JP2015061342A - 電源回路および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源回路の小型化および低消費電力化を図る。【解決手段】電圧源の正極端子と、GND端子または電源負極端子と、の間に設けられたスイッチ素子と、スイッチ素子を制御することで電流が供給されるトランス13の1次巻き線14と、を有する1次側回路11と、1次側回路11の動作によって誘起されるトランス13の2次巻き線15、ダイオードD、出力コンデンサCo、2次側コンデンサCp、を有し、2次巻き線15の一方の出力が、ダイオードDの陰極に接続、かつ出力コンデンサCoの一端に接続され、2次巻き線15の他方の出力が、ダイオードDの陽極、出力コンデンサCoの他端、GND端子または電源負極端子と、に接続された2次側出力回路12と、を有し、2次側コンデンサCpは、2次巻き線15の一方の出力とダイオードDの陰極との間、もしくは、2次巻き線15の他方の出力とダイオードDの陽極との間に直列に接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、電源回路および画像形成装置に関する。さらに詳述すると、家電製品や事務機器等の電子機器製品における電源制御装置に関するものであり、特に、絶縁型DC/DCコンバータの小型化および高効率化技術に関する。
近年、地球温暖化による環境問題に対処するために、大量消費型社会から省エネ型社会への転換が切望されている。その一環として、一般家庭及び企業で使用される家電製品や事務機器等の電子機器製品の低消費電力化が進んでいる。このため、これらに使用されている電源装置においても電力変換効率の小型化および高効率化の要求が強く、特に、スイッチング損失の少ない電流共振型コンバータ電源が注目されている。この電流共振型コンバータとして、非特許文献1に紹介されているLLC電流共振型コンバータがある。
図6は従来のLLC電流共振型コンバータ90の基本回路図であり、図7は重負荷でのLLC電流共振型コンバータ90の動作を示すタイミングチャートである。
ここで、VG1はMOSFET(第1のスイッチ素子Q1)のゲート信号、VG2はMOSFET(第2のスイッチ素子Q2)のゲート信号、VTはトランス1次側インダクタンスLr(漏れインダクタンスLr),Lm(励磁インダクタンスLm)と共振コンデンサCrの直列回路の両端電圧、Icrはこの直列回路に流れる電流、Vcrは共振コンデンサCrの両端電圧、Id1とId2は出力整流ダイオードD1とD2それぞれに流れる電流である。
このLLC電流共振型コンバータ90のスイッチング動作は、PFM(パルス周波数変調(Pulse Frequency Modulation))コントローラ91により、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2とを交互にON/OFF制御することによりなされる。その切り替え間には、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2が共にOFFとなるデッドタイム(図7中d1,d2の期間)が設けられる。
このデッドタイム期間中でのトランスへの電流供給は、第1のスイッチ素子Q1のボティダイオード(期間d1)もしくは第2のスイッチ素子Q2のボディダイオード(期間d2)によって行われ、直列回路の両端電圧VTは、直流電圧源の出力端子V1もしくはGNDにクランプされ、この第1のスイッチ素子Q1または第2のスイッチ素子Q2のドレイン・ソース間電圧がボディダイオードのVF(ボディダイオードの順方向電圧)になっている状態で、第1のスイッチ素子Q1または第2のスイッチ素子Q2がONするので、スイッチ素子によるスイッチング損失は非常に少なくすることができる。
また、LLC電流共振型コンバータ90の電流Icrは、図7に示すように、漏れインダクタンスLr、励磁インダクタンスLmと共振コンデンサCrよる共振、および2次側出力回路の状態によって共振状態が変化するものであり、次式(1)のときに基本成分である漏れインダクタンスLrと共振コンデンサCrによる共振成分が、2次側インダクタンスLs1,Ls2に伝えられる。また、出力ダイオードD1,D2の電流Id1,Id2は正弦波の半波に近い状態になる。
|VT−Vcr|>(V2+VF)×(n/m) ・・・(1)
但し、n/mは、トランスの1次側巻き線のターン数/2次側巻き線のターン数(トランス巻き線比という)である(図6参照)。
したがって、このLLC電流共振型コンバータ90は、ダイオードの極性反転による損失も非常に少なくすることができ、また、電流波形が正弦波に近いことから低ノイズ特性である。
しかしながら、上述のように電源装置への小型化の要求は強く、小型化に適したLLC電流共振型コンバータについても更なる小型化を図ることが望ましい。
これに対し、例えば、特許文献1には、直流電圧源の出力端子とGND端子との間に直列接続された第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子と、第1、第2のスイッチ素子の中点において第1、第2のスイッチ素子を交互にON/OFFすることで電流が供給される1次巻き線と、該1次巻き線に直列接続した第1のコンデンサとを備えて構成される電流共振回路と、該電流共振回路の共振動作によって電圧が誘起される2次巻き線と、該2次巻き線の出力を平滑する平滑回路と、を有した多重電流共振型コンバータであって、直流電圧源の出力端子と第1のスイッチ素子間にインダクタを挿入し、該インダクタからの出力とGND端子間に第2、第3のコンデンサを直列接続し、該第2、第3のコンデンサの中点を電流共振回路に接続して構成される高調波用共振回路を備え、電流共振回路の共振電流に高調波用共振回路の共振電流を重畳することで、該共振電流のピーク電流を低減することを特徴とする多重電流共振型コンバータが開示されている。特許文献1の発明は、回路を簡略化するとともに低消費電力化を図っている。
ところで、図6に示したLLC電流共振型コンバータ90は、上述のように、漏れインダクタンスLrと共振コンデンサCrの直列共振、およびスイッチング周波数によりトランス1次側電流が決定される方式である。
漏れインダクタンスLrは、図6に示されるようにトランス1次側と2次側の磁気結合には寄与しない成分であるため、トランス1次側の巻き線は、漏れインダクタンスを余分に巻く必要があり、トランスの体積が増え、小型化の阻害要因となっていた。すなわち、トランスの小型を図ることで、LLC電流共振型コンバータの小型化を図ることが可能となる。
トランスの巻き線ターン数は、次式(2)で示されるトランス1次側の巻き線のターン数Nを、トランスコアの磁束密度がコアの断面積、および材料によって決まる飽和磁束密度を越えないように設定することが要求される。
B=(V×t/N×Ae)×10 ・・・(2)
但し、B:磁束密度
V:トランス1次側の両端電圧
t:on時間
N:巻き線ターン数
Ae:トランスコアの断面積、である。
通常、トランスの小型化を行うには、トランスコアのサイズを小さくする(ステップ1)、トランスコアの飽和磁束密が下がる(ステップ2)、巻き線のターン数を増やし磁束密度を下げる(ステップ3)、の順序で行うことが考えられるが、トランス内にて巻き線が占める体積は限られているため、漏れインダクタンス成分を確保するために巻き線体積が増加することは望ましくないといえる。
一方、LLC電流共振型コンバータのトランス2次側出力方式としては、図8に示すようなセンタータップ方式と、図9に示すようなブリッジ方式が知られている。なお、上記図6の例では、センタータップ方式を採用した例について説明している。
センタータップ方式では、図8に示すように、トランス92の2次側の巻き線を2つとして、それぞれの極性を正用、負用に分離して、各々の出力は、ダイオード1個(D1またはD2)を経由して出力コンデンサCoで平滑化する構造としているので、トランス2次側から出力コンデンサCoまでの径路での電力損失はダイオード1個分の電力損失となる。
一方、ブリッジ方式では、図9に示すように、トランス92の2次側の巻き線が1つであるため、出力は正負交互となり、ダイオードブリッジD1〜D4により整流して出力コンデンサCoで平滑する構造としているので、トランス2次側から出力コンデンサCoまでの径路での電力損失は、ダイオード2個分となり、センタータップ方式より電力損失が大きくなる。
上記特許文献1の発明によれば、多重電流共振型コンバータを簡略化してピーク電流を小さくし、低消費電力化を図っているが、トランスの2次側の巻き線が2つとなっているため、更なるトランスの小型化、回路の小型化について検討の余地が残されていた。
すなわち、トランスの小型化を図るためには、2次巻き線が半分となるブリッジ方式を採用することが有効である。しかしながら、低消費電力化のためには、出力ダイオードによる電力損失を低減させなければならない。
そこで本発明は、2次側出力回路においてトランスの構造を単層としてトランスを小型化するとともに、2次側出力回路での電力損失を低減させることができる電源回路を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る電源回路は、電圧源の正極端子と、GND端子または電源負極端子と、の間に設けられたスイッチ素子と、前記スイッチ素子を制御することで電流が供給されるトランスの1次巻き線と、を有する1次側回路と、前記1次側回路の動作によって誘起されるトランスの2次巻き線、ダイオード、第1コンデンサ、第2コンデンサ、を有し、前記2次巻き線の一方の出力が、前記ダイオードの陰極に接続、かつ前記第1コンデンサの一端に接続され、前記2次巻き線の他方の出力が、前記ダイオードの陽極、前記第1コンデンサの他端、前記GND端子または電源負極端子と、に接続された2次側回路と、を有し、前記2次側回路の前記第2コンデンサは、前記2次巻き線の一方の出力と前記ダイオードの陰極との間、もしくは、前記2次巻き線の他方の出力と前記ダイオードの陽極との間に直列に接続されているものである。
本発明によれば、2次側出力回路においてトランスの構造を単層としてトランスを小型化するとともに、2次側出力回路での電力損失を低減させることができ、電源回路の小型化および低消費電力化を図ることができる。
本発明に係る電源回路の一実施形態を示す基本回路図であって、(a)トランスの2次側出力の極性が正の状態、(b)トランスの2次側出力の極性が負の状態であるときを示す。 本発明に係る電源回路の他の実施形態を示す基本回路図である。 図2に示す動作条件時におけるトランス1次側の動作を示す波形図である。 図2に示す動作条件時におけるトランス2次側の動作を示す波形図である。 複合電流共振型スイッチング電源回路を電源制御装置として使用した画像形成装置の概略構造を示す模式図である。 従来のLLC電流共振型コンバータの基本回路図である。 重負荷での従来のLLC電流共振型コンバータの動作を示すタイミングチャートである。 LLC電流共振型コンバータのトランス2次側出力方式であるセンタータップ方式の基本回路図である。 LLC電流共振型コンバータのトランス2次側出力方式であるブリッジ方式の基本回路図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図5に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(複合電流共振型スイッチング電源回路)
[第1の実施形態]
本実施形態に係る電源回路の一実施形態である複合電流共振型スイッチング電源回路(複合電流共振型スイッチング電源回路10)は、例えば、図1に示すように、電圧源の正極端子(直流電圧源の出力端子)と、GND端子または電源負極端子と、の間に設けられたスイッチ素子と、スイッチ素子を制御(ON/OFF制御)することで電流が供給されるトランス(トランス13)の1次巻き線(1次巻き線14)と、を有する1次側回路(1次側回路11)と、1次側回路の動作によって誘起されるトランスの2次巻き線(2次巻き線15)、ダイオード(ダイオードD)、第1コンデンサ(出力コンデンサCo)、第2コンデンサ(2次側コンデンサCp)、を有し、2次巻き線の一方の出力が、ダイオードの陰極に接続、かつ第1コンデンサの一端に接続され、2次巻き線の他方の出力が、ダイオードの陽極、第1コンデンサの他端、GND端子または電源負極端子と、に接続された2次側回路(2次側出力回路12)と、を有し、2次側回路の第2コンデンサは、2次巻き線の一方の出力とダイオードの陰極との間、もしくは、2次巻き線の他方の出力とダイオードの陽極との間に直列に接続されているものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
また、図1に示すように、2次側回路(2次側出力回路12)は、トランスの2次巻き線(2次巻き線15)、インダクタンス(インダクタンスLo)、ダイオード(ダイオードD)、出力平滑用の出力コンデンサ(出力コンデンサCo)、2次側コンデンサ(2次側コンデンサCp)を有しており、2次巻き線の一方の出力は、インダクタンスに接続されると共にダイオードの陰極に接続され、インダクタンスの他端は、出力コンデンサに接続され、2次巻き線の他方の出力は、2次側コンデンサに接続され、ダイオードの陽極、出力コンデンサ、および2次側コンデンサの他端は、GND端子に接続されている。
本実施形態に係る複合電流共振型スイッチング電源回路10は、図1に示すように、トランス13をブリッジ方式(図9)と同様、単層巻き線で構成して、2次側出力回路12(2次側回路ともいう)をブリッジダイオードD、インダクタンスLo、出力コンデンサCo、2次側コンデンサCpによる構成としている。
図1(a)は、トランス13の2次側出力の極性が正の状態、図1(b)は、トランスの2次側出力の極性が負の状態であるときを示しており、図中矢印で電流ループの状態を併せて記している。
図1(a)に示すトランス13の2次側出力の極性が正の状態では、トランス2次側から出力コンデンサCoまでの経路での電力損失はインダクタンスLoの抵抗損失のみであり、図1(b)に示す負の状態では、電力損失は1個のダイオードDに2倍の電流が流れるのでダイオードDでの損失は2倍、また2次側コンデンサCpの等価直列抵抗(ESR)による損失がある。
ここで、図1(a)の状態と図1(b)の状態は、交互に生じるので、ダイオードDの損失は平均1個分となり、トータルの損失としては、センタータップの損失に加えて、2次側コンデンサCpとインダクタンスLoのESRによる損失が増えることになる。
しかしながら、ESRによる損失は、ダイオードによる損失よりも十分小さいものであるため、図1に示す複合電流共振型スイッチング電源回路10によれば、システム全体の電源効率の点から、簡易な構成かつ十分な損失の低減が可能となる。
また、漏れインダクタンスに関しては、図1(a)による2次側出力回路12の場合、トランス1次側の等価回路(1次側回路11)は、漏れインダクタンスLr+2次側インダクタンスLo×(n/m)+共振コンデンサCrの直列回路となる。
また、図1(b)による2次側出力回路の場合、トランス1次側の等価回路は、漏れインダクタンスLr+2次側コンデンサCp/((n/m))+共振コンデンサCrの直列回路となっているので、漏れインダクタンスが小さい場合においても、インダクタンスLoの値、もしくは2次側コンデンサCpの値を調整することで、トランス1次側に流れる電流波形を最適化することが可能となる。
本実施形態に係る複合電流共振型スイッチング電源回路10によれば、漏れインダクタンスを小さくすることができるとともに、トランス13もブリッジ出力同様の単層巻きにて損失が少ない2次側出力回路12の構成とすることができるので、トランス13を小型化することができる。よって、複合電流共振型スイッチング電源回路10の小型化および低消費電力化を図ることができる。
なお、図1に示す例では、2次側コンデンサCpは、2次巻き線15の一方の出力とダイオードDの陽極との間に直列に接続されているが、2次巻き線15の他方の出力とダイオードDの陰極との間に直列に接続されるものであっても良い。また、2次側コンデンサCpを、2次巻き線15の一方の出力とダイオードDの陽極との間、および2次巻き線15の他方の出力とダイオードDの陰極との間の双方にそれぞれ設けても良い。また、GND端子は、電圧源の基準となる電位であればよく、電源負極端子であっても良い。
なお、本発明に係る電源回路は、LLC電流共振型コンバータ以外の2次側出力回路にも適用することができる。例えば、トランス1次側をフルブリッジ構成の回路として用いることも可能である。この場合、トランス1次側は、漏れインダクタンスを利用した回路ではないが、2次側出力を単層構造にできるため、ダイオードでの損失を軽減することができる。更には制御信号の時比率調整をすることで、2次側のダイオードに通電する電力比を小さくして損失を抑えることも可能となる。
[第2の実施形態]
以下、本発明に係る電源回路の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は適宜省略する。
本実施形態に係る電源回路の一実施形態としての複合電流共振型スイッチング電源回路は、例えば、図2に示すように、電圧源の正極端子(直流電圧源の出力端子)とGND端子または電源負極端子と、の間に設けられた第1のスイッチ素子(第1のスイッチ素子Q1)および第2のスイッチ素子(第2のスイッチ素子Q2)と、第1、第2のスイッチ素子の中点から第1、第2のスイッチ素子を制御(ON/OFF制御)することで電流が供給されるトランス(トランス13)の1次巻き線(1次巻き線14)と、1次巻き線に直列接続された共振コンデンサ(共振コンデンサCr)を有する1次側回路(1次側回路11)と、1次側回路の動作によって誘起されるトランスの2次巻き線(2次巻き線15)、ダイオード(ダイオードDo)、第1コンデンサ(出力コンデンサCo)、第2コンデンサ(2次側コンデンサCp)、を有し、2次巻き線の一方の出力が、ダイオードの陰極に接続、かつ第1コンデンサの一端に接続され、2次巻き線の他方の出力が、ダイオードの陽極、第1コンデンサの他端、GND端子または電源負極端子と、に接続された2次側回路(2次側出力回路12)と、を有し、2次側回路の第2コンデンサは、2次巻き線の一方の出力とダイオードの陰極との間、もしくは、2次巻き線の他方の出力とダイオードの陽極との間に直列に接続されているものである。なお、図2には図3と図4の動作条件を併記している。
また、図2に示すように、2次側回路(2次側出力回路12)は、トランスの2次巻き線(2次巻き線15)、インダクタンス(インダクタンスLo)、ダイオード(ダイオードDo)、出力平滑用の出力コンデンサ(出力コンデンサCo)、2次側コンデンサ(2次側コンデンサCp)を有しており、2次巻き線の一方の出力は、インダクタンスに接続されると共にダイオードの陰極に接続され、インダクタンスの他端は、出力コンデンサに接続され、2次巻き線の他方の出力は、2次側コンデンサに接続され、ダイオードの陽極、出力コンデンサ、および2次側コンデンサの他端は、GND端子に接続されている。
また、図3は図2に示す動作条件時におけるトランス1次側の動作を示す波形図、図4は図2に示す動作条件時におけるトランス2次側の動作を示す波形図である。
本実施形態に係る複合電流共振型スイッチング電源回路10のトランスの1次側回路11は、図6に示した回路と略同様の回路構成であるが、漏れインダクタンスを十分小さい値としている。また、トランスの2次側出力回路12は、第1の実施形態で説明した回路構成(図1)である。
また、本実施形態では、出力電圧を24Vとし、出力電圧からエラーアンプ17と絶縁用のフォトカプラ18を経由してPFMコントローラ19にフィードバック信号を与えている。PFMコントローラ19では、このフィードバック信号に基づいて周波数を可変して、第1のスイッチ素子Q1および第2のスイッチ素子Q2を制御する。
先ず、トランスの1次側回路11について説明する。Q1,Q2はスイッチ素子(第1、第2のスイッチ素子)であり、PFMコントローラ19により、図3に示すVQ1g,VQ2gのタイミングにて交互にON/OFF制御がされる。また、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2のON期間が重ならないようにデットタイムdが設けられており、このときに1次側回路11の漏れインダクタンスLr,励磁インダクタンスLmと共振コンデンサCrの直列回路には、電圧はVTが加わる。
また、第1、第2のスイッチ素子Q1,Q2に流れる電流波形はそれぞれIQ1dsとIQ2dsである。ここで、IQ1dsは、トランス2次側出力のインダクタンスLoの時定数がスイッチング周期より十分大きいため、第1のスイッチ素子Q1のON期間での電流上昇が直線に近い波形となっている。また、IQ2dsは、漏れインダクタンスLrと2次側コンデンサCp、共振コンデンサCrによる共振波形となっている。すなわち、第2のスイッチ素子Q2のON時の動作では、漏れインダクタンスLrが必要であるが、2次側コンデンサCpと共振コンデンサCrの合成値を十分大きくすることで、漏れインダクタンスLrの値を小さくすることができる。
なお、ICrは共振コンデンサCrに流れる電流波形であり、IQ1dsとIQ2dsの合成電流波形である。
また、本実施形態に係る回路構成によれば、インダクタンスLoの時定数及びインダクタンスLrと2次側コンデンサCp、共振コンデンサCrの共振動作によって、トランス1次側でのZVS(Zero Voltage Switching)動作が可能となる(図3)。
次に、トランスの2次側出力回路12について説明する。図4に示すVDoはダイオードDoの両端電圧であり、インダクタンスLoの出力電圧は24Vである。このとき、インダクタンスLoに流れる電流がILoであり、その平均電流は、負荷電流と一致する。また、図中、IDoはダイオードDoに流れる電流を示し、ITroはトランスの2次側に流れる電流を示している。
本実施形態に係る複合電流共振型スイッチング電源回路10によれば、第1の実施形態と同様に、トランスを小型化することができ、複合電流共振型スイッチング電源回路の小型化および低消費電力化を図ることができる。
[第3の実施形態]
第2の実施形態では、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2の時比率が同じである場合について説明したが、図1(a),(b)それぞれの状態で電流ループは異なるため、図1(a),(b)それぞれの状態から時比率を最適化して用いても良い。
すなわち、例えば、図2に示したダイオードDoの電流波高値を下げる場合、第1のスイッチ素子Q1のON期間を短くし、第2のスイッチ素子Q2のON期間を長くする。この場合、時比率が同じ場合と比較するとトランス1次側では、共振コンデンサCrの入力電流と出力電流の総和が等しくなるように共振コンデンサCrの電位が下がり、第1のスイッチ素子Q1のON時のトランス1次側の両端電圧は高く、第2のスイッチ素子Q2のON時のトランス1次側の両端電圧は低くなる。
その結果、トランス2次側の両端電圧も変化するので、図1(a)の状態では電圧が高くなり、図1(b)の状態では電圧が低くなり、2次側コンデンサCpに印加される電流の波高値も低くなるのでので、ダイオードDoに流れる電流IDoも低くなる。
このように、第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2の時比率を制御することで、トランス2次側のピーク電流を調整することができるので、トランス2次側でのエネルギー損失を低減することが可能となる。
[第4の実施形態]
また、第2の実施形態に示す回路構成では、ダイオードDoはアノードがGNDに接地されており、ダイオードDoを流れる電流IDoもZCS(Zero Current Switching)動作が可能である(図4)。
したがって、ダイオードDoをスイッチ素子(第3のスイッチ素子)に置換することも好ましい。このスイッチ素子として、例えば、同期整流用のMOSFETを用いることで、2次側出力回路12のダイオードDが、損失が少ないMOSFETに置き換えられるので、トランスの2次側出力回路12でのエネルギー損失をさらに低減することが可能となる。
(画像形成装置)
図5は、本発明に係る複合電流共振型スイッチング電源回路を電源制御装置として備える画像形成装置の概略構造を示す模式図である。
画像形成装置100は、レーザにより感光体に潜像を書き込むレーザ書き込み部101と、レーザ書き込み部101により表面に帯電された電荷を露光し、潜像を形成する感光体102と、感光体102上の残存トナーを除去するクリーナ103と、感光体102上を一様に帯電する帯電チャージャ104と、感光体の潜像にトナー像を形成する現像器105と、トナー像を記録紙に転写する転写ドラム106と、トナー像を記録紙側に引き寄せるための電荷を発生する転写チャージャ107と、記録紙上に転写されたトナー像を固着する定着装置108と、外部からの記録情報を制御する情報処理部109と、記録紙を収納し、1枚ずつ給紙する給紙装置110と、定着された記録紙を排紙する排紙トレイ111と、外部とのインターフェースを司る通信ポート112と、電源制御装置113と、を備えている。図中、点線で囲む部分が画像形成プロセス部を構成する。
ここで、電源制御装置113として、上記実施形態に係る複合電流共振型スイッチング電源回路10を用いることで、小型化および低消費電力化を図った電源装置を備えた画像形成装置100を構成することができる。なお、画像形成装置100の各構成の詳細および動作については、公知のものでよく、説明を省略する。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
10 複合電流共振型スイッチング電源回路
11 1次側回路
12 2次側出力回路
13 トランス
14 1次巻き線
15 2次巻き線
16 負荷
17 エラーアンプ
18 フォトカプラ
19 PFMコントローラ
100 画像形成装置
101 レーザ書き込み部
102 感光体
103 クリーナ
104 帯電チャージャ
105 現像器
106 転写ドラム
107 転写チャージャ
108 定着装置
109 情報処理部
110 給紙装置
111 排紙トレイ
112 通信ポート
113 電源制御装置
特開2011−139587号公報
トランジスタ技術増刊「電源回路設計2009」CQ出版 pp.191−204 [LLC共振コンバータの設計] 森田 浩一

Claims (6)

  1. 電圧源の正極端子と、GND端子または電源負極端子と、の間に設けられたスイッチ素子と、前記スイッチ素子を制御することで電流が供給されるトランスの1次巻き線と、を有する1次側回路と、
    前記1次側回路の動作によって誘起されるトランスの2次巻き線、ダイオード、第1コンデンサ、第2コンデンサ、を有し、前記2次巻き線の一方の出力が、前記ダイオードの陰極に接続、かつ前記第1コンデンサの一端に接続され、前記2次巻き線の他方の出力が、前記ダイオードの陽極、前記第1コンデンサの他端、前記GND端子または電源負極端子と、に接続された2次側回路と、を有し、
    前記2次側回路の前記第2コンデンサは、前記2次巻き線の一方の出力と前記ダイオードの陰極との間、もしくは、前記2次巻き線の他方の出力と前記ダイオードの陽極との間に直列に接続されていることを特徴とする電源回路。
  2. 電圧源の正極端子と、GND端子または電源負極端子と、の間に設けられた第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子と、前記第1、第2のスイッチ素子の中点から前記第1、第2のスイッチ素子を制御することで電流が供給されるトランスの1次巻き線と、前記1次巻き線に直列接続された共振コンデンサを有する1次側回路と、
    前記1次側回路の動作によって誘起されるトランスの2次巻き線、ダイオード、第1コンデンサ、第2コンデンサ、を有し、前記2次巻き線の一方の出力が、前記ダイオードの陰極に接続、かつ前記第1コンデンサの一端に接続され、前記2次巻き線の他方の出力が、前記ダイオードの陽極、前記第1コンデンサの他端、前記GND端子または電源負極端子と、に接続された2次側回路と、を有し、
    前記2次側回路の前記第2コンデンサは、前記2次巻き線の一方の出力と前記ダイオードの陰極との間、もしくは、前記2次巻き線の他方の出力と前記ダイオードの陽極との間に直列に接続されていることを特徴とする電源回路。
  3. 前記第1、第2のスイッチ素子をON/OFF制御する際の各スイッチ素子の時比率を制御可能とすることを特徴とする請求項2に記載の電源回路。
  4. 前記2次側回路の前記第2コンデンサを、前記2次巻き線の一方の出力と前記ダイオードの陰極との間、および前記2次巻き線の他方の出力と前記ダイオードの陽極との間にそれぞれ直列に接続したことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の電源回路。
  5. 前記2次側回路の前記ダイオードをスイッチ素子に置換したことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の電源回路。
  6. 請求項1から5までのいずれかに記載の電源回路を電源制御装置として備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10530263B2 (en) * 2015-10-23 2020-01-07 Osram Gmbh Electronic converter and related method of operating an electronic converter

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