JP2015064258A - 光ファイバセンサ用光ファイバユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光ファイバセンサ用光ファイバユニットは、光ファイバケーブルと、軸部と、ヘッド部と、を備える。軸部は、雄ネジが設けられた外周面と、光ファイバケーブルが挿入される貫通孔とを有する。ヘッド部は、軸部とつながっており、多角柱状である。ヘッド部は、複数の側面を有する。複数の側面は、互いに隣接する第1の側面と第2の側面とを含む。ヘッド部は、貫通孔に連通する空間を有する。空間は、開口部において開口している。開口部は、複数の側面のうち少なくとも第1の側面と第2の側面とに設けられる。開口部は、第1の側面に設けられる第1開口部と、第2の側面に設けられる第2開口部と、を含む。第1開口部と第2開口部とは、つながっている。
【選択図】図1
Description
(1)光ファイバユニット50の全体構成
図1は、第1実施形態に係る透過型の光ファイバセンサに用いる光ファイバユニット50の外観斜視図である。図2は、光ファイバユニット50の分解斜視図である。図3は、光ファイバユニット50の拡大底面図である。図4は、図3におけるA−A断面図である。
(2−1)軸部54
軸部54は、内部に上下方向に貫通する貫通孔65を有している。貫通孔65は後述するように光ファイバケーブル57及びレンズ55を挿入するための孔である。光ファイバケーブル57は図2に示すようにある程度の曲率を有して屈曲されて貫通孔65に挿入される。
ヘッド部53は、軸部54の上方に設けられている。ヘッド部53は、軸部54と一体である。ただし、ヘッド部53は、軸部54と別体であってもよい。ヘッド部53は、軸部54の外径よりも大きく、概ね六角柱形状の外形を有している。本実施形態に置いて、ヘッド部53は、正六角柱状の形状を有している。ヘッド部53は、底面部62と外壁部64とを有する。底面部62は、軸部54と接する部分である。底面部62は概ね六角形状の板状部材である。外壁部64は、底面部62から上方に突出している。底面部62と外壁部64とにより囲まれる空間により空間68が形成されている。空間68は、軸部54の貫通孔65の径方向外方に向かって延びている。
図1に示すように、カバー部材51は、ヘッド部53の上部に取り付けられている。カバー部材51は、軸部54の貫通孔65の中心軸線方向において、ヘッド部53の空間68を覆う蓋の役目を果たす。詳細には、カバー部材51は、空間68を上方から覆う。また、光ファイバケーブル57は、軸部54の貫通孔65から空間68の開口部69に向かって屈曲されるが、このように屈曲された場合であってもカバー部材51により光ファイバケーブル57を空間68内に適切に収納することができる。
レンズ部材55は、円筒状のレンズである。レンズ部材55は、軸部54の貫通孔65に挿入され、光ファイバケーブル57の先端に固定される。レンズ部材55は、光ファイバケーブル57からの光を収束させることができる。レンズ部材55は必須ではなく、光ファイバケーブル57の光ファイバを延在させることで代替可能である。
ナット61は、軸部54の雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている部材である。軸部54の雄ネジとナット61の雌ネジとを螺合させることで光ファイバユニット50を固定することができる。ワッシャ60は、ナット61とヘッド部53との間に配置される。ワッシャ60は、省略されてもよい。
(3−1)光ファイバユニット50の組立
図2を用いて光ファイバケーブル57の組立方法について以下に説明する。
光ファイバケーブル57は、ポリエステル等の被覆材により被覆されている。この光ファイバケーブル57の先端のうち、光ファイバユニット50に挿入する側の先端の被覆材が除去される。
次に、上記のように組立てられた光ファイバユニット50の敷設について説明する。図12は、光ファイバユニット50の敷設手順について説明するための説明図である。
ヘッド部53は隣接する第1の側面64a及び第2の側面64bに亘って開口部69を有している。光ファイバケーブル57は、この開口部69から延出されている。上面視における開口部69の幅D3は、第1の側面64aの幅Da又は第2の側面64bの幅Dbよりも大きい。そのため、ヘッド部53の一の側面のみから光ファイバケーブル57を引き出す場合に比べて、光ファイバケーブル57を平面方向において広範囲に移動可能である。
図14は本実施形態における治具80の適用の自由度を示す説明図である。図14では、光ファイバケーブル57が六角形状の光ファイバユニット50の角部を通って延出するように固定されている場合を例に挙げている。
上記第1実施形態では、第1開口部69a及び第2開口部69bの2つの開口部を有する光ファイバユニット50を説明した。開口部の数は2つに限定されず3つ以上であってもよい。図15は、3つの開口部を有する光ファイバユニット150の外観斜視図である。上記第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
次に、反射型の光ファイバセンサに用いる光ファイバユニット250について説明する。
図17は、第2実施形態に係る反射型の光ファイバセンサに用いる光ファイバユニットの光ファイバユニット250の外観斜視図である。図18は、光ファイバユニット250の分解斜視図である。図19は、光ファイバユニット250の拡大底面図である。図20は、図19におけるB−B断面図である。図21は、カバー部材51を取り外した状態での光ファイバユニット250の平面図である。
(2−1)軸部54
軸部54は、内部に上下方向に貫通する貫通孔65を有している。貫通孔65は、2本の光ファイバケーブル57a、57bが挿入可能な大きさとなっている。図19及び図21に示すように、貫通孔65は、第1貫通孔65aと第2貫通孔65bとを有する。第1貫通孔65aには、光ファイバケーブル57aが挿入される。第2貫通孔65bには、光ファイバケーブル57bが挿入される。第2実施形態では、2本の光ファイバケーブル57a、57bは平面方向に隣接して束ねられており、貫通孔65の近傍で光ファイバケーブル57aと光ファイバケーブル57bとに別れている。なお、第1貫通孔65aと第2貫通孔65bとは互いに分離していてもよく、或いは連通していてもよい。
ヘッド部53は、軸部54の上部に設けられており、底面部62と外壁部64とを有する。底面部62と外壁部64とにより囲まれる空間により空間68が形成されている。第2実施形態の空間68の円形部分の径は、2本の光ファイバケーブル57a、57bが挿入可能である。また、空間68は、軸部54の貫通孔65と連通している。この軸部54の貫通孔65と空間68との連通部位において、貫通孔65の端部がテーパ状に切削されてテーパ部62aが形成されていてもよい。
カバー部材51は、ヘッド部53の上部に取り付けられる。カバー部材51は、平板状部51a及びガイド部51bを有する。平板状部51aの外形は、円弧状部分51a−1、接続部分51a−2及び第1側部51c及び第2側部51dからなる。第1側部51c及び第2側部51dは、ヘッド部53の開口部69に対応する部分であり、隣接する2つの直線辺からなる。カバー部材51を載置壁67に載置した場合に、上面視において、第1側部51cが第1の側面64aと面一となり、第2側部51dが第2の側面64bと面一となる。ガイド部51bは、ヘッド部53の載置壁67に沿って嵌め込まれる。
2本の光ファイバケーブル57a、57bそれぞれに対応して、レンズ部材55a、55bが設けられている。レンズ部材55aは光ファイバケーブル57aの先端に、レンズ部材55bは光ファイバケーブル57bの先端に固定される。
ナット61は軸部54の雄ネジと螺合して光ファイバユニット250を固定する。ワッシャ60は、ナット61とヘッド部53との間に配置される。ワッシャ60は、省略されてもよい。
(3−1)光ファイバユニット250の組立
図18を用いて光ファイバケーブル57の組立方法について以下に説明する。第1実施形態の組立方法を示した図2と概ね同様であるので、以下に簡単に説明する。
次に、上記のように組立てられた光ファイバユニット250の敷設について説明する。図28は、光ファイバユニット250の敷設手順について説明するための説明図である。
第2実施形態に係る光ファイバユニット250のヘッド部53は、第1実施形態と同様に、互いに隣接する第1の側面64a及び第2の側面64bに亘って開口部69を有している。光ファイバケーブル57a、57bは、この開口部69から延出されている。開口部69の幅D3は、2本の束ねられた光ファイバケーブル57a、57bの幅よりも大きい。よって、光ファイバケーブル57a、57bは、開口部69の大きさに応じて平面方向に広範囲に移動可能である。
本発明を適用可能な光ファイバセンサとして、その他、例えば同軸反射型の光ファイバセンサ及び拡散反射型の光ファイバセンサが挙げられる。これらの光ファイバセンサに適用される光ファイバユニット350、450について以下に簡単に説明する。
まず第1変形例に係る同軸反射型の光ファイバユニット350について説明する。
次に、第2変形例に係る拡散反射型の光ファイバユニット450について説明する。
上記実施形態には、下記の各変形例を適宜適用可能である。
(a)上記実施形態では、ヘッド部53は六角柱形状の外形を有している。しかしヘッド部53の外形はこれに限定されず、例えば四角柱形状又は八角柱形状などの多角形の外形を有していてもよい。
(b)また、第1実施形態の変形例では、ヘッド部53の少なくとも隣接する第1の側面64a、第2の側面64b及び第3の側面64cにおいて開口部69が形成されている。つまり、開口部69は、互いに隣接する、第1の側面64aに設けられる第1開口部69aと、第2の側面64bに設けられる第2開口部69bと、第3の側面に設けられる第3開口部69cとを含む。このように3つ以上の隣接する側面において開口部が設けられている構成は、第2実施形態においても適用可能である。
(c)また、上記第1及び第2実施形態では、カバー部材51を設けている。しかし、カバー部材51が無い光ファイバユニットであってもよい。ただし、屈曲させた光ファイバケーブル57をヘッド部53の空間68に収納するためには、カバー部材51が設けられているのが好ましい。
(d)上記の実施形態では、光ファイバケーブルが軸部に固定されている。しかし、光ファイバケーブルは、ヘッド部などの軸部以外の部分で固定されてもよい。この場合、光ファイバケーブルは、貫通孔の延長上において固定されることが好ましい。また、接着剤を用いずに、光ファイバケーブルが固定されてもよい。
54 軸部
53 ヘッド部
68 空間
69 開口部
Claims (8)
- 光ファイバケーブルと、
雄ネジが設けられた外周面と、前記光ファイバケーブルが挿入される貫通孔とを有する軸部と、
前記軸部とつながっており、互いに隣接する第1の側面と第2の側面とを含む複数の側面を有する多角柱状のヘッド部と、
を備え、
前記ヘッド部は、前記貫通孔に連通する空間を有し、
前記空間は、前記複数の側面のうち少なくとも前記第1の側面と前記第2の側面とに設けられた開口部において開口しており、
前記開口部は、前記第1の側面に設けられる第1開口部と、前記第2の側面に設けられる第2開口部と、を含み、
前記第1開口部と前記第2開口部とは、つながっている、
光ファイバセンサ用光ファイバユニット。 - 前記開口部の幅は、前記第1の側面又は前記第2の側面の幅よりも大きい、
請求項1に記載の光ファイバセンサ用光ファイバユニット。 - 前記第1開口部の幅は、前記光ファイバケーブルの幅以上である、
請求項1又は2に記載の光ファイバセンサ用光ファイバユニット。 - 前記第2開口部の幅は、前記光ファイバケーブルの幅以上である、
請求項1又は2に記載の光ファイバセンサ用光ファイバユニット。 - 前記光ファイバケーブルは、前記空間内において可動的に配置されている、
請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバセンサ用光ファイバユニット。 - 前記光ファイバケーブルは、前記貫通孔内、又は、前記貫通孔の延長上において固定されている、
請求項5に記載の光ファイバセンサ用光ファイバユニット。 - 前記ヘッド部に取り付けられ、前記貫通孔の中心軸線方向において前記空間を覆うカバー部材をさらに備え、
前記カバー部材は、前記第1の側面と面一となる第1側部と、前記第2の側面と面一となる第2側部とを有する、
請求項1から6のいずれかに記載の光ファイバセンサ用光ファイバユニット。 - 前記空間の幅は、前記貫通孔から離れるほど広がっている、
請求項1から7のいずれかに記載の光ファイバセンサ用光ファイバユニット。
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