JP2015071677A - コークス詰まり除去方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コークス詰まり除去方法であって、プラットフォーム10上を走行する自走車両13により所定の炭化室2の窯口まで装置12Aを移動させる工程と、コークス塊崩し手段16Aが所定の炭化室2の窯口と対向し、自走車両13が前記所定の炭化室2の窯口に対してコークス炉の炉幅方向に離れた状態で、所定の炭化室2の窯口近くで詰まった塊状のコークスをコークス塊崩し手段16Aにより崩して除去する工程とを有する。
【選択図】図4
Description
炭化室2の他方(コークスサイド側)の窯口から押し出されたコークスは、ガイド車8から消火車9に供給され、この消火車9で消火されるようになっている。なお、ガイド車8は、プラットフォーム10上に配設された軌道11上を走行し、コークスの押し出しが行われる所定の炭化室2の窯口まで移動する。
このようなコークスの押し詰りが発生した場合、従来は、オペレータが、ガイド車8側の炭化室2の窯口のコークスを、長尺の鉄棒を用いて突き崩し、コークス塊を窯口前のプラットフォーム10上に排出するという、人力による炭化室のコークス詰まり除去作業を行っていた。
しかし、このような人力による炭化室のコークス詰まり除去作業は、オペレータが高温の赤熱コークスから輻射熱を浴びながらコークスの突き崩し作業を行うので、安全性に問題があるとともに、コークス除去作業の効率の面で問題がある。
特許文献1の装置は、プラットフォームに設けた走行台車専用の軌道と、この軌道上を走行する走行台車と、走行台車に設けたガイドポストに沿って昇降する昇降枠と、この昇降枠に設けたガイドフレームに沿って炭化室2の窯口に前後進可能なエアブレーカーと、このエアブレーカーに装着されている窯口コークス突き崩し用ロッド状タガネとを備えたコークス排出装置である。
特許文献1の装置は、走行台車を走行してコークスの突き崩しを行う炭化室2の窯口に横付けし、その窯口に昇降枠を対面配置し、昇降枠を昇降し、且つエアブレーカーを前進させることで、窯口のコークス塊にエアブレーカーを突き当て、エヤブレーカーのエアーハンマを作動し、その前後方向の振動運動を、ロッド状タガネを介してコークス塊に与えることで、窯口コークスの突き崩し動作を行う。
また、特許文献1の装置は、炭化室2の窯口に向けて配置したエアブレーカーの向きを微調整する機構を備えておらず、ロッド状タガネの強振動が炭化室2の壁部(レンガ)を損傷するおそれがある。
また、特許文献2の装置にしても、旋回体を搭載している走行台車に向けてコークスが崩れてくるおそれがあり、装置保全の面で問題がある。
また、本発明の一態様に係るコークス詰まり除去方法において、前記コークス塊崩し手段は、前記自走車両の前後方向の先端に搭載したアーム水平旋回部と、複数のアームが関節部を介して回動自在に連結しており、前記アーム水平旋回部に下端のアームが連結している多関節アームと、前記多関節アームの先端に装着した破砕機とを備え、前記アーム水平旋回部は、前記自走車両の車幅方向を向くように旋回することで、前記多関節アーム及び前記破砕機を前記所定の炭化室の窯口に対向させ、前記多関節アームは、前記複数のアームが前記関節回りに回動することで前記破砕機を前記所定の窯口に向けて移動させて前記破砕機を前記塊状のコークスに突き当て、前記破砕機は、前記塊状のコークスに振動を伝達することで前記塊状のコークスを崩していくことが好ましい。
また、本発明の一態様に係るコークス詰まり除去方法において、前記自走車両の走行と、前記アーム水平旋回部及び前記多関節アームの駆動は、前記所定の炭化室の窯口から離れた位置で遠隔操作により行われることが好ましい。
また、コークス塊崩し手段として、破砕機を有するコークス塊崩し手段を用いた場合は、コークス再溶融に伴う炉壁凝着物の除去も容易に行うことができる。
(実施形態1)
本実施形態1では、鍬アームを有するコークス塊崩し手段を備えた装置でコークス炉の所定の炭化室の窯口近くで詰まった塊状のコークス(コークス塊)を崩して除去するコークス詰まり除去方法について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係るコークス詰まり除去方法で使用されるコークス詰まり除去装置12Aを示した側面図であり、図2は、図1に示すコークス詰まり除去装置12Aを平面視で示した平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態1のコークス詰まり除去装置12Aは、主に、自走車両13と、コークス塊崩し手段16Aとを備えている。コークス塊崩し手段16Aは、自走車両13の前方先端に設けたアーム水平旋回部14と、アーム水平旋回部14に下端部が連結している多関節アーム15と、多関節アーム15の先端に設けた鍬アーム16a1とを備えている。
アーム水平旋回部14は、自走車両13の車両前方部に垂直軸20を介して回動自在に連結されている旋回台21と、この旋回台21及び前記車両前方部の間に連結され、油圧駆動により旋回台21を垂直軸20回り(図2のR1方向)に回動させる油圧アクチュエータ22とを備えている。
第1アーム23は水平軸27を介して旋回台21に回動自在に連結されているとともに、油圧駆動により第1アーム23を水平軸27回り(図1のR2方向)に回動させる油圧アクチュエータ28を備えている。
第3アーム25は水平軸32を介して第4アーム26に連結されているとともに、油圧駆動により第4アーム26を水平軸32回り(図1のR4方向)に回動させる油圧アクチュエータ33を備えている。そして、第4アーム26の先端に鍬アーム16a1が設けられている。
ここで、鍬アーム16a1のフォーク16a2は、本発明に係る「堀削部」に対応する。また、圧駆動により第2アーム24を垂直軸29回りに回動させる油圧アクチュエータ31は、本発明に係る「鍬アームに対して所定の炭化室の幅方向に移動させる機構」に対応し、本発明に係る「多関節アーム」に備えられている。
先ず、コークス詰まり除去装置12Aをガイド車側のプラットフォーム10上に配置する。
次いで、図4に示すように、所定の炭化室2の窯口の前方にアーム水平旋回部14が位置するように自走車両13を走行させる。この際、オペレータが乗り込んでいる運転席17は、所定の炭化室2の窯口に対して離れた位置となる。すなわち、コークス塊崩し手段16Aが所定の炭化室2の窯口と対向し、自走車両13が所定の炭化室2の窯口に対してコークス炉の炉幅方向(X方向)に離れた状態となるように自走車両13を走行させる。
この旋回台21の水平回転とともに、多関節アーム15全体が、所定の炭化室2の窯口に対向して配置され、先端に配置した鍬アーム16a1を炭化室2の窯口内部に向けて移動可能とする。
次いで、図7に示すように、油圧アクチュエータ28の縮小動作を行うことで第1アーム23の仰角を小さくしていき、鍬アーム16a1の先端のフォーク16a2を炭化室2の窯口内部のコークス塊Gに突き刺しながら掻き出していき、コークス塊Gを崩していく。
ここで、図8に示すように、多関節アーム15の油圧アクチュエータ31を駆動して第2アーム24を水平旋回(図2で示したR3方向に回動)させることで、炭化室2の幅方向に対する鍬アーム16a1の位置調整を容易行うことができる。
本実施形態1のコークス詰まり除去方法では、コークス詰まりが発生している所定の炭化室2の窯口からコークスを除去する際に、コークス塊崩し手段16Aが所定の炭化室2の窯口と対向し、自走車両13が所定の炭化室2の窯口に対してコークス炉の炉幅方向(X方向)に離れた状態で、所定の炭化室2の窯口付近で詰まったコークス塊をコークス塊崩し手段16Aにより崩して除去することから、自走車両13の運転席17に乗車しているオペレータは、窯口近くに存在する赤熱コークスから輻射熱を浴びないので、オペレータの安全を確保することができる。また、自走車両13が所定の炭化室2の窯口に対してコークス炉の炉幅方向(X方向)に離れているので、崩したコークスが自走車両13に当たり難くなり、装置の保全を高めることができる。
さらに、図8で示したように、多関節アーム15の油圧アクチュエータ31を駆動して第2アーム24を水平旋回させることで、鍬アーム16a1の先端のフォーク16a2が炭化室2の壁部(レンガ)を損傷しないように、炭化室2の幅方向の鍬アーム16a1の位置調整を容易に行うことができる。
本実施形態2では、破砕機を有するコークス塊崩し手段を備えた装置でコークス炉の所定の炭化室の窯口近くで詰まった塊状のコークス(コークス塊)を崩して除去するコークス詰まり除去方法について説明する。
図10は、本発明の実施形態2に係るコークス塊除去方法で使用されるコークス詰まり除去装置12Bを示した側面図であり、図11は、図10に示すコークス詰まり除去装置12Bの一部の構成部品(後述する破砕機16b1)を装着せずに示した平面図である。
本実施形態2のコークス詰まり除去装置12Bは、基本的に前述の実施形態1のコークス詰まり除去装置12Aと同様の構成になっており、コークス塊崩し手段の構成が異なっている。
すなわち、前述の実施形態1のコークス塊崩し手段16Aは、図1及び図2に示すように、多関節アーム15の先端に鍬アーム16a1を設けているが、本実施形態2のコークス塊崩し手段16Bは、図10及び図11に示すように、鍬アーム16a1の代わりに多関節アーム15の先端に破砕機16b1を設けている。これ以外の構成は、前述の実施形態1のコークス塊崩し手段16Aと同様の構成になっている。なお、本実施形態2においても、前述の実施形態1と同様に、以下の操作は、運転席17に乗り込んでいるオペレータが行う。
ここで、圧駆動により第2アーム24を垂直軸29回りに回動させる油圧アクチュエータ31は、本発明に係る「破砕機に対して所定の炭化室の幅方向に移動させる機構」に対応し、本発明に係る「多関節アーム」に備えられている。
先ず、コークス詰まり除去装置12Bをガイド車側のプラットフォーム10上に配置する。
次いで、図13に示すように、所定の炭化室2の窯口の前方にアーム水平旋回部14が位置するように自走車両13を走行させる。この際、オペレータが乗り込んでいる運転席17は、所定の炭化室2の窯口に対して離れた位置となる。すなわち、コークス塊崩し手段16Bが所定の炭化室2の窯口と対向し、自走車両13が所定の炭化室2の窯口に対してコークス炉の炉幅方向(X方向)に離れた状態となるように自走車両13を走行させる。
この旋回台21の水平回転とともに、多関節アーム15全体が、所定の炭化室2の窯口に対向して配置され、先端に配置した破砕機16b1を炭化室2の窯口内部に向けて移動可能とする。
次いで、図16に示すように、油圧アクチュエータ28の駆動量を変更して第1アーム23の仰角を変更し、油圧アクチュエータ33の駆動量を変更して第4アーム26の仰角を変更することで、破砕機16b1を炭化室2の窯口内部まで移動し、破砕機16b1の先端のビット34を、コークス塊Gに当接させる。
ここで、図17に示すように、多関節アーム15の油圧アクチュエータ31を駆動して第2アーム24を水平旋回(図11で示したR3方向に回動)させることで、炭化室2の幅方向に対する破砕機16b1の位置調整を容易行うことができる。
本実施形態2のコークス詰まり除去方法では、コークス詰まりが発生している所定の炭化室の窯口からコークスを除去する際に、コークス塊崩し手段16Bが所定の炭化室2の窯口と対向し、自走車両13が所定の炭化室2の窯口に対してコークス炉の炉幅方向(X方向)に離れた状態で、所定の炭化室2の窯口付近で詰まったコークス塊をコークス塊崩し手段16Bにより崩して除去することから、運転席17に乗車しているオペレータは、窯口近くに存在する赤熱コークスから輻射熱を浴びないので、オペレータの安全を確保することができる。また、自走車両13が所定の炭化室2の窯口に対してコークス炉の炉幅方向(X方向)に離れているので、崩したコークスが自走車両13に当たり難くなり、装置の保全を高めることができる。
さらに、図17で示したように、多関節アーム15の油圧アクチュエータ31を駆動して第2アーム24を水平旋回させることで、破砕機16b1の先端のビット34が炭化室2の壁部(レンガ)を損傷しないように、炭化室2の幅方向の破砕機16b1の位置調整を容易に行うことができる。
なお、本実施形態2においても、前述の実施形態1の変形例のように、コークス詰まりが発生している所定の炭化室2の窯口を眺望できるように遠くの位置に立っているオペレータが、遠隔操作により自走車両13の自動走行、アーム水平旋回部14及び多関節アーム15の自動駆動を行うことで、破砕機16b1の振動により窯口近傍のコークス塊Gを崩すようにしてもよい。そのようにすると、さらに作業安全性を高めることができる。
ここで、本実施形態2のコークス詰まり除去方法の効果について詳細に説明する。図18は、本実施形態2において、所定の炭化室の窯口近くで詰まったコークス塊を崩して除去する作業状況を所定の炭化室に対して正面方向から視た正面図であり、図19は図18の所定の炭化室に対して斜め方向から視た図である。
なお、図18及び図19において符号40は散水消火によって発生した水蒸気である。
Claims (6)
- コークス炉の炉幅方向に沿って設けたプラットフォーム上を走行する自走車両と、前記自走車両の前後方向の先端に保持され、塊状のコークスを崩すコークス塊崩し手段とを備えた装置で前記コークス炉の所定の炭化室の窯口近くで詰まった前記塊状のコークスを崩して除去するコークス詰まり除去方法であって、
前記プラットフォーム上において前記自走車両を走行させて、前記所定の炭化室の窯口まで前記装置を移動させる工程と、
前記コークス塊崩し手段が前記所定の炭化室の窯口と対向し、前記自走車両が前記所定の炭化室の窯口に対して前記コークス炉の炉幅方向に離れた状態で、前記所定の炭化室の窯口近くで詰まった前記塊状のコークスを前記コークス塊崩し手段により崩して除去する工程とを有することを特徴とするコークス詰まり除去方法。 - 前記コークス塊崩し手段は、前記自走車両の前後方向の先端に搭載したアーム水平旋回部と、複数のアームが関節部を介して回動自在に連結しており、前記アーム水平旋回部に下端のアームが連結している多関節アームと、前記多関節アームの先端に装着された鍬アームとを備え、
前記アーム水平旋回部は、前記自走車両の車幅方向を向くように旋回することで、前記多関節アーム及び前記鍬アームを前記所定の炭化室に対向させ、
前記多関節アームは、前記複数のアームが前記関節回りに回動する動作を繰り返すことで、前記鍬アームの掘削部を前記塊状のコークスにつき当てて掻き出す動作を行って前記塊状のコークスを崩していくことを特徴とする請求項1に記載のコークス詰まり除去方法。 - 前記多関節アームは、前記鍬アームに対して前記所定の炭化室の幅方向に移動させる機構を有していることを特徴とする請求項2に記載のコース詰まり除去方法。
- 前記コークス塊崩し手段は、前記自走車両の前後方向の先端に搭載したアーム水平旋回部と、複数のアームが関節部を介して回動自在に連結しており、前記アーム水平旋回部に下端のアームが連結している多関節アームと、前記多関節アームの先端に装着した破砕機とを備え、
前記アーム水平旋回部は、前記自走車両の車幅方向を向くように旋回することで、前記多関節アーム及び前記破砕機を前記所定の炭化室の窯口に対向させ、
前記多関節アームは、前記複数のアームが前記関節回りに回動することで前記破砕機を前記所定の窯口に向けて移動させて前記破砕機を前記塊状のコークスに突き当て、
前記破砕機は、前記塊状のコークスに振動を伝達することで前記塊状のコークスを崩していくことを特徴とする請求項1に記載のコークス詰まり除去方法。 - 前記多関節アームは、前記破砕機に対して前記所定の炭化室の幅方向に移動させる機構を有していることを特徴とする請求項4に記載のコース詰まり除去方法。
- 前記自走車両の走行と、前記アーム水平旋回部及び前記多関節アームの駆動は、前記所定の炭化室の窯口から離れた位置で遠隔操作により行われることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち何れか1項に記載のコークス詰まり除去方法。
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CN111117673A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-05-08 | 郑州美俊机械设备有限公司 | 一种木炭燃料的供给储备装置 |
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