JP2015077343A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メダルを貯留するホッパー7aからメダルを受け入れるオーバーフロータンク10は、上部が開口した中空の有底箱型に形成されるとともに、上部開口の面積が該オーバーフロータンク10の底部12の面積よりも広く形成され、オーバーフロータンク10の側面部11は、階段状に形成された階段状部を有する構成としてある。
【選択図】図3
Description
スロットマシンは、遊技者が遊技媒体となる遊技用のメダルをメダル投入口から投入してスタートレバーを押下することにより、外周面に所定の絵柄や数字,文字等の図柄を表示した複数のリール(通常3個のリール)が回転を開始し、定速回転後、任意のタイミングで停止ボタンが押下されることでリールが停止し、停止表示されたリール上の図柄の組合せに応じて所定数のメダルがメダル払出口より払い出される遊技機である。
ここで、メダル払出装置が払い出すメダルの数よりも、メダル投入口に投入されるメダルの数の方が多いような遊技状態においては、ホッパーにメダルが次々と貯留されていき、投入されたメダルがホッパー内に貯留できずにオーバーフローすることがある。
このため、スロットマシンには、ホッパーからオーバーフローしたメダルを受け入れるための補助用貯留部(以下、オーバーフロータンクという)が設けられている。
また、近年では、ホッパーからオーバーフローしてオーバーフロータンクに落下したメダルを、人の手を介さず、自動的に回収する設備を備えている遊技場がある。この設備は、横並びに併設された複数のスロットマシンの底部のさらに下方に、メダルを搬送するためのコンベアを配設しておき、オーバーフロータンクの底部に穿設された貫通孔を通過して、メダルをコンベアに落下させてメダルを搬送することで自動的に回収するものである。
ただし、前者の場合には、オーバーフロータンクの底部に穿設された貫通孔が不要になるのに対し、後者の場合には、その貫通孔が必要となる。
そこで、オーバーフロータンクの底部に穿設された貫通孔を閉塞するための蓋部材を設けたオーバーフロータンクを備える遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。
これにより、前者の場合には、オーバーフロータンクの底部の貫通孔に蓋部材を載置することで、その貫通孔を閉塞することができる。また、後者の場合には、その貫通孔から蓋部材を取り外すことで、自動回収設備によるメダルの回収が可能となる。
例えば、複数のオーバーフロータンクを遊技機メーカーの工場から運搬する際、あるいは、使用しない複数のオーバーフロータンクを遊技場で保管する際等においては、これら複数のオーバーフロータンクを順次積み重ねることで、運搬時や保管時のスペースを効率的に使用したい場合がある。
この場合、一のオーバーフロータンクの上面開口から中空内部に向かって、他のオーバーフロータンクの下部を収めるようにしながら、これら複数のオーバーフロータンクを積み重ねるようにする。
ところが、特許文献1に記載の技術では、オーバーフロータンクの内部(底部や側面部)に突起部材を有しており、この突起部材がオーバーフロータンクを積み重ねる際に邪魔になることから、他のオーバーフロータンクを一のオーバーフロータンクの中空内部の底部近くにまでしっかり納めることができず、これらオーバーフロータンクを安定的に積み重ねることができないものとなっていた。
そのため、複数のオーバーフロータンクを運搬する際や保管する際には、不安定であることを承知で積み重ねて運搬等するか、あるいは、床上に一つ一つ並べて運搬等することとなる。そうすると、前者のように積み重ねた場合には、積み重ねたオーバーフロータンクが運搬中に崩れる可能性があるという問題があった。また、後者のように床上に並べた場合には、多くのスペースが必要となってしまう問題があった。
しかしながら、このオーバーフロータンクの側面が、平面を傾斜した形状に形成されている場合には、重なり合うオーバーフロータンクの側面部同士が当接するので、この側面部の全体で密着してしまい、これら積み重ねた複数のオーバーフロータンクをそれぞれ分離する際に相当の力を要することとなるので、作業性が悪いものとなっているという問題があった。
[遊技機]
遊技機には、スロットマシン、雀球、アレンジボールなど様々な種類があるが、本実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
以下、本実施形態に係るスロットマシン1について詳述する。
ホッパー7aは、上部が開口したタンク容器状の貯留部(遊技媒体貯留部)であり、例えば、遊技において役が成立したときに、貯留しているメダルがメダル払出装置7によって払い出される。
また、ホッパー7aでは、ホッパー7a内に貯留されるメダルが増えて、貯留されたメダルが所定数以上になると、その後に投入されるメダルがホッパー7a内に貯留できずにオーバーフローすることがある。そのため、ホッパー7aの側部には、ホッパー7a内部から外部に貫通するオーバーフロー用孔7cを設けており、このオーバーフロー用孔7cを介してオーバーフローしたメダルがオーバーフロータンク10に排出されるようになっている。
以下、本実施形態のオーバーフロータンク10について、各図を参照して説明する。
オーバーフロータンク10は、上部が開口した中空の有底箱型に形成されたメダル貯留用の容器である。
また、オーバーフロータンク10は、ホッパー7aに隣接して設けられており、ホッパー7aのオーバーフロー用孔7cから排出されたメダルを受け入れることができるように、上部の開口がオーバーフロー用孔7cの位置よりも低い位置に設けられている。
(1)側面部の形状を階段状としたこと
(2)上部周縁の高さを異なる高さにしたこと
(3)側面部の上部に蓋部材の取付部を設けたこと
これらの特徴について、以下、説明する。
オーバーフロータンク10は、図3に示すように、上部が開口した中空の有底箱型に形成されており、四つの側面部11と底部12によってその箱型を構成している。
側面部11は、図3及び図4に示すように、階段状に形成された階段状部111を有している。
階段状部111は、底部12から上部に向かう方向に傾斜した面又は垂直な面からなる複数の各段側面部112と、各段側面部112の各間に位置して、各段側面部112の各間において段差を付けるための段付部113を有している。
すなわち、本実施形態におけるオーバーフロータンク10の側面部11は、単に、平面が傾斜したテーパー状に形成されているのではなく、段付部113による段差を付けながら上方に広がるように階段状に形成されている。
そして、四つの側面部11が、上方に向かって広がるように階段状に形成されていることから、このオーバーフロータンク10は、上部開口の面積がオーバーフロータンク10の底部12の面積よりも広くなっている。
具体的には、オーバーフロータンク10の内部における側面部11の内側面及び底部12の上面には、蝶番や係止突起等の突出する部材を設けていない。このため、オーバーフロータンクを積み重ねる際に突起する部材が邪魔にならないので、一のオーバーフロータンク10の中空内部から底部12近くにまで他のオーバーフロータンク10の下部を収めることができる。これによって、複数のオーバーフロータンク10を安定的に積み重ねることができる。
また、このように、複数のオーバーフロータンク10を安定的に積み重ねることができるため、これらを一つ一つ床上に並べる必要がない。このため、複数のオーバーフロータンク10を保管等する際には、多くのスペースが必要とならない。そして、複数のオーバーフロータンク10を遊技機メーカーの工場から運搬するような場合や、使用しないオーバーフロータンク10を遊技場で保管するような場合等には、複数のオーバーフロータンク10をコンパクトにまとめることができ、省スペース化を図ることができる。
すなわち、複数のオーバーフロータンク10を積み重ねた際に、一のオーバーフロータンク10の内側面における段付部113と、他のオーバーフロータンク10の外側面における段付部113が当接するが、一のオーバーフロータンク10の内側面における各段側面部112と、他のオーバーフロータンク10の外側面における各段側面部112が当接しないようになっている。
具体的には、図5(b)に示すように、下側に位置するオーバーフロータンク10(積み重ねられる側)の底部12から二段目の段付部113と、上側に位置するオーバーフロータンク10(積み重ねる側)の底部12から一段目の段付部113が当接することで、これらオーバーフロータンク10が積み重なった状態で定位する。そして、オーバーフロータンク10においては、段付部113が側面部11の上下方向に一定間隔で複数形成されているので、その他の各段の段付部113においても互いに当接するようになっている。一方、各段の各段側面部112においては、互いに当接しないようになっている。
このような状態となるような形状で段付部113と各段側面部112が形成されていることにより、重なり合うオーバーフロータンク10同士が側面部11の全体で密着しないようになる。
例えば、側面部11に階段状部111が形成されていないオーバーフロータンクを積み重ねた場合、側面部の全体で当接して、密着してしまうことで、それぞれが分離し難くなるが、本実施形態のオーバーフロータンク10は、側面部11に階段状部111が形成されているので、積み重ねた状態からでも、それぞれを容易に分離することができる。
これら作用及び効果について、さらに説明する。
側面部11に形成された複数の段付部113は、水平方向に横渡しされた梁として機能し、曲げに対する剛性が高くなっている。そして、それら段付部113に加わった外力は、複数の段付部113のそれぞれで受け止められて、これら段付部113の両端に分散される。段付部113の両端は、二つの隣接する側面部11が合わさった角部に位置しており、剛性が高い。このため、オーバーフロータンク10にメダルが大量に貯留されて段付部113に相当の力が加わった場合でも、この力が段付部113で受け止められ、側面部11の角部に分散されるので、側面部11が大量のメダルから押圧を受けたときの外側への撓みを小さくすることができる。
断面二次モーメントとは、曲げモーメントに対する物体の変形のし難さを表す量である。物体が、外力を受けて変形するとき、この物体の断面形状に応じて変形の度合いも変化する。例えば、断面形状が長方形状の場合とクランク状の場合を比較すると、それらに同じ力を加えたとき、クランク部分の変形が長方形状の変形に比べて非常に小さいものとなる。
本実施形態における側面部11の段付部113は、断面形状がクランク状となっている。このため、この段付部113の断面二次モーメントが大きくなっている。これにより、この側面部11の剛性が高いものとなっているので、オーバーフロータンク10に貯留された大量のメダルからの押圧が側面部11に加わっても、この側面部11が外側へ膨らんで変形するようなことはない。
そして、このように、メダルの重さに耐えるため、オーバーフロータンク10は、側面部11に耐荷重用の素材を用いることや、厚みを増すための補強部材等を設ける必要がなく、安価に実施することができる。
オーバーフロータンク10は、図3に示すように、四つの側面部11を備えている。
ここで、これら四つの側面部11のうち、ホッパー7aに近い位置にある側面部11を側面部11a(第一の側面部)とし、この側面部11aとは反対側にある側面部11を側面部11b(第二の側面部)とし、スロットマシン1の正面側に位置する側面部11を側面部11cとし、この側面部11cとは反対側にある側面部11を側面部11dとする。
そして、本実施形態のオーバーフロータンク10は、上部開口の周縁部において、側面部11aの上端部よりも、側面部11bの上端部が高く形成されている。
特に、図2のホッパー7aと比較して、高さの高いホッパー、例えば、図12に示すホッパー7a´が、スロットマシン1の筐体1b内部に設置されている場合には、該ホッパー7a´のオーバーフロー用孔7c´から排出されたメダルが、貯留しているメダルに当たって、落下してきた側の側面部11aと反対側に跳ね返ることで、側面部11bを超えてオーバーフロータンク10の外にこぼれ落ちるのを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、側面部11aと側面部11bの高さを異なるように形成しているが、これに限らず、側面部11cや側面部11dの高さを側面部11aの高さと異なる高さにしてもよい。
オーバーフロータンク10は、図3に示すように、底部12にメダル排出用孔121が穿設されている。
このメダル排出用孔121は、メダルの自動回収設備を備える遊技場に配置されたスロットマシン1に当該オーバーフロータンク10が設けられたときに、ホッパー7aからオーバーフロータンク10へ排出されたメダルを自動回収設備(コンベア)へ落下させるための貫通孔である。
ただし、自動回収設備を備えていない遊技場に配置されているスロットマシン1に当該オーバーフロータンク10が設けられたときは、オーバーフロータンク10を持ち上げたときにメダル排出用孔121からメダルが落下しないように、メダル排出用孔121を閉塞する必要がある。
そこで、オーバーフロータンク10には、メダル排出用孔121を閉塞するための蓋部材13が設けられている。
図7に示すように、メダル排出用孔121の上方に蓋部材13を位置させる。次いで、蓋部材13の一方の係合部131をメダル排出用孔121の長手方向の一端に形成された切欠部に係止する。続いて、このように一方の係合部131を係止した状態で、もう一方の係合部131をメダル排出用孔121の長手方向の他端に形成された切欠部に押し込むように挿入する。このとき、この係合部131は、次のように変位する。すなわち、係合部131の鉤部131aが、メダル排出用孔121の切欠部の内面に当接し、係合部131が、その切欠部の内面からの押圧を受けて内側に弾性変形することで、鉤部131aがメダル排出用孔121の切欠部の下方へ進行する。そして、鉤部131aがその切欠部を抜け出ると、弾力が除かれて弾性変形する前の形状に復元し、鉤部131aがメダル排出用孔121の切欠部の下側周縁部に引っ掛かるように係止する。
これによって、蓋部材13が、メダル排出用孔121を閉塞した状態で底部12に取り付けられる。なお、このとき、図8に示すように、底部12の上面と蓋部材13の上側表面が、ほぼ面一となり、オーバーフロータンク10の底部12には突起する部分がなく、平面で構成されることになる。
一方、蓋部材13を底部12から取り外して、メダル排出用孔121を開放した状態では、オーバーフロータンク10が受け入れたメダルを、スロットマシン1の外部へ排出することができ、メダルが自動回収設備により自動的に回収される。
このようにメダルの回収を自動的に行なう場合には、底部12のメダル排出用孔121から蓋部材13を取り外すことになるが、取り外した蓋部材13は、側面部11aに形成された蓋部材取付部114に取り付けることができるようになっている(図9参照)。
次に、蓋部材取付部114の構成について具体的に説明する。
溝部116は、側面部11aの上縁部から下方に向かって切り欠かれた切欠部116aを有している。切欠部116aは、蓋部材13の係合部131が挿入される上部116bと、挿入された係合部131が係止する下部116cを有している。また、下部116cには、係合部131の鉤部131aが係止する被係止部116dが形成されている。
被係止部116dは、切欠部116aの下部116cにおける一方の側部(図10(b)においては、下部116cの右側の側部)において、この切欠部116aの下部116cの内部に向かって縦長の板状に突設された部分である。
このように、上部116bの幅(D1)を鉤部131aの厚みよりも長く形成してあるので、鉤部131aを溝部116に挿入する際には、この鉤部131aを側面部11aの上縁部から溝部116に挿入することができるだけでなく、鉤部131aを側面部11aの内側面側から切欠部116aの上部116bを通して溝部116に挿入することができる。
ここで、側面部11aの上縁部から溝部116に鉤部131aを挿入する場合には、側面部11aの上縁部の上方に鉤部131aを位置させ、溝部116と鉤部131aとの位置関係を保持しながら、鉤部131aを溝部116に挿入することになるが、蓋部材13は、人が手で持っているので、その位置関係を保持するのが容易でない。
これに対して、側面部11aの内側面側から切欠部116aの上部116bを通して溝部116に挿入する場合には、側面部11aの内側面に対向するように鉤部131aを位置させるとともに、切欠部116aの上部116bに対して蓋部材13の係合部131及び鉤部131aが対向するように位置させ、鉤部131aを切欠部116aの上部116bに進入させることで、鉤部131aを溝部116に挿入する。ここで、切欠部116aの上部116bの幅(D1)は、鉤部131aの幅よりも長くなっているので、蓋部材13が側面部11b又は側面部11dへ向かう方向へ多少移動したとしても、鉤部131aを切欠部116aの上部116bに近づけて、鉤部131aを溝部116に挿入することができる。
そして、鉤部131aを溝部116に挿入することができれば、係合部131を切欠部116aの下部116cへ降下させることで、この係合部131を下部116cに嵌合することができる。
このように、上部116bの幅(D1)を鉤部131aの厚みよりも長く形成してあるので、鉤部131aを側面部11aの内側面側から切欠部116aの上部116bを通して溝部116に容易に挿入することができ、この係合部131を下部116cにスムーズに嵌合させることができる。
これにより、側面部11aの上縁部から溝部116に鉤部131aを挿入する場合と比較して、作業を容易かつ効率的なものとすることができる。
このように、オーバーフロータンク10の側面部11の上部には、蓋部材取付部114が形成されているので、メダルを自動的に回収する場合等に、蓋部材13を底部12から取り外してオーバーフロータンク10と分離しても、蓋部材13を側面部11の蓋部材取付部114に係止して取り付けられるので、蓋部材13の紛失を防ぐことができる。
さらに、蓋部材取付部114に取り付けられた蓋部材13は、側面部11の上端部へ向かう方向以外の方向に人為的に力が加えられた場合でも、その蓋部材取付部114から脱抜できないようになっている。
例えば、蓋部材取付部114が形成された側面部11aに隣接する側面部11c又は側面部11dに向かって蓋部材13を移動させようとすると、係合部131が切欠部116aの下部116cの側部に当接してその移動が制限される。
また、蓋部材取付部114が形成された側面部11aに対向する側面部11bに向かって蓋部材13を移動させようとすると、鉤部131aが被係止部116dに係止してその移動が制限される。
さらに、底部12に向かって蓋部材13を移動させようとすると、係合部131が切欠部116aの下部116cの下端部に当接してその移動が制限されるので、その蓋部材取付部114から蓋部材13を脱抜することはできない。
このように、蓋部材13は、蓋部材取付部114に取り付けられた状態では、側面部11の上端部へ向かう方向以外の方向への脱抜が規制されており、これらの方向へ人為的に力が加えられた場合でも、蓋部材取付部114から脱抜しないので、蓋部材13の紛失を防ぐことができる。
さらに、側面部11aに設けられた二つの切欠部116aの下部116c間の距離は、蓋部材13の二つの係合部131間の距離と、ほぼ同じ長さで形成されているのに対し、上部116b間の距離は、係合部131の間の距離よりも若干短くなっている。
しかも、切欠部116aにおいて被係止部116dが形成されていない方の側部は、下部116cから上部116bに亘って平面状に形成されており、突出部材や段差が形成されていない。このため、蓋部材13の係合部131を切欠部116aの上部116bに係合しさえすれば、その側部の傾斜に沿って、下部116cへ係合部131を挿入させることができるので、取り付け作業の効率がよい。
また、蓋部材13を蓋部材取付部114に取り付けた状態では、蓋部材13の鉤部131aは、凸状部115の内部に形成されている溝部116内に隠れるように係止される。これにより、オーバーフロー用孔7cから落下してきたメダルが、蓋部材取付部114に衝突した場合でも、鉤部131aには衝突しないので、鉤部131aの損傷を防ぐことができる。
また、蓋部材取付部114を、ホッパー7aに近い位置の側面部11aに設けることで、オーバーフロー用孔7cからオーバーフロータンク10内へ落下してくるメダルの落下経路上に蓋部材取付部114が位置しないため、蓋部材取付部114や蓋部材13にメダルが衝突し難くなる。これにより、蓋部材取付部114や蓋部材13の損傷を防ぐことができる。
図3等に示すように、オーバーフロータンク10の側面部11のうち側面部11dには、上下の離間する位置に二つのセンサ用孔117が穿設されている。このセンサ用孔117には、スロットマシン1の背面側に設けられたメダル貯留量センサ(非図示)が挿通される。
メダル貯留量センサは、オーバーフロータンク10に貯留されたメダルが所定量に達したか否かを検知するセンサであり、例えば、導電性の棒状部材の先端部がオーバーフロータンク10の中空内部の所定の高さに位置するように設けられている。これにより、オーバーフロータンク10内のメダルが増えて、上側のメダル貯留量センサに接触した場合には、メダル貯留量センサが電気的に導通し、スロットマシン1の制御部に対して、オーバーフロータンク10内のメダルが所定量に達したことを示す信号を出力するようになっている。
なお、メダル貯留量センサの種類、個数、配置位置等は、特に限定するものではなく、オーバーフロータンク10内のメダルの貯留量を検知可能であれば、任意のセンサを用いることができる。
取手部118は、下方が開口した凹室状に形成されており、遊技場の従業員は、この開口部分に指を引っ掛けながらこのオーバーフロータンク10をスロットマシン1の筐体1b内部から引き出すことで、オーバーフロータンク10のメダルを回収することができる。
また、オーバーフロータンク10の側面部11に階段状部111が形成されているので、オーバーフロータンク10を積み重ねた状態では、重なり合うオーバーフロータンク10の段付部113が内側面と外側面で当接するが、各段側面部112では当接しないので、側面部11の全体で密着しないため、オーバーフロータンク10を積み重ねた状態からでも、容易にそれぞれを分離することができる。
また、段付部113が側面部11に複数形成されているので、オーバーフロータンク10は剛性に優れ、オーバーフロータンク10内にメダルが大量に貯留した場合でも、メダルの重さによってオーバーフロータンク10の側面部11が外側に膨らんで形状が変形するのを防ぐことができる。
つまり、高さの異なるホッパーをスロットマシン1に設置した場合でも、該ホッパーから落下してきたメダルを、確実にオーバーフロータンク10内に受け入れることができる。
さらに、蓋部材取付部114は、蓋部材13の係合部131を、蓋部材取付部114の溝部116に挿入するだけの構造であり、複雑な構造を必要としないのでコストを抑えることができる。
また、蓋部材取付部114が、ホッパー7aに近い位置の側面部11aに設けられているため、オーバーフロー用孔7cからオーバーフロータンク10内に落下してくるメダルの落下経路上にないので、蓋部材取付部114や蓋部材13のメダルの衝突による損傷を防ぐことができる。
例えば、上述した実施形態では、蓋部材取付部114は、側面部11aの内側面に沿って蓋部材13が取り付けられる形状の場合で説明したが、これに限らず、側面部11aの外側面に沿って蓋部材13が取り付けられる形状としてもよい。また、蓋部材取付部114は、側面部11のうち側面部11aに設けた場合で説明したが、これに限らず、メダルの落下経路上に位置しない場所であれば、その他の側面部11に設けてもよい。
また、上述した実施形態では、側面部11の内側面と外側面の両面に段付部113を設けた場合で説明したが、これに限らず、どちらか片面だけに段付部113を設け、他方の面は段差のない平面としてもよい。
また、上述した実施形態では、各段側面部112は、底部12から上部に向かう方向に傾斜した面からなる場合で説明したが、これに限らず、例えば、垂直な面で形成してもよい。
7a、7a´ ホッパー(遊技媒体貯留部)
7c、7c´ オーバーフロー用孔
10 オーバーフロータンク(補助用貯留部)
11(11a〜11d) 側面部
111 階段状部
112 各段側面部
113 段付部
114 蓋部材取付部
115 凸条部
116 溝部
116a 切欠部
116b 上部
116c 下部
12 底部
121 メダル排出用孔(遊技媒体排出用孔)
13 蓋部材
131 係合部
131a 鉤部
Claims (5)
- 遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留部と、
遊技の進行に伴って前記遊技媒体貯留部から遊技媒体の払い出しを行う遊技媒体払出装置と、
前記遊技媒体貯留部に貯留されて所定数以上となった遊技媒体を受け入れる補助用貯留部と、を備えた遊技機であって、
前記補助用貯留部は、上部が開口した中空の有底箱型に形成されるとともに、前記上部開口の面積が当該補助用貯留部の底部の面積よりも広く形成され、
当該補助用貯留部の側面部は、階段状に形成された階段状部を有する
ことを特徴とする遊技機。 - 前記階段状部は、
前記補助用貯留部の底部から上部に向かう方向に傾斜した面又は垂直な面からなる各段側面部と、
前記各段側面部の各間に位置して、当該各段側面部の各間において段差を付ける段付部とを有し、
一の前記補助用貯留部の中空の部分に対して、他の前記補助用貯留部を積み重ねた場合、前記一の補助用貯留部の内側面における前記段付部と、前記他の遊技媒体補助貯留部の外側面における前記段付部が当接する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記補助用貯留部は、
受け入れた前記遊技媒体を外部へ排出する遊技媒体排出用孔を底部に有するとともに、
前記遊技媒体排出用孔を閉塞するための蓋部材と、
前記遊技媒体排出用孔を閉塞していない状態の前記蓋部材を取り付けるための蓋部材取付部と、を有し、
前記蓋部材取付部が、前記補助用貯留部の側面部に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。 - 前記蓋部材が、突状の係合部を有し、
前記蓋部材取付部が、
前記補助用貯留部の側面部の外側面に形成された凸条部と、
前記補助用貯留部の側面部の内側面から前記凸条部の内部に向かって凹設された溝部とを有し、
この溝部に前記蓋部材の係合部が係合する
ことを特徴とする請求項3記載の遊技機。 - 前記補助用貯留部が前記遊技機の内部に設置された状態で、前記遊技媒体貯留部に近い位置にある前記補助用貯留部の側面部を第一の側面部とし、この第一の側面部とは反対側の前記補助用貯留部の側面部を第二の側面部としたとき、
前記補助用貯留部の上部開口の周縁部において、前記第一の側面部の上端部よりも前記第二の側面部の上端部が高く形成されている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の遊技機。
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