JP2015069977A - 静止誘導電器 - Google Patents

静止誘導電器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015069977A
JP2015069977A JP2013199918A JP2013199918A JP2015069977A JP 2015069977 A JP2015069977 A JP 2015069977A JP 2013199918 A JP2013199918 A JP 2013199918A JP 2013199918 A JP2013199918 A JP 2013199918A JP 2015069977 A JP2015069977 A JP 2015069977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound absorbing
absorbing device
stationary induction
opening
static induction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013199918A
Other languages
English (en)
Inventor
子 閔
Zi Min
子 閔
水野 末良
Sueyoshi Mizuno
末良 水野
野田 伸一
Shinichi Noda
伸一 野田
真一郎 阿部
Shinichiro Abe
真一郎 阿部
清克 秋元
Kiyokatsu Akimoto
清克 秋元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013199918A priority Critical patent/JP2015069977A/ja
Publication of JP2015069977A publication Critical patent/JP2015069977A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Abstract

【課題】静止誘導電器の密閉容器内において、複数の周波数成分を有する騒音を低減できる共鳴型の吸音装置を備えた静止誘導電器を提供する。
【解決手段】実施形態に係る静止誘導電器は、鉄心3および巻線2を備えた静止誘導電器本体11と、静止誘導電器本体11を収容する密閉容器1と、密閉容器1内に配設されて静止誘導電器本体11から発生する騒音の複数周波数成分と共鳴する共鳴型の吸音装置4と、を有する。吸音装置4は、密閉容器1の内壁面と静止誘導電器本体11との間に取り付けられている。吸音装置4は、開口部とこの開口部と連通する複数の空洞部により複数の共鳴部を連続して形成して構成する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、変圧器やリアクトルなどに代表される静止誘導電器に関し、特にその低騒音構造に関する。
近年、変圧器やリアクトルなどの静止誘導電器は、大容量化、小型・軽量化に伴って、大きな電界や磁界エネルギーがより小さい空間に閉じ込められる構造になっており、これに伴い、静止誘導機器から発生する振動・騒音が大きくなる傾向がある。
一般に、静止誘導電器の騒音は静止誘導電器本体の振動が静止誘導電器本体を収容する容器に伝播し、容器の側面が振動して周囲に音を放射し、騒音となる。
静止誘導電器の騒音には単一周波数の場合と複数周波数が混在する場合があるため、騒音を低減するためには、複数の騒音を同時に低減することが望ましい。
騒音を低減する手段としては、鋼板やコンクリートなどで構成された防音タンクや防音建屋、防音壁などの構造物で静止誘導電器を覆うような構造が多いが、防音壁と発音源間の距離は音の波長より短いため、空気バネの作用によって防音壁が直接加振される課題や、対応できる周波数が限定されるという課題があった。
特開平9−213541号公報 特開2006−85184号公報 特開平3−228905号公報 特開2010−212350号公報
この課題に対処するために、開口部と空洞部を有する構造体を、静止誘導電器の外部、もしくは内部空間に設置し、ヘルムホルツ共鳴原理によって特定の共鳴周波数の騒音を低減する吸音構造体が提案されている。
例えば、特許文献1では、開口部の断面積と長さの異なる複数の筒状の共鳴構造体を防音容器の内壁面に複数設置することで異なる周波数の騒音が低減できる。
特許文献2では、防音壁の内側に多孔質防音板を設置し、防音板の開口率と孔直径を設計することで有効に吸音する。
特許文献3では、凸曲面を持つ吸音板と遮音板間の空気層の厚さが異なる構造によって、広い周波数帯域で吸音できる。
しかし、これらの構造は従来の技術に比べてより広い周波数帯域で有効な吸音効果が得られるが、静止誘導電器の外部に設置するため、設置スペース、コスト、施工時間がかかるという課題があった。
これに対して、特許文献4では、静止誘導電器の内壁面に複数周波数に対応可能な共鳴型吸音装置を設置し、省スペースで一定の周波数帯域で有効に吸音できる。しかし、このような構造の場合、吸音できる周波数帯域が限定され、広い周波数帯域の騒音を一箇所またはその近傍で同時に吸音することができないという課題があった。
本発明の実施形態は、上述した課題を解決するためになされたものであり、静止誘導電器の密閉容器内に設置され、比較的簡易な構造で複数の周波数成分を有する騒音を効果的に低減できる共鳴型吸音装置を備えた静止誘導電器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の実施形態に係る静止誘導電器は、鉄心および巻線を備えた静止誘導電器本体と、前記静止誘導電器本体を収容する密閉容器と、前記密閉容器内に配設され、前記静止誘導電器本体から発生する騒音の複数周波数成分と共鳴する共鳴型の吸音装置と、を有することを特徴とする。
本発明の第1の実施形態に係る静止誘導電器の水平断面図。 図1のII−II線に沿う矢視拡大立断面図。 第1の実施形態の変形例である静止誘導電器の立断面図。 第1の実施形態の変形例である静止誘導電器の立断面図。 本発明の第1の実施形態における騒音低減効果例を示す図。 第1の実施形態の変形例である静止誘導電器の共鳴部を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態に係る静止誘導電器の水平断面図。 図6のVIII−VIII線に沿う矢視拡大立断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、密閉容器内に静止誘導電器本体が収納された静止誘導電器の構成について、図を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る静止誘導電器の概略構成を示す水平断面図であり、図2は図1のII−II線に沿う矢視拡大立断面図である。
図1において、鉄心3および巻線2を備えた静止誘導電器本体11が密閉容器1に収納されており、密閉容器1の内部空間には、静止誘導電器本体11の絶縁、冷却のための絶縁媒体5が充填されている。絶縁媒体5としては、例えば、絶縁油、空気、ガスなど液体または空気が用いられる。
密閉容器1の側板1aの内側には、共鳴型の吸音装置4が設置されており、鉄心3および巻線2を要因として発生した騒音は、密閉容器1の内部で吸音装置4によって低減され、密閉容器1の外部に放射される騒音が低減される。
次に、図2を用いて、本実施形態の静止誘導電器に配設される共鳴型の吸音装置の具体的な構成について説明する。
図2において、吸音装置4は、多孔質材の絶縁材からなる基板40に、それぞれ、直径がd1、d2、d3、深さがt1、t2、t3の連通する3つの空洞部7を有する共鳴部41が、距離Bを隔てて形成されるように孔加工がされている。吸音装置4は、支持具30によって側板1aに支持されている。
なお、本実施形態では、共鳴部41が2つの場合を示したが、低減対象となる騒音の周波数の種類によって適宜共鳴部の数を設計すれば良い。また、共鳴部41の空洞部7の数も3つに限るものではなく、低減対象となる騒音の周波数の種類によって適宜数を増減すれば良い。
ここで、吸音装置4の開口部6の径をdi、深さをti、開口部6間距離をB、開口率をp、音速をcとする。このとき、ヘルムホルツの共鳴原理に基づく式(1)および式(2)において、第2孔の開口部が第1孔の空洞部の内径、第3孔の開口部が第2孔の空洞部の内径という関係が成立する。これにより、吸音装置4は複数の周波数fiで共鳴し、静止誘導電器本体11から発生した騒音を低減することができる。
Figure 2015069977
式(1)および式(2)から次の式(3)が得られる。
Figure 2015069977
式(3)によれば、開口部6の第1の孔径d1と孔深t1および吸音装置4の厚さから、第1孔の空洞部であり第2孔の開口部の孔径d2、孔深t2が得られ、第3孔の孔径d3、孔深t3が得られる。これらの関係性から、低減したい騒音の周波数の数Nに対して(N+1)個の開口部を持つことで吸音が可能になる。
上記により、吸音装置の各パラメータを組み合わせることによって、複数周波数の騒音が共鳴吸音できる吸音装置が実現できる。例えば、密閉容器1と静止誘導電器本体11の間に吸音装置4を設置した場合の吸音装置の騒音低減効果を図5に示す。騒音値は吸音装置背面近傍で測定した騒音レベルであり、図5に示すように、吸音装置4がある場合、広い周波数範囲で2dB程度の低減効果が得られた。
次に、本実施形態の変形例について、図3を用いて説明する。多孔質の絶縁材からなる基板40には図2と同様に開口部6と空洞部7を有する共鳴部が形成されている。図3の構成が図2の構成と異なる点は、基板40の両面に共鳴部41が形成されていることである。
このような構造にすることで、静止誘導電器本体11に対向して設けられた吸音装置4は、静止誘導電器本体11から直接放射される騒音の吸音に加えて、静止誘導電器本体11からの騒音が密閉容器1の内壁面に反射して発生する反射音や、吸音装置4の背面に回り込む騒音についても、密閉容器1の内面側に向いた開口部6を有する共鳴部41による吸音効果により、騒音低減効果が得られる。
次に、図3に示した吸音装置4の変形例について、図4を用いて説明する。図3においては、多孔質の絶縁材からなる基板40に穴加工を施すことにより吸音装置4を形成した例を示したが、図4の構造では、薄い平板状の絶縁板21を積層して接着剤22によって接着して吸音装置4を形成したものである。絶縁板21には、積層したときに3つの開口部6と連通する空洞部7が形成されるように、あらかじめ孔加工が施されている。
このように構成することで、一枚の厚板の厚さ方向に互いに隣接して並んだ複数の空洞部7を孔加工により形成する場合に比べて、容易に複数の共鳴部41を形成することができる。さらに、設置位置の加振される力の大きさに応じて、ヤング率の異なる絶縁板21の材質を組み合わせることができるため、耐振動性能も向上できる。なお、絶縁板21は例えば1mm以上のプレスボードや絶縁用紙などで対応できる。
また、空洞部7の形状は、円柱形状でも直方体でも、低減対象となる騒音の周波数に対して共鳴による吸音効果が期待できる構造であれば形状は問わない。例えば、図6に示すように、空洞部7aの形状が直方体の場合、低減対象の騒音の周波数によって、例えば第i開口部の面積Siと第i空洞部の体積Viを式(4)により決定すればよい。
Figure 2015069977
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態について、図7、図8を用いて説明する。
図7は本実施形態に係る静止誘導電器の水平断面図であり、図8は図7のVIII−VIII線に沿う矢視拡大立断面図である。第1の実施形態においては、多孔質材からなる基板に孔加工を施して吸音装置を形成した例と、薄い絶縁板に孔加工を施したものを積層して貼り合せて吸音装置を形成する例を示した。第2の実施形態においては、薄い絶縁材の板を用いて開口部6と連通する複数の空洞部7を有する複数の共鳴器(共鳴部)50を一体形成して共鳴型の吸音装置4を構成したものである。吸音装置4は、静止誘導電器の密閉容器1内で、例えば密閉容器1の底板1bと天板1cに、支持具31によってそれぞれ支持されている。
このように、薄板を用いて複数の空洞部7を有する一体型の吸音装置4を構成したことで、密閉容器1内の設置スペースが限られている場合など、静止誘導電器のコンパクト化が実現できる。
さらに、共鳴器50の空洞部7の内面に吸音部材を貼り付けることにより、さらに大きな吸音効果を得ることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1… 密閉容器 1a… 側板
1b… 底板 1c… 天板
2… 巻線 3… 鉄心
4… 吸音装置 5… 絶縁媒体
6… 開口部 7,7a… 空洞部
11… 静止誘導電器本体 21… 絶縁板
22… 接着剤 30,31… 支持具
40… 基板 41… 共鳴部
50… 共鳴器(共鳴部)

Claims (6)

  1. 鉄心および巻線を備えた静止誘導電器本体と、
    前記静止誘導電器本体を収容する密閉容器と、
    前記密閉容器内に配設され、前記静止誘導電器本体から発生する騒音の複数周波数成分と共鳴する共鳴型の吸音装置と、
    を有することを特徴とする静止誘導電器。
  2. 前記吸音装置は、前記密閉容器の内壁面と静止誘導電器本体との間に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導電器。
  3. 前記吸音装置は、開口部とこの開口部と連通する複数の空洞部により複数の共鳴器を連続して形成して構成したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の静止誘導電器。
  4. 前記吸音装置は、多孔質板に少なくとも一つの開口部と、この開口部に連通する複数の空洞部を加工して構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の静止誘導電器。
  5. 前記吸音装置は、絶縁板を複数枚積層し貼り合せて構成され、前記絶縁板には一つの開口部に対して複数の連通する空洞部が形成されるように予め孔加工が施されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の静止誘導電器。
  6. 前記吸音装置の空洞部に、吸音部材を配設したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の静止誘導電器。
JP2013199918A 2013-09-26 2013-09-26 静止誘導電器 Pending JP2015069977A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013199918A JP2015069977A (ja) 2013-09-26 2013-09-26 静止誘導電器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013199918A JP2015069977A (ja) 2013-09-26 2013-09-26 静止誘導電器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015069977A true JP2015069977A (ja) 2015-04-13

Family

ID=52836415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013199918A Pending JP2015069977A (ja) 2013-09-26 2013-09-26 静止誘導電器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015069977A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102015466B1 (ko) * 2019-07-22 2019-08-28 (주)알파앤오메가 쿨링성능을 향상시켜 절연유의 성능열화를 방지한 전력용 변압기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102015466B1 (ko) * 2019-07-22 2019-08-28 (주)알파앤오메가 쿨링성능을 향상시켜 절연유의 성능열화를 방지한 전력용 변압기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5404789B2 (ja) 騒音を低減された装置および騒音低減のための方法
JP2013021035A (ja) 変圧器用騒音低減構造
KR100807811B1 (ko) 전자기기
US20090084627A1 (en) Double wall structure
JP2012123293A (ja) 静止誘導電器および低周波吸音壁
JP2013200426A (ja) 吸音構造体および吸音構造体を備えた電気機器
WO2016067707A1 (ja) 発音装置
JP2015069977A (ja) 静止誘導電器
JP2015185736A (ja) 変圧器
WO2012060046A1 (ja) 電子機器
JP2013254881A (ja) 電気機器
JP2009290363A (ja) パネルスピーカ取付構造
JP5052980B2 (ja) 固体音低減構造
JP2014107442A (ja) 電機機器
JP2008172050A (ja) コンデンサ
JP2015070182A (ja) 静止誘導電器
JP2010212350A (ja) 静止誘導電器アセンブリ
KR20110025675A (ko) 코일 변환기 모터 구조체용 보이스 코일 지지체
KR101190387B1 (ko) 흡음 구조체
JP6049073B2 (ja) 電子機器
JP2010008997A5 (ja)
US9734983B2 (en) Charged particle radiation apparatus
JP5233747B2 (ja) 平板スピーカ
JP2015008173A (ja) 静止誘導電器
JP2017118660A (ja) 発電装置