JPS599621Y2 - タンポン插入具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、月経処理用タンポンを膣腔に挿入するのに用
いるための挿入具に関する。

従来、この種の挿入具として、タンポンを収納するため
の外筒と、タンポンを外簡の先端口から押出すためその
後端部内に摺動可能に挿入された内筒とからなるものが
実用に供されているが、全体としてかなり長くかさばる
ので、包装、携帯などに不便である。

本考案の目的は、前記不便に鑑みそれを解消できる構造
を有する挿入具を提供することにあり、その目的を達或
するための考案要旨とするところは、タンポン１を収納
するための外筒２と、タンポン１を外筒２の先端口から
押出すためその後端部に摺動可能に挿入された内筒３と
からなるタンポン挿入具において、内筒３が少なくとも
大径部材３ａとこれに摺動可能に挿入された小径部材３
ｂとから構或され、かつ小径部材３ｂを大径部材３ａの
後端から引出したとき、小径部材３ｂの先端部に設けら
れた保合部４が大径部材３ａの後端部に設けられた被保
合部５に係合することにより、これら両部材３ａ，３ｂ
が一体に連結するように構戊されていることにある。

さらに本考案の構或を詳細に説明すると、第１図、第２
図は、本考案挿入具の第１実施態様を示すもので、タン
ポン１を収納する外筒２の後端部には、段部６を介して
小径部８が設けられている。

内筒３は、大径部材３ａと小径部材３ｂとから構或され
ている。

部材３ａは、外筒１の後端部に摺動可能に挿入され、部
材３ａの先端部には、段部６に受止され後外方への抜脱
を阻止される大径保合部７が設けられている。

また部材３ａの後端部内面には、被係合部５が設けられ
、被保合部５は、部材３ａの後端部内面に円周方向へ適
宜間隔をおいて部材３ａの一部を内方斜めに切起して設
けられた係止突起８と、これと適宜間隔をおいて設けら
れた環状鍔９とにより構威されている。

部材３ｂは、部材３ａに摺動可能に挿入され、部材３ｂ
の先端部には、これを外方へ拡開させた突出部により構
威される係合部４が設けられており、かつ保合部４の外
径は、環状鍔９の内径よりも大きくなされている。

したがって、部材３ｂを部材３ａの後端から後外方へ引
出すと、係合部４が各係止突起８のバネ作用に抗してこ
れを乗越え、これと環状鍔９との間に位置して係合し、
両部材３ａ，３ｂが連結されることになる。

また第３図、第４図は、本考案挿入具の第２実施態様を
示すもので、タンポン１を収納する外筒２の後端部には
、段部６を介して小径部８が設けられている。

内筒３は、先端部から後端部へ漸次細くなるようにテー
パー状に構或された大径部材３ａと小径部材３ｂとから
構或されている。

部材３ａは、外筒２の先端部に摺動可能に挿入され、部
材３ａの先端部には、段部６に受止され後外方への抜脱
を阻止される大径係合部７が設けられている。

また部材３ａの後端部内面には、環状溝により構或され
る被保合部５が設けられている。

部材３ｂは、部材３ａに摺動可能に挿入され、部材３ｂ
の先端部外周には、環状リブにより構成される保合部４
が設けられており、かつ保合部４の外径は、被係合部５
部位の部材３ａの内径よりも大きくなされている。

したがって、部材３ｂを部材３ａの後端から後外方へ引
出すと、係合部４が被係合部５に嵌入係合し、両部材３
ａ，３ｂが連結されることになる。

なお、内筒３は、２本以上の部材により構成されるもの
で、部材３ ａ ，３ ｂのように２本に限定されない
。

第１図ないし第４図中、１０．１１は環状リブ、１２は
タンポン１の引出用紐を示す。

外筒２、内筒３の構戊素材としては、合或樹脂、厚紙な
どが用いられる。

叙上のように本考案挿入具は、外簡に収納されたタンポ
ンを押出すための内筒が、少なくとも大径部材と小径部
材から伸縮可能に構或されているから、包装、携帯に際
しては、内筒を第１図、第３図に示すように縮小させ、
かつ使用に際しては、第２図、第４図に示すように伸長
させることができ、極めて便利である。

しかも前記小径部材を引出すだけで、これと前記大径部
材に設けられた保合部と被係合部が確実に係合して、そ
れら部材が連結するから、使用操作が簡単で、タンポン
を円滑に押出すことができる、というような効果があり
、実用に供し極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案挿入具の第１実施態様を示すものであっ
て、かつ内筒を縮小した状態を示す一部切欠側面図、第
２図は同上の挿入具であって、内筒を引出した状態を示
す一部切欠側面図、第３図は本考案の第２実施態様であ
って、かつ内筒を縮小した状態を示す一部切欠側面図、
第４図は同上の挿入具であって、内筒を引出した状態を
示す一部切欠側面図。 １・・・・・・タンポン、２・・・・・・外筒、３・・
・・・・内筒、３ａ・・・・・・大径部材、３ｂ・・・
・・・小径部材、４・・・・・・係合部、５・・・・・
・被係合部、８・・・・・・係止突起、９・・・・・・
環状鍔。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）タンポンを収納するための外筒と、該タンポンを
   該外簡の先端口から押出すためその後端部に摺動可能に
   挿入された内筒とから構或されたタンポン挿入具におい
   て、前記内筒が少なくとも大径部材とこれに摺動可能に
   挿入された小径部材とから構威され、かつ、該小径部材
   を該大径部材の後端から引出したとき、該小径部材の先
   端部に設けられた保合部が該大径部材の後端部に設けら
   れた被保合部に係合することにより、これら両部材が一
   体に連結するように構威されていることを特徴とするタ
   ンポン挿入具。
2. （２）小径部材の保合部が該小径部材の先端部を外方へ
   拡開させた突出部により構戊され、かつ大径部材の被係
   合部が該大径部材の後端部内面に適宜間隔をおいて設け
   られた係止突起と環状鍔とにより構或されており、該小
   径部材を該大径部材の後端から引出したとき、前記突出
   部が前記係止突起と環状鍔との間に位置して係合するこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のタ
   ンポン挿入具。
3. （３）大径部材の係止突起が、該大径部材の一部を内方
   斜めに切起して設けられていることを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第２項記載のタンポン挿入具。
4. （４）小径部材の係合部が該小径部材の先端部外周に突
   設された環状リブにより構或され、かつ大径部材の被保
   合部が該大径部材の後端部内周に凹設された環状溝によ
   り構戒されており、該小径部材を該大径部材から引出し
   たとき、前記環状リブが前記環状溝に嵌入保合すること
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のタン
   ポン挿入具。
5. （５）大径部材が、先端部から後端部へ漸次細くなるよ
   うにテーパー状に構戊されていることを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第４項記載のタンポン挿入具。