JP2015078950A - X線検査装置 - Google Patents

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Kazuya Tsujino
和哉 辻野
上田 和幸
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Abstract

【課題】 簡単な構成で、死角を低減して検査精度を高めたX線検査を行うことが可能なX線検査装置を提供する。【解決手段】 透過型X線源10から放出されたX線5を、コリメータ15に設置された複数のスリット104a、104bにより複数のファンビームX線106a、106bに成形し、それぞれが検体108を透過させることにより複数のX線透過像を、複数の検出部110a、110bで検出するX線検査装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、商品や荷物等の内部を検査する非破壊検査等に適用されるX線検査装置に関する。
近年、インライン検査の手法を採用することによって、各種検体の検査処理能力を高めた放射線検査装置が公知である。このような検査装置において、異物、異常部位を正確かつ高速に検出するために、搬送方向においてX線源とX線検出器をそれぞれ複数配置し、一度の検査シーケンスで2方向からのX線透過像を取得するX線検査装置が提案されている。
特許文献1には、一対のX線源とX線検出器とからなる検査装置を、検体の搬送方向に2組併設したX線検査装置が開示されている。
この様に複数の方向からX線検査を行うことにより、1方向からの検査では死角となるような部分で見逃す可能性の有る異物についても、一度の検査シーケンスで検出が可能となる。
しかしながら、検体の搬送方向に複数のX線源を備えたX線検査装置においては、複数のX線源から放出する複数のX線束の品質を揃えること、において改善が求められていた。また、検体の搬送方向に複数のX線源を備えたX線検査装置においては、検査シーケンスにおいて連続にX線を照射する場合、X線検査装置のエネルギー利用効率を改善することで、省電力化することが求められる場合があった。
これらの問題を解決する手段として、1つのX線源に対し、一対のスリットを配置したコリメータを備えるX線検査装置が提案されている。特許文献2には、X線源と、複数のスリットを備えたコリメータと、かかる複数のスリットに対応してそれぞれが配置された複数の検出器と、を備えたX線検査装置が記載されている。特許文献2には、このような構成により、複数の検出器のそれぞれに向けてファンビームX線をそれぞれ照射可能とすることが開示されている。
特開平10−267867号公報 特表平10−513265号公報
参考例として、反射型X線源20と、搬送方向Dtに沿って配置された一対のスリット104a、104bと、搬送方向Dtに沿って配置された一対の検出部と、を備えた従来のX線検査装置200を図6(a)に示す。図6(b)は、図6(a)に記載のX線検査装置を断面B−B’からみた断面模式図である。
本参考例のX線検査装置200においては、検出部110a、110b毎に、観測されるみかけの焦点サイズが異なるという問題が生じる場合があった。本願明細書において、検出部がX線像として検出する焦点サイズを「みかけの焦点サイズ」と称する。
反射型X線源20においては、電子放出源3から放出された電子線束2が反射型ターゲット203に衝突し、焦点102の法線Nfから離れた方向にX線が取出される。この時、コリメータ15のスリット104a、104bによって成形されたファンビームX線106a、106bのように、法線Nfに対する取出し方向が異なると、ファンビームX線106a、106b各々に対応するみかけの焦点サイズが一致しない。ファンビームX線106bのみかけの焦点サイズに比べて、法線Nfに近いファンビームX線106aのみかけの焦点サイズが大きくなる。
また、本発明に係る放射線検査装置の焦点は、電子放出源からターゲットに照射された電子線束の焦点により実質的に規定される。従って、本願明細書においては、これ以降、ターゲット上に電子線束により規定され有限の焦点径を有する電子線焦点を焦点と称する。
また、本願明細書においては、取出し角とは焦点102の法線Nfを基準として、焦点102からスリットを通過して取出されるファンビームX線の中心軸方向の成す角度を取出し角と称する。
みかけの焦点サイズの取出し角依存性について、図3(a)、(c)を用いて説明する。図3(a)は、図8(a)に記載の反射型X線源20の反射型ターゲット203の周辺を拡大した参考例の部分拡大図である。
本参考例において、X線取り出し中心方向と反射型ターゲット203の傾斜面の角度をφ、電子線束照射幅をWとした時、X線取り出し中心方向からみた焦点サイズはW×tanφとなる。φは反射型ターゲットにおいて通常10°〜20°程度であるため、焦点サイズは電子線束照射幅Wの0.18〜0.36倍程度の小さなサイズとなる。
X線取り出し中心方向に対してθ(反時計回り方向を正の方向とする)だけ傾いた方向へ取出されたファンビームX線の焦点サイズはW/cosφ×sin(φ−θ)となる。そのため、図3(c)の破線が示すように、θが正の領域のファンビームX線106bについては、X線取り出し中心方向よりも焦点サイズが小さくなるのに対し、θが負の領域のファンビームX線106aについては、逆に焦点サイズが大きくなる。
従って、本参考例においては、X線検出器110bで得られた検査画像は鮮明であるのに対し、X線検出器110aで得られた検査画像は相対的に不明瞭となり、その結果、検出精度が低下してしまうという課題があった。
この影響を小さくするために、X線106a、106bの搬送方向Dtに平行な方向に沿った開き角を小さくすることが考えられる。しかしながら、このような配置をとるX線検査装置においては、複数方向からのX線検査で得られる検査画像間での差異も小さくなり、死角部の検出が困難となるため、やはり検出精度が低下してしまうという課題が生じた。
本発明のX線検査装置は、電子線束を放出する電子放出源と、前記電子線束が照射される照射面及び前記照射面に対向した放出面を有し、前記放出面から前記電子放出源と対向する側にX線を放出するターゲットとからなる透過型X線源と、複数のスリットが形成され、前記透過型X線源から放出されたX線を、前記スリットを通過させることによりファンビームX線に成形するコリメータと、前記複数のスリットのそれぞれを通過したファンビームX線が照射される位置に配置され、検体を透過したファンビームX線の強度を検出する複数の検出部と、前記検体を前記コリメータと前記検出部の間において、前記複数のスリットのそれぞれを通過したファンビームX線が順次照射されるように前記検体を搬送する搬送部と、を備えることを特徴とする。
本発明のX線検査装置によれば、複数のファンビームX線を利用しても、それらの照射方向による焦点サイズの差異を、従来よりも小さくすることが可能となるため、検査精度を損なうことなく、エネルギー効率が低下を抑制することが可能となる。
第1の実施形態のX線検査装置の一例を示す模式図である。 第1の実施形態のターゲット7の周辺部の部分拡大図である。 ターゲット種毎の放出角度依存性を説明する模式図(a)反射型ターゲット、(b)ターゲット、および、(c)ターゲット種毎の焦点サイズの放出角度依存性示すグラフである。 第2の実施形態のX線検査装置の一例を示す模式図である。 第3の実施形態のX線検査装置の一例を示す模式図(a)と、断面模式図(b)である。 本発明に適用可能な一対のスリットの実施形態(a)と変形例(b)、(c)と、搬送方向との関係を示す模式図である。 参考例の一対のスリット(a)、(b)と搬送方向との関係を示す模式図である。 反射型X線源を適用した参考例のX線検査装置を示す模式図(a)と、断面模式図(b)である。
本発明のX線検査装置に含まれる実施形態を図1〜図7を用いて説明する。本発明のX線検査装置を適用可能な破壊検査としては、検体中に存在する欠陥、異物、異常部位等の検出、あるいは、欠品等の有無を、透過X線の像コントラストとして検出する製品検査が含まれる。
<第1の実施形態>
図1および、図2は、本発明のX線検査装置1の第1の実施形態を示す模式図である。本実施形態のX線検査装置1は、図1に示すように、透過型のターゲット7を備えた透過型X線源10と、一対のスリット104a、104bを備えたコリメータと、搬送部と、一対の検出部110a、110bと、を備えている。
まず、透過型X線源10について、図1、図2を用いて説明する。透過型X線源10は、図1に示すように、電子放出源3と、電子放出源3に対向して配置されたターゲット7とを少なくとも備えている。電子放出源3と、ターゲット7とはそれぞれ真空容器に収納され、ターゲット7は、真空容器の開口部に接続されることにより透過型X線源10の端窓を構成している。
電子放出源3は、電子放出機構を有するものでも良く、CNT、Spindt等の冷陰極電子源、または、フィラメント型、含侵型等の熱陰極電子源が用いられる。
電子放出源3から放出された電子線束2は、図2に示すように、ターゲット7の照射面4に照射されて焦点102を形成する。焦点102で発生したX線は、焦点からターゲット7を透過して、X線106として電子放出源3と対向する側(真空容器の外部)に放出される。
本実施形態においては、図2に示すように、ターゲット7は、ターゲット層70とターゲット層を支持する透過基材71とで構成されている。ターゲット層70は、X線発生効率や耐熱性等が良いタングステン、レニウム、モリブデン、タンタル等の重金属元素を少なくとも含有する。また、ターゲット層70は、電子ビーム侵入長の0.5倍以上2倍程度の層厚をとることによりターゲット層自身の吸収による自己減衰を抑制して、ターゲット層の外に取り出される放射線発生の発生効率を高めることが可能となる。ターゲット層70の層厚は、0.5μm〜10μmが採用される。
透過基材71は、放熱性や、X線透過性の良い材料が好ましく、例えば、ダイヤモンドやベリリウム等の軽元素材料等がある。また、X線の減衰の抑制や、放熱性、真空保持性能の確保等から、透過基材71の基材厚は0.5mm〜3mm程度が採用される。
次に、本実施形態のX線検査装置1を構成する、透過型X線源10と、コリメータ15と、搬送部107と、検出部110a、110bと、の相互の配置関係について説明する。
まず、図1に示すように、透過型X線源10のターゲット7の放出面6の側において、放出面6に対向するように、一対のスリット104a、104bを有したコリメータ15が配置されている。透過型X線源10からは、一対のスリット104a、104bの両方を通過するような、円錐状又は放射角を有するファン形状のX線が放出される。一対のスリット104a、104bを通過したX線は、検体のうち関心部位の大きさより大きい照射範囲となるファン角と、検体の関心部位の大きさより十分小さな照射範囲となる放射角とを有するファン形状となる。
コリメータ15が放出面6と対向する側と反対側に、検体を所定の搬送方向Dtに移動させることが可能な搬送部107が配置されている。搬送部107は、検体をコリメータ15と検出部110a、110bの間において、スリット104a、104bのそれぞれを通過したファンビームX線が順次照射されるように前検体を搬送する。
所定の搬送方向Dtと一対のスリット104a、104bとは、後述する相互の幾何学的関係を満たしている。また、透過型X線源10の焦点102から一対のスリット104a、104bのそれぞれを通過する延長上であって、焦点102からの距離において搬送部107より遠方側に、一対の検出部110a、110bが配置されている。
コリメータ15は、一つの透過型X線源から放出された放射線5を一対のファンビームX線106a、106bのそれぞれに成形し分離する。一対の検出部110a、110bは、同一の検体を透過したファンビームX線の強度を検出し、強度に応じた電気信号を出力する。画像処理部(不図示)は、検出部110a、110bから出力された電気信号に基き、同一の検体を被写体とする2つのX線透過像を形成する。2つの透過像には、一対のスリット104a、104bと焦点102との位置関係に基づく視差情報を含有させることが可能となる。
次に、視差情報を含む2つのX線透過像を得るために必要な、一対のスリットの配置関係に関して図1、図6、図7を用いて説明する。
本発明のX線検査装置1に適用可能な、コリメータ15のスリットの配置関係を図6の各図に示す。スリット104a、104bは、それぞれ長手方向と短手方向とを有する細長い形状で、本実施形態では、長方形である。スリット104a、104bは、同じ形状であることが好ましい。図6(a)に示された実施形態において、一対のスリット104a、104bは、搬送方向Dtに沿って、互いに重なる部分を有して配列され、同一直線上には配列されていない。本実施形態においては、一対のスリット104a、104bは、互いに非平行な関係にあり、各スリットの長手方向の長さも互いに異なっている。
図6(b)に記載の一対のスリット104a、104bは、図6(a)に記載の実施形態の変形例であって、搬送方向Dtと交差する方向において互いに平行であり、スリットの長手方向の長さが等しい点において図6(a)に示した実施形態と相違する。
図6(c)に示す実施形態は、図6(b)に示す実施形態の変形例である。図6(b)のスリット104a、104bのそれぞれが搬送方向Dtに対して傾斜しているのに対して、図6(c)のスリット104a、104bのそれぞれは搬送方向Dtに対して垂直な方向に長手方向を向いて配置されている点が相違する。
上記のとおり、複数のスリットの配置関係において、「搬送方向における重なり方」、「非同一直線上」の2つの条件が成す技術的意義について、図7を用いて説明する。
図7(a)に示す第一の参考例のように、一対のスリット204a、204bが同一直線上に存在する形態においては、複数のスリットに対応して検出される複数の透過像に視差情報が含まれておらず、死角を低減する効果を得ることができない。また、図7(b)に示す第二の参考例のように、搬送方向Dtに沿って互いに重なっている部分を有しない場合は、複数の透過像に検体の像情報に重複した情報が含まれておらず、第一の参考例と同様にして死角を低減する効果を得ることができない。
従って、コリメータ15において、少なくも2つのスリットは、搬送部107の搬送方向Dtに沿って互いに重なる部分を有し、かつ、スリットの長手方向が互いに同一直線上に存在しないように、配列されることが必要となる。
なお、コリメータ15は、鉛、タングステン、モリブデン等の重金属を用いることができるが、材料はこれに限定されない。
次に、透過型X線源10と複数のスリットを有するコリメータ15とを備えたX線検査装置において、ファンビームX線106a、106bのみかけの焦点サイズの差異について図3(b)、図3(c)を用いて説明する。
図3(b)は、本発明のX線検査装置1で搭載された透過型X線源10のターゲット7の周辺図である。電子線束2がターゲット7に照射され焦点102からX線を放出する。ターゲット7は、反射型ターゲット207とは異なり、本実施形態のように、電子線束2を電子線照射面4に対して垂直に入射するよう配置をとることが可能である。透過型X線源10では、ターゲット7を透過したX線を利用する。
電子線束照射幅をDとした時、X線取り出し中心方向から見たみかけの焦点サイズはDである。これに対し、X線取り出し中心方向に対して角度θ(反時計回り方向を正の方向とする)[°]傾いた方向へ放出されたX線のみかけの焦点サイズはD×cosθとなる。
そのため、図3(c)の実線と破線と比較から明らかなように、ターゲット7を備えた第1の実施形態のX線検査装置1のみかけの焦点サイズの変化は、反射型ターゲット207を備えた参考例のX線検査装置2に比べて小さい。従って、透過型タX線源10を備えたX線検査装置1のみかけの焦点サイズのバラツキが低減することが可能である。
図3(b)に示す実施例において、D=1mm、X線取出し中心方向に対する角度θを−20°〜+10°とした場合、角度θ(0°、+10°、−20°)に対するみかけの焦点サイズは、それぞれ、1.0mm、0.97mm、0.94mmとなる。この結果、本実施例において、みかけの焦点サイズの変化率は、ΔΨet/Ψet(0°)=(1.0−0.94)/1.0から得られ約6%となる。
一方、図3(a)に示す参考例において、W=2.8mm、φ=20°、度θを−20°〜+10°とした場合、角度θ(0°、+10°、−20°)に対するみかけの焦点サイズは、それぞれ、1.02mm、0.52mm、1.92mmとなる。この結果、本参考例において、みかけの焦点サイズの変化率は、ΔΨer/Ψer(0°)=(1.92−0.52)/1.02から得られ約137%となる。
以上の結果から、図1に示すX線検査装置1は、図8に示す参考例のX線検査装置200に比べて、X線の取り出し方向の違いによる焦点サイズの差異が低減される効果が得られることが判る。
<第2の実施形態>
図4は、本発明のX線検査装置1の第2の実施形態の一例について説明する図である。
本実施形態は、スリット104a、104b、104cのそれぞれが、図6(b)のように、搬送方向Dtに対して互いに平行に長手方向を向けてある。かかるスリットのそれぞれに対応して、成形されたファンビームX線106a、106b、106cのそれぞれが、検出部110a、110b、110cに向けて照射される。
本実施形態は、搬送方向Dtの上流側から下流側に向かう方向において、配列されたスリットの数が3個である点、該方向に配列されたX線検出部の配置数を3箇所とした点において、第1の実施形態と相違する。
この様な構成により、一連の検査シーケンスにおいて、ファンビームX線の照射方向を一層増加したX線検査が可能となり、異物等の検出精度を更に向上させることが可能である。
また、第2の実施形態では、3つのスリットと3つの検出部で構成した例を示したが、これに限定されるものではなく、スリット、検出部の配置数を4以上とする変形例も本発明の実施形態に含まれる。
<第3の実施形態>
図5(a)は、本発明のX線検査装置1の第3の実施形態の一例について説明する図である。図5(b)は、図5(a)中の断面A−A’におけるコリメータ15の拡大模式図である。
本実施形態は、搬送方向Dtと焦点102の中心とにより規定される仮想平面において、照射面4を、搬送方向Dtと平行な配置としている点において第1の実施形態に対して相違する。さらに、少なくとも2つのスリット104a、104bは、焦点102の中心から搬送部107に垂らした仮想垂線Niに対して互いに対称な位置に配置されている点において第1の実施形態に対して相違する。なお、搬送方向Dtと焦点102の中心とにより規定される仮想平面は、図5(a)においてx−y平面に一致する。
一対の検出部110a、110bのそれぞれが、焦点102と一対のスリット104a、104bのそれぞれとを結ぶ延長上に配置する点は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、一対の検出部110a、110bのそれぞれにより検出される2つ透過X線像において、焦点サイズを等しくすることが可能となる。この結果、本実施形態のX線撮影装置は、高品質なサブトラクション画像を得ることが可能となるため、第1の実施形態に比較して、より一層確実に死角の影響を低減し、あるいは、より微小な異物等の検出が可能なX線検査を行うことが可能となる。
1 X線検査装置
2 電子線束
3 電子放出源
4 照射面
5 放出線
6 放出面
7 ターゲット
10 透過型X線源
102 焦点
104a スリット1
104b スリット2
15 コリメータ
106a スリット1を通過したファンビームX線
106b スリット2を通過したファンビームX線
107 搬送部
108 検体
109 異物
110a スリット1を通過したファンビームX線を受光する検出部
110b スリット2を通過したファンビームX線を受光する検出部
Dt 搬送方向

Claims (6)

  1. 電子線束を放出する電子放出源と、前記電子線束が照射される照射面及び前記照射面に対向した放出面を有し、前記放出面から前記電子放出源と対向する側にX線を放出するターゲットとからなる透過型X線源と、
    複数のスリットが形成され、前記透過型X線源から放出されたX線を、前記スリットを通過させることによりファンビームX線に成形するコリメータと、
    前記複数のスリットのそれぞれを通過したファンビームX線が照射される位置に配置され、検体を透過したファンビームX線の強度を検出する複数の検出部と、
    前記検体を前記コリメータと前記検出部の間において、前記複数のスリットのそれぞれを通過したファンビームX線が順次照射されるように前記検体を搬送する搬送部と、
    を備えることを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記複数のスリットのうち少なくとも2つのスリットは、前記搬送部の搬送方向において重なる部分を有し、互いに同一直線上に存在しないことを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記2つのスリットは、互いに平行であることを特徴とする請求項2に記載のX線検査装置。
  4. 前記2つのスリットのそれぞれは、前記搬送方向に対して垂直な向きに、長手方向を有していることを特徴とする請求項2または3に記載のX線検査装置。
  5. 前記照射面に形成される焦点は、所定の焦点サイズを有し、
    前記搬送方向と前記焦点の中心とにより規定される仮想平面において、前記照射面は、前記搬送方向と平行であり、
    前記2つのスリットは、前記中心から前記搬送部に垂らした仮想垂線に対して互いに対称な位置に配置されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  6. 前記照射面は、前記搬送方向と交差する方向に対して平行であることを特徴とする請求項5に記載のX線検査装置。
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