JP2001519676A - 孔をあけたフィンガーグリップを有するタンポンのアプリケーターチューブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、挿入可能な要素を実質的に含むことができるチューブ状要素から形成された挿入デバイスに関する。このチューブ状要素は、挿入末端およびグリップ末端を有する。グリップ末端は、複数の指−受け孔を有する。これらの孔は、使用者の指を受け入れる寸法である。このデバイスは、高い光沢外面を持つタンポンアプリケーターに特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 孔をあけたフィンガーグリップを有する タンポンのアプリケーターチューブ発明の分野 本発明は、使用中に使用者がアプリケーターチューブ上の安全グリップを維持 する能力を向上させるための孔をあけた(apertured)フィンガーグリップを有す るチューブ状の挿入デバイスに関する。特にこの挿入デバイスは、チューブのグ リップ末端に複数の指を受ける孔(finger-accepting aperture)を有する。発明の背景 タンポンアプリケーターのようなチューブ状の挿入デバイスは、一般的に２つ のうちの１つの基礎材料（プラスチックおよび厚紙）から構成されている。これ らのデバイスには、厚紙またはプラスチックのいずれであっても、使用者が以下 の行動：デバイスを挿入し、デバイスから実質的に封入された要素を放出し、そ してデバイスを引き出す間に、多少なりともアプリケーターを安全に保持できる ように、一般的に後部またはグリップの末端に表面に特徴が含まれる。プラスチ ックおよび厚紙のデバイスでは両方とも、タンポンのアプリケーターチューブの グリップの末端に表面処理を施す試みが成された。例えば、Wiegnerらの米国特 許第4,412,833号明細書では、少し溝のあるグリップを教示する；Beastallらの 米国特許第5,087,239号明細書は、グリップの末端にリングを形成する連続した 、よりはっきりとした溝を教示する；Hinzmannの米国特許第4,755,164号明細書 では、直径が減少し、そして表面にくぼみの両方を有するグリップ領域を開示す る；そしてWhiteheadの米国特許第4,5 08,531号明細書およびHuffmanの米国特許第4,573,964号明細書の両方は、実質的 に直径が減少したフィンガーグリップ領域を教示する。この従来技術に開示され たフィンガーグリップは、一般的にアプリケーターを挿入し、そしてタンポンを 放出する間に指が滑ることを防ぐ能力に限界がある。指が滑ることを防止するそ れらの能力の改良において、幾らか向上しているこれらのフィンガーグリップは 、生産では十分なフィンガーグリップ高を提供するために、アプリケーター材料 にかなりの操作が必要である。 Sheldonの米国特許第4,573,963号明細書は、内側に折られたリブと共に、間隔 を空けた、円周に配置された連続スリットにより形成されたフィンガーグリップ の区分を教示する。内側に突き出たリブは、外側チューブの有効なチューブ内径 を減少させる。すなわち、この外側チューブと共に使用するプランジャーは、外 側チューブよりも実質的に小さい直径でなければならない。 さらに市場におけるタンポンアプリケーターは、これまで使用されていた厚紙 のアプリケーターチューブよりも、滑り易い高い光沢面を使用するようになって いる。したがって、より一層明らかなフィンガーグリップの突出部を提供するた めの試みが成された。例えばCampionらの米国特許第5,346,468号明細書では、外 側のチューブにポリマー性のコーティングを有し、そして少なくとも0.010イン チの高さを有するフィンガーグリップリングを有する厚紙のタンポンアプリケー ターを開示する。このアプリケーターには、アプリケーターチューブ材料のより 一層過激な操作が必要である。 従来技術の欠点という観点から必要なことは、デバイスを挿入し、実 質的に封入されている要素をデバイスから放出し、そしてデバイスを引き出す間 に、指が滑ることに対して実質的な耐性を有するタンポンアプリケーターであり 、デバイス材料に損害を生じるか、または指が滑ることを防ぐために十分な突出 部を提供できない製造中のデバイス材料の苛酷な操作を必要としない。発明の要約 本発明は、挿入可能な要素を実質的に含むことができるチューブ状要素で形成 された挿入デバイスに関する。このチューブ状要素は、挿入末端およびグリップ 末端を有する。グリップ末端は、その表面に指を受ける複数の孔を有する。これ らの孔は、使用者の指の一部を受けるような大きさ（寸法）である。例えば、そ れらは使用者の指の皮膚が孔中に突き出るように配置し、そして形成することが できる。この挿入デバイスは、高い−光沢外面を有するデバイスに特に有用であ る。 本発明の挿入デバイスは、女性の衛生用のタンポンアプリケーターとして使用 できる。挿入デバイスの別の形状は、予防用組成物および／または薬剤の膣また は直腸への送達用であってもよい。 また本発明は、挿入デバイスの形成法に関する。すなわち、挿入可能な要素を 実質的に含むことができ、そして挿入末端およびグリップ末端を有するチューブ 状要素を形成する。指を受ける複数の孔は、グリップ末端に形成される。指を受 ける孔は、使用者の指の一部を受けるような大きさ（寸法）である。この指を受 ける孔は、チューブ−形成材料がチューブ状要素に操作される前、または後に形 成できる。 本明細書および請求の範囲で使用するように、用語“孔(aperture)”およびそ の異形は、少なくともチューブ−形成材料の先端および末端の 縁で、開口部の縁にチューブ−形成材料に切れ目を形成するチューブ状挿入デバ イスの表面の開口を意味する。この孔により、デバイスに対する縦方向への力に 反応して、使用者の指の運動に摩擦で抵抗するために、比較的急断な（abrupt） 指を受ける縁を提供する。図面の簡単な説明 図１は、本発明のタンポンアプリケーターチューブの透視図である。 図２は、図１の線２−２に沿った断面図である。 図３は、使用中の図１のタンポンアプリケーターチューブのグリップの末端の 側面図である。 図４Ａ−４Ｇは、タンポンアプリケーターチューブの側面図であり、本発明に より意図される種々の指−受け孔が説明されている。 図５は、図１のタンポンアプリケーターチューブを含むタンポンアプリケータ ーの透視図である。 図６は、本発明に使用できるプランジャーチューブの側面図である。 図７は、一対の指−受け孔に隣接する表面に凹みを含む、本発明のもう１つの グリップ末端の態様の断面図である。 図８は、一対の指−受け孔に隣接する突出部を含む、本発明のもう１つのグリ ップ末端の態様の断面図である。発明の詳細な説明 図１−３について、本発明の１つの態様は、挿入末端14およびグリップ末端16 を有するチューブ状要素12の形のタンポンアプリケーターチューブ10に関する。 グリップ末端16は、複数の指−受け孔18を有する。挿入末端14は、内側に曲がっ た複数のペタル20を有することができ、実質的に閉じたドーム22を形成する。 グリップ末端16の指−受け孔18は、使用者の指26の一部24を受け入れるための 大きさ(寸法)である。実験では、有用な孔18の縦方向の寸法は、１mm以下から10 mmより大きく変動できる。有用な孔18の円周方向の寸法は、約１mmから20mmより 大きく変動できる。好ましくは縦方向の寸法は、約１mm−約10mm、そしてより好 ましくは約６mm−約８mmである。好ましくは円周方向の寸法は、約３mm−約20mm 、そしてより好ましくは約８mm−約16mmである。もし孔の寸法が大きすぎると、 チューブは操作し、そして取り扱うために必要な安定性を失い、そして使用者の 指がチューブの中まで入りすぎ、そして入れ子式に封入されたプランジャーを締 め付けるかもしれない。もし孔の寸法が小さすぎると、使用者の握りを強めるた めに使用者の指が十分に孔に入らないだろう。 指-受け孔18は、好ましくはグリップ末端16について円周に配置されている。 これらの孔18は、図１、３、４Ａ−４Ｆに説明するように１つの円周に配列する ことができ、あるいはそれらを図４Ｇに説明するように多数の円周に配列するこ とができる。この孔18は、円周の方向に約３mm−約20mm、好ましくは約４mm−約 16mmの間隔を空けることができる。隣接する円周の配列は、縦方向に約３mm−約 15mm、好ましくは約３mm−約６mmの間隔を空けることができる。 孔18は、円形、卵形、ハート形、線、アルファー数字記号および他の幾何学的 パターンを含む本質的に任意の所望の形をとることができる。これらの孔の代表 的な、限定するわけではない幾つかの例を、図４Ａ−４Ｇに説明する。好適な孔 は、円周方向にある少なくとも１つの主軸を有する。この孔18は、各円周の配置 に複数の孔18、好ましくは各円周の配置あたり２−４個の孔、そしてより好まし くは円周についておよそ反 対側に配置された２つの孔を提供するように配置できる。このより好適な配置に より、使用者は通常、グリップ末端16の反対部分で、指26aと親指26bとの間にア プリケーターチューブ10を掴むことが可能となる。 タンポンアプリケーター50を、図５に説明する。このアプリケーター50は、一 対の指-受け孔53を有する外側チューブ状要素52、および内部チューブ状要素54 を含む。図５の外側チューブ要素52は、図１−３に関して記載したものと同様で あるが、図４Ａ−４Ｇに説明するようなチューブ状要素に形成することもできる 。内側チューブ状要素54またはプランジャーは、タンポン56を外側チューブ状要 素52から放出するために使用される。このように、プランジャー54の先端部58は 、使用者の指がプランジャー54の後部60を押す時、タンポン56を圧迫する。 ここで図６に関して、プランジャ-54は、少なくとも１つの指−受け孔53で噛 み合わせることができる、先端58の近位に少なくとも１つの突出部62を有する。 この突出部62は、以下に記載する１つ以上の型押しされた、または凹んだグリッ プ−強化形状で、かみ合うような寸法にすることもできる。 本発明のタンポンアプリケーターチューブは、一般的に当業者には周知な材料 で作ることができる。このアプリケーターは、射出成型可能または吹込成型可能 な従来のプラスチック、同時に受理された出願（Dabiら、1993年1月15日に出願 された米国特許出願番号第08/006,013号明細書、引用により本明細書に編入する ）に記載されているような生分解性プラスチック、あるいは厚紙であることがで きる。タンポンアプリケーターに使用する厚紙は厚紙材料の単一層であることが でき、または各層に関する利点を提供するために、複数の積層であることができ る。チュ ーブ状要素の形成に有用な厚紙素材は、限定するわけではないが板紙、厚紙、カ ップ素材、紙等を含む。積層化した厚紙材料は、表面層またはプラスチック、ワ ックス、シリコーン等のコーティングを含んでよく、これらは挿入および取り出 し中に使用者の使用感を良くするために有用であり得る。このプラスチックコー ティングには限定するわけではないが、ポリエチレンおよびポリプロピレンのよ うなポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカプロラクトン、ポリ ビニルアルコール、エチレン−ビニルアセテートコポリマー、セロファン等のよ うなポリエステルを含む。 好適なチューブ状要素材料には、積層化された厚紙を含む。好適な積層化され た厚紙は、プラスチック積層化、またはプラスチックで被覆された厚紙材料を含 む。これらのプラスチックで積層化された厚紙材料は、接着層、固定層等のさら なる層を含んでもよい。 タンポンアプリケーターに有用なチューブ状要素の典型的な寸法には、約５− ８cmの長さ、約８−16mmの直径、および約0.4−0.6mmの厚さを含む。好ましくは 内側チューブ状要素の直径は、外側チューブ状要素の直径よりも小さく、図５に 示すように外側チューブ状要素内に内側チューブ状要素の入れ子式配置を可能に する。 グリップ末端での指−受け孔の使用は、アプリケーターの挿入、アプリケータ ーからタンポンの放出、そしてアプリケーターの取り出し中に指の滑りに対して 十分な抵抗を提供すると考えられるが、場合によっては、さらにグリップ−強化 形状をタンポンアプリケーター中の外側チューブ状要素のグリップ末端に加えて もよい。可能なグリップ−強化形状には、限定するわけではないが、型押しされ た、または凹んだ表面、突 出部などを含む。好ましくはこのようなさらなるグリップ−強化形状は、指−受 け孔の近位に使用され、指の滑りに対してより効果的な抵抗を提供し、そして使 用者に正しい指の配置を誘導する。 型押しされた、または凹んだ表面は、ドット、溝等の形状をとることができる 。指−受け孔と共に型押しされた表面の使用例を、図７で説明する。この態様で は、型押しされた表面70がタンポンアプリケーターの外側チューブ状要素76のグ リップ末端74の指−受け孔72の近位に配置されている。 突出部の形状は、隆起、ピラミッド、リング等の形をとることができる。指− 受け孔と共に突出したリングの使用例を、図８で説明する。この態様では、第一 の隆起したリング80がタンポンアプリケーターの外側チューブ状要素88のグリッ プ末端86で、指−受け孔84の後ろの縁82に隣接して配置され、そして第二の隆起 したリング90が孔84の前の縁92に隣接して配置されている。 本発明のチューブ状要素は、プラスチックまたは厚紙材料でつくることができ る。本発明の実施においてプラスチックが使用される時は、チューブ状要素は、 射出成形、吹出成形、巻取りシート等により形成することができる。グリップ末 端の指−受け孔は、当業者により認識される手段により形成できる。例えば指− 受け孔は、チューブ状要素の成形中に形成することができ、またはそれらはチュ ーブ状要素が形成された後（“後−形成”）に形成されることができる。もし指 −受け孔が後−形成されるならば、孔は打ち抜き、レーザー裁断、水噴射裁断、 熱成形、研削仕上げ等により得ることができる。さらなるグリップ−強化形状も 、プラスチックチューブ状要素の成形中に形成でき、または後−形成するこ とができる。巻取りシートで形成されたプラスチックチューブ状要素は、厚紙素 材のために以下に検討するように形成できる。 厚紙のチューブ状要素は、当業者に現在知られている幾つかの様式で形成でき る。厚紙チューブは、連続的な螺旋に巻いたチューブとして形成され、続いて切 断してチューブ状要素を形成することができる。一方、長方形の厚紙を巻き取っ て、個々のチューブ状要素、または縦方向に継ぎ目をもつ、より短いチューブを 作成することができる。このより短いチューブは切断されて、連続的な螺旋に巻 いたチューブと同様に少数のチューブ状要素を形成することができる。連続的な チューブを使用する時、指−受け孔および他の随意のグリップ強化形状は、一般 的に後−形成される。縦に継ぎ目をもつ短いチューブを使用する時、指−受け孔 および他の随意のグリップ強化形状は、長方形の厚紙抜板で形成することができ 、または上記で検討したように後形成することができる。ここでも孔は、打ち抜 き、レーザー裁断、水噴射裁断、熱成形、研削仕上げ等により得ることができる 。 孔はチューブ状要素の表面に、チューブ状要素の外側表面だけを削り取ること により、孔の形に除去された層の部分を持つ１つ以上の層を、除去された孔に対 応する部分を含まない１つ以上の層に積層することにより、孔の先の縁および後 の縁にチューブ状要素を貫通するスリットを入れ、そしてチューブ状要素材料を 内側放射状に押すことにより、およびチューブ状材料中に鋭い縁の孔を深く型押 しすることにより、形成することができる。他の有用な孔−形成法は、一般的に 当業者は周知である。それゆえにチューブ材料の表面に存在する孔は不透明であ るか、または材料を適当に選択して、透明にすることができる。表面孔の底は、 対照的な色を用いて処理し、使用者がこれらの指−受け孔の位置を見つけること を助けることができる。 アプリケーターチューブのグリップ末端で、チューブ状要素を貫通して形成さ れる指−受け孔は、対照的な色を内側プランジャーの先端で使用することにより 、孔の位置の表示を可能とする。またこの色は、タンポンを放出する前に、一部 プランジャーを引き出す必要がある、小型のタンポンアプリケーターに有用とな り得る。一般的な小型タンポンアプリケーターは、当業者には周知である。プラ ンジャーは、プランジャーの先端がアプリケーター内に維持されているタンポン の後部を圧迫できるように、プランジャーが十分に引かれた時に、使用者に表示 するための表示色をその先端に有することができる。 上記の詳細な説明は、具体的なタンポンアプリケーターに関するが、当業者は 同じデバイスが、殺精子薬のような予防用組成物および／または殺菌・カビ薬の ような薬剤の膣または直腸送達のために使用できることを容易に認識するだろう 。このような組成物および／または薬剤は、固体、クリーム、泡沫、ゲル等の状 態であることができる。 上記の明細書および態様は、本明細書に開示した発明の完全かつ限定的ではな い理解のために与えられている。本発明の多くの変更および態様が、本発明の精 神および範囲から逸脱することなく作成されるので、本発明はこれから添付する 請求の範囲に帰する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成９年６月１３日（１９９７．６．１３） 【補正内容】 を挿入し、そしてタンポンを放出する間に指が滑ることを防ぐ能力に限界がある 。指が滑ることを防止するそれらの能力の改良において、幾らか向上しているこ れらのフィンガーグリップは、生産では十分なフィンガーグリップ高を提供する ために、アプリケーター材料にかなりの操作が必要である。 さらに他のアプリケーターは、他の目的を達成するために、グリップ末端また はその付近に位置する形状を有する。例えば、Fournessの米国特許第2,587,717 号明細書は、放出チューブを外側チューブと誤って置き換えることを防ぐために 、内側に折り畳まれた固定耳（locking ear）の使用を開示する。しかしFournes sは、フィンガーグリップを提供するために、外側に打ち出した粗面を教示する 。さらにBletzingerらの米国特許第3,196,873号明細書は、使用者が注意深くア プリケーターを配向できるように、１つの比較的小さい孔または幾つかの接触感 受性の、または視覚的に指示する手段の使用を開示する。これはタンポンの配向 が記載された利点を提供するために注意深く調整されなければならないので、Bl etzingerらの製品にとって極めて重大である。 Sheldonの米国特許第4,573,963号明細書は、内側に折られたリブと共に、間隔 を空けた、円周に配置された連続スリットにより形成されたフィンガーグリップ の区分を教示する。内側に突き出たリブは、外側チューブの有効なチューブ内径 を減少させる。すなわち、この外側チューブと共に使用するプランジャーは、外 側チューブよりも実質的に小さい直径でなければならない。 さらに市場におけるタンポンアプリケーターは、これまで使用されていた厚紙 のアプリケーターチューブよりも、滑り易い高い光沢面を使用 するようになっている。したがって、より一層明らかなフィンガーグリップの突 出部を提供するための試みが成された。例えば、Vossらの米国特許第3,764,438 号明細書では、アプリケーターの外面に付いたフィンガーグリップリングを有す るタンポンアプリケーターを開示する。さらにCampionらの米国特許第5,346,468 号明細書では、外側のチューブにポリマー性のコーティングを有し、そして少な くとも0.010インチの高さを有するフィンガーグリップリングを有する厚紙のタ ンポンアプリケーターを開示する。このアプリケーターには、アプリケーターチ ューブ材料のより一層過激な操作が必要である。 従来技術の欠点という観点から必要なことは、デバイスを挿入し、実質的に封 入されている要素をデバイスから放出し、そしてデバイスを引き出す間に、指が 滑ることに対して実質的な耐性を有するタンポンアプリケーターであり、デバイ ス材料に損害を生じるか、または指が滑ることを防ぐために十分な突出部を提供 できない製造中のデバイス材料の苛酷な操作を必要としない。 請求の範囲 １．挿入可能な要素(56)を実質的に収容することができるチューブ状要素(12;52 )を含んで成る挿入デバイス(10;50)であり、チューブ状要素(12;52)が外側面、 挿入末端(14)およびグリップ末端(16)を有し、グリップ末端(16)が複数の指−受 け孔(18;53)を有し、孔(18;53)がチューブ状要素(12;52)の挿入およびグリップ 末端にそれぞれ対応する先端および後端の縁を有し、孔(18;53)が使用者の指(26 )の一部(24)を受けるような寸法であり、そして孔(18;53)の少なくとも先端およ び後端の縁で、挿入デバイス(10;50)の縦方向の力に応じて使用者の指(26)の動 きに摩擦的に抵抗するように、比較的急断な指を受ける縁を提供する、上記挿入 デバイス。 ２．チューブ状要素(12;52)が、高い光沢外面を有する、請求の範囲第１項に記 載の挿入デバイス(10;50)。 ３．高い光沢外面がポリマー性表面である、請求の範囲第２項に記載の挿入デバ イス(12;52)。 ４．ポリマー性の表面が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ カプロラクトン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアセテートコポリマ ーおよびセロファンから成る群から選択されるポリマーから形成される、請求の 範囲第３項に記載の挿入デバイス(12;52)。 ５．高い光沢外面がシリコーン処理表面である、請求の範囲第２項に記載の挿入 デバイス(12;52)。 ６．チューブ状要素(12;52)がセルロース性材料を含んで成る、請求の範囲第１ 項に記載の挿入デバイス(12;52)。 ７．セルロース性材料が板紙または厚紙である、請求の範囲第６項に記 載の挿入デバイス(12;52)。 ８．チューブ状要素(12;52)がプラスチックである、請求の範囲第１項に記載の 挿入デバイス(12;52)。 ９．チューブ状要素(12;52)が円周を有し、そして複数の指−受け孔(18;53)が円 周についてほぼ反対側に配置されている、請求の範囲第１項に記載の挿入デバイ ス(12;52)。 １０．複数の指−受け孔(18;53)が、少なくとも１つの円周の配列に実質的に配 置されている、請求の範囲第１項に記載の挿入デバイス(12;52)。 １１．複数の指−受け孔(18;53)が、使用者の指(26)の皮膚が孔(18;53)の中に突 き出るように配置され、そして形成されている、請求の範囲第１項に記載の挿入 デバイス(12;52)。 １２．複数の指−受け孔(18;53)が、円周方向に実質的に並んだ主軸を有する、 請求の範囲第１項に記載の挿入デバイス(12;52)。 １３．グリップ末端(16)が、複数の指−受け孔(18;53;72)の近位に少なくとも１ つの凹面(70)を有する、請求の範囲第１項に記載の挿入デバイス(12;52)。 １４．グリップ末端(16)が、複数の指−受け孔(18;53;84)の近位に少なくとも１ つの隆起した突出部(80)を有する、請求の範囲第１項に記載の挿入デバイス(12; 52)。 １５．請求の範囲第１項ないし第１４項のいずれかに記載の外側チューブ状要素 (12;52)、および外側チューブ状要素(12;52)中に入れ子式に挿入され、そして外 側チューブ状要素(12;52)の挿入末端(14)およびグリップ末端(16)にそれぞれ対 応する先端(58)および後端(60)を有する内 側チューブ状要素(54)を含んで成るタンポンアプリケーター(50)であり、内側チ ューブ状要素(54)は、内側チューブ状要素(54)が外側チューブ状要素(12;52)か ら引き出されることを実質的に防ぐために、外側チューブ状要素(12;52)の一部 とかみ合うことができる、先端(58)に近位する少なくとも１つの突出部(62)を有 する、上記タンポンアプリケーター。 １６．内側チューブ状要素(54)の少なくとも１つの突出部(62)が、内側チューブ 状要素(54)が外側チューブ状要素(12;52)から引き出されることを実質的に防ぐ ために、外側チューブ状要素(12;52)の少なくとも１つの指−受け孔(18;53)とか み合うことができる、請求の範囲第１５項に記載のタンポンアプリケーター。 １７．挿入デバイス(12;52)の形成法であって、挿入末端(14)およびグリップ末 端(16)を有する挿入可能な要素(56)を実質的に含むことができるチューブ状要素 (12;52)を形成し；そして複数の指−受け孔(18;53)をグリップ末端(16)に形成す る工程を含んで成り；ここで指−受け孔(18;53)は使用者の指(26)の一部を受け る寸法である、上記形成法。 １８．孔形成工程が、チューブ−形成材料からチューブ状要素(12;52)を形成す る前に、チューブ−形成材料上で行われる、請求の範囲第１７項に記載の方法。 １９．孔形成工程が、チューブ−形成工程後に行われる、請求の範囲第１７項に 記載の方法。 ２０．複数の指−受け孔(18;53;84)に近位のチューブ状要素(12;52;88)に、少な くとも１つの隆起した突出部(80)を形成する工程をさらに含んで成る、請求の範 囲第１７項に記載の方法。 ２１．複数の指−受け孔(18;53;72)に近位のチューブ状要素(12;52;76) に、少なくとも１つの凹面(70)を形成する工程をさらに含んで成る、請求の範囲 第１７項に記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．挿入可能な要素を実質的に含むことができるチューブ状要素を含んで成る挿 入デバイスであり、チューブ状要素が外側面、挿入末端およびグリップ末端を有 し、グリップ末端が外面に複数の指−受け孔を有し、孔がチューブ状要素の挿入 およびグリップ末端にそれぞれ対応する先端および後端の縁を有し、孔が使用者 の指の一部を受けるような寸法であり、そして孔の少なくとも先端および後端の 縁で、挿入デバイスの縦方向の力に反応する使用者の指の動きに摩擦的に抵抗す るために、比較的急断な指を受ける縁を提供する、上記挿入デバイス。 ２．チューブ状要素が、高い光沢外面を有する、請求の範囲第１項に記載の挿入 デバイス。 ３．高い光沢外面がポリマー性表面である、請求の範囲第２項に記載の挿入デバ イス。 ４．ポリマー性の表面が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ カプロラクトン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアセテートコポリマ ーおよびセロファンから成る群から選択されるポリマーから形成される、請求の 範囲第３項に記載の挿入デバイス。 ５．高い光沢外面がシリコーン処理表面である、請求の範囲第２項に記載の挿入 デバイス。 ６．チューブ状要素がセルロース性材料を含んで成る、請求の範囲第１項に記載 の挿入デバイス。 ７．セルロース性材料が板紙または厚紙である、請求の範囲第６項に記載の挿入 デバイス。 ８．チューブ状要素がプラスチックである、請求の範囲第１項に記載の 挿入デバイス。 ９．チューブ状要素が円周を有し、そして複数の指−受け孔が円周についてほぼ 反対側に配置されている、請求の範囲第１項に記載の挿入デバイス。 １０．複数の指−受け孔が、少なくとも１つの円周の配列に実質的に配置されて いる、請求の範囲第１項に記載の挿入デバイス。 １１．複数の指−受け孔が、使用者の指の皮膚が孔の中に突き出るように配置さ れ、そして形成されている、請求の範囲第１項に記載の挿入デバイス。 １２．複数の指−受け孔が、円周方向に実質的に並んだ主軸を有する、請求の範 囲第１項に記載の挿入デバイス。 １３．グリップ末端が、複数の指−受け孔の近位に少なくとも１つの凹面を有す る、請求の範囲第１項に記載の挿入デバイス。 １４．グリップ末端が、複数の指−受け孔の近位に少なくとも１つの隆起した突 出部を有する、請求の範囲第１項に記載の挿入デバイス。 １５．孔がチューブ状要素を完全に貫通する、請求の範囲第１項に記載の挿入デ バイス。 １６．ａ）外側面、挿入末端、グリップ末端を有する外側チューブ状要素、グリ ップ末端は複数の指−受け孔を有し、孔はチューブ状要素の挿入およびグリップ 末端にそれぞれ対応する先端および後端の縁を有し、孔が使用者の指の一部を受 けるような寸法であり、そして孔の少なくとも先端および後端の縁で、挿入デバ イスに対する縦方向の力に反応した使用者の指の動きに摩擦的に抵抗するために 、比較的急断な指を受ける縁を提供し；および ｂ）外側チューブ状要素中に入れ子式に挿入され、そして外側チューブ状要素の 挿入末端およびグリップ末端にそれぞれ対応する先端および後端を有する内側チ ューブ状要素、内側チューブ状要素は、内側チューブ状要素が外側チューブ状要 素から引き出されることを実質的に防ぐために、外側チューブ状要素の一部とか み合うことができる、先端に近位する少なくとも１つの突出部を有する、 を含んで成るタンポンアプリケーター。 １７．外側チューブ状要素が高い光沢外面を有する、請求の範囲第１６項に記載 のタンポンアプリケーター。 １８．高い光沢外面がポリマー性表面である、請求の範囲第１７項に記載のタン ポンアプリケーター。 １９．ポリマー性の表面が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ リカプロラクトン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアセテートコポリ マーおよびセロファンから成る群から選択されるポリマーから形成される、請求 の範囲第１８項に記載のタンポンアプリケーター。 ２０．高い光沢外面がシリコーン処理面である、請求の範囲第１７項に記載の挿 入デバイス。 ２１．外面チューブ状要素がセルロース性材料を含んで成る、請求の範囲第１７ 項に記載のタンポンアプリケーター。 ２２．セルロース性材料が板紙または厚紙である、請求の範囲第２１項に記載の タンポンアプリケーター。 ２３．外面チューブ状要素がプラスチックである、請求の範囲第１６項に記載の タンポンアプリケーター。 ２４．チューブ状要素が円周を有し、そして複数の指−受け孔が円周についてほ ぼ反対側に配置されている、請求の範囲第１６項に記載の挿入デバイス。 ２５．複数の指−受け孔が、少なくとも１つの円周の配列に実質的に配置されて いる、請求の範囲第１６項に記載のタンポンアプリケーター。 ２６．複数の指−受け孔が、使用者の指の皮膚が孔の中に突き出るように配置さ れ、そして形成されている、請求の範囲第１６項に記載の挿入デバイス。 ２７．先端に隣接する内側チューブ状要素の少なくとも一部が、外側チューブ状 要素の色と異なる色を有し、これにより孔がグリップ末端の他の領域と容易に識 別される、請求の範囲第１６項に記載のタンポンアプリケーター。 ２８．外側チューブ状要素から内側チューブ状要素が引き出されることを実質的 に防ぐために、内側チューブ状要素の少なくとも１つの突出部が、外側チューブ 状要素の少なくとも１つの指−受け孔とかみ合うことができる、請求の範囲第１ ６項に記載のタンポンアプリケーター。 ２９．グリップ末端が、複数の指−受け孔の近位に少なくとも１つの凹面を有す る、請求の範囲第１６項に記載のタンポンアプリケーター。 ３０．グリップ末端が、複数の指−受け孔の近位に少なくとも１つの隆起した突 出部を有する、請求の範囲第１６項に記載のタンポンアプリケーター。 ３１．孔がチューブ状要素を完全に貫通する、請求の範囲第１６項に記載の挿入 デバイス。 ３２．挿入デバイスの形成法であって、挿入末端およびグリップ末端を 有する挿入可能な要素を実質的に含むことができるチューブ状要素を形成し；そ して複数の指−受け孔をグリップ末端に形成する工程を含んで成り；ここで指− 受け孔は使用者の指の一部を受ける寸法である、上記形成法。 ３３．孔形成工程が、チューブ−形成材料からチューブ状要素を形成する前に、 チューブ−形成材料上で行われる、請求の範囲第３２項に記載の方法。 ３４．孔形成工程が、チューブ−形成工程後に行われる、請求の範囲第３２項に 記載の方法。 ３５．複数の指−受け孔に近位のチューブ状要素に、少なくとも１つの隆起した 突出部を形成する工程をさらに含んで成る、請求の範囲第３２項に記載の方法。 ３６．複数の指−受け孔に近位のチューブ状要素に、少なくとも１つの凹面を形 成する工程をさらに含んで成る、請求の範囲第３２項に記載の方法。