JP5500506B2 - 圧接端子 - Google Patents

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Description

本発明は、電気接続箱の絶縁板に取り付けられる端子に関し、特に、絶縁板に布線された電線が圧接される圧接端子に関するものである。
従来から、自動車等に搭載される電気接続箱の内部回路として、絶縁板に複数の圧接端子を取り付けて、それら圧接端子を絶縁板上に布線した電線に圧接して内部回路を構成するものが知られている。例えば、実開平6−24324号公報(特許文献1)に記載のものがそれである。このような構造によれば、絶縁板上での圧接端子の固定位置と電線の配索形状を異ならせることで回路形状を変更することが可能であり、回路形状毎に専用に形成されるバスバーに比して、回路形状の変更に柔軟に対応することが出来る。
ところで、特許文献1にも記載されているように、絶縁板に布線される電線は、その始点が絶縁板上に設けられた電線保持部に固定されて配索される。
しかし、このような構造では、絶縁板に電線保持部を形成するスペースが必要となって、絶縁板の大型化を招く。それ故、近年における電気接続箱の小型化要求等に対応出来ない場合があった。また、電線の布線開始位置が固定されることから、電線の配索自由度を制限してしまい、設計変更への柔軟な対応にも限界があった。
実開平6−24324号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、絶縁板に布線された電線に端子を圧接して電気接続箱の内部回路を構成するに際して、電線の配索自由度の向上や電気接続箱の小型化を図ることの出来る、新規な構造の圧接端子を提供することにある。
本発明の第一の態様は、一対の圧接刃が対向配置されたスロット部を備えて絶縁板に取り付けられると共に、該絶縁板上に布線される被覆電線が前記スロット部の開口側から底側に向かって圧入されて導通される圧接端子において、前記スロット部の底側部分には、前記一対の圧接刃に対して前記被覆電線が圧入されて導通状態で固定される導通部が形成されている一方、前記スロット部の開口側部分には、前記一対の圧接刃に対して前記導通部より小さな力で前記被覆電線が圧入されて仮固定される仮固定部が形成されており、且つ、前記一対の圧接刃の対向間距離が、前記仮固定部において前記被覆電線の外径寸法よりも小さくされている一方、前記導通部において前記被覆電線の芯線の径寸法よりも小さくされていると共に、前記仮固定部と前記導通部の間に、前記スロット部の長さ方向に直交する方向に広がる段差面が設けられており、前記仮固定部と前記段差面を前記被覆電線に圧入させることで、前記被覆電線が前記仮固定部に仮固定されるようになっていることを、特徴とする。
本発明によれば、圧接端子の仮固定部で、電線を仮固定することが出来る。ここにおいて、仮固定とは、導通部における固定力よりも小さい固定力で、被覆電線を布線するに際して被覆電線が圧接端子から外れない程度の固定状態を言い、例えば、仮固定された被覆電線を線長方向に引っ張っても圧接端子への固定状態が維持された状態や、スロット部の開口側を鉛直下方に向けても被覆電線が脱落しない程度の固定状態を言う。なお、仮固定状態において、被覆電線の被膜は剥がされても剥がされていなくとも良い。そして、圧接端子に被覆電線を仮固定して絶縁板上で位置決め保持することにより、例えば、任意の圧接端子を選択して被覆電線の布線開始点として用いることが可能であり、被覆電線の配索自由度を向上したり、被覆電線の中間部分を仮固定して布線の作業効率の向上を図ることが出来る。更に、絶縁板上に、被覆電線の始点を固定するための電線保持部を形成することが不要とされることから、絶縁板、延いては電気接続箱の小型化を図ることが出来る。
特に、仮固定部への被覆電線の圧入力は、導通部よりも小さくされている。これにより、導通部において被覆電線を強固に圧入して、圧接刃との強固な導通が実現されている。一方、仮固定部では、比較的小さな圧入力で被覆電線を容易に仮固定することが出来、布線に際する作業効率の向上が図られると共に、布線に際して大きな圧入力を及ぼす特別な装置も不要であり、従来の布線装置を大幅に改造することなく利用することも出来る。
また、被覆電線の導通部および仮固定部への圧入力は、スロット部に被覆電線を押し込む方向の力である。これに対し、布線に際して要求される位置決め保持力は、被覆電線を線長方向に引っ張るのに抗する力である。それ故、小さな圧入力でも、一対の圧接刃間に被覆電線を差し入れることにより、布線に際する位置決め保持力として充分な大きさを確保することが出来る。
また、本発明の第の態様、一対の圧接刃の対向間距離が、仮固定部において導通部よりも大きくされている。
このようにすれば、被覆電線に対する食い込み深さを、導通部よりも仮固定部で小さくすることによって、仮固定部への圧入力を導通部よりも小さくすることが出来る。また、仮固定部によって、被覆電線の導通部への圧入に際する案内作用も期待出来る。なお、より好適には、仮固定部において、導通部側に行くに連れて一対の圧接刃の対向間距離が漸次に小さくなるテーパ部が形成される。このようにすれば、より有効な案内作用を得ることが出来る。
本発明の第の態様は、前記第の態様に記載のものにおいて、前記仮固定部には、前記一対の圧接刃の対向間距離が前記スロット部の開口側に向かって次第に小さくされたくびれ部が設けられているものである。
本態様によれば、くびれ部によって、スロット部の開口側での開口寸法が小さくされている。これにより、電線に及ぼされる、仮固定部からの抜け方向(スロット部の開口方向)の力に対して有効な抗力を得ることが出来る。これにより、電線の仮固定部からの抜けを防止して、より安定的に仮固定することが出来る。
本発明の第の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記一対の圧接刃における対向側縁部の端面の厚さ寸法が、前記仮固定部において前記導通部よりも小さくされているものである。
このようにすれば、被覆電線に対する接触面積を、導通部よりも仮固定部で小さくすることによって、仮固定部への圧入力を導通部よりも小さくすることが出来る。例えば、一対の圧接刃の対向側縁部が、仮固定部において、導通部よりも先細断面とされる等することで、本態様が好適に採用され得る。そして、厚さ寸法を小さくすることで圧入力を軽減しつつ、被覆電線への食い込み深さを充分に確保出来ることから、被覆電線の線長方向における位置決め保持力は有効に確保することが出来る。但し、本態様を前記第二又は第三の態様と組み合わせて用いることも勿論可能であり、仮固定部において一対の圧接刃の対向間距離を導通部よりも大きくすると共に、圧接刃の厚さ寸法を小さくする等しても良い。
本発明によれば、絶縁板に取り付けられる圧接端子に、被覆電線の仮固定部を設けた。これにより、被覆電線を布線するに際して、圧接端子の仮固定部で被覆電線を位置決め保持することが出来る。これにより、被覆電線の布線開始点を任意の位置に設定することが出来て配索自由度を向上することが出来る。また、被覆電線の中間部分を仮固定して絶縁板上に位置決め保持することにより、布線の作業効率の向上を図ることも出来る。更に、絶縁板に被覆電線の保持部を形成することが不要とされることから、絶縁板の小型化を図ることが出来、延いては該絶縁板を収容する電気接続箱の小型化を図ることが出来る。
本発明の第一の実施形態としての圧接端子の正面図。 図1に示した圧接端子のスロット部の正面図。 図2におけるA矢視図。 図2に示したスロット部の、被覆電線の仮固定状態と導通部への接続状態を併せ示す正面図。 図1に示した圧接端子の絶縁板への組み付け状態を説明するための説明図。 本発明の第二の実施形態としての圧接端子のスロット部の正面図。 図6におけるA矢視図。 図6に示したスロット部の、被覆電線の仮固定状態と導通部への接続状態を併せ示す正面図。 本発明の第三の実施形態としての圧接端子のスロット部の正面図。 図9におけるA矢視図。 図9に示したスロット部の、被覆電線の仮固定状態と導通部への接続状態を併せ示す正面図。 本発明の第四の実施形態としての圧接端子のスロット部の正面図。 図12におけるA矢視図。 図13に示したスロット部の、被覆電線の仮固定状態と導通部への接続状態を併せ示す正面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の第一の実施形態としての圧接端子10を示す。圧接端子10は、後述する絶縁板46(図5参照)に組み付けられて、被覆電線34に圧接されるものである。圧接端子10は、例えば鉄や銅、黄銅等の表面に錫等のめっき加工が施された金属板がプレス打ち抜き加工および潰し加工等されて形成された一体品とされている。
圧接端子10は、幅方向(図1中、左右方向)の中心線:Oに関して左右対称形状とされている。圧接端子10には、長さ方向(図1中、上下方向)の中央部11を挟んで長さ方向一方(図1中、上方)の端部に接続部12が形成されている一方、他方の端部に圧接部14が形成されている。
接続部12は、略一定の長手矩形断面をもって、圧接端子10の長さ方向に延びる平板のタブ形状とされている。なお、接続部12の先端縁部16は、潰し加工等が施されることにより先細テーパ形状とされている。接続部12には、外部電気部品としての図示しないコネクタの雌端子が接続されるようになっている。なお、接続部12の具体的形状としては、接続される電気部品の端子形状に応じて従来公知の各種形状が適宜に採用可能である。例えば、一対の圧接刃を有する略U字の所謂音叉形状として、ヒューズやリレーなどの平板状の接続端子を該一対の圧接刃で挟んで接続するもの等でも良い。
一方、圧接部14には、一対の圧接刃18a,18bが形成されている。これら圧接刃18a,18bは、中央部11から接続部12と反対方向(図1中、下方)に向けて延び出されており、圧接端子10の幅方向(図1中、左右方向)で互いに隙間を隔てて対向配置されている。これにより、圧接部14は略U字形状とされており、一対の圧接刃18a,18bの対向面間において、スロット部19が形成されている。スロット部19は、一対の圧接刃18a,18bの突出方向(図1中、下方)に開放されており、圧接刃18a,18bの突出先端側(図1中、下方)が開口側とされている一方、圧接刃18a,18bの突出基端側(図1中、上方)が底部側とされている。そして、スロット部19の開口側に仮固定部20が形成されている一方、底部側には導通部22が形成されている。
図2および図3に、圧接部14を示す。圧接刃18a,18bは、圧接端子10の幅方向の中心線:O(図1参照)に関して対称形状とされている。なお、以下の説明において、圧接刃18aおよび圧接刃18bに共通の構造については、圧接刃18として特に区別することなく説明する。圧接刃18の先端縁部にはテーパ部24が形成されている。圧接刃18は、テーパ部24において、突出方向の先端側(図2中、下方)に行くに連れて幅寸法(図2中、左右方向寸法)および厚さ寸法(図3中、上下方向寸法)が何れも次第に小さくされている。これにより、圧接刃18a,18bにおける対向側縁部の端面30a,30bが、テーパ部24,24において圧接刃18a,18bの先端側に行くに連れて次第に離隔されている。
さらに、圧接刃18の仮固定部20には、挟持刃部28が形成されている。図3に示すように、挟持刃部28は、他方の圧接刃18a(18b)に近づくに連れて厚さ寸法:tが次第に小さくなる三角形状断面の先鋭形状とされている。これにより、圧接刃18a,18bのそれぞれの他方との対向側縁部の端面30a,30bにおいて、挟持刃部28の形成部分の厚さ寸法:teは略0とされており、導通部22における厚さ寸法:tcよりも小さくされている。なお、圧接刃18の長さ方向で挟持刃部28の先端縁部(図2中、下端縁部)には、テーパ部24に対して、屈曲線を有することなく滑らかに連続する傾斜案内面32が形成されている。これにより、挟持刃部28における端面30の厚さ寸法:teは、テーパ部24から傾斜案内面32によって次第に0に近づけられている。そして、圧接部14は、挟持刃部28の傾斜案内面32からテーパ部24に亘って、開口側に拡開されている。
一方、導通部22は、一定の厚さ寸法:tをもって所定長さに亘って延び出されている。これにより、導通部22における端面30は、一定の厚さ寸法:tcをもって圧接刃18の長さ方向に延び出されている。なお、一対の圧接刃18a,18bの端面30a,30bは、圧接部14の底側に形成された半円形状の湾曲面33で互いに接続されており、圧接刃18a,18bのばね性が確保されている。
図4に示すように、本実施形態における一対の圧接刃18a,18bの対向間距離:Dは、テーパ部24および傾斜案内面32を除いて、圧接刃18a,18bの長さ方向で一定とされている。そして、導通部22において被覆電線34と電気的に接続するために、一対の圧接刃18a,18bの対向間距離:Dは、被覆電線34における芯線36の径寸法:φiよりも小さく設定される。なお、被覆電線34は従来公知のものが適宜に採用可能であり、例えば、銅線等からなる芯線36がエナメルによる絶縁性の被膜38で覆われたエナメル線等が採用される。
また、図2および図3に示したように、圧接刃18の先端部には、圧接端子10の幅方向外側に突出する係止部40が形成されている。係止部40は、圧接刃18の先端縁部から仮固定部20の長さ寸法よりも僅かに小さな長さ寸法に亘って形成されている。これら係止部40,40を後述する絶縁板46に係止することによって、圧接端子10の絶縁板46からの抜けを阻止することが出来る。これにより、スロット14の外形幅寸法(図2中、左右方向寸法)は、中央部11から係止部40にかけて次第に小さくされた先細形状とされており、係止部40,40で幅方向外方に突出された後に、再び圧接刃18a,18bの先端縁部に行くに連れて次第に小さくなる先細形状とされている。これにより、後述する絶縁板46への挿通が容易とされている。
更にまた、図1に示したように、圧接端子10の中央部11には、圧接端子10の幅方向(図1中、左右方向)で互いに反対側に突出する一対の当て止め部44,44が形成されている。そして、圧接端子10の幅寸法(図1中、左右方向寸法)は、当て止め部44,44の形成部分において最も大きくされている。
このような構造とされた圧接端子10は、図5に示すように、電気接続箱に収容される絶縁板46に組み付けられる。絶縁板46は非導電性の合成樹脂から形成されており、厚さ方向に貫通する端子挿通孔48が適宜の位置に設けられている。そして、端子挿通孔48に、圧接端子10が圧接部14側から挿通されることにより、圧接部14が絶縁板46から突出される。なお、図5に示したように、端子挿通孔48を段付形状として、当て止め部44,44を係止することで圧接端子10の挿通量を規定しても良い。
そして、絶縁板46から突出された圧接部14に対して、被覆電線34が開口部側から底側に向けて圧入される。本実施形態においては、圧接刃18a,18bの対向間距離:D(図4参照)が、仮固定部20から導通部22にかけて一定とされている一方、仮固定部20における端面30の厚さ寸法:te(図3参照)が、導通部22における端面30の厚さ寸法:tcよりも小さくされている。これにより、厚さ寸法の小さい仮固定部20は、導通部22に比して被覆電線34との接触面積が小さくされており、導通部22よりも小さい圧入力で圧入可能とされている。そして、仮固定部20の挟持刃部28,28が被覆電線34を挟んで、被覆電線34の線長方向で被覆電線34に引っ掛かることによって、被覆電線34を仮固定部20に位置決め保持状態で仮固定することが出来る。この仮固定状態で、被覆電線34を絶縁板46上に布線することが可能とされる。
その後、被覆電線34を導通部22まで圧入することにより、被覆電線34の被膜38が圧接刃18a,18bで破られると共に、被覆電線34が差し込まれて相互に離隔する方向に開かれた圧接刃18a,18bの復元力によって、被覆電線34の芯線36が圧接刃18a,18bに直接に接触した状態で挟持される。これにより、圧接刃18a,18bが芯線36に圧接されて、圧接端子10と被覆電線34が電気的に接続される。なお、本実施形態においては、仮固定部20における圧接刃18a,18bの対向間距離:Dが導通部22と等しくされていることから、被覆電線34が挟持刃部28,28の傾斜案内面32を通過する過程で被膜38が破られる。そして、挟持刃部28,28が先鋭形状とされていることにより、被膜38の除去を容易且つ確実に行なうことが出来る。
本実施形態によれば、被覆電線34を、圧接端子10の仮固定部20に仮固定することが出来る。これにより、被覆電線34の布線の開始点を圧接端子10に仮固定して布線することが可能となる。その結果、絶縁板46上に被覆電線34の固定部を形成することが不要とされて、絶縁板46の有効スペースをより大きく確保することが出来ると共に、絶縁板46の構造の簡素化や小型化、延いては絶縁板46を収容する電気接続箱の小型化を図ることが出来る。また、絶縁板46に組み付けられた複数の圧接端子10を任意に選択して被覆電線34を仮固定出来ることから、被覆電線34の配索自由度を向上することも出来る。更に、被覆電線34が長尺である場合には、被覆電線34の中間部分を圧接端子10に仮固定しつつ布線することも可能であり、被覆電線34の取り扱いの容易化による配索作業の効率化を図ることも出来る。
特に本実施形態においては、先鋭形状の挟持刃部28,28によって仮固定部20が形成されている。これにより、挟持刃部28,28を被覆電線34に切り込ませるようにして、被覆電線34の仮固定状態を安定的に得ることが出来る。また、テーパ部24,24と挟持刃部28,28の傾斜案内面32,32によって、被覆電線34を挟持刃部28,28間に案内することが出来る。
次に、図6および図7に、本発明の第二の実施形態としての圧接端子50の圧接部52を示す。なお、以下の説明において、前記第一の実施形態と同様の構造とされた部位には、図中に前記第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、その説明を適宜に省略する。また、以下の各実施形態において、圧接部52の反対側は、前記第一の実施形態における接続部12と同様、従来公知の各種形状が適宜に採用可能である。
本実施形態における圧接刃18a,18bは、仮固定部20から導通部22に亘って一定の厚さ寸法:tをもって延び出されており、仮固定部20と導通部22において厚さ寸法が等しくされている。一方、圧接刃18a,18bの対向間距離は仮固定部20と導通部22で異ならされており、仮固定部20における対向間距離:D1が、導通部22における対向間距離:D2に比して大きくされている。これにより、圧接部52は、開口側の寸法が底部側よりも大きくされた段付形状とされており、仮固定部20と導通部22の間には、段差面54が形成されている。図8に示すように、仮固定部20における圧接刃18a,18bの対向間距離:D1は、被覆電線34の外径寸法:φoよりも僅かに小さくされている。一方、導通部22における圧接刃18a,18bの対向間距離:D2は、前記第一の実施形態と同様、芯線36の径寸法:φiより僅かに小さくされている。
本実施形態における圧接端子50によれば、図8に示したように、被覆電線34が仮固定部20の端面30a,30bで挟まれることによって仮固定される。そして、端面30a,30bの対向間距離:D1が被覆電線34の外径寸法:φoと略等しくされていることから、小さな圧入力で被覆電線34を仮固定部20の端面30a,30b間に圧入することが出来る。なお、より好適には、被覆電線34は、段差面54,54を僅かに超えて、導通部22に部分的に差し込まれる。このようにすれば、より安定的な仮固定を行なうことが出来る。
本実施形態によれば、仮固定部20における端面30a,30bの対向間距離:D1を導通部22における端面30a,30bの対向間距離:D2よりも大きくすることによって、仮固定部20への圧入力が導通部22への圧入力よりも小さくされている。このようにすれば、圧接刃18a,18bの厚さ寸法:tは仮固定部20および導通部22を通じて一定であることから、プレス打ち抜き加工のみで仮固定部20を形成することが可能であり、製造が容易となる。また、仮固定部20における対向間距離:D1が被覆電線34の外径寸法:φoと略等しくされていることから、被覆電線34を仮固定部20に嵌め入れることによって、被覆電線34を導通部22に対して位置決めして、導通部22への圧入をより容易にすることも出来る。
次に、図9および図10に、本発明の第三の実施形態としての圧接端子60の圧接部62を示す。本実施形態における圧接刃18a,18bも、仮固定部20から導通部22に亘って一定の厚さ寸法:tとされている。一方、図11にも示すように、仮固定部20における端面30a,30bの対向間距離は、導通部22側からテーパ部24側に行くに連れて次第に大きくされており、導通部22側の端縁部において、導通部22と等しく、芯線36の径寸法:φiよりも小さな対向間距離:D3とされている一方、テーパ部24側の端縁部において、被覆電線34の外径寸法:φoと略等しい対向間距離:D4とされている。
本実施形態においても、仮固定部20における端面30a,30bの対向間距離が導通部22よりも小さくされていることにより、仮固定部20への被覆電線34の圧入力を導通部22よりも小さくすることが出来る。そして、本実施形態によれば、仮固定部20における端面30a,30bの対向間距離が、導通部22に近づくに連れて次第に小さくされていることから、仮固定部20において導通部22への圧入力に次第に近づけて、導通部22への圧入を容易にすることが出来る。また、仮固定部20において、導通部22に近づくに連れて被覆電線34への食い込み量が次第に大きくされることから、被膜38の除去をより円滑に行なうことも出来る。
次に、図12および図13に、本発明の第四の実施形態としての圧接端子70の圧接部72を示す。本実施形態における圧接刃18a,18bも、仮固定部20から導通部22に亘って一定の厚さ寸法:tとされている。圧接部72は、スロット部19の開口側の寸法が底部側よりも大きくされた段付形状とされており、特に本実施形態の段差面54は、湾曲面形状とされている。
さらに、仮固定部20には、くびれ部74が形成されている。くびれ部74において、圧接刃18a,18bの対向間距離が、スロット部19の開口側(図12中、下側)に向かって次第に小さくされている。これにより、圧接刃18a,18bの対向間距離は、段差面54におけるスロット部19の開口側の端縁部において最も大きな対向間距離:D5とされていると共に、テーパ部24との接続部分76で最も小さな対向間距離:D6とされている。そして、図14に示すように、最も大きな対向間距離:D5が被覆電線34の外径寸法:φoよりも大きくされている一方、最も小さな対向間距離:D6が被覆電線34の外径寸法:φoよりも小さくされている。即ち、仮固定部20における圧接刃18a,18bの対向間距離が、スロット部19の開口方向で、くびれ部74において一旦窄まされて、テーパ部24において再び拡開されている。
本実施形態によれば、図14に示したように、被覆電線34が、最も小さな対向間距離:D6に設定されたテーパ部24との接続部分76を乗り越えて、仮固定部20の圧接刃18a,18b間に挿入される。そして、被覆電線34が圧接刃18a,18bで挟まれることにより、仮固定部20に仮固定される。特に本実施形態においては、くびれ部74によって、テーパ部24との接続部分76において圧接刃18a,18bの対向間距離が被覆電線34の外径寸法:φoよりも小さくされている。これにより、被覆電線34に仮固定部20から抜け出す方向(図14中、下方)の力が及ぼされた場合には、端面30a,30bで被覆電線34を係止するようにして、被覆電線34の抜けをより効果的に防止することが出来る。その結果、より安定的な仮固定を行なうことが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、仮固定部の具体的形状は、前記実施形態のものに限定されるものではない。前記実施形態においては、圧接刃の厚さ寸法および対向間距離の何れか一方を導通部と異ならせることによって仮固定部が形成されていたが、厚さ寸法と対向間距離の両方を導通部と異ならせて仮固定部を形成する等しても良い。即ち、一対の圧接刃のそれぞれの厚さ寸法を、仮固定部において導通部よりも小さくすると共に、一対の圧接刃の対向間距離を、仮固定部において導通部よりも大きくする等しても良い。
10,50,60:圧接端子、14,52,62:圧接部、18a,b:圧接刃、19:スロット部、20:仮固定部、22:導通部、30a,b:端面(対向側縁部の端面)、34:被覆電線、46:絶縁板、74:くびれ部

Claims (3)

  1. 一対の圧接刃が対向配置されたスロット部を備えて絶縁板に取り付けられると共に、該絶縁板上に布線される被覆電線が前記スロット部の開口側から底側に向かって圧入されて導通される圧接端子において、
    前記スロット部の底側部分には、前記一対の圧接刃に対して前記被覆電線が圧入されて導通状態で固定される導通部が形成されている一方、
    前記スロット部の開口側部分には、前記一対の圧接刃に対して前記導通部より小さな力で前記被覆電線が圧入されて仮固定される仮固定部が形成されており、且つ、
    前記一対の圧接刃の対向間距離が、前記仮固定部において前記被覆電線の外径寸法よりも小さくされている一方、前記導通部において前記被覆電線の芯線の径寸法よりも小さくされていると共に、
    前記仮固定部と前記導通部の間に、前記スロット部の長さ方向に直交する方向に広がる段差面が設けられており、前記仮固定部と前記段差面を前記被覆電線に圧入させることで、前記被覆電線が前記仮固定部に仮固定されるようになっている
    ことを特徴とする圧接端子。
  2. 前記仮固定部には、前記一対の圧接刃の対向間距離が前記スロット部の開口側に向かって次第に小さくされたくびれ部が設けられている請求項に記載の圧接端子。
  3. 前記一対の圧接刃における対向側縁部の端面の厚さ寸法が、前記仮固定部において前記導通部よりも小さくされている請求項1又は2に記載の圧接端子。
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