JP2015076205A - 接続ポート装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】接続ポート装置10は、カバーパネル11と、外部機器が接続されるコネクタ12を保持する保持ハウジング20と、保持ハウジング20に組み付けられるとともに、カバーパネル11の表側に露出する外装ハウジング30と、を備える。カバーパネル11には、保持ハウジング20の外周を囲む開口110が形成される。保持ハウジング20および外装ハウジング30の一方に形成されたロック梁32が、他方に形成されたロック突起22に係止されることで、保持ハウジング20と外装ハウジング30とがロックされる。カバーパネル11の開口110の内周部110Aには、開口110を狭める向きに突出するように、ロック梁32に対応する位置に形成されるパネル突起111が形成される。
【選択図】図5
Description
図11(a)に示すように、外装ハウジング64のロック梁641が保持ハウジング62のロック突起621にロックされることで、保持ハウジング62と外装ハウジング64とが外れないように組み付けられる。
さらに、図11(b)に示すように、保持ハウジング62および外装ハウジング64の組付体をカバーパネル63の開口630にパネルの表側から挿入し、カバーパネル63に装着すると、組み立てが完了する。
そして、外装ハウジング64のポート孔640から外部に露出するコネクタ61の嵌合部610に、携帯機器の端子を直接、あるいはケーブルを介して接続する。
保持ハウジング62と外装ハウジング64との分離を避けるため、ロック梁641がロック突起621から外れないようにロック梁641を厚くしたり、ロック突起621を高くすると構造が大型化する。
また、保持ハウジング62と外装ハウジング64とをネジ止めにより固定すると、部品点数および作業工程が増えるのでコストが上昇する。
保持ハウジングおよび外装ハウジングの一方に形成されたロック梁が、他方に形成されたロック部に係止されることで、保持ハウジングと外装ハウジングとがロックされる。
そして、本発明は、カバーパネルの開口の内周部からロック梁に向けて突出するパネル突起、およびロック梁から開口の内周部に向けて突出する梁突起の少なくとも一方が形成されることを特徴とする。
ここで、パネル突起は、パネル突起が形成されていなければカバーパネルの開口の内周部とロック梁との間に形成されていた隙間の範囲内に位置する。梁突起も同様である。したがって、これらの突起を形成することによって接続ポート装置の大型化を招くことはない。
仮に、ロック梁がロック部から外れないようにロック梁を厚くすると、ロック梁の剛性向上により、ロック梁を撓めて保持ハウジングと外装ハウジングを組み付けるのに大きな力が必要となるため、組立性が低下するところ、本発明によれば組立性が低下しない。
また、カバーパネルに一体に形成可能なパネル突起、外装ハウジングに一体に形成可能な梁突起により、保持ハウジングおよびカバーパネルの分離を防止できるので、両者を固定するネジなどを用いる場合とは異なり、部品点数および作業工程が増加することなく、コストを抑えることができる。
したがって、本発明によれば、構造が大型化することなく、コストを抑えながら、保持ハウジングおよび外装ハウジングを互いに組み付られた状態に確実に保持することができる。
そうすると、パネル突起の先端がロック梁の基端側を支持するために、ロック梁の支持端がパネル突起の分、先端側へと移動する。これによってロック梁の有効長がロック梁の実際の長さよりも短くなり、ロック梁の剛性が高められるのでロック梁が撓み難くなる。このため、ロック部からのロック梁の離脱をより十分に防止することができる。
そうすると、パネル突起によりロック梁の撓みが規制される範囲がロック梁の長さ方向に拡大されるので、ロック梁がロック部から離脱するのをより十分に防止することができる。
上記構成によれば、露出部と保持ハウジングのパネルロック部との間にカバーパネルを挟み込むことで、保持ハウジングおよび外装ハウジングをカバーパネルに安定して装着することができる一方、保持ハウジングと外装ハウジングとが分離するとカバーパネルまでもが分離してしまう。
しかし、パネルロック部によりロック部からのロック梁の離脱が防止されるために、保持ハウジングおよび外装ハウジングは分離されず、カバーパネルが保持ハウジングおよび外装ハウジングの間に保持される。
つまり、保持ハウジングおよび外装ハウジングをカバーパネルに安定して装着できるとともに、保持ハウジング、外装ハウジング,およびカバーパネルの三者を一体化された状態に保つことができる。
〔第1実施形態〕
図1および図2に示す第1実施形態の接続ポート装置10は、自動車に搭載されるナビゲーションシステム、音楽・映像の視聴システムなどの車載システムが備えるインタフェース機器であり、自動車のコンソールに設けられる。
接続ポート装置10は、4つの接続ポートP(図2(b))を有する。接続ポート装置10は、接続ポートPに接続された最大で4つの外部機器を車載システムに接続することができる。
外部機器としては、例えば、音楽プレーヤー、DVDプレーヤー、ディジタルカメラ、PDA、ゲーム機器などの携帯機器が代表的なものとして挙げられる。
接続ポートPの数は任意であり、接続ポート装置10が接続ポートPを1つだけ有するものであってもよい。
カバーパネル11は、コンソールに設けられる計器や操作スイッチの内部構造を覆うパネルと一体に形成することもできる。
カバーパネル11は、樹脂を用いて射出成形により形成することができる。また、カバーパネル11を金属板の打ち抜き加工により形成することもできる。
開口110の内周部110Aには、保持ハウジング20および外装ハウジング30を組み付けた状態に保つための複数のパネル突起111が形成される。
パネル突起111は本実施形態では4つあり、いずれも内周部110Aから、開口110を狭める向きに突出する。より詳しくは、各パネル突起111は、開口110の一対の長辺の一方から他方に向けて突出する。パネル突起111の各々の位置は、後述する外装ハウジング30のロック梁32の位置に対応する。
本実施形態では、パネル突起111および突起112を含めてカバーパネル11全体が一定の厚みに形成される。
コネクタ12に、外部機器と車載システムとの間で送受信される信号を変換したり電位を合わせるための回路基板を設けることもできる。その場合、コネクタ12は、外部機器の端子および回路基板を接続する接続部と、車載システムの端子および回路基板を接続する接続部とを有する。
4つの受容部21は、一列に並び、一体に形成される。
各受容部21は、断面矩形の筒状に形成される。
受容部21の内側には、コネクタ12をガイドするガイド溝21Aや、受け入れたコネクタ12を係止する係止部21Bが形成される。
保持ハウジング20は、カバーパネル11の開口110の内側に通される。
本実施形態では、ロック突起22は、保持ハウジング20の上側の左右両端、および下側の左右両端に、合計で4箇所形成される。
ロック突起22は、前後方向に延びる一対のリブから形成される。
ロック突起22の前側には、図3に示すように、保持ハウジング20の外周面20Aに対して傾斜した斜面22Aが形成される。
ロック突起22の後側には、斜面22Aに連続する天面から外周面20Aに向けて下る角部22Bが形成される。
プレート31は、カバーパネル11の開口110(図2(b))のサイズよりも大きい。プレート31の裏面の外周部は、カバーパネル11の開口110の外側に重ねられる。
プレート31の表面には、各接続ポートPに接続可能な外部機器を示す表示が付される。
ロック梁32は、プレート31の裏面の外周縁から少し内側の位置で垂直に立ち上がっており、薄い板状に形成される。
ロック梁32の基端(支持端)から先端(自由端)の手前までの範囲に亘り、矩形状の開口32A(図2(a))が形成される。
まず、図4(a)に示すように、外装ハウジング30のプレート31の裏側に保持ハウジング20を配置し、外装ハウジング30のロック梁32の先端がロック突起22の斜面22A(図3)に支持された状態とする。
そして、斜面22Aによりロック梁32をガイドしながら、4つのロック梁32の内側に保持ハウジング20を受け入れるように外装ハウジング30と保持ハウジング20とを近づけていく。
すると、ロック梁32が撓み、図3に示すようにロック梁32の先端32Bがロック突起22を乗り越えてロック突起22の角部22Bに係止される。ロック突起22はロック梁32の開口32Aの内側に挿入される。また、プレート31の裏面に保持ハウジング20の前端面20Bが突き当てられる。
以上により、保持ハウジング20と外装ハウジング30とが組み付けられる。
図4(b)に示すように、カバーパネル11の表側に配置した組付体23を開口110に挿入する。このとき、組付体23の上下の向きを誤ると、突起112(図1)が保持ハウジング20の外周部に干渉するので、組付体23の上下の向きが誤っていることがわかる。その場合は、組付体23を正しい向きに直してから開口110に挿入する。
組付体23を開口110に挿入するとき、開口110の内周部110Aに形成された4つのパネル突起111の内側を保持ハウジング20の外周およびロック梁32が通り抜ける。そして、カバーパネル11の表面にプレート31の裏面が突き当てられるまで組付体23を開口110に挿入すると、プレート31の裏面と、保持ハウジング20のパネルロック梁24との間にカバーパネル11が挟み込まれて係止される。これによってカバーパネル11に、保持ハウジング20および外装ハウジング30の組付体23が装着される。
その後、保持ハウジング20の各受容部21の内側に、車載システムに結線されたコネクタ12を挿入し、係止部21Bにより係止すると、接続ポート装置10が完成する(図3)。
保持ハウジング20にコネクタ12を組み付けておき、カバーパネル11に保持ハウジング20および外装ハウジング30の組付体23を装着した後に、コネクタ12を車載システムに接続することもできる。
図5(a)に示す破線は、開口110の内周部110Aである。内周部110Aから突出するパネル突起111の先端が、ロック梁32の基端側に突き当てられるため、ロック梁32が撓むこと(二点鎖線参照)が規制される。
そのため、コネクタ12から外部機器を引き抜く際などに、保持ハウジング20から外装ハウジング30を引き抜く向きの力Fが作用したとしても、ロック梁32がロック突起22から離脱することが防止される。
また、パネル突起111がロック梁32の基端側を支持するために、ロック梁32の支持端がパネル突起111の分、先端側へと移動する。これによってロック梁32の有効長がロック梁32の実際の長さよりも短くなり、ロック梁32が撓み難くなることも、ロック突起22からのロック梁32の離脱防止に寄与する。
ここで、図5(b)に示すように、パネル突起111の先端とロック梁32との間に若干の隙間S1があいていてもよい。この場合でも、内周部110Aからパネル突起111が突出していることで、ロック梁32が撓むことが規制されるので、ロック梁32がロック突起22から離脱せず、保持ハウジング20と外装ハウジング30とがロックした状態に保たれる。隙間S1は、最大に撓んだときのロック梁32の変位量を超えない寸法である限りにおいて許容される。
また、パネル突起111が一体に形成されたカバーパネル11を用いることで、保持ハウジング20および外装ハウジング30の分離を防止できるので、両者の分離を防止するためにネジなどを用いる場合とは異なり、部品点数および作業工程が増加することなく、コストを抑えることができる。
したがって、本実施形態によれば、構造が大型化することなく、コストを抑えながら、保持ハウジング20および外装ハウジング30を互いに組み付られた状態に確実に保持することができる。
しかし、パネル突起111によりロック突起22からのロック梁32の離脱が防止されるために、保持ハウジング20および外装ハウジング30は分離されず、カバーパネル11が保持ハウジング20および外装ハウジング30の間に保持される。
つまり、本実施形態によれば、保持ハウジング20および外装ハウジング30をカバーパネル11に安定して装着できるとともに、保持ハウジング20、外装ハウジング30、およびカバーパネル11の三者を一体化された状態に保つことができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図6に示す第2実施形態の接続ポート装置40は、カバーパネル11のパネル突起の形態のみが第1実施形態の接続ポート装置10と相違する。
以下では、第1実施形態との相違点について説明する。第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付している。
ブロック15は、カバーパネル11の裏面11A側に張り出し、カバーパネル11のその他の部位よりも厚肉に形成される。
ブロック15の各々は、開口110の内周部110Aから開口110を狭める向きに突出するパネル突起151を有する。
それによってロック梁32の支持端が第1実施形態よりもさらに先端側へと移動し、ロック梁32の有効長がさらに短くなる。したがって、ロック梁32がロック突起22から離脱するのをより十分に防止することができる。
図8は、第2実施形態の変形例を示す。
カバーパネル11の内周部110Aに沿って、環状の厚肉部16が形成される。
この厚肉部16は、第2実施形態では内周部110Aに局所的に形成されていたブロック15と、それらのブロック15を相互に繋ぐ部分161とを一体に備える。
ブロック15のパネル突起151により、第2実施形態で述べたのと同様の効果が得られるほか、環状の厚肉部16によって開口110の内周部110Aの強度を向上させることがきる。
保持ハウジング20および外装ハウジング30の少なくともいずれかに、カバーパネル11に係合する突起等を形成すれば、上記のように保持ハウジング20にパネルロック梁24を形成し、プレート31とパネルロック梁24との間にカバーパネル11を挟み込んで係止する必要はない。
つまり、本発明では、開口110の内周部110Aに、ロック梁32に向けて突出するパネル突起を形成することができる位置に、カバーパネル11が設置されていれば足り、カバーパネル11が保持ハウジング20および外装ハウジング30の一方または両方に係止されている必要はない。
例えば、カバーパネル11の厚み方向のパネル突起111,151の寸法をロック突起22の位置にまで延長することにより、ロック突起22からのロック梁32の離脱をより確実に防止することができる。
また、パネル突起111の数、パネル突起115の数は問わない。隣り合うロック梁32の離脱防止を一つのパネル突起により担うこともできる。
パネル突起が形成されるカバーパネルは、平板に限らず、湾曲していたり、凹凸を有する形態とすることができる。
ロック梁32の開口32Aは形成されていなくてもよい。その場合、ロック突起22に係止される係止部をロック梁32に形成することができる。
具体的には、例えば図9に示すように、保持ハウジング20にロック梁25を設けるとともに、ロック梁25を受けるための突片34を外装ハウジング30に設け、突片34にロック突起35を形成する。
そうすると、ロック突起35が位置するロック梁25の先端側の撓みをカバーパネル11のパネル突起111により規制することができるので、ロック梁25がロック突起35から離脱するのを十分に防ぐことができる。
なお、パネル突起111の先端とロック梁25との間には隙間が許容される。
図10(a)に示すように、ロック梁32には、カバーパネル11の開口110の内周部110Aに向けて突出する梁突起32Cが形成される。
この梁突起32Cにより、ロック梁32が撓んでロック突起22から離脱するのが規制されるので、パネル突起111(図5(a))が形成される第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
なお、梁突起32Cの先端とカバーパネル11の内周部110Aとの間には隙間が許容される。
なお、梁突起32Cの先端とパネル突起111の先端との間には隙間が許容される。
11 カバーパネル
11A 裏面
12 コネクタ
15 ブロック
16 厚肉部
20 保持ハウジング
20A 外周面
20B 前端面
21 受容部
21A ガイド溝
21B 係止部
22 ロック突起(ロック部)
22A 斜面
22B 角部
23 組付体
24 パネルロック梁(パネルロック部)
25 ロック梁
30 外装ハウジング
31 プレート(露出部)
32 ロック梁
32A 開口
32B 先端
32C 梁突起
34 突片
35 ロック突起(ロック部)
61 コネクタ
62 保持ハウジング
63 カバーパネル
64 外装ハウジング
110 開口
110A 内周部
111,151 パネル突起
112 突起
310 ポート孔
610 嵌合部
621 ロック突起
630 開口
640 ポート孔
641 ロック梁
F 力
P 接続ポート
S1,S2 隙間
Claims (4)
- 外部機器が接続されるコネクタが設けられる接続ポート装置であって、
前記コネクタを保持する保持ハウジングと、
前記保持ハウジングが通される開口を有するカバーパネルと、
前記保持ハウジングに組み付けられるとともに、前記カバーパネルの表側に一部が露出する外装ハウジングと、を備え、
前記保持ハウジングおよび前記外装ハウジングの一方に形成されたロック梁が、他方に形成されたロック部に係止されることで、前記保持ハウジングと前記外装ハウジングとがロックされ、
前記カバーパネルの前記開口の内周部から前記ロック梁に向けて突出するパネル突起、および前記ロック梁から前記開口の内周部に向けて突出する梁突起の少なくとも一方が形成される、
ことを特徴とする接続ポート装置。 - 前記パネル突起の先端は、前記ロック梁の基端側に突き当てられる、
請求項1に記載の接続ポート装置。 - 前記カバーパネルの厚み方向における前記パネル突起の寸法は、前記カバーパネルの他の部位の厚みよりも大きい、
請求項1または2に記載の接続ポート装置。 - 前記外装ハウジングは、前記カバーパネルの表側から前記開口の外側に重ねられる露出部を有し、
前記露出部と、前記保持ハウジングの外周に形成されたパネルロック部との間に前記カバーパネルが挟み込まれて係止されることで、前記カバーパネル、前記保持ハウジング、および前記外装ハウジングが一体化される、
請求項1から3のいずれか一項に記載の接続ポート装置。
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