JP2015054829A - 複合体の造粒物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シクロデキストリンに取り込み可能であり、辛味成分や苦味成分等に代表される、刺激のある味や香りを有する成分等の各種の経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含有する複合体の造粒物であって、複合体の形成によりもたらされる、各種の経口摂取可能な成分のマスキングや品質保持性能が効果的且つ継続的に発揮された造粒物を提供すること。【解決手段】3.3質量%以上5.5質量%以下の水分含量を有する、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物。【選択図】なし
Description
本発明は、シクロデキストリンに取り込み可能であり、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物、及びその製造方法に関する。
刺激のある味や香りを有する親油性成分の1つであり、トウガラシ由来の辛味成分であるカプサイシン類は、食欲増進作用、血管拡張・収縮作用、唾液分泌促進作用、胃酸分泌促進作用、腸管蠕動運動促進作用、循環器系コレステロール値低減作用、エネルギー代謝促進作用、生理活性ペプチドの放出促進作用等、生体に有用な様々な作用を有することが知られているが、辛味が強いことから飲食品への適用は限定的なものとなっている。
カプサイシン類の辛味を低減する試みとしては、カプサイシノイドを化学的に修飾することにより、その強い辛味を消失させた新規なカプサイシノイド配糖体を調製することが提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、このカプサイシノイド配糖体は、化学合成された新規物質であるために飲食品への使用は認められていない。
このように、従来、飲食品に好適に適用可能で、辛味成分及び苦味成分等に代表される経口摂取可能な成分を含有し、これら成分の刺激のある味や香りを効果的に低減可能な組成物を提供することが求められていたところ、例えば、特許文献2には、刺激のある味及び/又は香りを有する親油性成分、植物ステロールエステル及びシクロデキストリンを含む複合体が開示されている。特許文献2に記載の発明によれば、刺激のある味や香りを有する成分を含有しつつも、刺激のある味や香りを効果的に抑制できると共に、含有成分の分離が生じない素材を提供することができる。
カプサイシン類の辛味を低減する試みとしては、カプサイシノイドを化学的に修飾することにより、その強い辛味を消失させた新規なカプサイシノイド配糖体を調製することが提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、このカプサイシノイド配糖体は、化学合成された新規物質であるために飲食品への使用は認められていない。
このように、従来、飲食品に好適に適用可能で、辛味成分及び苦味成分等に代表される経口摂取可能な成分を含有し、これら成分の刺激のある味や香りを効果的に低減可能な組成物を提供することが求められていたところ、例えば、特許文献2には、刺激のある味及び/又は香りを有する親油性成分、植物ステロールエステル及びシクロデキストリンを含む複合体が開示されている。特許文献2に記載の発明によれば、刺激のある味や香りを有する成分を含有しつつも、刺激のある味や香りを効果的に抑制できると共に、含有成分の分離が生じない素材を提供することができる。
ここで、特許文献2には、上述の複合体を配合した飲食品を調製すること、及び上述の複合体を、賦形剤を使用する等して粉状物や顆粒状物にすることが記載されている。しかしながら、辛味成分及び苦味成分等の成分の刺激のある味や香りを効果的且つ継続的に低減し得る粉状物・顆粒状物の調製技術については具体的には記載されていない。
一方、アミノ酸等の機能性原料を配合して調製した粉状・顆粒状の製品が市販されている。これらの製品では、吸湿によりアミノ酸等の風味や機能が損なわれるため、極端に吸湿を嫌い、粉状物・顆粒状物を水分含量が約2.5質量%を下回る程度にまで乾燥して、水分不透過性の容器に密封包装し、保存性を保持させている。
このような状況で、本発明者らは、特許文献2に記載された複合体を配合した粉状物・顆粒状物を、アミノ酸等を配合して調整した前記の製品と同様に、水分含量約2.5質量%を下回る程度にまで乾燥して、水分不透過性の容器に密封包装して容器入りの粉状物等として調製した。ところが、この場合には、上記の複合体が本来もつはずの、経口摂取可能な成分の刺激のある味や香りを抑制する性能が十分に発揮されないことが判明した。
よって、本発明は、シクロデキストリンに取り込み可能であり、辛味成分や苦味成分等に代表される、刺激のある味や香りを有する成分等の各種の経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含有する複合体の造粒物であって、複合体の形成によりもたらされる、各種の経口摂取可能な成分のマスキングや品質保持性能が効果的且つ継続的に発揮された造粒物を提供することを目的とする。
一方、アミノ酸等の機能性原料を配合して調製した粉状・顆粒状の製品が市販されている。これらの製品では、吸湿によりアミノ酸等の風味や機能が損なわれるため、極端に吸湿を嫌い、粉状物・顆粒状物を水分含量が約2.5質量%を下回る程度にまで乾燥して、水分不透過性の容器に密封包装し、保存性を保持させている。
このような状況で、本発明者らは、特許文献2に記載された複合体を配合した粉状物・顆粒状物を、アミノ酸等を配合して調整した前記の製品と同様に、水分含量約2.5質量%を下回る程度にまで乾燥して、水分不透過性の容器に密封包装して容器入りの粉状物等として調製した。ところが、この場合には、上記の複合体が本来もつはずの、経口摂取可能な成分の刺激のある味や香りを抑制する性能が十分に発揮されないことが判明した。
よって、本発明は、シクロデキストリンに取り込み可能であり、辛味成分や苦味成分等に代表される、刺激のある味や香りを有する成分等の各種の経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含有する複合体の造粒物であって、複合体の形成によりもたらされる、各種の経口摂取可能な成分のマスキングや品質保持性能が効果的且つ継続的に発揮された造粒物を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、シクロデキストリンに取り込み可能であり、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物を調製する場合に、造粒物の水分含量を、従来アミノ酸製剤等の吸湿防止に好適とされた範囲(約2.5質量%を下回る範囲)を上回る所定の水分含量とすることによって、複合体の形成によりもたらされる、各種成分のマスキングや品質保持性能が十分に発揮され、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)3.3質量%以上5.5質量%以下の水分含量を有する、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物。
(2)経口摂取可能な成分が親油性成分、又は界面活性剤で処理された親水性成分である(1)に記載の複合体の造粒物。
(3)前記経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体を流動層造粒する工程を有する方法により調製される(1)又は(2)に記載の造粒物。
(4)前記経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体が、更に植物ステロールエステル、植物ステロール、γ−オリザノール、イソフラボン、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる物質(A)を含む(1)から(3)のいずれかに記載の造粒物。
(5)水分不透過性の容器に密封包装された(1)から(4)のいずれかに記載の造粒物。
(6)(1)から(5)のいずれかに記載の造粒物の製造方法であって、前記経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物を、水分含量が3.3質量%以上5.5質量%以下となるように乾燥する乾燥工程を有する造粒物の製造方法。
(7)前記乾燥工程を50℃以上60℃以下の温度で行う(6)に記載の造粒物の製造方法。
具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)3.3質量%以上5.5質量%以下の水分含量を有する、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物。
(2)経口摂取可能な成分が親油性成分、又は界面活性剤で処理された親水性成分である(1)に記載の複合体の造粒物。
(3)前記経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体を流動層造粒する工程を有する方法により調製される(1)又は(2)に記載の造粒物。
(4)前記経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体が、更に植物ステロールエステル、植物ステロール、γ−オリザノール、イソフラボン、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる物質(A)を含む(1)から(3)のいずれかに記載の造粒物。
(5)水分不透過性の容器に密封包装された(1)から(4)のいずれかに記載の造粒物。
(6)(1)から(5)のいずれかに記載の造粒物の製造方法であって、前記経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物を、水分含量が3.3質量%以上5.5質量%以下となるように乾燥する乾燥工程を有する造粒物の製造方法。
(7)前記乾燥工程を50℃以上60℃以下の温度で行う(6)に記載の造粒物の製造方法。
本発明の造粒物は、シクロデキストリンに取り込み可能であり、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物であって、その水分含量が3.3質量%以上5.5質量%以下のものであるので、粉体の性状であり、前記の複合体がもつ性能、即ち、各種成分のマスキング性能や品質保持性能が効果的且つ継続的に発揮されたものとなる。
以下、本発明に付いて詳細に説明する。
<造粒物>
本発明の造粒物は、シクロデキストリンに取り込み可能であり、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物であって、3.3質量%以上5.5質量%以下の水分含量を有するものである。
[経口摂取可能な成分]
シクロデキストリンに取り込み可能であり、本発明の造粒物を構成する複合体の調製に使用可能な経口摂取可能な成分としては、特に限定されるものではなく、親油性成分及び親水性成分のいずれをも採用することができる。
これらのうち、親油性成分としては、例えば、刺激のある味及び/又は香りを有する親油性成分を挙げることができ、このような親油性成分としては、辛味成分の1つであるカプサイシン類を挙げることができる。このカプサイシン類に含まれる具体的な化合物としては、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、バニリルノナンアミド、バニリルブチルエーテル等を挙げることができる。また、本発明の造粒物に含まれる親油性成分としては、単離された化合物ではなく、各種抽出物等の混合物を使用することもでき、カプサイシン類を多く含むものとして、例えばトウガラシオレンジ等のトウガラシ抽出物を好適に使用することができる。
カプサイシン類以外の親油性成分としては、ショウガの辛味成分である(6)−ジンゲロール、(6)−ショウガオール、ジンゲロン、及び(8),(10)−ショウガオール;コショウの辛味成分であるピペリン及びピペラニン;サンショウの辛味成分であるサンショオール;並びにワサビ、西洋ワサビ、及びカラシなどの辛味成分であるアリルイソチオシアネートを挙げることができる。これらの成分の他にも、ショウガ、コショウ、サンショウの辛味成分を含む混合物である、コショウ抽出物、ショウガ抽出物、及びサンショウ抽出物を使用してもよい。
また、本発明は、辛味成分の他にも、例えば、ウコン抽出物等から得られる、苦味のある親油性成分(刺激のある味を有する親油性成分)にも適用することができる。更に、本発明においては、複合体を形成することにより、上記の親油性成分において、刺激のある味だけではなく、上記のサンショウ抽出物やアリルカラシ油などにおける刺激のある香りも低減できることが判明している。
更に、本発明においては、経口摂取可能な親油性成分として、水存在下において酵素との相互作用により経時的に分解・劣化する性質を有する不飽和脂肪酸等の親油性成分を採用してもよい。これらの親油性成分と、シクロデキストリンとの複合体の造粒物を形成することにより、水存在下におけるこれらの成分の分解・劣化を効果的に抑制することができる。
経口摂取可能な成分である親水性成分としては、カフェイン、ビタミンB群、ベタニン、イソベタニンが挙げられる。本発明においては、これらの親水性成分とシクロデキストリンとの複合体を形成することにより、これらの親水性成分が有する刺激のある味及び/又は香りを効果的に低減できると共に、これらの成分が水存在下において分解・劣化する性質を有する場合においても、その分解・劣化を効果的に抑制することができる。なお、経口摂取可能な親水性成分とシクロデキストリンとを複合体とする際には、親水性成分を界面活性剤で処理することが望ましい。
<造粒物>
本発明の造粒物は、シクロデキストリンに取り込み可能であり、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物であって、3.3質量%以上5.5質量%以下の水分含量を有するものである。
[経口摂取可能な成分]
シクロデキストリンに取り込み可能であり、本発明の造粒物を構成する複合体の調製に使用可能な経口摂取可能な成分としては、特に限定されるものではなく、親油性成分及び親水性成分のいずれをも採用することができる。
これらのうち、親油性成分としては、例えば、刺激のある味及び/又は香りを有する親油性成分を挙げることができ、このような親油性成分としては、辛味成分の1つであるカプサイシン類を挙げることができる。このカプサイシン類に含まれる具体的な化合物としては、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、バニリルノナンアミド、バニリルブチルエーテル等を挙げることができる。また、本発明の造粒物に含まれる親油性成分としては、単離された化合物ではなく、各種抽出物等の混合物を使用することもでき、カプサイシン類を多く含むものとして、例えばトウガラシオレンジ等のトウガラシ抽出物を好適に使用することができる。
カプサイシン類以外の親油性成分としては、ショウガの辛味成分である(6)−ジンゲロール、(6)−ショウガオール、ジンゲロン、及び(8),(10)−ショウガオール;コショウの辛味成分であるピペリン及びピペラニン;サンショウの辛味成分であるサンショオール;並びにワサビ、西洋ワサビ、及びカラシなどの辛味成分であるアリルイソチオシアネートを挙げることができる。これらの成分の他にも、ショウガ、コショウ、サンショウの辛味成分を含む混合物である、コショウ抽出物、ショウガ抽出物、及びサンショウ抽出物を使用してもよい。
また、本発明は、辛味成分の他にも、例えば、ウコン抽出物等から得られる、苦味のある親油性成分(刺激のある味を有する親油性成分)にも適用することができる。更に、本発明においては、複合体を形成することにより、上記の親油性成分において、刺激のある味だけではなく、上記のサンショウ抽出物やアリルカラシ油などにおける刺激のある香りも低減できることが判明している。
更に、本発明においては、経口摂取可能な親油性成分として、水存在下において酵素との相互作用により経時的に分解・劣化する性質を有する不飽和脂肪酸等の親油性成分を採用してもよい。これらの親油性成分と、シクロデキストリンとの複合体の造粒物を形成することにより、水存在下におけるこれらの成分の分解・劣化を効果的に抑制することができる。
経口摂取可能な成分である親水性成分としては、カフェイン、ビタミンB群、ベタニン、イソベタニンが挙げられる。本発明においては、これらの親水性成分とシクロデキストリンとの複合体を形成することにより、これらの親水性成分が有する刺激のある味及び/又は香りを効果的に低減できると共に、これらの成分が水存在下において分解・劣化する性質を有する場合においても、その分解・劣化を効果的に抑制することができる。なお、経口摂取可能な親水性成分とシクロデキストリンとを複合体とする際には、親水性成分を界面活性剤で処理することが望ましい。
以上のように、本発明においては、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンの含む複合体の造粒物においても、複合体が有する、上述の各種成分の不快味、不快臭等をマスキングする性能と、各種成分の分解、劣化を抑制して品質保持する性能を効果的且つ継続的に発揮することができる。なお、シクロデキストリンに取り込み可能な成分としては、以上に列挙したものに限定されず、複合体によるマスキングや品質保持が可能なものであればどのようなものであってもよい。
本発明の造粒物におけるシクロデキストリンに取り込み可能で、経口摂取可能な成分の含有量は、0.001質量%以上10質量%以下であることが好ましく、0.005質量%以上5質量%以下であることが更に好ましい。前記成分の含有量を上記の範囲内のものとすることにより、前記成分とシクロデキストリン等の他の成分との配合量のバランスが良好なものとなり、前記成分に由来する刺激のある味や香り等が効果的且つ継続的に低減されたものとなり、前記成分の分解、劣化が効果的且つ継続的に抑制されたものとなる。なお、本明細書において、各成分の含有量は、特段の説明がない限り乾燥物基準で示し、造粒物における各成分の含有量は、当該成分の質量が3.3質量%以上5.5質量%以下の水分含量を有する造粒物の総質量に対して占める割合を指す。また、複合体を調製する際の各成分の含有量は、原料として用いられる当該成分の質量の、原料全ての質量に対する割合として示す。
本発明の造粒物におけるシクロデキストリンに取り込み可能で、経口摂取可能な成分の含有量は、0.001質量%以上10質量%以下であることが好ましく、0.005質量%以上5質量%以下であることが更に好ましい。前記成分の含有量を上記の範囲内のものとすることにより、前記成分とシクロデキストリン等の他の成分との配合量のバランスが良好なものとなり、前記成分に由来する刺激のある味や香り等が効果的且つ継続的に低減されたものとなり、前記成分の分解、劣化が効果的且つ継続的に抑制されたものとなる。なお、本明細書において、各成分の含有量は、特段の説明がない限り乾燥物基準で示し、造粒物における各成分の含有量は、当該成分の質量が3.3質量%以上5.5質量%以下の水分含量を有する造粒物の総質量に対して占める割合を指す。また、複合体を調製する際の各成分の含有量は、原料として用いられる当該成分の質量の、原料全ての質量に対する割合として示す。
[シクロデキストリン]
本発明の造粒物を構成する複合体は、シクロデキストリンを含む。ここで、シクロデキストリンとは、ブドウ糖を構成単位とする環状無還元マルトオリゴ糖を意味する。シクロデキストリンとしては、ブドウ糖に由来する構成単位の数が6つのα−シクロデキストリン、ブドウ糖に由来する構成単位の数が7つのβ−シクロデキストリン、ブドウ糖に由来する構成単位の数が8つのγ−シクロデキストリンのいずれであっても使用できるが、ヒトの消化器から分泌される消化酵素により分解できると共に水への溶解性が高く、食品に使用しやすいという点からγ−シクロデキストリンを使用することが好ましい。
本発明の造粒物におけるシクロデキストリンの含有量は、5質量%以上70質量%以下であることが好ましく、15質量%以上35質量%以下であることが更に好ましい。シクロデキストリンの含有量を上記の範囲内のものとすることにより、シクロデキストリンと経口摂取可能な成分等の他の成分との配合量のバランスが良好なものとなり、経口摂取可能な成分に由来する刺激のある味や香りを抑制する性能と経口摂取可能な成分の品質保持性能が効果的且つ継続的に発揮されたものとなる。
本発明の造粒物を構成する複合体は、シクロデキストリンを含む。ここで、シクロデキストリンとは、ブドウ糖を構成単位とする環状無還元マルトオリゴ糖を意味する。シクロデキストリンとしては、ブドウ糖に由来する構成単位の数が6つのα−シクロデキストリン、ブドウ糖に由来する構成単位の数が7つのβ−シクロデキストリン、ブドウ糖に由来する構成単位の数が8つのγ−シクロデキストリンのいずれであっても使用できるが、ヒトの消化器から分泌される消化酵素により分解できると共に水への溶解性が高く、食品に使用しやすいという点からγ−シクロデキストリンを使用することが好ましい。
本発明の造粒物におけるシクロデキストリンの含有量は、5質量%以上70質量%以下であることが好ましく、15質量%以上35質量%以下であることが更に好ましい。シクロデキストリンの含有量を上記の範囲内のものとすることにより、シクロデキストリンと経口摂取可能な成分等の他の成分との配合量のバランスが良好なものとなり、経口摂取可能な成分に由来する刺激のある味や香りを抑制する性能と経口摂取可能な成分の品質保持性能が効果的且つ継続的に発揮されたものとなる。
[植物ステロールエステル等の物質(A)]
本発明の造粒物を構成する複合体は、更に植物ステロールエステル、植物ステロール、γ−オリザノール、イソフラボン、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる物質(A)を含んでいてもよい。物質(A)として挙げられたこれらの物質の中でも、植物ステロールエステルが好適に用いることができる。なお、植物ステロールエステルとは、植物性ステロールのステロール骨格中の水酸基に脂肪酸がエステル結合することによって得られる物質である。植物ステロールエステルの製造方法としては、例えば酵素を利用した酵素方法等を挙げることができる。具体的には、酵素としてリパーゼなどを利用し、植物性ステロールと脂肪酸とを混合し、例えば、30℃以上50℃以下で48時間程度反応させることによって植物ステロールエステルを得る方法などを挙げることができる。また、植物ステロールエステルのその他の合成方法としては、大豆などから生成された植物性ステロールと、菜種油及びコーン油等から得られた脂肪酸との混合物を、触媒の存在下で脱水することにより、エステル化して植物ステロールエステルを得る方法等を挙げることができる。
植物性ステロールとしては、植物油脂中に含まれるステロール等を挙げることができ、例えば大豆、菜種、綿実等に含まれる植物油脂から抽出・精製された植物性ステロールを挙げることができる。植物性ステロールの具体例としては、β−シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール、フコステロール、ジメチルステロール、及びこれらを含む混合物を挙げることができる。
なお、通常、植物油脂から抽出された植物性ステロールは混合物として存在しており、例えば、大豆ステロールには、53%から56%のシトステロール、20%から23%のカンペステロール、及び17%から21%のスチグマステロールが含まれる。本発明においては、市販の植物性ステロール製剤を用いても好く、そのような植物性ステロール製剤としては、例えば、「フィトステロール F」(タマ生化学工業株式会社製)を挙げることができる。
植物ステロールエステルの調製に用いることができる脂肪酸としては、植物由来の脂肪酸や動物由来の脂肪酸を用いることができる。例えば、菜種油に由来する脂肪酸、パーム油に由来する脂肪酸等を挙げることができ、具体的には、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、アラキドン酸、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、パルミトオレイン酸、ラウリン酸などを挙げることができる。
植物ステロールエステルとしては、大豆由来の植物性ステロールと菜種油由来の脂肪酸とから得られる植物ステロールエステルや、大豆及び菜種由来の植物性ステロールとパーム油由来の脂肪酸とから得られる植物ステロールエステル等を用いることが好ましい。大豆由来の植物性ステロールと菜種油由来の脂肪酸とから得られる植物ステロールエステルには、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製の「サンステロールNO.3」等が市販されており、大豆及び菜種由来の植物性ステロールとパーム油由来の脂肪酸とから得られる植物ステロールエステルとしては、タマ生化学株式会社製の「植物ステロール脂肪酸エステル」等が市販されている。
植物性ステロールとしては、1個から2個の二重結合を有するステロイド骨格をもち、C−3位にヒドロキシル基、C−17位に炭化水素側鎖を有する高級環状アルコールのうち、植物由来の材料に含まれるものである。一般的な植物ステロールとしては、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロールなどが知られており、これらのいずれをも使用することができる。
γ−オリザノールとは、イネ科イネの種皮から得られ、主としてフェルラ酸にトリテルペンアルコールがエステル結合してなる複合化合物である。
ビタミンD、E、K及びイソフラボンは、食品又は医薬品用途のものであればいずれも使用できる。
本発明の造粒物が物質(A)を含有する場合、物質(A)の含有量は、0.05質量%以上50質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上10質量%以下であることが更に好ましい。物質(A)の含有量を上記の範囲内のものとすることにより、物質(A)と経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンとの配合量のバランスが良好なものとなり、経口摂取可能な成分に由来する刺激のある味や香りの抑制と経口摂取可能な成分の品質保持が効果的且つ継続的に達成される。
本発明の造粒物を構成する複合体は、更に植物ステロールエステル、植物ステロール、γ−オリザノール、イソフラボン、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる物質(A)を含んでいてもよい。物質(A)として挙げられたこれらの物質の中でも、植物ステロールエステルが好適に用いることができる。なお、植物ステロールエステルとは、植物性ステロールのステロール骨格中の水酸基に脂肪酸がエステル結合することによって得られる物質である。植物ステロールエステルの製造方法としては、例えば酵素を利用した酵素方法等を挙げることができる。具体的には、酵素としてリパーゼなどを利用し、植物性ステロールと脂肪酸とを混合し、例えば、30℃以上50℃以下で48時間程度反応させることによって植物ステロールエステルを得る方法などを挙げることができる。また、植物ステロールエステルのその他の合成方法としては、大豆などから生成された植物性ステロールと、菜種油及びコーン油等から得られた脂肪酸との混合物を、触媒の存在下で脱水することにより、エステル化して植物ステロールエステルを得る方法等を挙げることができる。
植物性ステロールとしては、植物油脂中に含まれるステロール等を挙げることができ、例えば大豆、菜種、綿実等に含まれる植物油脂から抽出・精製された植物性ステロールを挙げることができる。植物性ステロールの具体例としては、β−シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール、フコステロール、ジメチルステロール、及びこれらを含む混合物を挙げることができる。
なお、通常、植物油脂から抽出された植物性ステロールは混合物として存在しており、例えば、大豆ステロールには、53%から56%のシトステロール、20%から23%のカンペステロール、及び17%から21%のスチグマステロールが含まれる。本発明においては、市販の植物性ステロール製剤を用いても好く、そのような植物性ステロール製剤としては、例えば、「フィトステロール F」(タマ生化学工業株式会社製)を挙げることができる。
植物ステロールエステルの調製に用いることができる脂肪酸としては、植物由来の脂肪酸や動物由来の脂肪酸を用いることができる。例えば、菜種油に由来する脂肪酸、パーム油に由来する脂肪酸等を挙げることができ、具体的には、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、アラキドン酸、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、パルミトオレイン酸、ラウリン酸などを挙げることができる。
植物ステロールエステルとしては、大豆由来の植物性ステロールと菜種油由来の脂肪酸とから得られる植物ステロールエステルや、大豆及び菜種由来の植物性ステロールとパーム油由来の脂肪酸とから得られる植物ステロールエステル等を用いることが好ましい。大豆由来の植物性ステロールと菜種油由来の脂肪酸とから得られる植物ステロールエステルには、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製の「サンステロールNO.3」等が市販されており、大豆及び菜種由来の植物性ステロールとパーム油由来の脂肪酸とから得られる植物ステロールエステルとしては、タマ生化学株式会社製の「植物ステロール脂肪酸エステル」等が市販されている。
植物性ステロールとしては、1個から2個の二重結合を有するステロイド骨格をもち、C−3位にヒドロキシル基、C−17位に炭化水素側鎖を有する高級環状アルコールのうち、植物由来の材料に含まれるものである。一般的な植物ステロールとしては、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロールなどが知られており、これらのいずれをも使用することができる。
γ−オリザノールとは、イネ科イネの種皮から得られ、主としてフェルラ酸にトリテルペンアルコールがエステル結合してなる複合化合物である。
ビタミンD、E、K及びイソフラボンは、食品又は医薬品用途のものであればいずれも使用できる。
本発明の造粒物が物質(A)を含有する場合、物質(A)の含有量は、0.05質量%以上50質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上10質量%以下であることが更に好ましい。物質(A)の含有量を上記の範囲内のものとすることにより、物質(A)と経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンとの配合量のバランスが良好なものとなり、経口摂取可能な成分に由来する刺激のある味や香りの抑制と経口摂取可能な成分の品質保持が効果的且つ継続的に達成される。
<造粒物の製造方法>
[複合体の調製]
シクロデキストリンに取り込み可能である、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体は、水の共存下において、経口摂取可能な成分と、シクロデキストリンとを混合することにより調製することができる。ここで、複合体が物質(A)を含有する場合には、経口摂取可能な成分と、シクロデキストリンとを混合する際に、併せて物質(A)を混合すればよい。
複合体には、所謂シクロデキストリン包摂化合物が含まれ、経口摂取可能な成分をシクロデキストリンに包摂するための種々の方法を用いて、上記包摂化合物を製造することができる。
複合体を調製する際におけるシクロデキストリンの量は、対象とする、経口摂取可能な成分の種類によっても異なるが、一般的には、経口摂取可能な成分1質量部に対して、1質量部以上50000質量部以下であることが好ましく、10質量部以上10000質量部以下であることが更に好ましい。
また、複合体が物質(A)を含有する場合、物質(A)の含有量は、対象とする経口摂取可能な成分の種類によっても異なるが、一般的には、経口摂取可能な成分1質量部に対して、0.5質量部以上50000質量部以下であることが好ましく、30質量部以上30000質量部以下であることが更に好ましい。また、複合体が物質(A)を含有する場合の物質(A)とシクロデキストリンとの比率については、物質(A)1質量部に対して、シクロデキストリンが0.01質量部以上1000質量部以下であることが好ましく、0.1質量部以上100質量部以下であることが更に好ましい。
更に、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリン、並びに必要に応じて物質(A)を混合し、複合体を形成する際に共存させる水の量は、例えば、シクロデキストリン1質量部に対して0.01質量部以上100質量部以下であることが好ましく、0.1質量部以上10質量部以下であることが更に好ましい。
なお、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリン、並びに必要に応じて物質(A)を混合して複合体を調製する場合、上記の成分は40℃から90℃に加温して混合することが好ましく、50℃から85℃に加温して混合することが更に好ましい。
[複合体の調製]
シクロデキストリンに取り込み可能である、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体は、水の共存下において、経口摂取可能な成分と、シクロデキストリンとを混合することにより調製することができる。ここで、複合体が物質(A)を含有する場合には、経口摂取可能な成分と、シクロデキストリンとを混合する際に、併せて物質(A)を混合すればよい。
複合体には、所謂シクロデキストリン包摂化合物が含まれ、経口摂取可能な成分をシクロデキストリンに包摂するための種々の方法を用いて、上記包摂化合物を製造することができる。
複合体を調製する際におけるシクロデキストリンの量は、対象とする、経口摂取可能な成分の種類によっても異なるが、一般的には、経口摂取可能な成分1質量部に対して、1質量部以上50000質量部以下であることが好ましく、10質量部以上10000質量部以下であることが更に好ましい。
また、複合体が物質(A)を含有する場合、物質(A)の含有量は、対象とする経口摂取可能な成分の種類によっても異なるが、一般的には、経口摂取可能な成分1質量部に対して、0.5質量部以上50000質量部以下であることが好ましく、30質量部以上30000質量部以下であることが更に好ましい。また、複合体が物質(A)を含有する場合の物質(A)とシクロデキストリンとの比率については、物質(A)1質量部に対して、シクロデキストリンが0.01質量部以上1000質量部以下であることが好ましく、0.1質量部以上100質量部以下であることが更に好ましい。
更に、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリン、並びに必要に応じて物質(A)を混合し、複合体を形成する際に共存させる水の量は、例えば、シクロデキストリン1質量部に対して0.01質量部以上100質量部以下であることが好ましく、0.1質量部以上10質量部以下であることが更に好ましい。
なお、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリン、並びに必要に応じて物質(A)を混合して複合体を調製する場合、上記の成分は40℃から90℃に加温して混合することが好ましく、50℃から85℃に加温して混合することが更に好ましい。
複合体の調製にあたっては、より具体的には、次の(1)から(3)のいずれの方法を採用してもよいが、経口摂取可能な成分の味や香りをより効果的に抑制したり、経口摂取可能な成分の品質保持をする上では、(1)の方法を採用することが好ましい。
(1)シクロデキストリン及び水を含む混合物を調製し(物質(A)を含有する場合は経口摂取可能な成分をこれに溶解し)、経口摂取可能な成分又は経口摂取可能な成分を溶解させた物質(A)を前記混合物に混合する。
(2)シクロデキストリン及び水、並びに必要に応じて物質(A)を含む混合物を調製し、経口摂取可能な成分及び水を前記混合物に混合する。
(3)経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む混合物を調製し、水、及び必要に応じて物質(A)を前記混合物に混合する。
(1)シクロデキストリン及び水を含む混合物を調製し(物質(A)を含有する場合は経口摂取可能な成分をこれに溶解し)、経口摂取可能な成分又は経口摂取可能な成分を溶解させた物質(A)を前記混合物に混合する。
(2)シクロデキストリン及び水、並びに必要に応じて物質(A)を含む混合物を調製し、経口摂取可能な成分及び水を前記混合物に混合する。
(3)経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む混合物を調製し、水、及び必要に応じて物質(A)を前記混合物に混合する。
これらの方法のうち、前記(1)の方法についてより具体的に説明すると、次の通りである。経口摂取可能な成分を物質(A)に溶解する工程では、対象となる成分により条件は異なるが、例えば親油性成分1質量部を30質量部以上30000質量部以下の物質(A)に溶解する。親油性成分を物質(A)に溶解させる際には、親油性成分を物質(A)に加え、これを40℃から80℃、好ましくは50℃から70℃に加温して溶解させればよい。或いは、予め物質(A)を40℃から80℃、好ましくは50℃から70℃に加温し、これに親油性成分を加えて溶解させてもよい。
経口摂取可能な成分が親水性成分の場合は、界面活性剤で処理した(例えば界面活性剤と親水性成分とを混合した)親水性成分を、前記各工程における経口摂取可能な成分として加配すればよい。界面活性剤としては、各種脂肪酸エステル、レシチン等の食品用乳化剤を使用することできる。界面活性剤の量は、例えば親水性成分1質量部に対して0.0001質量部から10質量部であることが好ましい。
シクロデキストリン及び水を含む混合物を調製する工程において、シクロデキストリン及び水の量は、経口摂取可能な成分と混合した後に上記成分とシクロデキストリンとが複合体を形成できるような量であれば特に限定されるものではない。
前記のようにして形成された複合体は、適宜熱風乾燥等の乾燥処理を施して、造粒に適した粉体とすることができる。乾燥の後に粉砕、整粒を行ってもよく、複合体の平均粒径が約0.5μm以上約500μm以下となるようにするとよい。造粒物における複合体の含有量は、0.08質量%以上80質量%以下であることが好ましく、0.4質量%以上40質量%以下であることが更に好ましい。
本発明の複合体は、シクロデキストリンの親油性の内側に、親油性成分や界面活性剤で処理された親水性成分を取り込んで形成される。特に、物質(A)を含有することで、マスキングや品質保持が十分になされた安定な状態で、シクロデキストリンに各種の経口摂取可能な成分を取り込むことができる。なお、物質(A)を含有する複合体については、WO2009/005005A1、WO2010/074163A1、WO2010/074164A1、特開2010−150163等の公報に開示されており、本発明にはこれらに記述された発明が含まれる。また、技術水準である複合体における各種の経口摂取可能な成分の包摂率を高めるための種々の方法を用い得ることも当然である。
経口摂取可能な成分が親水性成分の場合は、界面活性剤で処理した(例えば界面活性剤と親水性成分とを混合した)親水性成分を、前記各工程における経口摂取可能な成分として加配すればよい。界面活性剤としては、各種脂肪酸エステル、レシチン等の食品用乳化剤を使用することできる。界面活性剤の量は、例えば親水性成分1質量部に対して0.0001質量部から10質量部であることが好ましい。
シクロデキストリン及び水を含む混合物を調製する工程において、シクロデキストリン及び水の量は、経口摂取可能な成分と混合した後に上記成分とシクロデキストリンとが複合体を形成できるような量であれば特に限定されるものではない。
前記のようにして形成された複合体は、適宜熱風乾燥等の乾燥処理を施して、造粒に適した粉体とすることができる。乾燥の後に粉砕、整粒を行ってもよく、複合体の平均粒径が約0.5μm以上約500μm以下となるようにするとよい。造粒物における複合体の含有量は、0.08質量%以上80質量%以下であることが好ましく、0.4質量%以上40質量%以下であることが更に好ましい。
本発明の複合体は、シクロデキストリンの親油性の内側に、親油性成分や界面活性剤で処理された親水性成分を取り込んで形成される。特に、物質(A)を含有することで、マスキングや品質保持が十分になされた安定な状態で、シクロデキストリンに各種の経口摂取可能な成分を取り込むことができる。なお、物質(A)を含有する複合体については、WO2009/005005A1、WO2010/074163A1、WO2010/074164A1、特開2010−150163等の公報に開示されており、本発明にはこれらに記述された発明が含まれる。また、技術水準である複合体における各種の経口摂取可能な成分の包摂率を高めるための種々の方法を用い得ることも当然である。
[複合体の造粒物の造粒工程及び乾燥工程]
本発明の造粒物は、以上に説明した製造方法により調製されるシクロデキストリンに取り込み可能な、経口摂取可能な成分とシクロデキストリンとを含む複合体を造粒することにより調製される。
造粒物の調製手段は、特に限定されるものではないが、複合体を賦形剤等の造粒用の材料を使用する等して造粒物とすればよい。特に、複合体を流動層造粒により造粒することが好ましい。流動層造粒は、従来公知の流動層造粒装置を用いて通常の方法により行えばよい。また、前述した複合体の製造工程において得られた、乾燥処理を施す前の複合体が含まれる水溶液等を、バインダーに含ませて流動層造粒により造粒物とすることもできる。
なお、造粒物の形成をより効果的なものとするための造粒用の材料や他の材料としては、例えば、デキストリン(特に、高分岐環状デキストリン)、含水アルコール可溶性蛋白質、糖、糖アルコール、水あめ、澱粉、α化澱粉、アミノ酸、結晶セルロース、油脂、各種ガム剤、高甘味度甘味料、香料(香料製剤を含む)及び水等が挙げられる。流動層造粒を行う場合は、これらのうちでバインダー成分となる材料を、上記複合体の造粒物を調製する際に噴霧し、複合体の造粒物を造粒すればよい。
造粒物の乾燥工程においては、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物を、水分含量が3.3質量%以上5.5質量%以下となるように乾燥する。なお、この乾燥工程は、上記の造粒工程と同時に行われてもよく、上記の造粒工程に加えて、更に乾燥工程を行ってもよい。乾燥工程は、50℃以上60℃以下、好ましくは55℃以上60℃以下の温度で、0.1時間以上2時間以下、好ましくは0.1時間以上1時間以下行われるのがよい。造粒や乾燥の後に粉砕、整粒を行ってもよく、造粒物の平均粒径が約100μm以上約2000μm以下となるようにするとよい。
本発明の造粒物は、以上に説明した製造方法により調製されるシクロデキストリンに取り込み可能な、経口摂取可能な成分とシクロデキストリンとを含む複合体を造粒することにより調製される。
造粒物の調製手段は、特に限定されるものではないが、複合体を賦形剤等の造粒用の材料を使用する等して造粒物とすればよい。特に、複合体を流動層造粒により造粒することが好ましい。流動層造粒は、従来公知の流動層造粒装置を用いて通常の方法により行えばよい。また、前述した複合体の製造工程において得られた、乾燥処理を施す前の複合体が含まれる水溶液等を、バインダーに含ませて流動層造粒により造粒物とすることもできる。
なお、造粒物の形成をより効果的なものとするための造粒用の材料や他の材料としては、例えば、デキストリン(特に、高分岐環状デキストリン)、含水アルコール可溶性蛋白質、糖、糖アルコール、水あめ、澱粉、α化澱粉、アミノ酸、結晶セルロース、油脂、各種ガム剤、高甘味度甘味料、香料(香料製剤を含む)及び水等が挙げられる。流動層造粒を行う場合は、これらのうちでバインダー成分となる材料を、上記複合体の造粒物を調製する際に噴霧し、複合体の造粒物を造粒すればよい。
造粒物の乾燥工程においては、経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物を、水分含量が3.3質量%以上5.5質量%以下となるように乾燥する。なお、この乾燥工程は、上記の造粒工程と同時に行われてもよく、上記の造粒工程に加えて、更に乾燥工程を行ってもよい。乾燥工程は、50℃以上60℃以下、好ましくは55℃以上60℃以下の温度で、0.1時間以上2時間以下、好ましくは0.1時間以上1時間以下行われるのがよい。造粒や乾燥の後に粉砕、整粒を行ってもよく、造粒物の平均粒径が約100μm以上約2000μm以下となるようにするとよい。
[水分含量]
本発明の造粒物は、3.3質量%以上5.5質量%以下の水分含量を有する。前述のとおり、通常カルニチンやアミノ酸等の原料を含む市販の造粒物の製剤は、水分含量がいずれも2.5質量%を下回るものである。しかしながら、シクロデキストリンに取り込まれる成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物の水分含量を2.5質量%未満に調整した場合は、特に長期間の保存の間等にシクロデキストリンを含む複合体の構造に緩みが生じ、シクロデキストリンに取り込まれた成分の刺激のある味や香りを効果的に低減したり、シクロデキストリンに取り込まれた成分の品質保持をすることができなくなる場合がある。これに対して、本発明の造粒物において、水分含量を3.3質量%以上とすることにより、各種成分の刺激のある味や香りを効果的且つ継続的に低減し、品質保持ができることが見出された。また、造粒物の水分含量が5.5質量%を上回る場合、造粒物の保存性が低下するため好ましくない。造粒物中の水分含量は、3.5質量%以上5.0質量%以下であることが好ましい。造粒物中の水分含量は、後述する造粒物の製造方法において、造粒物を調製する際の乾燥時間や乾燥温度を調整することにより、調整すればよい。造粒物の水分含量は常圧105℃加熱16時間乾燥法によって求められる。
本発明の造粒物は、所定の範囲の含量で水分を含むことが必要であるため、水分不透過性の容器に密封包装されていることが好ましい。造粒物が水分不透過性の容器に密封包装されていることにより、造粒物を保管及び流通する過程において、造粒物中の所定の範囲の水分含量が変化せず保持され、造粒物における、経口摂取可能な各種成分に由来する刺激のある味や香りの低減効果と、各種成分の品質保持効果を維持することができる。
造粒物を密封包装するための水分不透過性の容器としては、アルミ、アルミ蒸着等の材料で作られた包装容器を挙げることができる。
本発明の造粒物は、3.3質量%以上5.5質量%以下の水分含量を有する。前述のとおり、通常カルニチンやアミノ酸等の原料を含む市販の造粒物の製剤は、水分含量がいずれも2.5質量%を下回るものである。しかしながら、シクロデキストリンに取り込まれる成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物の水分含量を2.5質量%未満に調整した場合は、特に長期間の保存の間等にシクロデキストリンを含む複合体の構造に緩みが生じ、シクロデキストリンに取り込まれた成分の刺激のある味や香りを効果的に低減したり、シクロデキストリンに取り込まれた成分の品質保持をすることができなくなる場合がある。これに対して、本発明の造粒物において、水分含量を3.3質量%以上とすることにより、各種成分の刺激のある味や香りを効果的且つ継続的に低減し、品質保持ができることが見出された。また、造粒物の水分含量が5.5質量%を上回る場合、造粒物の保存性が低下するため好ましくない。造粒物中の水分含量は、3.5質量%以上5.0質量%以下であることが好ましい。造粒物中の水分含量は、後述する造粒物の製造方法において、造粒物を調製する際の乾燥時間や乾燥温度を調整することにより、調整すればよい。造粒物の水分含量は常圧105℃加熱16時間乾燥法によって求められる。
本発明の造粒物は、所定の範囲の含量で水分を含むことが必要であるため、水分不透過性の容器に密封包装されていることが好ましい。造粒物が水分不透過性の容器に密封包装されていることにより、造粒物を保管及び流通する過程において、造粒物中の所定の範囲の水分含量が変化せず保持され、造粒物における、経口摂取可能な各種成分に由来する刺激のある味や香りの低減効果と、各種成分の品質保持効果を維持することができる。
造粒物を密封包装するための水分不透過性の容器としては、アルミ、アルミ蒸着等の材料で作られた包装容器を挙げることができる。
以下、本発明に付いて、実施例を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例1>
[造粒物の製造]
(複合体の製造)
カプシカムオレオレジン0.024質量部を植物ステロールエステル(製品名サンステロールNo.3、三栄源FFI社製)0.303質量部に添加し、これを攪拌しながら60℃に加温溶解してカプサイシン類を溶解させた植物ステロールエステルを調製した。別途、γ−シクロデキストリン8.15質量部と60℃の水4.075質量部とを混合して混合物(ペースト)を調製した。前記混合ペーストにカプサイシン類を溶解させた植物ステロールエステルを加え、60℃に加温しつつ、乳鉢を用いて10分間混練して複合体を製造した。この複合体を水分含量が5質量%以下になるまで熱風乾燥し、粒径が約10μm以上500μm以下となるように粉砕した。
(造粒・乾燥工程)
上記のシクロデキストリン複合体の粉砕物25質量部、及びデキストリン60質量部を混合して流動層造粒機に投入し、これを作動させた状態で60℃にまで昇温させた。この状態で流動層造粒機内に、バインダー成分である高分岐環状デキストリン5質量部及び水10質量部を混合した混合液を噴霧して、シクロデキストリン複合体の造粒物を製造した。
さらに、このシクロデキストリン複合体の造粒物を流動層造粒機内にて60℃で保持し、造粒物の水分含量が約5.0質量%になるまで乾燥し、造粒物を水分不透過性の樹脂フィルム製の小袋に密封包装した。
[造粒物の製造]
(複合体の製造)
カプシカムオレオレジン0.024質量部を植物ステロールエステル(製品名サンステロールNo.3、三栄源FFI社製)0.303質量部に添加し、これを攪拌しながら60℃に加温溶解してカプサイシン類を溶解させた植物ステロールエステルを調製した。別途、γ−シクロデキストリン8.15質量部と60℃の水4.075質量部とを混合して混合物(ペースト)を調製した。前記混合ペーストにカプサイシン類を溶解させた植物ステロールエステルを加え、60℃に加温しつつ、乳鉢を用いて10分間混練して複合体を製造した。この複合体を水分含量が5質量%以下になるまで熱風乾燥し、粒径が約10μm以上500μm以下となるように粉砕した。
(造粒・乾燥工程)
上記のシクロデキストリン複合体の粉砕物25質量部、及びデキストリン60質量部を混合して流動層造粒機に投入し、これを作動させた状態で60℃にまで昇温させた。この状態で流動層造粒機内に、バインダー成分である高分岐環状デキストリン5質量部及び水10質量部を混合した混合液を噴霧して、シクロデキストリン複合体の造粒物を製造した。
さらに、このシクロデキストリン複合体の造粒物を流動層造粒機内にて60℃で保持し、造粒物の水分含量が約5.0質量%になるまで乾燥し、造粒物を水分不透過性の樹脂フィルム製の小袋に密封包装した。
[性能評価]
複合体の造粒物を40℃で110日間保存後に、小袋を開封して造粒物を食したところ、カプシカムオレオレジンの刺激味はほとんど感がられず、食しやすいものであった。このような性能は製造直後の造粒物の性能と同等であり、シクロデキストリン複合体の不快味が効果的且つ継続的に抑制された。また、カプシカムオレオレジンの分解も抑制された。
複合体の造粒物を40℃で110日間保存後に、小袋を開封して造粒物を食したところ、カプシカムオレオレジンの刺激味はほとんど感がられず、食しやすいものであった。このような性能は製造直後の造粒物の性能と同等であり、シクロデキストリン複合体の不快味が効果的且つ継続的に抑制された。また、カプシカムオレオレジンの分解も抑制された。
<比較例1>
造粒・乾燥工程において、造粒物を水分含量が約2.11質量%になるまで乾燥し、樹脂フィルム製の小袋に密封包装した点以外は実施例1と同様にして複合体の造粒物を製造した。
[性能評価]
実施例1と同様の条件で保存後、造粒物を食したところ、カプシカムオレオレジンの刺激味が感じられて食し辛いものであった。製造直後の造粒物では、カプシカムオレオレジンの刺激味はほとんど感じられず、保存の間にシクロデキストリン複合体の不快味抑制能が損なわれたことが分かった。
造粒・乾燥工程において、造粒物を水分含量が約2.11質量%になるまで乾燥し、樹脂フィルム製の小袋に密封包装した点以外は実施例1と同様にして複合体の造粒物を製造した。
[性能評価]
実施例1と同様の条件で保存後、造粒物を食したところ、カプシカムオレオレジンの刺激味が感じられて食し辛いものであった。製造直後の造粒物では、カプシカムオレオレジンの刺激味はほとんど感じられず、保存の間にシクロデキストリン複合体の不快味抑制能が損なわれたことが分かった。
<比較例2>
造粒・乾燥工程において、造粒物を水分含量が約6質量%になるまで乾燥し、樹脂フィルム製の小袋に密封包装した以外は実施例1と同様にして複合体の造粒物を製造した。
[性能評価]
実施例1と同様の条件で保存後、造粒物を小袋から取り出したところ、造粒物の固結、褐変が確認された。製造直後の造粒物では、カプシカムオレオレジンの刺激味はほとんど感じられず、造粒物はサラサラとした顆粒状の流動性を有していたが、保存の間にシクロデキストリン複合体の顆粒としての流動性と品質が損なわれていた。
造粒・乾燥工程において、造粒物を水分含量が約6質量%になるまで乾燥し、樹脂フィルム製の小袋に密封包装した以外は実施例1と同様にして複合体の造粒物を製造した。
[性能評価]
実施例1と同様の条件で保存後、造粒物を小袋から取り出したところ、造粒物の固結、褐変が確認された。製造直後の造粒物では、カプシカムオレオレジンの刺激味はほとんど感じられず、造粒物はサラサラとした顆粒状の流動性を有していたが、保存の間にシクロデキストリン複合体の顆粒としての流動性と品質が損なわれていた。
Claims (7)
- 3.3質量%以上5.5質量%以下の水分含量を有する、
経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物。 - 経口摂取可能な成分が親油性成分、又は界面活性剤で処理された親水性成分である請求項1に記載の複合体の造粒物。
- 前記経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体を流動層造粒する工程を有する方法により調製される請求項1又は2に記載の造粒物。
- 前記経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体が、更に植物ステロールエステル、植物ステロール、γ−オリザノール、イソフラボン、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる物質(A)を含む請求項1から3のいずれかに記載の造粒物。
- 水分不透過性の容器に密封包装された請求項1から4のいずれかに記載の造粒物。
- 請求項1から5のいずれかに記載の造粒物の製造方法であって、
前記経口摂取可能な成分及びシクロデキストリンを含む複合体の造粒物を、水分含量が3.3質量%以上5.5質量%以下となるように乾燥する乾燥工程を有する造粒物の製造方法。 - 前記乾燥工程を50℃以上60℃以下の温度で行う請求項6に記載の造粒物の製造方法。
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日本家政学会誌, 1990, VOL.41, NO.4, P.369-373, JPN6017020302, ISSN: 0003694682 * |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019189527A (ja) * | 2018-04-18 | 2019-10-31 | 国立大学法人千葉大学 | ナノ粒子複合体及びその製造方法 |
JP7075585B2 (ja) | 2018-04-18 | 2022-05-26 | 国立大学法人千葉大学 | ナノ粒子複合体及びその製造方法 |
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