熱をヒートシンク65の放熱部67
を利用して放熱することができ、AC電源ユニット76
を冷却するための専用のヒートシンクが不要となる。
【0100】さらに、発熱するAC電源ユニット76が
筐体2の内部に入り込まずに済むので、筐体2の内部の
温度上昇を防止することができる。それとともに、筐体
2の内部にAC電源ユニット76を配置するスペースを
確保する必要はないので、このスペースを他の機能部品
の実装スペースとして活用することができる。このた
め、筐体2の内部に機能部品を無理なく配置することが
でき、コンピュータ1の小型化にも容易に対処すること
ができる。
【0101】TCP40の熱が伝わる放熱部67は、キ
ーボード13の後方に位置されているので、オペレータ
がキー15やジョイスティック16ならびにクリックス
イッチボタン7a,7bを指先で操作する際に、放熱部
67に指先が触れることはない。このため、放熱部67
を筐体2の外方に露出させた構成でありながら、オペレ
ータに対する熱影響を少なく抑えることができる。
【0102】また、放熱部67は、アッパハウジング6
の第3の凸部20cに沿うような形状をなしているの
で、放熱部67そのものが筐体2の外観に適合する形状
となり、筐体2との一体感が得られる。加えて、放熱部
67は、ディスプレイユニット3の脚部28a,28b
の間のスペースを埋めるように位置されるので、放熱部
67とディスプレイユニット3との一体感が得られる。
したがって、放熱部67が外観的に目立つ存在となるこ
とはなく、コンピュータ1の外観やデザイン面に悪影響
を及ぼすことはない。
【0103】一方、コンピュータ1の動作中に上記TC
P40の雰囲気温度が予め決められた温度に達すると、
電動ファン83が運転を開始する。電動ファン83のロ
ータ85が駆動されると、収納空間75および筐体2の
内部の空気が吸引される。この空気は、冷却風となって
ヒートシンク65の集熱部66や伝熱部68の周囲を流
れた後、収納空間75から排気口91を経て筐体2の外
方に排出される。
【0104】そのため、筐体2の内部に収容されたヒー
トシンク65の集熱部66および伝熱部68が冷却風の
流れにさらされるので、その放熱が促進され、この点で
もヒートシンク65の放熱性能の向上に寄与する。それ
とともに、筐体2の内部の換気性が良好となり、筐体2
の内部の温度上昇を防止することができる。
【0105】また、電動ファン83が駆動されると、収
納空間75を流れる冷却風によってAC電源ユニット7
6が冷却されるので、このAC電源ユニット76の熱が
収納空間75に籠り難くなる。このため、上記のように
AC電源ユニット76の輻射熱が放熱部67を通じて大
気中に放熱されることと合わせて、AC電源ユニット7
6の放熱も効率良く行うことができる。
【0106】さらに、電動ファン83は、上記のように
単に第2の壁71bの嵌合溝88に嵌め込むことで放熱
部67に支持されるので、この電動ファン83を放熱部
67に固定するための格別なねじやブラケット類が不要
となる。したがって、部品点数を削減できるとともに、
電動ファン83の取り付け作業を容易に行うことができ
る。
【0107】なお、本発明は、上記第1の実施の形態に
特定されるものではなく、図7に本発明の第2の実施の
形態を示す。この第2の実施の形態は、ヒートシンク6
5の集熱部66に伝えられた熱をキーボード13に逃が
す構成を付加したものであり、それ以外の構成は、上記
第1の実施の形態と同様である。そのため、この第2の
実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一構成
部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略す
る。
【0108】図7に示すように、筐体2の内部には、キ
ーボード13の下方に位置して、金属製の伝熱板100
が配置されている。伝熱板100は、一端に集熱部66
の上面に重ねられる取り付け部101を有し、この取り
付け部101が上記ねじ61を介して集熱部66に固定
されている。伝熱板100は、アッパハウジング5の開
口部11を介してキーボード装着部9に装着されてお
り、この伝熱板100の上面に上記キーボード13の補
強板17が重ねられている。
【0109】そのため、筐体2の内部には、ヒートシン
ク65の集熱部66からキーボード13の補強板17に
至るような熱伝達経路が形成されている。このような構
成によると、集熱部66に伝えられたTCP40の熱の
一部は、伝熱板100を通じてキーボード13の補強板
17に逃がされ、この補強板17に拡散される。したが
って、キーボード13の補強板17をヒートシンク65
の一部として利用することができ、TCP40の放熱効
果をより一層高めることができる。
【0110】また、図8は、本発明の第3の実施の形態
を開示している。この第3の実施の形態は、主にヒート
シンク65の形状が第1の実施の形態と相違しており、
それ以外の構成は、上記第1の実施の形態と同様であ
る。このため、第3の実施の形態においても、上記第1
の実施の形態と同一構成部分には同一の参照符号を付し
て、その説明を省略する。
【0111】図8に示すように、ヒートシンク65の伝
熱部68には、パネル部110が一体に形成されてい
る。パネル部110は、伝熱部68から後方に延びる第
1の支持壁111と、この第1の支持壁111の後端部
から下向きに延びる第2の支持壁112とを備えてい
る。
【0112】第1の支持壁111は、第3の凸部20c
の下方において、筐体2の幅方向に沿って延びている。
第1の支持壁111の上面は、上記収納空間75に臨ん
でおり、この第1の支持壁111の上面にAC電源ユニ
ット76が取り付けられている。
【0113】第2の支持壁112は、ロアハウジング4
の後壁4eと回路基板32の後端部との間において、後
壁4eと向かい合うように起立されている。第2の支持
壁112は、コネクタ34や電源コネクタ35を支持し
ており、この第2の支持壁112の下端部は、ロアハウ
ジング4の底壁4eに接している。
【0114】このような構成によると、ヒートシンク6
5のパネル部110は、第3の凸部20cの下方に向け
て延びているので、このヒートシンク65が筐体2の内
部に向けて拡張された状態となる。そのため、筐体2の
内部でのヒートシンク65の放熱面積が増大し、TCP
40の熱を筐体2の内部の広い範囲に亘って拡散させる
ことができる。
【0115】また、このパネル部110の第1の支持壁
111は、AC電源ユニット76を支持しているので、
AC電源ユニット76が発熱した場合に、このAC電源
ユニット76の熱を第1の支持壁111から放熱部67
や第2の支持壁112に直接逃がすことができる。した
がって、AC電源ユニット76の熱を、放熱部67や第
2の支持壁112を利用して自然放熱させることがで
き、AC電源ユニット76の熱が収納空間75に籠り難
くなる。
【0116】さらに、上記構成によると、コネクタ3
4,35やAC電源ユニット76は、ヒートシンク76
のパネル部110に支持されているので、これらコネク
タ34,35やAC電源ユニット76を支持するための
専用のブラケット類が不要となり、コンピュータ1の部
品点数を削減することができる。
【0117】図9の(A)(B)は、本発明の第4の実
施の形態を開示している。この第4の実施の形態は、T
CP40およびAC電源ユニット76の発熱量が比較的
少なく、電動ファンを必要としない場合に好適する構成
を開示しており、コンピュータ1やヒートシンク65の
基本的な構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
そのため、第4の実施の形態において、上記第1の実施
の形態と同一構成部分には、同一の参照符号を付して、
その説明を省略する。
【0118】図9の(A)(B)に示すように、上記放
熱部67の第2の壁71bには、通気口121が開口さ
れている。通気口121は、支持壁87a,87bの間
の嵌合溝88を介して収納空間75に連なっている。そ
のため、収納空間75および筐体2の内部には、通気口
121を介して外気が流れ込むようになっている。
【0119】嵌合溝88には、電動ファン83の代わり
にフィルタ122が取り外し可能に支持されている。フ
ィルタ122は、例えばスポンジのような通気性を有す
る材料にて構成され、上記通気口121を通じて収納空
間75に埃等の異物が侵入するのを防いでいる。
【0120】このような構成によると、第1ないし第3
の壁71a〜71cによって囲まれた収納空間75に滞
留しようとする熱は、通気口121を通じて放熱部67
および筐体2の外方に放出され、収納空間75に熱が籠
り難くなる。それとともに、収納空間75には、通気口
121を介して外気が流れ込むので、収納空間75およ
び筐体2の内部の通気性が良好となり、収納空間75や
筐体2の内部の温度上昇を防止することができる。
【0121】したがって、TCP40およびAC電源ユ
ニット76の発熱量が比較的少なく、電動ファンを併用
する必要がないような場合に、放熱部67からの自然放
熱のみで対処することができ、上記TCP40およびA
C電源ユニット76を効率良く冷却することができる。
【0122】また、フィルタ122の存在により、通気
口121から収納空間75に埃等の異物が侵入するのを
阻止することができ、この異物の侵入に伴うコンピュー
タ1の誤動作を未然に防止することができる。
【0123】なお、上記第4の実施の形態においては、
放熱部67の第2の壁71bに通気口121を形成した
が、この第2の壁71bばかりでなく、第1および第3
の壁71a,71cに通気口を形成しても良い。
【0124】図10や図11は、本発明の第5の実施の
形態を開示している。この第5の実施の形態は、主にヒ
ートシンク130の形態が上記第1の実施の形態と相違
しており、それ以外のコンピュータ1の基本的な構成
は、第1の実施の形態と同様である。そのため、第5の
実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同一構
成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略す
る。
【0125】図11に示すように、上記ヒートシンク1
30は、第1のヒートシンク131と第2のヒートシン
ク132とを備えている。第1のヒートシンク131
は、平坦な集熱部133と、この集熱部133の後端か
ら上向きに延びるファン支持部134とを有している。
【0126】集熱部133は、コールドプレート47の
上面47bにねじ止めされている。この集熱部133
は、アッパハウジング5の上壁5aと向かい合ってお
り、この集熱部133の上面にAC電源ユニット76が
取り付けられている。ファン支持部134は、AC電源
ユニット76の直後に位置されており、このファン支持
部134に電動ファン83が支持されている。電動ファ
ン83は、アッパハウジング5の第3の凸部20cの後
面壁30bと向かい合っており、この後面壁30bに
は、電動ファン83に連なる排気口135が形成されて
いる。
【0127】そのため、電動ファン83が駆動される
と、筐体2の内部の空気が吸引され、この空気は、冷却
風となって集熱部133やAC電源ユニット76の周囲
を流れた後に、排気口135から筐体2の外方に排出さ
れる。
【0128】第2のヒートシンク132は、平坦な集熱
部138と、この集熱部138に連なる放熱部139と
を有している。集熱部138は、カバープレート56の
下面にねじ止めされ、回路基板32の下方に位置されて
いる。放熱部138は、回路基板32の下方において、
ロアハウジング4の底壁4aと向かい合うとともに、こ
の底壁4aを貫通して筐体2の外方に露出されている。
【0129】すなわち、底壁4aの後部には、開口部1
40が形成されている。開口部140は、第3の凸部2
0cの下方において筐体2の幅方向に沿って延びてお
り、この開口部140に上記放熱部139が嵌め込まれ
ている。放熱部139の下面は、底壁4aの下面と略同
一平面上に位置されている。この放熱部139の下面に
は、複数の放熱用の凹部141が形成されている。凹部
141は、筐体2の幅方向に沿って延びている。これら
凹部141の存在により、放熱部139が凹凸面となっ
て、その表面積が充分に確保されている。
【0130】また、図10に示すように、ロアハウジン
グ4の底壁4aの四隅には、下向きに突出する座143
が形成されている。これら座143は、コンピュータ1
を机の天板144(図11に二点鎖線で示す)に置いた
時に、この天板144に接するようになっている。その
ため、コンピュータ1の底壁4aと天板144との間に
は、座143の高さに応じた隙間145が形成され、こ
の隙間145に上記放熱部139が露出されるようにな
っている。
【0131】このような構成において、TCP40の電
力消費に伴いICチップ42が発熱すると、このICチ
ップ42の熱は、受熱部50からコールドプレート47
に伝えられるとともに、カバー55のカバープレート5
6に伝えられる。コールドプレート47には、第1のヒ
ートシンク131の集熱部133が取り付けられている
ので、コールドプレート47に伝えられた熱は、上記集
熱部133に逃がされ、ここから筐体2の内部に自然放
熱される。
【0132】この場合、集熱部133には、変換動作中
に発熱するAC電源ユニット76が取り付けられている
ので、このAC電源ユニット76の熱も集熱部133に
伝えられ、ここから筐体2の内部に自然放熱される。
【0133】そして、電動ファン83が駆動されると、
筐体2の内部の空気が吸引され、この空気が冷却風とな
って第1のヒートシンク131やAC電源ユニット76
の周囲を流れるので、これら第1のヒートシンク131
やAC電源ユニット76が強制的に冷却される。そのた
め、第1のヒートシンク131やAC電源ユニット76
の放熱効率が向上するとともに、筐体2の内部の温度上
昇も抑えられる。
【0134】一方、カバープレート56には、第2のヒ
ートシンク132の集熱部138が取り付けられている
ので、カバープレート56に伝えられた熱は、集熱部1
38に逃がされ、ここから放熱部139に伝えられる。
放熱部139は、ロアハウジング4の開口部140から
筐体2の下方に露出されているため、この放熱部139
は、直接大気にさらされることになる。したがって、放
熱部139に伝えられた熱は、筐体2の下方に自然放熱
されることになり、その分、ヒートシンク130の放熱
効率を高めることができる。
【0135】しかも、コンピュータ1が机の天板144
に置かれている場合でも、この天板144と底壁4aと
の間には、外気が流通するような隙間145が存在する
ので、放熱部139の周囲に熱気が籠ることはない。こ
のため、放熱部139がコンピュータ1の底に位置する
にも拘らず、この放熱部139の放熱性能を充分に確保
することができる。
【0136】なお、上記実施の形態においては、発熱す
る回路素子としてTCPを例に掲げて説明したが、この
回路素子はTCPに特定されるものではなく、その他の
LSIパッケージであっても良い。
【0137】また、上記実施の形態においては、回路基
板の裏面にTCPを実装したが、この回路基板の表面に
TCPを実装しても良く、かつ、このTCPの実装姿勢
も上記実施の形態に特定されないことは勿論である。
【0138】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ヒートシ
ンクに伝えられた熱を大気中に直接放熱することができ
る。このため、筐体の内部に自然放熱している従来のも
のに比べて、ヒートシンクの放熱性能を高めることがで
き、発熱する回路素子の放熱を効率良く行うことができ
る。また、筐体の内部に放熱部を収容するスペースを確
保する必要もないので、筐体を薄くコンパクトに形成す
ることができ、機器の小型化にも無理なく対応できると
いった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るポータブルコ
ンピュータの斜視図。
【図2】ディスプレイユニットを閉じた状態のポータブ
ルコンピュータの斜視図。
【図3】ヒートシンクの取り付け部分を示すポータブル
コンピュータの断面図。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図。
【図5】 回路基板からコールドプレートおよびカバー
を取り外した状態を分解して示す斜視図。
【図6】回路基板にTCP、コールドプレートおよびカ
バーを取り付けた状態を示す断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるヒートシン
クの取り付け部分を示すポータブルコンピュータの断面
図。
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるヒートシン
クの取り付け部分を示すポータブルコンピュータの断面
図。
【図9】(A)は、本発明の第4の実施の形態における
ヒートシンクの取り付け部分を示すポータブルコンピュ
ータの断面図。(B)は、図9の(A)のB−B線に沿
う断面図。
【図10】本発明の第5の実施の形態におけるポータブ
ルコンピュータの斜視図。
【図11】ヒートシンクの取り付け部分を示すポータブ
ルコンピュータの断面図。
【符号の説明】
2…筐体 3…ディスプレイユニット 4a…底壁 13…キーボード 28a,28b…脚部 32…回路基板 40…回路素子(TCP) 65,130…ヒートシンク 67,139…放熱部 143…座

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の箱状の筐体と;この筐体の
    内部に収容され、動作中に発熱する回路素子と;上記筐
    体の内部に収容され、上記回路素子から伝えられる熱を
    放出するためのヒートシンクと;を備えており、 上記ヒートシンクは、上記筐体の外方に露出された放熱
    部を有していることを特徴とする携帯形機器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記筐体は、
    キーボードが配置された上壁を有し、上記ヒートシンク
    の放熱部は、上記キーボードの後方において上記筐体の
    上壁から突出されていることを特徴とする携帯形機器。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記ヒートシ
    ンクの放熱部は、上記筐体の上壁から上向きに延びる第
    1の壁と、この第1の壁と向かい合う第2の壁と、これ
    ら第1の壁の上端と第2の壁の上端とを結ぶ第3の壁と
    を有する中空状をなしており、この放熱部は、上記筐体
    の幅方向に延びていることを特徴とする携帯形機器。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記放熱部
    は、上記第1ないし第3の壁によって囲まれる収納空間
    を有し、この収納空間は、上記筐体の内部に連なるとと
    もに、この収納空間に動作中に発熱する回路部品を含む
    AC電源ユニットを配置したことを特徴とする携帯形機
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの記載にお
    いて、上記放熱部は、多数の放熱用の凹凸を備えている
    ことを特徴とする携帯形機器。
  6. 【請求項6】 請求項4の記載において、上記放熱部
    は、上記収納空間を排気するための電動ファンを有し、
    この電動ファンは、上記放熱部の第3の壁に支持されて
    いるとともに、この第3の壁は、上記電動ファンと向か
    い合う排気口を有していることを特徴とする携帯形機
    器。
  7. 【請求項7】 請求項6の記載において、上記電動ファ
    ンは、ロータを支持するファンケースを有し、上記放熱
    部の第3の壁は、上記ファンケースが取り外し可能に嵌
    合される嵌合溝を有していることを特徴とする携帯形機
    器。
  8. 【請求項8】 請求項2の記載において、上記キーボー
    ドは、筐体の内部に露出される金属製の補強板を有し、
    この補強板は、熱伝達手段を介して上記ヒートシンクに
    連結されていることを特徴とする携帯形機器。
  9. 【請求項9】 請求項3の記載において、上記第1ない
    し第3の壁のうちの少なくとも一つの壁は、通気口を有
    し、この通気口にフィルタを取り付けたことを特徴とす
    る携帯形機器。
  10. 【請求項10】 上面にキーボードが配置された箱状の
    筐体と;上記キーボードの後方において上記筐体に回動
    可能に支持された一対の脚部を有するディスプレイユニ
    ットと;上記筐体の内部に収容され、動作中に発熱する
    回路素子を含む回路基板と;上記筐体の内部に収容さ
    れ、上記回路素子から伝えられる熱を放出するためのヒ
    ートシンクと;を備えており、 上記ヒートシンクは、上記キーボードの後方において上
    記筐体の上面から突出された放熱部を有し、この放熱部
    は、上記ディスプレイユニットの脚部の間に位置されて
    いることを特徴とする携帯形機器。
  11. 【請求項11】 請求項10の記載において、上記ディ
    スプレイユニットの脚部は、上記筐体の幅方向に離間し
    て配置されており、また、上記ヒートシンクの放熱部
    は、上記脚部の間において上記筐体の幅方向に延びてい
    るとともに、この筐体の外観に適合する形状を備えてい
    ることを特徴とする携帯形機器。
  12. 【請求項12】 請求項11の記載において、上記ヒー
    トシンクの放熱部は、上記筐体の上面から上向きに延び
    る第1の壁と、この第1の壁と向かい合う第2の壁と、
    これら第1の壁の上端と第2の壁の上端とを結ぶ第3の
    壁とを有する中空状をなしており、これら第1ないし第
    3の壁は、互いに共同して上記筐体の内部に連なる収納
    空間を形成し、この収納空間に動作中に発熱する回路部
    品を含むAC電源ユニットを配置したことを特徴する携
    帯形機器。
  13. 【請求項13】 請求項12の記載において、上記放熱
    部は、上記収納空間を排気するための電動ファンを有
    し、この電動ファンは、上記放熱部の第3の壁に支持さ
    れていることを特徴とする携帯形機器。
  14. 【請求項14】 請求項12の記載において、上記筐体
    は、後壁を有し、上記回路基板は、その後壁と向かい合
    う後端部に上記筐体の後方に露出されるコネクタを有
    し、また、上記ヒートシンクは、上記コネクタを支持す
    るパネル部を一体に備えていることを特徴とする携帯形
    機器。
  15. 【請求項15】 請求項14の記載において、上記パネ
    ル部は、上記収納空間と筐体の内部との間に介在される
    支持壁を有し、この支持壁に上記AC電源ユニットが支
    持されていることを特徴とする携帯形機器。
  16. 【請求項16】 底壁を有する筐体と;この筐体の内部
    に収容され、動作中に発熱する回路素子を含む回路基板
    と;上記筐体の内部に収容され、上記回路素子から伝え
    られる熱を放出するためのヒートシンクと;を備えてお
    り、 上記ヒートシンクは、上記筐体の底壁を通じて上記筐体
    の下方に露出される放熱部を有していることを特徴とす
    る携帯形機器。
  17. 【請求項17】 請求項16の記載において、上記筐体
    は、上記底壁から下向きに突出する座を備えていること
    を特徴とする携帯形機器。
  18. 【請求項18】 請求項17の記載において、上記放熱
    部は、上記底壁と略同一平面上に位置されており、この
    放熱部の下面には、多数の放熱用の凹凸が形成されてい
    ることを特徴とする携帯形機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286785A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Fujitsu Ltd 電子機器および冷却部品
US7405933B2 (en) 2003-05-07 2008-07-29 Fujitsu Limited Cooling device, substrate, and electronic equipment

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