JP2015055226A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Shigeyuki Sakaguchi
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Abstract

【課題】エンジンを過不足なく冷却する。【解決手段】コントロールユニットは、読み込まれたエンジンの運転状態等(S101)に応じて、エンジンとラジエータとの間で冷却水を流量調整可能に循環させる電動ウォータポンプの基本制御量Pを演算する(S102)。また、各気筒温度を読み込んで(S103)演算された気筒温度差(S104)に基づいて、気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かを判定し(S105)、顕著なバラツキがない場合には、既に演算された基本制御量Pを目標制御量として(S106)、電動ウォータポンプの制御量が基本制御量Pとなるように制御する(S109)。一方、気筒温度に顕著なバラツキがある場合には、基本制御量Pをバラツキの程度に応じて補正した補正制御量Pa(S107)を目標制御量として(S108)、電動ウォータポンプの制御量が、補正制御量Paとなるように制御を行う(S109)。【選択図】図2

Description

本発明は、冷媒を循環させて内燃機関を冷却する冷却装置に関する。
内燃機関を冷却する冷媒を圧送する電動ポンプにより、内燃機関と熱交換器との間で冷媒を循環させる内燃機関の冷却装置において、冷媒の温度や温度変化など、冷媒の温度に関する情報に基づいて電動ポンプの駆動量を変化させることで、内燃機関に対する冷媒の流量を制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−090236号公報
しかしながら、内燃機関における各気筒固有の燃焼特性や放熱特性などにより、気筒間には温度差が生じるため、冷媒の温度に関する情報に基づいて冷媒の流量を制御しただけでは、気筒温度のバラツキを考慮して内燃機関を過不足なく冷却することは困難である。
したがって、例えば、内燃機関に対して供給する冷媒の流量が他の運転時に比べて少なくなる内燃機関の暖機時や、高負荷運転後の場合には、気筒間の温度差が大きくなり、温度が相対的に高い気筒において冷却不足を起こしやすくなるため、燃焼室内の燃料濃度の濃い部分が点火プラグによる点火前に自己着火するプレイグニッションや、点火後の火炎伝播よりも早く混合気が自己着火するノッキングが発生するおそれがある。
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、気筒温度のバラツキに応じて、過不足なく冷却することができる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
このため、本発明に係る内燃機関の冷却装置は、内燃機関の各気筒の温度に相当する温度を検出し、検出された温度に基づいて気筒間の温度差を演算する。そして、演算された温度差に応じて、内燃機関へ供給する冷媒の流量を変化させるようにしている。ここで、気筒間の温度差には、気筒全てについて温度を検出できない場合、冷媒の流れにおいて、最も上流側に位置する気筒の温度に相当する温度と最も下流側に位置する気筒の温度に相当する温度との温度差も含まれる。
本発明の内燃機関の冷却装置によれば、気筒温度のバラツキに応じて、内燃機関を過不足なく冷却することができる。
冷媒を循環させて内燃機関を冷却する冷却装置の第1実施形態の一例を示す構成図である。 電動ウォータポンプの制御処理の一例を示すフローチャートである。 ラジエータファンの制御処理の一例を示すフローチャートである。 電制サーモスタットの制御処理の一例を示すフローチャートである。 冷却装置の第2実施形態の一例を示す構成図である。 分配制御弁の制御処理の一例を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための第1実施形態について詳述する。
図1は、冷媒を循環させてエンジン(内燃機関)を冷却する冷却装置の一例を示す。
(冷却装置の冷媒循環回路)
車両に搭載されたエンジン10のシリンダブロック12及びシリンダヘッド14などにはウォータジャケット16が形成され、このウォータジャケット16に導入されて、エンジン10を冷却した冷媒としての冷却水は、第1の冷却水通路18を介して、回転速度の調整が可能な電動式のラジエータファン20に併設されたラジエータ(熱交換器)22に導かれる。ラジエータ22に導かれた冷却水は、放熱フィンが取り付けられたチューブ(図示省略)内を通過するときに外気と熱交換をし、その温度が低下する。そして、ラジエータ22を通過することで温度が低下した冷却水は、第2の冷却水通路24を介してエンジン10へと戻される。なお、エンジン10を冷却する冷媒として、冷却水以外にLLC(Long Life Coolant)を用いてもよい。
また、エンジン10から排出された冷却水がラジエータ22をバイパスするように、第1の冷却水通路18と第2の冷却水通路24とは、バイパス通路26を介して連通接続されている。バイパス通路26の下流端と第2の冷却水通路24との接合箇所には、バイパス通路26の通路面積を全開から全閉までの間で多段階又は連続的に開閉する電子制御式のサーモスタット(以下、「電制サーモスタット」という)28が配設されている。電制サーモスタット28は、例えば、駆動回路を介してPWM信号のデューティ比に応じて駆動される内蔵ヒータにより、同じく内蔵されたワックスが熱膨張することを利用して弁を開閉する開閉弁として構成することができる。従って、電制サーモスタット28をデューティ比により制御することで、ラジエータ22を通過する冷却水の割合を変化させることができる。なお、電制サーモスタット28は、バイパス通路26の上流端と第1の冷却水通路18との接合箇所に配設されていてもよい。なお、後述する電制サーモスタット28の制御処理を行わない場合には、電制サーモスタット28に代えて、外部から制御される内蔵ヒータを備えていないサーモスタットを用いてもよい。
第2の冷却水通路24の下流端(すなわち、エンジン10に対する冷却水の導入口)と電制サーモスタット28との中間部には、エンジン10とラジエータ22との間で冷却水を強制的かつ流量調整可能に循環させる電動式のウォータポンプ(以下、「電動ウォータポンプ」という)30が配設されている。なお、電動ウォータポンプ30は、第2の冷却水通路24の下流端と電制サーモスタット28との中間部に限らず、第1の冷却水通路18の上流端(すなわち、エンジン10からの冷却水の排出口)と、バイパス通路26の上流端が第1の冷却水通路18と接合する接合箇所と、の間に配設されてもよい。
電動ウォータポンプ30は、例えば、アイドルストップ機能によりエンジン10が停止した場合でも冷却性能を発揮あるいは暖房機能を維持するなど、エンジン10の運転状態に依存せず冷却水の流量を柔軟に調整できるようにするため、エンジン10とは異なる駆動源であるブラシレスモータ32によって駆動される。
ブラシレスモータ32は、例えば、3相直流同期電動機であり、3相のコイルが巻き付けられたステータ(固定子)の中心に回転可能に収容されたロータ(永久磁石回転子)を備えるとともに、スイッチング素子を3相ブリッジ接続した駆動回路と3相のコイルとを適宜接続してなる。ブラシレスモータ32は、後述するコントロールユニットからのPWM信号などを受けたスイッチング素子がON/OFFすることにより、ロータの回転速度を制御している。
なお、本実施形態において、冷却水を循環させる装置として電動ウォータポンプ30のみが設けられているが、エンジン10の回転力(例えば、カムシャフトの回転)を利用して駆動される機械式のウォータポンプを併用してもよい。機械式のウォータポンプを併用した場合であっても、後述する電動ウォータポンプ30の制御処理などには差違は殆ど生じない。また、電動ウォータポンプ30の駆動源としては、ブラシレスモータ32に限定されず、整流子(ブラシ)を備えた電動機であってもよい。
ここまで、第1実施形態に係る冷却装置の冷媒(冷却水)循環回路について説明したが、少なくとも、第1の冷却水通路18、ラジエータファン20、ラジエータ22、第2の冷却水通路24、バイパス通路26、電制サーモスタット28、電動ウォータポンプ30、及び、ブラシレスモータ32は、エンジン10を冷却する冷却水をエンジン10に供給する供給手段をなす。
(冷却装置の制御系)
冷却装置には、ラジエータファン20、電制サーモスタット28、及び電動ウォータポンプ30の駆動を制御する制御系として、エンジン10に導入される冷却水の温度(冷却水温度)を検出する水温センサ34、車速を検出する車速センサ36、外気温を検出する外気温センサ38、エンジン回転速度を検出する回転速度センサ40、エンジン負荷を検出する負荷センサ42、及び、エンジン10の各気筒の温度に相当する温度(以下、「気筒温度」という)を検出する温度検出手段としての気筒温度センサ44が設けられている。また、冷却装置には、図示省略するが、ブラシレスモータ32のロータの回転速度を検出するロータ回転速度センサが設けられている。なお、負荷センサ42とは、例えば、エンジン10の吸気管負圧、スロットル開度、吸入空気量、燃料噴射量など、エンジン10の負荷を示す状態量として公知のものを検出するセンサが含まれる。
気筒温度センサ44の数は、気筒温度を検出するものであるため、エンジン10の気筒数に一致するが、本実施形態では、単なる一例として、エンジン10が、冷却水の上流側から順番に第1気筒から第4気筒(いずれも図示省略)を直列に並べた直列4気筒を有しているものとして、気筒温度センサ44a、44b、44c、44dの4つが、夫々、第1気筒から第4気筒に1つずつ設けられている。
また、気筒温度センサ44は、例えば、点火プラグ(図示省略)の座金部とこの座金部が当接するシリンダブロック12の当接面との間や、シリンダブロック12とシリンダヘッド14との間など、各気筒における燃焼のバラツキや各気筒固有の放熱特性などに起因して気筒間に有意に温度差が生じていることを特定できる位置に取り付けられる。要するに、前述のエンジン10の気筒温度とは、少なくとも、気筒間に有意に温度差が生じていることを特定できる位置で検出された温度であるので、気筒温度センサ44は、気筒自体の温度だけでなく、各気筒近傍を流れる冷却水の温度を検出できるように構成されてもよい。
水温センサ34、車速センサ36、外気温センサ38、回転速度センサ40、負荷センサ42、気筒温度センサ44、及びロータ回転速度センサ(図示省略)の出力信号は、コンピュータを内蔵したコントロールユニット46に入力され、そのROM(Read Only Memory)などに記憶された制御プログラムに従って、ラジエータファン20、電制サーモスタット28及び電動ウォータポンプ30が制御される。なお、コントロールユニット46は、エンジン10の運転制御を行うECU(Engine Control Unit)に組み込まれてもよく、また、車両に搭載された他の制御対象を制御する制御装置に組み込まれてもよい。
以下、電動ウォータポンプ30、ラジエータファン20、及び電制サーモスタット28についてコントロールユニット46が行う制御処理を説明する。
(電動ウォータポンプの制御処理)
図2は、イグニッションスイッチがONになったことを契機として、コントロールユニット46が所定時間Δt1ごとに繰り返し実行する電動ウォータポンプ30(ブラシレスモータ32)の制御処理の一例を示す。なお、後述の基本制御量P、補正制御量Pa、第1補正量H1、第2補正量H2、第3補正量H3、及び第4補正量H4などの演算値は、本制御処理を繰り返し実行するたびにリセットされるものとする。また、本制御処理は、アイドルストップ機能によりエンジン10が一時的に停止している状態でも実行されるものとする(以下、同様である)。
ステップ101(図では「S101」と略記する。以下、同様。)では、水温センサ34、外気温センサ38、回転速度センサ40及び負荷センサ42からの出力信号に基づいて、エンジン10に導入される冷却水温度Tc、車速V、外気温Ta、エンジン10の回転速度N、及びエンジン10の負荷Qなどの検出値を読み込む。
ステップ102では、電動ウォータポンプ30の基本制御量Pを演算する。
具体的には、例えば、ステップ101で読み込んだ、冷却水温度Tc、車速V、外気温Ta、回転速度N、及び負荷Qなどの検出値に基づいて、公知の方法により、電動ウォータポンプ30の基本制御量Pを演算する。すなわち、本ステップでは、エンジン10の運転状態などに応じて、エンジン10に必要な冷却水の流量を確保するために、電動ウォータポンプ30をどの程度駆動させればよいか一応の目標値を演算する。基本制御量Pは、例えば、電動ウォータポンプ30により供給される冷却水の流量・流速や、電動ウォータポンプ30を駆動するブラシレスモータ32の回転速度・電流などであってもよい。
電動ウォータポンプ30の基本制御量Pは、例えば、冷却水温度Tc、車速V、外気温Ta、回転速度N、及び負荷Qなどのパラメータの組み合わせに対して電動ウォータポンプ30の基本制御量Pを対応付けた基本制御量マップを予めROMなどに記憶し、ステップ101で読み込んだ検出値に基づいて、この基本制御量マップを参照することにより、検出値に対応する基本制御量Pを演算することができる。
また、電動ウォータポンプ30の基本制御量Pを、例えば、冷却水温度Tc、車速V、外気温Ta、回転速度N、及び負荷Qなどのパラメータにより予め規定した関数に、ステップ101で読み込んだ検出値を代入することにより、電動ウォータポンプ30の基本制御量Pを演算してもよい。
なお、基本制御量Pの演算に当たって、エンジン10の過渡時には、例えば、基本制御量Pの各値を増やした過渡時用の基本制御量マップを用いることや、冷却水温度Tc、車速V、外気温Ta、回転速度N、及び負荷Qなどのパラメータにより予め規定した関数に過渡時用の係数を乗算するなどで対応してもよい。
また、エンジン10の圧縮比が高くなるにしたがって、基本制御量Pの各値を増やして設定する、あるいは、前述の関数に用いる係数を大きく設定するようにしてもよい。
ステップ103では、気筒温度センサ44からの出力信号に基づいて、エンジン10の第1気筒〜第4気筒における各気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4を読み込む。なお、気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4の読み込みは、後述する気筒温度のバラツキ判定という目的以外に、気筒毎の点火時期補正や、失火検出、シリンダヘッドの中子不良判定にも資するという側面がある。
ステップ104では、ステップ103で読み込んだ各気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4に基づいて、気筒間の温度差を演算する。
具体的には、気筒間の温度差は、ステップ103で読み込んだ各気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4から、ステップ101で読み込んだ冷却水温度Tcを減算した減算値DTW1=(Ty1−Tc),DTW2=(Ty2−Tc),DTW3=(Ty3−Tc),DTW4=(Ty4−Tc)として得られる。これに代えて、気筒間の温度差は、冷却水温度Tcを用いずに、1つの気筒温度、例えば、第1気筒の気筒温度Ty1を基準として、読み込んだ気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4のみから演算してもよい。すなわち、気筒間の温度差DTW1,DTW2,DTW3,DTW4は、読み込んだ各気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4から気筒温度Ty1を減算した減算値(Ty1−Ty1),(Ty2−Ty1),(Ty3−Ty1),(Ty4−Ty1)としてもよい。
ステップ105では、エンジン10の気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かを判定する。
気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かを判定する意義については、以下の通りである。
すなわち、ステップ102において、冷却水温度Tc、車速V、外気温Ta、回転速度N、及び負荷Qなどの検出値に基づいて、電動ウォータポンプ30の基本制御量Pが演算されたが、この基本制御量Pは、気筒温度が各気筒間でほぼ同じであれば、エンジン10の冷却に必要な冷却水の流量を確保できると推定される目標制御量となる。
しかし、実際の気筒温度には、気筒固有の燃焼特性や放熱特性などに起因してバラツキが生じるため、上記検出値に基づいて基本制御量Pを設定し、この基本制御量Pで電動ウォータポンプ30を駆動しても、各気筒における実際の温度に応じた過不足のない冷却は困難である。したがって、例えば、エンジン10の暖機時など、エンジン10に対して供給する冷却水の流量が他の運転時に比べて少なくなる場合には、気筒間の温度差が大きくなり、温度が相対的に高い気筒において冷却不足を起こしやすくなるため、プレイグニッションやノッキングが発生するおそれがある。
そこで、電動ウォータポンプ30(または、ブラシレスモータ32)の目標制御量として、ステップ102において演算された基本制御量Pを設定すべきか否かを判断するために、プレイグニッションやノッキングが発生するおそれがある程度に気筒温度のバラツキが大きくなっているか否か、すなわち、気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かを判定している。
エンジン10の気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かは、具体的には、ステップ104で演算された気筒間の温度差DTW1,DTW2,DTW3,DTW4に基づいて判定してもよい。例えば、気筒間の温度差DTW1,DTW2,DTW3,DTW4の温度差平均値AVEa{=(DTW1+DTW2+DTW3+DTW4)/4}、気筒間の温度差DTW1,DTW2,DTW3,DTW4のうち最大値と最小値との差分(絶対値)、または、気筒間の温度差DTW1,DTW2,DTW3,DTW4のうちの最大値(絶対値)など、気筒温度のバラツキを示す種々の統計的データと、所定値Kと、の大小関係を比較することにより判定され得る。
また、これとは別に、気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かは、ステップ104において気筒間の温度差DTW1,DTW2,DTW3,DTW4を演算せずに、ステップ103で読み込んだ気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4から標準偏差を演算して、この標準偏差と所定値Kとの大小関係を比較することにより判定してもよい。
ここで、所定値Kは、気筒温度のバラツキが顕著であるか否か、すなわち、エンジン10の各気筒固有の燃焼特性や放熱特性などに起因して相対的に高温となる気筒においてノッキングやプレイグニッションが発生するほど、気筒温度にバラツキがあるか否かを画する各種統計的データにおける閾値である。所定値Kは、エンジン10の暖機時には、暖機を促進すべく、通常の運転時に比べて高く設定される。
気筒温度に顕著なバラツキがないと判定された場合(例えば、温度差平均値AVEaが所定値K未満である場合)には、基本制御量Pを電動ウォータポンプ30の目標制御量として設定できるので、ステップ106へと進む(Yes)。一方、気筒温度に顕著なバラツキがあると判定された場合(例えば、温度差平均値AVEaが所定値K以上である場合)、ノッキングやプレイグニッションの発生を抑制するためには、基本制御量Pを電動ウォータポンプ30の目標制御量として設定することはできないので、ステップ107へ進む(No)。
ステップ106では、ステップ102で演算された基本制御量Pを電動ウォータポンプ30の目標制御量として設定する。
ステップ107では、ステップ105で気筒温度に顕著なバラツキがあると判定されたため、ステップ102において演算された基本制御量Pを補正して、補正制御量Paを演算する。
具体的には、補正制御量Paは、以下に説明するように、気筒温度のバラツキを考慮した補正量である第1補正量H1と、気筒温度の絶対値を考慮した補正量である第2補正量H2と、により基本制御量Pを補正して演算される。
第1補正量H1は、例えば、ステップ105において、気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かを、気筒間の温度差DTW1,DTW2,DTW3,DTW4の温度差平均値AVEa{=(DTW1+DTW2+DTW3+DTW4)/4}を用いて判定した場合、温度差平均値AVEaの値に基づいて演算される。
第1補正量H1は、例えば、予め実験やシミュレーションなどにより求められている第1補正量H1と温度差平均値AVEaとの関係式より演算される。また、第1補正量H1は、例えば、第1補正量H1と温度差平均値AVEaとを対応づけてROMなどに記憶された第1補正量テーブルを参照して、ステップ105で演算された温度差平均値AVEaに対応する第1補正量H1として演算されてもよい。
第1補正量H1は、温度差平均値AVEaが増大するに従って増大する負ではない数(≧0)であるが、これは、温度差平均値AVEaが気筒温度のバラツキとともに大きくなるので、気筒温度のバラツキを低減すべく、冷却水の流量を増大させる必要があるからである。
なお、第1補正量H1は、温度差平均値AVEaに代えて、気筒間の温度差DTW1,DTW2,DTW3,DTW4のうち最大値と最小値との差分(絶対値)、気筒間の温度差DTW1,DTW2,DTW3,DTW4のうちの最大値(絶対値)、あるいは、読み込んだ気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4から演算された標準偏差に基づいて演算可能であることはいうまでもない。
第2補正量H2は、ステップ103で読み込まれたTy1,Ty2,Ty3,Ty4のうち最大値Tymaxに基づいて演算される。
第2補正量H2は、例えば、予め実験やシミュレーションなどにより求められている第2補正量H2と最大値Tymaxとの関係式より演算される。また、第2補正量H2は、例えば、第2補正量H2と最大値Tymaxとを対応付けてROMなどに記憶された第2補正量テーブルを参照して、ステップ103で読み込まれた各気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4のうちの最大値Tymaxに対応する第2補正量H2として演算されてもよい。
第2補正量H2も、第1補正量H1と同様、最大値Tymaxが増大するに従って増大する負ではない数(≧0)であるが、これは、エンジン10の運転状態や気筒温度のバラツキにかかわらず、高温となった気筒を冷却するために冷却水の流量を増大させる必要があるからである。
基本制御量Pの補正因子が第1補正量H1及び第2補正量H2である場合、ステップ102で設定された基本制御量P、並びに、本ステップで得られた第1補正量H1及び第2補正量H2を以下の式に代入して、補正制御量Paを演算する。
補正制御量Pa=基本制御量P+第1補正量H1+第2補正量H2
なお、エンジン10が高オクタン価ガソリン仕様のエンジンである場合に、例えば、ノックセンサのノッキング検出などにより、エンジン10にレギュラーガソリンを使用したと判断されたとき、第1補正量H1及び第2補正量H2の各値を増やしてもよい。
また、第2補正量H2は、読み込まれた気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4のうち、最大値Tymaxを考慮した補正量であるが、気筒温度の低下によるフリクションの影響も考慮して、検出した気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4のうちの最小値Tyminに基づいて演算される第3補正量H3を基本制御量Pの補正因子として加えてもよい。この第3補正量H3は、最小値Tyminの減少に従って小さくなる正ではない数(≦0)であるが、これは、気筒温度が低下するにつれて、エンジン10におけるフリクションが増大するため、冷却水の流量を減らして気筒温度を上昇させ、エンジン10の性能や耐久性に支障のない程度までフリクションを抑制する必要があるからである。第3補正量H3を基本制御量Pの補正因子に加える場合には、上式に第3補正量H3を加算すればよい。また、各気筒温度Ty1,Ty2,Ty3,Ty4の温度平均値AVEbを演算して、温度平均値AVEbが第1閾値α以上となった場合に、温度平均値AVEbが増大するにつれて大きくなる負ではない数の第2補正量H2を基本制御量Pの補正因子として用い、温度平均値AVEbが第2閾値β(<α)未満となった場合に、温度平均値AVEbの減少につれて小さくなる正ではない数の第3補正量H3を基本制御量Pの補正因子として用いることにより、第2補正量H2及び第3補正量H3を1つの補正量にまとめてもよい。
ステップ108では、ステップ105において気筒温度に顕著なバラツキがあると判定されたため、ステップ102で演算された基本制御量Pを電動ウォータポンプ30の目標制御量として設定せず、ステップ107で演算された補正制御量Paを目標制御量として設定する。
ステップ109では、ステップ106において電動ウォータポンプ30の目標制御量として基本制御量Pが設定された場合、電動ウォータポンプ30の制御量が基本制御量Pに近づくようにブラシレスモータ32に対してフィードバック制御を行う。また、ステップ108において電動ウォータポンプ30の目標制御量として補正制御量Paが設定された場合、電動ウォータポンプ30の制御量が補正制御量Paに近づくようにブラシレスモータ30に対してフィードバック制御を行う。例えば、目標制御量である基本制御量P又は補正制御量Paをブラシレスモータ32の目標回転速度とした場合、ブラシレスモータ32の回転速度が目標回転速度に近づくようにフィードバック制御を行う。
なお、前述の電動ウォータポンプ30の制御処理において、ステップ109のフィードバック制御を行わない場合には、基本制御量P及び補正制御量Paに代えて、ブラシレスモータ32の駆動回路に実装されたスイッチング素子のON/OFFを制御するPWM信号のデューティ比など、ブラシレスモータ32の基本操作量を設定してもよい。この基本操作量は、エンジン運転状態などに応じて、エンジン10の冷却に必要な流量を確保できるブラシレスモータ32の操作量である。気筒温度に顕著なバラツキが生じた場合には、基本制御量Pに対する補正と同様に、基本操作量を補正して補正操作量を演算する。
また、前述のステップ107で行われる補正制御量Paの演算において、ノッキングやプレイグニッションが発生している場合には、基本制御量Pに対して、第1補正量H1及び第2補正量H2に加えて、第4補正量H4をさらに加算してもよい。第4補正量H4は、ノッキングやプレイグニッションの発生を抑制すべく、基本制御量Pを冷却水の流量を更に増大させる方向に補正する制御量であり、基本制御量Pをブラシレスモータ32の目標回転速度とすれば、第4補正量H4は、回転速度の増速分である。
以上、電動ウォータポンプ30の制御処理について説明したが、コントロールユニット46は、エンジン10の暖機後、冷却水温度Tcが目標温度となるように行うフィードバック制御とは別に、気筒温度の顕著なバラツキを低減するため、ラジエータファン20及び電制サーモスタット28の少なくとも一方を以下のように制御してもよい。
(ラジエータファンの制御処理)
図3は、イグニッションスイッチがONになったことを契機として、コントロールユニット46が所定時間Δt2ごとに繰り返し実行するラジエータファンの制御処理の一例を示す。
ステップ201では、エンジン10の暖機が完了しているか否かを判定する。
具体的には、冷却水温度Tcが暖機温度(例えば、80℃)以上であるか否かを判定することによりエンジン10の暖機が完了しているか否かを判定する。
エンジン10の暖機が完了していると判定された場合には、ステップ202へ進む(Yes)。一方、エンジン10の暖機が完了していないと判定された場合には、暖機の促進を優先すべく、本ステップを再度行う(No)。
ステップ202では、ステップ105と同様に、気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かを判定する。すなわち、気筒温度のバラツキを示す各種統計的データと所定値Lとの大小関係を比較することにより、気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かを判定する。
気筒温度に顕著なバラツキがないと判定された場合には、本制御処理を終了する(Yes)。一方、気筒温度に顕著なバラツキがあると判定された場合には、ステップ203へ進む(No)。
ステップ203では、他の制御処理(例えば、冷却水温度Tcが目標温度となるように行うフィードバック制御)において、ラジエータファン20をONにする指示信号が出力されているか否かに関わらず、ラジエータファン20を強制的にONにして、ラジエータファン20によるラジエータ22の強制冷却を行い、ラジエータ22内の冷却水を冷却する。ラジエータファン20の回転速度は、気筒温度のバラツキを示す統計的データの大きさに応じて、変化させてもよい。例えば、気筒温度のバラツキが大きくなるにしたがって、ラジエータファン20の回転速度を上昇させてもよい。
(電制サーモスタットの制御処理)
図4は、イグニッションスイッチがONになったことを契機として、コントロールユニット46が所定時間Δt3ごとに繰り返し実行する電制サーモスタット28の制御処理の一例を示す。なお、電制サーモスタット28は、暖機が完了するまで暖機を促進すべく、バイパス通路26の通路面積を全開に維持するように制御されるものとする。
ステップ301では、ステップ201と同様に、冷却水温度Tcと暖機温度(例えば、80℃)との大小関係を比較して、エンジン10の暖機が完了しているか否かを判定する。エンジン10の暖機が完了していると判定された場合にはステップ302へ進む(Yes)。一方、エンジン10の暖機が完了していないと判定された場合には、暖機を促進すべく、本ステップを再度行う(No)。
ステップ302では、ステップ105と同様に、気筒温度のバラツキを示す各種統計的データと所定値Mとの大小関係を比較することにより、気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かを判定する。気筒温度に顕著なバラツキがないと判定された場合には、本制御処理を終了する(Yes)。一方、気筒温度に顕著なバラツキがあると判定された場合には、ステップ303へ進む(No)。
ステップ303では、他の制御処理において、電制サーモスタット28を開弁するように制御しているか否かに関わらず、電制サーモスタット28を強制的に閉弁してバイパス通路26の通路面積を縮小させる。これにより、バイパス通路26を通過する冷却水の割合を減らして、ラジエータ22を通過する冷却水の割合を増やす。電制サーモスタット28の開度は、気筒温度のバラツキを示す統計的データの大きさに応じて、変化させてもよい。例えば、気筒温度のバラツキが大きくなるにしたがって、電制サーモスタット28の開度を上昇させてもよい。
なお、電動ウォータポンプ30、ラジエータファン20、及び、電制サーモスタット28の制御処理において、気筒温度に顕著なバラツキがあるか否かを画する閾値として、所定値K、所定値L、及び、所定値Mを用いたが、これらは全て同じ値であってもよい。このようにすれば、気筒温度に顕著なバラツキがあると判定された場合、強制的に冷却水の流量が増加するとともに、冷却水の冷却が開始されて冷却水温度が低下するので、気筒温度のバラツキを速やかに低減することが可能である。
また、所定値K、所定値L、及び所定値Mの各値が、K<L<Mとなるように設定してもよい。このようにすれば、気筒温度のバラツキは顕著であるが比較的小さい場合、まずエンジン10に対して供給される冷却水の流量を増大させることにより気筒温度のバラツキの低減を試み、バラツキの低減効果が不足する場合に、ラジエータ22において車両の走行風により冷却された冷却水をエンジン10に供給できる。これでも低減効果が不足する場合には、ラジエータファン20の駆動によりラジエータ22で強制的に冷却された冷却水がエンジン10へ供給されるので、気筒温度のバラツキの程度に応じた段階的なバラツキ低減処理が可能となる。このため、電制サーモスタット28やラジエータファン20を過剰に駆動することがないので、電力消費を抑制して燃費の向上を図ることが可能となる。
このようなコントロールユニット46によれば、気筒温度のバラツキに応じて、エンジン10を過不足なく冷却することができるので、プレイグニッションやノッキングを回避することで動力性能や燃費のポテンシャルを維持するとともに、消費電力を低減し、発電システムの負荷を軽減することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明を実施するための第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一符号を付すことでその説明を省略または簡潔にする。
図5は、第2実施形態に係る冷却装置の一例を示す。
(冷却装置の冷媒循環回路)
この冷却装置は、シリンダブロック側ウォータジャケットとシリンダヘッド側ウォータジャケットとが相互に独立して形成されており、換言すれば、相互に独立の2つの冷却回路を備えて構成される。
そして、電動ウォータポンプ30から吐出された冷却水が、シリンダブロック側ウォータジャケット16aとシリンダヘッド側ウォータジャケット16bとにそれぞれ分配されて供給され、かつ、シリンダブロック側ウォータジャケット16aとシリンダヘッド側ウォータジャケット16bとを連通させる通路が設けられず、シリンダブロック側ウォータジャケット16aから排出された冷却水とシリンダヘッド側ウォータジャケット16bから排出された冷却水とが合流してラジエータ22に戻るように構成されている。
詳細には、第2の冷却水通路24が、電動ウォータポンプ30とエンジン10との間で、シリンダブロック側ウォータジャケット16aに連通するブロック側供給通路24aと、シリンダヘッド側ウォータジャケット16bに連通するヘッド側供給通路24bと、の2つに分岐する。
また、第2の冷却水通路24がブロック側供給通路24aとヘッド側供給通路24bとに分岐する部分には、分配制御弁48が設けられている。
分配制御弁48は、電動ウォータポンプ30から吐出された冷却水のうち、シリンダブロック側ウォータジャケット16a(ブロック側供給通路24a)に供給する流量とシリンダヘッド側ウォータジャケット16b(ヘッド側供給通路24b)に供給する流量との比(分配比)を制御する弁である。
分配制御弁48は、ロータリーバルブによって分配比を変化させる構成とすることができるほか、相互に独立に開度制御される開閉弁を、ブロック側供給通路24aとヘッド側供給通路24bとのそれぞれに備えて構成することができる。
さらに、シリンダヘッド側ウォータジャケット16bから冷却水を排出するヘッド側排出通路18aと、シリンダブロック側ウォータジャケット16aから冷却水を排出するブロック側排出通路18bと、が合流して第1の冷却水通路18となり、ラジエータ22に連通する。
ブロック側排出通路18aには、シリンダブロック側ウォータジャケット16aからラジエータ22に向かう冷却水の流れを許容し、逆方向の流れを遮断するチェックバルブ(一方向弁)50が介挿されている。
このような冷却装置における電動ウォータポンプ30、ラジエータファン20、及び、電制サーモスタット28の制御処理は、第1実施形態と同様に実施可能であるが、これに加えて、分配制御弁48の制御処理を行うことでより気筒温度のバラツキをさらに低減することができる。
(分配制御弁の制御処理)
図6は、イグニッションスイッチがONになったことを契機として、コントロールユニット46が所定時間Δt4ごとに繰り返し実行する分配制御弁48の制御処理の一例を示す。
ステップ401及びステップ402は、第2実施形態及び第3実施形態と同内容であるので説明を省略する。
ステップ403では、ステップ402において気筒温度に顕著なバラツキがあると判定された場合、分配制御弁48を制御して分配比を変更する。
このように分配比を変更するのは、エンジン10の運転状態によっては、シリンダブロック12あるいはシリンダヘッド14において相対的に気筒のバラツキが大きくなる場合があるため、分配制御弁48により、シリンダブロック12及びシリンダヘッド14のうちバラツキの大きい方に対して冷却水の流量を増大させれば、効果的に気筒温度のバラツキを低減させることができるからである。
なお、前述の第1実施形態及び第2実施形態において、電制サーモスタット28による温度制御が制御不能となった場合には、所定時間経過後、電動ウォータポンプ30の制御量(例えば、回転速度)が基本制御量P(例えば、目標回転速度)となるように制御してもよい。
また、前述の第1実施形態及び第2実施形態において、気筒温度センサ44により気筒全てについて温度を検出できない場合、冷媒の流れにおいて、最も上流側に位置する気筒の温度に相当する温度と最も下流側に位置する気筒の温度に相当する温度とを検出し、検出された2つの温度から演算された温度差に応じて、エンジン10に供給する冷却水の流量を変化させてもよい。
以上、本発明者にとってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることはいうまでもない。
ここで、前記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)前記供給手段は、前記冷媒が前記熱交換器をバイパスするバイパス通路の通路面積を開閉する電制サーモスタットと、前記熱交換器に併設された回転速度調整が可能な電動式のラジエータファンと、を更に含んで構成されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の内燃機関の冷却装置。
このようにすれば、電動ポンプによる冷媒の流量制御のみならず、電制サーモスタット及びラジエータファンによる冷媒温度制御も可能となるので、気筒温度のバラツキがより早期に収束し得る。
(ロ)前記コントロールユニットは、前記温度差に基づいて前記温度のバラツキを演算し、前記バラツキが所定値以上である場合に、前記内燃機関へ供給する冷媒の流量が増大するように、前記供給手段を制御することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関の冷却装置。
このようにすれば、気筒温度のバラツキが顕著な場合に、冷媒の流量を増大させて、気筒温度のバラツキを低減させることができる。
(ハ)前記コントロールユニットは、前記温度差が大きくなるにしたがって、前記内燃機関へ供給する冷媒の流量が増大するように、前記供給手段を制御することを特徴とする請求項1〜請求項3、又は(イ)のいずれか1つに記載の内燃機関の冷却装置。
このようにすれば、内燃機関の気筒温度におけるバラツキが縮小し、ノッキングやプレイグニッションなどの異常燃焼が発生する可能性が低下する。
(ニ)前記コントロールユニットは、前記内燃機関へ供給する冷媒の流量が、前記温度検出手段により検出された温度に応じて変化するように、前記供給手段を更に制御することを特徴とする請求項1〜請求項3、又は(イ)若しくは(ロ)のいずれか1つに記載の内燃機関の冷却装置。
このようにすれば、各気筒の相対温度だけでなく、絶対温度も考慮して、冷媒の流量を調整することができるので、ノッキングやプレイグニッションなどの異常燃焼が発生する可能性がさらに低下する。
10…エンジン、16,16a,16b…ウォータジャケット、18,18a,18b…第1の冷却水通路、20…ラジエータファン、22…ラジエータ、24,24a,24b…第2の冷却水通路、26…バイパス通路、28…電制サーモスタット、30…電動ウォータポンプ、32…ブラシレスモータ、34…水温センサ、44a,44b,44c,44d…気筒温度センサ、46…コントロールユニット,48…分配制御弁

Claims (3)

  1. 内燃機関の各気筒の温度に相当する温度を検出する温度検出手段と、
    前記内燃機関を冷却する冷媒を前記内燃機関へ供給する供給手段と、
    前記各気筒の温度に相当する温度に基づいて気筒間の温度差を演算し、前記内燃機関へ供給する冷媒の流量が前記温度差に応じて変化するように、前記供給手段を制御するコントロールユニットと、
    を含んで構成された内燃機関の冷却装置。
  2. 前記供給手段は、熱交換器と前記内燃機関との間で前記冷媒を流量調整可能に循環させる電動ポンプを含んで構成されたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記コントロールユニットは、前記温度差に応じて前記電動ポンプの制御量を変化させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
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