JP2015056415A - 発熱素子寿命推定装置及びモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】パワー素子等の発熱素子が劣化する前に、事前に寿命を推定することができない。【解決手段】発熱素子寿命推定装置は、動作中に発熱する発熱素子を有する発熱素子部の内部温度を検出する温度センサ44と、複数の温度閾値を設定するレジスタ72と、寿命判定閾値を設定するレジスタ73と、演算部74と、を有している。演算部74は、レジスタ72で設定された複数の温度閾値を用いて、温度センサ44で検出された内部温度の温度変化をカウントし、このカウント値合計が、レジスタ73で設定された寿命判定閾値の回数となった時に、寿命アラームLAを出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、動作中に発熱する発熱素子[例えば、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、MOSFET等のパワー半導体素子を含む素子]の寿命を推定する発熱素子寿命推定装置と、この発熱素子寿命推定装置を備えたモジュール(例えば、パワー半導体素子をスイッチングして電力変換を行うパワーモジュール)と、に関するものである。
図2は、特許文献1等に記載された従来のパワー素子寿命推定装置を備えたパワーモジュールを示す概略の構成図である。
このパワーモジュール1は、配線基板2を有し、この配線基板2上に、パワー素子部10及び制御部20が搭載されている。パワー素子部10は、例えば、直流(以下「DC」という。)電力Piを入力し、このDC電力Piを3相の交流(以下「AC」という。)電力Poに変換する3相インバータであり、IGBT、MOSFET等の複数のパワー素子等により構成されている。パワー素子部10内の少なくとも2箇所には、このパワー素子部10の内部温度を検出する2つの温度センサ11,12が設けられている。
制御部20は、パワー素子部10内の複数のパワー素子をスイッチングして、そのパワー素子部10の運転と停止を制御する回路である。この制御部20には、複数のパワー素子をスイッチング駆動するためのパルス幅変調(以下「PWM」という。)信号Sを生成する駆動信号生成回路21、及び寿命推定回路22等が設けられている。温度センサ11,12及び寿命推定回路22により、パワー素子寿命推定装置が構成されている。装置駆動信号生成回路21は、例えば、出力電圧指令値VIiと図示しない基準三角波との大小を比較演算して、複数のPWM信号Sを生成し、複数のパワー素子を駆動する。
パワー素子部10内のパワー素子は、スイッチングする時に発生する熱によって劣化(例えば、パワー素子と配線基板2とを接合する半田層等が亀裂)する。寿命推定回路22は、パワー素子が劣化し、このパワー素子が許容できるジャンクション温度の限界値(例えば、150°C)を超えて破壊する前に、パワー素子部10の寿命を推定する回路である。この寿命推定回路22は、パワー素子部10内の2つの温度センサ11,12の温度検出結果から、2箇所の温度勾配(温度差)に基づいて、パワー素子の劣化(即ち、寿命)を推定して寿命信号ASを出力する。これにより、パワー素子部10が破壊する前に、劣化したパワー素子の交換等が行える。
特開2006−114575号公報
しかしながら、従来のパワー素子寿命推定装置では、パワー素子部10内の半田層の亀裂に起因して生じる2箇所の温度勾配を基準値と比較し、この比較結果からパワー素子の寿命を推定している。そのため、半田層に亀裂が生じないと、パワー素子の寿命を推定できないので、パワー素子が劣化する前に、事前に寿命を推定することができず、不利不便であった。
本発明の発熱素子寿命推定装置は、動作中に発熱する発熱素子を有する発熱素子部の内部温度を検出して温度検出結果を出力する1つ又は複数の温度検出手段と、温度の異なる複数の温度閾値を設定する温度閾値設定手段と、1つ又は複数の寿命判定閾値を設定する寿命判定閾値設定手段と、第1比較手段と、計数手段と、第2比較手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記第1比較手段は、前記発熱素子部の動作に伴って上昇する前記内部温度の第1の前記温度検出結果と前記温度閾値とを比較して前記第1の温度検出結果が前記温度閾値以上になり、且つ、前記発熱素子部の停止に伴って下降する前記内部温度の第2の前記温度検出結果と前記温度閾値とを比較して前記第2の温度検出結果が前記温度閾値以下になると、比較結果を出力するものである。前記計数手段は、前記比較結果を計数(カウント)して計数結果を出力するものである。更に、前記第2比較手段は、前記計数結果と前記寿命判定閾値とを比較して前記計数結果が前記寿命判定閾値以上になると、寿命警報を出力するものである。
本発明のモジュールは、前記発明の発熱素子寿命推定装置と、前記発熱素子を有する前記発熱素子部と、を備え、前記発熱素子を駆動して前記発熱素子部の運転と停止を制御することを特徴とする。
前記モジュールにおいて、例えば、前記発熱素子は、電力を変換するパワー素子であり、前記発熱素子部は、前記パワー素子を有するパワー素子部であり、前記モジュールは、前記パワー素子をスイッチングして前記パワー素子部の運転と停止を制御するパワーモジュールである。
本発明の発熱素子寿命推定装置及びこれを備えたモジュールによれば、発熱素子部内の温度変化をカウントし、予め設定した寿命判定閾値(即ち、回数)となった時に寿命警報を出力する。これにより、発熱素子部が劣化(故障)する前に寿命警報が出るため、故障する前に事前に交換等の対応ができる。更に、温度閾値は、複数設定可能になっているので、温度変化の大小に応じて的確に寿命の推定が行え、信頼性の高い発熱素子寿命推定装置及びこれを備えたモジュールを提供できる。
図1は本発明の実施例1における発熱素子寿命推定装置を備えたパワーモジュールを示す概略の構成図である。 図2は従来のパワー素子寿命推定装置を備えたパワーモジュールを示す概略の構成図である。 図3は図1のパワー素子部40における寿命特性を示す図である。 図4は図1のパワー素子部40における内部温度の変化特性を示す図である。 図5は図1中の発熱素子寿命推定装置の動作を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1における発熱素子寿命推定装置を備えたモジュール(例えば、パワーモジュール)を示す概略の構成図である。
モジュールの1つであるパワーモジュール30は、配線基板31を有し、この配線基板31上に、発熱素子部としてのパワー素子部40と、このパワー素子部40の駆動を制御する制御部50と、が搭載されている。
パワー素子部40は、例えば、DC電力Piを3相のAC電力Poに変換して3相の負荷へ供給するものであり、3相インバータにより構成されている。このパワー素子部40は、IGBT、MOSFET等のパワー半導体素子を含む発熱素子により構成された6つの発熱素子(例えば、パワー素子)41−1〜41−6を有している。2つのパワー素子41−1,41−2は、接続点N1を介して直列に接続されて第1アームを構成している。同様に、2つのパワー素子41−3,41−4も、接続点N2を介して直列に接続されて第2アームを構成し、更に、2つのパワー素子41−5,41−6も、接続点N3を介して直列に接続された第3アームを構成している。
前記第1アーム〜第3アームは、DC電力Piを入力する電源線PLと、グランドGNDに接続されたグランド線GLと、の間に並列に接続されている。3つの接続点N1〜N3から、3相のAC電力Poが出力される。各パワー素子41−1〜41−6には、各還流ダイオード42−1〜42−6がそれぞれ逆並列に接続されている。
各パワー素子41−1〜41−6には、各駆動回路43−1〜43−6がそれぞれ接続されている。各駆動回路43−1〜43−6は、トランジスタ等により構成され、制御部50から供給される各PWM信号S1〜S6をそれぞれ駆動して駆動パルスを生成し、これらの駆動パルスにより各パワー素子41−1〜41−6を駆動(即ち、スイッチング)する回路である。
パワー素子部40内には、1つ又は複数の温度センサ44が設けられている。図1では、例えば、1つの温度センサ44が図示されている。温度センサ44は、例えば、パワー素子41−1〜41−6の近傍に設けられ、パワー素子部40の内部温度を検出してアナログの温度検出信号ATを出力するものであり、サーミスタ、感温ダイオード等により構成されている。
制御部50は、パワー素子部40へ供給するPWM信号S1〜S6を生成する駆動信号生成部60と、パワー素子部40が劣化(故障)する前に寿命警報である寿命アラームLAを出力する寿命判定部70と、その他の図示しない回路部(例えば、パワー素子部40の過電流保護部、電源電圧監視部等)と、を有し、マイクロコンピュータ等により構成されている。
温度センサ44及び寿命判定部70により、本実施例1の発熱素子寿命推定装置が構成されている。
駆動信号生成部60は、出力電圧指令値VIiと、図示しない発振回路等で生成された基準三角波CPと、を比較演算してPWM信号PSを生成する演算回路61を有し、この出力側に、パルス分配回路62が接続されている。パルス分配回路62は、入力されるPWM信号PSを3相各アーム分に分配して6つのPWM信号S1〜S6を出力し、各駆動回路43−1〜43−6へ与える回路である。
寿命判定部70は、アナログの温度検出信号ATをデジタル信号からなる温度検出結果DTに変換するアナログ/デジタル変換部(以下「A/D変換部」という。)71を有している。A/D変換部71は、温度センサ44と共に、温度検出手段を構成している。更に、寿命判定部70は、複数の温度閾値THk(但し、k=2又は2以上の整数)を設定する温度閾値設定手段としての温度閾値設定レジスタ72と、1つ又は複数の寿命判定閾値LHm(但し、m=1又は1以上の整数)を設定する寿命判定閾値設定手段としての寿命判定閾値設定レジスタ73と、を有している。これらのA/D変換部71、温度閾値設定レジスタ72、及び寿命判定閾値設定レジスタ73の出力側には、演算部74が接続されている。演算部74には、寿命判定プログラムを格納した読み出し専用メモリ(ROM)等のプログラムメモリ75と、ワーキングテータ等を格納する随時読み書き可能なメモリ(RAM)等のデータメモリ76と、が接続されている。
演算部74は、プログラムメモリ75に格納された寿命判定プログラムに従い、入力される温度検出結果DT、温度閾値THk、及び寿命判定閾値LHmを演算して、寿命アラームLAを出力するものであり、第1比較手段としてのコンパレータ74a、計数手段としてのカウンタ74b、及び第2比較手段としてのコンパレータ74c等を有している。コンパレータ74aの出力側には、カウンタ74bが接続され、更に、このカウンタ74bの出力側と、寿命判定閾値レジスタ73の出力側とに、コンパレータ74cが接続されている。
コンパレータ74aは、パワー素子部40の運転に伴って上昇するこのパワー素子部40の内部温度に対する温度検出結果DT(以下、これを「第1の温度検出結果DT1」という。)と、温度閾値THkと、を比較し、(第1の温度検出結果DT1≧温度閾値THk)になり、且つ、パワー素子部40の停止に伴って下降するこのパワー素子部40の内部温度に対する温度検出結果DT(以下、これを「第2の温度検出結果DT2」という。)と、温度閾値THkと、を比較し、(第2の温度検出結果DT2≦温度閾値THk)になると、比較結果としての比較パルスCRをカウンタ74bへ出力する機能を有している。
カウンタ74bは、比較パルスCRをカウントして計数結果であるカウント結果としてのカウント値Cをコンパレータ74cへ出力する機能を有している。コンパレータ74cは、カウント値Cと寿命判定閾値LHmとを比較して、(カウント値C≧寿命判定閾値LHm)になると、寿命アラームLAを出力する機能を有している。
(実施例1のパワーモジュールの電力変換動作)
図1のパワーモジュール30において、電源が投入されて運転が開始されると、駆動信号生成部60内の演算回路61は、外部から入力される出力電圧指令値VIiと、図示しない発振回路等で生成された基準三角波CPと、を比較演算してPWM信号PSを生成し、パルス分配回路62へ与える。すると、パルス分配回路62は、入力されたPWM信号PSを3相各アーム分に分配して6つのPWM信号S1〜S6を出力し、パワー素子部40内の各駆動回路43−1〜43−6へ与える。
各駆動回路43−1〜43−6は、入力された各PWM信号S1〜S6をそれぞれ駆動して駆動パルスを生成し、これらの駆動パルスにより各パワー素子41−1〜41−6をスイッチングする。上アームのパワー素子41−1,41−3,41−5と、下アームのパワー素子41−2,41−4,41−6と、は交互にスイッチングされ、DC電力Piが、出力電圧指令値VIiに追従した電圧を有する3相のAC電力Poに変換されて、3つの接続点N1〜N3からそのAC電力Poが出力され、負荷へ供給される。パワー素子41−1〜41−6がオフした際には、負荷電流を還流ダイオード42−1〜42−6側へ還流させて、パワー素子41−1〜41−6を保護する。
(実施例1の発熱素子寿命推定装置の動作)
図3は、図1のパワー素子部40における寿命特性を示す図である。
図3の横軸は、パワー素子部40における温度変化の回数であり、縦軸は、パワー素子部40の寿命である。図3中のLHm(例えば、LH1=9500)は、寿命判定閾値である。
パワー素子部40は、運転時において、スイッチング動作をしているので、パワー素子部40の内部温度が上昇し、運転停止時において、スイッチング動作が停止するので、パワー素子部40の内部温度が下降していく。パワー素子部40の寿命は、パワー素子部40における内部温度の上昇及び下降の温度変化の回数(例えば、最大10000回)で規定でき、温度変化の回数が少ない場合には、パワー素子部40の寿命が長く、温度変化の回数が多くなるに従ってその寿命が短くなっていく。そのため、パワー素子部40の内部温度における温度変化の回数をカウントすれば、寿命を予測できる。
図4は、図1のパワー素子部40における内部温度の変化特性を示す図である。
図4の横軸は、経過時間であり、縦軸は、パワー素子部40の内部温度(°C)である。図4中のTH1は、温度閾値(例えば、50°C)、TH2は、温度閾値(例えば、100°C)である。
パワー素子41−1〜41−6が許容できるジャンクション温度の限界値は、例えば、150°Cである。そのため、パワーモジュール30の最大負荷条件においても、ジャンクション温度が150°C以下となるようにパワーモジュール30の定格が選定され、更に、パワーモジュール30の負荷運転条件が設計されている。パワー素子部40の内部温度は、運転時において、第1の温度検出結果DT1の上昇線の矢印で示すように、室温(例えば、25°C)から上昇していき(最大が150°C以下)、停止時において、第2の温度検出結果DT2の下降線の矢印で示すように、下降していく。
図5は、図1中の発熱素子寿命推定装置の動作を示すフローチャートである。
図5において、プログラムメモリ75に格納された寿命判定プログラムに従い、寿命判定部70の寿命推定動作が開始されると、ステップST1へ進む。ステップST1において、温度センサ44により、運転時におけるパワー素子部40の内部温度が検出され、この温度センサ44から、アナログの温度検出信号ATが出力される。アナログの温度検出信号ATは、A/D変換部71により、デジタル信号の第1の温度検出結果DT1に変換されて、コンパレータ74aへ送られる。コンパレータ74aでは、図4中の矢印方向に上昇する第1の温度検出結果DT1と、温度閾値設定レジスタ72で設定された温度閾値THk(例えば、温度閾値TH1;50°C)と、を比較する。
第1の温度検出結果DT1<温度閾値TH1
の場合は、前記比較処理を繰り返す。コンパレータ74aは、
第1の温度検出結果DT1≧温度閾値TH1
になると、次に、第1の温度検出結果DT1と、温度閾値THk(例えば、温度閾値TH2;100°C)と、を比較する。
第1の温度検出結果DT1<温度閾値TH2
の場合は(NO)、前記比較処理を繰り返す。コンパレータ74aは、
第1の温度検出結果DT1≧温度閾値TH2
になると(YES)、ステップST2へ進む。
ステップST2において、コンパレータ74aは、図4中の矢印方向に下降する第2の温度検出結果DT2と、温度閾値設定レジスタ72で設定された温度閾値THk(例えば、温度閾値TH2;100°C)と、を比較する。
第2の温度検出結果DT2>温度閾値TH2
の場合は、前記比較処理を繰り返す。コンパレータ74aは、
第2の温度検出結果DT2≦温度閾値TH2
になると、次に、第2の温度検出結果DT2と、温度閾値THk(例えば、温度閾値TH1;50°C)と、を比較する。
第2の温度検出結果DT2>温度閾値TH1
の場合は(NO)、前記比較処理を繰り返す。コンパレータ74aは、
第2の温度検出結果DT2≦温度閾値TH1
になると(YES)、1サイクルの比較パルスCRをカウンタ74bへ出力し、ステップST3へ進む。ここで、1サイクルとは、第1、第2の温度検出結果DT1,DT2が、温度閾値TH1と温度閾値TH2を2回超えた時のサイクルである。
ステップST3において、カウンタ74bは、1サイクルの比較パルスCRを入力すると、カウント値Cを+1加算し、ステップST4へ進む。
ステップST4において、コンパレータ74cは、カウント値Cのカウント値合計ΣCと、寿命判定閾値設定レジスタ73で設定された寿命判定閾値LHm(例えば、寿命判定閾値LH1;9500)と、を比較し、
カウント値合計ΣC<寿命判定閾値LH1
の場合には(NO)、ステップST1へ戻り、
カウント値合計ΣC≧寿命判定閾値LH1
の場合には(YES)、ステップST5へ進む。
ステップST5において、コンパレータ74cは、寿命アラームLAを外部へ出力し、寿命推定動作を終了する。
(実施例1の効果)
本実施例1の発熱素子寿命推定装置及びこれを備えたパワーモジュール30によれば、パワー素子部40の内部温度を温度センサ44で検出し、その内部温度の温度変化を演算部74でカウントし、このカウント値合計ΣCが、予め設定した寿命判定閾値LH1(=9500)の回数となった時に、寿命アラームLAを出力する構成になっている。これにより、パワー素子部40が故障する前に警報アラームLAが出るため、パワーモジュール30が壊れる前に、事前交換等の対応ができる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(f)のようなものがある。
(a) 実施例1では、温度閾値THkとして2つの温度閾値TH1,TH2(例えば、TH1=50°C、TH2=100°C)を用いて、パワー素子部40における内部温度の温度変化をカウントしているが、3つ以上の温度閾値TH1,TH2,TH3,・・・を用いて、温度変化をカウントすれば、サイクル毎の温度変化の大きさが異なる場合等にも対応でき、寿命判定を的確に行うことができる。例えば、図4の括弧書きで示すように、3つの温度閾値TH1,TH2,TH3(TH1=50°C、TH2=100°C、TH3=75°C)を用いて、温度変化をカウントする場合を説明する。図4において、実線で示す1サイクル目の温度変化の大きさと、一点鎖線で示す2サイクル目の温度変化の大きさと、が異なる場合、2サイクル目の温度変化の最大値(例えば、90°C)が、温度閾値TH2(=100°C)よりも小さいため、実施例1では、一点鎖線で示す2サイクル目の温度変化をカウントできない。これに対して、温度閾値TH3(=75°C)を設けておけば、一点鎖線で示す2サイクル目の温度変化をカウントでき、寿命判定を的確に行うことができる。
(b) 実施例1では、寿命判定閾値LHmとして1つの寿命判定閾値TH1(=9500)を用いて、寿命アラームLAを出力しているが、2つ以上の寿命判定閾値LH1,LH2,・・・を用いて、寿命アラームLA及び補助アラームを出力すれば、パワー素子部40における劣化状態の把握等が可能になる。例えば、図3の括弧書きで示すように、2つの寿命判定閾値LH1,LH2(LH1=9500、LH2=6000)を用いて、カウント値合計ΣCが寿命判定閾値LH2を超えた時に、コンパレータ74cから補助アラームを出力し、カウント値合計ΣCが寿命判定閾値LH1を超えた時に、コンパレータ74cから寿命アラームLAを出力する。このようにすれば、その補助アラームから、パワー素子部40における劣化状態の把握等が可能になる。
(c) 実施例1では、1つの温度センサ44を用いて、パワー素子部40の内部温度を検出しているが、複数の温度センサを用いて、パワー素子部40における複数箇所の内部温度を検出しても良い。複数箇所で検出された内部温度は、それらの平均温度等を使用することにより、パワー素子部40における内部温度の温度変化をより的確にカウントできる。
(d) パワー素子部40と、これを駆動する駆動信号生成部60とは、図示以外の種々の構成に変更できる。
(e) 寿命判定部70は、図示以外の構成に変更できる。例えば、温度閾値設定レジスタ72や寿命判定閾値設定レジスタ73は、メモリ等の他の設定手段で構成しても良い。コンパレータ74a,74cは、算術論理ユニット(ALU)等の他の比較手段で構成しても良い。又、カウンタ74bは、アキュムレータ(累算器)等の他の計数手段で構成しても良い。
(f) 実施例1では、モジュールとしてパワーモジュール30を例にして説明したが、本発明は、パワーモジュールに限定されない。本発明は、動作中に発熱する発熱素子を有する発熱素子部を備え、その発熱素子を駆動して発熱素子部の運転と停止を制御する種々のモジュールに適用できる。
30 パワーモジュール
40 パワー素子部
41−1〜41−6 パワー素子
44 温度センサ
50 制御部
60 駆動信号生成部
70 寿命判定部
72 温度閾値設定レジスタ
73 寿命判定閾値設定レジスタ
74 演算部
74a,74c コンパレータ
74b カウンタ
75 プログラムメモリ

Claims (9)

  1. 動作中に発熱する発熱素子を有する発熱素子部の内部温度を検出して温度検出結果を出力する1つ又は複数の温度検出手段と、
    温度の異なる複数の温度閾値を設定する温度閾値設定手段と、
    1つ又は複数の寿命判定閾値を設定する寿命判定閾値設定手段と、
    前記発熱素子部の動作に伴って上昇する前記内部温度の第1の前記温度検出結果と前記温度閾値とを比較して前記第1の温度検出結果が前記温度閾値以上になり、且つ、前記発熱素子部の停止に伴って下降する前記内部温度の第2の前記温度検出結果と前記温度閾値とを比較して前記第2の温度検出結果が前記温度閾値以下になると、比較結果を出力する第1比較手段と、
    前記比較結果を計数して計数結果を出力する計数手段と、
    前記計数結果と前記寿命判定閾値とを比較して前記計数結果が前記寿命判定閾値以上になると、寿命警報を出力する第2比較手段と、
    を備えることを特徴とする発熱素子寿命推定装置。
  2. 請求項1記載の発熱素子寿命推定装置と、
    前記発熱素子を有する前記発熱素子部と、を備え、
    前記発熱素子を駆動して前記発熱素子部の運転と停止を制御することを特徴とするモジュール。
  3. 前記発熱素子は、電力を変換するパワー素子であり、
    前記発熱素子部は、前記パワー素子を有するパワー素子部であり、
    前記モジュールは、前記パワー素子をスイッチングして前記パワー素子部の運転と停止を制御するパワーモジュールである、
    ことを特徴とする請求項2記載のモジュール。
  4. 前記第1比較手段及び前記第2比較手段は、それぞれコンパレータにより構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のモジュール。
  5. 前記計数手段は、カウンタにより構成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載のモジュール。
  6. 前記温度検出手段は、
    前記発熱素子部の前記内部温度を検出してアナログの温度検出信号を出力する温度センサと、
    前記温度検出信号をデジタル信号からなる前記温度検出結果に変換するアナログ/デジタル変換器と、
    を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載のモジュール。
  7. 前記温度閾値設定手段は、前記温度閾値を格納する温度閾値設定レジスタにより構成されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項記載のモジュール。
  8. 前記寿命判定閾値設定手段は、前記寿命判定閾値を格納する寿命判定閾値設定レジスタにより構成されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項記載のモジュール。
  9. 前記発熱素子は、IGBT、MOSFETを含むパワー半導体素子であることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項記載のモジュール。
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