JP2015058634A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源から発せられる熱による記録媒体の温度上昇を効果的に抑制し、印刷プロセスへの影響を軽減する。【解決手段】搬送される記録媒体Sに液体を吐出可能な印刷部と、液体を吐出された記録媒体Sに光を照射する照射部811と、記録媒体Sに対して照射部811の反対側に設けられ、記録媒体Sに向く面881aが、照射部811から離間する方向への記録媒体Sの移動を規制する規制面を有するバックアップ部881とを備え、規制面881aには開口881bが設けられ、照射部811から照射される光の照射範囲が、平面視において開口内に収まる印刷装置。【選択図】図3

Description

この発明は、印刷後の記録媒体に光を照射する印刷装置に関するものである。
紙や樹脂シートなどの記録媒体に画像を記録する技術では、光硬化性インクを記録媒体に付着させた後、記録媒体に光を照射してインクを硬化させるものがある。ここで、記録媒体に近接対向させて光源が配置された場合、光源から発せられる熱が印刷プロセスに影響を及ぼすのを防止するために光源の放熱が必要となる。例えば特許文献1に記載の技術では、光照射装置と対向する位置に配置されて記録媒体を支持するプラテンの裏面に放熱フィンを設けることで、通過する記録媒体の冷却が図られている。
特開2005−096374号公報
上記従来技術では考慮されていないが、光源は記録媒体を熱するのみならず、プラテンの温度を上昇させる効果も有する。特に、様々なサイズの記録媒体に対応する印刷装置では、最も大きいサイズの記録媒体に合わせて光の照射範囲が設定されるため、より小さいサイズの記録媒体が用いられる際には記録媒体から露出したプラテンへ直接放射される熱量が大きくなり、プラテンの温度上昇が無視できなくなる。すなわち、プラテンの温度が記録媒体より十分に低くなければ記録媒体に対する冷却効果は得られず、記録媒体より高温になるとプラテンはむしろ記録媒体を加熱する作用を有することになる。この問題を解消するためには、プラテンの放熱能力を相当に高いものとする必要がある。
この発明にかかるいくつかの態様は、上記課題を解決して、光源から発せられる熱による記録媒体の温度上昇をより効果的に抑制し、印刷プロセスへの影響を軽減することのできる技術を提供するものである。
この発明の一の態様は、搬送される記録媒体に液体を吐出可能な印刷部と、前記液体を吐出された前記記録媒体に光を照射可能な照射部と、前記記録媒体に対して前記照射部の反対側に設けられ、前記記録媒体に向く面が、前記照射部から離間する方向への前記記録媒体の移動を規制する規制面を有するバックアップ部とを備え、前記規制面には開口が設けられ、前記照射部から照射される光の照射範囲が、平面視において前記開口内に収まる印刷装置である。
このような構成によれば、照射部から出射される光はバックアップ部材の規制面には入射せず、光照射による規制面の直接的な温度上昇は回避される。このため、たとえ規制面に記録媒体が接触していたとしても、記録媒体が規制面からの加熱を受けることは回避される。そのため、記録媒体の温度上昇を効果的に抑制して、印刷プロセスへの影響を軽減することが可能である。
より具体的には、例えば、開口を通過した光が入射する受光面を有し、該受光面が受けた熱を記録媒体と受光面との間のギャップ空間とは異なる放熱空間に輸送して放熱する放熱部を備え、記録媒体と受光面との距離が、記録媒体と規制面との距離よりも大きくなるようにしてもよい。このような構成では、受光面に入射する熱エネルギーが速やかに放散されることに加え、受光面からの熱放射が記録媒体に及ぼす影響をより軽減することができるので、記録媒体の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
この場合、例えば、放熱部は、一主面が受光面となる板状の受光部と、受光部の受光面とは反対側の面に設けられて放熱空間に露出する放熱フィンとを有する構成であってもよい。このような構成では、受光部の熱が放熱フィンを介して効率よく放熱空間に放散される。特に、受光部が規制面を構成する材料よりも熱伝導率の高い材料により構成された場合には、受光面が受けた熱を速やかに放熱フィンに移動させて放散させることができる。
また、この印刷装置では、例えば放熱空間に気流を生じさせる気流生成部を備えてもよい。このような構成によれば、放熱空間に放出された熱をさらに遠方へ移動させて、放熱手段による放熱効果をさらに高めることができる。この場合さらに、生成される気流から記録媒体を隔離する隔離部を備えてもよい。このような構成によれば、温められた空気が記録媒体に向けて流れ込むことが防止され、また気流が記録媒体に当たって記録媒体の搬送が乱されるという問題を回避することができる。
また、この印刷装置では、例えば、照射部がランプ光源を有するものであってもよい。ランプ光源は強力な光出射が可能であり、記録媒体への光照射の効果を高めることができる。その反面、ランプ光源は一般的に放熱量が大きく、記録媒体への熱放射も大きくなる。そこで、ランプ光源を上記のように記録媒体の温度上昇が効果的に抑制された構成と組み合わせれば、ランプ光源からの熱放射による記録媒体の温度上昇についても、効果的に抑制することが可能である。
また例えば、バックアップ部の開口が、照射部から照射される光に対する透過性を有する窓部材により塞がれていてもよい。このような構成では、開口を通過した光が何らかの部材に入射することで周辺の空気が温められたとしても、その空気が記録媒体に向けて流れ込むことが防止される。
本発明を適用可能な印刷装置の概略構成を模式的に例示する正面図。 図1に示す印刷装置を制御する電気的構成を模式的に示すブロック図。 光照射ユニットの機械的構成をより詳細に示す図。 光照射ユニット主要部の外観斜視図。 UVランプ、シートを除いた光照射ユニット主要部の外観を示す斜視図。 気流路と冷却ファンとの位置関係を模式的に示す図。 メインステージに設けられる開口のサイズを説明するための図。 第1の変形例を示す図。 第2および第3の変形例を示す図。
図1は、本発明を適用可能な印刷装置の概略構成を模式的に例示する正面図である。なお、図1では、装置各部の配置関係を明確にするために、印刷装置1の左右方向X、前後方向Yおよび鉛直方向Zに対応したXYZ直交座標系を表示する。
印刷装置1では、繰出部2、プロセス部3および巻取部4が左右方向Xに配列されており、これら各機能部2、3、4がハウジング部材11に取り囲まれる内部空間ISに収容されている。繰出部2および巻取部4はそれぞれ繰出軸20および巻取軸40を有している。そして、繰出軸20および巻取軸40に記録媒体たるシートS(ウェブ)の両端がロール状に巻き付けられ、それらの間に張架されている。こうして張架された経路Pcに沿ってシートSが繰出軸20からプロセス部3に搬送されてプロセスユニット3Uによる印刷処理を受けた後、巻取軸40へと搬送される。シートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)等がある。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。また、以下の説明において単に「上流側」、「下流側」という場合、シート搬送経路におけるシート搬送方向の上流側、下流側をそれぞれ意味するものとする。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図1の紙面において時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、シートSは、繰出軸20に着脱可能な芯管(図示省略)を介して繰出軸20に巻き付けられている。したがって、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることが可能となっている。詳しくは後述するが、従動ローラー21には当該ローラーに巻き掛けられたシートSの張力を検出するテンションセンサーS21が設けられている。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSを回動ドラム30で支持しつつ、回動ドラム30の外周面に沿って配置されたプロセスユニット3Uにより処理を適宜行って、シートSに画像を印刷するものである。このプロセス部3では、回動ドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが回動ドラム30に支持されて、画像の印刷を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の紙面において時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送経路の下流側へと搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
回動ドラム30は、Y方向に平行な中心線を持つ円筒形状のドラムであり、その外周面にシートSを巻き掛ける。さらに回動ドラム30は、その円筒形状の中心線を通って軸方向に延びる回動軸302を有している。回動軸302は、図示を省略する支持機構によって回動可能に支持されており、回動ドラム30は、回動軸302を中心に回動する。
このような回動ドラム30の外周面に、前駆動ローラー30から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが裏面側から巻き掛けられる。そして、回動ドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、シートSを裏面側から支持する。ちなみに、プロセス部3では、回動ドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31と回動ドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、回動ドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、回動ドラム30に対して搬送方向Dsの上・下流側それぞれでシートSを折り返すことで、回動ドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、回動ドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の紙面において時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。詳しくは後述するが、回動ドラム30にはその回動位置を検出するためのドラムエンコーダーE30が設けられ、従動ローラー34には当該ローラーに巻き掛けられたシートSの張力を検出するテンションセンサーS34が設けられている。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、回動ドラム30の外周面に支持される。また、プロセス部3では、回動ドラム30に支持されるシートSの表面に対してカラー画像を印刷するために、プロセスユニット3Uが設けられている。このプロセスユニット3Uは、印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37a〜37c、38をユニット支持部材35で支持した構成を具備する。このユニット支持部材35は、回動ドラム30の円周形状に沿った円弧形状を有する2枚のユニット支持平板によって、印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37a〜37c、38を前後方向Yから挟み込んで支持する。なお、図1に示すように、ユニット支持部材35(のユニット支持平板)と回動ドラム30との間には隙間Δが空いている。
搬送方向Dsに順番に並ぶ4個の印刷ヘッド36a〜36dは、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックに対応し、インクジェット方式で対応する色のインクをノズルから吐出する。これら4個の印刷ヘッド36a〜36dは回動ドラム30の回動軸302から放射状に配置されて、回動ドラム30の外周面に沿って並ぶ。そして、各印刷ヘッド36a〜36dは、ユニット支持部材35によって回動ドラム30に対して位置決めされ、若干のクリアランス(プラテンギャップ)を空けて回動ドラム30に対向する。これによって、各印刷ヘッド36a〜36dは、所定のペーパーギャップを空けて、回動ドラム30に巻き掛けられたシートS表面に対向する。こうしてユニット支持部材35によってペーパーギャップが規定された状態で、各印刷ヘッド36a〜36dがインクを吐出することで、シートS表面の所望の位置にインクが着弾して、シートS表面にカラー画像が形成される。
印刷ヘッド36a〜36dで使用するインクとしては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセスユニット3Uでは、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UV照射器37、38が設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。4個の印刷ヘッド36a〜36dの各間には、仮硬化用のUV照射器37a〜37cが配置されている。具体的には、搬送方向Dsにおいて最上流側の第1の印刷ヘッド36aの下流位置に第1のUV照射器37aが、第2の印刷ヘッド36bの下流位置に第2のUV照射器37bが、第3の印刷ヘッド36cの下流位置に第3のUV照射器37cが、それぞれ配置されている。UV照射器37a〜37cは比較的弱い照射強度の紫外線を照射することで、インクの濡れ広がり方が紫外線を照射しない場合に比べて十分に遅くなる程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを本硬化させるものではない。
一方、4個の印刷ヘッド36a〜36dに対して搬送方向Dsの下流側には、本硬化用のUV照射器38が設けられている。つまり、UV照射器38は、UV照射器37a〜37cより強い照射強度の紫外線を照射することで、インクの濡れ広がりが停止する程度に硬化(本硬化)させるものである。こうして仮硬化・本硬化を実行することで、複数の印刷ヘッド36a〜36dが形成したカラー画像をシートS表面に定着させることができる。
UV照射器38は、紫外線を照射する光源を冷却するための冷却機構を具備する。この冷却機構は、ハウジング部材11外部から空気を取り込んでハウジング部材11外部へ空気を排出する気流を用いて光源を冷却する。そこで、ハウジング部材11には、外部から空気を取り入れる吸気口51と、外部へ空気を吐き出す排気口53とが、UV照射器38に対して設けられている。具体的には、吸気口51および排気口53は、ハウジング部材11に開口するルーバー等で構成される。さらに、ハウジング部材11の内部には、吸気口51からUV照射器38に至る吸気ダクト55と、UV照射器38から排気口53へ至る排気ダクト57とが、UV照射器38に対して設けられている。
吸気ダクト55の内部には吸気ファン67が設けられ、排気ダクト57の内部には排気ファン68が設けられており、これらのファンの作動により、吸気口51から吸入されて、吸気ダクト55の内部に形成される気流路Pg1、UV照射器38の上端部、および排気ダクト57の内部に形成される気流路Pg2を経て排気口53から排出される気流AFが発生する。この気流AFにより、UV照射器38から発せられる熱が装置外へ排出される。
このように印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37a〜37c、38がユニット支持部材35に装着されて、プロセスユニット3Uが構成されている。なお、ユニット支持部材35は、前後方向Yに延びる2本のレール351により支持されており、さらに印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37a〜37c、38を伴ってレール351上を前後方向Yに移動可能となっている。つまり、プロセスユニット3Uは、前後方向Yへ移動可能となっている。これにより、プロセスユニット3Uは、前後方向Yにおいて繰出部2および巻取部4とほぼ同じ位置に並ぶ印刷位置と、繰出部2および巻取部4とはY方向位置が大きく異なるメンテナンス位置との間で移動可能となっている。プロセスユニット3Uが印刷位置に位置する状態で、繰出部2からプロセス部3を経て巻取部4に至るシートSの搬送経路Pcが形成可能となり、プロセスユニット3UがシートSへの印刷を行うことができる。一方、プロセスユニット3Uがメンテナンス位置にある状態では、プロセスユニット3Uが外部空間に露出して、オペレータによる部品交換等の各種のメンテナンス作業が可能となる。
プロセス部3によりカラー画像の形成されたシートSは、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。この巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32の間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が図1の紙面において時計回りに回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、シートSは、巻取軸40に着脱可能な芯管(図示省略)を介して巻取軸40に巻き取られる。したがって、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管ごとシートSを取り外すことが可能となっている。
以上が印刷装置1の装置構成の概要である。続いて、印刷装置1を制御する電気的構成について説明を行なう。図2は、図1に示す印刷装置を制御する電気的構成を模式的に示すブロック図である。上述した印刷装置1の動作は、図2に示すホストコンピューター10によって制御される。ホストコンピューター10では、制御動作を統括するホスト制御部100がCPU(Central Processing Unit)やメモリーにより構成されている。また、ホストコンピューター10にはドライバー120が設けられており、このドライバー120がメディア122からプログラム124を読み出す。なお、メディア122としては、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリー等の種々のものを用いることができる。そして、ホスト制御部100は、メディア122から読み出したプログラム124に基づいて、ホストコンピューター10の各部の制御や印刷装置1の動作の制御を行なう。
さらに、ホストコンピューター10には作業者とのインターフェースとして、液晶ディスプレー等で構成されるモニター130と、キーボードやマウス等で構成される操作部140とが設けられている。モニター130には、印刷対象の画像の他にメニュー画面が表示される。したがって、作業者は、モニター130を確認しつつ操作部140を操作することで、メニュー画面から印刷設定画面を開いて、印刷媒体の種類、印刷媒体のサイズ、印刷品質等の各種の印刷条件を設定することができる。なお、作業者とのインターフェースの具体的構成は種々の変形が可能であり、例えばタッチパネル式のディスプレーをモニター130として用い、このモニター130のタッチパネルで操作部140を構成しても良い。
一方、印刷装置1では、ホストコンピューター10からの指令に応じて印刷装置1の各部を制御するプリンター制御部200が設けられている。そして、印刷ヘッド、UV照射器37a〜37c、38およびシート搬送系の装置各部はプリンター制御部200によって制御される。これら装置各部に対するプリンター制御部200の制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部200は、カラー画像を形成する各印刷ヘッド36a〜36dのインク吐出タイミングを、シートSの搬送に応じて制御する。具体的には、このインク吐出タイミングの制御は、回動ドラム30の回動軸に取り付けられて、回動ドラム30の回動位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力(検出値)に基づいて実行される。つまり、回動ドラム30はシートSの搬送に伴って従動回転するため、回動ドラム30の回動位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力を参照すれば、シートSの搬送位置を把握することができる。そこで、プリンター制御部200は、ドラムエンコーダーE30の出力からpts(print timing signal)信号を生成し、このpts信号に基づいて各印刷ヘッド36a〜36dのインク吐出タイミングを制御することで、各印刷ヘッド36a〜36dが吐出したインクを搬送されるシートSの目標位置に着弾させて、カラー画像を形成する。
また、UV照射器37a〜37c、38の点灯・消灯のタイミングや照射光量もプリンター制御部200によって制御される。
また、プリンター制御部200は、図1を用いて詳述したシートSの搬送を制御する機能を司る。つまり、シート搬送系を構成する部材のうち、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40それぞれにはモーターが接続されている。そして、プリンター制御部200はこれらのモーターを回転させつつ、各モーターの速度やトルクを制御して、シートSの搬送を制御する。このシートSの搬送制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部200は、繰出軸20を駆動する繰出モーターM20を回転させて、繰出軸20から前駆動ローラー31にシートSを供給する。この際、プリンター制御部200は、繰出モーターM20のトルクを制御して、繰出軸20から前駆動ローラー31までのシートSの張力を調整する。つまり、繰出軸20と前駆動ローラー31の間に配置された従動ローラー21には、当該ローラーに巻き掛けられたシートSの張力を検出するテンションセンサーS21が取り付けられている。このテンションセンサーS21は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS21の検出結果に基づいて、繰出モーターM20のトルクをフィードバック制御して、繰出部20から供給されるシートSに付与される張力を調整する。
この際、プリンター制御部200は、繰出軸20から前駆動ローラー31へ供給されるシートSの幅方向(図1の紙面の直交方向)の位置を調整しつつ、シートSの繰り出しを行う。つまり、印刷装置1には、繰出軸20および従動ローラー21それぞれを軸方向(言い換えればシートSの幅方向)に変位させるステアリングユニット7が設けられている。また、従動ローラー21と前駆動ローラー31の間にはシートSの幅方向への端を検出するエッジセンサーSeが配置されている。このエッジセンサーSeは、例えば超音波センサー等の距離センサーで構成することができる。そして、プリンター制御部200は、エッジセンサーSeの検出結果に基づいて、ステアリングユニット7をフィードバック制御して、シートSの幅方向への位置を調整する。これによって、シートSの幅方向への位置が適切化されて、シートSの蛇行等の搬送不良が抑制される。
また、プリンター制御部200は、前駆動ローラー31を駆動する前駆動モーターM31と、後駆動ローラー32を駆動する後駆動モーターM32とを回転させる。これによって、繰出部2から繰り出されたシートSがプロセス部3を通過する。この際、前駆動モーターM31に対しては速度制御が実行される一方、後駆動モーターM32に対してはトルク制御が実行される。つまり、プリンター制御部200は、前駆動モーターM31のエンコーダー出力に基づいて、前駆動モーターM31の回転速度を一定に調整する。これによって、シートSは、前駆動ローラー31によって一定速度で搬送される。
一方、プリンター制御部200は、後駆動モーターM32のトルクを制御して、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32までのシートSの張力を調整する。つまり、回動ドラム30と後駆動ローラー32の間に配置された従動ローラー34には、当該ローラーに巻き掛けられたシートSの張力を検出するテンションセンサーS34が取り付けられている。このテンションセンサーS34は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS34の検出結果に基づいて、後駆動モーターM32のトルクをフィードバック制御して、シートSに付与される張力を調整する。
また、プリンター制御部200は、巻取軸40を駆動する巻取モーターM40を回転させて、後駆動ローラー32が搬送するシートSを巻取軸40に巻き取る。この際、プリンター制御部200は、巻取モーターM40のトルクを制御して、後駆動ローラー32から巻取軸40までのシートSの張力を調整する。つまり、後駆動ローラー32と巻取軸40の間に配置された従動ローラー41には、当該ローラーに巻き掛けられたシートSの張力を検出するテンションセンサーS41が取り付けられている。このテンションセンサーS41は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS41の検出結果に基づいて、巻取モーターM40のトルクをフィードバック制御して、シートSに付与される張力を調整する。
上記したシート搬送系の構成では、回動ドラム30に巻き掛けられてプロセスユニット3Uからの印刷処理を受けるシートSについては、従動ローラー34に付随するテンションセンサーS34の検出結果に基づき後駆動ローラー32の回転が制御されることにより、その張力が一定に維持されて安定した印刷処理が可能となっている。
一方、繰出部2からプロセス部3に搬送されるシートSについては、従動ローラー21に付随するテンションセンサーS21の検出結果に基づいて繰出軸20および従動ローラー21の位置制御が行われることで、シートSのたるみや供給の過不足が生じることが防止される。また、プロセス部3から巻取部4に搬出されるシートSについては、従動ローラー41に付随するテンションセンサーS41の検出結果に基づき巻取軸40の回転が制御されることで、シートSのたるみや巻き取りの過不足が生じることが防止される。
以上が、印刷装置1を制御する電気的構成の概要である。上述のとおり、前駆動ローラー31は所定の速度で回転し、これによってシートSが搬送経路Pcに沿って一定速度で搬送される。そして、プリンター制御部200は、こうしてシートSの搬送速度を定速に制御した上で、シートSに与える張力の調整を行なう。
図1に戻って、印刷装置1の構成についてさらに説明する。上記のように構成された印刷装置1に対しては、外付けの光照射ユニット8がオプションユニットとして装着可能となっている。この光照射ユニット8は、印刷装置1により印刷されたシートSに対して、印刷装置1内で照射される光の総露光量(各UV照射器37a〜37c、38による照射光量の時間積分値)よりも大きな露光量でシートSに対しUV光を照射するものである。プロセスユニット3Uに含まれるUV照射器37a〜37c、38については、ユニットの温度上昇を抑えるべく、発熱量の比較的小さいLED(light emitting diode)を光源とするものを用いることが好ましい。ただし、光硬化性インクおよびシートSの特性によっては、このようにLEDを光源とするUV照射器のみではインクを必要な硬度まで硬化させるのに十分な露光量を与えることができない場合があり得る。
このような事態に対応して、インクをより確実に硬化させることを可能とするために、この印刷装置1は、外付けの光照射ユニット8を必要に応じて装着可能な構成となっている。図1に示すように、光照射ユニット8は、従動ローラー41を通過した後のシートSを巻き掛けて従動回転することで外部搬送経路Pxを形成する複数の従動ローラー801〜806と、外部搬送経路Pxを搬送されるシートSに対して紫外線を照射するUVランプ81とを備えている。外部搬送経路Pxを搬送され紫外線が照射されたシートSは、印刷装置1本体に戻されて巻取軸40により巻き取られる。
従動ローラー801〜804のうち、シート搬送方向において最上流側、つまり本体側の従動ローラー41の直近位置に設けられるローラー801は、従動ローラー41に巻き掛けられるシートSの姿勢を、光照射ユニット8が装着されない場合とほぼ同じに維持するための姿勢維持ローラーである。つまり、光照射ユニット8が装着されていない状態で従動ローラー41から巻取軸40に向かうシートSの経路の近傍位置に、姿勢維持ローラー801が配置されている。これにより、従動ローラー41へのシートSの巻き掛け量が光照射ユニット8の装着の有無によって大きく変わることを防止して、従動ローラー41に付随するテンションセンサーS41による検出精度の変動を抑えることができる。
UVランプ81は、例えば高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプなどのランプ光源を有するものであり、LEDを光源とするUV照射器37a〜37c、38よりも大きな露光量をシートSに供給する。具体的には、光硬化性インクを硬化させるのに有効な波長成分において、UV照射器37a〜37c、38がシートSを露光する露光量の合計よりも、UVランプ81がシートSを露光する露光量の方が大きい。そのため、シートSに付着する光硬化性インクをより確実に硬化させることができる。UVランプ81の点灯・消灯については、プリンター制御部200により制御されるが、これとは独立に光照射ユニット8に設けられる制御部により制御されてもよい。
図3は光照射ユニットの機械的構成をより詳細に示す図である。具体的には、図3(a)は光照射ユニット8の外観を示す側面図、図3(b)はその部分拡大図である。図3(a)において、一点鎖線によりシートSの外部搬送経路Pxを示す。また、図4は光照射ユニット主要部の外観斜視図であり、図5はUVランプとシートとを取り除いた光照射ユニット主要部の外観を示す斜視図である。
UVランプ81は、強力なUV光を発生し、その出射方向が下向き(−Z方向)に規制されたランプ光源811と、該ランプ光源811を冷却するためにその上部に装着された冷却ファン812,813とを備えている。また、シート搬送系の構造を明示するために図示を省略しているが、外部搬送経路Pxを搬送されるシートSの表面に対向させてUVランプ81を支持するための支持機構が適宜設けられる。
光照射ユニット8は、ローラー801〜806をそれぞれY軸と平行な回動軸周りに回動可能に支持する支持フレーム80を有し、該支持フレーム80は、例えば鉄板によってXZ平面について互いに鏡像の関係となる対称な形状に形成され、Y方向に離隔して平行に配置された1対のプレート部材82,83と、Y方向に延びてプレート部材82,83間を結合して一体化する結合部材841,842とを備えている。こうして一体化された支持フレーム80は、ローラー801〜806を回動可能に軸支しつつ、下方に配置される架台85に載置される。架台85は、光照射ユニット8が印刷装置1と分離されているときに、上記のように結合された支持フレーム80を下方から支持する機能を有する。
支持フレーム80は、その(+X)側端部で印刷装置1本体と連結している。より具体的には、図3(a)に示すように、印刷装置1側のローラー部材、具体的には後駆動ローラー32、従動ローラー41などは、光照射ユニット8側の各ローラーと同様に、対称形状に形成されハウジング部材11の一部をなす1対のプレート部材111,112によって回動可能に支持されている。そして、光照射ユニット8側のプレート部材82と印刷装置1本体側のプレート部材111とが、連結ピン121により連結される。同様に、光照射ユニット8側のプレート部材83と印刷装置1本体側のプレート部材112とが、図示しない連結ピンにより連結される。
このように印刷装置1と光照射ユニット8とが連結された印刷システムにおいては、印刷装置1から引き出されたシートSが、光照射ユニット8内の各ローラー801〜806に掛け渡されて最終的に印刷装置1の巻取軸40に戻される。こうして形成された外部搬送経路Pxに沿って搬送されるシートSのうち、表面側がUVランプ81と対向する位置におけるシートSの裏面側に、バックアップ部88が設けられている。
バックアップ部88は、シートSが外部搬送経路Pxに沿って正常に搬送されていれば、シートSに近接対向するが接触しないものである。ただし、搬送されるシートSが撓みや波打ちを生じた場合には、シートSの裏面に接触してUVランプ81から離間する方向へのシートSの移動を規制する。これにより、シートSが搬送経路から大きく逸れるのを防止し、シートSとUVランプ81との距離が増大することに起因する照射不足の発生を防止する。
また、印刷装置1に光照射ユニット8が装着され、またはシートSが交換されてシートSがローラー801等に新たに巻き掛けられる際には、シートSの裏面を支持してその姿勢を維持することで、作業者による作業を支援する。さらに、シートSの搬送が停止されているときにシートSが大きく撓むのを防止する機能も有する。
バックアップ部88は、UVランプ81からの光照射および熱放射を受ける。同様にUVランプ81からの光照射および熱放射を受けるシートSは順次搬送されて移動してゆくが、バックアップ部88は移動しないため、熱が蓄積されて温度が上昇し、対向位置を通過するシートSをさらに温めてしまう可能性がある。
この問題を回避するために、この光照射ユニット8では、以下の2つの方策を採っている。第1には、バックアップ部88を2段ステージ構造とし、UVランプ81からの光照射を受ける受光面をシートSから退避させた状態とすることで、受光面からシートSへの熱移動を抑制する。第2には、受光面の裏面側に放熱フィンを設け、冷却ファンによる送気を行うことで、受光面が受けた熱エネルギーを速やかに放出する。以下、これを可能とするバックアップ部88の構造について、さらに詳しく説明する。
図3(b)および図4に示すように、バックアップ部88は、シートSの裏面、つまり画像が記録されUVランプ81からの光が照射される表面とは反対側の面と所定のギャップを隔てて対向するメインステージ881を有している。撓み等によりシートSがUVランプ81から離間する方向に移動しようとした場合には、シートSの裏面がメインステージ881の上面に接触することでその移動が規制される。つまり、メインステージ881のシートSに向く面881aは、シートSの移動を規制する規制面としての機能を有する。メインステージ881は、例えば鉄板により形成される。
そして、図3(b)および図5に示すように、メインステージ881の中央部、具体的にはシートSを挟んで反対側にUVランプ81が設けられた位置には開口881bが設けられている。該開口881bの開口サイズは、シートSがない状態でUVランプ81から出射される光がほぼ全て開口881b内に入射するように設定される。図3(b)においてドットを付した領域はUVランプ81からの光の照射範囲の概略を示している。実際には図示した照射範囲外へも光は照射されているが、実質的に影響のないレベルの光であるため、このような光は図3(b)においてドットを付した領域に含めていない。したがって、UVランプ81から出射される光は、メインステージ881の規制面881aに実質的には直接に入射しない。
一方、開口881bの内側には、サブステージ882が設けられている。具体的には、サブステージ882は、メインステージ881の開口サイズよりも大きな平面サイズを有する板状部材であり、その表面882aが、開口881bを介してシートSに臨むように設けられている。サブステージ882は、シートSに対してメインステージ881よりも退避した位置に設けられており、外部搬送経路Pxに沿って搬送されるシートSとメインステージ881の表面(規制面)881aとの距離D1よりも、シートSとサブステージ882の表面882aとの距離D2の方が大きい。
サブステージ882の表面882aには、UVランプ81から出射される光が直接入射する。つまり、該表面882aはUVランプ81からの光を受ける受光面としての機能を有する。そのため、サブステージ882の温度が上昇するが、シートSの姿勢がメインステージ881により規制されており、しかもサブステージ882はメインステージ881よりもシートSから退避した位置に配置されているので、シートSの受光面882aへの接近は防止されており、温められたサブステージ882からシートSへの熱の伝達は抑制される。このように、バックアップ部88を、メインステージ881とサブステージ882との2段構造とし、シートSからより離れたサブステージ882に光が入射する構成としたことで、温められたバックアップ部88からの熱伝達が低減されてシートSの温度上昇が抑制される。
また、サブステージ882の表面、つまり受光面882aについては、入射する光および熱の反射を抑える表面処理がなされていることが望ましい。例えば表面への粗面加工や、黒く着色するなどが好ましい。
さらに、サブステージ882の受光面882aが受けた熱を速やかに放散するための構成が設けられる。具体的には、サブステージ882の受光面882aとは反対側の裏面882bにY方向に延びる複数の放熱フィン883(883a,883b)が受光面882aに対し垂直方向に立設されている。サブステージ882および放熱フィン883aはいずれも、メインステージ881の材料である鉄よりも熱伝導率の高い材料、例えばアルミニウム、銅などの金属により形成される。したがって、サブステージ882に入射する光に起因する熱は、サブステージ882から放熱フィン883を介して、サブステージ882とシートSとの間のギャップ空間GSから実質的に隔離された周囲の空間に放散される。これにより、サブステージ882の温度上昇が抑制される。
図3(b)に示すように、放熱フィン883はY方向に延びるチャネル部材884によって、(+X)側、(−Z)側および(−X)側を囲まれており、チャネル部材884はサブステージ882とともに放熱フィン883を取り囲んでいる。チャネル部材884の上端、つまり(+Z)側端部はメインステージ881の下面に取り付けられている。チャネル部材884は、サブステージ882および放熱フィン883よりも熱伝導率の低い材料、例えば鉄板により構成される。
また、一部の放熱フィン883bは他の放熱フィン883aよりも下方、つまり(−Z)側に長く延びてその下端がチャネル部材884の内底面にまで到達し、ここで放熱フィン883bとチャネル部材884とが固定されている。一方、サブステージ882の(+X)側および(−X)側の端面は、チャネル部材884の内側壁面に接触しているが、固定はされていない。つまり、サブステージ882は、放熱フィン883bを介してチャネル部材884により支持されている。
このような構成では、サブステージ882およびチャネル部材884により囲まれた内部空間RSに放熱フィン883が露出した構造となり、この内部空間RSは、放熱フィン883からの熱が放出される放熱空間として機能する。また、サブステージ882およびチャネル部材884が放熱空間RSをX方向およびZ方向から管状に取り囲むことで、Y方向に沿った気流路が形成され、ここに気流が形成されると放熱フィン883からの放熱効果がさらに高められる。この目的のために、サブステージ882およびチャネル部材884により形成される気流路に空気を流通させるための冷却ファン885が設けられる。
図6は気流路と冷却ファンとの位置関係を模式的に示す図である。図5および図6に示すように、サブステージ882およびチャネル部材884により囲まれた放熱空間RSの(−Y)側には、冷却ファン885が設けられている。チャネル部材884はサブステージ882よりも(−Y)方向および(+Y)方向それぞれに長く延びており、メインステージ881とともに放熱空間RSをY方向に延長する。また、メインステージ881の(−Y)側端部から冷却ファン885まではカバー部材886により気流路の上部が覆われている。
こうして、放熱空間RSがY方向に延長されて、メインステージ881の(+Y)側端部から冷却ファン885に至る気流路APが形成される。つまり、メインステージ881、サブステージ882、チャネル部材884、カバー部材886等の各部材は、放熱空間RSの熱を外部へ移動させるための気流が流通する気流路APを形成するための機能も有している。
冷却ファン885が作動すると、気流路APの(+Y)側から(−Y)側へ向かう気流AFが気流路AP内に生成される。放熱空間RSにおいて放熱フィン883からの熱により温められた空気は、気流AFによって外部へ搬出され、低温の外気が継続的に放熱フィン883に供給されることで、放熱フィン883の熱が排出され、サブステージ882を効率よく冷却することができる。
さらに、図6に示すように、サブステージ882の(+Y)側および(−Y)側端部には、メインステージ881の下面との隙間を塞ぐ閉塞部材882c、882dがそれぞれ設けられている。このため、メインステージ881およびサブステージ882よりも(+Z)側を搬送されるシートSは、放熱空間RSおよび気流路APからは隔離されており、冷却ファン885により生成される気流AFの影響も受けない。ここで、放熱空間RSおよび気流路APからのシートSの隔離については、空間が完全に隔離されていることを求めるものではなく、放熱空間RSおよび気流路AP内の熱せられた空気や気流のシートSの周辺への流れ込みが無視できるレベルであればよい。
放熱空間RSから温められた空気がシートSの周囲に回り込んでくると、それによりシートSが温められてしまう。シートSがメインステージ881およびサブステージ882により放熱空間RSから隔離されることで、この問題は回避される。また、シートSの周辺を気流が流れると、シートSが振動して搬送に支障を来たすおそれがある。気流がシートSの周辺に到達することがないように気流路APが形成されることで、この問題も回避される。
サブステージ882および放熱フィン883が比較的熱伝導率の高い材料(例えばアルミニウム)で形成される一方、メインステージ881およびチャネル部材884はより熱伝導率の低い材料(例えば鉄)で形成されているため、サブステージ882および放熱フィン883からチャネル部材884を介してメインステージ881に伝達される熱量も少なくなっており、メインステージ881の温度上昇が抑えられる。サブステージ882をチャネル部材884の側壁面に固定していないので、この部分での熱伝達も抑えられる。
なお、放熱空間RSに設けられてサブステージ882とチャネル部材884とを接続する放熱フィン883bについては、サブステージ882の冷却効果の点では熱伝導率の高い材料であることが好ましい一方、チャネル部材884への熱伝達を低減するという観点からは、熱伝導率の低い材料であることが好ましい。ただしチャネル部材884にユーザーが触れる可能性がある場合には、放熱効果を期待せず熱伝導率の低い材料(例えば鉄)による単なる支柱として、チャネル部材884の温度上昇を抑えることが望ましい。
図7はメインステージに設けられる開口のサイズを説明するための図である。まず、シートSをバックアップするという機能から、メインステージ881のY方向長さは、シートSの幅、つまりシートSのY方向長さよりも大きいことが求められる。次に、シートSに均一に光を照射する必要性から、UVランプ81からの光が照射される照射領域EAは、シートSの幅方向、つまりY方向においてシートSの全体をカバーする必要がある。ここで、種々の幅のシートSに対して印刷可能な印刷装置の場合には、それらのうち最も広いシートSの幅よりも、照射領域EAのY方向長さの方が大きいことが必要である。
一方、X方向における照射領域EAの長さは、UVランプ81からの照射光の光強度との兼ね合いで、シートSに対する露光量、つまり光強度と照射時間との積分値が所定の値となるように定められる。光強度が高ければ照射時間は短くてよいので、X方向における照射領域EAの長さは短くなる。このように、シートSの幅と必要な露光量とに応じて照射領域EAの寸法を定めることができる。
そして、メインステージ881に設けられる開口881bについては、UVランプ81から直接入射する光が全て開口881bの内部に案内されるように、すなわち開口881bの開口面が照射領域EAの全体を含むように設けられる必要がある。したがって、その開口サイズは、照射領域EAのサイズ以上とされる。開口881bを通過した光を受けるサブステージ882の受光面882aのサイズも、照射領域EAのサイズよりも大きくすることで、入射光を確実に受けることが可能となる。
このような寸法関係とすることで、UVランプ81からの光がメインステージ881の表面(規制面)881aに直接入射することはなく、UVランプ81からの光により規制面881aが温められてその温度が上昇しシートSを加熱するという問題は生じない。光を受けるサブステージ882はシートSから離れており、またシートSとは反対側で放熱されているため、サブステージ882からの熱伝達によりシートSの温度が上昇することが、効果的に防止される。
比較例として、仮にメインステージ881に開口を設けていない場合を考えると、UVランプ81からの照射光の一部は直接メインステージ881の規制面881aに照射される。シートSは搬送されて順次移動してゆくため照射時間が短いのに対して、移動しないメインステージ881には継続的に光が照射されるため、メインステージ881の温度が上昇することになる。特に、シートSの幅が小さい場合には、メインステージ881における照射面積がさらに大きくなり、温度上昇も顕著になる。そのため、シートSがメインステージ881により温められることになり、印刷プロセスに悪影響を与える。
この実施形態では、シートSの幅によらず、照射光はメインステージ881の開口881bを通してサブステージ882に入射し、サブステージ882は常時冷却されているため、メインステージ881の温度上昇は極めて限定的である。
以上のように、この実施形態では、シートSをバックアップするメインステージ881に開口881bが設けられ、UVランプ81から出射される光はこの開口881bに入射する。言い換えれば、出射光が全体として開口881b内に向かうように、UVランプ81からの光の出射方向が制限されている。そのため、シートSに当たらなかった一部の光は開口881bに入射する。このため、光照射によるメインステージ881の温度上昇が抑制され、メインステージ881がシートSを加熱するという問題が回避される。
開口881bを通過した光はサブステージ882に入射する。これによりサブステージ882が温められるが、シートSとの距離がメインステージ881よりも大きいためシートSを加熱する作用は限定的であり、またシートSに向く面とは反対側で放熱が行われているため、サブステージ882自体の温度上昇も抑制されている。特に、サブステージ882に放熱フィン883を設けたことで、放熱効果がより高められている。そして、サブステージ882および放熱フィン883を、メインステージ881の材料である例えば鉄よりも熱伝導率の高い材料、例えばアルミニウムにより形成することで、メインステージ881への熱の伝達をより低減することができる。
また、冷却ファン885を設けて放熱フィン883に低温の外気を供給し、温められた空気を排出する気流を生成することで、放熱効果はさらに高くなる。また、気流の流路が、メインステージ881、サブステージ882、チャネル部材884等で囲まれた領域に限定され、シートSの搬送経路とは隔離されることで、温められた空気がシートSの周辺に回り込んだり、シートSが気流の影響で振動するなどの問題が回避される。
また、UV光源としてランプ光源が使用されており、その発熱量が大きいが、上記のように放射される熱が効率よく放散されているため、シートSへの熱の影響を抑えて、ランプ光源からの強力な光をシートSに照射することができる。
上記構成と同様の効果が得られる変形例としては、例えば次のようなものが考えられる。なお、以下に挙げる変形例では、上記実施形態と相違する部分を中心に説明し、上記と同一の構成については記載を省略しまたは同一の符号を付してその説明を省略することとする。しかしながら、特に断りのない限り、上記実施形態が有する各構成は以下の各変形例にも同様に備わっているものとし、それらにより奏される作用効果は、各変形例においても維持されるものとする。
図8は第1の変形例を示す図である。図8(a)に示すように、第1の変形例では、メインステージ881の開口881bに、UVランプ81から照射される光に対して高い透過率を有する材料、例えばガラス、石英等で形成された平板状の窓部材888が嵌め込まれている。なお、図7(a)では窓部材888の上面がメインステージ881の表面(規制面)881aと同一平面となるように配置されているが、このことは必須ではない。このような構成では、窓部材888により、シートSが開口881bの内部に入り込むことが防止される。UVランプ81から照射される光は、窓部材888を透過して、上記実施形態と同様に開口881bの内部に入射しサブステージ882に照射される。光は窓部材888を単に透過するので窓部材888の温度を上昇させない。一方、光が照射されたサブステージ882の温度上昇により周囲の空気が温められたとしても、窓部材888によってサブステージ882側の空間とシートS側の空間とが遮断されているため、温められた空気がシートSの周辺に流れ込むことは防止される。
なお、この場合、窓部材888とサブステージ882との間の空間で温められた空気が滞留するのを防止する必要がある。この目的のために、図8(b)に示すように、サブステージ882の(+Y)側および(−Y)側端部におけるメインステージ881との隙間については閉塞せず、気流路APを流れる気流の一部が窓部材888とサブステージ882との間を流通するようにすることが望ましい。
図9は第2および第3の変形例を示す図である。図9(a)に示す第2の変形例では、メインステージ911の規制面911aに、Y方向に並ぶ2つの開口911b、911cが設けられる。図に一点鎖線で示す、搬送されるシートの中心線に対応する部分では、メインステージ911はX方向において連続している。2つの開口911b、911cの間隔D21は、最も幅の狭いシートSminの幅Wminよりも小さい。一方、2つの開口911b、911cを合わせたY方向の長さL21は、最も幅の広いシートSmaxの幅Wmaxよりも大きい。2つの開口911b、911cに対してサブステージ912は連続した一体のものとすることができるが、2つの開口911b、911cそれぞれに対応する2つのサブステージを設けてもよい。
このような構成は、上記実施形態の開口881bの中央部にX方向に延びるブリッジ部を設けたものに相当する。この場合、シートが存在しない状態ではブリッジ部にUVランプ81からの光が照射されることになるが、シートが配された状態では最も幅の狭いシートSminでもこのブリッジ部が遮蔽されるため、実働状態では規制面911aに光が当たることはない。したがって、上記実施形態と同等の効果が得られる。また、ブリッジ部が設けられたことで、開口内へのシートの進入をより効果的に規制することができる。
一方、図9(b)に示す第3の変形例では、メインステージ921がX方向に離間した2つのステージ921a,921bに分割され、その隙間921cが上記実施形態における開口と同様に機能する。第2の変形例と同様に、シートにより遮蔽される部分で両者が部分的に接続されていてもよい。サブステージ922は、隙間921cから入射するUVランプからの光の照射領域EAをカバーするように設けられる。
これらの各構成によっても、上記実施形態と同様に、UVランプからの光がメインステージに直接入射することは回避されており、メインステージの温度上昇によってシートが温められることが防止される。
以上説明したように、この実施形態およびその変形例においては、シートSが本発明の「記録媒体」に相当している。そして、光照射ユニット8を組み込んだ印刷装置1が、本発明の「印刷装置」に相当している。また、プロセスユニット3Uが本発明の「印刷部」として機能し、UVランプ81が「照射部」として機能している。また、メインステージ881が本発明の「バックアップ部」として機能しており、メインステージ881の表面881aが「規制面」に相当している。
また、サブステージ882が本発明の「受光部」として機能し、その表面882aが「受光面」に相当する一方、放熱フィン883が本発明の「放熱フィン」として機能している。そして、サブステージ882および放熱フィン883が一体として、本発明の「放熱部」として機能している。
また、冷却ファン885が本発明の「気流生成部」として機能している。なお、メインステージ881およびサブステージ882は、チャネル部材884、閉塞部材882c,882d、カバー部材886などと共に、本発明の「隔離部」としても機能している。また、第1の変形例における窓部材888が、本発明の「窓部材」として機能している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、光照射ユニット8を印刷装置1本体から着脱可能なオプションユニットとして構成しているが、光照射ユニットが印刷装置に予め一体化あるいは内蔵された構成であっても本発明は有効に機能する。
また例えば、上記実施形態では、メインステージ881の開口881bの内側にサブステージ882を設け、入射する光をサブステージ882に受光させているが、メインステージのうち光が照射される領域に開口を設け、光を開口内に導いてメインステージの温度上昇を防止することが要点であり、開口内に入射した光の処理については上記に限定されない。
また例えば、上記実施形態における「放熱部」は、板状のサブステージ882の受光面882aと反対側の裏面882bに放熱フィン883を取り付けたものであるが、これらが一体形成されてもよい。すなわち、一方面が平坦で他方面に放熱フィンが設けられた放熱板を「放熱部」として用い、その平坦面を「受光面」として機能させてもよい。また、冷却方式についても、上記実施形態のような強制空冷方式に限定されず、ファンを用いない自然空冷方式、水冷方式、ヒートパイプを用いたものなど、任意の冷却方式を適用することができる。
また例えば、上記実施形態では、サブステージ882を、チャネル部材884を介してメインステージ881に取り付けることでメインステージ881への熱伝達を抑制している。これに代えて、例えば、さらに熱伝導率の低い材料、例えば樹脂やセラミック製の支持部材を用いてメインステージとサブステージとを結合するようにしてもよい。
また例えば、上記実施形態では、放熱フィン883が設けられる放熱空間RSをサブステージ882およびチャネル部材884で取り囲むことで管状の気流路APを形成しているが、放熱空間はこのように他の空間から隔離された空間であることは必須でなく、例えば装置筐体の内部空間に放熱フィンが露出された構成であってもよい。この場合、筐体の内部空間が「放熱空間」となる。ただし、シートSの搬送経路については、放熱空間から隔離されていることがより好ましい。
また例えば、上記実施形態のメインステージ881は、正常時にはシートSに接触せず、シートSがUVランプ81から離間する方向に搬送経路を逸脱した場合にその移動を規制するバックアップ部としての機能を有するものである。しかしながら、例えばシートSが常時メインステージに接触しながら搬送される構成であっても、本発明は有効に機能するものである。
また、上記実施形態は印刷部として4個の印刷ヘッド36a〜36dを有しカラー画像を形成する装置であるが、印刷ヘッドおよびインク色の数はこれに限定されず、例えば単一色のインクでモノクロ画像を形成する装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、上記実施形態の印刷装置はインクジェット方式により光硬化性インクを記録媒体としての長尺のシートSに付着させて画像を印刷する装置であるが、記録媒体の種類や印刷方式はこれに限定されず任意のものを使用可能である。また記録媒体に付着させるものは光硬化性を有する液体であればインクに限定されず、印刷の目的も画像形成に限定されない。
1…印刷装置、 3U…プロセスユニット(印刷部)、 8…光照射ユニット、 81…UVランプ(照射部)、 88…バックアップ部、 881…メインステージ(バックアップ部、隔離部)、 881a…(メインステージ881の)表面(規制面)、 882…サブステージ(受光部、放熱部、隔離部)、 882a…(サブステージ882の)表面(受光面)、 882c,882d…閉塞部材(隔離部)、 883…放熱フィン(放熱フィン、放熱部)、 884…チャネル部材(隔離部)、 885…冷却ファン(気流生成部)、 886…カバー部材(隔離部)、 888…窓部材(窓部材)、 AF…気流、 AP…気流路、 EA…照射領域、 GS…ギャップ空間、 RS…放熱空間、 S…シート(記録媒体)

Claims (8)

  1. 搬送される記録媒体に液体を吐出可能な印刷部と、
    前記液体を吐出された前記記録媒体に光を照射可能な照射部と、
    前記記録媒体に対して前記照射部の反対側に設けられ、前記記録媒体に向く面が、前記照射部から離間する方向への前記記録媒体の移動を規制する規制面を有するバックアップ部と
    を備え、
    前記規制面には開口が設けられ、前記照射部から照射される光の照射範囲が、平面視において前記開口内に収まる印刷装置。
  2. 前記開口を通過した光が入射する受光面を有し、該受光面が受けた熱を、前記記録媒体と前記受光面との間のギャップ空間とは異なる放熱空間に輸送して放熱する放熱部を備え、
    前記記録媒体と前記受光面との距離が、前記記録媒体と前記規制面との距離よりも大きい請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記放熱部は、一主面が前記受光面となる板状の受光部と、前記受光部の前記受光面とは反対側の面に設けられて前記放熱空間に露出する放熱フィンとを有する請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記受光部は、前記規制面を構成する材料よりも熱伝導率の高い材料により構成される請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記放熱空間に気流を生じさせる気流生成部を備える請求項2ないし4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記気流から前記記録媒体を隔離する隔離部を備える請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記照射部がランプ光源を有する請求項1ないし6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記バックアップ部の前記開口が、前記照射部から照射される光に対する透過性を有する窓部材により塞がれた請求項1ないし7のいずれか一項に記載の印刷装置。
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