JP6125961B2 - 燃料電池車両及び燃料電池車両の制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池車両及び燃料電池車両の制御方法に関する。
冬などの外気温が低いときに人が車両に乗ると、窓ガラスが曇りやすい。窓ガラスの曇りは、車内の水蒸気が、外気により冷やされた窓ガラスに接触して結露することにより生じる。また、早朝などでは、夜の気温低下や放射冷却により冷やされた窓ガラスに霜が付着する場合がある。一般に、窓ガラスに霜が付着したり曇ったりした場合には、人は、デフロスターを起動して、暖かい空気を窓ガラスに吹きつけ、窓ガラスを暖めることにより霜や曇りを取る。ところで、燃料電池車両の燃料電池を冷却する冷却回路(燃料電池用冷却回路)の冷却水を熱源とし、空調用空気を加熱するヒータコアを備える燃料電池車両が知られている(例えば特許文献1)。この燃料電池車両では、空調用空気の一部は、デフロスターから吹き出されて窓ガラスの霜や曇りを取るために用いられる。
特開2013−14268号公報
しかし、燃料電池車両(燃料電池)の起動直後は、燃料電池が暖まっていないため、燃料電池用冷却回路の冷却水の温度が低い。その結果、燃料電池用冷却回路の冷却水を熱源として空調用空気を加熱出来ず、暖かい空気を窓ガラスに吹きつけることが困難であるという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池車両が提供される。この燃料電池車両は、燃料電池と、前記燃料電池を冷却する燃料電池用冷却回路と、前記燃料電池車両の車内を暖房するために用いられる暖房用水回路と、前記燃料電池用冷却回路から前記暖房用水回路への冷却水の供給の制御を行う弁と、前記暖房用水回路の冷却水の熱を用いて前記燃料電池車両の窓のデフロストを行うデフロスターと、前記燃料電池車両の動作を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、デフロストの要求を受けた場合に、前記デフロストの要求を受けていない場合に比べて前記燃料電池の発電効率を低下させて前記燃料電池を発熱させ、前記弁を開けてその熱を前記燃料電池用冷却回路から前記暖房用水回路の冷却水に移動させて、前記デフロスターに前記デフロストを実行させる第1の制御を実行し、前記デフロストの要求を受けていない場合に、前記第1の制御よりも前記燃料電池の発電効率の高い第2の制御を実行する。この形態の燃料電池車両によれば、デフロストの要求を受けた場合、燃料電池の発電効率を、デフロストの要求を受けていない通常運転時よりも低下させて運転させることにより燃料電池に熱を発生させ、弁を開けて熱を燃料電池用冷却回路から暖房用水回路の冷却水へ移動させるので、燃料電池の発電効率を通常運転時で維持する場合に比べて、デフロスト用の熱を容易に発生させることが可能となる。
(2)上記形態の燃料電池車両において、さらに、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス回路と、前記燃料電池に酸化ガスを供給する酸化ガス回路と、を備え、前記制御部は、前記燃料電池に供給される燃料ガスと酸化ガスの量を維持したまま前記燃料電池の電流を増大させることによって、前記燃料電池の発電効率を下げて温度を上げてもよい。この形態の燃料電池車両によれば、燃料電池に供給される燃料ガスと酸化ガスの量を維持したまま燃料電池の電流を増大させることによって、燃料電池の発電効率を下げる。その結果、電気エネルギーの一部を熱エネルギーとして発生させることができる。
(3)上記形態の燃料電池車両において、さらに、補機を備え、前記制御部は、前記補機による損失を上げて前記燃料電池の電流を増大させることによって、前記燃料電池の発電効率を低下させてもよい。この形態の燃料電池車両によれば、補機による損失を上げることで電流を増大できる。
(4)上記形態の燃料電池車両において、燃料電池用冷却回路は、冷却水を循環させるウォーターポンプを備え、前記燃料ガス回路は、前記燃料電池から排出された燃料ガスを循環させて前記燃料電池に供給する水素ポンプを備え、前記制御部は、前記ウォーターポンプと前記水素ポンプの少なくとも一方の補機損失を上げることにより、前記燃料電池の発電効率を低下させてもよい。この形態の燃料電池車両によれば、ウォーターポンプと水素ポンプの少なくとも一方の補機損失を上げることで電流を増大させて燃料電池の発電効率を低下させることができる。また、水素ポンプで水素を燃料電池に供給することで、燃料電池の電流を大きく出来る。また、ウォーターポンプは冷却水と接触しているので、ウォーターポンプの損失によりウォーターポンプに生じた熱を直接冷却水に伝えることができる。
(5)上記形態の燃料電池車両において、さらに、外気温センサを備え、さらに、外気温が予め定められた温度以下の場合に、前記制御部は、前記デフロスト要求に応じて前記第1の制御を実行し、前記外気温が予め定められた温度を越える場合には、前記制御部は、前記デフロスト要求がある場合にも、前記第2の制御を実行してもよい。燃料電池の発電効率を下げた運転は燃費を悪くするが、この形態の燃料電池車両によれば、外気温が予め定められた温度以下の場合に第1の制御を実行するので、全体として燃料電池車両の燃費を悪くすること無くデフロストを実行できる。
なお、本発明は種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池車両の他、燃料電池車両における制御方法、燃料電池車両の霜取り、曇り取り方法等の形態で実現することができる。
燃料電池システムを搭載した燃料電池車両の構成を示す説明図である。 三方弁が非連携モード状態のときの冷却水の流れを示す説明図である。 三方弁が連携モード状態のときの冷却水の流れを示す説明図である。 空調ダクトの構成を示す説明図である。 本願発明における一実施形態の制御フローチャートの一例である。 燃料電池の通常運転時のIV特性と低効率運転時のIV特性とを示す説明図である。 ステップS190における冷却水出口水温T255と判定J0との関係を説明するグラフである。 ステップS200における冷却水出口水温T255とヒータコア入口水温T345との差と判定J1との関係を説明するグラフである。 燃料電池車両始動後の冷却水出口水温T255とヒータコア入口水温T345の変化を示すグラフである。
図1は、燃料電池システムを搭載した燃料電池車両10の構成を示す説明図である。燃料電池車両10は、燃料電池100と、燃料ガス回路500と、酸化ガス回路600と、燃料電池用冷却回路200と、暖房用水回路300(「空調用冷却水回路300」とも呼ぶ。)と、制御部400(Electronic control unit:ECU400)と、を備える。
燃料ガス回路500は、燃料ガスタンク510と、燃料ガス供給管520と、燃料ガス排気管550、560と、燃料ガス還流管570と、開閉バルブ530と、レギュレータ540と、水素ポンプ580と、排気バルブ590と、を備える。燃料ガスタンク510は、燃料ガスを貯蔵する。本実施形態では、燃料ガスとして、水素を用いている。燃料ガスタンク510と、燃料電池100とは、燃料ガス供給管520で接続されている。燃料ガス供給管520上には、燃料ガスタンク510からの燃料ガスの供給をオンオフするための開閉バルブ530と、燃料電池100に供給される燃料ガスの圧力を調整するためのレギュレータ540が設けられている。
燃料電池100には、燃料排ガスを排出するための燃料ガス排気管550が接続されている。燃料ガス排気管550は、また、燃料ガス排気管560と、燃料ガス還流管570に接続されている。燃料ガス還流管570は、燃料ガス供給管520に接続されている。燃料ガス還流管570上には、水素ポンプ580が配置されている。燃料ガス排気管550に排気される燃料排ガスには、未反応の燃料ガスが含まれているが、未反応の燃料ガスは、燃料ガス還流管570及び水素ポンプ580により還流されて、再び燃料電池100に供給される。
酸化ガス回路600は、コンプレッサ610と、酸化ガス供給管620と、酸化ガス排気管630と、加湿装置640と、背圧弁650と、を備える。本実施形態では、酸化ガスとして空気を用いる。コンプレッサ610は、大気中の空気を取り込んで圧縮する。コンプレッサ610は、酸化ガス供給管620により、燃料電池100に接続されている。燃料電池100には、酸化排ガスを排出するための酸化ガス排気管630が接続されている。ここで、酸化ガス供給管620には、酸化ガス排気管630の水分を利用した加湿装置640が設けられている。本実施形態の燃料電池100は、上述したように、水素と、空気中の酸素と、を反応させて発電を行い、水が生成する。生成した水は、酸化排ガスとともに燃料電池100から酸化ガス排気管630に排出される。加湿装置640は、酸化排ガス中に含まれる水分を、燃料電池100に供給される酸化ガスに移動させることで、酸化ガスを加湿する。加湿装置640は、例えば、酸化ガス流路と、酸化排ガス流路とを備え、その2つの流路の間に加湿膜を備える構成であってもよい(図示せず)。これにより、加湿膜を介して、酸化排ガス流路の酸化排ガス中の水分を、酸化ガス流路の酸化ガスに移動させることが可能である。酸化ガス排気管630には、背圧弁650が設けられている。背圧弁650は、燃料電池100内の空気の圧力を調整するために用いられる。
また、本実施形態では、酸化ガス排気管630には、燃料ガス排気管560が接続され、燃料ガス排気管560には、排気バルブ590が設けられている。上述のように本実施形態では、燃料ガス排気管550は、燃料ガス還流管570を介して燃料ガス供給管520に接続されており、燃料ガス(水素)を還流して再利用している。ここで、燃料電池100を長時間運転すると、燃料排ガス中に、反応に寄与しない窒素が増えてくる。この窒素は、酸化ガス(空気中)の窒素が、燃料電池100の電解質膜(図示せず)を透過してきたものと考えられる。燃料排ガス中に窒素が増えると、燃料ガス中にも窒素が増え、燃料電池100の反応性が落ちる。そこで、本実施形態では、燃料排ガス中の窒素の量が増えた場合には、排気バルブ590を開け、燃料排ガスを酸化ガス排気管630に流し、燃料ガス中の窒素を排気する。なお、このとき水素も一部が酸化ガス排気管630に流れる。水素は、酸化ガス排気管630中の酸化排ガスにより希釈されて大気に放出される。
燃料電池用冷却回路200は、冷却水供給管210と、冷却水排出管215と、三方弁245と、ラジエータ管220と、ラジエータ230と、バイパス管240と、ウォーターポンプ225と、を備える。冷却水供給管210は、燃料電池100に冷却水を供給するための管であり、冷却水供給管210にはウォーターポンプ225が配置されている。冷却水排出管215は、燃料電池100から冷却水を排出するための管である。冷却水排出管215の下流部は、三方弁245を介して、ラジエータ管220と、バイパス管240と、に接続されている。ラジエータ管220には、ラジエータ230が設けられている。ラジエータ230には、ラジエータファン235が設けられている。ラジエータファン235は、ラジエータ230に風を送り、ラジエータ230からの放熱を促進する。ラジエータ管220の下流部と、バイパス管240の下流部とは、冷却水供給管210に接続されている。冷却水供給管210のウォーターポンプ225の上流側(ラジエータ管220の下流部)及び、冷却水排出管215には、それぞれ温度センサ250、255が設けられている。
冷却水は、ウォーターポンプ225により、冷却水供給管210を通して燃料電池100に供給され、燃料電池100を冷却する。冷却水は、燃料電池100から熱を回収することで暖められ、冷却水排出管215から排出される。暖められた冷却水は三方弁245により、ラジエータ管220とバイパス管240に分配して流される。ラジエータ管220に流された冷却水は、ラジエータ230により冷却されるが、バイパス管240に流された冷却水は冷却されない。三方弁245によるラジエータ管220とバイパス管240への冷却水の分配割合と、外気温と、ラジエータファン235からの風量と、により、燃料電池用冷却回路200の冷却水の温度が制御される。例えば、燃料電池100の起動直後などにおいては、冷却水の大部分をバイパス管240に流すことにより、燃料電池用冷却回路200の冷却水の温度を急速に上げることが可能となる。
暖房用水回路300は、分岐管305と、三方弁340と、温水供給管310と、ウォーターポンプ325と、電熱ヒータ330と、ヒータコア320と、温水排出管315と、温水還流管335と、を備える。分岐管305は、燃料電池用冷却回路200の冷却水排出管215に接続されており、燃料電池100から排出される暖められた冷却水の一部を暖房用水回路300に分配する。三方弁340は、燃料電池用冷却回路200から暖房用水回路300への冷却水の流入を制御する。電熱ヒータ330は、暖房用水回路300を流れる冷却水を加熱する。ヒータコア320は、暖房用水回路300を流れる冷却水の熱を用いて空気を暖める。暖められた空気は、燃料電池車両10の車内に送られて車内の暖房や、霜取り、曇り取りに用いられる。本明細書では、霜取りと曇り取りとを総称して「デフロスト」と呼ぶ。温水排出管315は、ヒータコア320からの排水を燃料電池用冷却回路200に戻す。温水還流管335は、温水排出管315と、三方弁340との間を接続しており、ヒータコア320からの排水を、温水供給管310に戻す。電熱ヒータ330と、ヒータコア320との間には、温度センサ345が配置されている。
制御部400には、エアコン設定部410と、外気温センサ420と、車内温度センサ430と、が接続されている。制御部400は、エアコン設定部410の設定と、外気温と、車内温度と、燃料電池用冷却回路200の温水供給管310のウォーターポンプ225の上流部の水温と、燃料電池用冷却回路200の燃料電池100の出口における冷却水の温度(以下「冷却水出口水温T255」と呼ぶ。)と、暖房用水回路300のヒータコア320の入口における冷却水の温度(以下「ヒータコア入口水温T345」と呼ぶ。)と、に基づいて、三方弁245、340と、ウォーターポンプ225、325と、ラジエータファン235と、電熱ヒータ330の動作を制御する。なお、本実施形態では、ウォーターポンプ225、325や水素ポンプ580などの補機類の電源として、燃料電池100が使用される。また、本実施形態では、エアコン設定部410のスイッチの一つとしてデフロスターのスイッチが設けられている。デフロスターは、温風を窓ガラスに吹き付けることにより窓ガラスを暖め、デフロストを行う。
図2及び図3は、三方弁340の状態と冷却水の流れを示す説明図である。図2は、三方弁340が非連携モード状態のときの冷却水の流れを示す。本実施形態において、非連携モード状態とは、三方弁340の3つの弁体のうちの、分岐管305に接続された弁体が閉状態となり、温水供給管310に接続された弁体と温水還流管335に接続された弁体とが開状態となる状態を言う。非連携モード状態では、燃料電池用冷却回路200を流れる冷却水は、冷却水供給管210と、燃料電池100と、冷却水排出管215と、三方弁245と、ラジエータ管220(またはバイパス管240)と、ウォーターポンプ225を循環する。暖房用水回路300の冷却水は、温水供給管310と、ウォーターポンプ325と、電熱ヒータ330と、ヒータコア320と、温水排出管315と、温水還流管335と、三方弁340と、を循環する。非連携モード状態では、燃料電池用冷却回路200の冷却水排出管215から暖房用水回路300に冷却水が流入せず、暖房用水回路300から燃料電池用冷却回路200の冷却水排出管215へ冷却水が流出しない。燃料電池用冷却回路200と、暖房用水回路300とは、独立状態にあり、燃料電池用冷却回路200を流れる冷却水と、暖房用水回路300を流れる冷却水は、混合しない。例えば、燃料電池100の始動直後のように燃料電池100の温度が低い場合には、燃料電池用冷却回路200中の冷却水の温度は低い。そのため、制御部400は、燃料電池用冷却回路200中の冷却水を暖房用水回路300に分配して暖房の熱源として使用するよりは、燃料電池用冷却回路200を流れる冷却水と、暖房用水回路300を流れる冷却水とを独立させ、電熱ヒータ330を用いて暖房用水回路300を流れる冷却水のみを加熱させる方が、効率が良い。
図3は、三方弁340が連携モード状態のときの冷却水の流れを示す。連携モード状態には、部分連携モードと完全連携モードとがある。図3(a)は、部分連携モード状態を示し、図3(b)は、完全連携モードを示す。本実施形態において、部分連携モード状態とは、分岐管305に接続された弁体と、温水供給管310に接続された弁体と、温水還流管335に接続された弁体とのいずれもが開状態となる状態を言う。完全連携モードとは、分岐管305に接続された弁体と、温水供給管310に接続された弁体とが開状態となり、温水還流管335に接続された弁体が閉状態となる状態を言う。
三方弁340が部分連携モード状態のとき場合、燃料電池100から排出された暖められた冷却水の一部が三方弁340を通って温水供給管310に供給される。また、温水排出管315を流れる冷却水の一部は、燃料電池用冷却回路200(図1)の冷却水排出管215に流され、残部は温水還流管335、三方弁340を通って、温水供給管310に還流される。
完全連携モードでは、燃料電池100から排出された暖められた冷却水の一部が三方弁340を通って温水供給管310に供給される点は部分連携モードと共通するが、温水排出管315を流れる冷却水の全量は、燃料電池用冷却回路200の冷却水排出管215に流れる。
制御部400は、上述したように、三方弁340のモード状態の制御により、燃料電池用冷却回路200から暖房用水回路300への冷却水及び熱の移動を制御する。連携モードでは、燃料電池100の廃熱を車内の暖房に用いることができる。なお、部分連携モードと完全連携モードは、いずれか一方のみが採用される形態であってもよい。
図4は、空調ダクト350の構成を示す説明図である。空調ダクト350は、車内空気取入部355と、外気取入部360と、車内循環・外気導入切換ドア365と、加熱流路370と、非加熱流路375と、仕切板380と、エアミックスドア385と、車内吹出部390と、を備える。加熱流路370には、ヒータコア320(図1)が配置されている。車内循環・外気導入切換ドア365は、エアコン設定部410(図1)の設定により、空調ダクト350に、車内空気取入部355から空気を取り入れるか、外気取入部360から空気を取り入れるか、を切り換える。仕切板380は、加熱流路370と、非加熱流路375と、を分離する。エアミックスドア385は、取り入れた空気を、加熱流路370と、非加熱流路375に分配する。加熱流路370に分配された空気は、ヒータコア320により暖められるが、非加熱流路375に分配された空気は暖められない。加熱流路370と、非加熱流路375に分配された空気は、車内吹出部390より、車内に吹き出される。車内吹出部390には、下部吹出部392と、上部吹出部394と、デフロスター396と、が設けられている。下部吹出部392は乗員の足下を冷暖房し、上部吹出部394は乗員の頭部を冷暖房する。下部吹出部392と、上部吹出部394と、デフロスター396とには、それぞれ扉393、395、397が設けられていても良い。デフロスター396は窓ガラスに温風を吹きつける。制御部400(図1)は、エアコン設定部410(図1)の設定と、車内の温度と、暖房用水回路300中の冷却水の温度(ヒータコア入口水温T345)、に基づいて、エアミックスドア385における加熱流路370と、非加熱流路375とへの空気の分配割合を制御し、車内へ吹き出す空気の温度を制御し、車内温度を制御する。例えば、ヒータコア入口水温T345が高い場合には、ヒータコア320の温度も高いため、制御部400は、エアミックスドア385の開度を変更して加熱流路370を流れる空気の量を減少させることにより、車内温度が上がりすぎないようにする。
図5は、本願発明における一実施形態の制御フローチャートの一例である。なお、このフローチャートが実行されるのは、冬場などの気温の低い時期である。ステップS100では、乗員(人)より燃料電池車両10の始動スイッチが入れられると、制御部400は、燃料電池100を始動する。このとき、乗員は、暖房スイッチもオンするものとする。ステップS110では、制御部400は、燃料電池100を通常運転し、暖房用水回路300の電熱ヒータ330をオンし、三方弁340のモード状態を非連携モードとする。燃料電池車両10の始動直後では、燃料電池用冷却回路200中の冷却水も、暖房用水回路300中の冷却水も、いずれも温度が低い。そのため、三方弁340のモード状態を、非連携モードとした方が、連携モードとするよりも、暖房用水回路300中の冷却水を暖めやすい。
ステップS120において、デフロスター396のスイッチが入れられたこと(デフロスト要求があったこと)を検知すると、制御部400は、処理をステップS130に移行する。ステップS130では、制御部400は、ヒータコア320のヒータコア入口水温T345(「ヒータコア入口水温T345」と呼ぶ。)が、予め定められた温度T1以上か否かを判断する。ヒータコア入口水温T345が温度T1以上の場合には、制御部400は、処理をステップS170に移行し、ヒータコア入口水温T345が温度T1未満の場合には、制御部400は、処理をステップS140に移行する。温度T1は、燃料電池100を、発電効率を下げた運転(「低効率運転」と呼ぶ。)をさせなくても、暖房用水回路300中の冷却水の温度を、デフロストを実行できる温度T3まで短時間で上げることが可能な温度であり、T3より少し低い温度である。なお、温度T1、T3は、実験的に求めることが可能である。
ステップS140では、制御部400は、三方弁340のモード状態を連携モードとし、また、燃料電池100の低効率運転を実行する。連携モードでは、燃料電池用冷却回路200中の冷却水が暖房用水回路300に供給されるため、燃料電池用冷却回路200中の冷却水が暖められると、暖房用水回路300中の冷却水も暖められる。次に、低効率運転について説明する。
図6は、燃料電池の通常運転時のIV特性と低効率運転時のIV特性とを示す説明図である。燃料電池100の電圧は、電流密度(電流)がゼロのとき最も高く(OCV(Open Circuit Voltage))、電流密度(電流)が増加するにつれて低くなる。ここで、燃料ガス(水素)、酸化ガス(空気)の供給量を維持したまま、電流を増大させると、燃料電池100の電圧は急激に下がり、動作点は、図6の点P1に移動する。このとき、燃料電池100は発熱し、この熱によって燃料電池100の温度が高くなる。燃料電池100の化学反応により生じるエネルギーは、電気エネルギーと熱エネルギーとに分配される。制御部400が、酸化ガスの供給量を維持したまま、電流を増大させる制御を行うと、電気エネルギーの割合が低くなり、熱エネルギーの割合が高くなる。燃料電池車両10は、電気エネルギーを用いて動作するので、電気エネルギーの割合を低め、熱エネルギーの割合を高めることは、燃料電池車両10(あるいは燃料電池100)の効率を低くする(低効率にする)ことに相当する。本実施形態では、通常の運転よりも、電気エネルギーの割合を低め、熱エネルギーの割合を高める運転を、「低効率運転」と呼ぶ。低効率運転では、熱エネルギーの割合が高くなるので、燃料電池100の発熱量が増大し、燃料電池用冷却回路200中の冷却水及び暖房用水回路300中の冷却水の温度が上昇する。
図6において、制御部400は、水素ポンプ580をより強く駆動して水素ポンプ580の損失(補機損失)を増大させてもよい。このとき水素ポンプ580の消費電流の増加に伴って燃料電池100の電流量も増加するため、動作点が点P1から点P2に移動する。なお、還流させる水素が増加することにより、燃料電池100の化学反応により生じるエネルギーが増加し、熱エネルギーが増加する効果もある。その結果、燃料電池100の温度が高くなって、冷却水の温度を早く上昇させる。
図6において、制御部400は、ウォーターポンプ225をより強く駆動してウォーターポンプ225の損失(補機損失)を増大させてもよい。このときウォーターポンプ225の消費電流の増加に伴って、燃料電池100の電流量も増加するため、動作点が点P2から点P3に移動する。なお、ウォーターポンプ225は動作すると発熱し、ウォーターポンプ225自身は冷却水と接しているため、ウォーターポンプ225に生じた熱を、冷却水に直接移動させることが出来る、という効果もある。その結果、冷却水の温度を早く上昇させることが可能となる。なお、水素ポンプ580とウォーターポンプ225は、どちらを先により強く動作させても良い。なお、水素ポンプ580とウォーターポンプ225は、請求項における補機の一例である。
図5のステップS150では、制御部400は、ヒータコア入口水温T345が予め定められた温度T2以上か否かを判断する。ヒータコア入口水温T345が予め定められた温度T2以上の場合には、制御部400は、処理をステップS160に移行し、燃料電池100の低効率運転を停止し、通常の運転に移行する。なお、低効率運転は燃費を悪くするので、比較的短い時間の方が好ましい。窓ガラスに霜が付着している場合や曇りが出来ている場合には、燃料電池車両の運転は困難である。仮に、制御部400が低効率運転を行わずにデフロストを行う場合、デフロストが完了するまでは、アイドリング状態が比較的長い時間維持される。両者の燃費を考慮すると、短時間の低効率運転であれば、アイドリング状態を比較的長い時間維持する場合に比べ、燃費は大きくは悪化せず、燃料電池車両10の始動後、比較的短時間でデフロストを完了して燃料電池車両の運転が可能となる利点がある。
ステップS170では、制御部400は、ヒータコア入口水温T345が予め定められた温度T3以上か否かを判断する。ヒータコア入口水温T345が予め定められた温度T3以上の場合には、制御部400は、処理をステップS180に移行し、デフロスター396から暖かい空気を吹き出して、窓ガラスのデフロストを実行する。
ステップS120において、デフロスターのスイッチがオンされない場合、制御部400は、処理をステップS190に移行する。デフロスターのスイッチがオンされない場合は、窓ガラスに霜が付着しておらず、曇りも出来ていない状態であり、ヒータコア入口水温T345を急激に上げる必要性が乏しい。ステップS190では、冷却水出口水温T255を判定する。
図7は、ステップS190における冷却水出口水温T255と判定J0との関係を説明するグラフである。冷却水出口水温T255が予め定められた温度T4H以上の場合には、制御部400は、ステップS190における判定J0を1とする。一方、冷却水出口水温T255が予め定められた温度T4L以下(T4L<T4H)の場合には、制御部400は、ステップS190における判定J0を0とする。なお、冷却水出口水温T255がT4L〜T4Hの間の場合には、制御部400は、前の判定結果を踏襲する。前回の判定J0が1であって、冷却水出口水温T255が下がる場合には、冷却水出口水温T255がT4Lを下回らない限り1の判定は0の判定に変わらない。逆に、前回の判定J0が0であって、冷却水出口水温T255が上がる場合には、冷却水出口水温T255がT4Hを上回らない限り0の判定は1の判定に変わらない。このようにヒステリシスを持たせることにより、冷却水出口水温T255が判定温度近傍で細かに変動する場合であっても、判定結果の頻繁な変動を抑制できる。本実施形態においては、T4L、T4Hの値は、冷却水出口水温T255がどの程度の温度になったときに、燃料電池用冷却回路200中の冷却水の熱を暖房用水回路300中の冷却水に伝えるか、という判定を行うための判定値であり、実験的に求めても良い。例えば、T4Lを30℃、T4Hを35℃としてもよい。
制御部400は、ステップS190において、判定J0が1の場合には、処理をステップS200に移行し、冷却水出口水温T255とヒータコア入口水温T345との差が予め定められた値以上か否かを判断する。
図8は、ステップS200における冷却水出口水温T255とヒータコア入口水温T345との差(以後「ΔT」と呼ぶ。)と判定J1との関係を説明するグラフである。図8においても、ΔTと、判定J1との間には、ヒステリシスが設けられている。ΔTが予め定められた値T5H以上の場合には、判定J1は1と判定され、ΔTが予め定められた値T5L未満の場合には、判定J1は0と判定される。ΔTがT5L〜T5Hの間に場合には、制御部400は、前の判定結果を踏襲する。冷却水出口水温T255に比べヒータコア入口水温T345が低いと、ΔTが大きくなる。暖房の場合であって、かつ、ΔTが大きい場合、制御部400は、三方弁340を連携モードとして燃料電池用冷却回路200の暖かい冷却水を暖房用水回路300に供給して、ヒータコア入口水温T345の温度をなるべく早く上昇させることが好ましい。この観点からT5L、T5Hが定められている。例えば、T5Lを−5℃とし、T5Hを0℃としてもよい。なお、ΔTがマイナスの場合は、冷却水出口水温T255よりもヒータコア入口水温T345の方が、温度が高い。そのため、制御部400は、三方弁340を連携モードとしなくても良い。
ステップS200において、判定J1が1の場合、制御部400は、処理をステップS210に移行して、三方弁340を連携モードに設定し、燃料電池用冷却回路200の暖かい冷却水を暖房用水回路300に供給する。一方、ステップS190において判定J0が0の場合、又は、ステップS200において判定J1が0の場合、制御部400は、処理をステップS220に移行し、三方弁340を非連携モードに設定する。
図9は、燃料電池車両始動後の冷却水出口水温T255とヒータコア入口水温T345の変化を示すグラフである。比較例では、ヒータコア入口水温T345のみを図示している。本実施形態では、デフロスターのスイッチがオンにされた後、三方弁340を連携モードとして低効率運転を行う。これに対し、比較例では、デフロスターのスイッチがオンにされても、制御部400は、三方弁340を連携モードとせず、低効率運転も実行しない。
本実施形態では、燃料電池100は低効率運転され、比較例では、燃料電池100は低効率運転されない。その結果、比較例よりも本実施形態の方が、燃料電池100の発熱が大きく、比較例よりも本実施形態の方が、冷却水出口水温T255が早く上昇する。また、本実施形態では三方弁340が連携モードとされているので、ヒータコア入口水温T345は、冷却水出口水温T255に連動して上昇する。これに対し、比較例では、暖房用水回路300の冷却水は電熱ヒータ330により温められるが、三方弁340は連携モードでないので、燃料電池100の熱を暖房用水回路300の冷却水に伝えることが出来ない。そのため、ヒータコア入口水温T345は、ゆっくりとしか上昇しない。仮に、燃料電池100の熱を暖房用水回路300の冷却水に伝えることが出来たとしても、燃料電池100は効率運転されるので発熱が小さいため、ヒータコア入口水温T345は、ゆっくりとしか上昇しない。
本実施形態、比較例のいずれも、ヒータコア入口水温が所定の温度T3に達すると、制御部400は、デフロスター396から暖かい空気を吹き出して、デフロストを実行できる。ヒータコア入口水温がこの温度T3に達するまでの時間は、本実施形態の方が比較例よりも早い。すなわち、本実施形態によれば、デフロストに必要な熱を容易に生成することが可能となる。また、デフロスト開始までの時間を短く出来る。
なお、本明細書においては、制御部400が、デフロスト要求を受けた場合に、デフロスト要求を受けていない場合に比べて燃料電池100の発電効率を下げて燃料電池100を発熱させ、三方弁340を連携モードとして燃料電池100の熱を、燃料電池用冷却回路200から暖房用水回路300の冷却水に移動させて、デフロスター396にデフロストを実行させる制御を「第1の制御」と呼ぶ。また、デフロスト要求を受けていない場合に、制御部400が前記大1の制御よりも燃料電池100の発電効率が高い状態で燃料電池100の制御を行うことを「第2の制御」と呼ぶ。
本実施形態では、本実施形態では三方弁340を用いたが、三方弁340の代わりに、燃料電池用冷却回路200と暖房用水回路300との間に、他の種類の弁(例えば、開閉弁や流調弁)を設け、温水還流管335を備えない構成であってもよい。この場合にも、開閉弁(流調弁)の動作状態は、非連携モードと連携モード(完全連携モード)のいずれかとなる。
本実施形態では、ステップS130の判断を行っているが、この判断は無くてもよい。この場合、ステップS120の判断がYesの場合、制御部400は、処理をステップS140に移行する。
本実施形態では、ステップS130、S150、S170の判定において、それぞれ、温度T1、T2、T3を基準としたが、制御部400は、これらの温度について2つの値を使い、ステップS190、S200のように、ヒステリシスを持たせても良い。
本実施形態では、図5のフローチャートが実行されるのは、冬場などの気温の低い時期である、として説明した。しかし、制御部400は、外気温を取得し、外気温が予め定められた温度以下の場合に、燃料電池100の発電効率を下げた運転の実行を可能とし、外気温が予め定められた温度を越える場合には、他の条件を満たした場合であっても、燃料電池100の発電効率を下げた運転を実行しないように構成されていても良い。
以上、いくつかの実施形態に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…燃料電池車両
100…燃料電池
200…燃料電池用冷却回路
210…冷却水供給管
215…冷却水排出管
220…ラジエータ管
225…ウォーターポンプ
230…ラジエータ
235…ラジエータファン
240…バイパス管
245…三方弁
250…温度センサ
300…暖房用水回路(空調用冷却水回路)
305…分岐管
310…温水供給管
315…温水排出管
320…ヒータコア
325…ウォーターポンプ
330…電熱ヒータ
335…温水還流管
340…三方弁
345…温度センサ
350…空調ダクト
355…車内空気取入部
360…外気取入部
365…外気導入切換ドア
370…加熱流路
375…非加熱流路
380…仕切板
385…エアミックスドア
390…車内吹出部
392…下部吹出部
393、395、397…扉
394…上部吹出部
396…デフロスター
400…制御部(ECU)
410…エアコン設定部
420…外気温センサ
430…車内温度センサ
500…燃料ガス回路
510…燃料ガスタンク
520…燃料ガス供給管
530…開閉バルブ
540…レギュレータ
550…燃料ガス排気管
560…燃料ガス排気管
570…燃料ガス還流管
580…水素ポンプ
590…排気バルブ
600…酸化ガス回路
610…コンプレッサ
620…酸化ガス供給管
630…酸化ガス排気管
640…加湿装置
650…背圧弁
T255…冷却水出口水温
T345…ヒータコア入口水温

Claims (10)

  1. 燃料電池車両であって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池を冷却する燃料電池用冷却回路と、
    前記燃料電池車両の車内を暖房するために用いられる暖房用水回路と、
    前記燃料電池用冷却回路から前記暖房用水回路への冷却水の供給の制御を行う弁と、
    前記暖房用水回路の冷却水の熱を用いて前記燃料電池車両の窓のデフロストを行うデフロスターと、
    前記燃料電池車両の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    デフロストの要求を受けた場合に、前記デフロストの要求を受けていない場合に比べて前記燃料電池の発電効率を低下させて前記燃料電池を発熱させ、前記弁を開けてその熱を前記燃料電池用冷却回路から前記暖房用水回路の冷却水に移動させて、前記デフロスターに前記デフロストを実行させる第1の制御を実行し、
    前記デフロストの要求を受けていない場合に、前記第1の制御よりも前記燃料電池の発電効率の高い第2の制御を実行する、燃料電池車両。
  2. 請求項1に記載の燃料電池車両において、さらに、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス回路と、
    前記燃料電池に酸化ガスを供給する酸化ガス回路と、
    を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池に供給される燃料ガスと酸化ガスの量を維持したまま前記燃料電池の電流を増大させることによって、前記燃料電池の発電効率を下げて温度を上げる、燃料電池車両。
  3. 請求項2に記載の燃料電池車両において、さらに、
    補機を備え、
    前記制御部は、前記補機による損失を上げて前記燃料電池の電流を増大させることによって、前記燃料電池の発電効率を低下させる、燃料電池車両。
  4. 請求項3に記載の燃料電池車両において、
    前記燃料電池用冷却回路は、冷却水を循環させるウォーターポンプを備え、
    前記燃料ガス回路は、前記燃料電池から排出された燃料ガスを循環させて前記燃料電池に供給する水素ポンプを備え、
    前記制御部は、前記ウォーターポンプと前記水素ポンプの少なくとも一方の補機損失を上げることにより、前記燃料電池の発電効率を低下させる、燃料電池車両。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池車両において、さらに、
    外気温センサを備え、
    さらに、外気温が予め定められた温度以下の場合に、前記制御部は、前記デフロスト要求に応じて前記第1の制御を実行し、
    前記外気温が予め定められた温度を越える場合には、前記制御部は、前記デフロスト要求がある場合にも、前記第2の制御を実行する、燃料電池車両。
  6. 冷却水を流して燃料電池からの熱を回収する燃料電池用冷却回路と、前記燃料電池用冷却回路と接続されて前記熱を燃料電池車両の車内の空調における暖房に用いるための暖房用水回路と、前記燃料電池用冷却回路から前記暖房用水回路への冷却水の供給の制御を行う弁と、前記暖房用水回路の冷却水の熱を用いて霜取りまたは曇り取りを行うデフロスターと、を備える燃料電池車両の制御方法であって、
    デフロストの要求を受けた場合、前記デフロストの要求を受けていない場合に比べて前記燃料電池の発電効率を低下させて前記燃料電池を発熱させ、前記弁を開けてその熱を前記燃料電池用冷却回路から前記暖房用水回路の冷却水に移動させて、前記デフロスターに前記デフロストを実行させる第1の制御を実行し、
    前記デフロストの要求を受けていない場合、前記第1の制御よりも前記燃料電池の発電効率の高い第2の制御を実行する、燃料電池車両の制御方法。
  7. 請求項6に記載の燃料電池車両の制御方法において、
    前記燃料電池に供給される燃料ガスと酸化ガスの量を維持したまま前記燃料電池の電流を増大させることによって、前記燃料電池の発電効率を下げて温度を上げる、燃料電池車両の制御方法。
  8. 請求項7に記載の燃料電池車両の制御方法において、
    前記燃料電池車両は、補機を備えており
    前記補機による損失を上げて前記燃料電池の電流を増大させることによって、前記燃料電池の発電効率を低下させる、燃料電池車両の制御方法。
  9. 請求項8に記載の燃料電池車両の制御方法において、
    前記燃料電池車両は、
    前記燃料電池用冷却回路において冷却水を循環させるウォーターポンプと、
    前記燃料電池から排出された燃料ガスを循環させて前記燃料電池に供給する水素ポンプと、を備えており、
    前記ウォーターポンプと前記水素ポンプの少なくとも一方の補機損失を上げることにより、前記燃料電池の発電効率を低下させる、燃料電池車両の制御方法。
  10. 請求項6〜9のいずれか一項に記載の燃料電池車両の制御方法において、
    さらに、外気温が予め定められた温度以下の場合に、前記デフロスト要求に応じて前記第1の制御を実行し、
    前記外気温が前記予め定められた温度を越える場合には、前記デフロスト要求がある場合にも、前記第2の制御を実行する、燃料電池車両の制御方法。
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