JPS5828875Y2 - シヤ−プペンシル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、芯をくわえるチャックと連結された端金具
に替芯入りの芯ケースを着脱自在に装着していて、ノッ
ク操作するときには、この装着された芯ケースを介して
チャックの開閉、芯の繰出し操作が行なわれるようにな
った形式のシャープペンシルに関するものである。

この種のシャープペンシルのケーシングは前方ケーシン
グと後方ケーシングが螺合して一体化されていて、芯ケ
ースを装着の際には後方ケーシングを取外したのち、芯
ケース端部を端金具端面に形成した凸部に差し込み、芯
ケース材料の弾性により嵌着させる構造が普通であった
。

ところが、この端金具の凸部は前方ケーシング内部にか
くれているため、うまく嵌着したかどうかは手に受ける
感触だけにたよらざるを得なかったから、不必要に強い
押圧力を加え過ぎるおそれがあり、この為にチャック機
構等に無用の外力を与えて具合を悪くする原因となるこ
とがあった。

この考案の目的は上記した欠点について改善されたシャ
ープペンシル構造を提供することにあるが、添付図面に
示す実施例について説明すると、っぎのとおりである。

第１−Ａ図において、１はチャック２と連結した端金具
、３はスペア替芯入りの芯ケース、４は端金具１と芯ケ
ース３とを着脱自在とするため端金具１端部と芯ケース
３端部に形式された装着手段である。

装着手段４の詳細を第２−Ａ図と第２−Ｂ図で説明する
。

六角柱状の、好ましくは透明なプラスチック製の芯ケー
ス３は先端部分３ａを残してそのうしろに環状の溝５を
設ける。

一方、端金具１にはその上方に形式した孔６内につぎの
ような係止体７を嵌め込んで一体に取付ける。

係止体７は芯ケース３の断面形状と適合した六角形の中
心孔８を穿設しており、また先端の円周方向には内方膨
出部９を形式した複数本の爪片１０を配設してなり、内
方膨出部９の後端は斜面部１１となっていて、爪片１０
と孔６面間には適宜の間隙１２が形式されている。

いま芯ケース３の先端部分３ａより係止体７の中心孔８
に挿入すると、芯ケース３の先端部分３ａが爪片１０の
内方膨出部９と斜面部１１と当接後、爪片１０を外方へ
拡張せしめることになる。

しかし上記間隙１２の存在によって端金具１の孔６でか
かる爪片１０の外方への拡張を何等阻害することはない
。

芯ケース３の先端部分３ａが爪片１０の内方膨出部９を
通過後、溝５と内方膨出部９の位置が一致した所で拡張
された爪片１０は急激に旧状に戻り、溝５内に係合し、
この際、かちつと音をたてて係止する。

逆に係止した芯ケース３を引張れば内方膨出部９の斜面
部１１の存在の故に円滑にその保合を解くことができる
。

第３−Ａ図と第３−Ｂ図に示す第２実施例では、第１実
施例とは逆に、芯ケース３の端部に内方膨出部１３を形
威した複数本の爪片１４を円周方向に形威し、その爪片
１４が係合係止する環状の溝１５を端金具１に設けたも
のである。

この場合も、また、爪片１４の内方膨出部１３が端金具
１と当接することによって爪片１４は外方へ拡張するが
、ペンシルケーシング内面との間隙でもって、その拡張
を阻害することはないし、また係合係止の際にばちつと
音をたてる。

本例では端金具１の先端部分を丸くしているが、第１実
施例のように多角形としてもよく、この場合には端金具
１の先端部分が嵌まる芯ケース３内部個所の部分も同形
にする必要がある。

芯ケース３が透明であるならは゛、第４図のように脚１
６付き着色体１７を芯ケース３内に挿入しておき、脚１
６端が端金具１端面と当接するとき、即ち芯が残り少な
くなったときに、後方ケーシング１８の透孔１９より着
色体１７の地色を表示させ使用者に注意を与えるように
するとよい。

芯ケース３を介してチャックを開閉し、芯を繰出すには
、第１−Ｂ図の如く尾栓２０で蓋した芯ケース３自体を
直接ノック操作するようにするか、或いは第１−Ａ図に
示すように、芯ケース３の尾栓２０端面と当接する段２
１付き押圧体２２並びに該押圧体２２と嵌合して段２１
で係止するキャップ２３を設け、このキャップ２３をノ
ック操作するようにする。

押圧体２２の段２１は、後方ケーシング１８に設けた阻
止体２４．２５により抜は落ちなくなっている。

上記ノック操作によりバネ２６が圧縮されるとき、チャ
ックの前進、芯の繰出し、チャックの開放が行なわれ、
バネ２６が旧状に戻るとき開放されたチャックの後退、
芯の把持が行なわれること、常法と同様である。

本考案は上述の如く、端金具１端部又は芯ケース３端部
に内方膨出部９，１３を有する複数本の爪片１０，１４
を円周方向に形成し、その爪片１０，１４が係合係止す
る環状の溝５，１５を他方の芯ケース３端部又は端金具
１端部に設けたことによって、係止の際にばかちっと音
を出させることができ、これによって使用者は確実な保
合の行なわれたことを確認できる利点がある。

更に本案の構造は、０．１ｍｍおきに種々の芯径を求め
ることができる現在、そのシャープペンシルに不適合の
芯の入った芯ケース３取付けの誤をおこさぬよう、芯ケ
ース３断面形状を例えば丸、四角、互角、六角等と変え
た場合にもその装着手段４は同様の構成となしうる便利
さがある。

また互いに係止するにしろ係合を解くにしろ内方膨出部
９，１３の斜面部１１により無理なくでき、他部への不
要の力を及ぼして破損するといったおそれもない。

【図面の簡単な説明】

第１−Ａ図と第１−Ｂ図はそれぞれ異なる本案シャープ
ペンシルの半裁断面図、第２−Ａ図と第２−Ｂ図、第３
−Ａ図と第３−Ｂ図はそれぞれ異なる装着手段の半裁断
面図と斜視図、第４図は脚付き着色体使用の例を示す図
である。 １・・・・・・端金具、３・・・・・・芯ケース、９．
１３・・・・・・内方膨出部、１０．１４・・・・・・
爪片、５．１５・・・・・・溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．芯をくわえるチャックと連結された端金具１に着脱
   自在に装着される替芯入りの芯ケース３を介し該チャッ
   クの開閉、芯の繰出しを行なうようにしたシャープペン
   シルにおいて、端金具１の端部又は芯ケース３の端部に
   は内方膨出部９，１３を有する複数本の爪片１０，１４
   を円周方向に配設し、他方の芯ケース３端部又は端金具
   １端部には該爪片１０．１４の内方膨出部９，１３と係
   合係止する環状の溝５，１５を設けてなるシャープペン
   シル。 ２、該内方膨出部９，１３は斜面部１１を有する実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のシャープペンシル。 ３、柱芯ケース３は多角形状をなすと共に尾栓２０で蓋
   されている実用新案登録請求の範囲第１項記載のシャー
   プペンシル。