JP2015077510A - タンポン用アプリケータ - Google Patents

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Abstract

【課題】膣内の適切な位置に吸収体を容易に配置できるタンポン用アプリケータを提供する。
【解決手段】 タンポン用アプリケータ1は、外筒20と、内筒30と、を備える。内筒は、第1内筒31と、第2内筒32と、を有する。第1内筒31の少なくとも一部と、第2内筒32の少なくとも一部は、重なっている。第1内筒と第2内筒とが重なった重畳領域と外筒との色差は、重畳領域と前記第2内筒との色差よりも高い。
【選択図】図4

Description

本発明は、タンポン用アプリケータに関する。
従来、アプリケータ付きの生理用タンポンが提供されている。タンポン用アプリケータは、外筒と内筒とを備えている。外筒の内部には、引き出し紐を有する吸収体が収納されている。使用者は、生理用タンポンを使用する際に、外筒を把持した状態で、外筒を膣内に挿入した後、内筒を外筒に向けて押圧する。吸収体は、内筒が外筒に向けて押圧されると、外筒から押し出されて膣内に配置される。
また、特許文献1には、コンパクト型のタンポン用アプリケータが開示されている。このタンポン用アプリケータは、生理用タンポンが収容される中空状の外筒と、中空状の第1内筒と第1内筒に更に内包される第2内筒と、を備える。ユーザは、特許文献1のタンポン用アプリケータを使用する際に、第1内筒と第2内筒とを連結した後、第1内筒及び第2内筒を外筒内に押し込んで、外筒内に配置された吸収体を膣内に配置する。
特開2007−228992号公報
しかしながら、出願人は、上述のタンポン用アプリケータについて、以下のような問題点を発見した。
生理用タンポンを使用する際に、外筒を適切な深さまで挿入されていない状態で、使用者が吸収体を押し出すと、吸収体は、膣内の適切な位置に配置されないことがある。特に、タンポンを初めて使用する初心者の使用者は、タンポン用アプリケータ使用方法がわからず、適切な位置にタンポンを配置できないことがある。
このような問題に鑑みて、タンポン用アプリケータの使用方法を記載した取扱説明書を添付して、初心者の使用者への使用を促すことが行われている。また、初心者の使用者は、タンポンの使用経験のある使用者に使用方法を聞いて、タンポンの使用方法を把握することがある。
しかし、初心者の使用者は、タンポン用アプリケータを構成する部材名を把握し難く、使用方法を十分に把握できず、例えば、第1内筒と第2内筒を連結できない等、適切に使用できないことがあった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、膣内の適切な位置に吸収体を容易に配置できるタンポン用アプリケータを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本開示に係るタンポン用アプリケータは、吸収体の少なくとも一部を収容する外筒と、使用時には連結して前記吸収体を前記外筒から膣内へと押し出す二重環状の第1内筒及び第2内筒前記第1内筒の少なくとも一部と前記第2内筒の少なくとも一部とは、重なっており、前記第1内筒と前記第2内筒とが重なった重畳領域と前記外筒との色差は、前記重畳領域と前記第2内筒との色差よりも高いことを要旨とする。
本発明によれば、膣内の適切な位置に吸収体を容易に配置できるタンポン用アプリケータを提供できる。
実施形態に係るアプリケータ付き生理用タンポンの使用時の状態の斜視図である。 図1に示すアプリケータ付き生理用タンポンのA−A断面図である。 実施形態に係るアプリケータ付き生理用タンポンの使用前の状態の斜視図である。 図3に示すアプリケータ付き生理用タンポンのB−B断面図である。
図1〜図4を参照して、タンポン用アプリケータを備えるアプリケータ付き生理用タンポン1について説明する。図1及び図2は、後述する使用時の状態を示しており、図3及び図4は、使用前の状態を示している。図1及び図3は、実施形態に係るアプリケータ付き生理用タンポンの全体を示す斜視図である。図2は、図1に示すA−A断面図である。図4は、図3に示すB−B断面図である。
アプリケータ付き生理用タンポン1は、タンポン用アプリケータ10と、生理用タンポンとしての吸収体40と、を備える。タンポン用アプリケータ10は、外筒20と内筒30とを有している。外筒20及び内筒30は、内部に中空部を有する筒形状である。外筒20と内筒30の断面形状は、正円形である。外筒20及び内筒30は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、または表面をポリオレフィンフィルムでラミネートした厚紙によって全体が形成されている。
外筒20の内部には、吸収体40が収容されている。吸収体40には、取り出し紐40aが連結されている。取り出し紐40aは、吸収体40の端部から内筒30の内部を挿通し、その挿通端部が内筒30から抜き出されている。使用中に取り出し紐40aを引くことにより、吸収体40を体内から引き出すことができる。
外筒20は、吸収体40の少なくとも一部を収容するように構成されている。外筒20の一端には、吸収体40が押し出される押し出し開口21が設けられている。押し出し開口21には、吸収体40が押し出される際に径方向外側に向けて変形する花弁体22が形成されている。花弁体22は、常時、押し出し開口21の縁部で閉となっているが、内筒30によって吸収体40が押し出されるときに吸収体40によって押し広げられて開口する。これにより、吸収体40が外筒20から押し出され、吸収体40を体内に挿入することができる。
外筒20の他端には、外筒20及び内筒30の移動操作の際に指によって把持される把持筒部23が設けられている。把持筒部23は、押し出し開口21と把持筒部23との間における外筒本体24の径よりも小径である。把持筒部23には内筒30の先端部分が挿入されており、挿入された内筒30の先端面は吸収体40に臨んでいる。把持筒部23の内筒側(タンポン用アプリケータの挿入方向の後側)の端部には、径方向外側に突出する突起部25が形成されている。
内筒30は、使用時には連結して吸収体40を外筒20から膣内へと押し出す二重環状の第1内筒31及び第2内筒32を備える。第1内筒31は、外筒20の把持筒部23に係合するように構成されている。第2内筒32は、タンポン用アプリケータ10の挿入方向における第1内筒31の後端部に係合するように構成されている。第2内筒32は、第1内筒31よりも小径であり、第2内筒32の一部(挿入方向における先端部)が第1内筒31内に配置される。
第1内筒31の少なくとも一部と、第2内筒32の少なくとも一部は、重なっている。なお、第1内筒31の全体と、第2内筒32の一部とが重なっていてもよいし、第1内筒31の一部と、第2内筒32の全体とが重なっていてもよいし、第1内筒31の全体と、第2内筒32の全体とが重なっていてもよい。
なお、第1内筒31と外筒20とが係合した状態、及び第1内筒31と第2内筒32との係合した状態とは、それぞれの少なくとも一部が引っかかってスライド移動が規制された状態や、それぞれの少なくとも一部が嵌合し、スライド移動が規制された状態である。
アプリケータ付き生理用タンポン1の使用前の状態において、第2内筒32の少なくとも一部は、第1内筒31内に収容されて第1内筒31と重なっている。アプリケータ付き生理用タンポン1の使用時において、第1内筒31と第2内筒32とが連結されて、少なくとも第1内筒31の一部が外筒20内に挿入される。
次いで、アプリケータ付き生理用タンポン1の使用方法について説明する。不使用時(使用前)には、第2内筒32の一部が第1内筒31内に収納され、この第1内筒31の一部が更に外筒20の一部に収納されている。吸収体40は、外筒20の中に収納されている。取り出し紐40aは、外筒内の吸収体の端部から挿入方向における後方に向かって延び、第2内筒32の後端部からタンポン用アプリケータ10の外へと延出している。
使用者は、アプリケータ付き生理用タンポン1を使用する際は、第2内筒32を第1内筒31から引き出して、第1内筒31と第2内筒32を連結する。第1内筒31と第2内筒32とが連結した状態とは、第1内筒31と第2内筒32とがスライド移動しない状態で連なった状態である。第1内筒31の先端部と第2内筒32の後端部には、図示しない係合部材が設けられている。第2内筒が第1内筒から引き出されて、当該係合部材が係合することにより、第1内筒と第2内筒とのスライド移動が規制され、第1内筒と第2内筒とが連結される。次いで、使用者は、第2内筒及び第1内筒を後方に引っ張って、第1内筒31を外筒20から引き出す。図1及び図2は、第1内筒と第2内筒とが連結され、かつ第1内筒31が外筒20から引き出された状態である。
次いで、使用者は、アプリケータ付き生理用タンポン1の先端となる押し出し開口21を膣口に当接させた状態で、外筒20を膣の適切な位置まで挿入する。外筒20を適切な位置まで挿入した状態では、外筒20の把持筒部23が膣口近傍に配置される。使用者が内筒30を外筒20側に向けて押圧することにより、外筒20の押し出し開口21から吸収体40が押し出され、吸収体40が膣内の適切な位置に配置される。このようにして、アプリケータ付き生理用タンポン1の吸収体を膣内に配置することができる。
次いで、外筒20と内筒30の着色態様について説明する。外筒20及び内筒30の少なくとも一部は、着色されている。外筒20、第1内筒31及び第2内筒32の色は、それぞれ異なっている。本実施の形態において色が異なるとは、白色基準板に対する色差が異なることである。外筒20は、タンポン用アプリケータ10の構成部材(外筒20、第1内筒31及び第2内筒32)のうち、最も目立つように構成されている。具体的には、外筒20は、白色基準板に対する色差が最も高い。本実施の形態の外筒は、濃いピンク色である。
第1内筒31は、透明である。第1内筒31が透明であるため、使用者は、第1内筒31と第2内筒32の位置関係や、第1内筒内での第2内筒32位置及び吸収体40の移動態様を、タンポン用アプリケータ10の外側から視認することができる。よって、使用時に、第1内筒31と第2内筒32を適切に連結したり、吸収体を適切なタイミングで押し出したりすることができる。
例えば、第1内筒内に収納された第2内筒32を第1内筒31の外側から視認できない場合には、使用者によっては、第1内筒31の内側に第2内筒32が挿入されていることを把握できず、第2内筒32を第1内筒31から引き出す作業を認識できないことがある。また、使用者によっては、第2内筒32を第1内筒31から引き出す作業を認識できた場合であっても、引き出す位置を把握できず、第1内筒31の後端部から露出している第2内筒32を把持して引き出すことができないことがある。しかし、第1内筒31が透明であることにより、使用者は、第1内筒31の内側に第2内筒32が配置されていることを第1内筒31の外側から明確に認識することができる。
第2内筒32は、外筒20よりも目立たない色で着色されている。具体的には、白色基準板に対する第2内筒32の色差は、白色基準板に対する外筒20の色差よりも低い。本実施の形態の第2内筒は、薄いピンク色である。更に、本実施の形態第1内筒は透明であり、白色基準板に対する第1内筒31の色差も、白色基準板に対する外筒20の色差よりも低い。このように、内筒30よりも外筒20を目立たせることにより、使用者は、使用時に身体に挿入する部分(外筒の先端部分)を容易に認識することができる。
また、第1内筒と第2内筒との色差ΔEは、14.09以上であることが望ましい。第1内筒31と第2内筒32との色が異なるため、内筒が2つの部材からなることを把握でき、第1内筒31と第2内筒32とを識別しやすくなる。特に、第1内筒と第2内筒との色差ΔEは、14.09以上であることにより、使用者が明確に第1内筒と第2内筒とを区別して認識できる。初心者の使用者にとっては、色が異なるため、部材を把握しやすくなる。経験者の使用者が説明を行う際も、第1内筒と第2内筒との色が異なるため、色に基づいて容易に説明することができる。
タンポン用アプリケータの構成部材の色差ΔEは、14.09以上であることが望ましい。例えば、外筒20と第2内筒32との色差ΔEが、14.09以上であることにより、使用者の膣内に挿入する外筒と、使用時に指で把持する第2内筒と、を使用者が明確に区別することが可能となる。
また、第1内筒31と第2内筒32とが重なった重畳領域R1(図4参照)と外筒20との色差は、重畳領域と第2内筒32との色差よりも高い。使用前の状態では、第2内筒32の少なくとも一部は、第1内筒に収納されて、第1内筒31と重なっている。使用者が包装袋を開封した状態では、当該使用前の状態となる。この状態において重畳領域と外筒との色差が比較的高いため、使用者は、外筒20と内筒30とを区別し易い。なお、本実施の形態の内筒の一部は外筒内に配置されているため、ここでいう重畳領域R1は、第1内筒31と第2内筒32とが重なった領域のうち、外筒の外側に配置されている領域である。
よって、使用者は、外筒と色が異なる部分(第1内筒及び第2内筒)を認識し、容易に操作することができる。色による部材の識別力を高めることにより、初心者の使用者であっても使用方法を十分に把握することができ、適切に使用し、膣内の適切な位置に吸収体を容易に配置できる。
なお、本実施の形態の重畳領域R1と外筒20との色差は、31.57であり、重畳領域R1と第2内筒32との色差は、2.69である。
本実施の形態では、第1内筒が透明であり、第1内筒と第2内筒との重畳領域の色は、実質的に第2内筒の色である。ただし、後述の実施例の記載のように、透明である第1内筒が重なった部分と、第1内筒が重なっていない部分とは色差が異なる。また、第1内筒が半透明の場合には、第1内筒の色と第2内筒の色と重なった色が、重畳領域の色となる。更に、第1内筒の光透過性が低い場合には、実質的に第1内筒の色が重畳領域の色となる。
また、タンポンを使用したことがない初心者の使用者は、取扱説明書を参照してタンポンの使用方法を理解することが考えられる。例えば、取扱説明書において、アプリケータ付き生理用タンポン1の構成部材の名称に基づいて、アプリケータ付き生理用タンポン1の使用方法を説明することが考えられる。しかし、アプリケータ付き生理用タンポン1の構成部材の名称は、一般消費者には馴染みの薄い用語である。よって、初心者の使用者は、取扱説明書を参照しても、使用方法を理解できず、正確に使用方法を把握できないおそれがある。
しかし、本実施の形態のアプリケータ付き生理用タンポン1によれば、取扱説明書において、各構成部材の名称と色とを関連付けて説明できる。このような説明によれば、構成部材(外筒及び内筒)が機能と色で関連付けられているため、初心者の使用者であっても、理解がしやすい。経験者の使用者が説明を行う際も、色に基づいて容易に説明することができる。
使用者がアプリケータ付き生理用タンポン1の使用方法を正確に理解することにより、使用者が適切な位置に容易に吸収体40を配置することができる。吸収体40を適切な位置に配置することにより、使用者は、使用時の違和感が少なくなり、タンポンの使用を快適に感じることができる。
なお、外筒20及び内筒30は、ポリオレフィン系樹脂、エラストマー、紙、その他の材料に構成される。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン樹脂、顔料、及び滑材を射出成型することによって形成されている。顔料は、他の材料に対して0%〜8%の範囲で加えることが望ましい。外筒20及び内筒30の材料に顔料を加えることによって着色されているが、他の方法によって着色されていてもよい。例えば、顔料を除いて鍔部を射出した後、スプレー塗装、スクリーン印刷、レーザー印刷、コーティング及びラミネートを施すことによって、着色するように構成してもよい。
タンポン用アプリケータに着色される色は、例えば、特表2008-507385に記載されている国際照明委員会(Commission Internationale de l’Eclairage)L*a*b*色空間(以下「CIELab」)にしたがって適合されるように構成してもよい。CIELabは、CIE1976基準に基づく、数学的な三刺激値カラースケールである。CIELabは、色を定量的に及び正確に記載することを可能にする。CIELabは、色をデカルト座標のxyz空間に類似した3次元空間にプロットすることを可能にする。CIELabは、デカルト座標のxyz空間において、もともとはx軸である上に緑から赤までの色を有する。CIELabは、この軸をa軸と見なす。負のa*値は緑を表し、及び正のa*値は赤を表す。CIELabは、デカルト座標のxyz空間において、もともとはy軸である上に青から黄までの色を有する。CIELabは、この軸をb軸と見なす。負のb*値は青を表し、及び正のb*値は黄を表す。CIELabは、デカルト座標のxyz空間においてもともとはz軸である上に明度を有する。CIELabは、この軸をL軸と見なす。L*軸は100から0までの値を範囲とし、100は白であり、0は黒である。50のL*値は中間の灰色を表す(ただし、a*及びb*が0であるという条件である場合)。3つの値(L*、a*、b*)にしたがって、いずれの色もCIELab内にプロットされてもよい。
3次元のCIELabは、彩度、色相、及び明度の3つの色の構成要素を計算することを可能にする。a軸及びb軸から形成される2次元の空間において、色相及び彩度の構成要素が決定され得る。彩度は、知覚される色の相対的飽和度であり、及びa*b*平面において測定されるときの原点からの距離により決定される。
例えば、a*b*値(10,0)を有する色は、a*b*値(20,0)を有する色より低い彩度を示す。後の色は前の色より赤いとして定性的に知覚される。色相は、特定の色の相対的な赤、黄、緑、及び青である。2次元のa*b*空間内で原点からいずれかの色まで半径を作り出すことができる。色相は、0°(正のa*軸)から作り出された半径までを測定した角度である。色相は、0°から360°までのいずれかの値であることができる。明度はL*の値から決定され、より高い値はより白であり及びより低い値はより黒である。
色の違いである色差ΔEは、例えば、以下の式に基づいて求めることができる。ΔE=((ΔL*)2乗+(Δa*)2乗+(Δb*)2乗)1/2乗。ここで、Lは、明度であり、a*は赤−緑軸の座標であり、b*は黄−青軸の座標である。基準色に対する色差を測定することにより、包装シート等に印刷される第1色及び第2色の色を特定することができる。
色差は、例えば、以下の方法によって測定することができる。具体的には、まず、基準色となる白色のL*a*b*を、色差測定器(例えば、Konica Minolta社製 CR-300)を用いて測定する。本実施の形態では、測定機器の光源として、C光源(国際照明委員会(CIE)の規格)を用いている。測定機器の測定窓の直径は、40mmである。また、色差を測定する際の基準色として白色基準板(Y92.0 x0.3145 y0.3198)を用いた。なお、ここでYは、明るさを指標する値であり、x、yは、色度の平面座標である。
次いで、測定した測定値(L*a*b*)を基準色として設定する。次いで、白色基準板の上色差の測定対象を載せて、測定したい色のL*a*b*を測定する。これにより、基準色に対する測定対象の色差を算出することができる。なお、測定したいサンプルの色部分が、測定機器の測定窓よりも小さい場合は、所定部分を切り抜いたものを予め用意しておき、隙間や重なりが出来ないように白色基準版の上に並べて測定する。
例えば、外筒20、第1内筒31及び第2内筒32の色の濃さは、特に制限されない。外筒20及び第1内筒31の色よりも第2内筒32の色が濃くなるように構成されていてもよいし、第2内筒の色が最も薄くなるように構成されていてもよい。色の濃さは、色差分析結果のΔLに準じており、ΔLの値が高いほど、色が濃くなる。更に、構成部材の色は、濃淡、他色及び半透明が組み合わされた色であってもよい。
更に、外筒20、第1内筒31、第2内筒32の少なくともいずれかに、他の構成部材の表面の摩擦係数と異なる摩擦係数の識別摩擦部を設けてもよい。識別摩擦部が設けられているため、視覚と触感で明確に外筒と内筒とを区別することができる。
本実施の形態の識別摩擦部50は、外筒20の把持筒部23に形成された突起である。識別摩擦部50を設けることにより、使用者は、把持筒部23を認識することが可能となる。外筒20の把持筒部23に識別摩擦部50が設けられているため、視覚と触感で明確に外筒と内筒とを区別することができる。
更に、把持筒部23の表面に識別摩擦部50を設けることにより、表面が平滑な把持筒部23と比較して滑り難くなる。把持筒部23は、外筒20を膣内に挿入した状態で内筒30を押し込む際に、使用者が把持する部分である。例えば、把持筒部23を指で保持できなかったり、把持筒部23に対して指が滑ってしまったりすると、正しい位置に吸収体を配置できないことがある。しかし、把持筒部が滑りにくいことにより、把持筒部をきちんと把持した状態で内筒を押圧でき、吸収体を適切な位置に配置できる。
識別摩擦部12cは、金型射出、レーザー成型、熱成型、ホットメルト接着剤の塗布、その他の方法によって形成することができる。また、識別摩擦部は、鍔部の表面に設けられたゴム、紙、及びレザーによって構成されていてもよい。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、本実施の形態に係る外筒20及び内筒30の断面形状は、正円形であるが、本発明に係る外筒20及び内筒30の断面形状は、膣内に挿入し易い形状であればよく、例えば、楕円形であってもよい。
なお、本実施の形態においては、外筒、第1内筒及び第2内筒の3つの構成部材の色差がそれぞれ異なるように構成しているが、この構成に限定されない。第1内筒と第2内筒とが同じ色差であってもよいし、第1内筒と外筒とが同じ色差であってもよい。
以下、実施例と比較例を挙げて、タンポン用アプリケータの構成部品の識別性評価について詳細に説明する。なお、本発明はこれらにより限定されるものではない。
(評価内容)
色差が異なる8つのサンプルを用意し、そのうちの2つのサンプルを用いて、2つのサンプルを目視にて識別できるか否かの識別性評価を行った。
(色差の測定方法)
表1に各サンプルの白色基準板に対する色差について示す。白色基準板に対する色差は、白色基準板(Y92.0 x0.3145 y0.3198)を色差基準色して、後述する測定装置を用いて各サンプルを測定し、色差基準色からの各サンプルの色差分析値を測定した。
Figure 2015077510
(全光線透過率の測定装置)
・ 色彩色差計(コニカミノルタ CR300)
・ ・JIS Z 8722の拡散照明垂直受光方式に準拠。
・ ・測定ヘッド Φ40mm
・ ・受光素子 シリコンフォトセル 6個
・ ・光源 パルスキセノンランプ
・ ・測定径 8mm
・ ・標準偏差 ΔE*ab 0.07以内
(評価方法)
8つのサンプルのうち、2つのサンプルを用いて、一方のサンプル(サンプル1)を色差基準色として、他方のサンプル(サンプル2)の色差を測定した。また、いくつかの実施例及び比較例では、他方のサンプルの色差を測定する際に、透明な構成部材を覆った状態で測定した。測定装置及び測定方法は、各サンプルの色差の測定と同様である。そして、目視によって一方のサンプルと他方のサンプルとが識別できるか否かを判定した。モニターが2つのサンプルを識別できると判定した場合には、識別可と判定し、2つのサンプルを識別できないと判定した場合には、識別不可と判定した。
(評価結果)
評価結果を表2に示す。
Figure 2015077510
実施例1〜実施例8は、2つのサンプルの色差が基準鍔部との色差が14.09以上であり、モニターが識別可と判定した。また、実施例7及び実施例8は、モニターが2つのサンプルを識別し難いと感じたが、識別できると判断した。一方、実施例1〜実施例6は、モニターが明確に2つのサンプルを識別できると判断した。よって、2つの構成部材の色差は、14.09以上であることにより、目視にてサンプルを識別できることがわかった。更に、より好適には、2つの構成部材の色差は、16.88以上であることが望ましいことがわかった。
また、実施例5と実施例6とを比較すると、同じサンプルの組み合わせであっても、透明な構成部材によって覆うことにより、色差が異なり、識別性が高くなることがわかった。
1 :アプリケータ付き生理用タンポン
10 :タンポン用アプリケータ
12c :識別摩擦部
20 :外筒
21 :押し出し開口
22 :花弁体
23 :把持筒部
24 :外筒本体
25 :突起部
30 :内筒
31 :第1内筒
32 :第2内筒
40 :吸収体
40a :取り出し紐
50 :識別摩擦部
R1 :重畳領域

Claims (9)

  1. 吸収体の少なくとも一部を収容する外筒と、第1内筒及び第2内筒を備えるタンポン用アプリケータであって、
    前記第2内筒は嵌め込み式に前記第1内筒内に受け入れられ、前記第1内筒及び前記第2内筒は前記吸収体を前記外筒から押し出すように使用時に連結可能であり、
    前記第1内筒の少なくとも一部と前記第2内筒の少なくとも一部とは、前記外筒の外側の重畳領域において重なっており、
    前記外筒、前記第1内筒及び前記第2内筒は、着色されており、
    前記重畳領域の着色領域と前記外筒の着色領域との色差は、前記重畳領域の着色領域と前記第2内筒の着色領域との色差よりも高く、
    前記重畳領域の着色領域と前記第2内筒の着色領域との間に色差がある、タンポン用アプリケータ。
  2. 白色基準板に対する前記外筒の着色領域の色差は、白色基準板に対する前記第2内筒の着色領域の色差よりも高い、請求項1に記載のタンポン用アプリケータ。
  3. 前記第1内筒の着色領域と前記第2内筒の着色領域との色差は、14.09以上である、請求項1又は請求項2に記載のタンポン用アプリケータ。
  4. 前記外筒の着色領域と前記第2内筒の着色領域との色差は、14.09以上である、請求項1から請求項3のいずれかに記載のタンポン用アプリケータ。
  5. 白色基準板に対する前記外筒の着色領域の色差は、白色基準板に対する前記第1内筒の着色領域の色差よりも高い、請求項1から請求項4のいずれかに記載のタンポン用アプリケータ。
  6. 使用時に指で把持されるように構成された前記外筒の把持筒部に、前記第1内筒の表面の摩擦係数又は前記第2内筒の表面の摩擦係数と異なる摩擦係数の識別摩擦部をさらに備えている、請求項1から請求項5のいずれかに記載のタンポン用アプリケータ。
  7. 前記把持筒部は、前記外筒の本体の径より小さい径を有する、請求項6に記載のタンポン用アプリケータ。
  8. 前記タンポン用アプリケータの他の構成部材の表面の摩擦係数とは異なる表面の摩擦係数を有する識別摩擦部が、前記外筒、前記第1内筒及び前記第2内筒のうちの少なくとも1つに設けられている、請求項1から請求項7のいずれかに記載のタンポン用アプリケータ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載のタンポン用アプリケータと、吸収体と、を含み、前記吸収体の少なくとも一部が前記タンポン用アプリケータの前記外筒に収容されている、生理用タンポン。
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