JP2015072844A - 自動車用コネクタ端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料コストを低減することが可能なCu−Fe合金を用い、折曲げ加工性が良好である自動車用コネクタ端子を提供する。【解決手段】端子部2と電線接続部3を有し、Cu−Fe合金板が打抜き加工されて端子展開体の形状に板取りされた端子中間体1Aが、折曲線1bで略180?に折曲げられる端子ばね部6を折曲部として有するコネクタ端子1であって、前記折曲部は、折曲線1bの線方向が前記合金板の圧延方向LDと交差する方向であり、前記折曲線1bの線方向Sと前記圧延方向LDが交差する交差角を75〜90?の範囲内とした。【選択図】図4

Description

本発明は、自動車に搭載されるコネクタに用いられる端子に関し、特に自動車に搭載されるワイヤーハーネスのコネクタ等に好適に用いられるコネクタ端子に関するものである。
従来、コネクタ端子材料は、Cuに少量(数%程度)の金属を添加した銅合金が使用されていた。この銅合金は、高Cu濃度の材料となっているので高価であるという問題があった。そこで、銅よりも地金代の安価な金属元素としてFeを添加して、銅鉄(Cu−Fe)合金とすれば、材料のコストが低減されるので、より安価なコネクタ端子を供給することが可能であると考えた。
端子材料として、例えばCuに他の金属元素を添加した合金材料が公知である(特許文献1〜3参照)。例えば、特許文献1、2に記載の合金は、Cu母相中にCr晶第二相を抄出させた複相合金であり、第二相がファイバ状に分散されている材料である。
また特許文献3に記載の複相合金は、第二相となる添加元素としてFeを用いるものである。第二相の添加元素は、7%以上20%以下含有している。
一般に、Cuに強化元素を添加して高強度にすると導電率が低下し、一方で導電率を上昇させるためCu母相中に第二相を晶出させた合金系(複相合金)が開発された。この合金は、強化加工することにより、第二相がファイバ状に分散され、りん青銅と同等の強度を持ちつつ、母相はCuであるため、導電率が60%IACS(international annealed copper standard、焼鈍標準軟銅に対する電気伝導度の比)を超える高導電性材が得られている。この複相合金系としては、Cu−Cr、Cu−Fe、Cu−Nb、Cu−W、Cu−Ta、Cu−Ag等がある。複相合金は高強度、高導電性だけではなく、半導体素子と同程度の熱膨張係数を有することから、ヒートシンク、ヒートスプレッタ等の放熱用部品としても用いられている。
特開平10−8166号公報 特開平10−140267号公報 特許第4446479号公報
従来、上記の通りCu−Fe合金材料は公知であったが、Cu−Fe合金を用いた自動車用コネクタ端子は、市場には存在しなかった。本発明者等は、Cu−Fe合金を用いた自動車用コネクタ端子を形成しようとしたが、以下の問題があることが判った。
Cu−Fe合金は、Fe粒子が圧延方向へ伸ばされ、繊維状に存在しているため、材料特性の異方性が大きい材料である。そのためCu−Fe合金を用いて複雑に折り曲げられるコネクタ端子を形成しようとすると、この異方性が問題となる。
例えば図5(a)に示すコネクタ端子100は、メス端子の一例であり、端子部が端子バネ部102と端子箱部103とから構成されている。コネクタ端子100は、同図(b)に示すように、金属製の板材からコネクタ端子の展開形状に板取りして切断し端子中間体120Bとした後、所定の折曲線(図中点線で示したT、L等)から折り曲げ加工することで、所定の形状に組み立てられる。
図5(b)に示す端子中間体120Bは、例えば、複数個の端子中間体120Bがキャリア部104の条長手方向に所定の間隔で接続された状態になるように、金属板110に板取りされている。図5(b)に示す端子中間体120Bは、キャリア部104の条長手方向が、金属板110の圧延方向(矢印LD方向)と同じ方向となるように形成されている。
端子中間体120Bは、端子箱部103の折曲線Tは、金属板110の圧延方向(LD)と90°交差する方向(条幅方向、圧延直行方向、圧延垂直方向、矢印TD方向等と云うこともある)に平行となっている。端子箱部103は、折曲線Tで折り曲げて、条長手方向(LD)に略90°曲げられることになる。
一方、端子バネ部102の折曲線Lは、金属板110の圧延方向(LD)と平行な方向となっている。端子バネ部102は、折曲線Lで折り返されて、条幅方向(TD)に略180°曲げられる。しかしながら、Cu−Fe合金は、Fe粒子が圧延方向へ伸ばされているため、圧延垂直方向の伸びが小さくなっている。そのため、端子中間体120の条幅方向(TD)への曲げ加工が困難であるという問題があった。
本発明の課題は、上記従来技術の欠点を解決しようとするものであり、材料コストを低減することが可能なCu−Fe合金を用い、折曲げ加工性が良好である自動車用コネクタ端子を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の自動車用コネクタ端子は、
端子部と電線接続部を有し、Cu−Fe合金板が打抜き加工されて端子展開体の形状に板取りされた端子中間体が、折曲線で略180°に折曲げられる折曲部を有するコネクタ端子であって、
前記折曲部は、折曲線の線方向が前記合金板の圧延方向と交差する方向であり、前記折曲線の線方向と前記圧延方向が交差する交差角が75〜90°の範囲内であることを要旨とするものである。
上記自動車用コネクタ端子において、前記交差角が略90°であることが好ましい。
上記自動車用コネクタ端子において、前記Cu−Fe合金が、Feを20〜50質量%の範囲内で含有し、残部がCuからなる合金であることが好ましい。
本発明の自動車用コネクタ端子は、圧延工程を経て製造されたCu−Fe合金板が打抜き加工されて端子展開形状に板取りされた端子中間体が、折曲げ加工されて折曲部を有することにより、Cu−Fe合金はCuよりコストの安価なFeが添加されているので、材料コストを低減することが可能である。
更に本発明の自動車用コネクタ端子は、折曲線で略180°に折り曲げられる折曲部が、折曲線の線方向が前記合金板の圧延方向と交差する方向であり、前記折曲線の線方向と前記圧延方向が交差する交差角が75〜90°の範囲内であるように構成したことにより、Cu−Fe合金の伸びの小さい方向に略180°折曲げられる事を避けることが可能であるから、折曲げ加工性が良好な自動車用コネクタ端子が得られる。
特に前記交差角が略90°の場合、最も伸びの大きな圧延方向に折曲げることが可能となるので、折曲線で略180°に折り曲げられる折曲部を容易に形成することができる。
図1は本発明のコネクタ端子の一例として雌端子の例を示す外観斜視図である。 図2は図1のA−A線縦断面図である。 図3はCu−Fe合金板の斜視図である。 図4(a)はCu−Fe合金板から端子展開体の形状に板取りした例を示す平面図であり、同図(b)は(a)の折曲線の線方向と圧延方向が交差する交差角を示す説明図である。 図5(a)は従来のコネクタ端子の外観斜視図であり、同図(b)は((a)のコネクタ端子の展開体の平面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明する。本発明の自動車用コネクタ端子(以下、コネクタ端子ということもある)は、雄コネクタと雌コネクタからなる雄雌嵌合型のコネクタに用いられる端子である。雄コネクタに雄端子が用いられ、雌コネクタに雌端子が用いられる。本発明コネクタ端子は、雄端子、雌端子のいずれの形状に形成してもよい。
図1は本発明のコネクタ端子の一例として雌端子の例を示す外観斜視図であり、図2は図1のA−A線縦断面図である。図1及び図2に示すように、雌端子1は、端子部2と電線接続部3を有する。端子部2は四角筒状の嵌合部5として形成されている。嵌合部5は、周囲が底面板51、左右の側面板52、53、2枚の天井板54、55により囲まれて、前方が開口している。天井板54、55は重なった状態になっている。
嵌合部5の内部には、嵌合部5の前端から後方へV字状に折返されて、嵌合部5に雄端子を挿通した際に接触して電気的に接続することが可能な接触子となるばね部6が設けられている。
本発明では便宜上、図1中左側のコネクタ端子の端子部2側を前方、図中右側の電線接続部3側を後方、図中下側を下方、図中上側を上方という。
電線接続部3は、図1に示すように両側部から立ち上がるバレル部31、32から構成されている。バレル部31は電線の導体に加締められるようになっている。バレル部32は電線の被覆材に加締められるようになっている。
図3はCu−Fe合金板の斜視図であり、図4(a)はCu−Fe合金板から端子展開体の形状に板取りした例を示す平面図である。図3及び図4(a)に示すように、図1に示す雌端子1は、圧延工程を経て製造されたCu−Fe合金板(以下、合金板と略記することもある)10を用いて、打抜き加工することで、端子展開体の形状に板取りされた端子中間体1Aを得て、この端子中間体1Aを折曲げ加工することで、所定の端子形状に組み立てられる。
図3に示すように合金板10は、矢印LDで示す方向(圧延方向)に圧延されている。図3において矢印TDで示す方向が圧延方向と直交する方向である。
Cu−Fe合金板は、Feが20〜50質量%含有し、残部がCuからなることが好ましい。合金板のFe含有量が、20質量%以上であると、強度の高い端子を得ることができる。またFe含有量を高含有量として、材料コストを低減する効果が大きくなる。また合金板のFe含有量が、50質量%以下であると、端子成形性、耐食性、導電率等が良好である。
Cu−Fe合金は、Fe粒子がCu中にミクロンオーダーで粒子として存在し、圧延によりFe粒子が繊維状に引き延ばされて、繊維分散強化されている。そのため、従来、自動車用コネクタの端子材料として用いられていた、コルソン系銅合金や黄銅等に比較して加工性が大きく低下している。例えば、黄銅のような材料では、加工硬化により強度調製することができるため、折曲線が圧延方向と平行及び直交するように板取りしても、端子成形が十分可能であった。
図4(a)はCu−Fe合金板から端子展開体の形状に板取りした例を示す平面図であり、同図(b)は(a)の折曲線の線方向と圧延方向が交差する交差角を示す説明図である。図4(a)に示すように、端子中間体1Aは、合金板10から打抜きプレスにより、雌端子の展開形状に板取りされる。端子中間体1Aは端子キャリア部7が電線接続部3側に連設されている。端子キャリア部7の長手方向は、圧延方向と直交する方向となっている。
端子中間体1Aは、折曲線1bで谷折に略180°曲げて、後方へ折り返されて、端子ばね部6として形成される。また端子中間体1Aは、折曲線1c、1d、1e、1fから略90°ずつ、谷折に折曲げて、四角筒状の嵌合部5として形成される。嵌合部5の内部にばね部6を有する端子部2が形成される。天井板54は、二枚の天井板が一部オーバーラップして重なった状態になっている。嵌合部5には、雄端子の端子部が挿入されて、ばね部6と嵌合部の天井板54の間に雄端子を挟持して電気的に導通するようになっている。
嵌合部5を折曲線1d、1eで折り曲げると、バレル31、32の部分も底面板51から立設されて、電線接続部3が端子部2と同時に形成される。雌端子1は、端子中間体1Aを折曲げ加工して形成された四角筒状の嵌合部5及びばね部6が本発明の折曲部に該当する。
図3に示すように、合金板10から端子展開体の形状に板取りする場合、端子ばね部6の折曲線1bの線方向Sと合金板10の圧延方向LDとが75°〜90°の範囲で交差するように板取りされる。例えば図4(a)に示す端子中間体1Aは、端子ばね部6を形成するための折曲線1bの線方向Sと合金板の圧延方向LDの交差する交差角θが90°になるように板取りされている。
本発明では、上記線方向Sと圧延方向LDの交差角θは、線方向Sと圧延方向LDが作る交差角のうち、鋭角の方の角度のことである。
図4(a)に示すように、嵌合部5を形成するための端子中間体1Aの折曲線1c、1d、1e、1fは、互いに平行に形成されている。折曲線1c〜1fは、端子ばね部6の折曲線1bとは直交するようになっている。そのため折曲線1c〜1fの線方向と圧延方向LDの交差角は、0°〜15°の範囲内に形成される。すなわち、折曲線1bの圧延方向LDとの交差角θが90°の場合は、折曲線1c〜1fと圧延方向LDの交差角は0°になり、折曲線1c〜1fと圧延方向LDが平行となる。
本発明は、端子ばね部6の折曲線1bの線方向Sと合金板10の圧延方向LDとの交差角θが75°〜90°の範囲で交差するように板取りされているので、Cu−Fe合金板の伸びが大きい部分を、折り曲げ角度が最も大きくなる端子ばね部の折曲線とすることができ、折曲線の異方性が小さくなって、端子中間体の折曲げ加工性が良好となる。
特に上記折曲線Sと圧延方向LDの交差角θを90°にした場合、伸びが最大になる圧延方向に折曲げることになる。圧延方向は、破断伸び、靱性が良いため、異方性を最小にすることが可能であり、加工性が最も優れている。すなわち、上記交差角θを90°にした場合、端子加工が厳しい180°曲げが可能であり、端子ばね部の形成を容易に行うことができる。
実験例
Cu−Fe合金の圧延方向に対する引張方向の角度を変えて、圧延方向と伸びの関係について実験を行った、試験方法と結果を以下に示す。
〔試験方法〕
Feを20質量%含有するCu−Fe合金板(Cu−20%Fe合金)から、圧延方向に対し板取り方向の角度を変えてプレス切断した試験片を用いて、引っ張り試験等を行い、引張強さ、0.2%耐力、破断伸び、ヤング率を測定した。なお、板取り方向とは引っ張り試験の際の引っ張り方向とのことである。上記試験片は、圧延方向と試験片の板取り方向の交差角θが0°、15°、75°、90°となるように板取りした4点を試験片とした。試験の結果を表1に示す。
上記各試験は、JIS Z 2241「金属材料引張試験方法」に準拠して行った。
Figure 2015072844
更に実験例1〜4の試験片について、曲げ加工性を評価した。評価方法は、板取り方向(引っ張り方向)に対し直交する方向が折曲線となるようにして、90°曲げと180°曲げを行い、割れの発生の有無について観察し、割れが見られなかった場合、良好(○)とし、割れが見られた場合、不良(×)とした。
Figure 2015072844
表1に示すように、Cu−20%Fe合金は、実験例1の引っ張り方向が圧延方向である場合、破断伸びが最も大きいことが判る。圧延方向に対する引っ張り方向の交差角が大きくなると、漸次、破断伸びが小さくなって、90°で最少となる。
Cu−20%Fe合金の曲げ加工性は、表2に示すように、実験例1の圧延方向と折曲線の交差角が90°の場合、及び実験例2の75°の場合、180°曲げでも、割れが見られなかった。これに対し、圧延方向と折曲線の交差角が15°、0°の実験例3、4の場合、180°曲げで割れが発生してしまい、加工性が不良であった。
このように、コネクタ端子の端子ばね部のように、180°曲げを行う必要がある最も厳しい曲げが要求される折曲部の折曲線の線方向とCu−20%Fe合金の圧延方向とが作る交差角が、75°〜90°の範囲内になるようにすれば、端子の加工が可能となる。この場合、実験例4のように折曲線の線方向が圧延方向と平行(交差角が0°)となる折曲部があったとしても、90°曲げは可能であるため、端子の嵌合部5を折曲げ加工することは可能である。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
1 雌端子(コネクタ端子)
1A 端子中間体
1b 折曲線
2 端子部
3 電線接続部
5 嵌合部
6 端子ばね部(折曲部)
10 Cu−Fe合金板

Claims (3)

  1. 端子部と電線接続部を有し、Cu−Fe合金板が打抜き加工されて端子展開体の形状に板取りされた端子中間体が、折曲線で略180°に折り曲げられる折曲部を有するコネクタ端子であって、
    前記折曲部は、折曲線の線方向が前記合金板の圧延方向と交差する方向であり、前記折曲線の線方向と前記圧延方向が交差する交差角が75〜90°の範囲内であることを特徴とする自動車用コネクタ端子。
  2. 前記交差角が略90°であることを特徴とする請求項1記載の自動車用コネクタ端子。
  3. 前記Cu−Fe合金が、Feを20〜50質量%の範囲内で含有し、残部がCuであることを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用コネクタ端子。
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