JP2015067001A - 鉄道車両用引戸の引込防止機構 - Google Patents

鉄道車両用引戸の引込防止機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2015067001A
JP2015067001A JP2013200508A JP2013200508A JP2015067001A JP 2015067001 A JP2015067001 A JP 2015067001A JP 2013200508 A JP2013200508 A JP 2013200508A JP 2013200508 A JP2013200508 A JP 2013200508A JP 2015067001 A JP2015067001 A JP 2015067001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding door
protective material
door
urging
pocket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013200508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6198309B2 (ja
Inventor
稔 塗井
Minoru Nurii
稔 塗井
寺村 弘
Hiroshi Teramura
弘 寺村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinki Sharyo Co Ltd
Original Assignee
Kinki Sharyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinki Sharyo Co Ltd filed Critical Kinki Sharyo Co Ltd
Priority to JP2013200508A priority Critical patent/JP6198309B2/ja
Publication of JP2015067001A publication Critical patent/JP2015067001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6198309B2 publication Critical patent/JP6198309B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

【課題】戸袋の開口部と引戸との隙間での引込の問題を抑制し、保護材と引戸との干渉を抑制し、引戸に傷がつくことや引戸が破損するおそれを抑制する。
【解決手段】引込防止機構20は、戸袋10に対して可動である追従部50と、引戸側Y1に追従部50を付勢する付勢部40と、を備える。追従部50は、ベース部60と、ベース部60に取り付けられるコマ部70と、ベース部60に取り付けられる保護材80と、を備える。コマ部70は、引戸5に接触し、引戸開閉方向Xおよび引戸直交方向Yに直交する回転軸(70a)を中心にベース部60に対して回転自在であり、かつ、引戸上下方向Zから見て外周が円形の部材である。保護材80は、引戸5との間に隙間S2を開けて配置される。保護材80は、コマ部70の引戸直交方向Yの変位と同じ変位だけ引戸直交方向Yに移動するように、ベース部60を介してコマ部70に連結される。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両用引戸の引込防止機構に関する。
従来より、鉄道車両用の引戸を備える引戸装置がある(例えば特許文献1など)。特許文献1の図2に記載の引戸装置には、戸袋(50)と引戸(60)との隙間を塞ぐように配置された保護材(70)がある。この保護材は、戸袋と引戸との隙間への引込みの問題の抑制を図ったものである。上記引込みの問題とは、引戸が開く時に、戸袋と引戸との隙間の周辺に存在する物(人や衣服など)が、戸袋内に引き込まれる問題である。
特開2013−49360号公報
特許文献1に記載の技術には、引戸と保護材との隙間(隙間Sとする)が大きすぎる問題が生じるおそれや、この隙間Sがなくなる問題が生じるおそれがある。これらの問題の詳細は以下の通りである。
引戸は、引戸の開閉方向(引戸開閉方向)だけでなく、引戸に直交する方向(引戸直交方向)にも移動する場合がある。例えば、引戸は、乗客に押されたり、開閉時のガタ等により、引戸直交方向に移動する(振れる)。また例えば、引戸には、引戸直交方向に駆動されるもの(例えばプラグドアなど)がある。引戸が引戸直交方向に移動すると、保護材と戸袋との隙間Sの大きさが変わる。また、この隙間Sの大きさは、上記引込みの問題を抑制できる程度に、かつ、引戸の開閉時に引戸と保護材とが接触しない程度に、可能な限り小さく設定(調整)される。
ここで、隙間Sの大きさが最小のときを基準として、隙間Sの大きさが設定されるとする。すると、引戸が引戸直交方向に移動すると、隙間Sの大きさが大きくなりすぎることにより、引込みの問題が生じやすくなるおそれがある。一方、隙間Sの大きさが最大のときを基準として、隙間Sの大きさが設定されるとする。すると、引戸が引戸直交方向に移動すると、隙間Sがなくなり、保護材と引戸とが干渉(接触)するおそれがある。この干渉により、問題(例えば騒音、また例えばプラグドア等の場合は引戸が閉まらない等)が生じるおそれがある。
また、保護材を含む引込防止機構の一部が引戸に接触する場合(詳細は後述)、引戸に傷がつき、場合によっては引戸が破損する問題がある。
そこで本発明は、戸袋の開口部と引戸との隙間での引込みの問題を抑制でき、保護材と引戸との干渉を抑制でき、引戸に傷がつくことや引戸が破損するおそれを抑制できる、鉄道車両用引戸の引込防止機構を提供することを目的とする。
本発明の鉄道車両用引戸の引込防止機構は、鉄道車両用の引戸と、前記引戸を収納可能な戸袋と、の間に設けられる。引込防止機構は、前記戸袋の内面と前記引戸との間に設けられ前記戸袋に対して可動である追従部と、前記戸袋の前記内面から前記引戸に向かう向きに前記追従部を付勢する付勢部と、を備える。前記追従部は、ベース部と、前記ベース部に取り付けられるコマ部と、前記ベース部に取り付けられ、前記戸袋の開口部と前記引戸との隙間を塞ぐように配置される保護材と、を備える。前記コマ部は、前記引戸に接触する。前記コマ部は、引戸上下方向と平行な回転軸を中心に前記ベース部に対して回転自在であり、かつ、引戸上下方向から見て外周が円形の部材である。前記保護材は、前記引戸との間に隙間を開けて配置される。前記保護材は、前記コマ部の引戸直交方向の変位と同じ変位だけ前記保護材が引戸直交方向に移動するように、前記ベース部を介して前記コマ部に連結される。
上記構成により、戸袋の開口部と引戸との隙間での引込の問題を抑制でき、保護材と引戸との干渉を抑制でき、引戸に傷がつくことや引戸が破損するおそれを抑制できる。
引戸装置1を引戸開閉方向Xから見た図である。 図1に示す引戸装置1を上から見た断面図である。 付勢部40が縮んだ状態を示す図2相当図である。 図3に示す引込防止機構20の片側断面図である。 (a)〜(c):図4に示す付勢部40の変形例を示す図である。
図1〜図4を参照して、図1に示す引込防止機構20を備える引戸装置1について説明する。
引戸装置1は、図2に示すように、引戸5と、引戸5を収納可能な戸袋10と、引込防止機構20と、を備える。
引戸5(鉄道車両用引戸)は、鉄道車両(以下「車両」)に設けられる。引戸5は、例えば車両の内外を仕切り、また例えば車両の内部を仕切る。車両の内外を仕切る引戸5には、例えば次の[種類A]や[種類B]のものがあり、車両の内部を仕切る引戸5には、例えば次の[種類C]のものがある。[種類A]乗客等が車両に乗降するための側出入口に設けられるもの。[種類B]車両連結部の貫通路の出入口に設けられるもの。[種類C]客室とデッキ(出入台)との出入口に設けられるもの。上記[種類A]の引戸5は、例えば側出入口の開口幅に応じて、1か所の側出入口あたり1枚や2枚設けられる。上記[種類A]の引戸5は、車両の長手方向に開閉する。上記[種類A]の引戸5は、主に車掌の開閉操作により開閉し、乗客のボタン操作により開閉する場合もある。上記[種類B]や[種類C]の引戸5は、車両の幅方向に開閉する。上記[種類B]や[種類C]の引戸5は、例えば通行者の手動での開閉動作により開閉し、また例えばセンサーが通行者を検知したときに自動で開閉する。引戸5には「開状態」と「閉状態」とがある。開状態の引戸5の全体(又はほぼ全体)は、戸袋10内に収納される。閉状態の引戸5の大部分は、戸袋10外に配置される。引戸5は、平面状であり、板状である。引戸5の一部や全部は、曲面状でもよい(図示なし)。図1に示すように、引戸5は、例えば上吊り式である。
この引戸5に関する方向を次のように定義する。図2に示すように、引戸5の開閉方向を引戸開閉方向Xとする。引戸開閉方向Xは、板状の引戸5の厚さ方向に直交し、かつ、水平方向と平行である。引戸開閉方向Xにおいて、引戸5が閉状態から開状態になるときの引戸5の移動の向きを開側X1とし、その逆側を閉側X2とする。板状の引戸5の厚さ方向を引戸直交方向Yとする。引戸直交方向Yは、戸袋10の内面12b(後述)(引込防止機構20が取り付けられる内面12b)と引戸5とが対向する方向である。引戸直交方向Yにおいて、戸袋10の内面12bから引戸5に向かう向きを引戸側Y1とし、その逆側を戸袋内面側Y2とする。引戸開閉方向Xおよび引戸直交方向Yそれぞれに直交する方向を引戸上下方向Zとする。例えば、引戸5が平面状、かつ、引戸直交方向Yが水平方向と平行の場合、引戸上下方向Zは鉛直方向である。また例えば、引戸5が曲面状部分を有する場合、この曲面状部分における引戸上下方向Zは、引戸開閉方向Xに直交する方向かつ曲面の接線方向である。
この引戸5は、引戸直交方向Yに移動する場合がある。引戸5の引戸直交方向Yへの移動は、例えば次の[α]によるものであり、また例えば[β]によるものである。[α]引戸直交方向Yの遊び。例えば、引戸5は、乗客により引戸直交方向Yに押されることで、引戸直交方向Yに移動する。また例えば、引戸5の開閉時のガタにより、引戸5が引戸直交方向Yに移動する。[β]引戸直交方向Yに引戸5が駆動される構成。引戸直交方向Yへの引戸5の駆動は、例えば次の[βー1]及び[β−2]のように行われる。[βー1]例えば引戸開閉方向Xに対して傾いて設けられたレール等により、引戸開閉方向Xに引戸5が駆動されるのと同時に、引戸直交方向Yに引戸5が駆動される。[β−2]プラグドアの構成により、引戸5が引戸直交方向Yに駆動される。さらに詳しくは、引戸5が開状態から閉状態になる際に、最も閉側X2の位置まで引戸5が移動した後、アクチュエータ(シリンダ等)により引戸5が引戸直交方向Yに押され、引戸5が車両構体に押し付けられる。
戸袋10は、引戸5を収納可能である。戸袋10は、開状態の引戸5を周囲から覆う。引戸5が車両の内外を仕切るものである場合、戸袋10は、内装材側戸袋11と、構体側戸袋16と、で構成される。引戸5が車両の内部を仕切るものである場合、戸袋10は、2つの内装材側戸袋(11)により構成される(図示なし)。以下では、引戸5が車両の内外を仕切るものである場合について説明する。
内装材側戸袋11は、車両の内装材の一部により構成される。内装材側戸袋11は、壁面部12と、カバー部13と、を備える。
壁面部12は、車両の内部の壁面を構成する。壁面部12は、引戸直交方向Yに直交する板状である。壁面部12は、引戸直交方向Yに突出する段差12aを備えてもよい。壁面部12は、内面12bを備える。
内面12bは、内装材側戸袋11のうち、引戸5が開状態のとき(戸袋10に引戸5が収納された状態のとき)に引戸5と対向する面である。内面12bは、壁面部12の引戸側Y1の面である。
カバー部13は、戸袋10の内部を覆い、引込防止機構20の一部を覆う。カバー部13は、内装材側戸袋11の閉側X2端部に設けられる。カバー部13は、壁面部12の閉側X2端部から、引戸側Y1に延びる。カバー部13は、引戸開閉方向Xに直交する板状である。カバー部13は、開口部13aを備える。
開口部13aは、戸袋10に対して引戸5を出入り可能とする部分である。開口部13aは、戸袋10の、閉側X2端部かつ引戸側Y1端部に形成される。開口部13aは、カバー部13の引戸側Y1端部に形成される。開口部13aと引戸5との間の隙間を隙間S1とする。
構体側戸袋16は、車両の側面を構成する車両構体の一部により構成される。構体側戸袋16は、内装材側戸袋11と同様の構成を備える。構体側戸袋16の、壁面部17、内面17b、カバー部18、及び開口部18aは、内装材側戸袋11の、壁面部12、内面12b、カバー部13、及び開口部13aに対応する。なお、図1では、構体側戸袋16を省略している。
引込防止機構20(鉄道車両用引戸の引込防止機構)は、図2に示すように、隙間S1での引込みを防止するための機構である。上記「引込み」とは、引戸5が開くとき(開側X1に移動するとき)、隙間S1周辺の物が、隙間S1から戸袋10内に引戸5と共に引き込まれることである。上記「隙間S1周辺の物」には、人の一部(例えば指)や人の所有物(例えば衣服や手荷物)等がある。引込防止機構20は、引戸5と戸袋10との間に設けられる。引込防止機構20は、引戸5と、内装材側戸袋11の内面12bと、の間に設けられる。引込防止機構20は、引戸5と、構体側戸袋16と、の間に設けられてもよい(図示なし)。以下では、引戸5と内装材側戸袋11との間に引込防止機構20が設けられる場合について説明する。引込防止機構20は、戸袋10の(壁面部12の)閉側X2端部の近傍に配置され、戸袋10の(壁面部12の)閉側X2端部よりも開側X1に配置される。引込防止機構20は、カバー部13の近傍に配置され、カバー部13よりも開側X1に配置される。
この引込防止機構20は、図1に示すように、第一機構21と第二機構121との2つの機構を備える。引込防止機構20は、3つ以上の機構を備えてもよい(図示なし)。第一機構21と第二機構121とは、引戸上下方向Zに互いに間隔を開けて設けられる(但し、後述する保護材取付部65・165及び保護材80・180を除く)。第一機構21と第二機構121とは同様の構成を備える。以下では、第一機構21について説明し、第二機構121の詳細な説明は省略する。
第一機構21は、引戸5の上端部の近傍に配置される。第一機構21は、図4に示すように、中心軸21aを有する。第一機構21は、中心軸21aを軸とする回転対称の形状を有する(後述する保護材取付部65及び保護材80を除く)。図2に示すように、第一機構21は、固定部30と、付勢部40と、追従部50と、を備える。
固定部30は、戸袋10の内面12bに固定される。固定部30は、内面12bから引戸側Y1に突出するように設けられる(配置される)。固定部30は、例えばボス状(又は略ボス状)である。図4に示すように、固定部30は、板状部31と、筒状部33と、を備える。
板状部31は、内面12bに取り付けられる。板状部31は、例えばビス(図示なし)等により内面12bに固定される。板状部31は、内面12bと平行に配置される。板状部31は、例えば2枚の板で構成される(1枚や3枚以上の板で構成されてもよい)。板状部31は、中心軸21a方向から見たとき、例えば円形であり、また例えば多角形である。上記多角形は、例えば四角形であり、また例えば辺の数が3又は5以上の多角形でもよい(以下の「多角形」について同様)。板状部31は、ビス差込孔31aと、付勢部配置孔31bと、を備える。ビス差込孔31aは、上記ビス(図示なし)を差込可能な孔である。付勢部配置孔31bは、内側に付勢部40が配置される孔である。付勢部配置孔31bは、板状部31の中央部(中心軸21a方向から見た中央部)に形成(配置)される。
筒状部33は、固定部30に対する追従部50の(後述する差込部61aの)引戸直交方向Yへの移動をガイドする部分である。筒状部33は、板状部31を介して、戸袋10の内面12bに固定される。筒状部33は、内面12bから(板状部31から)引戸側Y1に突出する。筒状部33の軸方向は、引戸直交方向Yである。筒状部33の中心軸は、中心軸21aと一致する。筒状部33は、例えば円筒状である(中心軸21a方向から見たとき筒状部33は円形である)。また例えば、筒状部33は角筒である(中心軸21aから見たとき筒状部33は多角形である)。筒状部33が角筒の場合、固定部30に対する追従部50の回転(中心軸21aを回転軸とする回転)を規制できる。筒状部33の形状は、全体として筒状(略筒状)であればよい。中心軸21a方向から見た筒状部33の形状は、完全に閉じた形状でなくてもよく、例えばC字状などでもよい。
付勢部40は、図2及び図3に示すように、引戸側Y1(戸袋10の内面12bから引戸5に向かう向き)に、追従部50を付勢する。付勢部40による付勢力は、例えば接触力(弾性力など)であり、また例えば遠隔力(磁力など)でもよい。付勢部40は、例えば、ばね(バネ部)により構成され、例えばコイルばねにより構成される。ばねである付勢部40は、引戸直交方向Yに弾性変形(伸縮、作動)可能である。図2に、内面12bと追従部50との距離(引戸直交方向Yにおける距離)が最大の状態、具体的には、ばねである付勢部40が引戸直交方向Yに最も伸びた状態を示す。図3に、内面12bと追従部50との距離(引戸直交方向Yにおける距離)が最小の状態、具体的には、ばねである付勢部40が引戸直交方向Yに最も圧縮された状態を示す。以下では、付勢部40がコイルばねの場合について説明する。
この付勢部40は、図4に示すように、筒状部33と同軸に設けられ、差込部61a(後述)と同軸に設けられる。付勢部40の中心軸は、中心軸21aと一致する。付勢部40の戸袋内面側Y2端部は、内面12bに対して取り付けられる(内面12bに接触する)。付勢部40の戸袋内面側Y2端部は、固定部30に接触してもよい(固定部30に付勢部配置孔31bがない場合など(図示なし))。付勢部40の引戸側Y1端部は、追従部50に取り付けられる。付勢部40(の少なくとも一部)は、筒状部33の内部(筒状部33に対して中心軸21a側)に配置される。なお、付勢部40は、筒状部33の外部に設けられてもよい(図示なし)。例えば、付勢部40は、筒状部33の外部、かつ、筒状部33と同軸に設けられてもよい(図示なし)。また例えば、付勢部40は、筒状部33の外部、かつ、筒状部33と同軸でない位置に設けられてもよい(図示なし)。
この付勢部40は、筒状部33及び差込部61a(後述)の中心軸21aに沿うように作動(弾性変形)可能である。さらに詳しくは、付勢部40は、中心軸21a上で引戸直交方向Yに作動可能、または、中心軸21aの近傍で引戸直交方向Yに作動可能である。具体的には例えば、コイルばねである付勢部40は、(中心軸21a上ではなく)中心軸21aの近傍で引戸直交方向Yに弾性変形可能である。
追従部50は、図2及び図3に示すように、引戸5の引戸直交方向Yの移動(変位)に追従する部分である。追従部50は、戸袋10に対して可動である。追従部50(の少なくとも一部)は、固定部30よりも引戸側Y1に配置される。追従部50(の少なくとも一部)は、付勢部40よりも引戸側Y1に配置される。追従部50は、ベース部60と、コマ部70と、保護材80と、を備える。
ベース部60(基部)は、付勢部40、コマ部70、及び保護材80が取り付けられる部分である。ベース部60は、付勢部40と、コマ部70と、保護材80と、を連結する部分である。図4に示すように、ベース部60は、付勢部取付部61と、コマ部取付部63と、保護材取付部65と、各取付部連結部67と、を備える。
付勢部取付部61は、付勢部40が取り付けられる部分である。付勢部取付部61は、例えば、差込部61aと、穴61bと、を備える。
差込部61aは、筒状部33に差し込まれる。差込部61aは、筒状部33に対して引戸直交方向Yに移動自在となるように構成される。差込部61aは、引戸直交方向Yに直交する方向への、筒状部33に対する差込部61aの移動が規制されるように構成される。差込部61aの形状は、棒状(柱状)である。差込部61aの軸方向は、引戸直交方向Yである。差込部61aの中心軸は、筒状部33の中心軸と一致し、中心軸21aと一致する。差込部61aは、筒状部33に差し込み可能な形状を有する。差込部61aは、筒状部33に対応する形状を有する。筒状部33が円筒状の場合、差込部61aの形状は例えば円柱状である。筒状部33が角筒状の場合、差込部61aの形状は例えば角柱状である。なお、差込部61aは、付勢部40が取り付けられる部分(穴61b)とは別個の部材として設けられてもよい(図示なし)。
穴61bには、付勢部40が取り付けられる(差し込まれる)。穴61bは、差込部61aの戸袋内面側Y2端部(端面)から、引戸側Y1に凹むように形成される。穴61bの形状は、コイルばねである付勢部40を差込可能な形状である。穴61bは、中心軸21a方向から見て、例えば円形である。
コマ部取付部63には、コマ部70が取り付けられる。コマ部取付部63は、コマ部70を回転自在に支持する。コマ部取付部63は、付勢部取付部61よりも引戸側Y1に配置される。コマ部取付部63は、付勢部取付部61に固定される。コマ部取付部63は、本体部63aと、穴63bと、を備える。
本体部63aは、中心軸21aに直交する方向から見て、例えば略長方形であり、例えば六角形である。本体部63aは、中心軸21a方向から見て、例えば円形であり、また例えば多角形でもよい。
穴63bは、内部にコマ部70が配置される(取り付けられる)部分である。穴63bは、本体部63aの引戸側Y1端部から戸袋内面側Y2に凹む。
保護材取付部65は、保護材80が取り付けられる部分である。保護材取付部65は、付勢部取付部61よりも閉側X2に配置され、コマ部取付部63よりも閉側X2に配置される。保護材取付部65は、カバー部13(図2参照)の近傍に配置される。保護材取付部65は、保護材80を介してカバー部13(図2参照)に対向するように配置される。保護材取付部65は、引戸開閉方向Xに直交する板状である。
各取付部連結部67は、図4に示すように、付勢部取付部61と、コマ部取付部63と、保護材取付部65と、を連結および固定する部分である。これらの連結および固定が可能であれば、各取付部連結部67の構成はどのような構成でもよい。各取付部連結部67は、例えば、板67aと、孔67bと、棒67cと、穴67dと、を備える。板67aは、保護材取付部65の開側X1端面から、開側X1に突出する。板67aは、保護材取付部65に対して垂直に設けられる(中心軸21aと直交する)。孔67bは、板67aに形成され、板67aの中央部(中心軸21a方向から見た中央部)に配置される。棒67cは、コマ部取付部63の戸袋内面側Y2端面から戸袋内面側Y2に突出する。棒67cの中心軸は、中心軸21aと一致する。棒67cは、孔67bに通される。穴67dは、付勢部取付部61の引戸側Y1端面から、戸袋内面側Y2に凹む。穴67dには、棒67cが差し込まれる。穴67dの中心軸は、中心軸21aと一致する。
コマ部70は、引戸5に接触する部分である。コマ部70は、引戸5の戸袋内面側Y2の面に、常に接触する。コマ部70の引戸側Y1端部が、引戸5に接触する。コマ部70は、中心軸21a上で引戸5と接触する。コマ部70は、ベース部60に取り付けられる。コマ部70は、コマ部取付部63に取り付けられ、穴63bの内部に配置される。コマ部70の素材は、金属や樹脂などである。コマ部70の外周は、少なくとも引戸上下方向Zから見て円形である。コマ部70の外周は、引戸開閉方向Xから見て円形であり、引戸直交方向Yから見て円形である。コマ部70は、例えば球状部材である。コマ部70は、引戸上下方向Zから見たときのみ外周が円形の部材(車輪状部材、円板状部材、円筒状部材など)でもよい。以下では、コマ部70が球状部材の場合について説明する。コマ部70は、ベース部60に対して回転自在である。コマ部70の回転軸には、回転軸70aと回転軸70bとがある。
回転軸70aは、引戸上下方向Zと平行である。コマ部70は、引戸開閉方向Xへの引戸5の開閉に伴なって、回転軸70aを中心にベース部60に対して回転する。回転軸70aは、中心軸21aと交わる。回転軸70aは、球状部材であるコマ部70の球の中心を通る。
回転軸70bは、引戸開閉方向Xと平行である。コマ部70は、引戸上下方向Zへの引戸5の移動に伴って、回転軸70bを中心にベース部60に対して回転する。回転軸70bは、中心軸21aと交わる。回転軸70bは、球状部材であるコマ部70の球の中心を通る。
なお、コマ部70は、中心軸21aを回転軸として回転自在である(回転不可能でもよい)。また、コマ部70は、回転軸70aを中心に回転自在、かつ、回転軸70bを中心に回転不可能でもよい。
保護材80は、図2に示すように、戸袋10の開口部13aと引戸5との隙間S1を塞ぐように配置される。保護材80は、隙間S1から戸袋10内に隙間S1周辺の物が入らないようにするために、隙間S1を塞ぐ。保護材80は、隙間S1を完全に(例えば密閉するように)は塞がない。保護材80は、カバー部13との間に、引戸開閉方向Xに隙間をあけて配置される。保護材80は、カバー部13の近傍に配置され、カバー部13よりも開側X1に配置される。保護材80は、引戸5との間に引戸直交方向Yに隙間S2(わずかな隙間)を開けて配置される。隙間S2の大きさは、隙間S1周辺の物(例えば人の指)が、隙間S2から戸袋10内に入ることを抑制できる程度に設定される。保護材80は、ベース部60に取り付けられる。図4に示すように、保護材80は、保護材取付部65の閉側X2の面に取り付けられる(固定される)。保護材80は、保護材取付部65に、例えばビスや接着剤などにより固定される。保護材80は、引戸開閉方向Xに直交する板状である。保護材80は、弾性変形可能である。保護材80の素材は、例えば樹脂であり、例えばゴムやシリコン等である。
この保護材80は、コマ部70の引戸直交方向Yの変位と同じ変位だけ、保護材80が引戸直交方向Yに移動するように、コマ部70に連結される。保護材80は、コマ部取付部63に対して固定される。保護材80は、回転軸70aに対して固定される。保護材80は、回転軸70bに対して固定される。保護材80は、ベース部60を介してコマ部70に連結される。保護材80は、コマ部取付部63と、各取付部連結部67と、保護材取付部65と、を介して、コマ部70に連結される。保護材80は、凹部81と、先端部83と、を備える。
凹部81は、保護材80の引戸側Y1端部近傍に設けられる。凹部81は、保護材80の引戸側Y1端部近傍が開側X1に押されたときに、保護材80の引戸側Y1端部近傍が開側X1に曲がることが可能となるように、構成される。凹部81と、保護材取付部65の引戸側Y1端部近傍と、の間には隙間が設けられる。凹部81は、保護材取付部65の引戸側Y1端部に対して閉側X2に凹む。保護材80の引戸側Y1端部近傍が開側X1に押されたとき、凹部81が保護材取付部65に接触するまで、保護材80(の凹部81周辺)が開側X1に屈曲可能である。
先端部83は、保護材80の引戸側Y1端部である。先端部83は、凹部81よりも引戸側Y1に配置される。先端部83の厚さ(引戸開閉方向Xの幅)は、保護材80の他の部分よりも大きい。先端部83の断面は、引戸上下方向Zから見て例えば略円形などである。
第二機構121は、図1に示すように、第一機構21と同様に、固定部130と、付勢部140と、追従部150と、を備える。追従部150は、第一機構21の追従部50と同様に、保護材取付部165、コマ部170、及び保護材180等を備える。
第二機構121の保護材取付部165と、第一機構21の保護材取付部65とは、ひと続きに(連続して)構成される。第二機構121の保護材180と、第一機構21の保護材80とは、ひと続きに(連続して)構成される。保護材取付部65・165及び保護材80・180は、第一機構21(のコマ部70の近傍)から第二機構121(のコマ部170の近傍)にわたって設けられる。保護材取付部65・165及び保護材80・180は、引戸5の上端部近傍から下端部近傍にわたって設けられる。保護材取付部65・165及び保護材80・180は、引戸上下方向Zに延びる。保護材80・180は、第一機構21(のコマ部70の近傍)から第二機構121(のコマ部170の近傍)にわたって、隙間S2の大きさ(引戸直交方向Yにおける隙間S2の大きさ)が一定になるように配置される。保護材取付部65と保護材取付部165とは、例えば一体的に構成され、1枚の板状部材(長板)により構成される(保護材80と保護材180とについても同様)。また例えば、保護材取付部65と保護材取付部165とは、分割可能に構成され、複数の板状部材を連結した物により構成されてもよい。
(効果1)
次に、図2に示す引込防止機構20による効果を説明する。引込防止機構20は、鉄道車両用の引戸5と、引戸5を収納可能な戸袋10と、の間に設けられる。引込防止機構20は、追従部50と、付勢部40と、を備える。追従部50は、戸袋10の内面12bと引戸5との間に設けられ、戸袋10に対して可動である。付勢部40は、引戸側Y1(戸袋10の内面12bから引戸5に向かう向き)に追従部50を付勢する。追従部50は、ベース部60と、ベース部60に取り付けられるコマ部70と、保護材80と、を備える。保護材80は、ベース部60に取り付けられ、戸袋10の開口部13aと引戸5との隙間S1を塞ぐように配置される。
[構成1−1]コマ部70は、引戸5に接触する。
[構成1−2]コマ部70は、引戸上下方向Zと平行な回転軸70a(図4参照)を中心にベース部60に対して回転自在であり、かつ、引戸上下方向Zから見て外周が円形の部材である。
[構成1−3]保護材80は、引戸5との間に隙間S2を開けて配置される。
[構成1−4]保護材80は、コマ部70の引戸直交方向Yの変位と同じ変位だけ保護材80が引戸直交方向Yに移動するように、ベース部60を介してコマ部70に連結される。
引込防止機構20は、上記[構成1−1]を備える。また、上記構成では、コマ部70を含む追従部50は、引戸側Y1に付勢部40に付勢される。よって、図2及び図3に示すように、引戸5が引戸直交方向Yに移動しても、コマ部70が引戸5に接触し続ける。さらに、引込防止機構20は、上記[構成1−4]を備える。よって、引戸5が引戸直交方向Yに移動したとき、引戸5の引戸直交方向Yの変位と同じ変位だけ、保護材80が引戸直交方向Yに移動する(引戸5の動きに対して、保護材80が追従・連動する)。よって、引戸5が引戸直交方向Yに移動しても、引戸5と保護材80との隙間S2(上記[構成1−3])の大きさを一定にできる。よって、引戸5が開くとき(開側X1に移動するとき)、戸袋10の開口部13aと引戸5との隙間S1周辺の物が、隙間S1から戸袋10内に引戸5と共に引き込まれることを抑制できる。すなわち、隙間S1での引込みの問題を抑制できる。また、上記のように隙間S2の大きさを一定にできるので、保護材80と引戸5との干渉(接触)を抑制できる。その結果、引戸5と保護材80との干渉による問題(例えば騒音、また例えば引戸5が閉まらなくなる等)を抑制できる。
引込防止機構20は、上記[構成1−1]及び上記[構成1−2]を備える。よって、引戸5が引戸開閉方向Xに移動したとき、ベース部60に対してコマ部70が回転軸70a(図4参照)を中心に回転する。よって、上記[構成1−2]を備えない場合に比べ、コマ部70が引戸5に傷をつけることや、コマ部70が引戸5を破損させるおそれを抑制できる。
(効果2)
[構成2]コマ部70は、引戸開閉方向Xに平行な回転軸70b(図4参照)を中心にベース部60に対して回転自在な球状部材である。
上記[構成2]により、引戸上下方向Zに引戸5が移動したとき、ベース部60に対してコマ部70が回転軸70b(図4参照)を中心に回転する。よって、上記[構成2]を備えない場合に比べ、コマ部70が引戸5に傷をつけることを抑制できる。
(効果3)
[構成3]図4に示すように、引込防止機構20は、引戸直交方向Yが軸方向である筒状部33と、筒状部33に差し込まれ、引戸直交方向Yが軸方向である差込部61aと、を備える。筒状部33(筒状部33および差込部61aの一方)は、戸袋10の内面12bに固定される。差込部61a(筒状部33および差込部61aの他方)は、追従部50の一部を構成する。
上記[構成3]の筒状部33及び差込部61aにより、戸袋10に対する追従部50の移動がガイドされる。さらに詳しくは、戸袋10に対して追従部50が引戸直交方向Yに移動自在であり、かつ、引戸直交方向Yに直交する方向への戸袋10に対する追従部50の移動が規制される。よって、引戸5の引戸直交方向Yへの移動に対して、追従部50がより確実に追従する。よって、隙間S2の大きさをより確実に一定にできる。
(効果4)
付勢部40は、コイルばねで構成される(後述するように、付勢部40はコイルばねでなくてもよい)。
[構成4]付勢部40は、筒状部33及び差込部61aの中心軸21aに沿うように作動する。
引込防止機構20は、上記[構成4]を備える。よって、筒状部33及び差込部61aの中心軸21a上またはその近傍に付勢部40を配置できる。よって、中心軸21aからずれた位置(例えば筒状部33の外など)で、付勢部40が作動する場合に比べ、引込防止機構20をコンパクトに構成できる。さらに詳しくは、付勢部40周辺部分における引込防止機構20の、中心軸21aに直交する方向の大きさ(太さ、幅)を小さく(細く、狭く)できる。
(効果5)
図1に示すように、引込防止機構20は、引戸上下方向Zに互いに間隔を開けて設けられる第一機構21および第二機構121を備える。第一機構21は、付勢部40および追従部50を備える。第二機構121は、付勢部140および追従部150を備える。第一機構21のベース部60は、保護材80が取り付けられる保護材取付部65を備える。第二機構121のベース部160は、保護材180が取り付けられる保護材取付部165を備える。
[構成5−1]第一機構21の保護材取付部65と第二機構121の保護材取付部165とは、ひと続きに構成される。
[構成5−2]第一機構21の保護材80と第二機構121の保護材180とは、ひと続きに構成される。
上記[構成5−1]及び[構成5−2]により、第一機構21のコマ部70近傍から第二機構121のコマ部170近傍にわたって、保護材取付部65・165及び保護材80・180が設けられる。よって、第一機構21のコマ部70近傍から第二機構121のコマ部170近傍にわたって、保護材80・180と引戸5との隙間S2の大きさを一定にしやすい。
(変形例1)
上記実施形態は様々に変形できる。
例えば、固定部30に対して追従部50を引戸直交方向Yにガイドするための構成を、次のように変形してもよい。上記実施形態では、図4に示すように、差込部61aは追従部50の一部であり、筒状部33は固定部30の一部であった。しかし、差込部61aを固定部30の一部とし、筒状部33を追従部50の一部としてもよい(図示なし)。
(変形例2)
また例えば、上記実施形態では、図2に示すように、引戸5の引戸直交方向Yの一方側(内装材側戸袋11内)にのみ引込防止機構20が設けられたが、引戸5の引戸直交方向Yの両側に引込防止機構20が設けられてもよい。例えば、引戸5が車両の内外を仕切るものである場合、構体側戸袋16内にも引込防止機構20が設けられてもよい。例えば、引戸5が車両内を仕切るものである場合、引戸5の引戸直交方向Y両側の内装材側戸袋(11)内に引込防止機構20が設けられてもよい。
(変形例3)
また例えば、上記実施形態では、図4に示す付勢部40はコイルばねだったが、付勢部40の構成は様々に変形できる。以下、付勢部240(図5(a)参照)、付勢部340(図5(b)参照)、及び付勢部440(図5(c)参照)について、付勢部40との相違点を説明する。
図5(a)に示すように、付勢部240は、板バネにより構成される。付勢部240は、筒状部33及び差込部61aの中心軸21aに沿うように弾性変形(作動)可能である。
図5(b)に示すように、付勢部340は、磁力による反発力を有する部材で構成される。付勢部340は、付勢部340aと付勢部340bとを備える。付勢部340aは、戸袋10の内面12b(又は固定部30)に取り付けられる(固定される)。付勢部340aは、筒状部33の内側に配置され、例えば筒状部33の底部(戸袋内面側Y2端部)に配置される。付勢部340bは、追従部50に取り付けられる(固定される)。付勢部340bは、差込部61aに取り付けられ、例えば差込部61aの先端部(戸袋内面側Y2端部)に取り付けられる。付勢部340bは、付勢部340aよりも引戸側Y1に配置される。付勢部340a及び付勢部340bは、中心軸21a上や中心軸21aの近傍に配置され、例えば中心軸21aと同軸に配置される。付勢部340aと付勢部340bとは、引戸直交方向Yに互いに反発しあう。この反発力により、付勢部340bは、筒状部33及び差込部61aの中心軸21aに沿うように移動(作動)可能である。
図5(c)に示すように、付勢部440は、磁力による吸着力を有する部材で構成される。付勢部440は、付勢部440aと付勢部440bとを備える。付勢部440aは、固定部30に取り付けられる(固定される)。付勢部440aは、筒状部33に取り付けられ、例えば筒状部33の先端部(引戸側Y1端部)に取り付けられる。付勢部440bは、追従部50に取り付けられる(固定される)。付勢部440bは、差込部61aに取り付けられ、例えば差込部61aの先端部(戸袋内面側Y2端部)に取り付けられる。付勢部440bは、付勢部440aよりも戸袋内面側Y2に配置される。付勢部440a及び付勢部440bは、中心軸21a上や中心軸21aの近傍に配置され、例えば中心軸21aと同軸に配置される。付勢部440aと付勢部440bとは、引戸直交方向Yに互いに吸着しあう。付勢部440bは、筒状部33及び差込部61aの中心軸21aに沿うように移動(作動)可能である。
5 引戸(鉄道車両用引戸)
10 戸袋
12b 内面
13a 開口部
20 引込防止機構
21 第一機構
33 筒状部
40、140、240、340、440 付勢部
50、150 追従部
60 ベース部
61a 差込部
65、165 保護材取付部
70、170 コマ部
70a、70b 回転軸
80、180 保護材
121 第二機構
X 引戸開閉方向
Y 引戸直交方向
Z 引戸上下方向

Claims (5)

  1. 鉄道車両用の引戸と、前記引戸を収納可能な戸袋と、の間に設けられる、鉄道車両用引戸の引込防止機構であって、
    前記戸袋の内面と前記引戸との間に設けられ、前記戸袋に対して可動である追従部と、
    前記戸袋の前記内面から前記引戸に向かう向きに前記追従部を付勢する付勢部と、
    を備え、
    前記追従部は、
    ベース部と、
    前記ベース部に取り付けられるコマ部と、
    前記ベース部に取り付けられ、前記戸袋の開口部と前記引戸との隙間を塞ぐように配置される保護材と、
    を備え、
    前記コマ部は、前記引戸に接触し、
    前記コマ部は、引戸上下方向と平行な回転軸を中心に前記ベース部に対して回転自在であり、かつ、引戸上下方向から見て外周が円形の部材であり、
    前記保護材は、前記引戸との間に隙間を開けて配置され、
    前記保護材は、前記コマ部の引戸直交方向の変位と同じ変位だけ前記保護材が引戸直交方向に移動するように、前記ベース部を介して前記コマ部に連結される、
    鉄道車両用引戸の引込防止機構。
  2. 前記コマ部は、引戸開閉方向に平行な回転軸を中心に前記ベース部に対して回転自在な球状部材である、
    請求項1に記載の鉄道車両用引戸の引込防止機構。
  3. 引戸直交方向が軸方向である筒状部と、
    前記筒状部に差し込まれ、引戸直交方向が軸方向である差込部と、
    を備え、
    前記筒状部および前記差込部の一方は前記戸袋の前記内面に固定され、他方は前記追従部の一部を構成する、
    請求項1または2に記載の鉄道車両用引戸の引込防止機構。
  4. 前記付勢部は、コイルばね、板ばね、又は、磁力による反発力もしくは吸着力を有する部材で構成され、前記筒状部および前記差込部の中心軸に沿うように作動する、
    請求項3に記載の鉄道車両用引戸の引込防止機構。
  5. 引戸上下方向に互いに間隔を開けて設けられる第一機構および第二機構を備え、
    前記第一機構および前記第二機構それぞれは、前記付勢部および前記追従部を備え、
    前記第一機構および前記第二機構それぞれの前記ベース部は、前記保護材が取り付けられる保護材取付部を備え、
    前記第一機構の前記保護材取付部と前記第二機構の前記保護材取付部とは、ひと続きに構成され、
    前記第一機構の前記保護材と前記第二機構の前記保護材とは、ひと続きに構成される、
    請求項1〜4のいずれかに記載の鉄道車両用引戸の引込防止機構。
JP2013200508A 2013-09-26 2013-09-26 鉄道車両用引戸の引込防止機構 Active JP6198309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013200508A JP6198309B2 (ja) 2013-09-26 2013-09-26 鉄道車両用引戸の引込防止機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013200508A JP6198309B2 (ja) 2013-09-26 2013-09-26 鉄道車両用引戸の引込防止機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015067001A true JP2015067001A (ja) 2015-04-13
JP6198309B2 JP6198309B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=52834186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013200508A Active JP6198309B2 (ja) 2013-09-26 2013-09-26 鉄道車両用引戸の引込防止機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6198309B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020121620A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 三菱電機株式会社 ホームドア装置
JP7456839B2 (ja) 2020-04-17 2024-03-27 川崎車両株式会社 引戸装置及び戸尻用弾性封止部材

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57204372U (ja) * 1981-06-22 1982-12-25
JPH0441458U (ja) * 1990-08-07 1992-04-08
JP2011126360A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Hitachi Ltd 軌条車両

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57204372U (ja) * 1981-06-22 1982-12-25
JPH0441458U (ja) * 1990-08-07 1992-04-08
JP2011126360A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Hitachi Ltd 軌条車両

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020121620A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 三菱電機株式会社 ホームドア装置
JP7175205B2 (ja) 2019-01-30 2022-11-18 三菱電機株式会社 ホームドア装置
JP7456839B2 (ja) 2020-04-17 2024-03-27 川崎車両株式会社 引戸装置及び戸尻用弾性封止部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP6198309B2 (ja) 2017-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8938852B2 (en) Device for checking the door of a vehicle
EP3779110B1 (en) Joining structure for two door-bodies forming door for opening and closing exit/entrance of aircraft lavatory unit
ES2539177T3 (es) Un dispositivo de apertura por presión táctil para abrir y mantener un componente de apertura de mueble en una posición cerrada
JP6815018B2 (ja) 摺動ドアのためのガイドデバイス
US8950116B2 (en) Sliding door arrangement
TW534936B (en) Guide structure for a moveable body
JP6198309B2 (ja) 鉄道車両用引戸の引込防止機構
EP2692970A1 (en) Door latching device and door assembly incorporating same
US9277795B2 (en) Box for packing
KR20130041278A (ko) 인입 장치
EP3218565B1 (en) A damping or return device for sliding door leaves
JP2013224525A (ja) 扉開閉装置
JP2021519878A (ja) ソフトな自動開閉ドア用ダンパ
CN103002771B (zh) 用于抽屉的拉出导向装置
JP5290538B2 (ja) 引戸の引込み装置及び引戸装置
US11260800B2 (en) Vehicle interior component
JP2015134552A (ja) 航空機の乗客用シートの収納ユニット
US20160032634A1 (en) Door checker for vehicle
TWI615112B (zh) 傢俱組件及用於活動傢俱件的震動偵測裝置
JP2008175044A (ja) ドアガード装置
JP5021249B2 (ja) スライドレール
ES2686525T3 (es) Estructura de frenado y bloqueo para alas deslizantes
KR20180003773A (ko) 스프링의 장력에 의한 폴딩도어시스템
JP7271129B2 (ja) 扉機構
JP5936834B2 (ja) 車両用ウインドウシェード装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160311

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160311

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160311

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6198309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250