JP2015053435A - 縦型ウエハボート - Google Patents
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Abstract
【課題】ウエハに接触傷が生じ難く、ウエハのスリップ、転位を抑制できる縦型ウエハボートを提供する。【解決手段】ウエハ挿入前側に位置する第1、第2の支柱3,4に形成されたウエハ支持体は、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜する第1、第2のウエハ載置面3a,4aを有し、前記ウエハ挿入奥側に位置する第3の支柱5に形成されたウエハ支持体は、前記第1、第2のウエハ支持体に形成されたウエハ載置面3a,4aの延長線上に形成され、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜する第3のウエハ載置面5aを有し、前記第1、第2のウエハ載置面3a,4と前記第3のウエハ載置面5aに載置かれたウエハWは、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した状態で載置される。【選択図】図2
Description
この発明は、半導体の製造プロセスにおけるCVD工程、あるいは酸化拡散工程などで使用される熱処理用の縦型ウエハボートに関する。
半導体の製造プロセスにおいては、量産性などの点から、例えばCVD工程や酸化拡散工程などで、同時に多数枚のウエハを熱処理できる縦型ウエハボートが使用されている。従来の縦型ウエハボートとしては、種々の構成のものが提供されている。
例えば、特許文献1には、長尺化したウエハ支持部を有する縦型ウエハボートが提案されている。
この縦型ウエハボートにあっては、支柱からウエハの中心方向に延設された長尺のウエハ支持部を有し、前記ウエハ支持部によりウエハの内周部(中央部)を支持し、各ウエハが水平状態となるように支持されるように構成されている。
この縦型ウエハボートにあっては、支柱からウエハの中心方向に延設された長尺のウエハ支持部を有し、前記ウエハ支持部によりウエハの内周部(中央部)を支持し、各ウエハが水平状態となるように支持されるように構成されている。
また、図6に示すような支柱にウエハ支持体(支持部)を形成し、このウエハ支持部によってウエハの外周部(外縁部)を支持する、縦型ウエハボートが知られている。
図6中、符号20で示す縦型ウエハボートは、円板形状の基台21と、この基台21上にウエハの搬入または搬出用の開口部26が形成されるように立設された3本の支柱23a,23b,23cと、これら各支柱に対して上下方向にほぼ等間隔となるように、且つそれぞれの先端部が各支柱に囲まれた中央領域に向くようにして、溝部を施すことにより形成された複数のウエハ支持体24a,24b,24cと、前記各支柱23a,23b,23cの安定と支柱間の間隔保持のために各支柱の上端部に設けられた円板形状の上部固定部材25とから構成されている。
図6中、符号20で示す縦型ウエハボートは、円板形状の基台21と、この基台21上にウエハの搬入または搬出用の開口部26が形成されるように立設された3本の支柱23a,23b,23cと、これら各支柱に対して上下方向にほぼ等間隔となるように、且つそれぞれの先端部が各支柱に囲まれた中央領域に向くようにして、溝部を施すことにより形成された複数のウエハ支持体24a,24b,24cと、前記各支柱23a,23b,23cの安定と支柱間の間隔保持のために各支柱の上端部に設けられた円板形状の上部固定部材25とから構成されている。
前記した構成の縦型ウエハボート20では、前記開口部26を介して、ウエハが水平状態になされた状態でウエハWが搬入され、図7に示すように、それぞれの支柱23a,23b,23cに形成された各ウエハ支持体24a,24b,24cによって、各ウエハWが水平状態となるように支持される。
また、特許文献2には、図8に示すように、支持するウエハを水平状態ではなく、ウエハ挿入側から下方向に傾斜した状態でウエハを支持する、縦型ウエハボート30が提案されている。
この縦型ウエハボート30は、図に示すように、各支柱23a,23b,23cに、搬入または搬出用の開口部26から奥側に向かって(ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって)傾斜するウエハ保持溝27a,27b,27cが設けられている。
この縦型ウエハボート30にあっては、ウエハ保持溝27a,27b,27cにウエハWが保持されるため、保持されたウエハWは、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって、下方向に傾斜した状態で支持される。
この縦型ウエハボート30は、図に示すように、各支柱23a,23b,23cに、搬入または搬出用の開口部26から奥側に向かって(ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって)傾斜するウエハ保持溝27a,27b,27cが設けられている。
この縦型ウエハボート30にあっては、ウエハ保持溝27a,27b,27cにウエハWが保持されるため、保持されたウエハWは、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって、下方向に傾斜した状態で支持される。
ところで、近年のウエハは、その直径が300mmから450mmへと、大径化が検討されている。
一方、前記ウエハの厚さは0.5mm〜1mm程度であり、直径に比べて厚さが薄く、たわみ等の変形が起こり易く、前記たわみ等のウエハの変形は、ウエハにスリップ、転位等を生じさせる原因となるため、その抑制が望まれている。
一方、前記ウエハの厚さは0.5mm〜1mm程度であり、直径に比べて厚さが薄く、たわみ等の変形が起こり易く、前記たわみ等のウエハの変形は、ウエハにスリップ、転位等を生じさせる原因となるため、その抑制が望まれている。
このウエハのたわみ変形を抑制するには、力学的観点からすると、各支持体(支持部)に均等に荷重が作用し、かつウエハを支持する位置がウエハの外周側よりも内周側(中央部側)にあることが好ましい。
しかしながら、ウエハの内周側(中央部側)で支持するために、特許文献1に示したようなウエハ支持部を長尺とした場合、ウエハ支持部自体の自重により、ウエハ支持部自体がウエハ挿入側及びウエハ中心側に向う下方のたわみが生じる。
その結果、ウエハ支持部が水平面に対して、中央部が凹んだ、いわゆるすり鉢形状となり、支持されるウエハの変形が大きくなる共に、ウエハ移載時にウエハの上面と前記ウエハ支持部の下面が接触し易いという課題があった。
その結果、ウエハ支持部が水平面に対して、中央部が凹んだ、いわゆるすり鉢形状となり、支持されるウエハの変形が大きくなる共に、ウエハ移載時にウエハの上面と前記ウエハ支持部の下面が接触し易いという課題があった。
また、図6、図7に示した、ウエハの外周部(外縁部)を支持する縦型ウエハボート20では、図9に示すような、たわみ変形が生じる。
即ち、ウエハが支持された場合におけるウエハWの中心線L(あるいはウエハボート20の中心線)からウエハ挿入前側の前記ウエハ支持体24a,24cまでの寸法tが短い場合には、前記ウエハ支持体24a,24cからウエハの外周縁部(先端部)Sまでの寸法が長くなるため、図9(a)に示すように、ウエハの外周縁部(先端部)Sは下方向に向く変形を起こし、大きなひずみ量δを発生させる。
その結果、ウエハ支持体24a,24cとの接触点A1近傍において、ウエハにスリップ、転位が生じるという課題があった。
即ち、ウエハが支持された場合におけるウエハWの中心線L(あるいはウエハボート20の中心線)からウエハ挿入前側の前記ウエハ支持体24a,24cまでの寸法tが短い場合には、前記ウエハ支持体24a,24cからウエハの外周縁部(先端部)Sまでの寸法が長くなるため、図9(a)に示すように、ウエハの外周縁部(先端部)Sは下方向に向く変形を起こし、大きなひずみ量δを発生させる。
その結果、ウエハ支持体24a,24cとの接触点A1近傍において、ウエハにスリップ、転位が生じるという課題があった。
これを解決するために、ウエハ支持体24a,24cをよりウエハ挿入前側に配置し(前記寸法tが長くなるように配置し)、ウエハ支持体24a,24cからウエハの外周縁部(先端部)Sまでの寸法を短くすることが考えられる。
しかしながら、ウエハ支持体24a,24cと支持体24bとの間の寸法が長くなるため、図9(b)に示すように、ウエハWの中央部は凹み、ウエハWの外周縁部が上方にたわむ変形が生じる。
しかしながら、ウエハ支持体24a,24cと支持体24bとの間の寸法が長くなるため、図9(b)に示すように、ウエハWの中央部は凹み、ウエハWの外周縁部が上方にたわむ変形が生じる。
このとき、ウエハ支持体24a,24cとウエハの接触点A3において、支持体24bの高さ寸法hが短い場合には、上段の支持体24bの下面24b1にウエハ外周縁部が接触し、パーティクルを発生させる虞があった。
また、ウエハ支持体24a,24cとウエハの接触点A2、及びウエハ支持体24bとウエハの接触点A3における接触角が大きいために、ウエハWに接触傷が生じ易く、ウエハWにスリップ、転位が生じ易いという課題があった。
また、ウエハ支持体24a,24cとウエハの接触点A2、及びウエハ支持体24bとウエハの接触点A3における接触角が大きいために、ウエハWに接触傷が生じ易く、ウエハWにスリップ、転位が生じ易いという課題があった。
また、図8に示した、ウエハ挿入側から下方向に傾斜した状態でウエハを支持する、縦型ウエハボート30では、図10に示すような、たわみ変形が生じる。
即ち、ウエハが支持された場合におけるウエハWの中心線L(あるいはウエハボート20の中心線)からウエハ挿入前側の前記ウエハ支持体27a,27cまでの寸法tが短い場合には、前記ウエハ支持体27a,27cからウエハの外周縁部(先端部)Sまで寸法が長くなるため、図10(a)に示すように、ウエハの外周縁部(先端部)Sが下方向に向く、大きなひずみ量δが生じる。
特に、ウエハ支持体27a,27cとウエハの接触点B1における接触角が大きいために、ウエハに接触傷が生じ易く、ウエハにスリップ、転位が生じ易いという課題があった。
即ち、ウエハが支持された場合におけるウエハWの中心線L(あるいはウエハボート20の中心線)からウエハ挿入前側の前記ウエハ支持体27a,27cまでの寸法tが短い場合には、前記ウエハ支持体27a,27cからウエハの外周縁部(先端部)Sまで寸法が長くなるため、図10(a)に示すように、ウエハの外周縁部(先端部)Sが下方向に向く、大きなひずみ量δが生じる。
特に、ウエハ支持体27a,27cとウエハの接触点B1における接触角が大きいために、ウエハに接触傷が生じ易く、ウエハにスリップ、転位が生じ易いという課題があった。
これを解決するために、前記した縦型ウエハボートと同様に、ウエハ支持体27a,27cをよりウエハ挿入前側に配置し(前記寸法tが長くなるように配置し)、ウエハ支持体27a,27cからウエハの外周縁部(先端部)Sまで寸法を短くすることが考えられる。
しかしながら、ウエハ支持体27a,27cと支持体27bとの間の寸法が長くなるため、図10(b)に示すように、ウエハの中央部は凹み、外周縁部が上方にたわむように変形する。
しかしながら、ウエハ支持体27a,27cと支持体27bとの間の寸法が長くなるため、図10(b)に示すように、ウエハの中央部は凹み、外周縁部が上方にたわむように変形する。
このとき、ウエハ支持体27bとウエハの接触点B3において、支持体27bの高さ寸法hが短い場合には、上段の支持体27bの下面27b1にウエハ外周縁部が接触し、パーティクルを発生させる虞があった。
また、ウエハ支持体27bとウエハの接触点B3における接触角が大きいために、ウエハWに接触傷が生じ易く、ウエハにスリップ、転位が生じ易いという課題があった。
また、ウエハ支持体27bとウエハの接触点B3における接触角が大きいために、ウエハWに接触傷が生じ易く、ウエハにスリップ、転位が生じ易いという課題があった。
本発明者は、大径化したウエハ(例えば、直径400mm)にあっては、長尺化したウエハ支持部の影響が大きいため、ウエハ支持部の長さが短く、かつウエハの外周部側(外縁部側)を支持することを前提として、ウエハに接触傷が生じ難く、ウエハのスリップ、転位を抑制できる縦型ウエハボートについて鋭意研究した。
この研究に際しては、前記したように、ウエハ支持体とウエハの接触点における接触角のほか、接触圧を極力小さくなすことによって、ウエハに接触傷を極力小さくすることに着目した。
その結果、ウエハの変形の形状に沿うような形でウエハを支持することによって、前記接触角、接触圧を小さくすることができ、ウエハに接触傷が発生し難く、ウエハのスリップ、転位を抑制できることを知見し、本発明を完成するに至った。
この研究に際しては、前記したように、ウエハ支持体とウエハの接触点における接触角のほか、接触圧を極力小さくなすことによって、ウエハに接触傷を極力小さくすることに着目した。
その結果、ウエハの変形の形状に沿うような形でウエハを支持することによって、前記接触角、接触圧を小さくすることができ、ウエハに接触傷が発生し難く、ウエハのスリップ、転位を抑制できることを知見し、本発明を完成するに至った。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、ウエハの外周部を支持する縦型ウエハボートにおいて、ウエハに接触傷が生じ難く、ウエハのスリップ、転位を抑制できる縦型ウエハボートを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するためになされた本発明にかかる縦型ウエハボートは、ウエハの外周部を支持する縦型ウエハボートにおいて、鉛直方向に互いに平行状態に配置されたウエハ挿入前側の第1、第2の支柱と、ウエハ挿入奥側の1本または複数本の支柱からなる第3の支柱と、前記各支柱の側面に形成された複数のウエハを支持するウエハ支持体と、を具備した縦型ウエハボートであって、前記ウエハ挿入前側に位置する第1、第2の支柱に形成されたウエハ支持体は、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜する第1、第2のウエハ載置面を有し、前記ウエハ挿入奥側に位置する第3の支柱に形成されたウエハ支持体は、前記第1、第2のウエハ支持体に形成されたウエハ載置面の延長線上に形成され、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜する第3のウエハ載置面を有し、前記第1、第2のウエハ載置面と前記第3のウエハ載置面に載置かれたウエハは、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した状態で載置されることを特徴としている。
このように第1、第2、第3のウエハ載置面が傾斜しているため、ウエハとウエハ載置面における接触点における、ウエハの自重のウエハ垂直方向の分力はウエハの自重よりも小さくなる。
そのため、ウエハの外周縁部(先端部)に作用する曲げモーメントは、水平状態にウエハを支持する場合に比べて小さくなるため、たわみ量を小さくすることができる。
そのため、ウエハの外周縁部(先端部)に作用する曲げモーメントは、水平状態にウエハを支持する場合に比べて小さくなるため、たわみ量を小さくすることができる。
また、ウエハとウエハ載置面における接触点における、ウエハの自重のウエハ垂直方向の分力はウエハの自重よりも小さくなり、接触圧も小さくすることができる。
また、ウエハ挿入前側のウエハ外周縁部(先端部)が下方向にたわむような変形の場合には、第1、第2、第3のウエハ載置面が変形状態に沿うため接触角が小さくなり、ウエハの接触傷の発生が抑制される。
以上のように、接触圧、たわみ量、接触角を小さくできるため、ウエハに接触傷が生じ難く、ウエハのスリップ、転位を抑制できる。
また、ウエハ挿入前側のウエハ外周縁部(先端部)が下方向にたわむような変形の場合には、第1、第2、第3のウエハ載置面が変形状態に沿うため接触角が小さくなり、ウエハの接触傷の発生が抑制される。
以上のように、接触圧、たわみ量、接触角を小さくできるため、ウエハに接触傷が生じ難く、ウエハのスリップ、転位を抑制できる。
尚、前記接触圧は、ウエハ載置面とウエハの接触点における、ウエハの垂直断面方向の力、即ち、ウエハに作用するせん断力を意味する。また、接触角は、ウエハ載置面とウエハの接触点における、ウエハとウエハ載置面とのなす角度を意味する。
ここで、前記第1、第2、第3の支柱の側面に形成された前記ウエハ支持体は溝であり、前記第1、第2、第3ウエハ載置面は前記溝の下側の面であることが望ましい。
また、前記第1、第2、第3の支柱の側面に形成された前記ウエハ支持体は、前記側面から25mmを超えない範囲内で突出した形成されたウエハ支持体であり、前記第1、第2、第3ウエハ載置面は前記ウエハ支持体の上面であることが望ましい。
側面から25mmを超えて突出したウエハ支持体である場合には、ウエハ支持体自体の下方へのたわみ量が大きくなり、好ましくない。
側面から25mmを超えて突出したウエハ支持体である場合には、ウエハ支持体自体の下方へのたわみ量が大きくなり、好ましくない。
また、前記第1、第2のウエハ載置面は、ウエハ挿入前側に形成された曲面部と、前記曲面部に続いてウエハ挿入奥側に形成された平面部とを備えていることが望ましい。
このように、第1、第2のウエハ載置面に、ウエハ挿入前側に形成された曲面部と前記曲面部に続いてウエハ挿入奥側に形成された平面部とを備えているため、ウエハ挿入前側のウエハ外周縁部(先端部)が下方向に撓んだ場合に、第1、第2、第3のウエハ載置面がウエハの変形状態に沿うため接触角が小さくなり、ウエハの接触傷の発生がより抑制される。
また、前記第1、第2のウエハ載置面は、ウエハ挿入前側に形成された曲面部と、前記曲面部に続いてウエハ挿入奥側に形成された平面部と、前記平面部に続いてウエハ挿入奥側に形成された曲面部とを備え、前記第3のウエハ載置面は、ウエハ挿入前側に形成された曲面部と、前記曲面部に続いてウエハ挿入奥側に形成された平面部とを備えていることが望ましい。
このように、第1、第2のウエハ載置面に、平面部に続いてウエハ挿入奥側に形成された曲面部が備えられ、かつ第3のウエハ載置面に、ウエハ挿入前側に形成された曲面部が備えられているため、ウエハの中央部が凹み、ウエハ外周縁部(先端部)が上方向にたわむような変形の場合にも、接触圧、たわみ量、接触角を小さくでき、ウエハの接触傷を抑制でき、ウエハのスリップ、転位を抑制できる。
また、前記第1、第2のウエハ載置面の平面部と、前記第3のウエハ載置面の平面部で構成される仮想の平面が、水平面から1°乃至10°の角度で、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した面であることが望ましい。
第1、第2のウエハ載置面の平面部と、前記第3のウエハ載置面の平面部で構成される仮想の平面が、水平面から1°未満の場合、ウエハとウエハ載置面における接触点における、ウエハの自重のウエハ垂直方向の分力とウエハの自重との差が小さく、上記した作用効果が乏しく、好ましくない。
一方、第1、第2のウエハ載置面の平面部と、前記第3のウエハ載置面の平面部で構成される仮想の平面が、水平面から10°を超える場合には、ウエハ載置面からウエハが滑り脱落する虞があり、好ましくない。
より好ましくは、前記第1、第2のウエハ載置面の平面部と、前記第3のウエハ載置面の平面部で構成される仮想の平面が、水平面から3°乃至7°の角度で、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した面である。
さらに好ましくは、前記第1、第2のウエハ載置面の平面部と、前記第3のウエハ載置面の平面部で構成される仮想の平面が、水平面から3°乃至5°の角度で、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した面である。
第1、第2のウエハ載置面の平面部と、前記第3のウエハ載置面の平面部で構成される仮想の平面が、水平面から1°未満の場合、ウエハとウエハ載置面における接触点における、ウエハの自重のウエハ垂直方向の分力とウエハの自重との差が小さく、上記した作用効果が乏しく、好ましくない。
一方、第1、第2のウエハ載置面の平面部と、前記第3のウエハ載置面の平面部で構成される仮想の平面が、水平面から10°を超える場合には、ウエハ載置面からウエハが滑り脱落する虞があり、好ましくない。
より好ましくは、前記第1、第2のウエハ載置面の平面部と、前記第3のウエハ載置面の平面部で構成される仮想の平面が、水平面から3°乃至7°の角度で、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した面である。
さらに好ましくは、前記第1、第2のウエハ載置面の平面部と、前記第3のウエハ載置面の平面部で構成される仮想の平面が、水平面から3°乃至5°の角度で、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した面である。
また、直径が400mm以上であるウエハを載置する縦型ウエハボートであって、前記第1、第2の支柱に形成されたウエハ支持体が、ウエハ挿入方向において、搭載されたウエハの中心線よりウエハ挿入側に30mmの範囲内にあるウエハ外周部を支持することが望ましい。
直径が400mm以上であるウエハを支持する場合、第1、第2の支柱に形成されたウエハ支持体が、ウエハ挿入方向において、搭載されたウエハの中心線よりウエハ挿入側に30mmの範囲を超える位置で支持すると、ウエハ全体が凸変形し、ウエハの外周縁部S(先端部)が下方向にたわむように変形する。
その結果、ウエハ支持体とウエハの接触点における、ウエハ支持体とウエハのなす角である接触角は、水平状態でウエハWを載置した場合よりも小さくすることができ、接触傷を抑制することができる。
直径が400mm以上であるウエハを支持する場合、第1、第2の支柱に形成されたウエハ支持体が、ウエハ挿入方向において、搭載されたウエハの中心線よりウエハ挿入側に30mmの範囲を超える位置で支持すると、ウエハ全体が凸変形し、ウエハの外周縁部S(先端部)が下方向にたわむように変形する。
その結果、ウエハ支持体とウエハの接触点における、ウエハ支持体とウエハのなす角である接触角は、水平状態でウエハWを載置した場合よりも小さくすることができ、接触傷を抑制することができる。
本発明によれば、接触圧、たわみ量、接触角を小さくでき、ウエハの接触傷を抑制でき、ウエハのスリップ、転位を抑制できる。
以下、本発明に係る縦型ウエハボートの一実施形態について、図1乃至図5に基づいて説明する。
本発明にかかる縦型ウエハボートは、基本的には図6に示した従来の縦型ウエハボートと同じ構造を備えており、ウエハを支持するウエハ支持部のみ構成が異なる。
即ち、縦型ウエハボート1は、鉛直方向に互いに平行状態に配置されたウエハ挿入前側の2本の支柱3,4と、ウエハ挿入奥側の1本の支柱5と、前記各支柱3,4,5の側面に形成された複数のウエハを支持する、溝から構成されるウエハ支持体(ウエハ載置面)3a,4a,5aとを具備した縦型ウエハボートである。尚、図1中、符号2は、支柱を固定する円板形状の基台である。
本発明にかかる縦型ウエハボートは、基本的には図6に示した従来の縦型ウエハボートと同じ構造を備えており、ウエハを支持するウエハ支持部のみ構成が異なる。
即ち、縦型ウエハボート1は、鉛直方向に互いに平行状態に配置されたウエハ挿入前側の2本の支柱3,4と、ウエハ挿入奥側の1本の支柱5と、前記各支柱3,4,5の側面に形成された複数のウエハを支持する、溝から構成されるウエハ支持体(ウエハ載置面)3a,4a,5aとを具備した縦型ウエハボートである。尚、図1中、符号2は、支柱を固定する円板形状の基台である。
そして、ウエハ挿入前側(図1においてウエハの挿入方向をXで図示)に位置する第1、第2の支柱3,4にはウエハWを支持するウエハ載置面3a,4aが形成されている。このウエハ載置面3a,4aは、支柱側面に形成された溝の下側の面である。
また、前記第1、第2のウエハ載置面3a,4aは、図3に示すように、ウエハ挿入前側に形成された曲面部3a3,4a3と、前記曲面部3a3,4a3に続いてウエハ挿入奥側に形成された平面部3a1,4a1と、前記平面部3a1,4a1に続いてウエハ挿入奥側に形成された曲面部3a2,4a2とを備えている。
この第1、第2の支柱3,4のウエハ載置面3a,4aにおける平面部3a1,4a1は、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側(第3の支柱5側)に向かって上方に傾斜する面として形成されている。
また、ウエハ載置面3a,4aに曲面部3a2,4a2、3a3,4a3、が形成されているため、ウエハWが変形した際、ウエハWの接触傷を抑制することができる。
また、ウエハ載置面3a,4aに曲面部3a2,4a2、3a3,4a3、が形成されているため、ウエハWが変形した際、ウエハWの接触傷を抑制することができる。
また、ウエハ挿入奥側に位置する第3の支柱5にはウエハを支持するウエハ載置面5aが形成されている。
このウエハ載置面5aは、ウエハ載置面3a,4aと同様に、支柱側面に形成された溝の下側の面である。
この第3のウエハ載置面5aは、図4に示すように、ウエハ挿入前側に形成された曲面部5a2と、前記曲面5a2に続いてウエハ挿入奥側に形成された平面部5a1とを備えている。
このウエハ載置面5aは、ウエハ載置面3a,4aと同様に、支柱側面に形成された溝の下側の面である。
この第3のウエハ載置面5aは、図4に示すように、ウエハ挿入前側に形成された曲面部5a2と、前記曲面5a2に続いてウエハ挿入奥側に形成された平面部5a1とを備えている。
この第3の支柱5のウエハ載置面5aにおける平面部5a1は、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜する面として形成されている。
また、ウエハ載置面5aに曲面部5a2が形成されているため、ウエハが変形した際、ウエハWの接触傷を抑制することができる。
また、ウエハ載置面5aに曲面部5a2が形成されているため、ウエハが変形した際、ウエハWの接触傷を抑制することができる。
また、前記第3のウエハ載置面5aの平面部5a1は、前記第1、第2のウエハ載置面3a,4aの平面部3a1,4a1の延長線上に形成され、第1,2,3のウエハ載置面3a,4a,5aの平面部3a1,4a1で一つの仮想の平面が構成される。
この仮想の平面は水平面から1°乃至10°の角度で、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した面となるように構成されている。
そのため、第1、第2、第3のウエハ載置面3a,4a,5aに載置かれたウエハWは、図2に示すように、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した状態で載置される。
この仮想の平面は水平面から1°乃至10°の角度で、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した面となるように構成されている。
そのため、第1、第2、第3のウエハ載置面3a,4a,5aに載置かれたウエハWは、図2に示すように、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した状態で載置される。
第1、第2のウエハ載置面3a,4aの平面部3a1,4a1と、前記第3のウエハ載置面5aの平面部5a1で構成される仮想の平面が、水平面から1°未満の場合、ウエハWとウエハ載置面3a,4aにおける接触点における、ウエハの自重F1のウエハ垂直方向の分力F2とウエハの自重との差が小さく、上記した作用効果が乏しく、好ましくない。
一方、第1、第2のウエハ載置面3a,4aの平面部3a1,4a1と、前記第3のウエハ載置面5aの平面部5a1で構成される仮想の平面が、水平面から10°を超える場合には、ウエハ載置面からウエハWが滑り脱落する虞があり、好ましくない。
一方、第1、第2のウエハ載置面3a,4aの平面部3a1,4a1と、前記第3のウエハ載置面5aの平面部5a1で構成される仮想の平面が、水平面から10°を超える場合には、ウエハ載置面からウエハWが滑り脱落する虞があり、好ましくない。
次に、図5に基づいて、ウエハWの変形状態について説明する。
ウエハは支持する位置によってその変形状態を異にするため、まず図5(a)に示すように、ウエハ挿入前側のウエハ支持体(ウエハ載置面)3a,4aが、ウエハWが支持された場合におけるウエハWの中心線L(あるいはウエハボート1の中心線)からの寸法tが短い場合について説明する。
尚、直径が400mm以上であるウエハの場合、前記寸法tは、ウエハ挿入方向において、搭載されたウエハの中心線よりウエハ挿入側に30mmの範囲内の寸法である。
ウエハは支持する位置によってその変形状態を異にするため、まず図5(a)に示すように、ウエハ挿入前側のウエハ支持体(ウエハ載置面)3a,4aが、ウエハWが支持された場合におけるウエハWの中心線L(あるいはウエハボート1の中心線)からの寸法tが短い場合について説明する。
尚、直径が400mm以上であるウエハの場合、前記寸法tは、ウエハ挿入方向において、搭載されたウエハの中心線よりウエハ挿入側に30mmの範囲内の寸法である。
第1、第2、第3のウエハ載置面3a,4a,5a(平面部3a1,4a1,5a1)が傾斜しているため、ウエハWとウエハ載置面3a,4a,5aにおける接触点C1における、ウエハの自重F1のウエハ垂直方向の分力F2はウエハの自重F1よりも小さくなる。
そのため、ウエハWの外周縁部(先端部)Sに作用する曲げモーメントは、水平状態でウエハWを支持する場合より小さく、たわみ量δは小さくなる。
そのため、ウエハWの外周縁部(先端部)Sに作用する曲げモーメントは、水平状態でウエハWを支持する場合より小さく、たわみ量δは小さくなる。
また、ウエハ垂直方向の分力F2はウエハの自重よりも小さくなることから、ウエハWとウエハ載置面3a,4a,5aとの接触点C1における接触圧(ウエハに作用するせん断力)も小さくすることができる。
前記ウエハは、前記ウエハ載置面3a,4a,5aの平面部3a1,4a1で構成される平面に沿って、第1、第2のウエハ載置面3a,4aからウエハ挿入側に向かって、ウエハの外周縁部S(先端部)が下方向にたわむように変形する。
したがって、ウエハ載置面3a,4aの平面部3a1,4a1とウエハWの接触点C1における、平面部3a1,4a1とウエハWとのなす角である接触角θは、水平状態でウエハWを載置した場合よりも小さくすることができ、接触傷を抑制することができる。
このように図5(a)に示すようなウエハWの変形状態にあっては、接触圧、たわみ量、接触角を水平状態でウエハWを載置した場合よりも小さくすることができるため、ウエハの接触傷を抑制でき、ウエハのスリップ、転位を抑制できる。
尚、第1、第2のウエハ載置面に、ウエハ挿入前側に形成された曲面部3a3,4a3が形成されている場合には、第1、第2、第3のウエハ載置面3a,4aがより変形状態に沿うため、接触角θをより小さくすることができ、ウエハの接触傷はより抑制される。
次に、図5(b)に基づいて、ウエハ載置面3a,4aをよりウエハ挿入前側に配置し、ウエハ載置面3a,4aからウエハの外周縁部(先端部)までの寸法を短くした場合(ウエハWの中心線L(あるいはウエハボート20の中心線)からウエハ載置面3a,4aまでの寸法tが長い場合)のウエハWの変形状態について説明する。
尚、直径が400mm以上であるウエハの場合、前記寸法tは、ウエハ挿入方向において、搭載されたウエハの中心線よりウエハ挿入側に30mmの範囲を超えた寸法である。
尚、直径が400mm以上であるウエハの場合、前記寸法tは、ウエハ挿入方向において、搭載されたウエハの中心線よりウエハ挿入側に30mmの範囲を超えた寸法である。
前記図5(a)の場合と同様に、第3のウエハ載置面5a(平面部5a1)が傾斜しているため、ウエハWとウエハ載置面における接触点C3における、ウエハの自重F1のウエハ垂直方向の分力F2はウエハの自重F1よりも小さくなる。
そのため、ウエハWの外周縁部(溝奥側の先端部)に作用する曲げモーメントは、水平状態でウエハWを支持する場合よりも、たわみ量δを小さくすることができる。
その結果、ウエハ載置面5aの奥側(ウエハ支持部の溝奥側)において、ウエハの外周縁部(溝奥側の先端部)が上段のウエハ支持部の下面に当接することがなく、接触によるパーティクルの発生を抑制することができる。
そのため、ウエハWの外周縁部(溝奥側の先端部)に作用する曲げモーメントは、水平状態でウエハWを支持する場合よりも、たわみ量δを小さくすることができる。
その結果、ウエハ載置面5aの奥側(ウエハ支持部の溝奥側)において、ウエハの外周縁部(溝奥側の先端部)が上段のウエハ支持部の下面に当接することがなく、接触によるパーティクルの発生を抑制することができる。
また、ウエハ垂直方向の分力F2はウエハの自重よりも小さくなることから、ウエハWとウエハ載置面5aとの接触点における接触圧(ウエハに作用するせん断力)も小さくすることができる。
また、前記ウエハは、前記ウエハ載置面5aの平面部5a1で構成される仮想の平面に沿って、第3のウエハ載置面5aからウエハ挿入側に向かって、ウエハの外周縁部S(先端部)が下方向にたわむように変形する。
したがって、ウエハ載置面5aの平面部5a1とウエハWの接触点C3における、平面部5a1とウエハWとのなす角である接触角θは、水平状態にウエハを載置した場合よりも小さくすることができ、接触傷を抑制することができる。
したがって、ウエハ載置面5aの平面部5a1とウエハWの接触点C3における、平面部5a1とウエハWとのなす角である接触角θは、水平状態にウエハを載置した場合よりも小さくすることができ、接触傷を抑制することができる。
このように図5(b)に示すような変形状態における接触点C3あっては、接触圧、たわみ量、接触角を水平状態でウエハWを載置した場合に比べて小さくすることができ、ウエハに接触傷が生じ難く、ウエハのスリップ、転位を抑制できる。
また、第3のウエハ載置面5aの平面部5a1に、ウエハ挿入前側に形成された曲面部5a2が形成されている場合には、第3のウエハ載置面5aがより変形状態に沿うため接触角θがより小さくなり、ウエハの接触傷の発生がより抑制される。
一方、ウエハ載置面3a,4aの平面部3a1,4a1とウエハWの接触点C2における、平面部5a1とウエハWとのなす角である接触角θは、水平状態でウエハWを載置した場合に比べて、大きくなる。
そのため、前記第1、第2のウエハ載置面3a,4aの平面部3a1,4a1に続いてウエハ挿入奥側に曲面部3a2,4a2を形成するのが好ましい。
このように、曲面部3a2,4a2を形成することにより、接触角θがより小さくなり、ウエハの接触傷の発生がより抑制される。
そのため、前記第1、第2のウエハ載置面3a,4aの平面部3a1,4a1に続いてウエハ挿入奥側に曲面部3a2,4a2を形成するのが好ましい。
このように、曲面部3a2,4a2を形成することにより、接触角θがより小さくなり、ウエハの接触傷の発生がより抑制される。
また、図5(a)に示したウエハの変形状態と、図5(a)に示したウエハの変形状態を比べると、図5(a)に示した場合は、全体として凸形状に変形するのに対して、図5(b)に示した場合は、凹形状の変形から凸形状の変形に変化している。
そのため、ウエハに生じるスリップをより抑制するには、ウエハを図5(a)に示した変形状態になすのが好ましい。
即ち、直径が400mm以上であるウエハの場合、前記寸法tは、ウエハ挿入方向において、搭載されたウエハの中心線よりウエハ挿入側に30mmの範囲内の長さであることが望ましい。
そのため、ウエハに生じるスリップをより抑制するには、ウエハを図5(a)に示した変形状態になすのが好ましい。
即ち、直径が400mm以上であるウエハの場合、前記寸法tは、ウエハ挿入方向において、搭載されたウエハの中心線よりウエハ挿入側に30mmの範囲内の長さであることが望ましい。
以上のべたように、本発明にかかる縦型ウエハボート1にあっては、第1、第2のウエハ載置面3a,4aと前記第3のウエハ載置面5aに載置かれたウエハWは、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した状態で載置され、基本的にウエハWの変形状態に沿うように支持されるため、接触角θ、接蝕圧、曲げモーメントを小さくでき、たわみ量、接触傷を抑制でき、ウエハのスリップ、転位を抑制できる。
尚、上記実施形態にあっては、ウエハ挿入奥側の支柱を1本の場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ウエハ挿入方向からみて、複数本以上の支柱を設けても良く、好ましくは左右対称に設けられているのが望ましい。
また、上記実施形態では、前記支柱の側面に形成された溝からなる成ウエハ支持体を示したが、前記ウエハ支持体は、支柱の側面から25mmを超えない範囲内で突出した支持体であっても良い。前記ウエハ支持体が支柱の側面から25mmを超えると、ウエハ支持体のたわみ量が大きくなり、好ましくない。
また、上記実施形態では、前記支柱の側面に形成された溝からなる成ウエハ支持体を示したが、前記ウエハ支持体は、支柱の側面から25mmを超えない範囲内で突出した支持体であっても良い。前記ウエハ支持体が支柱の側面から25mmを超えると、ウエハ支持体のたわみ量が大きくなり、好ましくない。
1 縦型ウエハボート
3 支柱
3a 第1のウエハ載置部(ウエハ支持体
3a1 平面部
3a2 曲面部
3a3 曲面部
4 支柱
4a 第2のウエハ載置部(ウエハ支持体)
4a1 平面部
4a2 曲面部
4a3 曲面部
5 支柱
5a 第3のウエハ載置部(ウエハ支持体)
5a1 平面部
5a2 曲面部
W ウエハ
3 支柱
3a 第1のウエハ載置部(ウエハ支持体
3a1 平面部
3a2 曲面部
3a3 曲面部
4 支柱
4a 第2のウエハ載置部(ウエハ支持体)
4a1 平面部
4a2 曲面部
4a3 曲面部
5 支柱
5a 第3のウエハ載置部(ウエハ支持体)
5a1 平面部
5a2 曲面部
W ウエハ
Claims (7)
- ウエハの外周部を支持する縦型ウエハボートにおいて、
鉛直方向に互いに平行状態に配置されたウエハ挿入前側の第1、第2の支柱と、
ウエハ挿入奥側の1本または複数本の支柱からなる第3の支柱と、
前記各支柱の側面に形成された複数のウエハを支持するウエハ支持体と、を具備した縦型ウエハボートであって、
前記ウエハ挿入前側に位置する第1、第2の支柱に形成されたウエハ支持体は、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜する第1、第2のウエハ載置面を有し、
前記ウエハ挿入奥側に位置する第3の支柱に形成されたウエハ支持体は、前記第1、第2のウエハ支持体に形成されたウエハ載置面の延長線上に形成され、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜する第3のウエハ載置面を有し、
前記第1、第2のウエハ載置面と前記第3のウエハ載置面に載置かれたウエハは、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した状態で載置されることを特徴とする縦型ウエハボート。 - 前記第1、第2、第3の支柱の側面に形成された前記ウエハ支持体は溝であり、前記第1、第2、第3ウエハ載置面は前記溝の下側の面であることを特徴とする請求項1記載の縦型ウエハボート。
- 前記第1、第2、第3の支柱の側面に形成された前記ウエハ支持体は、前記側面から25mmを超えない範囲内で突出した形成されたウエハ支持体であり、
前記第1、第2、第3ウエハ載置面は前記ウエハ支持体の上面であることを特徴とする請求項1記載の縦型ウエハボート。 - 前記第1、第2のウエハ載置面は、ウエハ挿入前側に形成された曲面部と、前記曲面部に続いてウエハ挿入奥側に形成された平面部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の縦型ウエハボート。
- 前記第1、第2のウエハ載置面は、ウエハ挿入前側に形成された曲面部と、前記曲面部に続いてウエハ挿入奥側に形成された平面部と、前記平面部に続いてウエハ挿入奥側に形成された曲面部とを備え、
前記第3のウエハ載置面は、ウエハ挿入前側に形成された曲面部と、前記曲面部に続いてウエハ挿入奥側に形成された平面部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の縦型ウエハボート。 - 前記第1、第2のウエハ載置面の平面部と、前記第3のウエハ載置面の平面部で構成される仮想の平面が、水平面から1°乃至10°の角度で、ウエハ挿入前側からウエハ挿入奥側に向かって上方に傾斜した面であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の縦型ウエハボート。
- 直径が400mm以上のウエハを載置する縦型ウエハボートであって、
前記第1、第2の支柱に形成されたウエハ支持体が、ウエハ挿入方向において、搭載されたウエハの中心線よりウエハ挿入側に30mmの範囲内にあるウエハ外周部を支持することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の縦型ウエハボート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013186311A JP2015053435A (ja) | 2013-09-09 | 2013-09-09 | 縦型ウエハボート |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=52702226
Family Applications (1)
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JP2013186311A Pending JP2015053435A (ja) | 2013-09-09 | 2013-09-09 | 縦型ウエハボート |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108475653A (zh) * | 2015-11-18 | 2018-08-31 | 商先创国际股份有限公司 | 用于晶片的晶片舟及等离子体处理设备 |
JP2020174068A (ja) * | 2019-04-08 | 2020-10-22 | 信越ポリマー株式会社 | 基板収納容器 |
-
2013
- 2013-09-09 JP JP2013186311A patent/JP2015053435A/ja active Pending
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JP2020174068A (ja) * | 2019-04-08 | 2020-10-22 | 信越ポリマー株式会社 | 基板収納容器 |
JP7231142B2 (ja) | 2019-04-08 | 2023-03-01 | 信越ポリマー株式会社 | 基板収納容器 |
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