JP2015054387A - ロボットアームおよびロボット - Google Patents

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大輔 桐原
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Abstract

【課題】互いに連結された2本の腕部のうちの一方の腕部が他方の腕部に対して回動した際、その回動範囲をできる限り広く確保することができるロボットアームおよび当該ロボットアームを備えたロボットを提供すること。
【解決手段】ロボットアーム3は、腕部33と腕部35を含む複数の腕部が互いに回動可能に連接され、各腕部はリンク341、342と、リンク同士とを回動させるアクチュエータ部とを備える。腕部35は、中心軸方向のリンク341、342との間の外周面に、胴周りの長さが小さくなる第2小胴部50が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ロボットアームおよびロボットに関する。
従来から、複数の腕部を連結してなるロボットアーム及び当該ロボットアームを備えたロボットが知られている(例えば、特許文献1参照)。このロボットアームでは、腕部同士の連結部分が関節となっており、当該関節により、屈曲するまたはねじれることができる。また、各腕部は、それぞれ、外形が柱状(例えば円柱状)をなし、その中心軸方向に沿って外径がほぼ一定となっている。
特開2010−284777号公報
しかしながら、外径がほぼ一定となった腕部同士では、これらの間の関節により屈曲した際、外形が一定である分、一方の腕部の外周部と他方の腕部の外周部とが屈曲開始後比較的早く干渉する(衝突する)こととなる。そのため、可動範囲(回動範囲)が比較的狭くなってしまうという問題があった。
本発明の目的は、互いに連結された2本の腕部のうちの一方の腕部が他方の腕部に対して回動した際、その回動範囲をできる限り広く確保することができるロボットアームおよび当該ロボットアームを備えたロボットを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明に係わる適用例により達成される。
(適用例1)
本発明に係わるロボットアームは、第1腕部と第2腕部を含む複数の腕部が互いに回動可能に連接され、前記腕部は第1リンクと、第2リンクと、前記第1リンクと前記第2リンクとを回動させるアクチュエータ部と、を備え、前記第1腕部は、中心軸方向の前記第1リンクと前記第2リンクとの間の外周面に、胴周りの長さが小さくなる小胴部が設けられたことを特徴とする。
これにより、互いに連結された2本の腕部のうちの一方の腕部が他方の腕部に対して回動した際、一方の腕部の小胴部に他方の腕部の外周部の一部が入り込むまで回動することができる。よって、一方のアームの回動範囲をできる限り広く確保することができる。小胴部を有する胴形状とは鼓または砂時計で例示される。
(適用例2)
本発明に係わるロボットアームでは、前記第2腕部が回動して、前記第2腕部の一部が前記第1腕部に接近する軌道の延長上に、前記小胴部が位置することが好ましい。
これにより、互いに連結された2本の腕部のうちの一方の腕部が他方の腕部に対して回動した際、一方の腕部の小胴部に他方の腕部の外周部の一部が入り込むまで回動することができる。よって、一方のアームの回動範囲をできる限り広く確保することができる。
(適用例3)
本発明に係わるロボットアームでは、前記小胴部では、前記胴周りの長さが漸変していることが好ましい。
これにより、第2腕部の一部が第1腕部に近づく方向へ第2腕部が回動した際、第2腕部は回動範囲をできる限り広く確保しつつ、胴周りの長さが漸変しているので滑らかに回動することができる。
(適用例4)
本発明に係わるロボットアームでは、前記第1腕部は、前記小胴部において、前記第2腕部と隣り合う側の曲率が前記腕部と逆の側の曲率よりも大きいことが好ましい。
これにより、第2腕部の回動範囲をできる限り広く確保するのに寄与する。
(適用例5)
本発明に係わるロボットアームでは、前記小胴部を備えた第1腕部に連結された第2腕部は、前記第1腕部と隣り合う端の外周面の外径を小さくした小径端部を有することが好ましい。
これにより、一方のアーム本体の回動範囲をできる限り広く確保するのに寄与する。
(適用例6)
本発明に係わるロボットアームでは、前記小径端部は、前記第1腕部からの距離に応じて外径が小さくなることが好ましい。
これにより、一方のアーム本体の回動範囲をできる限り広く確保するのに寄与する。前記小径端部の外径は、前記第1腕部に近づく程小さくなる。
(適用例7)
本発明に係わるロボットは、本発明のロボットアームを備えることを特徴とする。
これにより、互いに連結された2本の腕部のうちの一方の腕部が他方の腕部に対して回動した際、一方の腕部の小胴部に他方の腕部の外周部の一部が入り込むまで回動することができる。よって、一方の腕部の回動範囲をできる限り広く確保することができる。
本発明に係るロボットアームを備えたロボットの第1実施形態を示す概略正面図である。 図1中の矢印A方向から見た部分断面図である。 ロボットアームの回動状態を示す図((a)は図1に示すロボットアームの回動状態を示し、(b)は従来のロボットアームの回動状態を示す)である。 図1に示すロボットアームの腕部の断面模式図である。 図1に示すロボットアームのねじり状態を示す斜視図((a)はねじり前の状態を示し、(b)はねじり後の状態を示す)である。 図1に示すロボットアームのねじり状態を示す概略側面図および基端側から見た概略図((a)はねじり前の状態を示し、(b)は、ねじり途中の状態を示し、(c)はねじり後の状態を示す)である。 本発明に係るロボットアームを備えたロボットの第2実施形態を示す概略正面図である。
以下、本発明のロボットアームおよびロボットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係るロボットアームを備えたロボットの第1実施形態を示す概略正面図、図2は、図1中の矢印A方向から見た部分断面図、図3は、ロボットアームの回動状態を示す図((a)は図1に示すロボットアームの回動状態を示し、(b)は従来のロボットアームの回動状態を示す)、図4は、図1に示すロボットアームの腕部の断面模式図、図5は、図1に示すロボットアームのねじり状態を示す斜視図((a)はねじり前の状態を示し、(b)はねじり後の状態を示す)、図6は、図1に示すロボットアームのねじり状態を示す概略側面図および基端側から見た概略図((a)はねじり前の状態を示し、(b)は、ねじり途中の状態を示し、(c)はねじり後の状態を示す)である。なお、以下では、説明の都合上、図1中(図7についても同様)の上側を「上(または上方)」、下側を「下(または下方)」と言う。また、図1〜図6中(図7についても同様)の基台側を「基端」、その反対側(エンドエフェクター側)を「先端」と言う。
図1に示すように、ロボット1は、エンドエフェクターが着脱可能に装着される1本のロボットアーム3と、ロボットアーム3を支持する基台2とを備えている。このロボット1は、電力を供給する電源(図示せず)と電気的に接続されている。
基台2は、例えば床200に固定用のボルトを介して固定可能であり、キャスタ付きで可搬可能な場合もあり、箱状をなす筐体21を有している。この筐体には、例えば、モータードライバー(図示せず)等の各種電気機器が収納されている。
ロボットアーム3は、基端側から順に配置された4本の腕部31、33、35、37と、これら腕部同士を連結する関節として機能する腕部32、34、36とを備えたロボットアームである。ロボットアームでは、腕部31を「第1腕部」、腕部32を「第2腕部」、腕部33を「第3腕部」、腕部34を「第4腕部」、腕部35を「第5腕部」、腕部36を「第6腕部」、腕部37を「第7腕部」と例示する。
腕部31は、その中心軸O回りに回動することができる(ねじり状態)。
腕部31と腕部33とを連結する腕部32は、中心軸Oに対して交差する(直交する)かまたはねじれの位置にある中心軸(回動軸)O回りに、腕部33を腕部31に対して回動可能に支持する。
腕部33は、その中心軸O回りに回転することができる(ねじり状態)。
腕部33と腕部35とを連結する腕部34は、中心軸Oに対して交差する(直交する)かまたはねじれの位置にある中心軸(回動軸)O回りに、腕部35を腕部33に対して回動可能に支持する。
腕部35は、その中心軸O回りに回転することができる(ねじり状態)。
腕部35と腕部37とを連結する腕部36は、中心軸Oに対して交差する(直交する)かまたはねじれの位置にある中心軸(回動軸)O回りに、腕部37を腕部35に対して回動可能に支持する。
腕部37は、その中心軸O回りに回転することができる(ねじり状態)。
この腕部37は、例示したロボットアーム3の中で最も先端側に位置するものであり、エンドエフェクター10を着脱可能に装着することができる。そして、この装着状態のエンドエフェクター10で作業等をしつつ、腕部31、32、33、34、35、36、37をそれぞれ独立して作動させる(回動させる)ことができる。これにより、前記エンドエフェクター10は作業することができる。
腕部31、33、35、37は、それぞれ、配置箇所が異なること以外は、ほぼ同じ構成であるため、以下、腕部35について代表的に説明する。また、腕部32、34、36も、それぞれ、配置箇所が異なること以外は、ほぼ同じ構成であるため、以下、腕部34について代表的に説明する。
図4に示すように、腕部35は、モーターフレーム4と筒状カバー5とで構成された線条体の収納空間11を有している。モーターフレーム4の内側には、モーター6が収納されている。ロボットアーム3の外面に設けられた筒状カバー5の内側、すなわち、モーターフレーム4と筒状カバー5との間には、線条体7a、7bが配設されている。なお、線条体7a、7bとしては、電力線、信号線の電線、ケーブル類、または気体、液体を導く配管、チューブ類等を例示する。
なお、モーターフレーム4と筒状カバー5の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の各種金属材料、その他、各種樹脂材料を用いることができる。
図2、図3に示すように、腕部34は、リンク341がリンク342に挿入されている。これにより、腕部35は、リンク341回りに円滑に回動することができる(図3(a)参照)。
図4に示すように、モーターフレーム4内に収納されているモーター6は、例えばサーボモーターである。
モーター6が作動した際、当該モーター6で発せられた熱がモーターフレーム4に伝達されることとなり、モーターフレーム4が排熱のための熱伝導体としても機能して、モーター6が蓄熱するのを低減することに寄与する。
また、腕部35内には、モーター6とともにアクチュエータ部を構成するエンコーダー12、減速機13、ブレーキ15が収納されている。
エンコーダー12により、モーター6の回転角度を検出することができる。この検出結果に基づいて、ロボットアーム3の姿勢を制御することができる。
減速機13は、互いに噛み合った複数の歯車を有し、モーター6からの回転を減速してトルク出力を出力する装置である。この出力として、減速比に比例したトルクを得ることができる。この減速機から第2リンクへ駆動力が伝達されて、第2リンクは第1リンクに対して回動する。
ブレーキ15は、エンコーダー12とモーター6との間に配置されている。このブレーキ15により、回転が停止しているモーター6に対して、その停止状態を確実に維持することができる。これにより、ロボットアーム3の姿勢が不本意に変化してしまうのを防止することができる。
前述したように、腕部35は、モーターフレーム4と筒状カバー5とで構成された線条体の収納空間11を有している。
モーターフレーム4は、モーター6の回転子の周回を筒状で囲み、回転子を回転する磁力等を供するステーター等の構造物を備えたものである。ここで、回転子とは、シャフトと、このシャフトに固定されて磁力等を供するローターとを備えたものである。なお、本実施形態では、ロボットアーム3は、モーターフレームが設置されたものとしたが、モーターフレームに代えてモーターカバーが設置されたものでもよい。
図4に示すように、このモーターフレーム4は、後述する厚みが厚くなる部分422が含まれている。このモーターフレーム4の外径が厚みが厚くなる部分422の厚みに応じて大きくなっている。
また、筒状カバー5には、エンコーダー12と減速機13との間の、腕部35の長手方向における肉厚が厚くなる位置に、胴周りの長さを漸小するように小さくした第2小胴部50を有している。この第2小胴部50の内側に相似形の小胴となるようにモーターフレーム4と減速機カラー41が配置している。便宜上、筒状カバー5での小胴部を第2小胴部50とし、モーターフレーム4と減速機カラー41によって形成される小胴部を第1小胴部40とする。
第1小胴部40は、その外表面が連続的に変化しており、全体として湾曲してくびれて、胴周りの長さを小さくした形状となっている。これと同様に、第2小胴部50でも、その表面が連続的に変化しており、全体として湾曲して狭窄した形状となっている。なお、小胴とは鼓のような形状であるが、断面は円形以外の楕円、多角形であっても括れさえあればよい。
そして、図3(a)に示すように、ロボットアーム3が最大に伸長した状態、すなわち、腕部35の中心軸Oと腕部33の中心軸Oとが平行となった状態から、腕部35が腕部34を中心として回動して、腕部33に接近することができる。そして、この接近する方向の延長上に第2小胴部50が位置している。これにより、腕部35が腕部33に最も接近した状態で、筒状カバー5の第2小胴部50に腕部33の小径端部331が入り込む。以下、このときの角度を「最大回動角度α」と言う。
なお、腕部33の小径端部331は、その外径が先端側に向かって徐々に縮径した、すなわち、漸減したテーパ状となっている。
一方、図3(b)に示すように、従来のロボットアームでは、筒状カバー5、テーパ状をなす小径端部331を備えていない。このため、このロボットアームが最大に伸長した状態から最大に屈曲した状態となっても、最大回動角度αに至る以前にアーム本体同士が干渉して(衝突して)しまい、最大回動角度βは、最大回動角度αよりも著しく小さくなる。
このようにロボットアーム3では、腕部35が腕部33に対して回動した際、腕部35の筒状カバー5に腕部33の小径端部331が入り込むまで回動することができる。これにより、最大回動角度αをできる限り大きく、すなわち、腕部35の回動範囲をできる限り広く確保することができる。
また、テーパ状をなす小径端部331は、腕部35の回動範囲をできる限り広く確保するのに寄与している。
図4に示すように、第1小胴部40は、モーターフレーム4と、減速機カラー41とから形成されている。
モーターフレーム4は、その外周部に凹没して形成された段差部421を有している。この段差部421には、減速機13に固定された減速機カラー41の基端部411が挿入されている。これにより、モーターフレーム4と、減速機カラー41との境界部43では、外側に臨む急峻な凹凸が防止または抑制された状態となり、よって、線条体7a、7bが当該凹凸で損傷を受けるのを防止することができる。
筒状カバー5は、腕部35の中心軸O方向の途中で2部材に分断されており、先端側の管状をなす第1部材51と、基端側の管状をなす第2部材52とで構成されている。筒状カバー5の第2小胴部50も、第1部材51と第2部材52とをまたぐように形成されている。
第1部材51は、その基端内周部に欠損して形成された、第2部材52の厚さ分の段差部511を有している。この段差部511に第2部材52の先端部521が挿入されて、すなわち、重ねられている。これにより、第1部材51と第2部材52との境界部53では、内側に臨む急峻な凹凸が防止または抑制された状態となり、よって、線条体7a、7bが当該凹凸で損傷を受けるのを防止することができる。
図4に示すように、減速機カラー41と第1部材51とは、その先端部同士が連結、固定されている。モーターフレーム4と第2部材52とは、その基端部同士が連結、固定されている。そして、減速機カラー41と第1部材51とが連結したものと、モーターフレーム4と第2部材52が連結したものとは、モーター6の作動により、相対的に中心軸O回りに回動することができる。この回動により、腕部35は、中心軸O回りのねじり状態となる。
なお、減速機カラー41は、回転軸に設けられたつば状物品、または回転軸の軸中心に向けて末広がりとなる断面等脚台形状物品である。
前述したように、第1小胴部40がモーターフレーム4と減速機カラー41とで形成されている。筒状カバー5では、第2小胴部50が第1部材51と第2部材52とをまたぐように形成されている。
そして、図4に示すように、第1小胴部40での曲率は、減速機カラー41側(一端側)の曲率(=1/曲率半径R41)と、モーターフレーム4側(他端側)の曲率(=1/曲率半径R42)とで異なっており、減速機カラー41側の曲率の方がモーターフレーム4側の曲率よりも大きい。
また、第2小胴部50での曲率は、第1部材51側(一端側)の曲率(=1/曲率半径R51)と、第2部材52側(他端側)の曲率(=1/曲率半径R52)とで異なっており、第1部材51側の曲率の方が第2部材52側の曲率よりも大きい。
例えば図3(a)に示すように、ロボットアーム3が最大に屈曲した状態では、筒状カバー5の第2小胴部50の第1部材51側の部分が腕部33の小径端部331の角部(終端)332に臨むこととなるため、当該角部332が筒状カバー5の第2小胴部50により深く入り込めるよう、第1部材51側の曲率が大きいのが好ましい。これにより、腕部35の回動範囲をできる限り広く確保することができる。
また、図4に示すように、このような曲率の大小関係により、第1小胴部40と第2小胴部50との間で形成された線条体の収納空間11の間隙距離hは、中心軸Oに沿ってほぼ一定となる。この間隙距離hは、線条体7a、7bの太さよりも大きく確保されている。これにより、第1小胴部40を含む面と第2小胴部50を含む面との間に収納されて、挿通している線条体7a、7bが、これら小胴部から過剰な押圧力を受けるのを防止することができる。
なお、線条体7a、7bは、ロボット1の各部に電力を供給する電力線、素子間の信号のやり取りのための信号線、または気体、液体を導く配管、等である。例えば、線条体7a、7bのうちの一方は、腕部37に装着された状態のエンドエフェクター10に電力を供給するためのものであり、他方は、モーター6に電力を供給するためのものである。これにより、エンドエフェクター10が作動可能状態となり、把持物を把持したり、その把持された把持物を解放したりすることができる。また、モーター6が作動可能状態となり、腕部35のねじり動作が行なわれる。
線条体7a、7bは、それぞれ、機能が異なること以外は、同じ構成であるため、以下、線条体7aについて代表的に説明する。なお、図6中では、線条体7aが代表的に描かれている。
図5、図6に示すように、第1小胴部40と第2小胴部50との間では、線条体7aの一部が腕部35の長手軸回り、すなわち、中心軸O回りに巻回されている。このように線条体7aが小胴部に巻き付いているため、当該小胴部での縮径分、線条体7aの全長を短くすることができる。これにより、線条体7a自体のコストを抑えることができる。また、線条体7aを引き回す際に、その引き回し作業を迅速かつ容易に行なうことができる。
また、第1小胴部40と第2小胴部50との間では、線条体7aは、先端側(一端側)が、モーターフレーム4を構成する減速機カラー41にケーブルクランプ30aで固定されており、基端側(他端側)が、モーターフレーム4にケーブルクランプ30bで固定されている(図6参照)。
さらに、線条体7aは、その途中で湾曲して折り返されてU字形をなすように収納されている。
この線条体7aの折り返し部71は、線条体7bの折り返し部71と近接した状態にあるが、互いに干渉(交差)はしていない(図5参照)。
このように配線された線条体7aは、図5、図6に示すように減速機カラー41がモーターフレーム4に対して中心軸O回りに回動しても、折り返し部71での不本意なキンクが防止され、よって、自身の寿命を長く確保することができる。
図4に示すように、腕部35のモーターフレーム4の肉厚の厚さt(平均厚さ)が減速機13から離れる方向、すなわち、基端側に向かって増大する厚みが厚くなる部分422と、厚さtが中心軸O(線条体の収納空間11の中心軸)方向に沿って一定となった厚さ一定部423とが設けられている。厚さ一定部423は、厚みが厚くなる部分422よりも先端側に設けられている。また、ブレーキ15は、厚みが厚くなる部分422より基端側に配置している。
厚みが厚くなる部分422と厚さ一定部423とは、線条体の収納空間11の一部であるため、厚みが厚くなる部分422の比熱c422と、厚さ一定部423の比熱c423とは、同じである。一方、厚みが厚くなる部分422は、厚さ一定部423よりも厚さtが増大しているため、その分、厚みが厚くなる部分422の質量m422は、厚さ一定部423の質量m423よりも大きい。また、熱容量は、比熱と質量との積であるため、厚みが厚くなる部分422の熱容量C422は、c422×m422であり、厚さ一定部423の熱容量C423は、c423×m423である。この場合、熱容量C422は、熱容量C423よりも大きくなる。
また、モーター6が作動し、これに伴ってブレーキ15が作動した際には、モーター6からは熱Qが生じ、ブレーキ15からも熱Qが生じる。一般的に、熱は、媒体(熱媒体)の熱容量の大小に応じて、伝熱の程度が異なる。従って、熱Qと熱Qとは、優先的に、熱容量が大きい方の厚みが厚くなる部分422から基端側に向かって伝達することとなる。そして、基端側に向かって伝達された熱は、その伝達途中で徐々に放熱される。これにより、モーター6やブレーキ15が加熱してしまうのを低減することができる。
厚みが厚くなる部分422では、厚さtが段階的に変化して(増大して)いる。これにより、熱Q、熱Qが、厚みが厚くなる部分422を通って確実に基端側に向かって伝達される。
特に、エンドエフェクター10を装着する腕部の場合、エンドエフェクター10との間に力覚センサー等の熱に弱いセンサー類を設置するので、排熱は先端側よりも基端側に向かって伝達するのが好ましい。
<第2実施形態>
図7は、本発明に係るロボットアームを備えたロボットの第2実施形態を示す概略正面図である。
以下、この図を参照して本発明のロボットアームおよびロボットの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、ロボットアームの本数が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7に示すように、本実施形態では、ロボット1は、複数のロボットアーム3と、ロボットアーム3を支持する基台2としての胴部と、基台2の上部に設置された撮像装置であるカメラ20とを備えている。このような双腕のロボット1は、例えば、プリンター、カメラ等のような精密機器(電子機器)を、カメラ20で視認しつつ、複数のロボットアーム3のエンドエフェクター10で組み立て製造するセル生産方式(需要に対応した変機種変量生産方式)の生産システムで用いられる。
以上、本発明のロボットアームおよびロボットを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ロボットアームおよびロボットを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のロボットアームおよびロボットは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、ロボットが備えるロボットアームの本数は、前記第1実施形態では1本であり、前記第2実施形態では2本であるが、これに限定されず、例えば、3本以上であってもよい。
また、ロボットアームで連結される腕部の本数は、前記各実施形態に限定されない。
また、前記厚みが厚くなる部分は、前記各実施形態では厚さtが段階的に変化しているが、これに限定されず、例えば、厚さtが連続的に変化していてもよい。
1……ロボット 11……線条体の収納空間 12……エンコーダー 13……減速機 15……ブレーキ 2……基台 21……筐体 3……ロボットアーム 31、32、33、34、35、36、37……腕部 331……小径端部 332……角部(終端) 341、342……リンク 4……モーターフレーム 40……第1小胴部 41……減速機カラー 411……基端部 421……段差部 422……厚みが厚くなる部分 423……厚さ一定部 43……境界部 5…筒状カバー 50……第2小胴部 51……第1部材 511……段差部 52……第2部材 521……先端部 53……境界部 6……モーター 631……外周部 7a、7b……線条体 71……折り返し部 10……エンドエフェクター 20……カメラ 30a、30b……ケーブルクランプ 200……床 O、O、O、O、O、O、O……中心軸 Q、Q……熱 R41、R42、R51、R52……曲率半径 h……間隙距離 t……厚さ α、β……最大回動角度

Claims (7)

  1. 複数の腕部が回動可能に連接され、
    前記腕部は第1リンクと、第2リンクと、前記第1リンクと前記第2リンクとを互いに回動させるアクチュエータ部と、を備えたロボットアームであって、
    前記複数の腕部は第1腕部と第2腕部を含み、
    前記第1腕部および前記第2腕部のうちの一方は、前記第1リンクと前記第2リンクとの間の長手方向の外周面に、胴周りの長さを小さくした小胴部が設けられたことを特徴とするロボットアーム。
  2. 前記第2腕部が回動して、前記第2腕部の一部が前記第1腕部に接近する方向の延長上に、前記小胴部が位置する請求項1に記載のロボットアーム。
  3. 前記小胴部では、前記胴周りの長さが漸小して括れている請求項1または2に記載のロボットアーム。
  4. 前記第2腕部は、前記小胴部において、前記第1腕部と隣り合う側の曲率が前記第1腕部と逆の側の曲率よりも大きい請求項3に記載のロボットアーム。
  5. 前記小胴部を備えた第1腕部に連結された第2腕部は、前記第1腕部と隣り合う端の外周面の外径を小さくした小径端部を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のロボットアーム。
  6. 前記小径端部は、前記第1腕部からの距離に応じて外径が小さくなる請求項5に記載のロボットアーム。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のロボットアームを備えることを特徴とするロボット。
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