JP4726831B2 - ケーブル保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル保護装置に関し、例えば、OAフロアなどのような二重床の内部空間に配線された電話ケーブル、LANケーブルや光ファイバケーブル等の各種ケーブルを保護するケーブル保護装置に関する。
OAフロアは、電子機器の増設や配置換え等のレイアウト変更に対してLANケーブルや電話ケーブル等のケーブルの配線が容易に対応できるように二重床となっている。図10に示すように、二重床5は、コンクリート床などの基礎となる床面1上に支柱2を起立させ、支柱2に複数のフロアパネル3を支持させる構造となっている。支柱2は、金属によって形成され、上下方向に延びるポール部2aと、ポール部2aの上下端部に設けられた幅広の支持面部2bとを有した形状となっており、上端側の支持面部2bが複数のフロアパネル3の隅部を支持する。
二重床5では、床面1とフロアパネル3との間の内部空間6に各種のケーブル7が配線される。作業室や電子機器のレイアウト変更の際には、必要なフロアパネル3を取り外してケーブル7を内部空間6に敷設したり、配線を変更したりする。その後に、フロアパネル3を元に戻している。かかるケーブル配線の変更の際に、ケーブル7が支柱2と接触してケーブル7にストレスが作用したり、過度の張力が作用してケーブル7が断線したり損傷することがある。このため、ケーブル7を支柱2との接触から保護するケーブル保護装置を用いている。
従来からのケーブル保護装置は、ゴム等からなる薄い柔軟なチューブを支柱に巻き付ける構造、支柱の周囲に錐形状の肉薄のカップ容器を積層してケーブルと支柱とを離隔させる構造(例えば、特許文献1参照)、支柱の周囲に筒状の包囲部材を設けて支柱を囲み、ケーブルが支柱の起立位置に入らないようにする構造(例えば、特許文献2参照)が用いられている。
実開平6−44324号公報 特開平9−144286号公報
しかしながら、支柱に柔軟なチューブを巻き付ける構造では、曲げに弱い光ファイバケーブルには適さない。又、ケーブルがチューブと接触すると、大きな摩擦抵抗となってケーブルが断線する不都合がある。同様に、特許文献1のカップ容器を積層する構造及び特許文献2の筒状の包囲部材を用いる構造においても、敷設や配線変更の際にケーブルがこれらの部材に接触したときに、摩擦抵抗が大きくなり、依然としてケーブルが断線したり、損傷したりする問題を有している。従って、光ファイバケーブルに適し、しかもケーブルの断線や損傷を確実に防止できるケーブル保護装置が臨まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、二重床の内部空間に配線されるケーブルが断線したり、損傷したりすることを確実に防止でき、光ファイバケーブルの配線にも適したケーブル保護装置を提供することにある。
本発明者らは、ケーブル保護装置を支柱の周囲で回転自在な構造とすることにより、ケーブルが断線や損傷することがなく、しかも光ファイバケーブルの配線にも好適であることを見出し、以下の本発明を完成するに至った。
(1) 床面上の支柱にフロアパネルが支持され二重床において前記支柱の長さ方向に沿って複数が重ねられて使用され、前記二重床の内部空間に配線されたケーブルを前記支柱との接触から保護するケーブル保護装置であって、円形の中心孔を有した内側部分と、前記ケーブルと接触可能な円形の接触面を有した外側部分とを備え、前記中心孔に前記支柱が貫通することにより支柱に対して回転自在となっており、前記外側部分には、下方向に延びており、その外面が前記接触面となっている脚部が形成され、前記脚部の上端面であるヘッド面は、前記の内側部分の上面よりも段状に低く形成され、前記ヘッド面には、他のケーブル保護装置の前記脚部が差し込まれることを特徴とするケーブル保護装置。
(1)の発明では、二重床の内部空間にケーブル保護装置を配置したとき、外側部分の接触面がケーブルと接触可能となる。内側部材の中心孔に支柱が貫通することにより、ケーブル保護装置は支柱に対して回転自在となる。この状態に対し、ケーブルが接触面に接触すると、支柱に対してケーブル保護装置が回転する。ケーブル保護装置が回転するため、接触面とケーブルとが相対的に滑り移動し、ケーブルと接触面との間の摩擦抵抗が軽減する。従って、ケーブル配線の敷設や変更の際にケーブルが断線や損傷することがなくなる。又、ケーブルが円形の接触面に接触した状態では、ケーブルに対しては曲げが緩やかに作用する。このため、光ファイバケーブルに対しても好適に用いることができる。
)の発明では、ケーブル保護装置の複数を重ねることにより、支柱の高さに応じた高さを確保できる。このため、高さがある二重床へ容易に適用できる。又、複数のケーブルを敷設する際に、他のケーブルがずれることを防止できる。
前記脚部の下端部は、先尖形状又は彎曲形状に形成され、前記ヘッド面には、上方に重ねられる他のケーブル保護装置の前記脚部の下端部が差し込まれる溝部が形成されていることを特徴とする(1)に記載のケーブル保護装置。
) 前記接触面が前記中心孔の内面よりも大きな摩擦抵抗の面となっていることを特徴とする(1)又は2)に記載のケーブル保護装置。
)の発明では、接触面が大きな摩擦抵抗の面となっているため、ケーブルが接触面に接触したとき、ケーブル保護装置が確実に回転できる。
) 前記ケーブルが前記接触面と接触した状態を保持するためのガイド凸部が前記脚部の上下端部に形成されていることを特徴とする(1)に記載のケーブル保護装置。
)の発明では、ガイド凸部がケーブルの接触面との接触を保持する。従って、ケーブルが積極的に接触面と接触するため、ケーブル保護装置が確実に回転する。
) 径方向に沿って分割された複数の分割体からなり、前記支柱を中に挟んだ状態で分割体が突き合わせられて組み付けられることを特徴とする(1)〜()のいずれか1項に記載のケーブル保護装置。
)の発明では、複数の分割体を突き合わせてケーブル保護装置が組み付けられるため、支柱に対してケーブル保護装置を容易に配置できる。又、容易に分解できるため、ケーブル保護装置の交換やメンテナンスが容易となる。
) 前記分割体は相手側の分割体に係合する係合手段を有していることを特徴とする()に記載のケーブル保護装置。
)の発明では、係合手段が係合することにより、分割体を組み付けることができ、ケーブル保護装置の組み付けが容易となる。
) 前記分割体の突き合わせ部分に、相手側の分割体と相互に噛み合う凹凸部が形成されていることを特徴とする()又は()に記載のケーブル保護装置。
)の発明では、分割体の突き合わせ部分に形成された凹凸部は相互に噛み合う。凹凸部が噛み合った状態では、分割体が径方向に移動することがなくなり、分割体の組み付け状態が安定する。
) 前記係合手段は、一の分割体に突出して形成された係合爪と、相手側の分割体に形成され、前記係合爪が係合する係合孔とを有していることを特徴とする()に記載のケーブル保護装置。
)の発明では、係合爪と係合孔とが係合して分割体が組み付けられるため、ビスやフック等の外部の係合部材を用いることなく、ケーブル保護装置を作製でき、組み付け作業が容易となる。
本発明によれば、ケーブル保護装置を支柱に対して回転自在としているため、ケーブルがケーブル保護装置の接触面に接触しても、ケーブルと接触面との間の摩擦抵抗を軽減できる。従って、ケーブル配線の敷設や変更の際にケーブルが断線や損傷することがなくなる。又、ケーブルに対して緩やかな曲げとなり、光ファイバケーブルに対しても好適に用いることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
<第1実施形態>図1〜図3は、本発明の第1実施形態であり、図1はケーブル保護装置11Aの斜視図、図2は上下を反転した状態の斜視図、図3は二重床への適用を示す側面からの断面図を示す。
ケーブル保護装置11Aは、中心孔12と、接触面13とを有しており、全体が所定厚さの円形のリング体に形成されている。ケーブル保護装置11Aはプラスチックによって上記形状に形成されるものであり、全体が軽量である。
中心孔12は円形孔となっており、中心孔12を含む周囲の部分が内側部分14となっている。中心孔12には、支柱2のポール部2a(図10参照)が貫通する。中心孔12はポール部2aよりも幾分大きな径となっており、ポール部2aが貫通することにより、ケーブル保護装置11Aは支柱2に対して正逆方向に回転自在となっている(図3の矢印B参照)。回転は支柱2を軸として行われる。ケーブル保護装置11Aの全体がプラスチックによって形成されて軽量となっているため、ケーブル保護装置11Aは円滑に回転できる。
接触面13は、リング体の外側面に設けられ、接触面13を含む部分が外側部分15となっている。接触面13には、ケーブル7が接触可能となっており(図3参照)、ケーブル7が接触面13に接触すると、ケーブル保護装置11Aの全体が回転する。回転により、ケーブル7と接触面13とが相対的に滑り移動するため、これらの間の摩擦抵抗が軽減する。従って、ケーブル7に作用するストレスや張力が軽減し、ケーブル7が断線したり、損傷したりすることを防止できる。又、ケーブル7が接触面13に接触すると、ケーブル7に対し緩やかな曲げが作用する。このため、曲げに弱い光ファイバケーブルに対しても好適に用いることができる。
外側部分15の底面(厚さ方向の一方の端面)には、低摩擦部分18が設けられている(図2参照)。低摩擦部分18は、外側部分15の底面に低摩擦材料を積層や溶着や、コーティング等することにより形成されている。低摩擦材料としては、ポリテトラフルオルエチレン、ポリトリフルオルクロルエチレン等のフッ素樹脂又は、フッ素樹脂とビニル樹脂等の他の樹脂との共重合体を用いることができる。これに限らず、外側部分15の底面を研磨して低摩擦部分18としても良い。外側部分15の底面に低摩擦部分18を設けることにより、低摩擦部分18が二重床5の床面1に接した状態となり、床面1との間の摩擦が小さくなる。従って、ケーブル保護装置11Aがさらに回転し易くなる。
図1及び図2に示すように、この実施形態では、径方向に沿って2分割された分割体16,17によりケーブル保護装置11Aが構成されている。分割体16,17を突き合わせ、分割体16,17の間にビス等(図示省略)をねじ込んで結合させて組み付ける。このことにより、図1及び図2に示す円形のリング体からなるケーブル保護装置が成形される。分割体16,17の組み付けの際には、支柱2のポール部2aを分割体16,17の半円状の半割孔の中に挟んだ状態とし、この状態で分割体16,17を突き合わせる。これにより、支柱2のポール部2aが中心孔12を貫通した状態となる。
図1に示すように、分割体16,17の上面は、中心孔12を除く全体が封鎖されている。これに対し、底面側(裏側)において、分割体16,17は図2に示すように半円の肉厚状のリング形状となっている。従って、底面側においては、外側部分15だけが中実であり、内側部分は存在しない。このため、さらに軽量化が可能となっている。
図3は、二重床5に対して複数のケーブル保護装置11Aを用いた例を示す。二重床5は図10と同様に、コンクリート床などの基礎となる床面1上に支柱2を起立させ、支柱2に複数のフロアパネル3を支持させることにより構成される。支柱2は金属が使用されており、上下方向に延びるポール部2aと、ポール部2aの上下端部に設けられた幅広の支持面部2bとを有している。そして、上端側の支持面部2bが複数のフロアパネル3の隅部を支持する。各種ケーブル7は床面1とフロアパネル3との間の内部空間6に配線される。ケーブル7の敷設やレイアウト変更の際には、必要なフロアパネル3を外して作業を行う。これらの作業中に、ケーブル7が接触面13に接触しても、ケーブル保護装置11Aの全体が回転して、ケーブル7と接触面13とが相対的に滑り移動し、摩擦抵抗が軽減するため、ケーブル7が断線したり、損傷したりすることを防止できる。
図3においては、一の支柱2に対し、複数のケーブル保護装置11Aが用いられている。複数のケーブル保護装置11Aは、支柱2の長さ方向に沿って複数が重ねられて使用される。従って、支柱2の高さに応じた高さを確保でき、二重床5に高さがあっても適用可能となる。重ねられた複数のケーブル保護装置11Aは、それぞれが支柱2を軸として回転自在となっており、ケーブル7が接触したケーブル保護装置11Aが回転する。従って、複数のケーブル7を敷設する際に、他のケーブル7がずれることを防止できる。
この実施形態では、複数のケーブル保護装置11Aを重ねる際に、低摩擦部分18を介して重ねることができる。重ね合ったケーブル保護装置11Aの間では、低摩擦部分18が存在するため、個々のケーブル保護装置11Aが円滑に回転し、ケーブル7の断線や損傷を防止できる。
<第2実施形態>図4〜図6は、本発明の第2実施形態のケーブル保護装置11Bを示し、図4は平面図、図5は図4のN−N線断面図、図6は適用例の断面図である。
図4に示すように、ケーブル保護装置11Bは、径方向に沿って2分割された分割体21,22を有しており、2つの分割体21,22の分割面21b,22bを突き合わせることによりケーブル保護装置11Bが形成される。各分割面21b,22bの中央部分には、半円の半割孔21a,22aを有しており、分割体21,22を突き合わせて半割孔21a,22aを結合させることにより、図1と同様な円形の中心孔が形成され、中心孔の形成部分が内側部分となる。分割体21,22はプラスチックによって形成されるが、透明プラスチックによって形成されるのが特に好ましい。
各分割体21,22には、係合爪23及び係合孔24からなる相互に係合する係合手段がそれぞれ設けられる。係合爪23は半矢尻形状となっており、間隔を有した2つで一単位となっている。係合爪23の根元部分は薄肉状のブリッジ片23aとなっており、これにより係合爪23に弾性が付与されている。
係合孔24は相手側の分割体における係合爪23に対応して形成されている。係合孔24は分割体21,22を厚さ方向に貫通している。係合孔24には、ガイド横孔24aが連通している。ガイド横孔24aは係合孔24の長さ方向の中間部分に連通しており、係合孔24及びガイド横孔24aを合わせることにより横T形状の孔が形成される。分割体21,22の分割面21b,22bを突き合わせることにより、2つの係合爪23は間隔が小さくなった状態、すなわち相互に接近した状態でガイド横孔24aを通過して係合孔24に達する。係合孔24に達すると、2つの係合爪23は弾性によって元の間隔に復帰し、ガイド横孔24aの上下で係合孔24と係合する。係合爪23が係合孔24に係合することにより、分割体21,22が組み付けられ、ケーブル保護装置11Bが形成される。かかる分割体21,22の突き合わせでは、半割孔21a,22aが突き合わせられて円形の中心孔が形成される。この突き合わせに際しては、二重床5の支柱2を半割孔21a,22aの中に挟んだ状態で行うことにより、支柱2が中心孔を貫通した状態とすることができる。この状態では、ケーブル保護装置11Bが支柱2を軸として回転自在となる。以上のような係合爪23及び係合孔24からなる係合手段を分割体21,22に設けることによりビス、フック等の外部の組み付け治具を不要とした組み付けが可能となり、組み付け作業が容易となる。
この実施形態では、係合孔24が分割体21,22を厚さ方向に貫通しているため、係合孔24を通じて治具(図示省略)により係合爪23に押圧操作できる。これにより、係合爪23を係合孔24との係合から解除してケーブル保護装置11Bを分解でき、支柱2から簡単に取り外しできる。又、分割体21,22を透明プラスチックによって形成する場合には、係合爪23と係合孔24との係合状態を外部から視認できる。従って、メンテナンスや修理等の目安とできるメリットがある。
各分割体21,22の外周部分は、ケーブル保護装置11Bの外側部分25となる。図5に示すように、各分割体21,22の外側部分25には、脚部27,28が形成されている。脚部27,28は下方向に延びており、その外面はケーブル7が接触可能な接触面29となっている。脚部27,28の下端部は、先尖形状又は彎曲形状となっている。
脚部27,28の上端面であるヘッド面27a,28aは分割体21,22の上面21c,22cよりも段状に低くなっている。ここで、ヘッド面27a,28aが分割体21,22の上面21c,22cよりも低くなる寸法L1は、脚部27,28が分割体21,22の下面21d,22dから下方に延びる寸法L2よりも短いか同じに設定される(L1≦L2)。さらに、脚部27,28のヘッド面27a,28aには、溝部27c,28cが形成されている。溝部27c,28cには、上方に重ねられる分割体21,22の脚部27,28における先尖形状又は彎曲形状の下端部が差し込まれる。
図6はケーブル保護装置11Bにおける分割体21を上下で重ねた状態を示している。なお、図6は分割体21側だけを示しているが、分割体22も同様となるものであり、分割体22に関しては符号だけを示して説明する。ケーブル保護装置11Bを重ねると、図6に示すように、上側のケーブル保護装置11Bの脚部27,28の下端部が、下側のケーブル保護装置11Bの脚部27,28のヘッド面27a,28aにおける溝部27c,28cに差し込まれる。これにより、上下のケーブル保護装置11Bのずれを防止でき、上下のケーブル保護装置11Bの間にケーブル7が入り込むことをさらに確実に防止でき、入り込みに起因したケーブル7の断線や損傷がなくなる。
これに加えて、L1がL2よりも短い場合には、図6に示すように、上側の分割体21,22の下面21d,22dと下側の分割体21,22の上面21c,22cとの間に隙間Gが生じる。隙間Gを生じることにより、上下のケーブル保護装置11Bの摩擦抵抗が低減するため、上下のケーブル保護装置11B間では、滑りが良くなり、回転が円滑となる。L1がL2と同じ場合には、上側の分割体21,22の下面21d,22dと下側の分割体21,22の上面21c,22cとが重なった状態となる。この場合でも、ケーブル保護装置11Bが円滑に回転できる。以上により、ケーブル保護装置11Bの円滑な回転が可能となる。
この実施形態のケーブル保護装置11Bにおいても、分割体21,22を組み付けることにより、支柱2を軸として回転自在となる。従って、ケーブル7が外側部分25の接触面29と接触すると、ケーブル保護装置11Bが回転してケーブル7と接触面29とが相対的に滑り移動するため、これらの間の摩擦抵抗が軽減し、ケーブル7が断線したり、損傷したりすることを防止できる。
<第3実施形態>図7は、本発明の第3実施形態のケーブル保護装置11Cの平面図を示す。第3実施形態においても、径方向に沿って2分割された分割体21,22を突き合わせて組み付けることによりケーブル保護装置11Cが形成される。
ケーブル保護装置11Cにおいては、各分割体21,22の分割面21b,22bに凹部31及び凸部32が形成されている。分割体21,22間においては、凹部31と凸部32とが対向するように形成されるものである。図示する形態では、凹部31及び凸部32が各分割体21,22の半割孔21a,22aの両側に位置しているが、分割体21,22の突き合わせ部分である分割面21b,22bに形成されるものであれば、その位置は特に限定されない。凸部32は矩形突起となっており、凹部31は凸部32が嵌合して噛み合う矩形溝となっている。
分割体21,22の分割面21b,22bを突き合わせると、対向している凹部31,凸部32が相互に嵌合して噛み合い、凹部31と凸部32との噛み合い状態で係合爪23及び係合孔24が係合して分割体21,22が組み付けられ、ケーブル保護装置11Cが形成される。ケーブル保護装置11Cにおいては、支柱2を軸として回転自在となっており、外側部分25の接触面29にケーブル7が接触すると、ケーブル保護装置11Cが回転するため、摩擦抵抗が小さくなり、ケーブル7が断線したり、損傷したりすることがない。又、凹部31と凸部32とが分割体21,22の突き合わせ部分で噛み合っており、噛み合い状態で半径方向の応力を受けるように作用する。このため、半径方向の応力によって分割体21,22がずれることがなく、分割体21,22の組み付け状態が安定する。
<第4実施形態>図8は、本発明の第4実施形態のケーブル保護装置11Dの断面図を示す。
図8はケーブル保護装置11Dの一方の分割体21を示しているが、他方の分割体22も同様となるものである。ケーブル保護装置11Dにおいても、外側部分25に脚部27が形成され、脚部27の外面がケーブル7の接触面29となっている。脚部27は下方向に延びており、その上下端部には、ガイド凸部35が形成されている。
ガイド凸部35は、接触面29の上下に位置し、且つ接触面29から外側に突出している。接触面29よりも外側に突出することにより、ガイド凸部35はケーブル7を拾い易くなっており、且つケーブル7を接触面29に案内する。又、ガイド凸部35はケーブル7が外部に外れないように保持し、これにより、ケーブル7が接触面29と接触した状態を保持する。このため、ケーブル7が積極的に接触面29と接触でき、ケーブル保護装置11Dが確実に回転する。ケーブル保護装置11Dが確実に回転するため、摩擦抵抗が小さくなり、ケーブル7が断線したり、損傷したりすることがなくなる。
図8で図示する形態のガイド凸部35では、接触面29を挟んだ対向面がテーパ状となっているが、これに限らず、ガイド凸部35を直線的に突出しても良い。
<第5実施形態>図9は、本発明の第5実施形態のケーブル保護装置11Eの断面図を示す。
図9の実施形態は、2分割された分割体21,22を組み付ける係合手段の変形々態を示す。係合手段は、一の分割体に形成された係合爪41と、相手側の分割体22に形成され、係合爪41が係合する係合孔42とを有している。係合爪41は半矢尻形状となっており、根元部分が薄肉状のブリッジ片41aとなっていることにより弾性が付与されている。係合爪41は1つで一単位となるものである。なお、分割体21,22は好ましくは透明プラスチックによって形成される。
係合孔42は分割体22の上下方向に沿って形成されているが、係合孔42は分割体22を貫通していない。係合孔42には、係合爪41よりも径の小さなガイド横孔42aが連通している。そして、係合孔42及びガイド横孔42aを合わせることにより、L字形の孔が形成される。
分割体21,22の分割面21b,22bを突き合わせることにより、係合爪41は分割体22の方向に変位した状態でガイド横孔42aを通過して係合孔42に達する。係合孔42に達すると、係合爪41は弾性によって元の状態に復帰して係合孔42に係合する。係合爪41が係合孔42に係合することにより、分割体21,22が組み付けられ、ケーブル保護装置11Eが形成される。分割体21,22の突き合わせでは、半割孔21a,22aが突き合わせられて円形の中心孔が形成されるが、突き合わせに際しては、二重床5の支柱2を半割孔21a,22aの中に挟んだ状態で行うことにより、支柱2が中心孔を貫通した状態とすることができる。この状態では、ケーブル保護装置11Eが支柱2を軸として回転自在となる。
この実施形態では、係合孔42に治具を挿入して係合爪41を押圧することにより係合爪41を幾分、圧縮して係合爪41を係合孔42との係合から解除し、分割体21,22を分離し、ケーブル保護装置11Eを分解する。従って、ケーブル保護装置11Eを支柱2から簡単に取り外しできる。
以上の実施形態においては、支柱2が貫通する中心孔12の内面よりも接触面13,29を大きな摩擦抵抗の面としても良い。例えば、接触面13,29にローレットやシボを形成した粗面としたり、ゴム等の摩擦材を積層したりすることにより大きな摩擦抵抗の面とするものである。このように接触面13,29を大きな摩擦抵抗の面とすることにより、ケーブル7が接触面13,29に接触したときに確実に回転できるため、ケーブル7の断線や損傷を防止できる。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、種々変形が可能である。ケーブル保護装置としては、内側部分が中心孔を有し、外側部分が接触面を有した構造であれば良く、中心孔を有した内側部分と、接触面を有した外側部分とを複数本のスポークによって連結した構造としても良い。又、分割体を2分割とすることなく、3分割以上としても良い。さらに、分割体とすることなく、支柱2が入り込むスリットを形成した円形リング形状とし、支柱2が入り込んだ後、スリットを塞ぐ構造としても良い。
本発明の第1実施形態におけるケーブル保護装置を示す斜視図である。 図1の裏面からの斜視図である。 ケーブル保護装置を重ねた場合の作用を示す断面図である。 本発明の第2実施形態におけるケーブル保護装置を示す平面図である。 図4におけるN−N線断面図である。 ケーブル保護装置を重ね合わせた状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態におけるケーブル保護装置を示す平面図である。 本発明の第4実施形態におけるケーブル保護装置を示す断面図である。 本発明の第5実施形態におけるケーブル保護装置を示す断面図である。 二重床への従来のケーブル配線を示す断面図である。
符号の説明
1 床面
2 支柱
3 フロアパネル
5 二重床
6 内部空間
11A,11B,11C,11D,11E ケーブル保護装置
12 中心孔
13,29 接触面
14 内側部分
15 外側部分
16,17,21,22 分割体
18 低摩擦部分
23,41 係合爪
24,42 係合孔
31 凹部
32 凸部
35 ガイド凸部

Claims (8)

  1. 床面上の支柱にフロアパネルが支持され二重床において前記支柱の長さ方向に沿って複数が重ねられて使用され、前記二重床の内部空間に配線されたケーブルを前記支柱との接触から保護するケーブル保護装置であって、
    円形の中心孔を有した内側部分と、前記ケーブルと接触可能な円形の接触面を有した外側部分とを備え、前記中心孔に前記支柱が貫通することにより支柱に対して回転自在となっており、
    前記外側部分には、下方向に延びており、その外面が前記接触面となっている脚部が形成され、
    前記脚部の上端面であるヘッド面は、前記の内側部分の上面よりも段状に低く形成され、
    前記ヘッド面には、他のケーブル保護装置の前記脚部が差し込まれることを特徴とするケーブル保護装置。
  2. 前記脚部の下端部は、先尖形状又は彎曲形状に形成され、
    前記ヘッド面には、上方に重ねられる他のケーブル保護装置の前記脚部の下端部が差し込まれる溝部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル保護装置。
  3. 前記接触面が前記中心孔の内面よりも大きな摩擦抵抗の面となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル保護装置。
  4. 前記ケーブルが前記接触面と接触した状態を保持するためのガイド凸部が前記脚部の上下端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル保護装置。
  5. 径方向に沿って分割された複数の分割体からなり、前記支柱を中に挟んだ状態で分割体が突き合わせられて組み付けられることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のケーブル保護装置。
  6. 前記分割体は相手側の分割体に係合する係合手段を有していることを特徴とする請求項に記載のケーブル保護装置。
  7. 前記分割体の突き合わせ部分に、相手側の分割体と相互に噛み合う凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項又はに記載のケーブル保護装置。
  8. 前記係合手段は、一の分割体に突出して形成された係合爪と、相手側の分割体に形成され、前記係合爪が係合する係合孔とを有していることを特徴とする請求項に記載のケーブル保護装置。
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