JP2015072263A - X線撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズの大きいX線源を使用する場合でも、鮮鋭度の高い被検体画像を得ることのできるX線撮像システムを提供する。
【解決手段】本発明の第一側面に係るX線撮像システムは、X線源から放射されるX線を部分的に遮蔽することで微小X線源アレイを形成する微小X線源アレイ形成部と、被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、を備え、前記微小X線源アレイ形成部は、前記X線源と前記X線検出器のあいだに配置された複数の格子を有し、前記X線源から発生するX線のうち前記複数の格子をすべて通過し得る通過X線の割合が前記X線源上のX線発生点の位置に依存して変化することにより、通過X線の割合の変化に応じたパターンの微小X線源アレイを形成するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、X線撮像システムに関する。
X線による一般的な撮像法では、X線源から発生させたX線を被検体に照射し、透過したX線の強度分布を検出することにより、被検体の透過率分布に基づく画像を取得する。また近年、X線が被検体を透過する際の位相シフトの情報を利用して被検体の撮像を行う方法(位相イメージング法)も研究開発されている。
特許第4445397号公報
Antonio L. Damato et al., "Coded Source Imaging for Neutrons and X‐Rays" 2006 IEEE Nuclear Science Symposium Conference Record, 199‐203 (2006) Franz Pfeiffer et al., "Phase retrieval and differential phase‐contrast imaging with low‐brilliance X‐ray sources" Nature Physics, vol. 2, 258‐261 (2006)
一般的なX線撮像法において、X線源のサイズが大きすぎる場合、所謂幾何学的不鋭(geometric unsharpness)の効果により、被検体画像の鮮鋭度が低下することがある。また、多くの位相イメージング法においても同様の問題が存在する。さらに、いくつかの位相イメージング法においては被検体とX線検出器との間に一定以上の距離が空いている必要があることにより、幾何学的不鋭の効果がより大きくなる傾向がある。X線源のサイズとは、X線発生装置内の有効X線を発生する部分(X線発生部)の空間的な広がり(径、一辺の長さ、もしくは面積で表される)をいい、焦点サイズとも呼ばれる。
幾何学的不鋭の効果は、よりサイズの小さいX線源を使用することにより抑制できる。しかし、一般にはサイズの小さいX線源ほど、X線発生装置の機械的精度や安定性に対する要求が高くなったり、単位時間当たりのX線発生量が少なくなったりする。それゆえ、X線源のサイズを小さくしようとすると、装置コストの増大や、撮影時間の長大を招き、実用性に欠けるという課題がある。
本発明は、サイズの大きいX線源を使用する場合でも、鮮鋭度の高い被検体画像を得ることのできるX線撮像システムを提供することを目的とする。
本発明の第一側面は、X線源から放射されるX線を部分的に遮蔽することで微小X線源アレイを形成する微小X線源アレイ形成部と、被検体を透過したX線を検出するX線検出
器と、を備え、前記微小X線源アレイ形成部は、前記X線源と前記X線検出器のあいだに配置された複数の格子を有し、前記X線源から発生するX線のうち前記複数の格子をすべて通過し得る通過X線の割合が前記X線源上のX線発生点の位置に依存して変化することにより、通過X線の割合の変化に応じたパターンの微小X線源アレイを形成するものであることを特徴とするX線撮像システムを提供する。
本発明の第二側面は、X線源から放射されるX線を部分的に遮蔽することで微小X線源アレイを形成する微小X線源アレイ形成部と、被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、を備えるX線撮像システムにおいて、前記微小X線源アレイ形成部は、前記X線源と前記X線検出器のあいだに配置された複数の格子を有し、前記複数の格子の重ね合わせにより生じるモアレに応じたパターンの微小X線源アレイを形成するものであることを特徴とするX線撮像システムを提供する。
本発明によれば、サイズの大きいX線源を使用する場合でも、鮮鋭度の高い被検体画像を得ることのできるX線撮像システムを提供することができる。
第1実施形態のX線撮像システムを示した模式図。 第1と第2の格子によりPSFに変調を与える様子を示した模式図。 第1と第2の格子のパターンと符号化線源の一例を示した図。 第1と第2の格子のパターンと符号化線源の一例を示した図。 第1と第2の格子のパターンと符号化線源の一例を示した図。 第1実施形態のX線撮像システムの変形例を示した模式図。 第2実施形態のX線撮像システムを示した模式図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
本発明の一実施形態に係るX線撮像システムは、幾何学的不鋭の効果を抑制するために、所謂符号化線源イメージング(非特許文献1参照)と同様の原理を利用する。
一般にX線撮像により得られる被検体画像に関して、幾何学的不鋭の効果は、理想的な点状X線源を用いた場合に得られる被検体画像(以下、理想被検体画像とも呼ぶ)に対する特定の点拡がり関数によるコンボリューションという形で数学的に表現できる。以下、点拡がり関数をPoint Spread Function(PSF)と呼ぶ。X線撮像における幾何学的不鋭を表現するPSFは、被検体設置面上のある微小領域に入射し、かつX線検出面まで到達するX線の角度分布と実質的に同様の分布を有すると考えられる。したがって、このPSFは通常は被検体の設置位置から眺めた時の見かけ上の(実効的な)X線源形状と同様の分布を有している。また、X線検出面上におけるPSFの全体的な空間的広がりは撮像光学系の拡大率により変化する。なお、本明細書において、X線源の形状とは、放射されるX線のエネルギー強度の空間的な分布(光軸に垂直な面内に投影したX線の強度分布)を意味する。
符号化線源イメージング法では、複雑な形状を持つ微小X線源アレイ(以下、符号化X線源または符号化線源と呼ぶことがある)を使用する。このような符号化X線源を用いて撮像した被検体画像は、理想被検体画像に対するコンボリューションの相手となるPSFが複雑な形状を有していることにより、一般には複数の画像が重なったような複雑な画像(被検体形状が容易に把握できないような画像)となる。符号化X線源を用いて被検体画
像を撮影することにより、本来得られるべき理想被検体画像が複雑な画像に変換されることを被検体画像の符号化と呼ぶこともある。
このように、符号化された画像自体は複数の画像が重なったような複雑な画像であるため、被検体形状の可視化という観点から見ると必ずしも利用価値の高い画像ではないことが多い。しかしながら、得られた画像に対して適切なデコンボリューション処理を行うことにより、理想被検体画像により近い画像を復元することができる。このようにして復元される被検体画像の鮮鋭度は、PSFの全体的な空間的広がりよりもむしろ、PSFを構成する個々の微細な極大部分(ローブ)の空間的広がりにより決定される。すなわち、この鮮鋭度は、前述の符号化X線源を構成する複数の微小なX線源のサイズにより間接的に決定される。したがって、このような被検体画像は、X線源の全体的なサイズから推測されるものよりも高い鮮鋭度を有することができる。このような画像の復元のことを、被検体画像の復号と呼ぶこともある。
符号化X線源は、例えば、所望するX線源形状と同様のパターンの開口を有するX線遮蔽マスクをX線源の近くに設置することで得ることができる。このようなX線遮蔽マスクは、一般に、符号化開口(Coded Aperture)または符号化開口マスク(Coded Aperture Mask)と呼ばれる。
一方で、多くのX線発生装置においては、X線源(X線発生部)が真空容器で囲われていたり、面状のX線発生部から発生するX線を斜め方向から取り出す構造になっていたりするため、構造上、X線源に符号化開口マスクを密着させることが困難である。したがってこの場合、X線源と符号化開口マスクの間には一定の距離が空くことになる。
このようにX線源と符号化開口マスクとの間に距離が空く場合、視差の影響により、被検体設置面上の面内位置に依存して見かけ上のX線源形状が急激に変化したり、X線の照射領域が開口により制限されたりするという問題がある。被検体設置面上の面内位置に依存して見かけ上のX線源形状が急激に変化する状況では、前述のPSFの形状が位置に依存して急激に変化するため、被検体画像の復号処理が複雑化したり、正確な画像の復元が困難になったりする虞がある。
本実施形態ではこの問題を避けるため、前述のような符号化開口マスクを用いる代わりに、周期的なパターンの開口を有するX線遮蔽マスクを複数枚組み合わせる。複数のX線遮蔽マスクによりX線源から放射されるX線を部分的に遮蔽し、PSFの形状に空間的な変調を与え、所望の強度分布をもつ符号化X線源を形成する。以下ではこのような周期的なパターンの開口(X線透過部)を有するX線遮蔽マスクのことを「格子」と呼ぶ。符号化X線源を形成するために使用する格子の数は3枚以上であっても良いが、以下では2枚の格子を使用した構成例について説明する。本明細書では、符号化X線源を形成するために使用する複数の格子の組を指して、符号化線源形成部と呼ぶ。
以下、第1実施形態では、一般的な、主として被検体のX線透過率分布の検出に基づく撮像に関して本発明を応用する場合について説明する。また、第2実施形態では、所謂トールボット・ロー干渉計による撮像に関して本発明を応用する場合について説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態では、一般的な、主として被検体のX線透過率分布の検出に基づく撮像に関して本発明を応用する場合について説明する。
図1は本発明の第1実施形態のX線撮像システムの構成例を示している。図1において、X線撮像システムは、X線源1、第1の格子2、第2の格子3、X線検出器4、および
、演算装置5を有している。第1の格子2と第2の格子3は、X線源1と被検体6のあいだに配置されている。X線源1から発生したX線は、第1の格子2と第2の格子3を通過した後に被検体6を透過し、X線検出器4に入射する。X線検出器4は検出面に入射するX線の強度分布(すなわち、被検体画像)を検出し、検出した被検体画像の情報を演算装置5に伝送する。
演算装置5は、プロセッサ、メモリ、記憶装置、入出力装置などを有するコンピュータである。演算装置5は、X線検出器4から得られた画像情報の処理や分析のほか、X線撮像システムの各部を制御する機能を担う。これらの処理はメモリまたは記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサが実行することにより実現されるとよい。あるいは、一部の機能を論理回路などのハードウェアで代替することもできる。なお、演算装置5は汎用のコンピュータで構成してもよいし、ボードコンピュータやASICのような専用のハードウェアで構成してもよい。
X線検出器4により検出される被検体画像の幾何学的不鋭を表現するPSFの形状は、第1の格子2と第2の格子3の組み合わせ(重ね合わせ)による効果により変調を受ける。したがって、検出される被検体画像は符号化されている。第1の格子2と第2の格子3が無い状況におけるX線源1の見かけ上の形状(つまり、X線源1のオリジナルの形状)は最終的な画質に影響を与える要素の一つであるが、特に厳密に設計される必要は無い。発光点サイズが比較的大きく且つ一様な強度分布をもつ(起伏の少ない形状)一般的なX線源1を用いることで、コスト低減を図るとよい。演算装置5は、取得した被検体画像のデコンボリューションを行い、理想被検体画像により近い被検体画像を算出する。第1の格子2と第2の格子3により形成される符号化X線源の形状(PSFの形状)をあらかじめ取得しておき、演算装置5では、このPSFに応じたデコンボリューションを行うとよい。
第1の格子2と第2の格子3によりPSFに変調を与える様子は図2のような形で模式的に示すことができる。尚、ここではX線の回折の効果は十分小さいと考えて無視している。また図2は、第1の格子2と第2の格子3が共に、一周期の中にX線遮蔽部と単一の開口(X線透過部)とを有する単純な周期構造を有している場合を示している。以下、図の縦方向に関する周期について説明するが、2次元格子の場合には、図2の奥行き方向に関する周期についても同じように考えればよい。
符号化線源形成部(符号化開口)としての役割を担う複数の格子は、格子の周期とX線源1からの距離の比がすべての格子で等しくなるように設定されていることが好ましい。このような条件を満足する場合に、前述した視差の影響を最小化できるからである。具体的には、第1の格子2の周期をd、X線源1から第1の格子2までの距離をL、第2の格子3の周期をd、第1の格子2から第2の格子3までの距離をLとしたとき、
Figure 2015072263

が成立していることが好ましい。尚、以下の議論においては、dやdがLやL+Lに比べて非常に小さい場合を想定している。
この時、図2に示すように、X線源1の内部には、発生したX線が2枚の格子の開口を比較的通り抜けやすいX線発生点と、発生したX線がどちらかの格子により遮られることにより、2枚の格子を通り抜けにくいX線発生点とが現れる。例えば、図2において実線で示した軌跡を通るX線は2枚の格子両方の開口部を通り抜けることができるが、図2に
おいて点線で示した軌跡を通るX線は、第1の格子2の開口は通り抜けられるものの、その後第2の格子3のX線遮蔽部により遮られる。すなわち、図2に示したX線源1の内部において実線の収束している点から発生したX線は2枚の格子両方を通過できる確率が比較的高いが、点線の収束している点から発生したX線は2枚の格子両方を通過できる確率が比較的低い。言い換えると、X線源1から発生するX線のうち両方の格子2,3を通過し得るX線(以下、通過X線とも呼ぶ)の割合がX線源上のX線発生点の位置に依存して変化している。
このような効果により、本撮像システムに関する前述の幾何学的不鋭を表現するためのPSFは変調を受け、仮想的に符号化X線源が形成される。このような形で変調を受けたPSFは、その低周波成分に関しては、被検体設置面上の位置に依存した変化が比較的少ない。
図2から分かるように、このような符号化X線源は、通過X線の割合の変化に応じた周期的なパターンをもち、放射されるX線の強度分布における空間的な変調の周期dは、
Figure 2015072263

と概ね表せる。すなわち、格子2,3により形成される符号化X線源は、放射されるX線の強度がd×L/Lの周期で変化するパターンを有するものとなる。
このような複数の格子2,3の組み合わせによる符号化X線源の形成は、本実施形態においては、被検体設置面上のある位置から見て、見かけ上のX線源形状が複数の格子2,3の重ね合わせにより生じるモアレにより変調を受けることに相当する。すなわち、複数の格子2,3により仮想的に形成される符号化X線源は、格子2,3の重ね合わせにより生じるモアレに応じたパターン(形状、周期)を有する。
図3、図4、図5は、第1の格子2と第2の格子3それぞれのパターンと、両格子により形成されるモアレと、第1の格子2と第2の格子3の効果により変調された、被検体画像の幾何学的不鋭を表現するためのPSFの形状(つまり符号化X線源の形状)の例である。尚、ここでは、格子の個々の開口の影響に相当するような高周波成分を抑える画像処理を施した後のPSFの例を表示している。実際の撮像システムにおける被検体画像の鮮鋭度は、X線検出器4の性能なども含めた複数の不鋭の要因が総合的に作用する結果として決定される。そのため、個々の要因の効果を表すPSFにおける一定以上高い周波数の成分は、現実的にも問題とならないことが多い。また、PSFの算出においては、X線源1が見かけ上正方形に近い形状を有している場合を想定している。
図3(A)〜図3(D)は、第1の格子2と第2の格子3が正方格子状のパターンを有する例を示している。図3(A)が第1の格子2のパターン、図3(B)が第2の格子3のパターン、図3(C)が2枚の格子により形成されるモアレのパターンである。図3(D)は、幾何学的不鋭を表現するためのPSFの形状を表している。2つの格子2,3を通すことで、図3(D)のように、正方形状のオリジナルのX線源がモアレにより4つの小さなX線源に分割され、仮想的な符号化X線源が形成されることがわかる。
図4(A)〜図4(D)は、第1の格子2と第2の格子3が1次元格子状のパターンを有する例を示している。また、図5(A)〜図5(D)は、第1の格子2と第2の格子3が六角格子状のパターンを有する例を示している。このように、第1の格子2と第2の格子3のパターンを変えることにより、PSFの変調のパターンを変えることができる。
図3〜図5に示した例は、第1と第2の格子のパターンとして最も基本的な周期パターンを採用した場合の例であり、本発明の範囲を限定するものではない。格子のパターンは周期的でありさえすれば良く、一周期内のパターンは自由である。例えば、開口の径(あるいは幅)の周期に対する比率を変えても良いし、開口の形状を変えても良い。また、一周期内に複数の開口を有していても良い。さらに、第1の格子2の一周期内のパターンと第2の格子3の一周期内のパターンとで異なるパターンを使用しても良い。このように第1の格子2と第2の格子3における一周期内のパターンを様々に変えることにより、PSFの変調パターンを大きく変えることもできる。
演算装置5による被検体画像のデコンボリューションは、一般的に知られているような種々のデコンボリューション処理の手法を用いて行うことができる。この際、デコンボリューションは、符号化X線源が式(2)のdsで示される周期を有するものとして行う。また、予め符号化X線源のパターンを指定しないデコンボリューション(ブラインドデコンボリューション)を行う場合であっても、結果として、デコンボリューションは符号化X線源が式(2)のdsで示される周期を有するものとして行われることになる。
尚、図1では、X線源1と被検体6のあいだに第1の格子2と第2の格子3を配置した例を示したが、各格子2,3の配置はこれに限られない。図6(A)に示すように、X線源1と被検体6のあいだに第1の格子2を配置し、被検体6とX線検出器4のあいだに第2の格子3を配置してもよい。また、図6(B)に示すように、被検体6とX線検出器4のあいだに第1の格子2と第2の格子3を配置してもよい。さらに格子の数を増やす場合でも、X線源1とX線検出器4のあいだの任意の位置に格子を配置できる。すなわち、X線源1から放射されたX線が被検体6を透過しX線検出器4に入射するまでの経路の途中に、所望のパターンのモアレを形成するように複数の格子が配置されていれば、同様の効果を得ることが可能である。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態では、本発明を所謂トールボット干渉計に応用する場合について説明する。
トールボット干渉計とは、被検体を透過したX線を回折するG1格子と、G1格子を通過したX線の干渉縞(自己像と呼ばれる)が形成される位置に配置されたG2格子とを用い、干渉縞とG2格子により発生するモアレ縞を観察する方式の干渉計である。被検体を透過したX線の波面歪みに応じてG1格子の自己像が変形するため、モアレ縞の歪みを画像解析することにより被検体の位相情報を得ることができる。また、X線源が大きすぎることにより干渉縞を得るための十分なコヒーレンシーが得られない条件で使用する場合には、スリットや微小開口を一定周期で配置したG0格子をX線源と被検体のあいだに配置することで、X線源を周期的に配列した多数の線状あるいは点状のX線源に変換する方法が採られる。このようなG0格子を用いる構成は、トールボット・ロー干渉計と呼ばれる(非特許文献2参照)。G0格子は線源格子、G1格子はビームスプリッター格子、G2格子はアナライザー格子とも呼ばれる。トールボット干渉計においても、符号化線源イメージング法の原理を近似的に用いることが可能である。
図7(A)は、本発明の第2実施形態のX線撮像システムの構成例を示している。本実施形態の第1実施形態との違いは、ビームスプリッター格子7とアナライザー格子8を備えることで、トールボット干渉計を構成していることである。さらに、第1の格子2は、トールボット干渉計における線源格子としての役割を同時に担っている。位置決めステージ9には移動部としてアクチュエータが接続されており、ビームスプリッター格子7を面内平行移動させることができ、これにより、位相シフト法によるトールボット干渉計測を
可能にしている。尚、ビームスプリッター格子は回折格子であり、周期的にX線の位相を変調する位相型の回折格子(位相格子)でも、周期的にX線の振幅を変調する振幅型の回折格子(遮蔽格子)でも良いが、X線の損失が少ないため、位相格子が用いられることが多い。アナライザー格子としては、X線透過部と遮蔽部とが配列したX線遮蔽格子が用いられることが多い。
第1の格子2を線源格子として同時に利用することにより、全体として必要な格子の数を抑えられるため装置構成が簡略化でき、さらに、格子により構成される光学系全体のX線透過率の低下を比較的抑えられるという利点がある。
第1の格子2を線源格子として同時に利用するためには、例えば、第1の格子2のパターンとして図3(A)のようなパターンを採用する場合、第1の格子2の周期dを、
Figure 2015072263

となるように構成すれば良い。ここで、dはアナライザー格子8上に形成されるX線干渉縞の周期、Lは第1の格子2とビームスプリッター格子7との間の距離、Lはビームスプリッター格子7とアナライザー格子8との間の距離である。また、形成される干渉縞のパターンはここでは正方格子(メッシュ)状とする。
本実施形態においても、実施形態1と同様に、見かけ上のX線源の形状は、第1の格子2と第2の格子3の重ね合わせにより生じるモアレにより変調を受ける。よって、第1の格子2と第2の格子3のパターンとして図3(A)と図3(B)のようなパターンを採用すると、2枚の格子の重ね合わせにより図3(C)のようなモアレのパターンが形成される。図3(C)のモアレのパターンを見ると、縦横に約5×5並んだ丸状の開口部の中に、小さな開口部が複数形成されている。言い換えると、図3(C)のモアレは、小さな開口部の集合により大きなドットパターンが形成されたモアレである。この丸状の開口部が単純な1つの丸状の開口部であると、開口部が大きすぎることにより干渉縞を得るための十分なコヒーレンシーが得られない。しかしながら、本実施形態においては第1の格子を式(3)が成立するようなピッチとする。これにより、符号化されたX線源を構成する丸状の開口部の一つ一つが更に微小なX線源(丸状の開口部の中の小さな開口部)で構成されるため、干渉縞を得るための十分なコヒーレンシーを得ることができる。
尚、第1の格子2を線源格子として同時に利用するための開口パターンは必ずしも図3(A)のようなパターンでなくとも良い。さらに、式(3)の成立する構成はあくまで典型的な場合の一例であり、式(3)が満たされなくとも、第1の格子2が実質的に線源格子として機能するような開口パターン、周期及び配置の組み合わせであれば詳細は自由に決めて良い。
演算装置5は第1実施形態と同様に、取得した被検体画像のデコンボリューションを行い、理想被検体画像により近い被検体画像を算出する。
この後、演算装置5はビームスプリッター格子7の位置を変えて取得した複数の被検体画像を元に、位相シフトアルゴリズムに基づく解析を行うことで、被検体を透過したX線の微分位相分布等を算出しても良い。尚、X線トールボット干渉計における位相シフト法の利用方法については特許文献1等に詳しく記述されているのでここでは説明を省略する。
ただし、X線干渉縞とアナライザー格子8との間に発生するモアレの周期が比較的短い
際には、X線検出器4により取得されるX線強度分布の直接的なデコンボリューションにより理想被検体画像に近い画像を得ることが困難となる場合がある。このような場合、演算装置5は取得した複数の被検体画像を元に位相回復(位相シフト法を行う本実施形態の場合、位相シフトアルゴリズムに基づく解析)を先に行い、被検体を透過したX線の仮の被検体情報(例えば、微分位相分布等)を算出し、その後、仮の被検体情報のデコンボリューションを行っても良い。被検体情報とは、被検体に依るX線の位相変化に基づく情報(微分位相分布など)、被検体に依るX線の強度変化に基づく情報(透過率分布)、被検体に依るX線の小角散乱に基づく情報(散乱分布)などのことを指す。
尚、本実施形態では、符号化X線源を形成するための複数の格子をトールボット・ロー干渉計に適用する場合に、そのうちの一つの格子(第1の格子2)が線源格子を兼ねるようにしたが、本発明の構成はこれに限られない。例えば、第2の格子3が線源格子としての役割を兼ねていてもよい。また、図7(B)に示すように、ビームスプリッター格子7とX線検出器4のあいだに第1の格子2と第2の格子3を配置し、第1の格子2と第2の格子3のいずれかがアナライザー格子の役割を兼ねるように構成してもよい。図7(B)の符号10は線源格子を示している。あるいは、単純に、線源格子やアナライザー格子とは別に、符号化X線源を形成するための複数の格子を追加してもよい。その場合は、装置全体の格子数が増えるという不利はあるものの、X線源1とX線検出器4のあいだの任意の位置に格子を配置できるので設計の自由度があがるという利点がある。
以下では、各実施形態のより具体的な実施例について記述する。
(実施例1)
実施例1は第1実施形態の具体的な実施例である。
X線源1は回転陽極型X線管における陽極上のX線発生部である。陽極材料はモリブデンであり、30kVの管電圧の下で使用する。X線源1の見た目上の形状は、一辺の長さが600μmの正方形に近い形状である。第1の格子2と第2の格子3は共に厚さ100μmの金製の格子であり、図3(A)、図3(B)に示すような正方格子状の開口パターンを有している。第1の格子2の開口の周期dは10.000μmであり、開口形状は直径5.642μmの円形である。一方、第2の格子3の開口の周期dは10.345μmであり、開口形状は直径5.837μmの円形である。また、X線検出器4はフラットパネル検出器であり、画素サイズは50μmである。
各構成要素の配置は図1と同様である。X線源1と第1の格子2の間の距離Lは150.00mm、第1の格子2と第2の格子3の間の距離Lは5.17mmである。また、X線源1と被検体6の設置面との間の距離Lは1m、被検体6の設置面とX線検出器4との間の距離Lは1mである。
この時、第1の格子2と第2の格子3の効果によるX線源の変調周期dは、式(2)より約300μmと計算される。さらに、L=Lであることから、本撮像系における幾何学的不鋭を表現するためのPSFは、1辺の長さが600μmの正方形が約300μmの周期で変調されたものに近い形状となり、ちょうど図3(D)に近いものとなる。
演算装置5はX線検出器4より取得した符号化された被検体画像データをデコンボリューション処理することにより、理想被検体画像に近い画像を復元する。
(実施例2)
実施例2は第2実施形態の具体的な実施例である。
X線源1に関しては実施例1と同様である。第1の格子2と第2の格子3は共に厚さ100μmの金製の格子であり、図3(A)、図3(B)に示すような正方格子状の開口パ
ターンを有している。第1の格子2の開口の周期dは16.000μmであり、開口形状は直径9.027μmの円形である。一方、第2の格子3の開口の周期dは16.901μmであり、開口形状は直径9.535μmの円形である。また、X線検出器4はフラットパネル検出器であり、画素サイズは50μmである。
トールボット干渉計の設計は、モリブデンの特性X線に合わせて光子エネルギー17.5keVのX線に最適化されている。ビームスプリッター格子7とアナライザー格子8は1次元格子状のパターンを有している。ビームスプリッター格子7はシリコン製の位相型回折格子であり、幅8.000μmの位相進行部と、同じく幅8.000μmの位相遅延部とが交互に配列したパターンを有することで、光子エネルギー17.5keVの透過X線に対してπradの位相変調を与えることができる。アナライザー格子8は厚さ100μmの金製の格子であり、幅8.000μmのスリット状開口が16.000μm周期で形成されている。
各構成要素の配置は図7(A)と同様である。X線源1と第1の格子2の間の距離Lは150.00mm、第1の格子2と第2の格子3の間の距離Lは8.45mmである。また、第1の格子2とビームスプリッター格子7の間の距離Lは903.34mm、ビームスプリッター格子7とアナライザー格子8との間の距離Lは903.34mmである。また、X線源1と被検体6の設置面との間の距離Lは1m、被検体6の設置面とX線検出器4との間の距離Lは1mである。
この時、第1の格子2と第2の格子3の効果によるX線源の変調周期dは、式(2)より約300μmと計算される。さらに、L=Lであることから、本撮像系における幾何学的不鋭を表現するためのPSFは、1辺の長さが600μmの正方形が約300μmの周期で変調されたものに近い形状となり、ちょうど図3(D)に近いものとなる。
X線検出器4はビームスプリッター格子7により形成される干渉パターンとアナライザー格子8との間に発生するモアレ画像を被検体画像として検出する。本実施例ではモアレ周期が十分に大きくなるように調整した状態で被検体画像の検出を行う。続いて、演算装置5はX線検出器4より取得した符号化された被検体画像データをデコンボリューション処理することにより、理想被検体画像に近い画像を復元する。
また、演算装置5はビームスプリッター格子7の位置を変えて検出した複数の被検体画像をデコンボリューション処理することで得た複数の画像を元に、位相シフトアルゴリズムに基づく解析を行う。最終的に演算装置5は解析の結果として、被検体を透過したX線の微分位相分布等を出力する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。また、本発明及び本明細書において撮像とは、被検体の情報に基づく画像を取得することに限定されず、被検体に照射されたX線の強度を、複数の位置において検出すること全般を被検体の撮像と呼ぶ。
1 X線源
2 第1の格子
3 第2の格子
4 X線検出器
5 演算装置

Claims (13)

  1. X線源から放射されるX線を部分的に遮蔽することで微小X線源アレイを形成する微小X線源アレイ形成部と、
    被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    を備え、
    前記微小X線源アレイ形成部は、前記X線源と前記X線検出器のあいだに配置された複数の格子を有し、前記X線源から発生するX線のうち前記複数の格子をすべて通過し得る通過X線の割合が前記X線源上のX線発生点の位置に依存して変化することにより、通過X線の割合の変化に応じたパターンの微小X線源アレイを形成するものであることを特徴とするX線撮像システム。
  2. 前記微小X線源アレイ形成部は、通過X線の割合が前記X線源上のX線発生点の位置に依存して周期的に変化するように構成され、通過X線の割合の周期的な変化に応じたパターンの微小X線源アレイを形成するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線撮像システム。
  3. X線源から放射されるX線を部分的に遮蔽することで微小X線源アレイを形成する微小X線源アレイ形成部と、
    被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    を備えるX線撮像システムにおいて、
    前記微小X線源アレイ形成部は、前記X線源と前記X線検出器のあいだに配置された複数の格子を有し、前記複数の格子の重ね合わせにより生じるモアレに応じたパターンの微小X線源アレイを形成するものである
    ことを特徴とするX線撮像システム。
  4. 前記複数の格子は、第1の格子と、前記第1の格子と前記X線検出器のあいだに配置される第2の格子とを含み、
    前記第1の格子の周期をd、前記X線源から前記第1の格子までの距離をL、前記第2の格子の周期をd、前記第1の格子から前記第2の格子までの距離をLとしたとき、
    /L=d/(L+L
    が成立するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のX線撮像システム。
  5. 前記微小X線源アレイは、放射されるX線の強度がd×L/Lの周期で変化するパターンを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のX線撮像システム。
  6. 前記X線源のサイズがd×L/Lよりも大きい
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のX線撮像システム。
  7. 前記複数の格子が、前記X線源と被検体のあいだに配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載のX線撮像システム。
  8. 前記複数の格子が、前記X線源と被検体のあいだに配置されている格子と、前記被検体と前記X線検出器のあいだに配置されている格子とを含む
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載のX線撮像システム。
  9. 前記複数の格子が、被検体と前記X線検出器のあいだに配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載のX線撮像システム。
  10. 前記X線撮像システムは、トールボット・ロー干渉計であり、
    前記複数の格子のうちのいずれかの格子が線源格子を兼ねている
    ことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1項に記載のX線撮像システム。
  11. 前記X線撮像システムは、トールボット・ロー干渉計であり、
    前記複数の格子のうちのいずれかの格子がアナライザー格子を兼ねている
    ことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1項に記載のX線撮像システム。
  12. 前記微小X線源アレイの形状に基づいて、X線検出器で検出されたX線の強度分布の情報のデコンボリューションを行う演算装置を備える
    ことを特徴とする請求項1〜11のうちいずれか1項に記載のX線撮像システム。
  13. 前記演算装置は、前記X線の強度分布の情報を用いて前記被検体の仮情報を取得してから、前記デコンボリューションを行うことで前記被検体の情報を取得する
    ことを特徴とする請求項12に記載のX線撮像システム。
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