JP2014107442A - 電機機器 - Google Patents

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伸一 野田
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子 閔
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Shinichiro Abe
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Masami Sugihara
正己 杉原
Kiyokatsu Akimoto
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Abstract

【課題】騒音防止効果が得られる電機機器を提供する。
【解決手段】変圧器、リアクトルなどの電機機器1は、容器4,9と振動減衰装置10を備える。容器には発音源となるが電機機器1が収納されている。振動減衰装置10は、容器の側面の、発音源の影響で振動が強く発生すると予測される部位に配置されており、吸振媒体13を、容器の側面に接触させて収容するものである。前記吸振媒体は、第1の粒径の粒状媒体のグループと第2の粒径の粒状媒体のグループとを混合したものである。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電機機器に関する。
例えば変電所などに設置される、例えば変圧器やリアクトルなどの電機機器にはトランスなどの発音源が存在する。
近年、変電所の設置場所が居住地域に隣接してきた点から、上記のような発音源から出る騒音に対して低騒音化の要求が厳しくなってきている。
発音源の周囲に配置した防音壁とこの防音壁に取り付けた共鳴構造体とで発音源から発生する騒音を低減する構造が従来から提案されている。
特開2010−212350号公報
しかしながら、発音源はさまざまな振動モード、周波数で振動を起こすため、従来の電機機器のように、一定の周波数に共鳴する構造を持つ筐体では、防音壁の振動が減衰(収束)せず、事前に予測したような騒音防止の効果が得られないという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、実際に騒音防止効果が得られる電機機器を提供することにある。
実施形態の電機機器は、容器と振動減衰装置を備える。容器には発音源が収納されている。振動減衰装置は、容器の側面の、発音源の影響で振動が強く発生すると予測される部位に配置されており、吸振媒体を、容器の側面に接触させて収容するものである。
本発明によれば、実際に騒音防止効果が得られる電機機器を提供することができる。
第1実施形態の静止誘導電機の構成を示す図である。 図1のA−A断面図である。 防音バーまたはタンクの側壁に振動減衰装置が配置されている様子を示す図である。 タンクの壁面から一定の距離で計測した音響インテンシィティの騒音分布測定結果の一例を示す図である。 第2実施形態の静止誘導電機の構成を示す図である。 第3実施形態の静止誘導電機の構成を示す図である。 図6の側面図である。 第4実施形態の静止誘導電機の構成を示す図である。 第5実施形態の静止誘導電機の構成を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の静止誘導電機の構成を示す図、図2は図1のA−A断面図である。
図1,図2に示すように、この第1実施形態の静止誘導電機は、基礎16にタンク脚アングル6を介して固定された発音源としての電機機器本体1と、この電機機器本体1を囲むように配置された防音カバー9とを備える。
電機機器本体1は、鉄心2、巻線3、タンク4を有する変圧器(トランス)である。タンク4は、鉄板などにより直方体の形状に構成された壁面を有し、内部は壁面で密閉されている。壁面には、内部からの圧力に耐えるように数本のH鋼,L鋼などの補強部材により補強リブが縦方向もしくは横方向に配置されている。
タンク4内には、冷却用の絶縁油または絶縁ガスなどの絶縁媒質が封入されている。またタンク4内のほぼ中央の位置には、巻線3が巻回された鉄心2が収納されている。なおこの例は、鉄心2が1つの場合の例であるが、複数の場合もある。
防音カバー9は、基礎16に固定されている。防音カバー9は、騒音の発生源(発音源)である電機機器本体1の外壁をなすタンク4を囲うことで、周囲への音漏れを低減するための遮音部材である。防音カバー9およびタンク4は発音源を囲む容器として機能する。
換言すると、容器は、発音源を絶縁するための絶縁媒体が充填された第1容器であるタンク4と、このタンク4を囲むように配置された第2容器である防音カバー9とで構成される。
タンク4の外壁の側面、防音カバー9の内壁または外壁の側面の少なくとも一つの面には、振動減衰装置10が設けられている。この振動減衰装置10はタンク4の外壁の側面、防音カバー9の内壁または外壁の側面のうち、電機機器本体1の騒音の影響で振動が強く発生すると予測された部位の位置に配置されている。振動が強く発生すると予測される部位は予め構造計算により求めておくものとする。
すなわち振動減衰装置10は容器の側面の、発音源の影響で振動が強く発生すると予測される部位に配置されており、吸振媒体を、容器の側面に接触させて収容したものである。
振動減衰装置10は、容器の側面のうち補強がなされていない振動の大きい部位に取り付けられる。
振動減衰装置10は、6面体でありそのうち一つの面が開口(開放)された筐体としての片開き容器11と、この片開き容器11内に収容された吸振媒体13とを有する。
片開き容器11は、防音カバー9の内壁および/または外壁の側面の少なくとも一つの面の方向に開口されている。片開き容器11は、タンク4の外側の側面、防音カバー9の内側または外側の側面に配置し、溶接により固着されている。
なお、片開き容器11の開口部を側面に直接接触させて溶接するのではなく、例えばゴムやシリコンなどの弾性体(緩衝材)を介在させて取り付けるようにしてもよい。このように弾性体(緩衝材)を介して振動減衰装置10を設置することにより、振動減衰装置10自身に振動が伝達しないため、拡大音スピーカとはならず、騒音の低減効果が大きい。
片開き容器11を、タンク4の外壁の側面、防音カバー9の内壁または外壁の側面の少なくとも一つの面に取り付けた状態では、内容物である吸振媒体13が、開口方向の面(タンク4の外壁の側面、防音カバー9の内壁または外壁の側面)の少なくとも一つの面に接触する。
片開き容器11自体は、吸振媒体13の重量を機械剛性で支持可能な金属(鋼板、アルミニウム、銅など)または非金属(プラスチック、モールド材など)の部材で形成されている。
つまりこの実施形態では、タンク4の外壁または防音カバー9側を開放した片開き容器11とし、片開き容器11内の吸振媒体13をタンク4の外壁と防音カバー9の壁面側に直接接触させている。
このようにタンク4の外壁と防音カバー9の壁面に吸振媒体13を接触させることによって、タンク4の表面が曲げ変形を繰り返す場合、吸振媒体13を構成する粒子媒体14と粒子媒体15の接触やずれを生じ、振動して擦れにより、振動エネルギーを熱エネルギーに変換してする際に、振動板と直接に接触するため効率良く振動を吸収するという優れた振動減衰作用がある。
ここで、図3を参照して吸振媒体13について詳述する。
図3に示すように、吸振媒体13には、第1の粒径の粒状媒体のグループとしての大粒の粒子媒体14と、第2の粒径の粒状媒体のグループとしての小粒の粒子媒体15とを混合したものが用いられる。
粒子媒体14,15の各粒状媒体グループのおおよその大きさは、大粒径「5」、小粒径「1」とし、概略量割合は大粒「80%」、小粒「20%」の割合としている。
より具体的には大粒の粒子媒体14と小粒の粒子媒体15の大きさの比(平均粒径の比)は、大粒径を5とした場合、小粒径を1とする(5対1とする)ことが好ましい。つまり第1の粒径の粒状媒体のグループと第2の粒径の粒状媒体のグループの平均粒径の比がほぼ5対1であることが好ましい。
また互いの混合割合は、重量比で80:20(8対2)とすることが好ましい。つまり第1の粒径の粒状媒体のグループと第2の粒径の粒状媒体のグループの混合割合が、ほぼ8対2であることが好ましい。なおそれぞれの比の範囲(幅)は、例えば±10%程度とすることが好ましい。
粒子媒体14,15に利用する材料は、例えば砂、金属、ガラス、セラミックス、レジン、磁性体などである。吸振媒体13は、粒子媒体14,15だけでなく、粒子媒体14,15と、絶縁油、水などの液体とを混合させたものであってもよい。粒子媒体14,15と、絶縁油、水などの液体を混合させることで、粘性減衰が大きくなり、振動エネルギーを熱エネルギーに変換して効率良く振動を吸収するという優れた振動減衰作用がある。
粒子媒体14,15は、タンク4、防音カバー9などに接触させることで、薄板鉄板の固体表面の振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、振動・音を減衰させる。振動によってタンク4の板の表面が曲げ変形を繰り返す場合、吸振媒体13を構成する粒子媒体14と粒子媒体15との接触やずれを生じ、振動して擦れにより、振動エネルギーを熱エネルギーに変換して効率良く振動を吸収するという優れた振動減衰作用がある。
慣性質量効果によって、密度同一種類の材料で、厚さも同じときには、密度が大きいほど吸音率も大きくなる作用がある。コインシデンス周波数、共振ともに材料の面密度や厚みによりその周波数が変化するので、粒子媒体14,15の重さの調整で対処できる遮音性能の作用が働く。
上記吸振媒体13に伝わった振動により粒子と粒子同士(砂、金属、ガラス、セラミックス、レジン、磁性材)が表面との摩擦が起こり、熱が発生する作用がある。このときの吸収率(熱エネルギーへの変換効率)は粒子の大きさ、粒子の大きさの組み合わせなどにより異なり、また周波数にあまり依存しない。吸音率も大きく、層が薄くなるほど低音の吸音率は低下するが、50Hz以下でも吸音効果は大きい。
ここで、騒音の発生要因について説明する。
電機機器では、次の2つの要因により騒音が発生する。
第一の発生要因は鉄心2の振動である。鉄心2は電圧がかかった際に励磁されて磁気歪みが生じるため、この磁気歪みにより鉄心2が振動する。
第二の発生要因は巻線3の振動である。巻線3は通電した時に巻線3間に電磁機械力が発生するが、この電磁機械力により巻線3が振動する。このような鉄心2および巻線3の振動によって、タンク4の内部には特定の周波数を持つ騒音が発生する。
タンク4内に発生した騒音は、タンク4の内壁面にて反射を繰り返し、特定のパターンを持つ定在波が発生する。そして、定在波のパターン中の騒音値が次第に増幅されてゆき、騒音は、タンク4を透過して外部に放射され、タンク4の周囲、例えば防音カバー9などに拡散していく。
続いて、この第1実施形態の電機機器における各種作用を説明する。
その1:振動減衰作用
タンク4および防音カバー9などの遮音板において、薄板鉄板の固体表面の振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、振動・音を減衰させる粒子媒体とする。振動によってタンク板の表面が曲げ変形を繰り返す場合、 粒子媒体と粒子媒体の接触やずれを生じ、振動して擦れにより、振動エネルギーを熱エネルギーに変換して効率良く振動を吸収するという優れた振動減衰作用がある。厚板鉄板振動を減衰することが困難とされていた振動を0Hz〜20000Hzの広い周波数帯域も効率良く振動減衰させることができる。この帯域において、通常、粘弾性材料のゴムや重金属の制振材のようなものを使うときは、固有音が発生するが、この実施形態では、吸振媒体13を用いるため、固有音が生じない。
その2:重さ作用
タンク4、防音カバー9などの遮音部材の振動系に振動低減装置10を取り付けた場合、減衰比および質量比を調整することで、電機機器本体1からの振動を完全に遮断する遮断振動数が存在する。タンク4、防音カバー9の振動系の共振点は、慣性質量効果によって、密度同一種類の材料で厚さも同じときには密度が大きいほど吸音率も大きくなる作用がある。
その3:遮音性能の質量則の作用
剛性のある板に音波が入射した場合に、これによって生じる板の曲げ振動の伝播速さと音波の波長とが共鳴して音波を急に透過し易くなる。このことをコインシデンス効果といい遮音で特に目立つ特徴ある。油中伝播音や空気伝搬音の遮断には重くて厚い鉄板を使い騒音を反射させる。一部の音は壁を透過して侵入する。
透過率は、次の(式1)で壁の透過損失(TL)が計算される。
TL = 10logI/T ≒ 20log(f*m)−47.5(dB)…(式1)
ここで、I:入射音響エネルギー、T:透過音響エネルギー、f:周波数(Hz)、m:面密度(kg/平方メートル)、dB:デシベルとする。
したがって、音響エネルギーが1/10に減少したときは、10dB、1/100で20dB、1/1000で30dBの透過損失となる。上記(式1)より、壁の透過損失はタンク4と防音カバー9が重いほど、周波数が高いほど大きくなることが解る。透過損失は、質量に従うことから質量則と呼ばれている。つまり粒子媒体の重さが遮音性能の作用になる。
その4:遮音性能の作用
タンク4と防音カバー9などの遮音板の材料は、音波により波を打つ現象があり、特定の周波数で透過損失が低下する。これは鉄板の板厚さ、ヤング率による材料固有のもので剛性が高いほど、固有振動数が発生する。この現象をコインシデンス効果、その周波数をコインシデンス周波数という。
物理的には、音波が壁面に対し斜めに入射した場合、音波の波長と壁面の屈曲振動(曲げ波)周波数が一致すると壁面が激しく振動し遮音性能が著しく低下する現象である。
ある周波数(限界周波数)以上でコインシデンス効果が発生する。限界周波数(fc)は音波の入射角が垂直の時の周波数となり、次の(式2)で表される。
fc≒{C^2}/{1.8*h*c_s} …(式2)
ここで、fc:限界周波数(Hz)、C:空気中の音速(m/s)、h:壁厚(m)、c_s:壁の音速(m/s)、^:べき乗とする。
コインシデンス周波数、共振ともに材料の面密度や厚みによりその周波数が変化するので、吸振媒体13の重さの調整で対処できる遮音性能の作用が働く。
その5:共振現象の回避作用
タンク4および防音カバー9は、さまざまな振動モード、周波数で振動を起こす。支持方法、支持場所、材料の要素により複雑に変化するためその予測は極めて困難である。
そこで、この実施形態のようにタンク4および防音カバー9の壁面に配置した振動減衰装置10の振動減衰作用が働くと、例え、共振現象が発生しても振動は大きくなることがないことから、タンク4および防音カバー9などの遮音板の振動が低減される作用がある。
その6:吸音効果
タンク4と防音カバー9などの遮音板の振動が放射音として粒子媒体に進入するとその部分にあった空気層が激しく運動し(圧縮・膨張を繰り返す)、
(1)吸振媒体13の粘性により熱が発生し、
(2)吸振媒体13に伝わった振動により粒子と粒子同士が表面との摩擦が起こり、熱が発生する、という作用がある。
このときの吸収率(熱エネルギーへの変換効率)は、吸振媒体13の粒子の大きさ、粒子の大きさの組み合わせなどにより異なり、また周波数にあまり依存しない。吸音率も大きく、層が薄くなるほど低音の吸音率は低下するが、50Hz以下でも吸音効果は大きい。
この例の静止誘導電機における騒音の周波数は、電源周波数の2倍を基本周波数として、その倍調波となることが多い。
つまり、電源周波数が50Hzの場合、騒音発生の周波数は100Hz、200Hz、300Hz・・・などとなる。電源周波数が60Hzであれば、騒音の周波数は120Hz、240Hz、360Hz・・・などとなる。これらの周波数は、時間、環境温度、湿度によっても変化することはない。
図4に、タンク4の壁面から3cmの距離で計測した音響インテンシィティの騒音分布測定結果の一例を示す。
図4に示すように、100Hz成分の音圧分布の最大騒音レベルSmaxは、タンク4の板面の中央部に集中している。音圧レベルが最大な箇所(等圧線の中央の箇所)は70dBを示し、この部分を0dBとすると、そこから直径で10cmの範囲では−3d(67dB)を示す。また、0dBの箇所から直径で30cmの範囲では−6dB(64dB)を観測した。タンク4の壁面では、この中央部を除いては、62〜58dB程度である。騒音レベルを評価するのは、JIS規格ではタンク4から30cmと1mの距離である。
最大全体の騒音レベルを決定するのは、最大騒音レベルSmaxであることから最大騒音レベルSmaxを低減すれば、効果的に全体の騒音レベルを低減できる。このことからタンク4に近接する音圧分布64dB〜70dBの大きい箇所に振動減衰装置10を配置すれば、放射音の広がりが小さくなることから全体の騒音レベルを低減することができる。
このようにこの第1実施形態によれば、発生した振動がタンク4および防音カバー9の薄板鉄板の固体表面の振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、振動を減衰させる材料で、振動エネルギーとして吸収し、騒音を低減するので、実際に騒音防止効果が得られる電機機器を提供することができる。
このため、最大騒音Smaxを抑制すれば、タンク4外への全体の騒音を低減することが可能となる。このように振動減衰装置を騒音の最大レベルとする適正位置に配置にすることによって効果的に振動エネルギーとして吸収し、騒音を消音することができる。これにより、タンク4の外部へ放射される騒音が効果的に低減することができる。
また、この第1実施形態によれば、吸振媒体13に2つのグループに分けられる粒子媒体14と粒子媒体15を混合して用いたことで、粒子同士に発生した振動がタンク4および防音カバー9の鉄板の固体表面の振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、振動エネルギーとして吸収し騒音を吸収し消音することができる。
さらにこの第1実施形態によれば、遮音用の壁などを設置する必要がないため、静止誘導機の全体の据え付け面積を縮小化することが可能であり、機器のコンパクト化に寄与することができる。
(第2実施形態)
続いて、図5を参照して第2実施形態を説明する。図5は第2実施形態の静止誘導電機の構成を示す図である。なお第2実施形態を説明するにあたり第1実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図5に示すように、この第2実施形態の静止誘導電機は、発音源としてのタンク4を含む電機機器本体1と、この電機機器本体1のタンク4の外側面に帯状に所定間隔を隔てて配置された複数の補強材12と、タンク4の周囲を囲む(覆う)ように、上部の補強材12に屈折した一端部が当接して配置された防音カバー9aと、この防音カバー9aの内壁面に配置された振動減衰装置10とを備える。
この第2実施形態では、タンク4の周囲を補強している複数の補強材12の帯の間の部位に対応するように、防音カバー9aの面に振動減衰装置10を配置している。
このようにこの第2実施形態によれば、補強材12で補強されていないタンク4の側面の平坦な部分の振動が防音カバー9aに伝達されるが、この位置に振動減衰装置10を配置したことで、防音カバー9aへの共振による振動を低減させることができる。
またこの例では、タンク4の上面については防音カバー9aで覆わないため、その分の防音カバー9aの板材が不要であり、静止誘導電機を低コストおよび短期間で防音することができる。
(第3実施形態)
図6は第3実施形態の静止誘導電機の構成を示す図、図7は図6のA−A断面図である。
図6,図7に示すように、この第3実施形態の静止誘導電機は、発音源としてのタンク4を含む電機機器本体1と、この電機機器本体1のタンク4の外側面に帯状に所定間隔を隔てて配置された複数の補強材12と、タンク4の外側面の複数の補強材12の間に配置された振動減衰装置10とを備える。
この第3実施形態では、補強材12で補強されていないタンク4の側面の平坦な部分で発生するはずの振動をその位置に配置した振動減衰装置10が吸収するので、電機機器本体1で発生した騒音を低減することができる。
このようにこの第3実施形態によれば、タンク4の外側面に複数の補強材12と振動減衰装置10とを配置したことで、タンク4の壁面の振動発生箇所をなくすことができ、静止誘導電機を低騒音化でき、さらには消音することができる。
(第4実施形態)
図8は第4実施形態の静止誘導電機の構成を示す図である。
図8に示すように、この第4実施形態の静止誘導電機は、発音源としての電機機器本体1と、この電機機器本体1を囲むように配置されたタンク4の外側面に帯状に所定間隔を隔てて縦および横に交差させて配置した複数の中空の補強材12と、これら補強材12の内部を一定の区間仕切って設けた吸振媒体格納用の空間10aと、この空間10a内に吸振媒体13を導入するための開口17とを備える。
この第4実施形態では、補強材12の内部を一定の区間仕切って設けた吸振媒体格納用の空間10aを振動減衰装置10の筐体として利用し、補強材12に設けた開口17から吸振媒体13を導入することで、中空の補強材12の一部を振動減衰装置10として利用することで、タンク4の壁面の振動を抑えることができる。
このようにこの第4実施形態によれば、中空の補強材12の一部を仕切って作成した空間10aを振動減衰装置10の筐体として利用しその中に吸振媒体13を導入することで、単体で作成した振動減衰装置10と同様の効果が得られると共に、別体の振動減衰装置10をタンク4に取り付けるよりもコスト低減を図ることができる。
(第5実施形態)
図9は第5実施形態の静止誘導電機の構成を示す図である。
図9に示すように、この第5実施形態の静止誘導電機は、発音源としての電機機器本体1と、この電機機器本体1を囲むように配置されたタンク4の外側面に帯状に所定間隔を隔てて縦および横に交差させて配置した複数の中空の補強材12と、これら補強材12の内部を一定の区間仕切って設けた吸振媒体格納用の空間10aと、縦横の補強材12が交差する三角状の領域部分に嵌め込むように配置した三角柱状の振動減衰装置10bと、空間10aおよび振動減衰装置10b内に吸振媒体13を導入するための開口17とを備える。
この第5実施形態では、補強材12の内部を一定の区間仕切って設けた吸振媒体格納用の空間10aと、縦横の補強材12が交差する三角状の部分にはめ込むように配置した三三角柱状の振動減衰装置10bとの内部に収容した吸振媒体13でタンク4の側面の振動を吸収することで、タンク4の壁面の振動を抑えることができる。
このようにこの第5実施形態によれば、中空の補強材12の一部を仕切って作成した空間10aと振動減衰装置10bに吸振媒体13を導入することで、単体で作成した振動減衰装置10と同様の効果が得られると共に、別体の振動減衰装置10をタンク4に取り付けるよりもコスト低減を図ることができる。
以上のように本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
上記実施形態では、振動減衰装置10をタンク4の側面に配置したが、この他、例えばタンク4の底(底面)および/またはタンク4の天井(上面)などに振動減衰装置10を設置してもよい。
この場合、タンク4の側面の次に騒音の大きいタンク4の底とタンク4の天井に設置することで、振動減衰装置10を側面だけに設置する場合に比べて騒音の低減効果をさらに得ることができる。
1…電機機器本体、2…鉄心、3…巻線、4…タンク、6…タンク脚アングル、9,9a…防音カバー、10,10b…振動減衰装置、10a…空間、11…片開き容器、12…補強材、13…吸振媒体、14,15…粒子媒体、16…基礎、17…開口。

Claims (12)

  1. 発音源が収納された容器と、
    前記容器の側面の、前記発音源の影響で振動が強く発生すると予測される部位に配置され、吸振媒体を、前記容器の側面に接触させて収容した振動減衰装置と
    を具備する電機機器。
  2. 前記吸振媒体が、第1の粒径の粒状媒体のグループと第2の粒径の粒状媒体のグループとを混合したものである請求項1記載の電機機器。
  3. 前記第1の粒径の粒状媒体のグループと前記第2の粒径の粒状媒体のグループの平均粒径の比が、ほぼ5対1である請求項2記載の電機機器。
  4. 前記第1の粒径の粒状媒体のグループと前記第2の粒径の粒状媒体のグループの混合割合が、ほぼ8対2である請求項2または請求項3いずれか記載の電機機器。
  5. 前記吸振媒体が、粒状媒体と液体とを混合させたものである請求項1乃至請求項4いずれか1記載の電機機器。
  6. 前記容器は、
    前記発音源を絶縁するための絶縁媒体が充填された第1容器と、この第1容器を囲むように配置された第2容器とで構成され、
    前記振動減衰装置は、
    前記第1容器の側面および/または前記第2容器の側面の、前記発音源の影響で振動が強く発生すると予測された部位に配置され、前記吸振媒体を、前記第1容器の側面および前記第2容器の側面に接触させて収容した請求項1記載の電機機器。
  7. 前記振動減衰装置を、前記容器の側面のうち補強がなされていない振動の大きい部位に取り付けた請求項1記載の電機機器。
  8. 前記容器の側面と前記振動減衰装置との間に配置された緩衝部材または弾性部材を具備する請求項1記載の電機機器。
  9. 前記発音源が、変圧器である請求項1記載の電機機器。
  10. 前記振動減衰装置の筐体を、前記吸振媒体の重量を機械剛性で支持可能な金属または非金属の部材で形成した請求項1記載の電機機器。
  11. 前記容器の側面を補強する中空の補強材の一部を、前記振動減衰装置として利用した請求項1記載の電機機器。
  12. 前記振動減衰装置を、前記容器の底面および/または上面にさらに配置した請求項1記載の電機機器。
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