JP2015061150A - スキャナー - Google Patents

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六波羅 憲綱
Noritsuna Rokuhara
憲綱 六波羅
泰雄 須永
Yasuo Sunaga
泰雄 須永
小原 敏光
Toshimitsu Obara
敏光 小原
秀人 山北
Hidehito Yamakita
秀人 山北
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Abstract

【課題】原稿の搬送エラーを引き起こさないようにスキャナーのADFのモーターを制御する。【解決手段】原稿を搬送する第一搬送部と、前記第一搬送部を駆動する第一駆動部と、前記第一搬送部より下流に設けられ、前記原稿を搬送する第二搬送部と、前記第二搬送部を駆動する第二駆動部と、前記第二搬送部によって搬送された前記原稿からデータを読み取る読み取り部と、前記原稿の搬送と前記データの読み取りを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、第一区間において前記原稿が詰まった場合、前記第一駆動部を停止し、第二区間において前記原稿が詰まった場合、前記第一駆動部及び前記第二駆動部を停止する、スキャナー。【選択図】図8

Description

本発明は、スキャナーに関する。
従来、ADF(Auto Document Feeder)を備えたスキャナーが知られている。ADFは、複数のローラーやベルトを回転させて紙を搬送する。ADFを備えたスキャナーにおいてエラーが発生した場合には、ADFによる紙の搬送を停止させなければならない。
特開2011−43732号公報
しかし、ADFのローラーやベルトを複数のモーターで駆動するスキャナーにおいては、エラーに応じていずれかのモーターを停止させると、紙が詰まったり、紙に過剰な負荷がかかったり、原稿から読み取った画像が乱れたり、他のモーターが制御不能になったりする、別のエラーが発生することがある。
本発明は、原稿の搬送エラーを引き起こさないようにスキャナーのADFのモーターを制御することを目的の1つとする。
(1)前記目的を達成するスキャナーは、原稿を搬送する第一搬送部と、前記第一搬送部を駆動する第一駆動部と、前記第一搬送部より下流に設けられ、前記原稿を搬送する第二搬送部と、前記第二搬送部を駆動する第二駆動部と、前記第二搬送部によって搬送された前記原稿からデータを読み取る読み取り部と、前記原稿の搬送と前記データの読み取りを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、第一区間において前記原稿が詰まった場合、前記第一駆動部を停止し、第二区間において前記原稿が詰まった場合、前記第一駆動部及び前記第二駆動部を停止する。
本発明によると、原稿が詰まる区間に応じて2つの駆動部の一方又は両方を停止するため、原稿が詰まる区間にかかわらずに2つの駆動部の一方又は両方を停止する場合に比べて、駆動部の停止に起因するエラーの発生を抑制できる。
(2)前記目的を達成するスキャナーにおいて、前記制御部は、第一の前記原稿が前記第一区間にある期間中に、前記第一モーターを回転させることによって前記第一搬送部を前記第一の原稿から離間させた後に第二の前記原稿に接触させてもよい。
この構成を採用すると、先行する第一の原稿が第一区間にある期間中に、上流側の第一の搬送部によって次の原稿の搬送を開始することができる。
本発明の実施形態にかかるブロック図である。 本発明の実施形態にかかる模式図である。 本発明の実施形態にかかるブロック図である。 本発明の実施形態にかかるフローチャートである。 本発明の実施形態にかかる模式図である。 本発明の実施形態にかかるタイミングチャートである。 本発明の実施形態にかかるタイミングチャートである。 本発明の実施形態にかかるフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。
(1)スキャナーの構成
図1および図2に、本発明の実施形態にかかるスキャナー1の構成を示す。スキャナー1は、図示しないスタッカーに積載された原稿Pを複数のローラーによって1枚ずつ搬送しながら、原稿Pの両面から2つのイメージセンサー11,12を用いて光学的な濃淡を示すデータを読み取る。イメージセンサー11,12が読み取ったデータはバッファメモリ10に一時的に記憶された後に制御部50によって取得される。制御部50はバッファメモリ10から取得したデータを補正した後に、制御部50に接続されたプリンターやPCやリムーバブルメモリに出力する。
第一搬送部に相当するピックアップローラー131、分離ローラー141および中継ローラー151は、第一モーター22によって駆動される。
ピックアップローラー131は第一モーター22によって駆動されるアーム132に取り付けられている。ピックアップローラー131は、アーム132が図2において反時計回りに回転すると原稿Pに接触し、アーム132が図2において時計回りに回転すると原稿Pから離れる。ここでアーム132を図2において反時計回りに回転させる第一モーター22の回転方向をCCW方向といい、アーム132を図2において時計回りに回転させる第一モーター22の回転方向をCW方向というものとする。また、原稿Pがピックアップローラー131から分離ローラー141に向かう方向を前進方向というものとする。ピックアップローラー131は、第一モーター22がCCW方向に回転すると、図2において時計回りに回転して原稿Pを前進方向に搬送する。ピックアップローラー131は、第一モーター22がCW方向に回転するとき回転しないが、第一モーター22がCW方向に回転していても、接触している原稿Pが前進すると原稿Pにともなって時計回りに回転する。
分離ローラー141はピックアップローラー131の下流に設けられている。分離ローラー141の近傍には、図示しない分離パッドが設けられている。分離パッドと分離ローラー141と原稿P同士の摩擦力の差によって、2枚以上の原稿Pのうちの1枚だけが分離ローラー141によって前進方向に搬送される。分離ローラー141は、第一モーター22がCCW方向に回転すると、図2において時計回りに回転して原稿Pを前進方向に搬送する。分離ローラー141は、第一モーター22がCW方向に回転するとき回転しないが、第一モーター22がCW方向に回転していても、接触している原稿Pが前進すると原稿Pにともなって時計回りに回転する。
中継ローラー151は、分離ローラー141の下流に設けられている。中継ローラー151の周囲には、中継ローラー151に接触し中継ローラー151とともに回転する従動ローラー152が設けられている。中継ローラー151は、第一モーター22がCW方向に回転すると、図2において反時計回りに回転して原稿Pを前進方向に搬送する。すなわち、ピックアップローラー131または分離ローラー141によって原稿Pを前進方向に搬送させるための第一モーター22の回転方向はCCW方向であり、中継ローラー151によって原稿Pを前進方向に搬送させるための第一モーター22の回転方向はCW方向である。分離ローラー141は、第一モーター22がCCW方向に回転するとき回転しないが、接触している原稿Pが前進すると原稿Pにともなって時計回りに回転する。
第二搬送部に相当する搬入ローラー161と搬出ローラー171と排出ローラー181は第二モーター32によって駆動される。搬入ローラー161は、中継ローラー151の下流に設けられている。搬入ローラー161の周囲には、搬入ローラー161に接触し搬入ローラー161とともに回転する従動ローラー162が設けられている。搬出ローラー171は、搬入ローラー161の下流に設けられている。搬出ローラー171の周囲には、搬出ローラー171に接触し搬出ローラー171とともに回転する従動ローラー172が設けられている。排出ローラー181は、搬出ローラー171の下流に設けられている。排出ローラー181の周囲には、排出ローラー181に接触し排出ローラー181とともに回転する従動ローラー182が設けられている。第二モーター32がCW方向に回転すると、搬入ローラー161と搬出ローラー171は図2において反時計回りに回転し、排出ローラー181は図1において時計回りに回転して原稿Pを前進方向に搬送する。
紙の変位は、第一紙センサー41、第二紙センサー42、第三紙センサー43、ロータリーエンコーダー23およびロータリーエンコーダー33によって計測される。第一紙センサー41、第二紙センサー42および第三紙センサー43は、それぞれの計測点に原稿Pが有るか無いかによって異なる二値の計測値を出力する光センサーである。第一紙センサー41の計測点はスタッカー上にある。第二紙センサー42の計測点は分離ローラー141と中継ローラー151の間にある。第三紙センサー43の計測点は中継ローラー151と搬入ローラー161の間にある。ロータリーエンコーダー23は第一モーター22の回転角度を計測する。ロータリーエンコーダー33は第二モーター32の回転角度を計測する。
搬入ローラー161と搬出ローラー171の間には、表面用イメージセンサー11と裏面用イメージセンサー12の読み取り領域がある。表面用イメージセンサー11と裏面用イメージセンサー12は、フォトダイオード、電荷転送素子、AD変換器、光源、レンズ等を備え、原稿Pの読み取り領域の光学的な濃淡に応じたデータを出力する密着型リニアイメージセンサーである。表面用イメージセンサー11と裏面用イメージセンサー12のそれぞれの読み取り領域は、原稿Pの搬送方向に対して垂直な方向に伸びる直線的な領域である。
第一モーター22は、第一駆動回路21によって駆動される。第一モーター22及び第一駆動回路21は第一駆動部に相当する。第一モーター22には第一温度センサー24が取り付けられている。第一温度センサー24は第一モーター22の温度を示す計測値を出力する。
第二モーター32は、第二駆動回路31によって駆動される。第二モーター32と第二駆動回路31は第二駆動部に相当する。第二モーター32には第二温度センサー34が取り付けられている。第二温度センサー34は第二モーター32の温度を示す計測値を出力する。
制御部30は、図示しないプロセッサ、メモリ、ROM、入出力回路等を備えるコンピューターである。プロセッサがROMから制御プログラムをメモリに読み込んで実行することで、予め決められたシーケンスに従って制御部30が第一モーター22、第二モーター32、表面用イメージセンサー11および裏面用イメージセンサー12を制御する。表面用イメージセンサー11および裏面用イメージセンサー12の出力データはバッファメモリ10に一時的に記憶され、制御部30によって取得される。バッファメモリ10は制御部30が取得したデータを順次消去する。
図3に第二駆動回路31の構成を示す。第一駆動回路21と第二駆動回路31の構成は実質的に同じである。第二駆動回路31は、制御部30から第二モーター32の目標回転角度を取得し、第二モーター32が所定角度回転する度にロータリーエンコーダー33から計測パルスを取得する。第二モーター32の回転角度はロータリーエンコーダーから出力される計測パルスの数によって規定される。角度演算部118は、ロータリーエンコーダー33の出力に基づいて第二モーター32の現在の回転角度を導出する。速度演算部119は、ロータリーエンコーダー33の出力に基づいて第二モーター32の現在の回転速度を導出する。目標速度演算部111は、第二モーター32の目標回転角度と現在の回転角度との差分に基づいて目標回転速度を導出する。ゲイン演算部117は第二モーター32の現在の回転角度に基づいて比例ゲイン、積分ゲイン、微分ゲインを導出する。比例乗算部112は、第二モーター32の目標回転速度と現在の回転速度との差分と比例ゲインとの積を導出する。積分乗算部113は、第二モーター32の目標回転速度と現在速度との差分の所定時間分の積分と積分ゲインとの積を導出する。微分乗算部114は、第二モーター32の目標回転速度と現在の回転速度との差分の所定時間内の微分と微分ゲインとの積を導出する。PWM回路115は、比例乗算部112、積分乗算部113、微分乗算部114の出力の和に基づいてデューティー(−100%〜100%)を導出する。出力回路116はデューティーに基づいて駆動パルスを生成し、生成した駆動パルスを第二モーター32に印加する。第二モーター32には駆動パルスに応じた電流が出力回路116から供給される。出力回路116は、制御部30から駆動信号、方向信号、電流信号を取得する。駆動信号は駆動と停止を指示する2値の信号である。方向信号は第二モーター32の回転方向を示す2値の信号である。電流信号は、第二モーター32に流す最大の電流レベルを示す信号である。制御部50によって設定される電流信号によって第二モーター32の回転速度の上限が定まる。
(2)搬送制御処理
スキャナー1における原稿の搬送制御処理について図4、図5および図6を参照しながら説明する。図4に示す処理は制御部50が読み取り開始指示を受け付けることによって起動する。読み取り開始はスキャナー1の図示しない操作部やスキャナー1に接続されたPCを用いて指示される。
はじめに制御部50は回転方向をCCW方向に設定して第一モーター22を起動する(S10)。その結果、アーム132が回転してピックアップローラー131が降下し、スタッカーに積載されている原稿Pにピックアップローラー131が回転しながら接触する。また、ピックアップローラー131とともに分離ローラー141も回転するため、原稿P1はピックアップローラー131と分離ローラー141によって前進方向に搬送される。
次に制御部50は原稿Pの先端が第二紙センサー42の計測点に到達したか否かの判定を第二紙センサー42の出力に基づいて繰り返す(S11)。
原稿Pの先端が第二紙センサー42の計測点に到達すると、制御部50は、図5のS12に示すように中継ローラー151と従動ローラー152との接触点に原稿P1の先端が突き当たる位置で原稿P1が停止するように第一モーター22の回転角度を制御して停止させる(S12)。
次に制御部50は、回転方向をCW方向に、目標回転角度を図5のS13に示すように原稿P1の先端が第三紙センサー43の計測点の直前に到達するように設定して、第一モーター22を起動する(S13)。その結果、アーム132が回転してピックアップローラー131が上昇して原稿P1から離れる。また中継ローラー151が回転することによって原稿P1が前進方向に搬送される。このとき、ピックアップローラー131と分離ローラー141には第一モーター22の駆動力は伝達されず、原稿P1に接触している限り、ピックアップローラー131と分離ローラー141は原稿P1の搬送にともなって回転する。
次に制御部50は、第一モーター22と第二モーター32の温度が所定の閾値を越えているか否かを第一温度センサー24と第二温度センサー34の計測値に基づいて判定する(S14)。第一モーター22と第二モーター32の温度が所定の閾値を越えている場合、制御部50は第一モーター22と第二モーター32の温度が所定の閾値以下になるまで判定を繰り返しながら、第一モーター22と第二モーター32を停止して冷却させる。
第一モーター22と第二モーター32の温度が所定の閾値以下になると、制御部50は回転方向をCW方向に設定して第一モーター22と第二モーター32を起動する(S15)。このとき制御部50は、第一モーター22が第二モーター32にならって回転するように第一駆動回路21及び第二駆動回路31を制御する。具体的には例えば、第二駆動回路31が導出する目標回転速度が第一駆動回路21の目標回転速度として入力されるモードで第一駆動回路21および第二駆動回路31を動作させる。このように第一駆動回路21および第二駆動回路31を動作させると、第一モーター22と第二モーター32は、実質的に同じ回転速度で回転することになる。その結果、中継ローラー151、搬入ローラー161、搬出ローラー171、排出ローラー181が実質的に同じ周速度で回転し、原稿P1がたるんだり引っ張られたりすることなく前進方向に搬送される。
なお、第一モーター22と第二モーター32を停止する第一閾値となる温度と、第一モーター22と第二モーター32を起動する第二閾値となる温度とは、同一でも良いし、第一閾値の方が第二閾値よりも高くても良い。
次に制御部50は、原稿P1の先端が第三紙センサー43の計測点に到達したか否かの判定を第三紙センサー43の出力に基づいて繰り返す(S16)。
図5のS15に示すように原稿P1の先端が第三紙センサー43の計測点に到達すると、制御部50は第一モーター22と第二モーター32を原稿読み取り時の回転速度まで減速させて原稿P1の読み取りを開始する(S17)。このとき、第二駆動回路31が導出する目標回転速度が第一駆動回路21の目標回転速度になるため、第一モーター22と第二モーター32は実質的に同じ角加速度で減速することなる。
制御部50は、原稿P1を読み取るとき、第一モーター22と第二モーター32を読み取り速度で回転させながら表面用イメージセンサー11と裏面用イメージセンサー12のそれぞれを駆動して原稿P1の濃淡に応じたデータをバッファメモリ10に出力させる。制御部50はバッファメモリ10に出力されたデータを取得して補正する。表面用イメージセンサー11と裏面用イメージセンサー12が読み取り領域の明るさに応じた電荷を蓄積するタイミングは、ロータリーエンコーダー33の出力に基づいて原稿P1の変位に同期させる。制御部50はバッファメモリ10が記憶するデータ量が所定の閾値を越えると、第一モーター22と第二モーター32を停止し、第一モーター22と第二モーター32を停止した状態でバッファメモリ10に記憶されているデータを取得してバッファメモリ10が記憶するデータ量を減らす。その結果、バッファメモリ10が記憶するデータ量が所定の閾値以下になると、制御部50は第一モーター22と第二モーター32を起動して原稿P1の読み取りを再開する。
次に制御部50は、原稿P1の後端が第二紙センサー42に到達したか否かの判定を第二紙センサー42の出力に基づいて繰り返す(S18)。
原稿P1の後端が第二紙センサー42に到達すると、制御部50は第一モーター22が第二モーター32にならって回転する第一駆動回路21と第二駆動回路31の設定を解除する(S19)。その結果、第一モーター22と第二モーター32とを異なる速度で駆動することが可能になる。
原稿P1の読み取りを開始してから原稿P1の後端が第二紙センサー42に到達して第一モーター22が停止するまでに(図5のS17参照)、2つのイメージセンサー11,12の読み取り領域を通過した原稿P1の領域Aからデータが読み取られる。後述するように、制御部50は、原稿P1の残領域Bがイメージセンサー11,12の読み取り領域を通過する期間中に、第一モーター22によってアーム132を駆動してピックアップローラー131を上下させて次の原稿P2の搬送を開始する。原稿P1の読み取り期間中、制御部50はロータリーエンコーダー33の出力に基づいて2つのイメージセンサー11,12を原稿P1の変位に同期して制御するため、ロータリーエンコーダー23の出力に基づいてピックアップローラー131の位置を管理できない。したがって、仮に、第一モーター22によってアーム132を駆動してピックアップローラー131を上下させている期間中に、バッファメモリ10のデータ量に応じて第一モーター22と第二モーター32を停止させると、ピックアップローラー131の位置が不明な状態になってしまい、ピックアップローラー131の位置を制御できなくなる。また仮に第一モーター22によってアーム132を駆動してピックアップローラー131を上下させている期間中に、バッファメモリ10のデータ量に応じて第二モーター32だけを停止させると、第一モーター22によって搬送される原稿P2の先端が、第二モーター32によって搬送される原稿P1の後端に突き当たってジャムが発生することになる。
そこで第一モーター22によってアーム132を駆動してピックアップローラー131を上下させる前に、制御部50はバッファメモリ10が追加的に記憶できるデータ量が、まだ読み取られていない領域Bから読み取るであろうデータ量に対して十分であるか否かを判定する(S20)。
領域Bから読み取るであろうデータ量に応じた閾値は、具体的には例えば次のようにして設定される。制御部50は、第二紙センサー42とロータリーエンコーダー23,33の出力に基づいて、搬送方向における原稿P1の長さLと領域Aの長さと領域Bの長さを導出できる。また制御部50は、イメージセンサー11、12の出力に基づいて搬送方向と垂直な方向における領域Bの長さを導出できる。したがって、領域Bの搬送方向の長さと搬送方向に垂直な方向の長さと解像度との積に基づいて、領域Bから読み取るであろうデータ量に応じた閾値を設定することができる。制御部50は、このように設定する閾値とバッファメモリ10が追加的に記憶できるデータ量とを比較することで、バッファメモリ10が追加的に記憶できるデータ量が、まだ読み取られていない領域Bから読み取るであろうデータ量に対して十分であるか否かを判定する。
そして、バッファメモリ10が追加的に記憶できるデータ量が、まだ読み取られていない領域Bから読み取るであろうデータ量に応じた閾値よりも少ない場合、制御部50は図7に示すように第一モーター22と第二モーター32とを停止する(S21)。第一モーター22と第二モーター32を停止した状態でも、制御部50はバッファメモリ10からデータを取得し続ける。一方、第一モーター22と第二モーター32を停止した状態では、ロータリーエンコーダー33の出力に同期している2つのイメージセンサー11,12からバッファメモリ10にデータが出力されないため、バッファメモリ10に記憶されているデータ量は減っていく。
第一モーター22と第二モーター32を停止した状態において、制御部50は、バッファメモリ10が追加的に記憶できるデータ量が、まだ読み取られていない領域Bから読み取るであろうデータ量に対して十分であるか否かの判定を繰り返す(S22)。
バッファメモリ10が追加的に記憶できるデータ量が、まだ読み取られていない領域Bから読み取るであろうデータ量に対して十分になると、制御部50は、図7に示すように回転方向をCCW方向に設定して第一モーター22を起動してピックアップローラー131を降下させて次の原稿P2に接触させるとともに、回転方向をCW方向に設定して第二モーター32を起動して原稿P1の残領域Bについて読み取りを再開する(S23)。その結果、回転するピックアップローラー131によって次の原稿P2が図5のS23に示すように前進方向に搬送される。なお、第一モーター22と第二モーター32を停止する第一閾値となるデータ量と、第一モーター22と第二モーター32を起動する第二閾値となるデータ量とは、同一であっても良いし、第一閾値が第二閾値よりも大きくても良いし、第二閾値が第一閾値よりも大きくても良い。
ステップS20の判定において、バッファメモリ10が追加的に記憶できるデータ量が、まだ読み取られていない領域Bから読み取るであろうデータ量に対して十分である場合、制御部50は第一モーター22を停止する(S24)。このとき図6に示すように、第二モーター32は読み取り速度での回転を継続するため、ロータリーエンコーダー33の出力に同期して2つのイメージセンサー11,12による原稿P1の読み取りが領域Bについて継続する。
次に制御部50は、回転方向をCCW方向に設定して第一モーター22を起動する(S25)。その結果、アーム132が降下して次の原稿P2に接触し、回転するピックアップローラー131によって次の原稿P2が図5のS25に示すように前進方向に搬送される。
次に制御部50は、第一紙センサー41の接触点に次の原稿P2が有るか否かを第一紙センサー41の出力に基づいて判定する(S26)。第一紙センサー41の計測点に次の原稿P2が有る場合、制御部50はステップS11から上述の処理を繰り返す。
第一紙センサー41の計測点に次の原稿P2が無い場合、制御部50は回転方向をCW方向に設定して第一モーター22を起動してピックアップローラー131を上げるとともに、原稿P1の後端が排出ローラー181を通過した後に第一モーター22と第二モーター32を停止し(S27)、原稿搬送処理を終了する。
以上述べた原稿搬送処理では、次の原稿P2を搬送するためのピックアップローラー131を上下させるアーム132を駆動する前に、原稿P1の残領域Bから読み取るデータを十分記憶できるだけの空き容量をバッファメモリ10に確保するため、アーム132の駆動中に第一モーター22を停止させる必要がない。また、第一モーター22または第二モーター32の温度が高い場合、原稿Pを読み取らない期間中に第一モーター22と第二モーター32を停止して冷却するため、原稿Pの読み取り期間中に第一モーター22と第二モーター32を冷却させるために停止させる必要がない。
次に、制御部50は、原稿搬送処理と同時にマルチタスクで実行するジャムリカバリ処理について図8を参照しながら説明する。ジャムリカバリ処理は、原稿P1、P2が搬送経路に詰まった場合に第一モーター22,第二モーター32を停止する処理である。
まず制御部50は、第一モーター22によって搬送されている区間において原稿Pが詰まる上流ジャムが発生したか否かを第二紙センサー42、第三紙センサー43およびロータリーエンコーダー23の出力に基づいて判定する(S30)。
上流ジャムが発生していない場合、制御部50は第二モーター32によって搬送されている区間において原稿が詰まる下流ジャムが発生したか否かを第三紙センサー43およびロータリーエンコーダー33の出力に基づいて判定する(S40)。上流ジャム及び下流ジャムが発生していない場合、制御部50はジャムリカバリ処理を終了する。
上流ジャムが発生した場合、先行している原稿Pの後端が中継ローラー151を通過しているか否かを第二紙センサー42とロータリーエンコーダー33の出力に基づいて判定する(S31)。上流ジャムが発生し、かつ、先行している原稿Pの後端が中継ローラー151を通過している場合、先行している原稿P1は第二モーター32によって搬送されており、第一モーター22によって駆動されているピックアップローラー131,分離ローラー141および中継ローラー151に接触していない状態で、次の原稿P2が詰まっていることになる。
そこで先行している原稿P1の後端が中継ローラー151を通過している場合、制御部50は第二モーター32を停止せずに第一モーター22を停止することによって、先行している原稿P1の読み取りを継続する(S32)。第一モーター22を停止した後、制御部50は原稿P1の読み取りが終了したか否かの判定を繰り返す(S33)。原稿P1の読み取りが終了すると、制御部50は、ユーザーが原稿P2を取り除くなどの所定の復旧操作を行ったか否かの判定を繰り返し(S34)、復旧操作が行われた場合には、次の原稿P2を最初から搬送し直すためのリセット処理を実行する(S35)。
先行している原稿P1の後端が中継ローラー151を通過していない場合、または、下流ジャムが発生した場合、制御部50は第一モーター22および第二モーター32を停止する。その結果、原稿P1の読み取りが途中終了する。続いて制御部50は先行する原稿P1から途中まで読み取ったデータを破棄し(S37)、ユーザーが原稿P1、P2を取り除くなどの所定の復旧操作を行ったか否かの判定を繰り返し(S38)、復旧操作が行われた場合には、原稿P1を最初から搬送して読み取り直すためのリセット処理を実行する(S39)。
3.他の実施形態
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、第一モーター22をCCW方向に逆転させて次の原稿を搬送しはじめた後に先行する原稿から読み取られるデータの量に対応する閾値は、予め決めた固定値に設定しても良いし、先行する原稿の搬送方向における長さと搬送方向と垂直な方向における長さとに基づいて都度導出して設定しても良い。この閾値を予め決めた固定値に設定する場合、原稿の規格サイズ毎に固定値を記憶しておき、原稿のサイズに応じたいずれかの固定値を選択して設定しても良い。
また例えば、第一搬送部または第二搬送部として、プーリーとそのプーリーによって回転させるベルトを用いても良い。
1・・・スキャナー、10・・・バッファメモリ、11・・・表面用イメージセンサー、12・・・裏面用イメージセンサー、21・・・第一駆動回路、22・・・第一モーター、23・・・ロータリーエンコーダー、24・・・第一温度センサー、30・・・制御部、31・・・第二駆動回路、32・・・第二モーター、33・・・ロータリーエンコーダー、34・・・第二温度センサー、41・・・第一紙センサー、42・・・第二紙センサー、43・・・第三紙センサー、50・・・制御部、111・・・目標速度演算部、112・・・比例乗算部、113・・・積分乗算部、114・・・微分乗算部、115・・・PWM回路、116・・・出力回路、117・・・ゲイン演算部、118・・・角度演算部、119・・・速度演算部、131・・・ピックアップローラー、132・・・アーム、141・・・分離ローラー、151・・・中継ローラー、152・・・従動ローラー、161・・・搬入ローラー、162・・・従動ローラー、171・・・搬出ローラー、172・・・従動ローラー、181・・・排出ローラー、182・・・従動ローラー

Claims (2)

  1. 前記原稿を搬送する第一搬送部と、
    前記第一搬送部を駆動する第一駆動部と、
    前記第一搬送部より下流に設けられ、前記原稿を搬送する第二搬送部と、
    前記第二搬送部を駆動する第二駆動部と、
    前記第二搬送部によって搬送された前記原稿からデータを読み取る読み取り部と、
    前記原稿の搬送と前記データの読み取りを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    第一区間において前記原稿が詰まった場合、前記第一駆動部を停止し、
    第二区間において前記原稿が詰まった場合、前記第一駆動部及び前記第二駆動部を停止する、
    スキャナー。
  2. 前記制御部は、第一の前記原稿が前記第一区間にある期間中に、前記第一モーターを回転させることによって前記第一搬送部を前記第一の原稿から離間させた後に第二の前記原稿に接触させる、
    請求項1に記載のスキャナー。
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