JP2015076506A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】窒化ガリウム基板にその表面処理によるダメージを残すことなく、基板と電極との接触抵抗を低減することができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】窒化ガリウムからなる基板5と、基板5にオーミック接触する電極7とを有する半導体装置の製造方法であって、基板5がガリウム極性面と、ガリウム極性面に対向する窒素極性面を有しており、窒素極性面に対して塩酸を用いたウェットエッチングを行う工程と、ウェットエッチングを行った窒素極性面に、電極7となる金属を積層する工程とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
従来、窒化ガリウム(GaN)基板を用いた発光ダイオード等の素子が提案されている。このような素子では、窒化ガリウム基板と電極とをオーミック接触させる必要がある。窒化ガリウム基板と電極との接触抵抗を低減する方法として、半導体基板の表面処理(表面加工)を行う方法が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特許文献1では、サファイア基板上に成長した窒化ガリウムからなるエピタキシャル成長層の表面に誘導結合プラズマ(ICP)−反応性イオンエッチング(RIE)によって塩素(Cl)プラズマ処理を行った後、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)からなるオーミック電極を堆積する。この際、Clプラズマ処理によって窒化ガリウム基板の表面に窒素空孔が生じ、窒素空孔に起因した表面準位によってオーミック電極と窒化ガリウム基板との接触抵抗が低減する。
また、特許文献2では、窒化ガリウム基板を用いた縦方向発光ダイオードで裏面のオーミック接触を得るためにAl層を含む電極を窒化ガリウム基板の裏面に形成している。また、その電極を形成する前に、塩酸によって酸化ガリウム膜を除去している。
米国特許第7214325号 特開2011−40667号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、ドライエッチングを用いて窒化ガリウム基板の表面処理を行っているため、エッチングダメージが残る可能性がある。また、特許文献2では、塩酸処理によってダメージ無く窒化ガリウム基板の酸化ガリウム膜を除去できるものの、基板の研磨等で生じるダメージを受けた窒化ガリウム層を改善できる構造にはなっていない。
このように、窒化ガリウム基板と電極との接触抵抗を低減するために、基板の電極と接触させる表面に対して表面処理を行う技術が提案されているが、表面処理を実施することで発生する基板のダメージにより接触抵抗が増大することが問題となる。
上記問題点を鑑み、本発明は、窒化ガリウム基板にその表面処理によるダメージを残すことなく、基板と電極との接触抵抗を低減することができる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様としては、窒化ガリウム基板のN極性面を塩酸でウェットエッチングを行った後で、ウェットエッチングを行ったN極性面にオーミック接触するように電極を形成することを要旨とする。
本発明によれば、窒化ガリウム基板にその表面処理によるダメージを残すことなく、基板と電極との接触抵抗を低減することができる半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る半導体装置の構成の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る基体の裏面を示す拡大図である。 図3(a)は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の動作(逆方向電圧印加時)を示す断面図である。図3(b)は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の動作(順方向電圧印加時)を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の工程断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の図4に引き続く工程断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の図5に引き続く工程断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の図6に引き続く工程断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の図7に引き続く工程断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の図8に引き続く工程断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の図9に引き続く工程断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の図10に引き続く工程断面図である。 比較例に係る半導体装置の製造方法におけるフッ酸処理後のn型の窒化ガリウムからなる基体のN極性面の光学顕微鏡写真である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法における高温塩酸処理後のn型の窒化ガリウムからなる基体のN極性面の光学顕微鏡写真である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法における高温塩酸処理後のn型の窒化ガリウムからなる基体のN極性面の走査型電子顕微鏡像である。 本発明の実施の形態に係るカソード電極におけるアニール温度と接触抵抗の関係を示したグラフである。 本発明の実施の形態に係るカソード電極堆積前の高温塩酸洗浄における塩酸濃度と接触抵抗の関係を示したグラフである。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。また、本発明の実施の形態において、「第1導電型」と「第2導電型」とは互いに反対導電型である。即ち、第1導電型がn型であれば、第2導電型はp型であり、第1導電型がp型であれば、第2導電型はn型である。以下の説明では第1導電型がn型、第2導電型がp型の場合を説明するが、第1導電型がp型、第2導電型がn型でもあっても良い。n型とp型を入れ替える場合には、印加電圧の極性も逆転する。また、本発明の実施の形態において、「+」、「−」の記号は導入される不純物の相対的な高密度、低密度を示している。
本発明の実施の形態に係る半導体装置の一例としてダイオードを説明する。本発明の実施の形態に係る半導体装置は、図1に示すように、n型の窒化ガリウム(GaN)からなる基体1と、基体1の表面上に形成され、基体1よりも低不純物濃度のn型の窒化ガリウムからなるドリフト領域2とを備える。基体1とドリフト領域2とにより窒化ガリウムウェハ(窒化ガリウム基板)5が形成されている。
基体1の裏面6aには、基体1とオーミック接触するカソード電極7が形成されている。カソード電極7の材料としては、チタン(Ti)やアルミニウム(Al)等が使用可能である。また、カソード電極7は、Ti、Alの順で積層された積層構造(Ti/Al)であってもよい。一方、ドリフト領域2の主面6b側にはp型の電界緩和領域4が形成されている。ドリフト領域2の主面6b上には表面保護絶縁膜8が形成されている。表面保護絶縁膜8はドリフト領域2及び電界緩和領域4の一部を露出する開口部を有し、この開口部を覆うようにアノード電極9が形成されている。アノード電極9としては、ドリフト領域2とヘテロ接合を形成する多結晶シリコンにp型不純物を添加した電極が望ましい。或いは、アノード電極9として、ドリフト領域2とショットキー接合を形成するニッケル(Ni)や金(Au)等の金属材料が望ましい。
ここで、窒化ガリウムは化合物半導体であり、2種類の元素から構成されているため、その結晶構造において極性を持つ結晶面が存在する。窒化ガリウムの{0001}面は、極性面であり、ガリウム(Ga)原子のみから構成される(0001)Ga極性面(以下、「Ga極性面」という。)と、窒素(N)原子のみから構成される(000−1)N極性面(以下、「N極性面」という。)とが対向して形成される。
本発明の実施の形態において、窒化ガリウム基板5の最表面であるドリフト領域2の主面6bは、Ga極性面である。一方、窒化ガリウム基板5の最表面であり、ドリフト領域2の主面6bと対向する基体1の裏面6aは、N極性面に対して塩酸によるウェットエッチングが行われ、酸化ガリウム膜及び窒化ガリウム層が除去されて生じた清浄な窒化ガリウム面である。基体1の裏面(窒化ガリウム面)6aは、図2に示すように、N極性面が塩酸によりウェットエッチングされた平坦な面61と、N極性面よりもエッチング速度の遅い結晶面(半極性面である(11−22)面等)が残存して形成された六方晶状の凸部62とを有し、この平坦な面61と凸部62とにより凹凸が形成されている。六方晶状の凸部62のサイズや密度は、基体1の種類やエッチング深さ等によりそれぞれ変化する。
次に、本発明の実施の形態に係る半導体装置の基本的な動作について、図3(a)及び図3(b)を用いて説明する。
まず、図3(a)を用いて逆方向電圧特性を説明する。アノード電極9を基準としてカソード電極7に正の電圧を印加すると、ドリフト領域2とアノード電極9の間の障壁に阻まれ、アノード電極9側の電子はカソード電極7側に移動しない。このため通常は電流が流れず、アノード電極9から空乏層10がカソード電極7側に広がる。
次に、図3(b)を用いて順方向電圧特性を説明する。アノード電極9を基準としてカソード電極7に負の電圧を印加すると、ドリフト領域2側の電子がアノード電極9側に移動し、アノード電極9からカソード電極7へ、矢印で示す順方向電流11が流れる。この時、カソード電極7と基体1との間の接触抵抗が低いほど、規定の順方向電流11を流す際の電圧降下が低くなり、ダイオード動作をさせた際の損失が小さくなる。
本発明の実施の形態に係る半導体装置によれば、基体1の裏面6aが清浄な窒化ガリウム面となっているため、カソード電極7との接触抵抗を低減することができ、ダイオード動作をさせた際の損失を小さくすることができる。更に、基体1の裏面6aにおいて、平坦な面61と六方晶状の凸部62とにより凹凸が形成されていることにより、基体1の裏面6aとカソード電極7とのオーミック接触面積が増加し、接触抵抗をより低減することができる。
次に、図4〜図11を用いて、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明する。
(イ)まず、図4に示すように、n型の窒化ガリウムからなる基体1上に、n型の窒化ガリウムからなるドリフト領域2をc軸方向にエピタキシャル成長させ、基体1とドリフト領域2とからなる窒化ガリウムウェハ(窒化ガリウム基板)5を形成する。ここで、窒化ガリウム基板5において、最表面である基体1の裏面6cがN極性面となり、N極性面と対向する最表面であるドリフト領域2の主面6bがGa極性面となる。
(ロ)次に、図5に示すように、化学気相成長(CVD)法等により、ドリフト領域2上に酸化膜からなるマスク材3を形成する。マスク材3上にレジストを塗布して、一般的なフォトリソグラフィ技術によりレジストをパターニングする。パターニングされたレジストをマスクとして用いて、エッチングによりマスク材3の一部を選択的に除去する。エッチング方法としては、フッ酸を用いたウェットエッチングや、反応性イオンエッチング(RIE)等のドライエッチング等を用いることができる。その後、酸素プラズマや硫酸等でレジストを除去する。
(ハ)次に、図6に示すように、マスク材3をマスクとして用いて、マグネシウム(Mg)やベリリウム(Be)等のp型不純物をイオン注入する。イオン注入後、フッ酸等のウェットエッチングでマスク材3を除去する。その後、1000℃以上の高温でアニール処理を行うことによりp型不純物を活性化させ、電界緩和領域4を形成する。なお、必要に応じて、化学的機械的研磨(CMP)等により基体1の裏面6cの研磨(ポリッシング)や研削(バックグラインディング)が行われる。
(ニ)次に、窒化ガリウム基板5の表面に対して塩酸によるウェットエッチングを行う。ウェットエッチングに用いる塩酸は、常温であってもよく、80℃〜100℃程度に加熱してもよい。この時、上述したように、窒化ガリウム基板5の最表面である基体1の裏面6cはN極性となっており、ドリフト領域2の主面6bはGa極性となっている。この塩酸によるウェットエッチングによって、まずドリフト領域2のGa極性面である主面6bの表面酸化膜と、基体1のN極性面である裏面6cの酸化ガリウム膜(酸化膜)とが、それぞれ同時に除去される。これと同時に、ドリフト領域2の主面6bの窒化ガリウム面はGa極性面であるためウェットエッチングされないが、基体1の裏面6cの窒化ガリウム面はN極性面であるため、窒化ガリウム層が選択的に除去される。この結果、図7に示すように、窒化ガリウム層が除去された基体1の裏面6aは、清浄な窒化ガリウム面となる。また窒化ガリウム面6aにおいては、図2に示すようにN極性面よりもエッチング速度の遅い結晶面((11−22)面等)が残存して、六方晶状の凸部62が形成される。
(ホ)次に、図8に示すように、蒸着法又はスパッタ法等により基体1の裏面6aにカソード電極7を形成する。カソード電極7の電極材料としては、窒化ガリウムに対してオーミック接触するチタン(Ti)やアルミニウム(Al)等の金属材料が用いられる。カソード電極7の堆積後、窒素雰囲気中で例えば800℃以下でRTA(Rapid Thermal Anneal)等の熱処理が施される。
(ヘ)次に、図9に示すように、CVD法等によりドリフト領域2の主面6bに酸化膜等からなる表面保護絶縁膜8を成長させる。表面保護絶縁膜8上にレジストを塗布して、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストをパターニングする。パターニングされたレジストをマスクとして用いてエッチングを行い、表面保護絶縁膜8の一部を選択的に除去した後、レジストを除去する。この結果、図10に示すように、アノード電極を形成するための領域が開口される。
(ト)次に、図11に示すように、ドリフト領域2に電気的に接触するようにアノード電極9を堆積し、パターニングする。アノード電極9としては、ドリフト領域2とヘテロ接合を形成する多結晶シリコンにp型不純物を添加したものや、ドリフト領域2とショットキー接合を形成するニッケル(Ni)や金(Au)等の金属材料が用いられる。堆積法としては蒸着法やスパッタ法等がある。パターニング法としてはリフトオフが好適であるが、ドライエッチング法やウェットエッチング法を用いても構わない。以上の工程を経て、図1に示した半導体装置が完成する。
次に、n型の窒化ガリウムからなる基体に対してフッ酸のみで洗浄を行った比較例としてのサンプルA、同様の基体に対して100℃の60%塩酸によって洗浄を行った本発明の実施例のサンプルB、同様の基体に対して100℃の100%塩酸によって洗浄を行った本発明の実施例のサンプルCを作製した。図12〜図14に、サンプルAのN極性面の光学顕微鏡像と、サンプルBのN極性面の光学顕微鏡像と、サンプルCの走査型電子顕微鏡(SEM)像とをそれぞれ示す。
図12に示すように、フッ酸のみで洗浄を行ったサンプルAの表面が平坦であるのに対して、図13に示すように、100℃の塩酸で洗浄を行ったサンプルBには表面に凹凸が形成されているのが分かる。また、図14のサンプルCのSEM像を見ると、塩酸を用いたウェットエッチングによって生じた凹凸は、窒化ガリウムのウェットエッチング速度の遅い(11−22)面を反映した六方晶状であることが分かる。
図15に、サンプルAとサンプルBのN極性面に、それぞれの洗浄工程の後にチタン(Ti)とアルミニウム(Al)の積層構造からなるカソード電極を堆積し、その後に窒素雰囲気中でアニール処理を行った際の、接触抵抗のアニール温度依存性グラフを示す。
図15から、フッ酸のみで洗浄を行ったサンプルAと比べて、100℃の塩酸でウェットエッチングを行ったサンプルBの方が、アニール温度500〜700℃において大きく接触抵抗が低減している。また、800℃までアニール温度を上げると、接触抵抗が大きく上がっていることが分かる。
図16に、n型の窒化ガリウムからなる基体を100℃の塩酸で洗浄した後にカソード電極を堆積した際の、接触抵抗の塩酸濃度依存性を示す。塩酸濃度60%未満では、塩酸濃度の上昇とともに接触抵抗は減少する傾向にあることが分かる。また、60%〜100%では接触抵抗は飽和しており、塩酸濃度60%〜100%の範囲で最も接触抵抗が低くなっていることが分かる。
本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、n型の窒化ガリウムからなる基体1のN極性面である裏面6cにカソード電極7を堆積する工程の前に、カソード電極7と接触させる基体1の裏面6cに、塩酸によるウェットエッチングを行う。これにより、基体1の裏面6cの酸化ガリウム膜を除去すると同時に裏面研磨等によって生じたダメージを受けた窒化ガリウム層を除去することができ、清浄な窒化ガリウム面6aを形成することができる。そして、窒化ガリウム面6aにカソード電極7を堆積することで、清浄な窒化ガリウムとカソード電極の界面を形成することが可能となる。
更に、基体1のN極性面を塩酸でウェットエッチングすることにより、N極性面がエッチングされた平坦な面61に、N極性面よりもエッチング速度の遅い結晶面((11−22)面等)が残存し、六方晶状の凸部62が形成される。この凹凸によって、基体1とカソード電極7とのオーミック接触面積が増加し、単位面積当たりの接触抵抗をより低減することができる。
また、基体1のN極性面に対して塩酸によるウェットエッチングを行うときに、塩酸の濃度を60%以上とすることにより、塩酸の濃度が60%未満の場合と比較して接触抵抗をより低減することができる。
また、基体1のN極性面に対して塩酸によるウェットエッチングを行うときに、加熱された塩酸を用いることにより、フッ酸のみで洗浄を行った場合と比較して接触抵抗をより低減することができる。
また、基体1のN極性面に対して塩酸によるウェットエッチングを行うことにより生じた窒化ガリウム面6aにカソード電極7を堆積した後に、700℃以下で熱処理を行うことにより、フッ酸のみで洗浄を行った場合と比較して接触抵抗をより低減することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施の形態において、半導体装置の一例としてダイオードを説明したが、本発明の実施の形態に係る半導体装置は、発光ダイオード等の窒化ガリウム基板と電極とをオーミック接触させる構造を有する種々の半導体装置にも適用できるのは勿論である。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…基体
2…ドリフト領域
3…マスク材
4…電界緩和領域
5…窒化ガリウムウェハ(窒化ガリウム基板)
6a…裏面(窒化ガリウム面)
6b…主面
6c…裏面
7…カソード電極
8…表面保護絶縁膜
9…アノード電極
10…空乏層
11…順方向電流
61…平坦な面
62…凸部

Claims (7)

  1. 窒化ガリウムからなる基板と、前記基板にオーミック接触する電極とを有する半導体装置の製造方法であって、
    前記基板がガリウム極性面と、前記ガリウム極性面に対向する窒素極性面とを有しており、前記窒素極性面に対して塩酸を用いたウェットエッチングを行う工程と、
    前記ウェットエッチングを行った窒素極性面に前記電極を形成する工程
    とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記ウェットエッチングを行う工程は、前記基板の窒素極性面の酸化膜と、前記基板のガリウム極性面の表面酸化膜とを同時に除去することを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記ウェットエッチングで用いる塩酸の濃度が60%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記ウェットエッチングで用いる塩酸が加熱されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記電極を形成する工程の後に、700℃以下で熱処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記電極がTi/Alであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. ガリウム極性面と、前記ガリウム極性面と対向し、窒素極性面に対して塩酸を用いたエッチングが行われた窒化ガリウム面とを有する窒化ガリウムからなる基板と、
    前記窒化ガリウム面にオーミック接触する電極
    とを備え、
    前記窒化ガリウム面において、前記窒素極性面が塩酸を用いたウェットエッチングにより除去された平坦な面と、前記窒素極性面よりもエッチング速度が遅い結晶面が残存して形成された六方晶状の凸部とにより凹凸が形成されていることを特徴とする半導体装置。
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