JP2015069501A - 地点登録システム、方法およびプログラム - Google Patents

地点登録システム、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】合流地点において注意事象が生じることを防止できる技術の提供。【解決手段】本発明の地点登録システムは、注意事象が車両にて生じた事象地点と、当該事象地点が存在する道路である注意道路とを取得する事象地点取得手段と、前記注意道路上における前記事象地点の前方にて合流道路が合流している場合に、前記合流道路上に合流の注意喚起を行う合流注意地点を登録する登録手段と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、注意事象が生じた地点を登録する技術に関する。
一時停止位置が設定されている道路にて車両が急ブレーキをした危険発生箇所を収集する技術が知られている(特許文献1、参照)。これにより、危険発生箇所にて運転者に注意喚起を行うことができる。
特開2007−323281号公報
しかしながら、車両が急ブレーキをした原因は危険発生箇所を走行する車両だけに存在するとは限らない。危険発生箇所が合流地点の手前にある場合、急ブレーキの原因は合流地点にて合流する車両にもあると考えられる。従って、危険発生箇所を走行する車両だけに注意喚起を行っても、急ブレーキを防止できない場合があるという問題があった。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、合流地点において注意事象が生じることを防止できる技術の提供を目的とする。
前記の目的を達成するため、地点登録システムは、注意事象が車両にて生じた事象地点と、当該事象地点が存在する道路である注意道路とを取得する事象地点取得手段と、注意道路上における事象地点の前方にて合流道路が合流している場合に、合流道路上に合流の注意喚起を行う合流注意地点を登録する登録手段と、を備える。
また、前記の目的を達成するため、地点登録方法は、注意事象が車両にて生じた事象地点と、当該事象地点が存在する道路である注意道路とを取得する事象地点取得工程と、注意道路上における事象地点の前方にて合流道路が合流している場合に、合流道路上に合流の注意喚起を行う合流注意地点を登録する登録工程と、を含む。
さらに、前記の目的を達成するため、地点登録プログラムは、注意事象が車両にて生じた事象地点と、当該事象地点が存在する道路である注意道路とを取得する事象地点取得機能と、注意道路上における事象地点の前方にて合流道路が合流している場合に、合流道路上に合流の注意喚起を行う合流注意地点を登録する登録機能と、をコンピュータに実現させる。
以上の地点登録システム、方法、プログラムにおいて、注意道路上の車両にて注意事象が生じた場合、注意道路上の車両に注意事象を生じさせた原因は、注意道路上の車両自体だけでなく、注意道路上の事象地点の前方にて合流道路から合流してくる車両にもある場合がある。すなわち、合流道路上の車両の注意道路に対する合流の仕方が原因で、注意道路上の車両にて注意事象が生じる可能性がある。従って、注意道路上にて注意事象が生じた場合に、合流道路上に合流の注意喚起を行う合流注意地点を登録することにより、注意道路上の車両にて注意事象が生じることを防止できる。
地点登録システムのブロック図である。 (2A)〜(2C)は道路の模式図、(2D)は車速のグラフである。 (3A)は事象情報送信処理のフローチャート、(3B)は地点登録処理のフローチャートである。 道路の模式図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)地点登録システムの構成:
(1−1)ナビゲーション端末の構成:
(1−2)地点登録システムの構成:
(2)事象情報送信処理:
(3)地点登録処理:
(4)他の実施形態:
(1)地点登録システムの構成:
図1は、本実施形態にかかる地点登録システムの構成を示すブロック図である。本実施形態における地点登録システム10は、車両Cに備えられたナビゲーション端末100と協働する。
(1−1)ナビゲーション端末の構成:
ナビゲーション端末100は道路を走行する複数の車両Cに搭載されている。ナビゲーション端末100は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部200と記録媒体300とを備え、制御部200は記録媒体300やROMに記憶されたプログラムを実行する。本実施形態において制御部200は、このプログラムの一つとしてナビゲーションプログラム210を実行する。
車両Cは、通信部220とGPS受信部410と車速センサ420とジャイロセンサ430とECU(Electronic Control Unit)440とユーザI/F部450とを備えている。通信部220は、無線通信を行うための回路にて構成され、制御部200は通信部220を制御して地点登録システム10と通信を行うことができる。GPS受信部410は、GPS衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して車両Cの現在位置を算出するための信号を制御部200に出力する。車速センサ420は、車両Cが備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。制御部200は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、車速を取得する。ジャイロセンサ430は、車両Cの水平面内の旋回についての角加速度を検出し、車両Cの向きに対応した信号を出力する。制御部200は、この信号を取得して車両Cの進行方向を取得する。
記録媒体300には、地図情報300aが記録されている。当該地図情報300aには車両Cが走行する道路上に設定されたノードの位置等を示すノードデータ、ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点の位置等を示す形状補間データ、ノード同士の連結を示すリンクデータ等が含まれている。なお、本実施形態において、リンクデータには、リンクに相当する道路区間上での車両Cの進行方向(以下、リンク方向)を示す情報が対応づけられている。リンクに相当する道路区間が3本以上接続しているノードは合流地点に相当する。リンクデータには、リンクに相当する道路区間に設けられた停止地点や信号機等を示す情報が対応付けられている。停止地点とは、法令上、一時停止が義務づけられている地点である。本実施形態において、停止地点とは、合流地点での合流に備えて一時停止するための地点であり、合流地点を終点とするリンク上における当該合流地点のすぐ手前(所定距離(例えば20m)以内)の位置に設けられている停止地点を指すこととする。なお、合流地点を終点とするリンクにおける当該合流地点の手前に必ずしも停止地点が設けられているとは限らない。
制御部200は、車速センサ420やジャイロセンサ430やGPS受信部410等の出力信号に基づいて車両Cの走行軌跡を取得するとともに、地図情報300aのノードデータやリンクデータに基づいて道路区間の形状を取得する。そして、制御部200は、車両Cの走行軌跡とマッチする形状を有する道路区間を車両Cが走行している道路区間として特定し、当該道路区間上にて車両Cの現在位置を特定する。
ECU440は、車両Cを制御するための回路である。本実施形態のECU440は、ブレーキ制御回路からブレーキペダルの踏み込み量を示す信号を取得するとともに、当該ブレーキ制御回路からアンチロックブレーキシステムが作動したことを示す信号を取得する。なお、アンチロックブレーキシステムは、進行方向においてタイヤがスリップ(ロック)していることをトリガーとして作動する。ECU440は、ナビゲーション端末100の制御部200に、ブレーキペダルの踏み込み量を示す信号とアンチロックブレーキシステムが作動したことを示す信号とを出力する。
ユーザI/F部450は、運転者の指示を入力し、また運転者に各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネルディスプレイからなる入力部を兼ねた表示部やスピーカー等の出力音の出力部を備えている。制御部200は、ナビゲーションプログラム210の機能により、ユーザI/F部450に対して車両Cの現在位置および現在位置周辺の地図を表示させることができる。すなわち、制御部200は、車両Cの現在位置を取得し、地図情報300aに基づいて現在位置周辺の地図を示す画像を生成してユーザI/F部450に対して出力する。この結果、ユーザI/F部450の表示部は、現在位置を含む地図を表示する。
ナビゲーションプログラム210は、事象情報送信部210aと注意喚起部210bとを含む。事象情報送信部210aは、注意事象が車両にて生じた地点である事象地点を示す事象情報を地点登録システム10に送信する機能を制御部200に実行させるモジュールである。本実施形態において、注意事象とは、車両Cが急制動を行ったことである。具体的に、制御部200は、ブレーキペダルの踏み込み量を示す信号をECU440から取得し、ブレーキペダルの踏み込み量が閾値以上である場合に、車両Cが急制動を行ったと判定する。また、制御部20は、アンチロックブレーキシステムが作動したことを示す信号がECU440から出力された場合に、車両Cが急制動を行ったと判定する。むろん、制御部200は、車速センサ420が示す車輪の回転速度の単位時間あたりの減少量が閾値以上となった場合に、車両Cが急制動を行っており、注意事象としての急制動が車両Cにて生じていると判定してもよい。
制御部200は、注意事象としての急制動が生じていると判断した時刻における現在位置を事象地点Zの位置として取得するとともに、当該時刻における車速を事象車速として取得する。ただし、アンチロックブレーキシステムが作動したことを示す信号がECU440から出力された場合、アンチロックブレーキシステムが作動した時刻から微小期間(例えば0.5秒)だけ前の時刻における車速(車速センサ420の出力信号に基づく車速)を事象車速として取得する。タイヤがロックした状態では、車速に応じて車輪が回転しないため、車速センサ420が正確に車速を取得できないからである。
事象情報送信部210aの機能により制御部200は、事象地点Zと事象車速とを取得すると、少なくとも事象地点Zと事象車速とを示す事象情報を生成し、当該事象情報を地点登録システム10に送信する。本実施形態において、制御部200は、事象地点Zと事象車速のほかに、注意事象が生じた時刻において車両Cが走行していた道路区間(以下、注意道路区間)および注意事象の発生時刻を示す事象情報を地点登録システム10に送信する。注意道路区間とは、注意事象が生じた時刻において車両Cが走行していたと特定されていた道路区間であり、公知のマップマッチングによって特定された道路区間である。
図2A〜2Cは、車両Cにて注意事象としての急制動が生じた道路を示す模式図である。図2A〜2Cにおいて、リンクに相当する道路区間を太線で示し、ノードNを白丸で示す。図2A〜2Cの例では、注意道路区間R1上の事象地点Zを走行している車両Cにて急制動が生じている。
注意喚起部210bの機能により制御部200は、注意事象を防止するための注意喚起をユーザI/F部450に行わせる。制御部200は、地点登録システム10から送信された注意情報を取得し、当該注意情報が示す注意喚起地点を取得する。注意喚起地点には、本発明の事象注意地点と合流注意地点とが含まれるが、事象注意地点と合流注意地点とについては後述する。制御部200は、注意喚起地点が存在する道路区間上において、注意喚起地点を車両Cが走行する場合に、注意喚起のためのメッセージ(音声または画像)をユーザI/F部450に出力させる。ここで、注意情報において、注意喚起地点に合流地点が対応付けられている場合と、注意喚起地点に停止地点が対応付けられている場合と、注意喚起地点に合流地点と停止地点とのいずれもが対応付けられていない場合とがあり得る。後述する地点登録システム10の処理によって、注意喚起地点に合流地点を対応付ける場合と、注意喚起地点に合流地点を対応付けない場合とが切り替えられる。
注意情報において注意喚起地点に合流地点が対応付けられている場合、制御部200は、合流地点との関連性を示す注意喚起のメッセージ『"Y"m先に合流地点があります、合流車両に注意して下さい』を出力させる。なお、"Y"は、注意喚起地点から合流地点までの距離を意味する。また、注意情報において注意喚起地点に停止地点が対応付けられている場合、制御部200は、停止地点との関連性を示す注意喚起のメッセージ『"F"m先に停止地点があります、合流車両に注意して下さい』を出力させる。なお、"F"は、注意喚起地点から停止地点までの距離を意味する。一方、注意情報において注意喚起地点に合流地点と停止地点とのいずれもが対応付けられていない場合、制御部200は、合流地点および停止地点との関連性を示さない注意喚起のメッセージ『車速に注意して下さい』を出力させる。
(1−2)地点登録システムの構成:
次に、地点登録システム10について説明する。
地点登録システム10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20と記録媒体30とを備えている。制御部20は、記録媒体30やROMに記録されたプログラムを実行する。さらに、地点登録システム10は通信部22を備えている。通信部22は、無線通信を行うための回路にて構成され、制御部20は通信部22を制御して車両Cと通信を行う。制御部20は、地点登録プログラム21を実行する。
地点登録プログラム21は、事象地点取得部21aと事象車速取得部21bと基準距離設定部21cと登録部21dと注意情報送信部21eとを含む。
事象地点取得部21aは、注意事象としての急制動が車両Cにて生じた事象地点Zと、当該事象地点Zが存在する道路区間である注意道路区間R1とを取得する機能を制御部20に実行させるモジュールである。具体的に、制御部20は、車両Cから送信された事象情報を取得し、当該事象情報が示す事象地点Zと注意道路区間R1とを取得する。
なお、図示しないが、制御部20は、複数の車両Cから送信された事象情報を取得できる。制御部20は、複数の事象情報のそれぞれが示す事象地点Z同士が同一の道路区間上における所定距離以内に存在する場合、これらの事象地点Zを示す事象情報を統合してもよい。例えば、制御部20は、同一の道路区間上における所定距離以内に存在する複数の事象地点Zを平均した地点を統合後の事象地点Zとして取得してもよい。この場合、制御部20は、同一の道路区間上における所定距離以内に存在する複数の事象地点Zに対応する事象車速を平均した車速を統合後の事象車速として取得すればよい。
登録部21dは、注意道路区間R1上における事象地点Zの前方にて合流道路が合流している場合に、合流道路上に合流の注意喚起を行う合流注意地点を登録する機能を制御部20に実行するモジュールである。注意道路区間R1上における事象地点Zの前方にて合流道路が合流している場合とは、注意道路区間R1の終点のノードNに対して、リンク方向が当該ノードNへと向かう方向となっている道路区間(以下、合流道路区間)が1個以上接続していることを意味する。すなわち、注意道路区間R1上における事象地点Zの前方にて合流道路が合流している場合とは、注意道路区間R1の終点のノードNに対して、当該ノードNを終点とする他の道路区間が1個以上接続していることを意味する。制御部20は、地図情報30aのリンクデータに基づいて、注意道路区間R1上における事象地点Zの前方にて合流道路が合流しているか否かを判定する。なお、地図情報30aは、ナビゲーション端末100の地図情報300aと同様である。図2Aの例では、注意道路区間R1の終点のノードNが合流地点Pとなっており、当該合流地点Pに対して、リンク方向Dが合流地点Pへと向かう方向となっている合流道路区間R2が1個接続している。
登録部21dの機能により制御部20は、注意道路区間R1上における事象地点Zの前方にて合流道路区間R2が合流している場合に、合流道路区間R2上における合流地点Pから所定距離Q手前の位置に合流注意地点Uを設定する。所定距離Qは、合流注意地点Uから合流地点Pまでの区間を走行する間に徐行(所定速度まで減速)できる距離よりも大きく設定されており、例えば合流道路区間R2の制限速度が大きいほど大きく設定されている。登録部21dの機能により制御部20は、合流注意地点Uと合流道路区間R2と合流地点Pとを対応付けて示す注意情報を生成し、注意情報DB30bに登録する。上述のように、注意情報において合流注意地点U(注意喚起地点)に合流地点Pが対応付けられている場合、当該合流注意地点Uを通過する車両Cにおいて合流地点Pとの関連性を示す注意喚起のメッセージ『"Y"m先に合流地点Pがあります、合流車両に注意して下さい』が出力されることとなる。
また、登録部21dの機能により制御部20は、注意道路区間R1における事象地点Zの前方にて合流道路区間R2が合流し、かつ、注意道路上における事象地点Zの前方にて注意事象としての急制動の原因となる停止地点Sが注意道路区間R1上に存在しない場合に、合流道路区間R2上に合流注意地点Uを登録する。その一方で、制御部20は、注意道路区間R1における事象地点Zの前方にて合流地点Pが存在していても、事象地点Zと合流地点Pとの間に停止地点Sが存在する場合には、合流道路区間R2に合流注意地点Uを登録しない。なお、運転者が停止地点Sに気付くのが遅れた場合等には急制動が行われることとなるため、停止地点Sは注意事象としての急制動の原因となる。
本実施形態において、登録部21dの機能により制御部20は、事象地点Zと合流地点Pとの間に停止地点Sが存在する場合には、合流道路区間R2に合流注意地点Uを登録しないが、注意道路区間R1上に注意事象としての急制動を防止するための注意喚起を行う事象注意地点Hを登録する。この場合、制御部20は、注意道路区間R1上に存在する事象地点Zをそのまま事象注意地点Hとして登録する。図2Bの例では、事象地点Zと合流地点Pとの間に停止地点Sが存在しており、注意道路区間R1上の事象地点Zが事象注意地点Hとして登録されている。登録部21dの機能により制御部20は、事象注意地点Hと注意道路区間R1と合流地点Pとを対応付けて示す注意情報を生成し、注意情報DB30bに登録する。上述のように、注意情報において事象注意地点H(注意喚起地点)に停止地点Sが対応付けられている場合、当該事象注意地点Hを通過する車両Cにおいて停止地点Sとの関連性を示す注意喚起のメッセージ『"F"m先に停止地点Sがあります、車速に注意して下さい』が出力されることとなる。
上述したように、注意道路区間R1上に事象注意地点Hを登録する構成において、合流道路区間R2上に合流注意地点Uを登録しようとする段階で、すでに合流道路区間R2上に事象注意地点Hが登録されている場合が想定される。図2Cの例では、合流道路区間R2上に停止地点Sが存在しており、当該停止地点Sにて停止するための急制動が過去に行われたことによって、すでに合流道路区間R2上に事象注意地点Hが登録されている。このように、注意道路区間R1上における事象地点Zの前方にて合流道路区間R2が合流し、かつ、事象注意地点Hが合流道路区間R2上に登録されている場合、登録部21dの機能により制御部20は、合流道路区間R2上に合流注意地点Uを追加登録する。この場合、制御部20は、合流道路区間R2上における事象注意地点Hよりも合流地点P側の地点(例えば、停止地点Sや、当該停止地点Sと合流地点Pとの中間地点等)に合流注意地点Uを追加登録する。登録部21dの機能により制御部20は、合流注意地点Uと合流道路区間R2と合流地点Pとを対応付けて示す注意情報を生成し、当該注意情報DB30bに追加登録する。これにより、停止地点Sを通過しても、なおも合流地点Pにおける合流に注意すべきことを運転者に認識させることができる。
以上説明した実施形態において、注意道路区間R1上の車両Cにて注意事象としての急制動が生じた場合、注意道路区間R1上の車両Cに急制動を生じさせた原因は、注意道路区間R1上の車両C自体だけでなく、注意道路区間R1に合流する合流道路区間R2上の車両Cにもある場合がある。すなわち、合流道路区間R2上の車両Cの注意道路区間R1に対する合流の仕方が原因で、注意道路区間R1上の車両Cにて急制動が生じる可能性がある。従って、注意道路区間R1上にて急制動が生じた場合に、当該注意道路区間R1に合流する合流道路区間R2上に合流の注意喚起を行う合流注意地点Uを登録することにより、注意道路区間R1上の車両Cにて急制動が生じることを防止できる。
また、急制動が生じる原因となる原因地点としての停止地点Sが注意道路区間R1上に存在する場合に、合流道路区間R2から注意道路区間R1に合流する車両Cが急制動の原因である可能性は小さいと推定できる。これに対して、急制動の原因となる停止地点Sが注意道路区間R1上に存在しない場合に、合流道路区間R2から注意道路区間R1に合流する車両Cが急制動の原因である可能性は大きいと推定できる。従って、合流道路区間R2から注意道路区間R1に合流する車両Cが原因で注意道路区間R1上の車両Cにて急制動が生じた可能性が大きい場合に、合流道路区間R2上に合流注意地点Uを登録できる。
さらに、制御部20は、注意道路区間R1上に急制動を防止するための注意喚起を行う事象注意地点Hを登録するとともに、注意道路区間R1上における事象地点の前方にて合流道路区間R2が合流し、かつ、事象注意地点Hが合流道路区間R2上に登録されている場合、合流道路区間R2上に合流注意地点Uを追加登録している。注意道路区間R1上に事象注意地点Hを登録することにより、注意道路区間R1を走行する車両Cに対して急制動を防止するための注意喚起を行うことができる。このような事象注意地点Hが合流道路区間R2上にすでに登録されている場合でも、合流の注意喚起を行う合流注意地点Uを追加できる。従って、合流道路区間R2上において、急制動を防止するための注意喚起と合流の注意喚起とを双方とも行うことができる。
(2)事象情報送信処理:
次に、車両Cにて実行される事象情報送信処理について説明する。事象情報送信処理は、所定の時間周期または走行距離周期ごとに実行される処理である。まず、ナビゲーション端末100の制御部200は、車両情報を取得する(ステップS100)。車両情報とは、車両Cに注意事象としての急制動が生じているか否かを判定するための情報である。具体的に、アンチロックブレーキシステムが作動有無と、ブレーキペダルの踏み込み量とを車両情報として取得する。
次に、事象情報送信部210aの機能により制御部200は、車両Cにて注意事象としての急制動が生じているか否かを判定する(ステップS110)。具体的に、制御部200は、ブレーキペダルの踏み込み量が閾値以上であることと、アンチロックブレーキシステムが作動していることとのいずれかが生じているか否かを判定する。
車両Cにて急制動が生じていると判定しなかった場合(ステップS110:N)、制御部200は、事象情報送信処理の最初(ステップS100)にリターンする。すなわち、次の周期にて車両情報が取得されるまで待機する。
一方、車両Cにて急制動が生じていると判定した場合(ステップS110:Y)、制御部200は、事象地点と事象車速とを取得する(ステップS120)。具体的に、制御部200は、車両Cにて注意事象としての急制動が生じていると判定した時刻における現在位置を事象地点Zとして取得する。また、ブレーキペダルの踏み込み量が閾値以上である場合、制御部200は、現在における車速を事象車速として取得する。一方、アンチロックブレーキシステムが作動した場合、制御部200は、現在から微小期間(例えば0.5秒)だけ前の時刻における車速を事象車速として取得する。
次に、事象情報送信部210aの機能により制御部200は、事象情報を生成する(ステップS130)。事象情報とは、事象地点Zと、事象車速と、事象地点Zが存在する注意道路区間R1とを対応付けて示す情報である。次に、事象情報送信部210aの機能により制御部200は、事象情報を地点登録システム10に送信する(ステップS140)。以上説明した事象情報送信処理が道路上を走行する各車両Cにて実行されることにより、地点登録システム10は事象情報を収集することができる。
(3)地点登録処理:
次に、地点登録システム10にて実行される地点登録処理について説明する。地点登録処理は、事象情報が示す事象地点Zにて生じた急制動が注意道路区間R1上の停止地点Sを原因とする場合、注意道路区間R1上に事象注意地点Hを登録し、事象情報が示す事象地点Zにて生じた急制動が当該事象地点Zの前方にて合流する合流車両を原因とする場合、合流道路区間R2上に合流注意地点Uを登録する処理である。地点登録処理は、事象情報が所定数蓄積されるごとに実行されてもよいし、所定の時間周期(例えば1日)ごとに実行されてもよい。
まず、事象地点取得部21aと事象車速取得部21bとの機能により制御部20は、事象地点と事象車速とを取得する(ステップS200)。すなわち、制御部20は、処理対象の事象情報を取得し、当該事象情報が示す事象地点と事象車速とを取得する。
次に、登録部21dの機能により制御部20は、事象地点Zの前方に合流地点Pがあるか否かを判定する(ステップS210)。具体的に、制御部20は、地図情報30aを参照することにより、事象地点Zが存在する注意道路区間R1上の終点のノードNに対して、リンク方向Dが当該ノードNに向かう方向となっている道路区間が1個以上接続しているか否かを判定する。注意道路区間R1上の終点のノードNに対して、リンク方向Dが当該ノードNに向かう方向となっている道路区間が1個以上接続している場合、当該ノードNが合流地点Pであり、事象地点Zの前方に合流地点Pが存在することを意味する。
事象地点Zの前方に合流地点Pがあると判定された場合(ステップS210:Y)、基準距離設定部21cの機能により制御部20は、事象地点Zから合流地点Pまでの残距離Tを取得する(ステップS220)。残距離Tとは、注意道路区間R1上における事象地点Zから合流地点Pまでの道なりの距離であってもよいし、事象地点Zから合流地点Pまでの直線距離であってもよい。
次に、基準距離設定部21cの機能により制御部20は、停止距離Kを基準距離として設定する(ステップS230)。停止距離Kとは、事象車速を初速として所定減速度Gで減速した場合に、車両Cが停止するまでに走行する距離である。制御部20は、初速としての事象車速から単位時間ごとに所定減速度Gずつ減少する速度関数を、車速が0となる時刻までの積分期間について積分することにより停止距離Kを取得する。停止距離Kは、事象車速が大きいほど大きくなる。所定減速度Gは、車両Cにて生じ得る最大の減速度に相当する値(例えば最大の減速度に係数(0.9等)を乗じた値)に設定されている。所定減速度Gは、平均的な車両Cの制動性能に応じて設定され、平均的な車両Cにおいてタイヤのスリップ(ロック)が生じない減速度の上限値が所定減速度Gとして設定されている。また、所定減速度Gは、平均的な運転者の制動履歴に応じて設定されてもよく、例えば制動履歴における最大の減速度に基づいて設定されてもよい。図2Dは、車速のグラフである。図2Dの横軸は車両Cの位置を示し、縦軸は車速を示す。図2Dに示すように、事象地点Zにおける実際の車速Wである事象車速から所定減速度Gで減速した場合に、事象地点Zから車速が0となる地点までの距離が停止距離Kとなっている。
次に、基準距離設定部21cの機能により制御部20は、事象地点Zから合流地点Pまでの残距離Tが基準距離以内であるか否かを判定する(ステップS240)。残距離Tが基準距離としての停止距離K以内であることは、事象地点Zから所定減速度Gで減速しても、合流地点Pまでに停止できない事象地点Zにて急制動が生じたことを意味する。つまり、残距離Tが基準距離以内である場合、合流地点Pまでに停止しようとしたことが原因で注意事象としての急制動が生じたと見なすことができる。
事象地点Zから合流地点Pまでの残距離Tが基準距離以内であると判定した場合(ステップS240:Y)、登録部21dの機能により制御部20は、注意道路区間R1上における事象地点Zと合流地点Pとの間に停止地点Sが存在するか否かを判定する(ステップS250)。注意道路区間R1上における事象地点Zと合流地点Pとの間に停止地点Sが存在すると判定しなかった場合(ステップS250:N)、登録部21dの機能により制御部20は、合流地点Pを対応付けて合流道路区間R2上に合流注意地点Uを登録する(ステップS260)。すなわち、制御部20は、合流注意地点Uと合流道路区間R2と合流地点Pとを対応付けて示す注意情報を生成し、注意情報DB30bに登録する。
上述のように、残距離Tが基準距離以内である場合、合流地点Pまでに停止しようとしたことが原因で注意事象としての急制動が生じたと見なすことができる。さらに、注意道路区間R1上における事象地点Zと合流地点Pとの間に停止地点Sが存在しない場合、当該急制動は、合流地点Pの手前の停止地点Sにて停止するために行なわれたものではなく、合流地点Pにて合流してくる他車両を原因として行われたものと推定できる。従って、合流道路区間R2上に合流注意地点Uを登録することにより、合流道路区間R2から合流地点Pにて合流してくる車両Cに合流の注意喚起をすることができる。すなわち、合流道路区間R2上の合流注意地点Uを通過する車両Cにおいて、『"Y"m先に合流地点があります、合流車両に注意して下さい』を出力させることができる。これにより、合流道路区間R2から合流する車両に慎重な合流を促すことができ、注意道路区間R1上における急制動を防止できる。
なお、図2Aに示すように、合流注意地点Uは、合流道路区間R2上における合流地点Pから所定距離Qだけ離れた地点に登録される。ただし、図2Cに示すように、合流道路区間R2上に、すでに事象注意地点Hが登録されている場合、制御部20は、停止地点Sと合流地点Pとの間に合流注意地点Uを追加登録する。この場合、制御部20は、合流道路区間R2上における事象注意地点Hよりも合流地点P側にある停止地点Sに合流注意地点Uを追加登録する。これにより、停止地点Sを通過しても、なおも合流地点Pにおける合流に注意すべきことを運転者に認識させることができる。
一方、注意道路区間R1上における事象地点Zと合流地点Pとの間に停止地点Sが存在すると判定した場合(ステップS250:Y)、登録部21dの機能により制御部20は、停止地点Sを対応付けて注意道路区間R1上に事象注意地点Hを登録する(ステップS270)。すなわち、制御部20は、事象注意地点Hと注意道路区間R1と停止地点Sとを対応付けて示す注意情報を生成し、注意情報DB30bに登録する。なお、制御部20は、事象地点Zをそのまま事象注意地点Hとして登録する。
上述のように、残距離Tが基準距離以内である場合、合流地点Pまでに停止しようとしたことが原因で注意事象としての急制動が生じたと見なすことができる。なお、事象地点Zと合流地点Pとの間に存在する停止地点Sとは、合流地点Pにおける合流に備えるための停止地点Sである可能性が高い。従って、停止地点Sと合流地点Pとはほぼ同一位置に存在すると見なすことができる。そのため、残距離Tが基準距離以内であり、かつ、注意道路区間R1上における事象地点Zと合流地点Pとの間に停止地点Sが存在する場合、合流地点Pとほぼ同一位置の停止地点Sまでに停止しようとしたことが原因で注意事象としての急制動が生じたと見なすことができる。
このような場合に、注意道路区間R1上に事象注意地点Hを登録することにより、注意道路区間R1上を走行する車両Cにて停止地点Sの注意喚起をすることができる。すなわち、注意道路区間R1上の事象注意地点Hを通過する車両Cにおいて、停止地点Sとの関連性を示す注意喚起のメッセージ『"F"m先に停止地点Sがあります、車速に注意して下さい』を出力させることができる。
事象地点Zの前方に合流地点Pがあると判定されなかった場合(ステップS210:N)、または、残距離Tが基準距離以内であると判定されなかった場合(ステップS240:N)、登録部21dの機能により制御部20は、注意道路区間R1上における事象地点Zに事象注意地点Hを登録する(ステップS280)。すなわち、制御部20は、事象注意地点Hと注意道路区間R1とを対応付けて示し、事象注意地点Hに対して停止地点Sと合流地点Pのいずれもが対応付けられていない注意情報を生成し、注意情報DB30bに登録する。
上述のように、残距離Tが基準距離以内でない場合、合流地点Pおよび当該合流地点Pのすぐ手前に設けられ得る停止地点Sのいずれとも無関係に急制動が行われたものと推定できる。また、事象地点Zの前方に合流地点Pがそもそも存在しない場合も、合流地点Pおよび当該合流地点Pのすぐ手前に設けられ得る停止地点Sのいずれとも無関係に急制動が行われたものと推定できる。このような場合に、停止地点Sと合流地点Pとのいずれも対応付けることなく事象注意地点Hを登録することにより、合流地点および停止地点との関連性を示さない注意喚起のメッセージ『車速に注意して下さい』を出力させることができる。
(4)他の実施形態:
合流道路は、注意道路へと車両が出る施設であってもよい。図4は、注意道路区間R1上の事象地点Zの前方の合流地点Pにおいて、車両Cが合流できる合流道路区間R2としての駐車施設が存在する様子を示す。登録部21dの機能により制御部20は、合流道路区間R2としての駐車施設全体を合流注意地点Uとして登録する。注意喚起部210bの機能により制御部200は、合流注意地点Uとして登録された駐車施設にて車両Cの電源(ACC等)がONとなった場合、駐車施設内における車両Cの位置にかかわらず、注意喚起のメッセージ『合流に注意して下さい』を出力させる。これにより、駐車施設から注意道路区間R1へと出ようとする車両Cにおいて合流の注意を喚起できる。なお、駐車施設によっては、駐車施設から道路へと出るための出口通路Jが定められている場合もある。このような場合、登録部21dの機能により制御部20は、出口通路J上に合流注意地点Uを登録してもよい。
前記実施形態では、事象車速に応じて基準距離を設定したが、制御部20は、基準距離を一定の距離に設定してもよい。また、合流地点Pにて渋滞が生じている場合、車両Cが停止すべき地点は渋滞の末尾まで後退することとなる。従って、制御部20は、合流地点Pにて渋滞が生じている場合、合流地点Pにて渋滞が生じていない場合よりも、基準距離を大きく設定してもよい。また、前記実施形態では車両Cから通信を介して事象情報を取得する地点登録システム10にて注意喚起地点U,Hを登録する構成を採用したが、車両Cにおいて注意喚起地点U,Hを登録する地点登録処理が実行されてもよい。むろん、注意情報DB30bに記録された注意情報は、逐次、車両Cに送信されなくてもよく、注意情報DB30bが車両Cのナビゲーション端末10にインストールされてもよい。
前記実施形態において、制御部20は、事象地点Zに基づいて合流注意地点Uまたは事象注意地点Hを登録するようにしたが、事象地点Zに基づいて事象注意地点Hを登録する構成を省略してもよい。すなわち、本発明は、少なくとも合流注意地点Uが登録される構成であればよい。また、制御部20は、単一の事象地点Zに基づいて、合流道路区間R2上に合流注意地点Uを登録するとともに、注意道路区間R1上に事象注意地点Hを登録してもよい。これにより、合流道路区間R2上の車両Cと注意道路区間R1上の車両Cの双方において、合流の注意喚起を行うことができる。また、合流道路区間R2が一般道路から高速道路に合流する道路である場合、制御部20は、当該合流道路区間R2に合流注意地点Uを登録しないようにしてもよい。これにより、高速道路に合流するしようとする車両Cにおいて合流の注意喚起を行うことによって、本来行うべき加速が妨げられることを防止できる。むろん、合流道路区間R2が一般道路から高速道路に合流する道路である場合、制御部20は、当該合流道路区間R2に加速すべきことを注意喚起する合流注意地点Uを登録してもよい。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。事象地点取得手段は、注意事象が車両にて生じた事象地点と、当該事象地点が存在する道路である注意道路とを取得すればよく、事象地点として前記実施形態と異なる注意事象が生じた地点を取得してもよい。すなわち、注意事象は、合流地点の手前にて生じ得る事象であればよく、車両が急旋回を行ったことであってもよいし、車両が前方の車両に対して所定距離以内に接近したことであってもよい。また、注意事象は、車両にて警音器が作動したことであってもよい。事象地点取得手段は、注意事象が生じるごとに車両から送信された事象情報に基づいて事象地点を取得しなくてもよく、車両から事象情報が送信されるタイミングも特に限定されない。むろん、事象情報は車両から直接送信されなくてもよく、車両と通信可能な他のサーバから事象情報を取得してもよい。また、注意事象が生じた車両にて当該注意事象が生じたことを検出してもよいし、道路上を走行する車両が他の車両にて注意事象が生じたことを検出してもよいし、道路上に設定された各種感知器が車両にて注意事象が生じたことを検出してもよい。事象地点とは、注意事象が生じた地点であればよく、車両にて注意事象が生じたことを検出した時刻における車両の現在位置であってもよい。注意道路とは、注意事象の発生時刻において車両が走行していた道路であり、当該発生時刻において公知のマップマッチングによって特定されていた道路であってもよい。
登録手段は、注意道路上における事象地点の前方にて合流道路が合流している場合に、合流道路上に合流の注意喚起を行う合流注意地点を登録すればよく、合流の注意喚起が効果的に行われる地点に合流注意地点を登録するのが望ましい。例えば、合流地点から所定距離手前の位置に合流注意地点を登録してもよい。所定距離は、合流注意地点から合流地点までの区間を走行する間に徐行(所定速度まで減速)できる距離よりも大きく設定されてもよい。
また、登録手段は、注意道路上における事象地点の前方にて合流道路が合流し、かつ、注意道路上における事象地点の前方にて注意事象の原因となる原因地点が注意道路上に存在しない場合に、合流道路上に合流注意地点を登録してもよい。注意事象が生じる原因となる原因地点が注意道路上に存在する場合に、注意道路上の事象地点の前方にて合流道路から合流してくる車両が注意事象の原因である可能性は小さいと推定できる。これに対して、注意事象の原因となる原因地点が注意道路上に存在しない場合に、注意道路上の事象地点の前方にて合流道路から合流してくる車両が注意事象の原因である可能性は大きいと推定できる。従って、注意道路上の事象地点の前方にて合流道路から合流してくる車両が原因で注意道路上の車両にて注意事象が生じた可能性が大きい場合に、合流道路上に合流注意地点を登録できる。原因地点とは、注意事象の原因となる地点であればよく、合流道路から合流する車両が原因で生じる事象と同一または類似の事象を生じさせる原因となる地点であればよい。例えば、合流道路から合流する車両が原因で注意事象として急制動や急旋回が生じる場合には、注意道路上の車両にて急制動や急旋回を生じさせる地点を原因地点とすればよい。
さらに、登録手段は、注意道路上に注意事象を防止するための注意喚起を行う事象注意地点を登録するとともに、注意道路上における事象地点の前方にて合流道路が合流し、かつ、事象注意地点が合流道路上に登録されている場合、合流道路上に合流注意地点を追加登録してもよい。注意道路上に事象注意地点を登録することにより、注意道路を走行する車両において注意事象を防止するための注意喚起を行うことができる。このような事象注意地点が合流道路上にすでに登録されている場合でも、合流の注意喚起を行う合流注意地点を追加できる。従って、合流道路上において、注意事象を防止するための注意喚起と合流の注意喚起とを双方とも行うことができる。
また、合流道路は、注意道路へと車両が出る施設であってもよい。この場合、施設から注意道路へと出ようとする車両において合流の注意を喚起できる。合流道路が施設である場合、登録手段は、施設内の地点に合流注意点を登録すればよい。
さらに、本発明のように、合流道路上に合流注意地点を登録する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような装置を備えたナビゲーションシステム、走行履歴情報の管理システムや方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…地点登録システム、20…制御部、21…地点登録プログラム、21a…事象地点取得部、21b…事象車速取得部、21c…基準距離設定部、21d…登録部、21e…注意情報送信部、22…通信部、30…記録媒体、30a…地図情報、30b…注意情報DB、100…ナビゲーション端末、200…制御部、210…ナビゲーションプログラム、210a…事象情報送信部、210b…注意喚起部、220…通信部、300…記録媒体、300a…地図情報、410…受信部、420…車速センサ、430…ジャイロセンサ、450…ユーザI/F部、C…車両、D…リンク方向、G…所定減速度、H…事象注意地点、J…出口通路、K…停止距離、N…ノード、P…合流地点、Q…所定距離、R1…注意道路区間、R2…合流道路区間、S…停止地点、T…残距離、U…合流注意地点、W…車速、Z…事象地点。

Claims (6)

  1. 注意事象が車両にて生じた事象地点と、当該事象地点が存在する道路である注意道路とを取得する事象地点取得手段と、
    前記注意道路上における前記事象地点の前方にて合流道路が合流している場合に、前記合流道路上に合流の注意喚起を行う合流注意地点を登録する登録手段と、
    を備える地点登録システム。
  2. 前記登録手段は、前記注意道路上における前記事象地点の前方にて前記合流道路が合流し、かつ、前記注意道路上における前記事象地点の前方にて前記注意事象の原因となる原因地点が前記注意道路上に存在しない場合に、前記合流道路上に前記合流注意地点を登録する、
    請求項1に記載の地点登録システム。
  3. 前記登録手段は、
    前記注意道路上に前記注意事象を防止するための注意喚起を行う事象注意地点を登録するとともに、
    前記注意道路上における前記事象地点の前方にて前記合流道路が合流し、かつ、前記事象注意地点が前記合流道路上に登録されている場合、前記合流道路上に前記合流注意地点を追加登録する、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の地点登録システム。
  4. 前記合流道路は、前記注意道路へと前記車両が出る施設である、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の地点登録システム。
  5. 注意事象が車両にて生じた事象地点と、当該事象地点が存在する道路である注意道路とを取得する事象地点取得工程と、
    前記注意道路上における前記事象地点の前方にて合流道路が合流している場合に、前記合流道路上に合流の注意喚起を行う合流注意地点を登録する登録工程と、
    を含む地点登録方法。
  6. 注意事象が車両にて生じた事象地点と、当該事象地点が存在する道路である注意道路とを取得する事象地点取得機能と、
    前記注意道路上における前記事象地点の前方にて合流道路が合流している場合に、前記合流道路上に合流の注意喚起を行う合流注意地点を登録する登録機能と、
    をコンピュータに実行させる地点登録プログラム。
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