JP2015054577A - 浮体構造物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】海水流入口10から流入する海水を流通させる上流側流路70と、上流側流路70から流入する海水を流通させて海水流出口20へ導く下流側流路80と、上流側流路70と下流側流路80とを連結する連結流路90と、連結流路90に設けられ、海水を用いてプラント設備の熱源を冷却する熱交換器30とを備え、熱交換器30は、上流側流路70から連結流路90に海水が流入する流入位置よりも上方であって連結流路90から下流側流路80に海水が流出する流出位置よりも下方に配置されている浮体構造物100を提供する。
【選択図】図2
Description
本発明に係る浮体構造物は、プラント設備を搭載可能な浮体構造物であって、前記浮体構造物の外周面かつ喫水線の下方に設けられた海水流入口と、前記浮体構造物の外周面かつ前記喫水線の下方に設けられた海水流出口と、前記海水流入口から流入する海水を流通させる上流側流路と、前記上流側流路から流入する海水を流通させて前記海水流出口へ導く下流側流路と、前記上流側流路と前記下流側流路とを連結する連結流路と、前記連結流路に設けられ、海水を用いて前記プラント設備の熱源を冷却するための熱交換器とを備え、前記熱交換器は、前記上流側流路から前記連結流路に海水が流入する流入位置よりも上方であって前記連結流路から前記下流側流路に海水が流出する流出位置よりも下方に配置されていることを特徴とする。
このようにすることで、自然対流の発生に伴って生じる上流側流路から下流側流路に向けた海水の移動をより円滑に行わせることができる。
このようにすることで、海水流入口と海水流出口が十分に離れた位置とすることができる。従って、海水流出口から流出した海水が再び海水流入口から流入し、熱交換器の冷却効率を低めてしまう不具合を防止することができる。
このようにすることで、海水流入口と海水流出口とを対向する側面に設ける場合に比べ、上流側流路及び下流側流路の流路長を短くすることが可能となる。上流側流路及び下流側流路の流路長を短くすることにより、上流側流路から下流側流路に向けた海水の移動をより円滑に行わせることができる。
このようにすることで、浮体構造物の外周面のうち最も低い位置である下面から上流側流路に向けて鉛直方向に海水が流入する。従って、自然対流の発生に伴って生じる上流側流路から下流側流路に向けた海水の移動をより円滑に行わせることができる。
このようにすることで、プラント設備の熱源を冷却する冷却水と海水との熱交換が行われ、海水を用いたプラント設備の熱源の冷却を適切に行うことができる。
このようにすることで、海水を用いて液化ガスを加熱してガス化することが可能な浮体構造物を提供することができる。
また、本発明によれば、海面より上方に設置されるプラント設備に海水を汲み上げるための付帯設備の設置を必須とすることなく、海水を用いてプラント設備の冷熱源を加熱することが可能な浮体構造物を提供することができる。
以下、本発明の第1実施形態の浮体構造物について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の浮体構造物100を示す斜視図である。図2は、本実施形態の浮体構造物100及び冷却水系統101を示す概略構成図である。
このような構造となっているため、連結流路90での下方から上方への海水の移動(自然対流)が発生すると、海水流入口10から連結流路90への海水の移動、連結流路90から海水流出口20への海水の移動がそれぞれ円滑に行われる。
このようにすることで、海面Sより上方に設置されるプラント設備に海水を汲み上げるための付帯設備の設置を必須とすることなく、海水を用いてプラント設備Pの熱源を冷却することが可能な浮体構造物100を提供することができる。
以下、本発明の第2実施形態の浮体構造物について、図3を参照しつつ説明する。
第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下で説明する点を除き、第1実施形態と同様である。第1実施形態と同一の符号が付されたものについては第2実施形態における説明を省略する。
第1実施形態の浮体構造物100と第2実施形態の浮体構造物200とは、海水流入口から海水流出口に至る流路の位置及び形状が異なっている。
以下、本発明の第3実施形態の浮体構造物について、図4を参照しつつ説明する。
第3実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下で説明する点を除き、第1実施形態と同様である。第1実施形態と同一の符号が付されたものについては第3実施形態における説明を省略する。
第1実施形態の浮体構造物100と第3実施形態の浮体構造物300とは、海水流入口から海水流出口に至る流路の位置及び形状が異なっている。
以下、本発明の第4実施形態の浮体構造物について、図5を用いて説明する。図5は、第4実施形態の浮体構造物及び中間熱媒体系統を示す概略構成図である。
第1実施形態の浮体構造物100が備える熱交換器30は、プラント設備Pの冷却水系統101を循環する冷却水と海水との熱交換を行うものであった。それに対して本実施形態の浮体構造物400が備える熱交換器430は、液化ガスと海水との熱交換を行うものである。
20,21,22,23 海水流出口
30,430 熱交換器
40 循環ポンプ
51 上流側ヘッダ
52 下流側ヘッダ
61,62,63 冷却器
70,71,72,73 上流側流路
80,81,82,83 下流側流路
90,91,92,93 連結流路
100,200,300,400 浮体構造物
101 冷却系統
102 冷却水配管
103 冷却水配管
401 中間熱媒体系統
461,462,463 加熱器
D 喫水線
L1 浮体構造物の長さ
L2 浮体構造物の幅
L3 浮体構造物の高さ(浮体構造物の鉛直方向の長さ)
P プラント設備
S 海面
Claims (8)
- プラント設備を搭載可能な浮体構造物であって、
前記浮体構造物の外周面かつ喫水線の下方に設けられた海水流入口と、
前記浮体構造物の外周面かつ前記喫水線の下方に設けられた海水流出口と、
前記海水流入口から流入する海水を流通させる上流側流路と、
前記上流側流路から流入する海水を流通させて前記海水流出口へ導く下流側流路と、
前記上流側流路と前記下流側流路とを連結する連結流路と、
前記連結流路に設けられ、海水を用いて前記プラント設備の熱源を冷却するための熱交換器とを備え、
前記熱交換器は、前記上流側流路から前記連結流路に海水が流入する流入位置よりも上方であって前記連結流路から前記下流側流路に海水が流出する流出位置よりも下方に配置されていることを特徴とする浮体構造物。 - 前記海水流入口は、前記海水流出口より低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の浮体構造物。
- 前記浮体構造物は、鉛直方向の長さが他の方向の長さよりも短い直方体形状であり、
前記海水流入口と前記海水流出口とが、それぞれ隣接せずに対向する側面に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浮体構造物。 - 前記浮体構造物は、鉛直方向の長さが他の方向の長さよりも短い直方体形状であり、
前記海水流入口と前記海水流出口とが、同一の側面に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浮体構造物。 - 前記浮体構造物は、鉛直方向の長さが他の方向の長さよりも短い直方体形状であり、
前記海水流入口が前記浮体構造物の下面に設けられ、
前記海水流出口が前記浮体構造物のいずれか1つの側面に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浮体構造物。 - 前記熱交換器は、前記プラント設備の熱源を冷却する冷却水を循環させる冷却水系統の配管を含み、該冷却水系統を循環する冷却水と海水との熱交換を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の浮体構造物。
- プラント設備を搭載可能な浮体構造物であって、
前記浮体構造物の外周面かつ喫水線の下方に設けられた海水流入口と、
前記浮体構造物の外周面かつ前記喫水線の下方に設けられた海水流出口と、
前記海水流入口から流入する海水を流通させる上流側流路と、
前記上流側流路から流入する海水を流通させて前記海水流出口へ導く下流側流路と、
前記上流側流路と前記下流側流路とを連結する連結流路と、
前記連結流路に設けられ、海水を用いて前記プラント設備の冷熱源を加熱するための熱交換器とを備え、
前記熱交換器は、前記上流側流路から前記連結流路に海水が流入する流入位置よりも下方であって前記連結流路から前記下流側流路に海水が流出する流出位置よりも上方に配置されていることを特徴とする浮体構造物。 - 液化ガスの再ガス化プラント設備を搭載可能であり、
前記熱交換器は、海水を用いて液化ガスを加熱してガス化することを特徴とする請求項7に記載の浮体構造物。
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