JP2015053218A - コネクタおよびワイヤーハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】フラットワイヤーに電線を接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができるコネクタおよびワイヤーハーネスを提供する。
【解決手段】ハウジング部10の凹部11に、導線1aを部分的に露出させたフラットワイヤー1および電線2に接続された端子部材50を、導線1aに端子部材50が当接し、かつ凹部11の深さ方向に重ねた状態で収容する。ハウジング部10にカバー部20を固定部により固定すると、カバー部20の凸部21が、ハウジング部10の凹部11に重なった状態で収容されたフラットワイヤー1および端子部材50を凹部11の内底面部に向けて押圧し、フラットワイヤー1の導線1aに端子部材50が確実に当接する。
【選択図】図6
【解決手段】ハウジング部10の凹部11に、導線1aを部分的に露出させたフラットワイヤー1および電線2に接続された端子部材50を、導線1aに端子部材50が当接し、かつ凹部11の深さ方向に重ねた状態で収容する。ハウジング部10にカバー部20を固定部により固定すると、カバー部20の凸部21が、ハウジング部10の凹部11に重なった状態で収容されたフラットワイヤー1および端子部材50を凹部11の内底面部に向けて押圧し、フラットワイヤー1の導線1aに端子部材50が確実に当接する。
【選択図】図6
Description
本発明は、コネクタおよびワイヤーハーネスに関する。
従来、平行に並んだ複数の導線を絶縁層により被覆したフラットワイヤーに、電線を接続するためのコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述のコネクタは、フラットワイヤーの導線と同数の接続端子と、各接続端子を一体に保持するコネクタハウジングとを含んで構成されている。接続端子は、一方の端子接続部と他方の端子接続部とを有している。一方の端子接続部は、例えば、相手方端子を介して電線の導線の端部に接続されるようになっている。他方の端子接続部は、フラットワイヤーの導線の端部に溶接により接合されるようになっている。
しかしながら、上述のコネクタは、接続端子の他方の端子接続部にフラットワイヤーの導線の端部を溶接しているため、フラットワイヤーに電線を接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができなかった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、フラットワイヤーに電線を接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができるコネクタおよびワイヤーハーネスを提供することを目的としている。
本発明に係るコネクタは、上記目的を達成するため、一側部に凹部を備えたハウジング部と、一側部に前記凹部に嵌入可能な凸部を備えたカバー部と、前記ハウジング部に前記カバー部を固定する固定部と、電線の端部に接続される端子部材とを含んで構成されるコネクタであって、前記凹部は、導線を部分的に露出させたフラットワイヤーおよび前記端子部材を、前記導線に端子部材が当接し、かつ前記凹部の深さ方向に重ねた状態で収容するよう構成され、前記凸部は、前記ハウジング部に前記カバー部を前記固定部により固定したときに、前記凹部に重なった状態で収容された前記フラットワイヤーおよび前記端子部材を前記凹部の内底面部に向けて押圧し得るよう構成され、前記ハウジング部は一端部に、前記凹部から外部へ向けて延び、かつ前記フラットワイヤーおよび前記電線が挿通される切欠き部を備えた構成を有している。
この構成により、本発明に係るコネクタは、ハウジング部の凹部に、導線を部分的に露出させたフラットワイヤーおよび端子部材を収容するとともに、導線に端子部材が当接し、かつ凹部の深さ方向に重ねた状態で収容する。
また、本発明に係るコネクタは、ハウジング部にカバー部を固定部により固定したときに、カバー部の凸部が、ハウジング部の凹部に重なった状態で収容されたフラットワイヤーおよび端子部材を凹部の内底面部に向けて押圧する。
このため、本発明に係るコネクタは、フラットワイヤーの導線に端子部材が確実に当接し、フラットワイヤーに電線を接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができる。
上述した構成のコネクタにおいて、前記ハウジング部および前記カバー部は、屈曲可能な連結部を介して接合されている構成としてもよい。
この構成により、本発明に係るコネクタは、ハウジング部およびカバー部を、連結部により一体化する。このため、本発明に係るコネクタは、ハウジング部あるいはカバー部のいずれか一方を紛失してしまうことがない。
また、上述した構成のコネクタにおいて、前記ハウジング部は、前記切欠き部において、前記フラットワイヤーの幅方向に延び、かつ前記フラットワイヤーに当接する隆起部を備えている構成としてもよい。
この構成により、本発明に係るコネクタは、切欠き部に挿通されるフラットワイヤーに隆起部が当接する。このため、本発明に係るコネクタは、フラットワイヤーに長手方向への引張力が作用すると、フラットワイヤーと隆起部との間に摩擦力が生じることになり、ハウジング部からフラットワイヤーが離脱し難い。
また、上述した構成のコネクタにおいて、前記端子部材は、前記凹部に嵌入するよう構成してもよい。
この構成により、本発明に係るコネクタは、凹部に端子部材が嵌入する。このため、本発明に係るコネクタは、電線に長手方向への引張力が作用しても、ハウジング部から端子部材が離脱しない。
さらに、上述した構成のコネクタにおいて、前記ハウジング部は他端部に、前記ハウジング部の厚み方向へ向けて貫通し、前記フラットワイヤーの端部が挿通される開口部を備えている構成としてもよい。
この構成により、本発明に係るコネクタは、開口部にフラットワイヤーの端部を挿通して、フラットワイヤーにおける導線露出部分をハウジング部の凹部に収容する。このため、本発明に係るコネクタは、ハウジング部に対するフラットワイヤーの長手方向の位置を調整して、フラットワイヤーにおける導線露出部分をハウジング部の凹部に確実に位置させることができる。また、本発明に係るコネクタは、長手方向へフラットワイヤーを引っ張る力に対して踏ん張りを効かすことできる。
本発明に係るワイヤーハーネスは、上記目的を達成するため、電線と、導線を部分的に露出させたフラットワイヤーと、前記ハウジング部、前記カバー部、前記固定部および前記端子部材を含んで構成される上述したコネクタを備えた構成を有している。
この構成により、本発明に係るワイヤーハーネスは、ハウジング部の凹部に、導線を部分的に露出させたフラットワイヤーおよび端子部材を収容するとともに、導線に端子部材が当接し、かつ凹部の深さ方向に重ねた状態で収容する。
また、本発明に係るワイヤーハーネスは、ハウジング部にカバー部を固定部によって固定したときに、カバー部の凸部が、ハウジング部の凹部に収容されたフラットワイヤーおよび端子部材を凹部の内底面部に向けて押圧する。
このため、本発明に係るワイヤーハーネスは、フラットワイヤーに電線を接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができる。
本発明によれば、フラットワイヤーに電線を接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができるコネクタおよびワイヤーハーネスを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るコネクタおよびワイヤーハーネスについて、図面を参照して説明する。
図1ないし図8に示すように、本実施の形態に係るコネクタC1は、フラットワイヤー1に電線2を接続するものであり、ハウジング部10、カバー部20、固定部30、連結部40および端子部材50を含んで構成されている。また、本実施の形態に係るワイヤーハーネスWは、フラットワイヤー1、電線2、およびコネクタC1を含んで構成されている。
フラットワイヤー1は、並列に配置された複数の導線1aを、絶縁層1bによって一体に被覆した帯状体である。
ハウジング部10は、略矩形平面形状の凹部11を有する。ハウジング部10は一端部(図1における右側)に、凹部11から外部へ向けて延び、かつフラットワイヤー1および電線2が挿通される切欠き部12を備えており、凹部11および切欠き部12は、連続して形成されている。
凹部11は、一面側(上面)の絶縁層1bを剥すことにより導線1aを部分的に露出させたフラットワイヤー1および端子部材50を収容するとともに、導線1aに端子部材50が当接し、かつ凹部11の深さ方向に重ねた状態で収容するよう構成されている。また、凹部11は、フラットワイヤー1の幅方向の寸法において切欠き部12よりも大きく形成されている。
ハウジング部10における切欠き部12には、フラットワイヤー1の幅方向に延び、かつフラットワイヤー1の他面側に当接する隆起部13を備えている。ハウジング部10の他端部(図1における左側)には、ハウジング部10の厚み方向(図4における上下方向)へ向けて貫通し、フラットワイヤー1の挿通端部1xが挿通される開口部14を備えている。この開口部14は、壁部15によって凹部11と仕切られている。
カバー部20は、凹部11に嵌入可能な凸部21を備えている。凸部21は、凹部11内で重なった状態で収容されたフラットワイヤー1および端子部材50を、凹部11の内底面部に向けて押圧し得るよう構成されている。カバー部20は、凹部11から開口部14に向けて延びるフラットワイヤー1の挿通端部1xの一部を収容する凹部22を備えている。
固定部30は、係合突起部31と、係合突起部31が嵌まり込む係合孔32aを有するブラケット32とによって構成されている。係合突起部31はハウジング部10に、フラットワイヤー1の幅方向両側に向けて突出するよう設けられている。ブラケット32はカバー部20に、フラットワイヤー1の幅方向両側に向けて突出するよう設けられている。
固定部30は、ハウジング部10の凹部11にカバー部20の凸部21を嵌入させたときに、各ブラケット32の係合孔32aに各係合突起部31が嵌まり込んで、ハウジング部10にカバー部20を固定するようになっている。
連結部40は、上述したハウジング部10とカバー部20とを接合している。ハウジング部10、カバー部20、固定部30および連結部40は、ポリプロピレン等の樹脂材料によって一体に形成されている。これにより、固定部30のブラケット32は弾性変形し得るようになっている。また、連結部40は、屈曲し得るようになっている。
連結部40は屈曲させると、ハウジング部10の凹部11にカバー部20の凸部21が嵌入し、各ブラケット32の係合孔32aに各係合突起部31が嵌まり込むようになっている。
端子部材50は、ハウジング部10の凹部11に嵌入する端子部51と、端子部51に連なる圧着部52とによって構成されている。端子部材50は、金属板に打ち抜き加工を施すことにより形成されている。端子部51は、絶縁層1bを剥して部分的に露出させたフラットワイヤー1の導線1aに当接するようになっている。また、圧着部52は、電線2の端部にかしめ圧着している。
コネクタC1により、フラットワイヤー1に電線2を接続してワイヤーハーネスWを構成するときには、フラットワイヤー1の一面側(上面)の絶縁層1bを剥して、導線1aを部分的に露出させておく(図7参照)。絶縁層1bを剥す範囲は、フラットワイヤー1に対する端子部材50の長手方向の寸法L(図2参照)よりも大きくなるようにする。さらに、電線2の端部に端子部材50の圧着部52を圧着しておく(図1参照)。
まず、ハウジング部10の開口部14にフラットワイヤー1の挿通端部1xを挿通して、ハウジング部10の凹部11にフラットワイヤー1における導線露出部分1yを、露出した導線1aが上方を向くように収容する(図7参照)。フラットワイヤー1の挿通端部1xの長さは任意であるが、例えば、図4〜図8に示すように、先端部が開口部14からハウジング部10の外方へ出るようにすることが好ましい。
また同時に、ハウジング部10の切欠き部12にフラットワイヤー1を挿通する。このとき、ハウジング部10に対するフラットワイヤー1の長手方向の位置を調整することにより、フラットワイヤー1における導線露出部分1yをハウジング部10の凹部11に確実に位置させる。
次いで、ハウジング部10の凹部11に端子部材50を、端子部51の下面部がフラットワイヤー1の導線1aに当接するよう収容する(図3、図4、図5、図8参照)。この後、ハウジング部10の凹部11にカバー部20の凸部21が嵌入するよう連結部40を屈曲させ、各ブラケット32の係合孔32aに各係合突起部31を嵌め込む。これにより、ハウジング部10にカバー部20を固定してワイヤーハーネスWを構成する(図6、図8参照)。
この際、凹部11から開口部14に向けて延びるフラットワイヤー1の挿通端部1xの一部は、カバー部20の凹部22に収容されるため、フラットワイヤー1とカバー部20とが互いに干渉しない。
カバー部20の凸部21は、ハウジング部10の凹部11内で重なった状態で収容されたフラットワイヤー1および端子部材50を、凹部11の内底面部に向けて押圧する。よって、フラットワイヤー1の導線1aに端子部材50の端子部51が確実に当接する。
本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、ハウジング部10の凹部11に、導線1aを部分的に露出させたフラットワイヤー1および端子部材50を収容するとともに、導線1aに端子部材50が当接し、かつ凹部11の深さ方向に重ねた状態で収容する。
また、本発明に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、カバー部20の凸部21が、ハウジング部10の凹部11内で重なった状態で収容されたフラットワイヤー1および端子部材50を凹部11の内底面部に向けて押圧する。
このため、本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、フラットワイヤー1の導線1aに端子部材50の端子部51が確実に当接し、フラットワイヤー1に電線2を接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができる。
本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、屈曲可能な連結部40を介してハウジング部10およびカバー部20を接合している。
このため、本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、ハウジング部10あるいはカバー部20のいずれか一方を紛失してしまうことがない。
本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、ハウジング部10の切欠き部12に、フラットワイヤー1の幅方向に延び、かつフラットワイヤー1に当接する隆起部13を備えている。
このため、本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、フラットワイヤー1に長手方向への引張力が作用すると、フラットワイヤー1と隆起部13との間に摩擦力が生じることになり、ハウジング部10からフラットワイヤー1が離脱し難い。
本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、ハウジング部10の凹部11に端子部材50が嵌入するよう構成している。このため、本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、電線2に長手方向への引張力が作用しても、ハウジング部10から端子部材50が離脱しない。
本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、ハウジング部10の他端部に、ハウジング部10の厚み方向へ向けて貫通し、フラットワイヤー1の挿通端部1xが挿通される開口部14を備えている。
このため、本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、ハウジング部10に対するフラットワイヤー1の長手方向の位置を調整して、フラットワイヤー1における導線露出部分1yをハウジング部10の凹部11に確実に位置させることができる。
本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、フラットワイヤー1の挿通端部1xを開口部14に挿通することにより、フラットワイヤー1を壁部15に沿って屈曲させている。このため、フラットワイヤー1は、ハウジング部10の壁部15とカバー部20の凹部22に接触し得る状態になる。よって、本実施の形態に係るコネクタC1およびワイヤーハーネスWは、長手方向へフラットワイヤー1を引っ張る力に対して踏ん張りを効かすことできる。
なお、開口部14は、コネクタC1の必須要件ではない。開口部14を設けない場合は、フラットワイヤー1の端部をハウジング部10の凹部11内に位置させるようにする。
図9に示すように、本実施の形態の第1の変形例に係るコネクタC2は、フラットワイヤー1Aに電線2Aを接続するとともに、フラットワイヤー1Bに電線2Bを接続してワイヤーハーネスを構成するものである。コネクタC2は、ハウジング部10、カバー部20、図示しない固定部、連結部40、端子部材50A,50Bおよび絶縁部材60を含んで構成されている。
コネクタC2を構成するハウジング部10、カバー部20および連結部40は、上述したコネクタC1のものと略同等であり、図中、図1ないし図8と同一の符号を付した部分は同一物を表している。また、図示しない固定部は、上述したコネクタC1における固定部30と同様に構成されている。
端子部材50A,50Bは、ハウジング部10の凹部11に嵌入する端子部51A,51Bと、端子部51A,51Bに連なる圧着部52A,52Bとによって構成されている。端子部材50A,50Bは、金属板に打ち抜き加工を施すことにより形成されている。端子部51A,51Bは、絶縁層1bを剥して部分的に露出させたフラットワイヤー1A,1Bの導線1aに当接するようになっている。また、圧着部52A,52Bは、電線2A,2Bの端部にかしめ圧着している。
絶縁部材60は、端子部材50Aの端子部51Aと端子部材50Bの端子部51Bとの間に介在するようになっている。
コネクタC2により、フラットワイヤー1Aに電線2Aを接続するとともに、フラットワイヤー1Bに電線2Bを接続してワイヤーハーネスを構成するときには、フラットワイヤー1A,1Bの一側部の絶縁層1bを剥して、導線1aを部分的に露出させておく。さらに、電線2A,2Bの端部に端子部材50A,50Bの圧着部52A,52Bを圧着しておく。
まず、ハウジング部10の開口部14にフラットワイヤー1Aの端部を挿通して、ハウジング部10の凹部11にフラットワイヤー1Aにおける導線露出部分1y(図7参照)を、露出した導線1aが上方を向くように収容する。
また同時に、ハウジング部10の切欠き部12にフラットワイヤー1Aを挿通する。このとき、ハウジング部10に対するフラットワイヤー1Aの長手方向の位置を調整することにより、フラットワイヤー1Aにおける導線露出部分1yをハウジング部10の凹部11に確実に位置させる。
次いで、ハウジング部10の凹部11に、端子部51Aの下面部がフラットワイヤー1Aの導線1aに当接するよう端子部材50Aを収容する。また、端子部材50Aの端子部51Aの上面部に絶縁部材60を載置する。さらに、ハウジング部10の凹部11に、端子部51Bの下面部が絶縁部材60に当接するよう端子部材50Bを収容する。
さらに、ハウジング部10の開口部14にフラットワイヤー1Bの端部を挿通して、ハウジング部10の凹部11にフラットワイヤー1Bにおける導線露出部分1y(図7参照)を、導線1aが下方を向いて端子部材50Bの端子部51Bに当接するように収容する。
また同時に、ハウジング部10の切欠き部12にフラットワイヤー1Aを挿通する。このとき、ハウジング部10に対するフラットワイヤー1Aの長手方向の位置を調整することにより、フラットワイヤー1Aにおける導線露出部分1yをハウジング部10の凹部11に確実に位置させる。
この後、ハウジング部10の凹部11にカバー部20の凸部21が嵌入するよう連結部40を屈曲させ、図示しない固定部によりハウジング部10にカバー部20を固定してワイヤーハーネスを構成する。
カバー部20の凸部21は、ハウジング部10の凹部11内で重なった状態で収容されたフラットワイヤー1A、端子部材50A、絶縁部材60、端子部材50Bおよびフラットワイヤー1Bを凹部11の内底面部に向けて押圧する。
このため、本実施の形態の第1の変形例に係るコネクタC2は、フラットワイヤー1Aの導線1aに端子部材50Aの端子部51Aが確実に当接し、かつフラットワイヤー1Bの導線1aに端子部材50Bの端子部51Bが確実に当接する。
よって、本実施の形態の第1の変形例に係るコネクタC2は、フラットワイヤー1Aに電線2Aを接続するとともに、フラットワイヤー1Bに電線2Bを接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができる。
図10に示すように、本実施の形態の第2の変形例に係るコネクタC3は、フラットワイヤー1Cに電線2A,電線2Bを接続してワイヤーハーネスを構成するものである。コネクタC3は、ハウジング部10、カバー部20、図示しない固定部、連結部40、端子部材50A,50Bおよびスペーサ70を含んで構成されている。
コネクタC3を構成するハウジング部10、カバー部20、連結部40および端子部材50A,50Bは、上述したコネクタC1,C2のものと略同等であり、図中、図1ないし図9と同一の符号を付した部分は同一物を表している。また、図示しない固定部は、上述したコネクタC1における固定部30と同様に構成されている。
スペーサ70は、ハウジング部10の凹部11の内底面部と端子部材50Aの端子部51Aとの間に介在するようになっている。
コネクタC3により、フラットワイヤー1Cに電線2A,2Bを接続してワイヤーハーネスを構成するときには、図11に示すように、フラットワイヤー1Cの一面側(図10における上方)の絶縁層1bを剥して、所定の導線1aを部分的に露出させておく。
また、フラットワイヤー1Cの他面側(図10における下方)の絶縁層1bを剥して、フラットワイヤー1Cの一面側において露出していない他の導線1aを部分的に露出させておく。さらに、電線2A,2Bの端部に端子部材50A,50Bの圧着部52A,52Bを圧着しておく。
まず、ハウジング部10の凹部11の内底面にスペーサ70を載置する。ハウジング部10の凹部11に端子部材50Aを、端子部51Aの下面がスペーサ70の上面部に当接するよう収容する。
さらに、ハウジング部10の開口部14にフラットワイヤー1Cの挿通端部1xを挿通して、ハウジング部10の凹部11にフラットワイヤー1Cにおける導線露出部分1yを、下方に向けて露出した導線1aが端子部材50Aの端子部51Aの上面部に当接するよう収容する。
また同時に、ハウジング部10の切欠き部12にフラットワイヤー1Cを挿通する。このとき、ハウジング部10に対するフラットワイヤー1Cの長手方向の位置を調整することにより、フラットワイヤー1Cにおける導線露出部分1yをハウジング部10の凹部11に確実に位置させる。
次いで、ハウジング部10の凹部11に端子部材50Bを、端子部51Bの下面部がフラットワイヤー1Cにおいて上方に向けて露出した導線1aに当接するよう収容する。
この後、ハウジング部10の凹部11にカバー部20の図示しない凸部が嵌入するよう連結部40を屈曲させ、図示しない固定部によりハウジング部10にカバー部20を固定してワイヤーハーネスを構成する。
カバー部20の凸部は、ハウジング部10の凹部11内で重なった状態で収容されたスペーサ70、端子部材50A、フラットワイヤー1Cおよび端子部材50Bを、凹部11の内底面部に向けて押圧する。
このため、本実施の形態の第2の変形例に係るコネクタC3は、フラットワイヤー1Cにおいて下方に向けて露出した導線1aに端子部材50Aの端子部51Aが確実に当接する。また、本実施の形態の第2の変形例に係るコネクタC3は、フラットワイヤー1Cにおいて上方に向けて露出した導線1aに端子部材50Bの端子部51Bが確実に当接する。
よって、本実施の形態の第2の変形例に係るコネクタC3は、フラットワイヤー1Cに電線2A,2Bを接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができる。
なお、上述したコネクタC1,C2,C3は、ハウジング部10とカバー部20とを連結部40により接合しているが、連結部40を備えないで、ハウジング部10とカバー部20とを別体としてもよい。このような構成を採っても、固定部30、もしくは図示しない固定部によって、ハウジング部10にカバー部20を固定することができる。
図12は、前述のコネクタC1を2つ用いたワイヤーハーネスであり、図中、図1〜図8と同一の符号を付した部分は、同一物を表している。
ワイヤーハーネスは、2つのコネクタC1が1本のフラットワイヤー1を共用している。各コネクタC1は、ハウジング部10、カバー部20、固定部30、連結部40および端子部材50を含んで構成されている。端子部材50の圧着部52は、電線2の端部をかしめ圧着している。
フラットワイヤー1は、各コネクタC1におけるハウジング部10の開口部14に挿通され、図3〜図8と同様な手立てにより、各電線2に電気的に接続されている。すなわち、ワイヤーハーネスは、1本のフラットワイヤー1に2本の電線2を接続させることができる。また、コネクタC1の数を増やせば、1本のフラットワイヤー1にコネクタC1と同数の電線2を接続させることができる。
以上のように、本発明に係るコネクタおよびワイヤーハーネスは、ハウジング部にカバー部を固定部により固定したときに、カバー部の凸部が、ハウジング部の凹部に重なった状態で収容されたフラットワイヤーおよび端子部材を凹部の内底面部に向けて押圧する。このため、本発明に係るコネクタおよびワイヤーハーネスは、フラットワイヤーの導線に端子部材が確実に当接する。
よって、本発明に係るコネクタおよびワイヤーハーネスは、フラットワイヤーに電線を接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができるという効果を奏するものである。
本発明に係るコネクタおよびワイヤーハーネスは、フラットワイヤーに電線を接続する作業を簡単に、かつ容易に行うことができるので、車両、種々の装置、機械設備等に利用できる。
1,1A,1B,1C フラットワイヤー
1a 導線
1b 絶縁層
2,2A,2B 電線
10 ハウジング部
11 凹部
12 切欠き部
13 隆起部
14 開口部
20 カバー部
21 凸部
30 固定部
50,50A,50B 端子部材
C1,C2,C3 コネクタ
W ワイヤーハーネス
1a 導線
1b 絶縁層
2,2A,2B 電線
10 ハウジング部
11 凹部
12 切欠き部
13 隆起部
14 開口部
20 カバー部
21 凸部
30 固定部
50,50A,50B 端子部材
C1,C2,C3 コネクタ
W ワイヤーハーネス
Claims (6)
- 一側部に凹部を備えたハウジング部と、
一側部に前記凹部に嵌入可能な凸部を備えたカバー部と、
前記ハウジング部に前記カバー部を固定する固定部と、
電線の端部に接続される端子部材とを含んで構成されるコネクタであって、
前記凹部は、導線を部分的に露出させたフラットワイヤーおよび前記端子部材を、前記導線に端子部材が当接し、かつ前記凹部の深さ方向に重ねた状態で収容するよう構成され、
前記凸部は、前記ハウジング部に前記カバー部を前記固定部により固定したときに、前記凹部に重なった状態で収容された前記フラットワイヤーおよび前記端子部材を前記凹部の内底面部に向けて押圧し得るよう構成され、
前記ハウジング部は一端部に、前記凹部から外部へ向けて延び、かつ前記フラットワイヤーおよび前記電線が挿通される切欠き部を備えたことを特徴とするコネクタ。 - 前記ハウジング部および前記カバー部は、屈曲可能な連結部を介して接合されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
- 前記ハウジング部は、前記切欠き部に隆起部を、前記フラットワイヤーの幅方向に延び、かつ前記フラットワイヤーに当接するよう備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
- 前記端子部材は、前記凹部に嵌入するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記ハウジング部は他端部に、前記ハウジング部の一側部から他側部へ向けて貫通し、かつ前記フラットワイヤーの端部が挿通される開口部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 電線と、
導線を部分的に露出させたフラットワイヤーと、
前記ハウジング部、前記カバー部、前記固定部および前記端子部材を含んで構成される請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のコネクタとを備えたことを特徴とするワイヤーハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013186222A JP2015053218A (ja) | 2013-09-09 | 2013-09-09 | コネクタおよびワイヤーハーネス |
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JP2013186222A JP2015053218A (ja) | 2013-09-09 | 2013-09-09 | コネクタおよびワイヤーハーネス |
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ID=52702092
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- 2013-09-09 JP JP2013186222A patent/JP2015053218A/ja active Pending
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