JP2015064938A - 燃料電池車両及び燃料電池車両の制御方法 - Google Patents

燃料電池車両及び燃料電池車両の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池車両の効率を良くする。
【解決手段】燃料電池車両は、燃料電池と、冷却水を用いて燃料電池を冷却する燃料電池用冷却回路と、冷却水の熱を用いて燃料電池車両の車内を暖房する暖房用冷却水回路と、燃料電池用冷却回路の冷却水の温度を制御する制御部と、外気温センサと、を備える。制御部は、燃料電車両の暖房の設定に基づいて暖房用冷却水回路の冷却水の目標温度を設定し、(a1)外気温が予め定められた温度以上、または、(a2)目標温度が予め定められた温度未満の場合には、冷却水の燃料電池出口における冷却水出口水温を第1の水温にする第1の制御処理を実行し、(b1)外気温が前記予め定められた温度未満であり、且つ、(b2)目標温度が予め定められた温度以上の場合に、冷却水出口水温を第1の水温よりも温度の高い第2の水温とする第2の制御処理を実行する。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池車両及び燃料電池車両の制御方法に関する。
燃料電池車両の燃料電池を冷却する冷却回路の冷却水を熱源として空調用空気を加熱するヒータコアを備える燃料電池車両が知られている(例えば特許文献1)。
特開2013−14268号公報
燃料電池車両は、走行状況により燃料電池の負荷が大きく変動する。燃料電池に高負荷がかかる場合には、燃料電池の温度が上がり、冷却水の温度が上昇する。冷却水の熱は、暖房用のヒータコアを加熱するために用いられる。過剰な熱は、ラジエータから放熱される。一方、燃料電池の負荷が小さくなると、燃料電池の温度が下がり、冷却水の温度が下降し、ヒータコアの温度が下がる。ここで、冷却水からの加熱では十分な空調温度を維持できない場合には、空調系に設けられた電熱ヒータにより加熱する。このように、高負荷では熱を捨て、低負荷では足りない熱を電熱ヒータにより加熱するため、全体として燃料電池車両の効率を高め難い、という問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池車両が提供される。この燃料電池車両は、燃料電池と、冷却水を用いて前記燃料電池を冷却する燃料電池用冷却回路と、前記冷却水の熱を用いて前記燃料電池車両の車内を暖房する暖房用冷却水回路と、前記燃料電池用冷却回路の冷却水の温度を制御する制御部と、外気温センサと、を備え、前記制御部は、(a1)外気温が予め定められた温度以上、または、(a2)暖房用冷却水回路の冷却水の目標温度が予め定められた温度未満の場合には、前記冷却水の前記燃料電池出口における冷却水出口水温を第1の水温にする第1の制御処理を実行し、(b1)前記外気温が前記予め定められた温度未満であり、且つ、(b2)前記目標温度が前記予め定められた温度以上である場合に、前記冷却水出口水温を前記第1の水温よりも温度の高い第2の水温とする第2の制御処理を実行する。この形態の燃料電池車両によれば、(b1)前記外気温が前記予め定められた温度未満であり、且つ、(b2)前記目標温度が前記予め定められた温度以上である場合に冷却水の温度を高くすることにより、冷却水に熱を蓄熱して暖房に用い、燃料電池の発熱が少なくなった場合には、冷却水に蓄熱された熱を暖房に用いるので、捨てる熱が少なくて済み、全体として燃料電池車両の熱効率を高めることが可能となる。
(2)上記形態の燃料電池車両において、前記制御部は、(a1)前記外気温が前記予め定められた温度以上、(a2)前記目標温度が予め定められた温度未満、(a3)前記燃料電池の負荷が予め定められた値未満、のうちの少なくとも一つを満たす場合には、前記第1の制御処理を実行し、(b1)外気温が前記予め定められた温度未満であり、且つ、(b2)前記目標温度が予め定められた温度以上であり、且つ、(b3)前記燃料電池の負荷が予め定められた値以上である場合に、前記第2の制御処理を実行してもよい。燃料電池が予め定められた出力以上の出力を発生させているときは、発熱量も大きいため、効率的に冷却水に熱をためることが可能となる。
(3)上記形態の燃料電池車両において、さらに、前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部を備え、前記制御部は、請求項1又は2に記載の前記第2の制御処理を実行する条件が成立した場合であっても、前記インピーダンスの抵抗成分の大きさが予め定められた値以上の場合には、前記第1の制御処理を実行し、請求項1又は2に記載の前記第2の制御処理を実行する条件が成立し、且つ、前記インピーダンスの抵抗成分の大きさが予め定められた値未満の場合には、前記第2の制御処理を実行してもよい。燃料電池は、電解質膜が乾燥すると効率が悪くなる。インピーダンスの抵抗成分は、電解質膜の乾燥の度合いに依存し、乾燥状態では高くなり、湿潤状態では低くなる。この形態の燃料電池車両によれば、制御部は、インピーダンスの抵抗成分の大きさが予め定められた値以下の場合(十分に湿潤しており、燃料電池の温度を上げて電解質膜の水分が蒸発しても乾燥しにくい場合)には第2の制御処理を実行して冷却水の温度を上げ、インピーダンスの抵抗成分の大きさが予め定められた値を越える場合(十分に湿潤しておらず、燃料電池の温度を上げて電解質膜の水分が蒸発すると乾燥するおそれがある場合)には、第1の制御処理を実行して冷却水の温度を上げない。すなわち、燃料電池の温度を上げても電解質膜が乾燥しにくい場合に、冷却水の温度を上げることにより、冷却水により多くの熱をため、この熱を暖房に用いるので、燃料電池車両の熱効率を高めることが可能となる。
なお、本発明は種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池車両の他、燃料電池車両における制御方法、燃料電池の冷却制御方法等の形態で実現することができる。
燃料電池車両の燃料電池用冷却回路と暖房用冷却水回路とを模式的に示す説明図である。 三方弁が非連携モード状態のときの冷却水の流れを示す説明図である。 三方弁が連携モード状態のときの冷却水の流れを示す説明図である。 空調ダクトの構成を示す説明図である。 本願発明における一実施形態の制御フローチャートの一例である。 外気温と判定パラメータJ1との関係を示す説明図である。 ヒータコア入口水温の目標温度と判定パラメータJ2との関係を示す説明図である。 インピーダンスと冷却水出口水温の目標温度との関係を示す説明図である。 冷却水出口水温と三方弁の状態との関係を示す説明図である。 ヒータコア入口水温Tと三方弁の状態との関係を示す説明図である。 本実施形態の効果を模式的に示す説明図である。
図1は、燃料電池車両の燃料電池用冷却回路200と、暖房用冷却水回路300とを模式的に示す説明図である。燃料電池車両10は、燃料電池100と、燃料電池用冷却回路200と、暖房用冷却水回路300と、制御部400(ECU:Electronic Control Unit)を備える。
燃料電池100は、例えば、水素と、酸素とを反応させて発電する発電装置である。燃料電池100には、インピーダンス測定部110と負荷120とが接続されている。インピーダンス測定部110は、例えば交流インピーダンス法を用いて燃料電池100のインピーダンスの抵抗成分(以下、「内部抵抗」とも呼ぶ。)を測定する。例えば、特開2009−252706によれば、印加する電流の周波数が大きい場合(ω=∞)、インピーダンスとして電解質膜抵抗を取得でき、印加する電流の周波数が小さい場合(ω=0)インピーダンスとして電解質膜抵抗と電気化学反応による反応抵抗との和を取得できる。本実施形態では、インピーダンス測定部110は、インピーダンスの抵抗成分として電解質膜抵抗を取得することが好ましい。負荷120には、燃料電池車両10を動かす電気モーター(図示せず)等、燃料電池100の電気エネルギーを使用する装置が含まれる。
燃料電池用冷却回路200は、冷却水供給管210と、冷却水排出管215と、三方弁245と、ラジエータ管220と、ラジエータ230と、バイパス管240と、ポンプ225と、を備える。冷却水供給管210は、燃料電池100に冷却水を供給するための管であり、冷却水供給管210にはポンプ225が配置されている。冷却水排出管215は、燃料電池100から冷却水を排出するための管である。冷却水排出管215の下流部は、三方弁245を介して、ラジエータ管220と、バイパス管240と、に接続されている。ラジエータ管220には、ラジエータ230が設けられている。ラジエータ230には、ラジエータファン235が設けられている。ラジエータファン235は、ラジエータ230に風を送り、ラジエータ230からの放熱を促進する。ラジエータ管220の下流部と、バイパス管240の下流部とは、冷却水供給管210に接続されている。冷却水供給管210のポンプ225の上流側(ラジエータ管220の下流部)及び、冷却水排出管215には、それぞれ温度センサ250、255が設けられている。
冷却水は、ポンプ225により、冷却水供給管210を通して燃料電池100に供給され、燃料電池100を冷却する。冷却水は、燃料電池100から熱を回収することで暖められ、冷却水排出管215から排出される。暖められた冷却水は三方弁245により、ラジエータ管220とバイパス管240に分配して流される。ラジエータ管220に流された冷却水は、ラジエータ230により冷却される。三方弁245によるラジエータ管220とバイパス管240への冷却水の分配割合と、外気温と、ラジエータファン235からの風量と、により、冷却水の温度が制御される。例えば、燃料電池100の起動直後などにおいては、冷却水の大部分をバイパス管240に流すことにより、冷却水の温度を急速に上げることが可能となる。
暖房用冷却水回路300は、分岐管305と、三方弁340と、温水供給管310と、ポンプ325と、電熱ヒータ330と、ヒータコア320と、温水排出管315と、温水還流管335と、を備える。分岐管305は、燃料電池用冷却回路200の冷却水排出管215に接続されており、燃料電池100から排出される暖められた冷却水の一部を暖房用冷却水回路300に分配する。三方弁340は、燃料電池用冷却回路200から暖房用冷却水回路300への冷却水の流入を制御する。電熱ヒータ330は、暖房用冷却水回路300を流れる冷却水を加熱する。ヒータコア320は、暖房用冷却水回路300を流れる冷却水の熱を用いて空気を暖める。暖められた空気は、燃料電池車両10の車内に送られて車内の暖房に用いられる。温水排出管315は、ヒータコア320からの排水を燃料電池用冷却回路200に戻す。温水還流管335は、温水排出管315と、三方弁340との間を接続しており、ヒータコア320からの排水を、温水供給管310に戻す。電熱ヒータ330と、ヒータコア320との間には、温度センサ345が配置されている。
制御部400には、エアコン設定部410と、外気温センサ420と、車内温度センサ430と、が接続されている。制御部400は、エアコン設定部410の設定と、外気温と、車内温度と、燃料電池用冷却回路200の温水供給管310のポンプ225の上流部の水温と、燃料電池用冷却回路200の燃料電池100の出口における冷却水の温度(以下「冷却水出口水温T255」と呼ぶ。)と、暖房用冷却水回路300のヒータコア320の入口における冷却水の温度(以下「ヒータコア入口水温T345」と呼ぶ。)と、に基づいて、三方弁245、340と、ポンプ225、325と、ラジエータファン235と、電熱ヒータ330の動作を制御する。
図2は、三方弁340が非連携モード状態のときの冷却水の流れを示す説明図である。本実施形態において、非連携モード状態とは、三方弁340の3つの弁体のうちの、分岐管305に接続された弁体が閉状態となり、温水供給管310に接続された弁体と温水還流管335に接続された弁体とが開状態となる状態を言う。非連携モード状態では、燃料電池用冷却回路200を流れる冷却水は、冷却水供給管210と、燃料電池100と、冷却水排出管215と、三方弁245と、ラジエータ管220(またはバイパス管240)と、ポンプ225を循環する。暖房用冷却水回路300の冷却水は、温水供給管310と、ポンプ325と、電熱ヒータ330と、ヒータコア320と、温水排出管315と、温水還流管335と、三方弁340と、を循環する。非連携モード状態では、燃料電池用冷却回路200の冷却水排出管215から暖房用冷却水回路300に冷却水が流入せず、暖房用冷却水回路300から燃料電池用冷却回路200の冷却水排出管215へ冷却水が流出しない。燃料電池用冷却回路200と、暖房用冷却水回路300とは、独立状態にあり、燃料電池用冷却回路200を流れる冷却水と、暖房用冷却水回路300を流れる冷却水は、混合しない。例えば、燃料電池100の始動直後のように燃料電池100の温度が低い場合には、燃料電池用冷却回路200中の冷却水の温度は低い。そのため、制御部400は、燃料電池用冷却回路200中の冷却水を暖房用冷却水回路300に分配して暖房の熱源として使用するよりは、燃料電池用冷却回路200を流れる冷却水と、暖房用冷却水回路300を流れる冷却水とを独立させ、電熱ヒータ330を用いて暖房用冷却水回路300を流れる冷却水のみを加熱させる方が、効率が良い。
図3は、三方弁340が連携モード状態のときの冷却水の流れを示す説明図である。連携モード状態には、部分連携モードと完全連携モードとがある。図3(a)は、部分連携モード状態を示し、図3(b)は、完全連携モードを示す。本実施形態において、部分連携モード状態とは、分岐管305に接続された弁体と、温水供給管310に接続された弁体と、温水還流管335に接続された弁体とのいずれもが開状態となる状態を言う。完全連携モードとは、分岐管305に接続された弁体と、温水供給管310に接続された弁体とが開状態となり、温水還流管335に接続された弁体が閉状態となる状態を言う。
三方弁340が部分連携モード状態のとき場合、燃料電池100から排出された暖められた冷却水の一部が三方弁340を通って温水供給管310に供給される。また、温水排出管315を流れる冷却水の一部は、燃料電池用冷却回路200(図1)の冷却水排出管215に流され、残部は温水還流管335、三方弁340を通って、温水供給管310に還流される。完全連携モードでは、燃料電池100から排出された暖められた冷却水の一部が三方弁340を通って温水供給管310に供給される点は部分連携モードと共通するが、温水排出管315を流れる冷却水の全量は、燃料電池用冷却回路200の冷却水排出管215に流れる。
制御部400は、上述したように、三方弁340のモード状態の制御により、燃料電池用冷却回路200から暖房用冷却水回路300への冷却水及び熱の移動を制御する。連携モードでは、燃料電池100の廃熱を車内の暖房に用いることができる。なお、部分連携モードと完全連携モードは、いずれか一方のみが採用される形態であってもよい。
図4は、空調ダクト350の構成を示す説明図である。空調ダクト350は、車内空気取入部355と、外気取入部360と、車内循環・外気導入切換ドア365と、加熱流路370と、非加熱流路375と、仕切板380と、エアミックスドア385と、車内吹出部390と、を備える。加熱流路370には、ヒータコア320(図1)が配置されている。車内循環・外気導入切換ドア365は、エアコン設定部410(図1)の設定により、空調ダクト350に、車内空気取入部355から空気を取り入れるか、外気取入部360から空気を取り入れるか、を切り換える。仕切板380は、加熱流路370と、非加熱流路375と、を分離する。エアミックスドア385は、取り入れた空気を、加熱流路370と、非加熱流路375に分配する。加熱流路370に分配された空気は、ヒータコア320により暖められるが、非加熱流路375に分配された空気は暖められない。加熱流路370と、非加熱流路375に分配された空気は、車内吹出部390で合流し、車内に吹き出される。制御部400(図1)は、エアコン設定部410(図1)の設定と、車内の温度と、暖房用冷却水回路300中の冷却水の温度(ヒータコア入口水温T345)、に基づいて、エアミックスドア385における加熱流路370と、非加熱流路375とへの空気の分配割合を制御し、車内へ吹き出す空気の温度を制御し、車内温度を制御する。例えば、ヒータコア入口水温T345が高い場合には、ヒータコア320の温度も高いため、制御部400は、エアミックスドア385の開度を変更して加熱流路370を流れる空気の量を減少させることにより、車内温度が上がりすぎないようにする。
図5は、本願発明における一実施形態の制御フローチャートの一例である。ステップS100では、制御部400は、燃料電池100の負荷が予め定められた値以上か否かを判断する。制御部400は、燃料電池100の電圧と電流とを用いて負荷を算出できる。負荷が予め定められた値未満の場合には、制御部400は、処理をステップS110に移行し、燃料電池用冷却回路200の冷却水の目標温度を予め定められた値(後述するTL)に設定する。一方、負荷が予め定められた値以上の場合には、制御部400は、処理をステップS120に移行する。
ステップS120では、制御部400は、外気温を取得し、外気温に基づいて判定パラメータJ1を決定する。図6は、外気温と判定パラメータJ1との関係を示す説明図である。外気温が予め定められた温度であるT2以上の場合には、制御部400は、判定パラメータJ1を0とする。一方、外気温が予め定められた温度であるT1以下(T1<T2)の場合には、制御部400は、判定パラメータJ1を1とする。外気温がT1〜T2の間の場合には、外気温の変化と、判定パラメータJ1の前の値と、に依存する。外気温が下がる場合であって、判定パラメータJ1が0の時には、外気温がT2未満であってもT1に下がるまでは、判定パラメータJ1は0のままであり、外気温がT1に達すると判定パラメータJ1は1になる。外気温がT1に達する前に外気温が下がる方向から上がる方向に変化すると、判定パラメータJ1は0のままである。外気温が上がる場合であって、判定パラメータJ1が1の時には、外気温がT1を越えていてもT2に上がるまでは、判定パラメータJ1は1であり、外気温がT2に達すると判定パラメータJ1は0になる。外気温がT2に達する前に外気温が上がる方向から下がる方向に変化すると、判定パラメータJ1は1のままである。このよう外気温と判定パラメータJ1との間にヒステリシスを持たせないように、例えば、外気温がT2より高いか低いかで判定パラメータJ1を決定すると、外気温がT2を横切って上がる変化、T2を横切って下がる変化、のいずれにおいても、判定パラメータJ1は変動する。一方、本実施形態では、外気温と判定パラメータJ1との関係にヒステリシスを持たせているので、外気温がT2を横切って上がるような変化の場合には判定パラメータJ1は変化するが、外気温がT2を横切って下がる変化の場合には判定パラメータJ1は変化しない。したがって、判定パラメータJ1の頻繁な変動を抑制できる。本実施形態では、例えば温度T1として20℃、T2として25℃を採用している。T2として25℃とした理由は、自動車用エアコンの場合、シーズンを通して25℃に設定される場合が多く、外気温がこの温度(25℃)よりも高い場合には、暖房される可能性が低いので蓄熱する必要性に乏しい。また、蓄熱の効果も小さいからである。T1を20℃とした理由は、T1=T2、あるいはT1とT2の温度差が小さいと、上述したように判定パラメータJ1が頻繁に変動するため、T2との間で5℃の温度差を設けたものである。なお、T1、T2の温度は、それぞれ20℃、25℃で無くても良い。
図5のステップS120において、判定パラメータJ1が0のときには、制御部400は、処理をステップS110に移行し、判定パラメータJ1が1のときには、制御部400は、処理をステップS130に移行する。外気温が高い場合には、暖房要求の可能性が低いため、制御部400は、判定パラメータJ1を0とし、燃料電池用冷却回路200の冷却水の目標温度を予め定められた値(後述するTL)に設定する。
ステップS130では、制御部400は、ヒータコア入口水温T345の目標温度を用いて、次の処理ステップを判断する。ヒータコア入口水温T345とは、ヒータコア320に入る直前の冷却水の温度を言う。なお、ヒータコア入口水温T345は、温度センサ345により測定可能である。ヒータコア入口水温T345の目標温度は、外気温と、車内温度と、エアコン設定部410における設定温度の少なくとも1つを用いて、予め定められたマップに従って、制御部400が設定してもよい。
図7は、ヒータコア入口水温T345の目標温度と判定パラメータJ2との関係を示す説明図である。ヒータコア入口水温T345の目標温度がT4以上の場合には、制御部400は、判定パラメータJ2を1とする。一方、ヒータ水温目標温度がT3以下(T3<T4)の場合には、制御部400は、判定パラメータJ2を0とする。なおヒータコア入口水温T345の目標温度がT3からT4の間では、図6のグラフと同様に、ヒータコア入口水温T345の目標温度と判定パラメータJ2との関係にヒステリシスを持たせてある。本実施形態では、例えば温度T3として35℃(T3=T1+15℃)、T4として40℃(T4=T2+15℃)を採用している。車内を暖房する場合、ヒータコア320から空気を暖める。ここで、ヒータコア入口水温T345は、エアコン設定温度(例えば25℃)よりもある程度温度が高くなければ、暖房の効率が悪い。そのため、T4を25℃よりも15℃高い40℃とし、ヒステリシスを持たせるためT3をT4より5℃低い35℃としたものである。なお、T3、T4の温度は、それぞれ35℃、40℃で無くても良い。なお、ヒータコア入口水温T345の目標温度は、冷房か、暖房かを判断するパラメータでもある。したがって、ステップS130では、制御部400は、ヒータコア入口水温T345の目標温度の代わりに、エアコン設定部410における、冷房・暖房の切り替えスイッチにより判定パラメータJ2を判断しても良い。
図5のステップS130において、判定パラメータJ2が0のときには、制御部400は、処理をステップS110に移行し、判定パラメータJ2が1のときには、制御部400は、処理をステップS140に移行する。冷房の場合には、冷却水を温めておく必要がないため、制御部400は、判定パラメータJ2を0とし、燃料電池用冷却回路200の冷却水の目標温度を予め定められた値(後述するTL)に設定する。
図8は、インピーダンスと冷却水出口水温T255の目標温度との関係を示す説明図である。図5のステップS140では、制御部400は、燃料電池100のインピーダンスの抵抗成分(内部抵抗)に基づいて、燃料電池用冷却回路200の冷却水の冷却水出口水温T255の目標温度を設定する。インピーダンスの抵抗成分が予め定められた値であるR2以上の場合、制御部400は、燃料電池用冷却回路200の冷却水の温度の目標値を初期値であるTLに設定する。一方、インピーダンスの抵抗成分が予め定められた値であるR1(R1<R2)以下の場合、制御部400は、燃料電池用冷却回路200の冷却水の温度の目標値をTH(TH>TL)に設定する。燃料電池100のインピーダンスの抵抗成分は、特開2009−252706に示されているように、燃料電池100の電解質膜(図示せず)の水分量(湿潤状態)に依存する。すなわち、インピーダンスが小さい場合には、電解質膜は、十分に湿潤している。かかる場合、燃料電池100の温度がTLからTHに多少上がって電解質膜から水分が蒸発しても、電解質膜は乾燥しにくい。R1の値は、電解質膜の水分量と、温度による電解質膜の乾きの進捗の程度から実験的に求めることが可能である。なお、R1よりも大きな抵抗値のR2を設定することで、燃料電池100のインピーダンスの抵抗成分と冷却水の目標温度との間にも、ヒステリシスが設定されてもよい。また、温度TL、THは、燃料電池100の適切な運転温度範囲であり、温度THは、その適切な運転温度範囲のうちの上限近くであってもよい。
なお、外気温がT1以上であり、ヒータコア入口水温T345の目標温度がT4未満の場合には、冷却水出口水温T255の目標温度を第2の水温(TH)よりも低い第1の水温(TL)とするように構成されていても良い。外気温が高い(T1以上)ため、車内の暖房が行われる可能性が低い。従って車内の暖房の為に冷却水出口水温T255を第2の温度(TH)まで温度を上げて蓄熱しなくてもよい。また、外気温が高いため燃料電池100の停止時(アイドル時)においても、冷却水温の低下量が低い。従って、車内の暖房のための熱を要求されたときに備えて、冷却水にあらかじめ蓄熱しておく必要性が低い。
ステップS150では、制御部400は、燃料電池用冷却回路200の冷却水の温度(燃料電池100から排出される冷却水の温度(冷却水出口水温T255)と、暖房用冷却水回路300中の冷却水の温度(ヒータコア入口水温T345)と、に基づいて、三方弁340の状態を制御する。なお、請求項の第1の制御処理は、ステップS140、S150の処理を合わせた処理である。
図9は、冷却水出口水温と、三方弁340の状態との関係を示す説明図である。三方弁340の状態としては、値0(上述した非連携モード)、値1(上述した部分連携モード)、値2(上述した完全連携モード)の3つの状態がある。冷却水出口水温T255がT7以下のとき、三方弁340は非連携モード(図2の状態)であり、冷却水出口水温T255がT10以上の時は、三方弁340は完全連携モード(図3(B)の状態)である。図9のグラフは、ヒステリシスを有している。三方弁340が非連携モードで冷却水出口水温T255が上がるときは、冷却水出口水温T255がT9になると三方弁340は部分連携モード(図3(A)の状態)となり、T10になると、完全連携モードとなる。逆に、三方弁340が完全連携モードで冷却水出口水温T255が下がるときは、冷却水出口水温T255がT8になると三方弁340は部分連携モードとなり、T7になると、非連携モードとなる。
図10は、ヒータコア入口水温T345と三方弁340の状態との関係を示す説明図である。ヒータコア入口水温T345がT11以下のとき、三方弁340は非連携モード(図2の状態)であり、ヒータコア入口水温T345がT14以上の時は、三方弁340は完全連携モード(図3(B)の状態)である。なお、図10においても、ヒステリシスを有している。
三方弁340が完全連携モードあるいは部分完全連携モードの状態では、燃料電池用冷却回路200の冷却水が暖房用冷却水回路300に流れ込むため、冷却水出口水温T255とヒータコア入口水温T345の動きは連動し、冷却水出口水温T255が上がる場合には、ヒータコア入口水温T345が上がり、冷却水出口水温T255下がる場合には、ヒータコア入口水温T345も下がる。本実施形態では、図9と図10により得られる三方弁の状態が矛盾する場合は、三方弁の状態は、以下の様に決定される。制御部400は、冷却水出口水温T255が下がる場合には、制御部400は、優先度を完全連携モード、部分連携モード、非連携モードの順にする。すなわち、いずれか一方の判断で完全連携モードとなっていれば、他方の判断が部分連携モード、あるいは非連携モードであっても、完全連携モードとする。一方、冷却水出口水温T255が上がる場合には、優先度を非連携モード、部分連携モード、完全連携モードの順にする。すなわち、いずれか一方の判断で非連携モードとなっていれば、他方の判断が部分連携モード、あるいは完全連携モードであっても、非連携モードとする。なお、制御部400は、三方弁340の状態の判断を、冷却水出口水温T255のみに基づいて行っても良い。
ステップS160では、制御部400は、エアミックスドア385を開閉し、車内温度が、エアコン設定部410で設定された目標温度に近づくように制御する。例えば、ヒータコア入口水温T345が高く、ヒータコア320の温度が高い場合には、ヒータコア入口水温T345が低い場合 に比べて加熱流路370を通る空気の量を減らし、非加熱流路375を通る空気の量を減らすことにより、同じ温度の空気を車内吹出部390から吹き出すことが可能である。
図11は、本実施形態の効果を模式的に示す説明図である。燃料電池100の出力(負荷)が大きくなっていくと、燃料電池100の発熱が大きくなり、冷却水出口水温T255が上がっていく。冷却水出口水温T255がT10になると、制御部400は、三方弁340を完全連携モードとし、電熱ヒータ330による暖房用冷却水回路300中の冷却水の加熱を停止する。比較例の場合、冷却水出口水温T255がTLを越えないように制御され、余分の熱は、ラジエータ230から放熱される。一方、本実施形態では、インピーダンスが小さい場合には、冷却水出口水温T255がTHを越えないように、制御され、余分の熱は、ラジエータ230から放熱される。本実施形態では、比較例と比較すると、ハッチングXに対応する熱量を、余分に冷却水にためることができる。
その後、例えば、燃料電池100がアイドリング状態となって、出力が小さくなっていくと、燃料電池100の発熱は小さくなり、冷却水出口水温T255が下がっていく。燃料電池車両10において、アイドリング状態とは、燃料電池車両10は停車しており、燃料電池100には走行のための負荷は掛かっていないが、燃料電池100からエアコンなどの補機類には電力が供給されている状態を言う。燃料電池車両10がアイドリング状態となった場合、同時刻では、本実施形態の冷却水出口水温T255は、比較例の冷却水出口水温T255よりも高い。冷却水出口水温T255がT7まで下がると、三方弁340は非連携モードとされ、電熱ヒータ330がオンとなる。比較例では、冷却水出口水温T255がT7に落ちて電熱ヒータ330がオンとなる時刻はt1であるが、本実施形態では、t2である。したがって、本実施形態では、電熱ヒータ330がオンとなる時刻をt1からt2に遅らせることができる。すなわち、本実施形態では、冷却水出口水温T255を上げることにより熱エネルギーを冷却水にため、この熱エネルギーを暖房に用いる。冷却水出口水温T255が下がる場合、本実施形態の方が、比較例よりも、冷却水出口水温T255がT7に落ちる時刻が遅くなるため、電熱ヒータ330のオンする時刻を遅らせることができ、その分だけ電熱ヒータ330を使用しないで済むため、電気エネルギーを節約できる。
本実施形態では、燃料電池100の温度が下がりやすいアイドリング状態に変化する場合を例にとって説明したが、燃料電池100の負荷が小さくなる状態であってもよい。
本実施形態では、三方弁340の動作状態を3つのモード(非連携モード、部分連携モード、完全連携モード)としたが、部分連携モード、完全連携モードは、いずれか一方のみ採用されても良い。この場合は、三方弁340は、非連携モードと連携モードの2つのモード状態(開閉状態)を有するものとする。また、本実施形態では三方弁340を用いたが、三方弁340の代わりに、燃料電池用冷却回路200と暖房用冷却水回路300との間に、他の種類の弁(例えば、開閉弁や流調弁)を設け、温水還流管335を備えない構成であってもよい。この場合にも、開閉弁(流調弁)の動作状態は、非連携モードと連携モード(完全連携モード)のいずれかとなる。また、本実施形態では、三方弁340を備えているが、三方弁340等の弁を設けずに、燃料電池用冷却回路200と、暖房用冷却水回路300とが一体となった一つの冷却水回路を備える構成であっても良い。
本実施形態では、燃料電池用冷却回路200のうちの冷却水出口温度T255の温度を制御目標として構成したが、燃料電池用冷却回路200の他の箇所における冷却水の温度を測定して制御目標として使用しても良い。
図5におけるステップS100、S120、S130の3つの判断のうちの一部は省略されてもよい。
本実施形態では、ラジエータからの放熱量により冷却水の温度を制御しているが、冷却水の温度制御は、他の方法により行われてもよい。例えば、制御部400は、燃料電池100に流入させる冷却水の量を増減しても良い。例えば、燃料電池100に流入させる冷却水の量を減少させれば、冷却水の温度をより高温にできる。また、制御部400は、燃料電池100の動作点を変更することによって、燃料電池100の発熱量を増減しても良い。この場合にも、冷却水の温度を上昇又は下降させることができる。
本実施形態では、制御部400は、インピーダンスの抵抗成分の大きさに基づいて、燃料電池用冷却回路200の冷却水の冷却水出口水温T255の目標温度を設定している。上述したように、インピーダンスの抵抗成分は、燃料電池100の電解質膜の乾燥の度合いに依存している。すなわち、本実施形態で、制御部400がインピーダンスの抵抗成分の大きさを考慮するのは、燃料電池100の電解質膜が乾燥しすぎるのを抑制するためである。制御部400は、電解質膜の乾燥、すなわち、インピーダンスの抵抗成分の大きさを考慮せず、外気温と、ヒータコア入口水温T345の目標温度に基づいて、燃料電池用冷却回路200の冷却水の冷却水出口水温T255の目標温度を設定してもよい。具体的には、図5のステップS140において、J2=1のときに、冷却水出口水温T255の目標温度をTHにしてもよい。
上記実施形態では、制御部400は、ステップS100において、燃料電池100の負荷が予め定められた値以上か否かを判断し、燃料電池100の負荷が予め定められた値以上の場合であり、且つ、ヒータコア入口水温T345の目標温度が予め定められた温度以上の場合に、冷却水出口水温T255の目標温度を高く(TH)設定している。この理由は、燃料電池100の負荷が大きいほど燃料電池100が発熱し易く、その熱を冷却水に蓄熱しやすいからである。制御部400は、燃料電池100の負荷を判断せず、外気温と、ヒータコア入口水温T345の目標温度に基づいて、冷却水出口水温T255の目標温度を設定してもよい。
以上、いくつかの実施形態に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…燃料電池車両
100…燃料電池
110…インピーダンス測定部
120…負荷
200…燃料電池用冷却回路
210…冷却水供給管
215…冷却水排出管
220…ラジエータ管
225…ポンプ
230…ラジエータ
235…ラジエータファン
240…バイパス管
245…三方弁
250…温度センサ
300…暖房用冷却水回路
305…分岐管
310…温水供給管
315…温水排出管
320…ヒータコア
325…ポンプ
330…電熱ヒータ
335…温水還流管
340…三方弁
345…温度センサ
350…空調ダクト
355…車内空気取入部
360…外気取入部
365…外気導入切換ドア
370…加熱流路
375…非加熱流路
380…仕切板
385…エアミックスドア
390…車内吹出部
400…制御部
410…エアコン設定部
420…外気温センサ
430…車内温度センサ

Claims (6)

  1. 燃料電池車両であって、
    燃料電池と、
    冷却水を用いて前記燃料電池を冷却する燃料電池用冷却回路と、
    前記冷却水の熱を用いて前記燃料電池車両の車内を暖房する暖房用冷却水回路と、
    前記燃料電池用冷却回路の冷却水の温度を制御する制御部と、
    外気温センサと、
    を備え、
    前記制御部は、
    (a1)外気温が予め定められた温度以上、または、(a2)暖房用冷却水回路の冷却水の目標温度が予め定められた温度未満の場合には、前記冷却水の前記燃料電池出口における冷却水出口水温を第1の水温にする第1の制御処理を実行し、
    (b1)前記外気温が前記予め定められた温度未満であり、且つ、(b2)前記目標温度が前記予め定められた温度以上である場合に、前記冷却水出口水温を前記第1の水温よりも温度の高い第2の水温とする第2の制御処理を実行する、
    燃料電池車両。
  2. 請求項1に記載の燃料電池車両において、
    前記制御部は、
    (a1)前記外気温が前記予め定められた温度以上、(a2)前記目標温度が予め定められた温度未満、(a3)前記燃料電池の負荷が予め定められた値未満、のうちの少なくとも一つを満たす場合には、前記第1の制御処理を実行し、
    (b1)外気温が前記予め定められた温度未満であり、且つ、(b2)前記目標温度が予め定められた温度以上であり、且つ、(b3)前記燃料電池の負荷が予め定められた値以上である場合に、前記第2の制御処理を実行する、
    燃料電池車両。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池車両において、さらに、
    前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部を備え、
    前記制御部は、
    請求項1又は2に記載の前記第2の制御処理を実行する条件が成立した場合であっても、前記インピーダンスの抵抗成分の大きさが予め定められた値以上の場合には、前記第1の制御処理を実行し、
    請求項1又は2に記載の前記第2の制御処理を実行する条件が成立し、且つ、前記インピーダンスの抵抗成分の大きさが予め定められた値未満の場合には、前記第2の制御処理を実行する、
    燃料電池車両。
  4. 冷却水を流して燃料電池からの熱を回収する燃料電池用冷却回路と、前記冷却水の熱を燃料電池車両の車内の空調における暖房に用いる暖房用冷却水回路と、備える燃料電池車両の制御方法であって、
    外気温を測定する工程と、
    前記冷却水の前記燃料電池出口における冷却水出口水温を制御する工程と、備え、
    前記冷却水出口水温を制御する工程では、
    (a1)外気温が予め定められた温度以上、または、(a2)暖房用冷却水回路の冷却水の目標温度が予め定められた温度未満の場合には、前記冷却水の前記燃料電池出口における冷却水出口水温を第1の水温にする第1の制御処理が実行され、
    (b1)前記外気温が前記予め定められた温度未満であり、且つ、(b2)前記目標温度が前記予め定められた温度以上である場合に、前記冷却水出口水温を前記第1の水温よりも温度の高い第2の水温とする第2の制御処理が実行される、
    燃料電池車両の制御方法。
  5. 請求項4に記載の燃料電池車両の制御方法において、
    前記燃料電池の負荷を取得する工程を備え、
    前記冷却水出口水温を制御する工程では、
    (a1)前記外気温が前記予め定められた温度以上、(a2)前記目標温度が予め定められた温度未満、(a3)前記燃料電池の負荷が予め定められた値未満、のうちの少なくとも一つを満たす場合には、前記第1の制御処理が実行され、
    (b1)外気温が前記予め定められた温度未満であり、且つ、(b2)前記目標温度が予め定められた温度以上であり、且つ、(b3)前記燃料電池の負荷が予め定められた値以上である場合に、前記第2の制御処理が実行される、
    燃料電池車両の制御方法。
  6. 請求項4又は5に記載の燃料電池車両の制御方法において、
    前記燃料電池のインピーダンスを測定する工程を備え、
    請求項4又は5に記載の前記第2の制御処理が実行される条件が成立し、且つ、前記インピーダンスの抵抗成分の大きさが予め定められた値未満の場合には、前記第2の制御処理が実行され、
    請求項4又は5に記載の前記第2の制御処理が実行される条件が成立した場合であっても、前記インピーダンスの抵抗成分の大きさが予め定められた値以上の場合には、前記第1の制御処理が実行される、
    燃料電池車両の制御方法。
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