JP2015079841A - 光半導体装置用リードフレーム基体、光半導体装置用リードフレーム、および光半導体装置用リードフレームの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光半導体装置用リードフレームに用いる基体(1)であって、前記基体の表面から深さ1μmまでの範囲(1a)において、断面から観察したときの平均結晶粒径が0.2μm以上1μm以下(但し析出物および晶出物を除く)である、光半導体装置用リードフレーム基体、その基体を用いた光半導体装置用リードフレームおよびその製造方法。
【選択図】図1
Description
このように、基材表面の結晶粒径を制御した、光沢めっき化に関する技術が開発されつつある。
(1)光半導体装置用リードフレームに用いる基体であって、
前記基体の表面から深さ1μmまでの範囲において、断面から観察したときの平均結晶粒径が0.2μm以上1μm以下(但し析出物および晶出物を除く)であることを特徴とする、光半導体装置用リードフレーム基体。
(2)前記基体の表面における算術平均粗さRaが、0.1μm以下であることを特徴とする、(1)項に記載の光半導体装置用リードフレーム基体。
(3)前記基体の表面における最大高さRzが、0.35μm以下であることを特徴とする、(1)または(2)項に記載の光半導体装置用リードフレーム基体。
(4)前記基体が、銅もしくは銅合金、鉄もしくは鉄合金、またはアルミニウムもしくはアルミニウム合金からなることを特徴とする、(1)〜(3)項のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム基体。
(5)(1)〜(4)項のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム基体を有してなる光半導体装置用リードフレームであって、その最表面に、銀または銀合金からなる反射層を有することを特徴とする、光半導体装置用リードフレーム。
(6)前記反射層の被覆厚が、0.2〜2μmであることを特徴とする、(5)項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
(7)前記基体と前記反射層との間に、中間層を厚さ0.001〜1μmで有してなることを特徴とする、(5)または(6)項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
(8)前記中間層が、ニッケルもしくはニッケル合金、コバルトもしくはコバルト合金、パラジウムもしくはパラジウム合金、ロジウムもしくはロジウム合金、ルテニウムもしくはルテニウム合金、イリジウムもしくはイリジウム合金、金もしくは金合金、および銅もしくは銅合金からなる群から選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする、(7)項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
(9)前記中間層を、1層以上3層以下の単層または復数層として有することを特徴とする、(7)または(8)項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
(10)(5)〜(9)項のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレームを製造する方法であって、前記反射層を電気めっき法で形成することを特徴とする、光半導体装置用リードフレームの製造方法。
(11)前記反射層を電気めっき法で形成する時のめっき液が、光沢銀めっき液または光沢銀合金めっき液であることを特徴とする、(10)項に記載の光半導体装置用リードフレームの製造方法。
(12)前記光沢銀めっき液または光沢銀合金めっき液に、少なくともセレン含有化合物もしくはアンチモン含有化合物のいずれかを添加することを特徴とする、(11)項に記載の光半導体装置用リードフレームの製造方法。
また、最大高さRzとは、JIS B0601−2001で規定される表面粗さである。
また、本発明の光半導体装置用リードフレームによれば、反射層の厚さが薄くても光沢度が高く反射率に優れるので、光半導体装置用リードフレームとして優れる。さらに、曲げ加工を行った際でもめっき割れが生じにくいので、使用銀量が少なく、かつ環境に優しい光半導体装置用リードフレームとして好適なものである。
本発明によれば、光半導体装置用リードフレームに用いる基体(図中の1)において、基体の表面(図中の1b)から深さ1μmまでの範囲(1a)において、厚さ方向の断面を観察したときの平均結晶粒径が0.2μm以上1μm以下(但し析出物および晶出物を除く)である。ここで、基体の表面から深さ1μmまでの範囲とは、加工変質層領域を含むことを意味する。また、基体の表面から深さ1μmまでの範囲(領域)とは、図1(b)に1aとして示した領域であり、本書では「基体の所定深さまでの表面領域」ともいう。
本発明の前記基体によれば、基体の表面から深さ1μmまでの範囲における結晶粒径を0.2μm以上1μm以下とすることで、その上に光沢銀めっき層または光沢銀合金めっき層を反射層(図中の2)として設けると、そのめっき被覆厚が従来のものより薄くても同等以上の高い光沢度および反射率が得られる。これに対して、従来は、めっき被覆を3μm程度以上のめっき被覆厚で設けないと十分な鏡面光沢度、具体的には光沢度で1.5以上のものが得られなかった。
なお、図中、3は光半導体素子(発光素子)、4はボンディングワイヤである。反射層2と光半導体素子3とは、ボンディングワイヤ4によって電気的に接続される。図示しないが、前記光半導体素子を搭載したリードフレームについて、光半導体素子とその周囲を樹脂で封止することによって、光半導体装置が得られる。
前記範囲内の平均結晶粒径であれば前記の効果は十分に得られるが、より一層の効果を得るためには0.3〜0.5μmの平均結晶粒径であることが好ましい。
これらの結果、反射層表面での光の反射率が高まるので、反射層の厚さや、また、中間層の厚さと反射層の厚さの合計を、いずれも従来よりも薄くすることができる。
本発明においては、基体の表面から深さ1μmまでの範囲にある母材の結晶粒の平均結晶粒径を以下の方法で制御する。
常法にて基体を製造した後、圧延やバフ工程によって加工変質層が形成された場合は、その表層を溶解することで基体の表面から深さ1μmまでの平均結晶粒径を整えるか、もしくは得られた基体に焼鈍などの熱処理を施すことで、前記平均結晶粒径を所望の範囲内に制御できる。また、前記バフ工程を省略し、表層に加工変質層を形成させないなどの手法によって、前記平均結晶粒径を所望の範囲内に制御することも可能である。
例えば、基体の製造後にその表面を溶解処理に付すことで微小な非結晶及び加工変質層を溶解し、基体の表面から深さ1μmまでの範囲にある母材の結晶粒の平均結晶粒径を制御することができる。この溶解処理には、種々の酸を用いることができ、具体的には、(硫酸+過酸化水素水)、王水、フッ化水素酸などの酸を挙げることができる。
まず、測定対象となる銅合金条材などにおいて、その圧延方向に平行な面であってかつ深さ方向とも平行な面と、別途、その圧延方向に平行な面であってかつ深さ方向に垂直な面とで、FIB(Focused Ion Beam、集束イオンビーム)にて切断して切断面を露出させた後、倍率を8000〜15000倍として該切断面をSIM(Scanning Ion Microscope、走査イオン顕微鏡)で観察する。次いで、当該切断面において、基体の表面から1μmまでの深さで視野中に存在するすべての結晶粒の粒径を1個ずつ測定し、その平均値を算出する。これを合計で3視野について行う。視野の枠を横切って一部しか見えない粒子はカウントせず、3視野での測定値の平均値を求めて、これを平均結晶粒径とする。
本発明において、結晶粒の個々の粒径は、結晶粒内を横断することのできる深さ方向(すなわち、厚さ方向(ND))に最も長い線分と、深さ方向に垂直な方向(すなわち、加工方向(RD)または幅方向(TD))に最も長い線分との平均値として定義する。
本発明においては、前記基体表面の算術平均粗さRaを、以下の方法で制御する。
算術平均粗さRaは、測定長さ全体の平均粗度である。そこで、基体を製造する際の圧延ロール表面を算術平均粗さRaが0.12μm以下、好ましくは0.1μm以下、さらに好ましくは0.08μm以下となるように研磨しておいて、その研磨した圧延ロールを用いて圧延加工することで基体を製造すれば、基体表面の算術平均粗さRaを所望の範囲に制御することができる。あるいは、基体表面の算術平均粗さRaは、圧延後の基体表面を機械的に研磨紙によって研磨し、所望の表面粗度Raに調整することでも制御することができる。さらには、圧延加工後の基体表面を、酸洗処理し、その溶解状態を制御することで基体表面を所望の表面粗度Raに制御することもできる。さらには、圧延時に、動粘度が3〜10cSt(センチストークス)の圧延油と、前記ロール表面が所望の算術平均粗さRaである圧延ロールとを組み合わせて用いて圧延することで、基体表面を所望の表面粗度Raに制御することもできる。この圧延油と圧延ロールの組合せによれば、例えばRaが0.08μmの圧延ロールを使用して動粘度7cStの圧延油と組み合わせて圧延することで、Raが0.03μm、Rzが0.3μmの基体表面を得ることができる。
Rzは最大高さであるため、同一の算術平均粗さRaを有する基体表面であっても、異なる最大高さRzを有するように調整することができる。例えば、圧延ロール表面の凹凸の深さを、圧延前の圧延ロール研磨時に制御しておけばよい。つまり、所望の最大凹凸を有する研磨紙を使用して圧延ロールを研磨しておき、その圧延ロールを使用して圧延することで基体を製造すれば、基体表面の最大高さRzを所望の範囲に制御することができる。さらに基体表面の最大高さRzは、前記の圧延油と圧延ロールの組み合わせによっても制御することができる。例えばRaが0.08μmの圧延ロールを使用して動粘度が4cStの圧延油と組み合わせて圧延することで、Raが0.08μm、Rzが0.35μmの基体表面を得ることができる。
本発明においては、基体を構成する金属または合金の材料としては、銅もしくは銅合金、鉄もしくは鉄合金、またはアルミニウムもしくはアルミニウム合金等が好ましく、中でも導電性の良い銅または銅合金が好ましい。
例えば、銅合金としては、CDA(Copper Development Association)掲載合金である「C14410(Cu−Sn系銅合金材料、例えば、Cu−0.15Sn、古河電気工業(株)製、商品名:EFTEC−3)」、「C19400(Cu−Fe系銅合金材料、例えば、Cu−2.3Fe−0.03P−0.15Zn)」、および「C18045(Cu−Cr−Sn−Zn系銅合金材料、例えば、Cu−0.3Cr−0.25Sn−0.5Zn、古河電気工業(株)製、商品名:EFTEC−64T)」等を用いることができる。ここで、各元素の前の数字の単位は質量%である。これらの基体は、それぞれ導電率や強度などの特性が異なるため、適宜要求特性により選定して使用することができる。光半導体装置用リードフレームの放熱性を向上させるという観点からは、導電率が50%IACS以上の銅合金の条材とすることが好ましい。
また、アルミニウムもしくはアルミニウム合金としては、例えば「A1100」、「A2014」、「A3003」、および「A5052」などのアルミニウムまたはアルミニウム合金を使用することができる。これらの「AXXXX」は、それぞれ日本工業規格(例えば、JIS H 4000:2006など)にその成分が規定されている。
本発明においては、基体の厚さには特に制限はないが、通常0.05mm〜1mmであり、好ましくは0.1mm〜0.8mmである。
本発明の前記基体上に、最表層として、銀または銀合金からなる反射層を形成することで、反射層厚が薄くても光沢度及び光の反射率に優れた光半導体装置用リードフレームを得ることが出来る。特に、従来の光沢銀めっき液を用いためっき被覆(反射層)においては、めっき厚が少なくとも2μm以上ないと光沢度1.5以上を得ることが難しく、特に表面粗度が平滑な基体でも所望の反射率を達成できない場合があった。光沢銀めっき液の性質上、めっき層形成の初期に析出する結晶粒が光沢化に重要である。本発明においては、この初期段階の析出を適正に制御するものである。
さらには、本発明の光半導体装置用リードフレームによれば、光の反射率が、波長450nmで90%以上、波長600nmで95%以上を奏することができる。
反射層は厚さを2μm以上としても前記効果は発揮されるが、貴金属使用量が増大し、かつ、反射率向上の効果も飽和する。一方、下限値に関しては、特に制限されるものではないが、耐熱性及び反射率を向上させるための再結晶めっき層を形成するには0.2μm以上が好ましい。これらを考慮して、反射層の厚さは、好ましくは0.2〜2μm、より好ましくは0.5〜2μm、特に好ましくは1〜2μmである。
なお、反射率の低下率は、下記式で示すものとする。
低下率(%)={(初期の反射率−加熱後の反射率)/初期の反射率}×100
さらに本発明において、前記基体と反射層の間に、中間層を好ましくは厚さ0.001〜1μmで形成することで、前記基体と反射層の密着性及び得られるリードフレームの耐熱性をより効果的に改善できる。この中間層は、基体の所定深さまでの表面領域の結晶粒径の影響により引き続き微細に成長し、最表層の前記反射層での反射率向上に寄与する。しかしながら、中間層の厚さが厚くなりすぎると基体の平滑性を損なう可能性があることと、曲げ加工性を考慮して、中間層の厚さは最大でも1μmまでとする。一方、中間層の厚さの下限値は、耐熱性改善および曲げ加工性向上を考慮して、0.001μm以上が適当である。これらを考慮し、中間層の厚さは、より好ましくは0.01〜0.8μm、さらに好ましくは0.2〜0.5μmである。
添付の図面には、中間層5を設けた態様を図2に示した。一方、中間層5を設けない態様を図1に示した。
中間層の形成は、電気めっき(湿式めっき)、蒸着、スパッタ法などによるが、電気めっき法が最も簡便で生産性がよいため好ましい。めっき条件は常法に従って適宜に設定することができる。
さらに本発明は、反射層は電気めっき法で形成することで、より生産性良く効果的に形成できるため好ましい。特に光沢銀めっき液を用いた電気めっき法によれば、優れた光沢度を持ち高反射率な反射層を形成することができる。光沢銀めっきまたは光沢銀合金めっきは、銀めっき層または銀合金めっき層の直下に存在する層(中間層か、あるいは基体)の結晶粒径に整合して初期析出が得られるが、その結晶が微細なだけではなく、特定の結晶粒径を有する本発明の基体において大変効果的であることが分かった。
特に、光沢銀めっき液に添加剤としてセレン含有化合物またはアンチモン含有化合物を含有しためっき液を用いることが好ましい。セレン含有化合物の例としては、酸化セレン、セレノシアン酸カリウム、亜セレン酸などが挙げられる。また、アンチモン含有化合物の例としては、酒石酸アンチモニルカリウムなどが代表例である。これらのセレン含有化合物またはアンチモン含有化合物は、通常銀めっき液に1体積%以下の容量で含有させ、これらの化合物を少なくとも1種以上含有させることが好ましい。
めっき液は、その他の成分として、界面活性剤や有機系レベラーを含有していても構わない。
また、比較例2では、最終焼鈍の熱処理温度を600℃で6時間とした。この結果、基体の表面から深さ1μmまでの範囲にある母材の結晶粒の平均結晶粒径は、前記所定の結晶粒径を外れて大きかった。
一方、従来例では、圧延ロール粗度をRa=1.3μmとすることによって、算術平均粗さRaは本発明で規定する所定の範囲内を満たすが、最大高さRzは本発明で規定する所定の範囲を外れるように調整した。
[カソード電解脱脂]
脱脂液:NaOH 60g/L
脱脂条件:電流密度 2.5A/dm2、温度 60℃、脱脂時間 60秒
[酸洗]
酸洗液:10%硫酸
酸洗条件:浸漬時間 30秒、温度 室温(25℃)
[Agストライクめっき]0.01μm
めっき液:KAg(CN)2 4.45g/L、KCN 60g/L
めっき条件:電流密度 2A/dm2、処理時間 4秒、温度 25℃
[Niめっき]
めっき液:Ni(SO3NH2)2・4H2O 500g/L、NiCl2 30g/L、H3BO3 30g/L
めっき条件:電流密度 5A/dm2、温度 50℃
[Coめっき]
めっき液:Co(SO3NH2)2・4H2O 500g/L、CoCl2 30g/L、H3BO3 30g/L
めっき条件:電流密度 5A/dm2、温度 50℃
[Rhめっき]
めっき液:RHODEX(商品名、日本エレクトロプレイティングエンジニヤース(株)製)
めっき条件:電流密度 1.3A/dm2、温度 50℃
[Pdめっき]
めっき液:Pd(NH3)2Cl2 45g/L、NH4OH 90ml/L、(NH4)2SO4 50g/L
めっき条件:電流密度 1A/dm2、温度 30℃
[Auめっき]
めっき液:KAu(CN)2 14.6g/L、C6H8O7 150g/L、K2C6H4O7 180g/L
めっき条件:電流密度 1A/dm2、温度 40℃
[Cuめっき]
めっき液:CuSO4・5H2O 250g/L、H2SO4 50g/L、NaCl 0.1g/L
めっき条件:電流密度 6A/dm2、温度 40℃
[Ruめっき]
めっき液:RuNOCl3・5H2O 10g/L、NH2SO3H 15g/L
めっき条件:電流密度 1A/dm2、温度 50℃
[光沢Ag−Seめっき]
めっき液:AgCN 75g/L、KCN 120g/L、K2CO3 15g/L、添加剤(Se含有化合物、AG−20(商品名、メタローテクノロジーズジャパン社製)) 20ml/L
めっき条件:電流密度 6A/dm2、温度 30℃
[光沢Ag−Sbめっき]
めっき液:AgCN 75g/L、KCN 150g/L、K2CO3 15g/L、添加剤(Sb含有化合物、AG−10C(商品名、メタローテクノロジーズジャパン社製)) 30ml/L
めっき条件:電流密度 6A/dm2、温度 25℃
(1B)反射率測定:分光光度計(V660(商品名、日本分光(株)製))において、皮膜形成後の全反射率を300nm〜800nmにかけて連続測定を実施した。このうち、450nmおよび600nmにおける全反射率(%)を表1−2に示す。それぞれ波長450nmでの全反射率を90%以上、波長600nmでの全反射率を95%以上であることを要求特性とした。
(1C)耐熱性:120℃の温度で120時間、大気中にて熱処理を行った後、上記反射率測定を実施した。その結果、波長450nmおよび波長600nmの全反射率を表1−2に示し、120時間後の全反射率の低下率が25%以内であることで、耐熱性が特に優れるレベルとして表1−2に示した。なお、低下率=(初期の反射率−加熱後の反射率)/初期の反射率×100(%)で示すものとする。
(1D)曲げ加工性:各試料について、曲げ加工半径0.25mmにてV曲げ試験を圧延方向に対して直角方向(GW)に実施後、その頂上部をマイクロスコープ(VHX200(商品名);キーエンス社製)にて観察倍率200倍で観察した。その結果、割れが認められなかったものを「優」として「○」で示し、実用上問題とならない軽微な割れが生じているものを「可」として「△」で示し、実用上問題となる大きな割れが生じたものを「不可」として「×」で、表1−2に示した。
1a 基体の表面から深さ1μmまでの領域
1b 基体の表面
2 反射層
3 光半導体素子
4 ボンディングワイヤ
5 中間層
Claims (12)
- 光半導体装置用リードフレームに用いる基体であって、
前記基体の表面から深さ1μmまでの範囲において、断面から観察したときの平均結晶粒径が0.2μm以上1μm以下(但し析出物および晶出物を除く)であることを特徴とする、光半導体装置用リードフレーム基体。 - 前記基体の表面における算術平均粗さRaが、0.1μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の光半導体装置用リードフレーム基体。
- 前記基体の表面における最大高さRzが、0.35μm以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の光半導体装置用リードフレーム基体。
- 前記基体が、銅もしくは銅合金、鉄もしくは鉄合金、またはアルミニウムもしくはアルミニウム合金からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム基体。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム基体を有してなる光半導体装置用リードフレームであって、その最表面に、銀または銀合金からなる反射層を有することを特徴とする、光半導体装置用リードフレーム。
- 前記反射層の被覆厚が、0.2〜2μmであることを特徴とする、請求項5に記載の光半導体装置用リードフレーム。
- 前記基体と前記反射層との間に、中間層を厚さ0.001〜1μmで有してなることを特徴とする、請求項5または6に記載の光半導体装置用リードフレーム。
- 前記中間層が、ニッケルもしくはニッケル合金、コバルトもしくはコバルト合金、パラジウムもしくはパラジウム合金、ロジウムもしくはロジウム合金、ルテニウムもしくはルテニウム合金、イリジウムもしくはイリジウム合金、金もしくは金合金、および銅もしくは銅合金からなる群から選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする、請求項7に記載の光半導体装置用リードフレーム。
- 前記中間層を、1層以上3層以下の単層または復数層として有することを特徴とする、請求項7または8に記載の光半導体装置用リードフレーム。
- 請求項5〜9のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレームを製造する方法であって、前記反射層を電気めっき法で形成することを特徴とする、光半導体装置用リードフレームの製造方法。
- 前記反射層を電気めっき法で形成する時のめっき液が、光沢銀めっき液または光沢銀合金めっき液であることを特徴とする、請求項10に記載の光半導体装置用リードフレームの製造方法。
- 前記光沢銀めっき液または光沢銀合金めっき液に、少なくともセレン含有化合物もしくはアンチモン含有化合物のいずれかを添加することを特徴とする、請求項11に記載の光半導体装置用リードフレームの製造方法。
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