JP2015077289A - X線撮像方法及びx線撮像装置 - Google Patents

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【課題】空間分解能を高めるとともに、露光時間を短縮できるX線撮像方法を提供する。【解決手段】X線検出面11aと複数のX線光源12との間に配置された被写体Obに対し、複数のX線光源12の各々から同時にX線が照射される。X線検出面11aに照射されたX線xrの強度が検出されて、その検出されたX線xrの強度に対応する第1画像信号が生成される。複数のX線光源12のそれぞれの位置情報と、複数のX線光源12のそれぞれのX線強度情報とに基づいて第1画像信号がデコンボリューションされることにより、第2画像信号が生成されて、画像が生成される。【選択図】図2

Description

本発明は、被写体にX線を照射することによって被写体を撮像するX線撮像方法及びX線撮像装置に関する。
図18は一般的な透過型X線撮像装置の概念を示す図である。図18に示すように、一般的な透過型X線撮像装置では、一つのX線光源181からX線xrが放出される。X線xrは、被写体Obを透過して2次元検出器182に照射される。2次元検出器182は、2次元検出器182に照射されたX線xrの強度を検出し、その検出されたX線xrの強度に対応する画像信号を生成する。よって、一般的な透過型X線撮像装置は、2次元検出器182において検出されたX線xrの強度に基づく画像を生成する。一般的な透過型X線撮像装置では、電子線が金属ターゲットに照射されることで、X線xrが発生する。金属ターゲットは、透過型ターゲットとしても、反射型ターゲットとしても使用できる。
透過型X線撮像装置によれば、被写体Obを破壊することなく、被写体Obの内部を観察することが可能となる。このため、透過型X線撮像装置は、例えば、コンピュータトモグラフィ(CT)などの医療用X線診断、製品の非破壊検査、空港などにおけるセキュリティ検査のような様々な分野で活用されている。
一般的な透過型X線撮像装置において生成される画像の空間分解能は、2次元検出器の分解能及びX線光源のスポットサイズによって制限される。2次元検出器の分解能を超える空間分解能を得るには、必要な空間分解能よりもX線光源のスポットサイズを小さくする必要がある。なお、この明細書において、スポットは、X線光源から放出された直後のX線のスポットを示し、スポットサイズは、X線光源から放出された直後のX線のスポットのサイズを示す。
図19(a)及び図19(b)は、一般的な透過型X線撮像装置において、必要な空間分解能よりもX線光源のスポットサイズが大きい場合に生成される画像信号を説明するための図である。詳しくは、図19(a)は、X線xrがX線光源191から被写体Obに照射され、被写体Obを透過して2次元検出器のX線検出面192に照射される様子を示している。図19(b)はX線xrの強度に対応する画像信号g(x)を示している。X線xrの強度は、X線検出面192において検出される。図19(b)において、横軸は空間座標(x座標)を示し、縦軸はX線xrの強度(任意単位)を示す。図19(a)及び図19(b)に示すように、必要な空間分解能よりもX線光源191のスポットサイズが大きい場合、画像信号g(x)は被写体Obの形状又は構造に正確には対応していない。つまり、必要な空間分解能が得られない。
一方、図20(a)及び図20(b)は、一般的な透過型X線撮像装置において、必要な空間分解能よりもX線光源のスポットサイズが小さい場合に生成される画像信号を説明するための図である。詳しくは、図20(a)は、X線xrがX線光源201から被写体Obに照射され、被写体Obを透過してX線検出面202に照射される様子を示している。図20(b)はX線xrの強度に対応する画像信号g(x)を示している。X線xrの強度は、X線検出面202において検出される。図20(b)において、横軸は空間座標(x座標)を示し、縦軸はX線xrの強度(任意単位)を示す。図20(a)及び図20(b)に示すように、画像信号g(x)は被写体Obの形状又は構造に対応している。つまり、十分な空間分解能が得られる。
このように、X線光源のスポットサイズが小さくなる程、空間分解能が向上する。そのため、より小さいスポットサイズを有するX線光源(微小光源)を得るための様々な手法が提案されている。例えば、電子線を集光して金属ターゲットに照射する手法が特許文献1に開示されている。電子線が集光されることにより、X線光源のスポットサイズが小さくなる。また、金属ターゲットを小さくする手法が特許文献2に開示されている。金属ターゲットが小さくなることにより、X線光源のスポットサイズが小さくなる。また、特許文献3には、微小光源として機能する金属ターゲットが、軽元素材料からなる基板に埋め込まれた構造が開示されている。
X線光源として電子線の照射領域よりも小さい金属ターゲットが使用される場合、スポットサイズを規定することが容易になる。さらに、金属ターゲットは任意の形状に形成できるので、任意の形状のスポットを得ることができる。また、金属ターゲットが基板に埋め込まれることにより、金属ターゲットの保護が可能となる。
しかしながら、X線光源のスポットサイズが小さくなる程、放出されるX線の強度が弱くなる。例えば電子線が集光される場合、金属ターゲットに照射される電子線のエネルギ密度が高くなることから、投入電力が制限される。このため、放出されるX線の強度が弱くなる。また、金属ターゲットが小さい場合、金属ターゲットの表面積に比例して、放出されるX線の強度が弱くなる。よって、X線光源のスポットサイズが小さくなる程、空間分解能は向上するが、その一方で、発生するX線の強度は弱くなる。発生するX線の強度が弱くなると、露光時間(撮像時間)が長くなるという問題が起こる。
特開2003−131000号公報 特開2004−028845号公報 国際公開第2005/098871号
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、空間分解能を高めるとともに、露光時間(撮像時間)を短縮できるX線撮像方法及びX線撮像装置を提供することにある。
本発明の第1の観点によれば、X線撮像方法は、X線検出面と複数のX線光源との間に配置された被写体に対し、前記複数のX線光源の各々から同時にX線を照射するステップと、前記X線検出面に照射されたX線の強度を検出し、前記検出されたX線の強度に対応する第1画像信号を生成するステップと、前記複数のX線光源のそれぞれの位置情報と、前記複数のX線光源のそれぞれのX線強度情報とを用いて、前記第1画像信号をデコンボリューションすることにより、第2画像信号を生成するステップと、を含む。
本発明の第1の観点に係るX線撮像方法は、前記第2画像信号を生成するステップが、前記第1画像信号をフーリエ変換するステップと、フーリエ変換された前記第1画像信号に対して、前記複数のX線光源のそれぞれの位置情報と、前記複数のX線光源のそれぞれのX線強度情報とに基づいて数値処理を実施するステップと、前記数値処理が実施された前記第1画像信号を逆フーリエ変換して前記第2画像信号を生成するステップと、を含んでもよい。
本発明の第1の観点に係るX線撮像方法は、前記複数のX線光源の各々が、平面視したときに50nm以上100μm以下の径又は幅を有してもよい。
本発明の第2の観点によれば、X線撮像装置は、2次元検出器と、複数のX線光源と、画像処理部とを備える。前記2次元検出器は、X線検出面を有する。また前記2次元検出器は、前記X線検出面に照射されたX線の強度を検出し、前記検出されたX線の強度に対応する第1画像信号を生成する。前記複数のX線光源は、前記X線検出面に向けてX線を同時に照射する。前記画像処理部は、前記複数のX線光源のそれぞれの位置情報と、前記複数のX線光源のそれぞれのX線強度情報と、を用いて、前記第1画像信号をデコンボリューションすることにより、第2画像信号を生成する。
本発明の第2の観点に係るX線撮像装置において、前記画像処理部は、前記第1画像信号をフーリエ変換し、フーリエ変換された前記第1画像信号に対して、前記複数のX線光源のそれぞれの位置情報と、前記複数のX線光源のそれぞれのX線強度情報とに基づいて数値処理を実施した後、前記数値処理が実施された前記第1画像信号を逆フーリエ変換することにより、前記第2画像信号を生成してもよい。
本発明の第2の観点に係るX線撮像装置は、電子線を放出する電子源をさらに備えてもよい。この場合、前記複数のX線光源は、複数の金属ターゲットからなる。前記複数の金属ターゲットのそれぞれに、前記電子源から電子線が同時に照射される。これにより、前記複数の金属ターゲットの各々から前記X線検出面へ向けてX線が照射される。前記複数の金属ターゲットの各々は、平面視したときに50nm以上100μm以下の径又は幅を有してもよい。
本発明の第2の観点に係るX線撮像装置は、X線を放出するX線発生源をさらに備えてもよい。この場合、前記複数のX線光源は、基板に形成された複数の孔からなる。前記複数の孔のそれぞれに、前記X線発生源からX線が同時に照射される。これにより、前記複数の孔の各々から前記X線検出面へ向けてX線が照射される。前記複数の孔の各々は、平面視したときに1μm以上100μm以下の径又は幅を有してもよい。
本発明によれば、複数のX線光源から同時にX線が放出されて、X線検出面に照射されたX線の強度に対応する第1画像信号が生成される。第1画像信号に基づく画像は、複数のX線光源の各々によって形成された画像が重なったものである。したがって、第1画像信号は、複数のX線光源の各々からX線検出面に照射されたX線のそれぞれの強度分布の和で表すことができる。それぞれの強度分布の間には、複数のX線光源のそれぞれの座標に応じた位置の差と、複数のX線光源のそれぞれのX線強度に応じた強度の差とが生じる。よって、複数のX線光源のそれぞれの位置情報(座標)と、複数のX線光源のそれぞれのX線強度情報とを用いて、第1画像信号をデコンボリューションすることにより、一つのX線光源によって撮像された画像と同じ解像度を有する画像が得られる。したがって、複数のX線光源のそれぞれのスポットサイズが小さくなる程、空間分解能が向上する。
また、複数のX線光源から同時にX線が放出される場合、X線検出面で検出されるX線の強度は、各X線光源のX線強度の和に応じた強度となる。よって、複数のX線光源のそれぞれのスポットサイズが小さくなっても、必要なX線強度が確保されるので、露光時間(撮像時間)の短縮化を図ることが可能となる。
(a)及び(b)本発明の実施形態1に係るX線撮像装置の基本原理を説明するための図である。 本発明の実施形態1に係るX線撮像装置を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係るX線光源の配置例を示す図である。 (a)及び(b)本発明の実施形態1に係るX線光源の配置例を示す図である。 (a)〜(c)図1のX線光源の例を示す断面図である。 図1のX線光源(透過型ターゲット)によるX線の発生を説明するための図である。 本発明の実施形態1のX線撮像装置によって生成される画像を説明するための図である。 X線光源が一つの場合に生成される画像を説明するための図である。 (a)〜(d)図1のX線光源の変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係るX線撮像装置を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態3に係るX線撮像装置を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態4に係るX線撮像方法を示すフローチャートである。 図12のステップ3における演算処理の一例を示すフローチャートである。 (a)及び(b)本発明の実施形態4に係るX線撮像方法が適用された実施例に使用された被写体を示す図である。 同実施例に用いたX線光源を示す図である。 同実施例における再構築前の画像を示す図である。 同実施例における再構築された画像を示す図である。 一般的な透過型X線撮像装置の概念を示す図である。 (a)及び(b)一般的な透過型X線撮像装置において、必要な空間分解能よりもX線光源のスポットサイズが大きい場合に生成される画像信号を説明するための図である。 (a)及び(b)一般的な透過型X線撮像装置において、必要な空間分解能よりもX線光源のスポットサイズが小さい場合に生成される画像信号を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
(実施形態1)
[基本原理]
図1(a)及び図1(b)を参照して、本発明の実施形態1に係るX線撮像装置10の基本原理を説明する。図1(a)及び図1(b)は、X線撮像装置10の基本原理を説明するための図である。詳しくは、図1(a)は、X線xr1、xr2、xr3が3つのX線光源1、2、3の各々から同時に被写体Obへ照射され、被写体Obを透過してX線検出面4に照射される様子を示している。図1(b)はX線検出面4で検出されたX線の強度に対応する画像信号g(x)を示している。図1(b)において、横軸は空間座標(x座標)を示し、縦軸はX線の強度(任意単位)を示す。複数のX線光源1、2、3はそれぞれ、必要な空間分解能よりも小さいスポットサイズを有している。
図1(a)に示すように、複数のX線光源1、2、3によって撮像される画像は、複数のX線光源1、2、3の各々によって形成された画像が重なった画像になる。X線光源1、2、3から放出された各X線xr1、xr2、xr3に対応するX線強度分布の間には、位置の差及び強度の差が生じる。これは、被写体Obに対する各X線xr1、xr2、xr3の入射方向(照射方向)が異なること、及び各X線xr1、xr2、xr3のX線強度が異なることに起因する。つまり、X線光源1、2、3のそれぞれの位置(座標)に応じて、形成される各X線xr1、xr2、xr3の強度分布に位置の差が生じ、X線光源1、2、3のそれぞれのX線強度に応じて、形成される各X線xr1、xr2、xr3の強度分布に強度の差が生じる。
例えば図1(a)に示すように、X線検出面4のx軸方向に平行な方向に沿って複数のX線光源1、2、3が一列に並ぶ場合、図1(b)に示すように、画像信号g(x)は、X線検出面4に照射されたX線xr1、xr1、xr3のそれぞれの強度に対応する各画像信号i1×f(x−a1)、i2×f(x−a2)、i3×f(x−a3)の和で表すことができる。ここで、“a1”はX線光源1のx座標に応じた画像信号の位置であり、“a2”はX線光源2のx座標に応じた画像信号の位置であり、“a3”はX線光源3のx座標に応じた画像信号の位置であり、また、“i1”はX線光源1から発生するX線強度に応じたX線の強度であり、“i2”はX線光源2から発生するX線強度に応じたX線の強度であり、“i3”はX線光源3から発生するX線強度に応じたX線の強度である。
したがって、X線光源1、2、3のそれぞれの位置情報(座標)と、X線光源1、2、3のそれぞれのX線強度情報とを用いて画像信号g(x)をデコンボリューションすることにより、一つのX線光源によって撮像された画像と同じ解像度を有する画像が得られる。よって、複数のX線光源1、2、3のそれぞれのスポットサイズが小さくなる程、空間分解能が向上する。
さらに、図1(a)に示すように、複数のX線光源1、2、3から同時にX線xr1、xr2、xr3が放出される場合、X線検出面4で検出されるX線の強度は、各X線光源1、2、3のX線強度の和に応じた強度となる。よって、複数のX線光源1、2、3のそれぞれのスポットサイズが小さくなっても、必要なX線強度が確保されるので、露光時間(撮像時間)の短縮化を図ることが可能となる。
[X線撮像装置の基本構成]
図2を参照して、本発明の実施形態1に係るX線撮像装置10の基本構成を説明する。図2はX線撮像装置10を模式的に示す斜視図である。
図2に示すように、X線撮像装置10は、2次元検出器11と、複数のX線光源12と、画像処理部13とを備える。複数のX線光源12はそれぞれ、必要な空間分解能よりも小さいスポットサイズを有している。
2次元検出器11は、X線検出面11aを有する。また2次元検出器11は、X線検出面11aに照射されたX線の強度xrを検出し、その検出されたX線xrの強度に対応する第1画像信号を生成する。複数のX線光源12は、X線検出面11aに向けてX線を同時に照射する。画像処理部13は、複数のX線光源12のそれぞれの位置情報(座標)、及び複数のX線光源12のそれぞれのX線強度情報を用いて第1画像信号をデコンボリューションすることにより、第2画像信号を生成する。つまり、X線撮像装置10は、第1画像信号に基づく画像を構築した後、第2画像信号に基づいて画像を再構築する。ここで、複数のX線光源12のそれぞれの座標は、X線撮像装置10の測定系の座標であり、既知である。また、複数のX線光源12のそれぞれで発生するX線の強度の情報は、形状が既知の被写体(テストサンプル、X線チャート等)を測定することにより取得することができる。各X線光源12のX線強度の情報は、事前に取得されてもよい。または、各X線光源12のX線強度の情報は、試料の撮像後(具体的には、試料の第1画像信号の生成後)に取得されてもよい。または、各X線光源12のX線強度の情報は、形状が既知の被写体を試料の横に配置して、試料の撮像時に取得されてもよい。
以上のように、図2に示すX線撮像装置10は、図1を参照して説明した基本原理に則った構成を有している。よって、本実施形態1のX線撮像装置10によれば、空間分解能を高めるとともに、露光時間を短縮することが可能となる。
[X線撮像装置の具体的な構成]
図2を参照して、X線撮像装置10の具体的な構成を説明する。図2に示すように、X線撮像装置10において、複数のX線光源12は、基板14に形成された複数の金属ターゲット15であってもよい。この場合、X線撮像装置10は、フィラメント16を備えることができる。フィラメント16は、複数の金属ターゲット15に電子線eを照射する。フィラメント16は、電子源として機能する。複数の金属ターゲット15はそれぞれ、電子線eが照射されることによりX線を発生する。
また図2に示すように、基板14において、E1行×F1列に(E1×F1)個の金属ターゲット15が配列されてもよい。つまり、複数の金属ターゲット15は、井桁格子状に配置されてもよい。E1及びF1の各々は2以上の整数である。
但し、複数の金属ターゲット15の数や配置(位置)は、特に限定されるものではない。例えば図3に示すように、基板14において、複数の金属ターゲット15(X線光源12)は市松格子状に設けられてもよい。なお、図3において、複数の金属ターゲット15は、理解し易いようにハッチングで示されている。また、金属ターゲット15(X線光源12)は2つ以上であればよい。例えば図4(a)に示すように、金属ターゲット15(X線光源12)は3つであってもよい。また、図4(a)及び図4(b)に示すように、複数の金属ターゲット15(X線光源12)の配列の方向は異なっていてもよい。また図2、図3、図4(a)及び図4(b)は、周期的に配置された複数の金属ターゲット15(X線光源12)を示しているが、複数の金属ターゲット15(X線光源12)は、周期的に配置されていなくてもよい。
また、全ての金属ターゲット15に電子線eが同時に照射されなくてもよい。複数の金属ターゲット15のうちの2個以上の金属ターゲット15に電子線eが同時に照射されればよい。
X線撮像装置10によれば、複数の金属ターゲット15に電子線eが照射されることによって、複数の金属ターゲット15から同時にX線が発生する。金属ターゲット15の厚みは、金属ターゲット15への電子線eの侵入長と同程度で十分である。
2次元検出器11は、N行×M列の画素を含む。N及びMの各々は2以上の整数を示す。N行×M列の画素の表面はX線検出面11aを構成する。2次元検出器11は、例えば、CCD(charge−coupled device)カメラである。
画像処理部13は、2次元検出器11から、X線xrの強度に対応する第1画像信号を受信して、画像を構築する。その後、画像処理部13は、複数の金属ターゲット15(X線光源12)のそれぞれの位置情報(座標)、及び複数の金属ターゲット15(X線光源12)のそれぞれのX線強度情報を用いて第1画像信号をデコンボリューションすることにより、第2画像信号を生成して、画像を再構築する。画像処理部13として、例えばパーソナルコンピュータが用いられる。
[X線撮像装置10の各構成要素の配置]
図2を参照して、X線撮像装置10の各構成要素の配置について説明する。図2に示すように、フィラメント16、複数の金属ターゲット15が形成された基板14、及び2次元検出器11が、この順番で、X線検出面11aに照射されるX線xrの光軸方向(電子線eの光軸方向)に沿って配置される。基板14及びX線検出面11aは、X線xrの光軸方向に直交していてもよい。被写体Obは、基板14と2次元検出器11との間に配置される。
以上の配置により、フィラメント16から放出された電子線eが、複数の金属ターゲット15に同時に照射され、複数の金属ターゲット15がそれぞれX線を発生する。各X線は基板14を透過して被写体Obへ照射され、被写体Obを透過してX線検出面11aに照射される。
各X線が被写体Obを通過することに応じて、被写体Obによる各X線の吸収が発生し、X線検出面11aに照射されるX線xrの強度が変化する。したがって、第1画像信号に基づく画像は、被写体ObによるX線xrの強度変化に対応する画像となる。
[金属ターゲット]
図5(a)〜図5(c)を参照して、金属ターゲット15について説明する。
図5(a)は、金属ターゲット15の第1例を示す断面図である。第1例では、金属ターゲット15は直方体であり、一部が露出するように基板14に埋め込まれる。つまり、金属ターゲット15のうち、電子線eが照射される面が露出している。
図5(b)は、金属ターゲット15の第2例を示す断面図である。第2例では、金属ターゲット15は、露出することなく基板14に埋め込まれる。
図5(c)は、金属ターゲット15の第3例を示す断面図である。第3例では、金属ターゲット15は、基板14のうち、電子線eが照射される面上に形成される。つまり、金属ターゲット15は基板14上に積層される。
第1例〜第3例において、金属ターゲット15の各々は、最大幅W及び厚みHを有する。最大幅Wは、50nm以上100μm以下であってもよい。
金属ターゲット15は、電子線eを照射することによってX線を発生可能な金属である。金属ターゲット15は、例えば、銅、モリブデン、タングステン、又は銀である。
基板14は、軽元素材料により形成される。例えば、基板14は、高融点及び高熱伝導率の軽元素材料により形成される。軽元素は、原子番号がアルゴンより小さい元素である。例えば、軽元素材料は、炭素(例えば、ダイヤモンドやグラファイト)、ベリリウム、アルミニウム、ボロンナイトライド、又はシリコンカーバイトである。なお、基板14の形状及び厚み等は、必要な数の金属ターゲット15を形成でき、かつ、電子線eが各金属ターゲット15に到達できる限り、特に限定されるものではない。
基板14に形成された複数の金属ターゲット15に電子線eが照射されると、X線が、基板14及び金属ターゲット15から発生する。金属ターゲット15から発生するX線の強度は、基板14から発生するX線の強度よりも圧倒的に強い。したがって、各金属ターゲット15が実質的に有効な光源となる。また、電子線eの金属ターゲット15への侵入長は1μm〜数μmである。例えば、管電圧を20kVとして発生した電子線を銅に照射すると、電子線の銅への侵入長は約1μmである。
金属ターゲット15の厚みHは、電子線eの侵入長と同程度で十分である。よって、1μm〜数μmの最大幅W及び厚みHの金属ターゲット15を形成できる。
なお、金属ターゲット15の形状は特に限定されるものではない。例えば、金属ターゲット15は円柱状でもよい。金属ターゲット15が円柱の場合、金属ターゲット15の各々の径は、50nm以上100μm以下であってもよい。
[透過型ターゲットとしての金属ターゲット]
図6を参照して、透過型ターゲットとしての金属ターゲット15について説明する。図6は、金属ターゲット15によるX線の発生を説明する図である。金属ターゲット15は、電子線eを受けてX線を放出する。金属ターゲット15が透過型ターゲットとして使用される場合、放出されたX線のうち、電子線eの進行方向に放射されるX線が、被写体Obに照射される。
[画像処理部]
図7及び図8を参照して、X線光源が一つの場合に生成される画像と比較しつつ、画像処理部13によって生成される画像について説明する。図7は本発明の実施形態1のX線撮像装置10によって生成される画像を説明するための図であり、図8はX線光源が一つの場合に生成される画像を説明するための図である。
図8に示すように、X線検出面に照射されたX線の強度変化に対応する画像83は、真の画像81とX線光源のスポット形状に応じた点拡がり関数82とのコンボリューションとして得られる。この場合、X線光源のスポットサイズが小さい程、点拡がり関数82が小さく、画像83は真の画像81により似た画像となる。但し、X線光源が一つの場合、解像度の高い画像を得る目的でX線光源のスポットサイズが小さくなる程、露光時間(撮像時間)が長くなる。
一方、図7に示すように、本実施形態1のX線撮像装置10において、X線検出面11aに照射されたX線xrの強度変化に対応する画像73は、複数のX線光源12(金属ターゲット15)を一つのX線光源とみなした場合に、その一つのX線光源のスポット形状に応じた点拡がり関数72と真の画像71とのコンボリューションとして得られる。ここで、点拡がり関数72は、複数のX線光源12のそれぞれに対応する点拡がり関数の集合である。
本実施形態1では、画像処理部13が、点拡がり関数72の一部の情報、具体的には複数のX線光源12のそれぞれの位置情報(座標)、及び複数のX線光源12のそれぞれのX線強度情報を用いて、検出されたX線xrの強度に対応する画像信号(画像73)をデコンボリューションする。これにより、X線光源が一つの場合に生成される画像83と同等の画像74が再構築される。よって、複数のX線光源12のそれぞれのスポットサイズ(金属ターゲット15の径又は最大幅)が小さくなる程、真の画像71により似た画像74が再構築される。なお、画像73は、複数のX線光源12の各々によって撮像された画像が重なった画像であるため、ぼけた画像になる。
[画像処理部の演算処理の一例]
図1(a)及び図1(b)を参照して、画像処理部13の演算処理の一例を説明する。既に説明したように、画像信号g(x)は、X線xr1、xr2、xr3のそれぞれの強度に対応する各画像信号i1×f(x−a1)、i2×f(x−a2)、i3×f(x−a3)の和で表すことができ、以下の式(1)の関係が成立する。
g(x)=i1×f(x-a1)+i2×f(x-a2)+i3×f(x-a3)・・・(1)
したがって、画像処理部13は、X線光源1、2、3のそれぞれの位置情報(x座標)、及びX線光源1、2、3のそれぞれのX線強度情報を用いて、画像信号g(x)に対して以下のデコンボリューションを実施してもよい。即ち、画像処理部13は、画像信号g(x)に対して、フーリエ変換処理を実施した後、X線光源1、2、3のそれぞれの位置情報(x座標)、及びX線光源1、2、3のそれぞれのX線強度情報を用いて数値処理を実施し、最後に逆フーリエ変換を実施してもよい。このアルゴリズム(演算処理)によって得られる画像は、一つのX線光源1によって撮像された画像と同じ解像度を有する。よって、複数のX線光源1、2、3のそれぞれのスポットサイズが小さくなる程、空間分解能が向上する。但し、このアルゴリズムは一例であって、本発明には、デコンボリューションの他のアルゴリズムを適用することも可能である。例えば、Inverse filter法、Wiener filter法、Richardson-Lucy法の各アルゴリズムうちから選択することができる。
[X線光源の変形例]
図9(a)〜図9(d)を参照して、X線光源12の変形例について説明する。図9(a)〜図9(d)は、複数の金属ターゲット15が形成された基板14の断面図である。
図9(a)に示すように、図5(a)に示す複数の金属ターゲット15及び基板14が膜91で覆われてもよい。また、図9(b)に示すように、図5(c)に示す複数の金属ターゲット15及び基板14が膜91で覆われてもよい。また、図9(c)に示すように、基板14に埋め込まれた複数の金属ターゲット15が複数の膜91で覆われてもよい。なお図9(c)には、膜91の表面と基板14の表面とが面一である例が示されているが、膜91の表面と基板14の表面とによって凹凸が形成されてもよい。また、図9(d)に示すように、図5(a)に示す基板14のうち、隣り合う金属ターゲット15間の領域が膜91で覆われてもよい。なお、図9(a)〜図9(d)に示す膜91は、基板14と異なる軽元素材料により形成される。
(実施形態2)
[X線撮像装置の基本構成]
図10を参照して、本発明の実施形態2に係るX線撮像装置10について説明する。図10は、X線撮像装置10を模式的に示す斜視図である。本実施形態2と実施形態1とでは、X線光源12の種類が異なる。つまり、本実施形態2では、複数のX線光源12は、基板17に形成された複数の孔17aからなる。この場合、X線撮像装置10は、X線xr4を放出するX線発生源18を備えることができる。その他は、本実施形態2と実施形態1とは同様であるので、説明を割愛する。
X線発生源18は、複数の孔17aのそれぞれにX線xr4を同時に照射する。これにより、複数の孔17aのそれぞれからX線検出面11aへ向けてX線が照射される。複数の孔17aはそれぞれ、必要な空間分解能よりも小さい径又は最大幅を有している。よって、複数の孔17aの各々のスポットサイズは、必要な空間分解能よりも小さい。
本実施形態2によれば、複数の孔17aのそれぞれがX線光源12として機能する。したがって、実施形態1と同様に、空間分解能を高めるとともに、露光時間を短縮することが可能となる。
[X線撮像装置の各構成要素の配置]
図10を参照して、X線撮像装置10の各構成要素の配置について説明する。図10に示すように、X線発生源18、複数の孔17aが形成された基板17、及び2次元検出器11が、この順番で、X線検出面11aに照射されるX線xrの光軸方向(X線発生源18から放出されるX線xr4の光軸方向)に沿って配置される。基板17及びX線検出面11aは、X線xrの光軸方向に直交してもよい。被写体Obは、基板17と2次元検出器11との間に配置される。
[基板]
基板17は、重元素材料により形成される。例えば、重元素は、原子番号がアルゴンより大きい元素である。例えば、重元素材料は、金、鉛、タングステン、タンタル、ステンレスである。なお、基板17の形状及び厚み等は、必要な数の孔17aを形成でき、かつ、X線xr4が各孔17aを通過又は透過でき、孔以外の場所でX線を遮蔽または減衰できる限り、特に限定されるものではない。
[複数の孔]
複数の孔17aはそれぞれ、基板17の一方主面から他方主面まで貫通してもよいし、凹形状に形成されてもよい。孔17aが凹形状の場合、孔17aの開口は、X線発生源18の側に位置してもよいし、X線検出面11aの側に位置してもよい。複数の孔17aのそれぞれの座標は、X線撮像装置10の測定系の座標であり、既知である。図10に示す孔17aの形状は直方体であるが、孔17aの形状は特に限定されるものではない。例えば、孔17aの形状は円筒状でもよい。複数の孔17aの各々は、例えば平面視したときに1μm以上100μm以下の径又は最大幅を有する。なお、孔17aは軽元素で埋められてもよい。
また、図10に示すように、基板17において、E1行×F1列に(E1×F1)個の複数の孔17aが配列されてもよい。つまり、複数の孔17aは、井桁格子状に配置されてもよい。E1及びF1の各々は2以上の整数である。但し、孔17aの数や配置(位置)は、特に限定されるものではない。また、全ての孔17aにX線xr4が同時に照射されなくてもよい。複数の孔17aのうちの2個以上の孔17aにX線xr4が同時に照射されればよい。
(実施形態3)
[X線撮像装置の基本構成]
図11を参照して、本発明の実施形態3に係るX線撮像装置10について説明する。図11は、X線撮像装置10を模式的に示す斜視図である。本実施形態3と実施形態1とでは、X線光源12の種類が異なる。つまり、本実施形態3では、X線光源12は反射型ターゲットである。したがって、本実施形態3では、実施形態1と比較して、X線撮像装置10の各構成要素の配置が異なる。その他は、本実施形態3と実施形態1とは同様であるので、説明を割愛する。
複数の金属ターゲット15が形成された基板14は、電子線eの光軸方向に対して傾斜して配置される。例えば基板14は、電子線eの光軸方向に対して鋭角に傾斜して配置してもよい。フィラメント16は、電子線eを複数の金属ターゲット15に照射する。電子線eが照射された複数の金属ターゲット15は、電子線eの反射方向にX線を放出する。これにより、X線xrが、被写体Obを透過してX線検出面11aに照射される。
したがって、本実施形態3によれば、実施形態1と同様に、空間分解能を高めるとともに、露光時間を短縮することが可能となる。
なお、本実施形態3のように、金属ターゲット15が反射型ターゲットとして使用される場合においても、複数の金属ターゲット15は、一部が露出するように基板14に埋め込まれてよいし(図5(a)参照)、露出することなく基板14に埋め込まれてもよいし(図5(b)参照)、基板14の表面上に形成されてもよい(図5(c)参照)。また、複数の金属ターゲット15及び基板14が膜91で覆われてもよいし(図9(a)及び図9(b)参照)、複数の金属ターゲット15の露出面が膜91で覆われてもよいし(図9(c)参照)、隣り合う金属ターゲット15間の領域が膜91で覆われてもよい(図9(d)参照)。
また本実施形態3のように、金属ターゲット15が反射型ターゲットとして使用される場合においても、複数の金属ターゲット15の数や配置(位置)は、特に限定されるものではない。金属ターゲット15の形状も、特に限定されるものではない。また、全ての金属ターゲット15に電子線eが同時に照射されなくてもよい。複数の金属ターゲット15のうちの2個以上の金属ターゲット15に電子線eが同時に照射されればよい。
(実施形態4)
図2、図10、図11、及び図12を参照して、本発明の実施形態4に係るX線撮像方法について説明する。図12は、X線撮像方法を示すフローチャートである。X線撮像方法は、図1に示した実施形態1に係るX線撮像装置10、図10に示した実施形態2に係るX線撮像装置10、又は図11示した実施形態3に係るX線撮像装置11によって実行される。
X線撮像方法は、ステップS1と、ステップS2と、ステップS3とを含む。ステップS1において、X線検出面11aと複数のX線光源12との間に配置された被写体Obに対し、複数のX線光源12の各々から同時にX線が照射される。ステップS2において、X線検出面11aに照射されたX線xrの強度が検出され、その検出されたX線xrの強度に対応する第1画像信号が生成される。ステップS3において、複数のX線光源12のそれぞれの位置情報(座標)と、複数のX線光源12のそれぞれのX線強度情報とに基づいて第1画像信号がデコンボリューションされて、第2画像信号が生成される。つまり、本実施形態3に係るX線撮像方法によれば、第1画像信号に基づく画像が構築された後に、第2画像信号に基づいて画像が再構築される。
本実施形態3に係るX線撮像方法は、図1に示した実施形態1に係るX線撮像装置10、図10に示した実施形態2に係るX線撮像装置10、又は図11示した実施形態3に係るX線撮像装置11によって実行されるので、実施形態1〜3と同様の効果を奏する。つまり、空間分解能を高めるとともに、露光時間を短縮することが可能となる。
[演算処理の一例]
図13を参照して、図12のステップ3におけるデコンボリューションの一例を説明する。図13は、図12のステップ3におけるデコンボリューションの一例を示すフローチャートである。ここでは、説明の簡略化のために、X線検出面11aのx軸方向に平行な方向に沿って4個以上のX線光源12が一列に並ぶ場合を例に説明する。この場合、以下の式(2)の関係が成立する。
g(x)=i1×f(x-a1)+i2×f(x-a2)+…+in×f(x-an)・・・・(2)
式(2)において、g(x)は、X線検出面11aで検出されるX線xrの強度に対応する第1画像信号を示している。i1×f(x−a1)、i2×f(x−a2)、・・・、in×f(x−an)はそれぞれ、複数のX線光源12の各々からX線検出面11aに照射されたX線のそれぞれの強度に対応する各第3画像信号を示している。nは4以上の整数である。
図13に示すように、まずステップ31において、第1画像信号g(x)がフーリエ変換される。フーリエ変換された第1画像信号g(x)は、以下の式(3)で表される。
但し、F[g(x)](k)がg(x)のフーリエ変換を表す。
次いで、ステップ32及び33において、フーリエ変換された第1画像信号F[g(x)](k)が、複数のX線光源12のそれぞれの位置情報と複数のX線光源12のそれぞれのX線強度情報とに基づいて、以下の式(4)に示すように数値処理される。
その後、逆フーリエ変換が実施されて、第2画像信号f(x)が生成される。第2画像信号f(x)は、以下の式(5)で表される。
但し、F-1[F[f(x)](k)](x)がF[f(x)](k)の逆フーリエ変換を表す。
なお、このアルゴリズム(演算処理)は一例であって、本発明には、デコンボリューションの他のアルゴリズムを適用することも可能である。例えば、Inverse filter法、Wiener filter法、Richardson-Lucy法の各アルゴリズムうちから選択することができる。
(実施例)
図12、図14(a)、図14(b)、図15〜図17を参照して、実施形態4に係るX線撮像方法によって生成された画像を説明する。図14(a)及び図14(b)は、実施形態4に係るX線撮像方法が適用された実施例に使用された被写体を示す図である。図15は、本実施例に用いたX線光源を示す図である。図16は、本実施例における再構築前の画像を示す図である。図17は、本実施例における再構築された画像を示す図である。
本実施例において、被写体は図14(b)において黒枠で囲まれた部分である。図14(b)は、図14(a)の破線枠で囲まれた部分を拡大して示している。また本実施例では、図15に示すように、一列に並ぶ3つのX線光源12(金属ターゲット15)が使用された。各X線光源12のスポットの最大幅は100μmである。また、X線光源12(金属ターゲット15)は200μm毎に形成された。
まず、図12に示すフローチャートのステップS1及びS2に従って、図16に示す再構築前の画像が生成された。つまり図16は、第1画像信号に基づく画像を示している。図16に示すように、第1画像信号に基づく画像は、3つのX線光源12の各々によって撮像された画像が重なった画像であるため、ぼけた画像になる。
この後、複数のX線光源12のそれぞれの位置情報と複数のX線光源12のそれぞれのX線強度情報とを用いて第1画像信号がデコンボリューションされて、画像が再構築され、図17に示す画像が生成された。つまり図17は、第2画像信号に基づく画像を示している。図17に示すように、第2画像信号に基づく画像は、第1画像信号に基づく画像に比べて、図14(b)に示す真の被写体の画像により似た画像となった。
本発明は、X線顕微鏡、非破壊検査装置、及びコンピュータトモグラフィ(CT)などの医療用X線診断装置等、被写体の内部構造をX線を照射して撮像する分野に利用可能である。
1〜3、12、181、191、201 X線光源
4、11、182 2次元検出器
10 X線撮像装置
11a、192、202 X線検出面
13 画像処理部
14 基板
15 金属ターゲット
16 フィラメント
17 基板
17a 孔
18 X線発生源
91 膜
xr、xr1〜xr4 X線
e 電子線
Ob 被写体

Claims (9)

  1. X線検出面と複数のX線光源との間に配置された被写体に対し、前記複数のX線光源の各々から同時にX線を照射するステップと、
    前記X線検出面に照射されたX線の強度を検出し、前記検出されたX線の強度に対応する第1画像信号を生成するステップと、
    前記複数のX線光源のそれぞれの位置情報と、前記複数のX線光源のそれぞれのX線強度情報とを用いて、前記第1画像信号をデコンボリューションすることにより、第2画像信号を生成するステップと、
    を包含する、X線撮像方法。
  2. 前記第2画像信号を生成するステップは、
    前記第1画像信号をフーリエ変換するステップと、
    フーリエ変換された前記第1画像信号に対して、前記複数のX線光源のそれぞれの位置情報と、前記複数のX線光源のそれぞれのX線強度情報とに基づいて数値処理を実施するステップと、
    前記数値処理が実施された前記第1画像信号を逆フーリエ変換して前記第2画像信号を生成するステップと、
    を包含する、請求項1に記載のX線撮像方法。
  3. 前記複数のX線光源の各々は、平面視したときに50nm以上100μm以下の径又は幅を有する、請求項1又は2に記載のX線撮像方法。
  4. X線検出面を有し、前記X線検出面に照射されたX線の強度を検出し、前記検出されたX線の強度に対応する第1画像信号を生成する2次元検出器と、
    前記X線検出面に向けてX線を同時に照射する複数のX線光源と、
    前記複数のX線光源のそれぞれの位置情報と、前記複数のX線光源のそれぞれのX線強度情報とを用いて、前記第1画像信号をデコンボリューションすることにより、第2画像信号を生成する画像処理部と、
    を備えた、X線撮像装置。
  5. 前記画像処理部は、
    前記第1画像信号をフーリエ変換し、
    フーリエ変換された前記第1画像信号に対して、前記複数のX線光源のそれぞれの位置情報と、前記複数のX線光源のそれぞれのX線強度情報とに基づいて数値処理を実施した後、
    前記数値処理が実施された前記第1画像信号を逆フーリエ変換することにより、前記第2画像信号を生成する、請求項4に記載のX線撮像装置。
  6. 電子線を放出する電子源をさらに備え、
    前記複数のX線光源は、複数の金属ターゲットからなり、
    前記複数の金属ターゲットのそれぞれに、前記電子源から電子線が同時に照射されることにより、前記複数の金属ターゲットの各々から前記X線検出面へ向けてX線が照射される、請求項4又は5に記載のX線撮像装置。
  7. 前記複数の金属ターゲットの各々は、平面視したときに50nm以上100μm以下の径又は幅を有する、請求項6に記載のX線撮像装置。
  8. X線を放出するX線発生源をさらに備え、
    前記複数のX線光源は、基板に形成された複数の孔からなり、
    前記複数の孔のそれぞれに、前記X線発生源からX線が同時に照射されることにより、前記複数の孔の各々から前記X線検出面へ向けてX線が照射される、請求項4又は5に記載のX線撮像装置。
  9. 前記複数の孔の各々は、平面視したときに1μm以上100μm以下の径又は幅を有する、請求項8に記載のX線撮像装置。
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