JP2015051621A - 積層ポリエステルフィルム、およびその製造方法 - Google Patents
積層ポリエステルフィルム、およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015051621A JP2015051621A JP2013271326A JP2013271326A JP2015051621A JP 2015051621 A JP2015051621 A JP 2015051621A JP 2013271326 A JP2013271326 A JP 2013271326A JP 2013271326 A JP2013271326 A JP 2013271326A JP 2015051621 A JP2015051621 A JP 2015051621A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- polyester film
- coating composition
- laminated polyester
- cnt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
(1)ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、樹脂層(X)を有する積層ポリエステルフィルムであって、前記樹脂層(X)が、カーボンナノチューブ(a)とカーボンナノチューブ分散剤(b)を含む塗料組成物(x)から形成された層であり、前記塗料組成物(x)中のカーボンナノチューブ(a)の含有量が、塗料組成物(x)中の固形分重量に対して0.05重量%以上、10重量%以下であり、湿熱処理試験前の樹脂層(X)表面の表面比抵抗値をP1(Ω/□)、湿熱処理試験後の樹脂層(X)表面の表面比抵抗値をP2(Ω/□)としたとき、下記式1を満足する積層ポリエステルフィルム。
P2/P1≦100 (式1)
(2)前記塗料組成物(x)が、さらに架橋剤(c)を含み、該架橋剤(c)がオキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、イソシアネート系架橋剤からなる群のうち少なくとも1種類を含む架橋剤であることを特徴とする、(1)に記載の積層ポリエステルフィルム。
(3)前記カーボンナノチューブ分散剤(b)が水溶性セルロースおよび/または水溶性セルロース誘導体であることを特徴とする(1)または(2)に記載の積層ポリエステルフィルム。
(4)前記塗料組成物(x)が、カーボンナノチューブ分散剤(b)を塗料組成物(x)中の固形分重量に対して0.1重量%以上、15重量%以下含有し、かつ塗料組成物(x)中に含有するカーボンナノチューブ(a)とカーボンナノチューブ分散剤(b)の含有量の比率(b)/(a)が0.5以上、15.0以下である(1)〜(3)のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
(5)前記塗料組成物(x)が、架橋剤(c)を塗料組成物(x)中の固形分重量に対して20重量%以上、80重量%以下含有する(2)〜(4)のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
(6)前記架橋剤(c)中、オキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、イソシアネート系架橋剤の占める割合が、架橋剤(c)全体に対して、50重量%以上、100重量%以下である(2)〜(5)のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
(7)前記樹脂層(X)が、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン共重合樹脂の少なくとも1種の樹脂(d)を含む塗料組成物(x)から形成されることを特徴とする、(1)〜(6)のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
(8)前記樹脂層(X)がポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン共重合樹脂の少なくとも1種の樹脂(d)として、ポリエステル樹脂を含む塗料組成物(x)から形成されることを特徴とする、(7)に記載の積層ポリエステルフィルム。
(9)前記ポリエステル樹脂のガラス転移温度70℃以上150℃以下であることを特徴とする(7)および(8)に記載の積層ポリエステルフィルム。
(10)前記樹脂層(X)が、フルオレン骨格を有するポリエステル樹脂を含む塗料組成物(x)から形成されることを特徴とする、(8)または(9)に記載の積層ポリエステルフィルム。
(11)前記カーボンナノチューブ(a)が直線もしくは屈曲形の単層カーボンナノチューブ、直線もしくは屈曲形の2層カーボンナノチューブ、直線もしくは屈曲形の多層カーボンナノチューブのいずれか、又はそれらの組み合わせからなる(1)〜(10)のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
(12)(1)〜(11)のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルムの製造方法であって、結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムの少なくとも片面に、カーボンナノチューブ(a)とカーボンナノチューブ分散剤(b)を含む塗料組成物(x)を塗布し、その後ポリエステルフィルムを一軸または二軸延伸法によって延伸し、ポリエステルフィルムの結晶配向を完了させる工程を含む積層ポリエステルフィルムの製造方法。
本発明の積層ポリエステルフィルムには、基材となるポリエステルフィルム(基材フィルム)の少なくとも片面に樹脂層(X)が設けられている。
本発明の樹脂層(X)は、CNT(a)とCNT分散剤(b)を含む塗料組成物(x)から形成された層であり、前記塗料組成物(x)中のCNT(a)の含有量が塗料組成物(x)を構成する樹脂に対して0.05重量%以上、10重量%以下である必要がある。
本発明の樹脂層(X)は、湿熱処理試験前の樹脂層(X)表面の表面比抵抗値をP1(Ω/□)、湿熱処理試験後の樹脂層(X)表面の表面比抵抗値をP2(Ω/□)としたとき、式1を満足することが必要である。
P2/P1≦100 (式1)
なお、ここでいう湿熱処理とは、積層ポリエステルフィルムを温度85℃、相対湿度85%の環境下に240時間曝す処理のことである。湿熱処理試験前後の樹脂層(X)表面の表面比抵抗値の測定方法については後述する。
本発明では、樹脂層(X)を形成する塗料組成物(x)に、CNT(a)を含む必要がある。本発明でいうCNTとは炭素原子だけで構成されたハニカム構造のグラフェンシートが円筒状に丸まったシームレス(継ぎ目のない)チューブのことを指し、実質的にグラフェンシートを1層に巻いたものを単層CNT、2層に巻いたものを2層CNT、3層以上の多層に巻いたものを多層CNTという。本発明に用いられるCNT(a)は、直線又は屈曲形の単層CNT、直線又は屈曲形の2層CNT、直線又は屈曲形の多層CNTのいずれか、又は、それらの組み合わせたものであることが好ましい。
本発明では、樹脂層(X)を形成する塗料組成物(x)にCNT分散剤(b)を含むことが必要である。本発明において用いられるCNT分散剤(b)としては、水溶性セルロースおよび/または水溶性セルロール誘導体、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリビニルピロリドン系重合体などが挙げられる。中でも、水溶性セルロースおよび/または水溶性セルロース誘導体であることが好ましい。
本発明は、前記樹脂層(X)が、CNT(a)とCNT分散剤(b)に加えて、さらに架橋剤(c)を含む塗料組成物(x)から形成された層であり、該架橋剤(c)がオキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、イソシアネート系架橋剤からなる群のうち少なくとも1種類を含む架橋剤であることが好ましい。塗料組成物(x)に、オキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、イソシアネート系架橋剤からなる群のうち少なくとも1種類を含む架橋剤(c)を含むと、得られる樹脂層(X)の帯電防止性を損なうことなく、接着性を向上させることができるため、好ましい。
本発明におけるオキサゾリン系架橋剤とは、該架橋剤中に官能基としてオキサゾリン基を有するものであれば特に限定されるものではないが、オキサゾリン基を含有するモノマーを少なくとも1種以上含み、かつ、少なくとも1種の他のモノマーを共重合させて得られるオキサゾリン基含有共重合体からなるものが好ましい。 オキサゾリン基を含有するモノマーとしては、2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−エチル−2−オキサゾリンなどを用いることができ、これらの1種または2種以上の混合物を使用することもできる。中でも、2−イソプロペニル−2−オキサゾリンが工業的にも入手しやすく好適である。
また、本発明では、高分子型のイソシアネート化合物を用いると、樹脂層(X)の強靭性が高まるため、ブロッキングなどの点から好ましく用いることができる。
本発明では、樹脂層(X)が、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン共重合樹脂の少なくとも1種の樹脂を含む樹脂(d)を含有する塗料組成物(x)から形成されることが好ましい。
好ましいポリエステル樹脂としては、酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸を、またグリコール成分としてエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールを用いた共重合体などが挙げられる。
アクリル樹脂に用いるアクリルモノマーとしては、例えばアルキルアクリレート(アルキル基としてはメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシルなど)、アルキルメタクリレート(アルキル基としてはメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシルなど)、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートなどのヒドロキシ基含有モノマー、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N,N−ジメチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミドなどのアミド基含有モノマー、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレートなどのアミノ基含有モノマー、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどのグリシジル基含有モノマー、アクリル酸、メタクリル酸およびそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩など)などのカルボキシル基またはその塩を含有するモノマーなどを挙げることができる。
本発明の積層ポリエステルフィルムは、CNT(a)とCNT分散剤(b)を含む塗料組成物(x)を用いて、ポリエステルフィルムに樹脂層(X)を積層することにより作成することができる。
次に積層ポリエステルフィルムの製造方法を説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
(1)透明性の測定方法
透明性は、ヘイズ(%)により評価した。ヘイズの測定は、常態(温度23℃、相対湿度65%)において、積層ポリエステルフィルムを1時間放置した後、日本電色工業(株)製濁度計「NDH5000」を用いて行った。3回測定した平均値を、その積層ポリエステルフィルムのヘイズとした。
塗布外観については、積層ポリエステルフィルムを3波長蛍光灯(パナソニック(株)製、3波長形昼白色(F・L 15EX−N 15W))の直下30cmに置き、視角を変えながら目視により観察し、以下の評価を行った。A以上のものを良好とし、Bは実用上問題ないレベルとした。
A:凝集物や塗布ムラが僅かに見える。
帯電防止性は、表面比抵抗により評価した。なお、測定面は積層ポリエステルフィルムの樹脂層(X)積層面とする。単位は、Ω/□である。
積層ポリエステルフィルムを常態(温度23℃、相対湿度65%)において24時間放置後、その雰囲気下でデジタル超高抵抗/微小電流計(アドバンテスト社製、R8340A)を用いて、印加電圧100Vで10秒間印加後の表面比抵抗値を求めた。該測定値を湿熱処理試験前の樹脂層(X)表面の表面比抵抗値P1(Ω/□)とした。表面比抵抗が9×1011Ω/□以下のものであれば実用上問題のないレベルの帯電防止性を有していることを示し、5×1010Ω/□以下のものは優れた帯電防止性を有していることを示す。
積層ポリエステルフィルムを温度85℃、相対湿度85%の恒温恒湿槽中に240時間放置し、湿熱処理試験後積層ポリエステルフィルムを得た。得られた湿熱処理試験後積層ポリエステルフィルムサンプルについて、(3−1)と同様の方法で表面比抵抗値を求めた。該測定値を湿熱処理試験後の樹脂層(X)表面の表面比抵抗値P2(Ω/□)とした。表面比抵抗が9×1011Ω/□以下のものであれば実用上問題のないレベルの帯電防止性を有していることを示し、5×1010Ω/□以下のものは優れた帯電防止性を有していることを示す。
帯電防止性は、表面比抵抗により評価した。フィルム幅方向に長さ200mm×幅100mmの矩形に切り出して測定用サンプルを得た。次にパンタグラフ方式のフィルムストレッチャーを用いて、温度100℃、速度10mm/秒の条件で、測定用サンプルの短軸方向(幅方向)に伸度50%の一軸延伸を行い、成形後積層ポリエステルフィルムを作製した。成形後積層ポリエステルフィルムを常態(温度23℃、相対湿度65%)において24時間放置後、その雰囲気下でデジタル超高抵抗/微小電流計(アドバンテスト製R8340A)を用いて、印加電圧100Vで10秒間印加後の表面比抵抗値を求めた。なお、測定面は成形後積層ポリエステルフィルムの樹脂層(X)積層面とする。単位は、Ω/□である。表面比抵抗が5×1012Ω/□以下のものであれば実用上問題のないレベルの帯電防止性を有していることを示し、1×1011Ω/□以下のものは優れた帯電防止性を有していることを示す。
帯電防止性は、表面比抵抗により評価した。まず後述する(5−1)と同様の方法でハードコート積層ポリエステルフィルムを得た。該ハードコート積層ポリエステルフィルムを、常態(温度23℃、相対湿度65%)において24時間放置した。その後、ハードコート積層面を、デジタル超高抵抗/微小電流計(アドバンテスト製R8340A)を用いて、印加電圧100Vで10秒間印加後の表面比抵抗値を求めた。単位は、Ω/□である。表面比抵抗が9×1012Ω/□以下のものであれば実用上問題のないレベルの帯電防止性を有していることを示し、9×1011Ω/□以下のものは優れた帯電防止性を有していることを示す。
(4−1)初期接着性の評価方法
積層ポリエステルフィルム上に、下記の割合でインキ、溶剤、硬化剤を混合した熱硬化型インキを、硬化後の膜厚が約5μmとなるよう均一に塗布した。
溶剤:帝国インキ製造(株)製F−003:10重量部
硬化剤:帝国インキ製造(株)製240硬化剤:3重量部
次いで、熱硬化型インキを塗布した積層ポリエステルフィルムを、90℃の熱風オーブンで60分乾燥し、熱硬化型インキを硬化させ、インキ積層ポリエステルフィルムを得た。
S :100個残存
A :80個以上100個未満残存
B :50個以上80個未満残存
C :0個以上50個未満残存。
(4−1)と同様の方法でインキ積層ポリエステルフィルムを得た。得られたインキ積層ポリエステルフィルムを、温度85℃、相対湿度85%の恒温恒湿槽中に240時間放置し、湿熱接着試験用インキ積層サンプルを得た。得られた湿熱接着試験用インキ積層サンプルについて、(4−1)と同様の方法で接着性評価を行い、4段階評価を行った。Cは実用上問題のあるレベル、Bは実用レベルであり、SとAのものは良好とした。
(4−1)と同様の方法でインキ積層ポリエステルフィルムを得た。該インキ積層ポリエステルフィルムの幅方向に長さ200mm×幅100mmの矩形に切り出して測定用サンプルを得た。次にパンタグラフ方式のフィルムストレッチャーを用いて、温度100℃、速度10mm/秒の条件で、測定用サンプルの短軸方向(幅方向)に伸度50%の一軸延伸を行い、成形後インキ積層ポリエステルフィルムを作製した。得られた成形後インキ積層ポリエステルフィルムについて、(4−1)と同様の方法で接着性評価を行い、4段階評価を行った。Cは実用上問題のあるレベル、Bは実用レベルであり、SとAのものは良好とした。
(4−3)と同様の方法で成形後インキ積層ポリエステルフィルムを作製した。得られた成形後インキ積層ポリエステルフィルムについて、(4−2)と同様の方法で接着性評価を行い、4段階評価を行った。Cは実用上問題のあるレベル、Bは実用レベルであり、SとAのものは良好とした。
(5−1)初期接着性の評価方法
積層ポリエステルフィルム上に、下記の割合で混合したUV硬化型樹脂を、バーコーターを用いて硬化後の膜厚が2μmとなるように均一に塗布した。
・ウレタンアクリレート(新中村化学(株)製 UA122P):80重量部
・ポリエステルアクリレート(日本化薬(株)製“カヤラッド”(登録商標)DPHA):10重量部
・ポリエステルアクリレート(日本化薬(株)製“カヤラッド” (登録商標)PETA):10重量部
・シリコーンオイル(東レダウコーニングシリコーン(株)製 SH190):3重量部
・光重合開始剤(長瀬産業(株)社製“イルガキュア” (登録商標)184):3重量部
次いで、樹脂層(X)の表面から9cmの高さにセットした120W/cmの照射強度を有する集光型高圧水銀灯(アイグラフィックス(株)製 H03−L31)で、積算照射強度が300mJ/cm2となるように紫外線を照射し、硬化させ、積層ポリエステルフィルム上にハードコート層を積層されたハードコート積層ポリエステルフィルムを得た。得られたハードコート積層ポリエステルフィルムについて、得られたハードコート積層ポリエステルフィルムのハードコート積層面に、1mm2のクロスカットを100個入れ、セロテープ(登録商標)(ニチバン(株)製CT405AP)を貼り付け、ハンドローラーで1.5kg/cm2の荷重で押しつけた後、ハードコート積層ポリエステルフィルムに対して90度方向に急速に剥離した。該測定を10回実施し、10回の測定において残存したクロスカットの個数の平均値により、接着性を4段階評価を行った。Cは実用上問題のあるレベル、Bは実用レベルであり、SとAのものは良好とした。
S :100個残存
A :80個以上100個未満残存
B :50個以上80個未満残存
C :0個以上50個未満残存。
(5−1)と同様の方法でハードコート積層ポリエステルフィルムを得た。得られたハードコート積層ポリエステルフィルムを、温度85℃、相対湿度85%の恒温恒湿槽中に168時間放置し、湿熱接着試験用ハードコート積層サンプルを得た。得られた湿熱接着試験用ハードコート積層サンプルについて、(5−1)と同様の方法で接着性評価を行い、4段階評価を行った。Cは実用上問題のあるレベル、Bは実用レベルであり、SとAのものは良好とした。
(5−1)と同様の方法でハードコート積層ポリエステルフィルムを得た。該ハードコート積層ポリエステルフィルムの幅方向に長さ200mm×幅100mmの矩形に切り出して測定用サンプルを得た。次にパンタグラフ方式のフィルムストレッチャーを用いて、温度100℃、速度10mm/秒の条件で、測定用サンプルの短軸方向(幅方向)に伸度50%の一軸延伸を行い、成形後ハードコート積層ポリエステルフィルムを作製した。得られた成形後ハードコート積層ポリエステルフィルムについて、(5−1)と同様の方法で接着性評価を行い、4段階評価を行った。Cは実用上問題のあるレベル、Bは実用レベルであり、SとAのものは良好とした。
(5−3)と同様の方法で成形後ハードコート積層ポリエステルフィルムを作製した。得られた成形後ハードコート積層ポリエステルフィルムについて、(5−2)と同様の方法で接着性評価を行い、4段階評価を行った。Cは実用上問題のあるレベル、Bは実用レベルであり、SとAのものは良好とした。
セイコー電子工業(株)製“ロボット”DSC(示差走査熱量計)RDC220にセイコー電子工業(株)製SSC5200ディスクステーションを接続して測定した。DSCの測定条件は次の通りである。測定試料10mgをアルミニウムパンに調整後、DSC装置にセットし(リファレンス:試料を入れていない同タイプのアルミニウムパン)、25℃から300℃まで10℃/分の昇温速度で加熱し、300℃の温度で5分間保持した後、液体窒素中を用いて急冷処理をする。この試料を、再度25℃から10℃/分で300℃まで昇温し、そのDSCチャートからガラス転移温度(Tg)を検知する。
1.0mgのCNT(直線2層CNT:サイエンスラボラトリー社製、直径5nm)とCNT分散剤のカルボキシメチルセルロースナトリウム(シグマアルドリッチジャパン(株))(以下、CMC−Naと略す。)を3.0mgと水666mgをサンプル管に入れ、CNT水分散体を調製し、超音波破砕機(東京理化器機(株)製VCX−502、出力250W、直接照射)を用いて30分間超音波照射し、均一なCNT(a)とCNT分散剤(b)からなるCNT水分散体(ab−1)(CNT(a)濃度0.15重量%、CNT分散剤(b)0.45重量%、(b)/(a)=3.0)を得た。
1.0mgのCNT(直線2層CNT:サイエンスラボラトリー社製、直径5nm)とCNT分散体のカルボキシメチルセルロースナトリウム(シグマアルドリッチジャパン(株))(以下、CMC−Naと略す。)を16.0mgと水1983mgをサンプル管に入れ、CNT水分散体を調製し、超音波破砕機(東京理化器機(株)製VCX−502、出力250W、直接照射)を用いて30分間超音波照射し、均一なCNT(a)とCNT分散剤(b)からなるCNT水分散体(ab−2)(CNT(a)濃度0.05重量%、CNT分散剤(b)0.8重量%、(b)/(a)=16.0)を得た。
1.0mgのCNT(直線2層CNT:サイエンスラボラトリー社製、直径5nm)とCNT分散剤のカルボキシメチルセルロースナトリウム(シグマアルドリッチジャパン(株))(以下、CMC−Naと略す。)を8.0mgと水661mgをサンプル管に入れ、CNT水分散体を調製し、超音波破砕機(東京理化器機(株)製VCX−502、出力250W、直接照射)を用いて30分間超音波照射し、均一なCNT(a)とCNT分散剤(b)からなるCNT水分散体(ab−3)(CNT(a)濃度0.15重量%、CNT分散剤(b)1.2重量%、(b)/(a)=8.0)を得た。
1.0mgのCNT(直線2層CNT:サイエンスラボラトリー社製、直径5nm)とCNT分散剤のポリビニルピロリドン((株)日本触媒製、K−30)を3.0mgと水666mgをサンプル管に入れ、CNT水分散体を調製し、超音波破砕機(東京理化器機(株)製VCX−502、出力250W、直接照射)を用いて30分間超音波照射し、均一なCNT分散剤(CNT濃度0.15重量%、CNT分散剤0.45重量%、(b)/(a)=3.0)を得た。
窒素ガス雰囲気下かつ常温(25℃)下で、メタクリル酸メチル53モル部、アクリル酸エチル34モル部、アクリル酸5モル部、N―メチロールアクリルアミド1モル部を仕込み、次いで乳化剤(ADEKA(株)製“リアソープ”ER−30)を7モル部と水を加え、溶液1を得た。常温(25℃)下で、水を添加し、60℃に昇温した。その後攪拌しながら3時間かけて連続滴下せしめた。更に同時に過硫酸カリウム水溶液を連続滴下せしめた。滴下終了後、さらに2時間攪拌した後、25℃まで冷却し、反応を終了させ、アクリル樹脂(d−1)水分散体を得た。なお、得られたアクリル樹脂(d−1)の水分散体の固形分濃度は35重量%である。また、アクリル樹脂(d−1)のガラス転移温度は40℃であった。
窒素ガス雰囲気下かつ常温(25℃)下で、容器1に、ポリエステル系ウレタン樹脂(DIC(株)製“ハイドラン”(登録商標)AP−40(F))66重量部、メタクリル酸メチル35重量部、アクリル酸エチル29重量部、N―メチロールアクリルアミド2重量部を仕込み、溶液1を得た。次いで乳化剤(ADEKA(株)製“リアソープ”ER−30)を7重量部加え、更に溶液の固形分が50重量%となるように水を添加し、溶液2を得た。常温(25℃)下で、容器2に、水を添加し、60℃に昇温した。その後攪拌しながら溶液2を3時間かけて連続滴下せしめた。更に同時に5重量%過硫酸カリウム水溶液(アクリルの0.1重量%)を連続滴下せしめた。滴下終了後、さらに2時間攪拌した後、25℃まで冷却し、反応を終了させ、アクリルウレタン共重合樹脂(d−3)水分散体を得た。なお、得られたアクリルウレタン共重合樹脂(d−3)中のアクリル樹脂とウレタン樹脂の割合は50/50であり、アクリルウレタン共重合樹脂(d−3)の水分散体の固形分濃度は30重量%である。また、アクリルウレタン共重合樹脂(d−3)のガラス転移温度は52℃であった。
窒素ガス雰囲気下でかつ常温(25℃)下で、テレフタル酸ジメチル88モル部、エチレングリコール90モル部、ジエチレングリコール10モル部を反応器1に仕込み、これに三酸化アンチモン(触媒)を0.1重量部添加して、160〜240℃で5時間エステル化反応を行った後、溜出液を取り除いた。
窒素ガス雰囲気下でかつ常温(25℃)下で、コハク酸ジメチル75モル部、9、9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン80モル部、エチレングリコール20モル部を反応器1に仕込み、これにテトラブチルチタネート(触媒)を0.1重量部添加して、160〜240℃で5時間エステル化反応を行った後、溜出液を取り除いた。
窒素ガス雰囲気下でかつ常温(25℃)下で、2,6−ナフタレンジカルボン酸88モル部、エチレングリコール90モル部、ジエチレングリコール10モル部を反応器1に仕込み、これに三酸化アンチモン(触媒)を0.1重量部添加して、160〜240℃で5時間エステル化反応を行った後、溜出液を取り除いた。
窒素ガス雰囲気下かつ常温(25℃)下で、メタクリル酸メチル65モル部、アクリル酸エチル25モル部、アクリル酸9モル部、N―メチロールアクリルアミド1モル部を仕込み、次いで乳化剤(ADEKA(株)製“リアソープ”ER−30)を7モル部と水を加え、溶液1を得た。常温(25℃)下で、水を添加し、60℃に昇温した。その後攪拌しながら3時間かけて連続滴下せしめた。更に同時に過硫酸カリウム水溶液を連続滴下せしめた。滴下終了後、さらに2時間攪拌した後、25℃まで冷却し、反応を終了させ、アクリル樹脂(d−7)水分散体を得た。なお、得られたアクリル樹脂(d−7)の水分散体の固形分濃度は35重量%である。なお、アクリル樹脂(d−7)のガラス転移温度は75℃であった。
・CNT(a)とCNT分散剤(b)を含むCNT水分散体(ab−1)
・アクリル樹脂(d−1)
・水系溶媒(G):純水
上記したCNT(a)とCNT分散剤(b)を含むCNT水分散体(ab−1)、アクリル樹脂(d−1)を固形分重量比で、(ab−1)/(d−1)=0.2/99.8となるように、かつ塗料組成物中の固形分濃度が2重量%となるように(g)を混合し、塗料組成物1を調整した。このときの塗料組成物1中の樹脂組成を表に示す。
・CNT(a)とCNT分散剤(b)を含むCNT水分散体(ab−1)
・CNT(a)とCNT分散剤(b)を含むCNT水分散体(ab−2)
・CNT(a)とCNT分散剤(b)を含むCNT水分散体(ab−3)
・CNT(a)とCNT分散剤(b)を含むCNT水分散体(ab−4)
・オキサゾリン系架橋剤(c−1)の水分散体:(株)日本触媒製“エポクロス”(登録商標)WS−500(固形分濃度40重量%)
・カルボジイミド系架橋剤(c−2)の水分散体:日清紡ケミカル(株)“カルボジライト”(登録商標)V−04(固形分濃度40重量%)
・イソシアネート系架橋剤(c−3)の水分散体:第一工業製薬(株)製“エラストロン”(登録商標)E−37(固形分濃度28重量%)
・メラミン系架橋剤(c−4)の水分散体:三和ケミカル(株)製“ニカラック”MW12LF(固形分濃度71重量%)
・アクリル樹脂(d−1)の水分散体:固形分濃度は35重量%
・ウレタン樹脂(d−2):DIC(株)製“ハイドラン”(登録商標)AP−40(F)(固形分濃度40重量%)ガラス転移温度49℃
・アクリルウレタン共重合樹脂(d−3)の水分散体:固形分濃度は30重量%
・ポリエステル樹脂(d−4)の水分散体:固形分濃度は15重量%
・ポリエステル樹脂(d−5)の水分散体:固形分濃度は15重量%
・ポリエステル樹脂(d−6)の水分散体:固形分濃度は15重量%
・アクリル樹脂(d−7)の水分散体:固形分濃度は35重量%
・水系溶媒(G):純水
上記の、CNT(a)とCNT分散剤(b)を含むCNT水分散体(ab)、架橋剤(c)、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン共重合樹脂の少なくとも1種の樹脂を含む樹脂(d)の固形分重量比を、表に記載となるように変更し、かつ、塗料組成物中の固形分濃度が2重量%となるように塗料組成物2〜24を調整した。
ポリエチレンテレフタレート(以下、樹脂P1)と、グリコール樹脂100モル部に対しシクロヘキサンジメタノールを30モル部共重合した共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、樹脂Q1)を用い、それぞれ乾燥した後、別々の押出機に供給した。樹脂P1、樹脂Q1は、それぞれ、押出機にて280℃の溶融状態とし、ギヤポンプおよびフィルタを介した後、吐出体積比1.1/1で801層のフィードブロックにて交互に積層するように合流させた。この時、得られた積層体が、樹脂P1が401層、樹脂Q1が400層からなり、厚み方向に交互に積層されるようにした。また、両表層部分は樹脂P1となるようにした。このようにして得られた計801層からなる積層体を、マルチマニホールドダイに供給して多層積層シートを得た。なお、シート状に成形した後、静電印加にて表面温度25℃に保たれたキャスティングドラム上で急冷固化した。得られたキャストフィルムを、75℃に設定したロール群で加熱した後、延伸区間長100mmの間で、フィルム両面からラジエーションヒーターにより急速加熱しながら、長手方向に3.3倍延伸し、その後一旦冷却した。つづいて、この一軸延伸フィルムに、空気中でコロナ放電処理を施した後、塗料組成物1をコロナ放電処理面に塗布した。
ポリエチレンテレフタレート(以下、樹脂P1)と、グリコール樹脂100モル部に対しシクロヘキサンジメタノールを30モル部共重合した共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、樹脂Q1)を用い、それぞれ乾燥した後、別々の押出機に供給した。樹脂P1、樹脂Q1は、それぞれ、押出機にて280℃の溶融状態とし、ギヤポンプおよびフィルタを介した後、吐出体積比1.1/1で801層のフィードブロックにて交互に積層するように合流させた。この時、得られた積層体が、樹脂P1が401層、樹脂Q1が400層からなり、厚み方向に交互に積層されるようにした。また、両表層部分は樹脂P1となるようにした。このようにして得られた計801層からなる積層体を、マルチマニホールドダイに供給して多層積層シートを得た。なお、シート状に成形した後、静電印加にて表面温度25℃に保たれたキャスティングドラム上で急冷固化した。得られたキャストフィルムを、75℃に設定したロール群で加熱した後、延伸区間長100mmの間で、フィルム両面からラジエーションヒーターにより急速加熱しながら、長手方向に3.3倍延伸し、その後一旦冷却した。つづいて、この一軸延伸フィルムに、空気中でコロナ放電処理を施した後、塗料組成物2をコロナ放電処理面に塗布した。
表に記載の塗料組成物を用いた以外は、実施例2と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。用いた塗料組成物(x)における各樹脂の重量組成を表に示す。得られた積層ポリエステルフィルムの特性を表に示す。
(実施例14〜16)
表に記載の塗料組成物を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。用いた塗料組成物(x)における各樹脂の重量組成を表に示す。得られた積層ポリエステルフィルムの特性を表に示す。
CNT(a)とCNT分散剤(b)からなるCNT水分散体(ab)、架橋剤(c)、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン共重合樹脂の少なくとも1種の樹脂(d)の固形分重量比が表に記載のとおりの塗料組成物17を用いた以外は、実施例2と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。得られた積層ポリエステルフィルムの特性を表に示す。
CNT(a)とCNT分散剤(b)からなるCNT水分散体(ab)、架橋剤(c)、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン共重合樹脂の少なくとも1種の樹脂(d)の固形分重量比が表に記載のとおりの塗料組成物18を用いた以外は、実施例2と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。得られた積層ポリエステルフィルムの特性を表に示す。
CNT(a)とCNT分散剤(b)からなるCNT水分散体(ab)、架橋剤(c)、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン共重合樹脂の少なくとも1種の樹脂(d)の固形分重量比が表に記載のとおりの塗料組成物19〜21を用いた以外は、実施例2と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。得られた積層ポリエステルフィルムの特性を表に示す。
比較例3,4、5の積層ポリエステルフィルムは、樹脂層(X)のP2/P1が式1を満たさず、湿熱接着性が不十分である。
Claims (12)
- ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、樹脂層(X)を有する積層ポリエステルフィルムであって、前記樹脂層(X)が、カーボンナノチューブ(a)とカーボンナノチューブ分散剤(b)を含む塗料組成物(x)から形成された層であり、前記塗料組成物(x)中のカーボンナノチューブ(a)の含有量が、塗料組成物(x)中の固形分重量に対して0.05重量%以上、10重量%以下であり、湿熱処理試験前の樹脂層(X)表面の表面比抵抗値をP1(Ω/□)、湿熱処理試験後の樹脂層(X)表面の表面比抵抗値をP2(Ω/□)としたとき、下記式1を満足する積層ポリエステルフィルム。
P2/P1≦100 (式1) - 前記塗料組成物(x)はさらに架橋剤(c)を含み、該架橋剤(c)がオキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、イソシアネート系架橋剤からなる群のうち少なくとも1種類を含む架橋剤であることを特徴とする、請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
- 前記カーボンナノチューブ分散剤(b)が水溶性セルロースおよび/または水溶性セルロース誘導体であることを特徴とする請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィルム。
- 前記塗料組成物(x)が、カーボンナノチューブ分散剤(b)を、塗料組成物(x)中の固形分重量に対して0.1重量%以上、15重量%以下含有し、かつ塗料組成物(x)中に含有するカーボンナノチューブ(a)とカーボンナノチューブ分散剤(b)の含有量の比率(b)/(a)が0.5以上、15.0以下である請求項1〜3のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
- 前記塗料組成物(x)が、架橋剤(c)を塗料組成物(x)中の固形分重量に対して20重量%以上、80重量%以下含有する請求項2〜4のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
- 前記架橋剤(c)中、オキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、イソシアネート系架橋剤の占める割合が、架橋剤(c)全体に対して、50重量%以上、100重量%以下である請求項2〜5のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
- 前記樹脂層(X)が、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン共重合樹脂の少なくとも1種の樹脂を含む塗料組成物(x)から形成されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
- 前記樹脂層(X)が、ポリエステル樹脂を含む塗料組成物(x)から形成されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
- 前記ポリエステル樹脂のガラス転移温度が70℃以上150℃以下であることを特徴とする、請求項8に記載の積層ポリエステルフィルム。
- 前記ポリエステル樹脂が、フルオレン骨格を有するポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項8または9に記載の積層ポリエステルフィルム。
- 前記カーボンナノチューブ(a)が直線もしくは屈曲形の単層カーボンナノチューブ、直線もしくは屈曲形の2層カーボンナノチューブ、直線もしくは屈曲形の多層カーボンナノチューブのいずれか、又はそれらの組み合わせからなる請求項1〜10のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルムの製造方法であって、結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムの少なくとも片面に、カーボンナノチューブ(a)とカーボンナノチューブ分散剤(b)を含む塗料組成物(x)を塗布し、その後ポリエステルフィルムを一軸または二軸延伸法によって延伸し、ポリエステルフィルムの結晶配向を完了させる工程を含む積層ポリエステルフィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013271326A JP6201749B2 (ja) | 2013-08-07 | 2013-12-27 | 積層ポリエステルフィルム、およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013163863 | 2013-08-07 | ||
JP2013163863 | 2013-08-07 | ||
JP2013271326A JP6201749B2 (ja) | 2013-08-07 | 2013-12-27 | 積層ポリエステルフィルム、およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015051621A true JP2015051621A (ja) | 2015-03-19 |
JP6201749B2 JP6201749B2 (ja) | 2017-09-27 |
Family
ID=52701020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013271326A Active JP6201749B2 (ja) | 2013-08-07 | 2013-12-27 | 積層ポリエステルフィルム、およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6201749B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021054352A1 (ja) * | 2019-09-20 | 2021-03-25 | 関西ペイント株式会社 | 水性白色導電性プライマー塗料組成物及びそれを用いた複層塗膜形成方法 |
CN114106387A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-01 | 合肥乐凯科技产业有限公司 | 一种防静电聚酯薄膜及其制备方法 |
WO2022270008A1 (ja) * | 2021-06-21 | 2022-12-29 | 日東電工株式会社 | 半導体素子加工用粘着シート |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009096181A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-05-07 | Toray Ind Inc | 光学用易接着フィルムおよび光学用積層フィルム |
WO2010101205A1 (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-10 | 東レ株式会社 | カーボンナノチューブ含有組成物、カーボンナノチューブ製造用触媒体およびカーボンナノチューブ水性分散液 |
WO2013115123A1 (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-08 | 東レ株式会社 | 透明導電積層体、その製造方法、それを用いた電子ペーパーおよびそれを用いたタッチパネル |
JP2013206809A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Toyobo Co Ltd | 透明導電性フィルム |
-
2013
- 2013-12-27 JP JP2013271326A patent/JP6201749B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009096181A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-05-07 | Toray Ind Inc | 光学用易接着フィルムおよび光学用積層フィルム |
WO2010101205A1 (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-10 | 東レ株式会社 | カーボンナノチューブ含有組成物、カーボンナノチューブ製造用触媒体およびカーボンナノチューブ水性分散液 |
WO2013115123A1 (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-08 | 東レ株式会社 | 透明導電積層体、その製造方法、それを用いた電子ペーパーおよびそれを用いたタッチパネル |
JP2013206809A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Toyobo Co Ltd | 透明導電性フィルム |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021054352A1 (ja) * | 2019-09-20 | 2021-03-25 | 関西ペイント株式会社 | 水性白色導電性プライマー塗料組成物及びそれを用いた複層塗膜形成方法 |
JPWO2021054352A1 (ja) * | 2019-09-20 | 2021-03-25 | ||
JP7161063B2 (ja) | 2019-09-20 | 2022-10-25 | 関西ペイント株式会社 | 水性白色導電性プライマー塗料組成物及びそれを用いた複層塗膜形成方法 |
WO2022270008A1 (ja) * | 2021-06-21 | 2022-12-29 | 日東電工株式会社 | 半導体素子加工用粘着シート |
CN114106387A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-01 | 合肥乐凯科技产业有限公司 | 一种防静电聚酯薄膜及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6201749B2 (ja) | 2017-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5272730B2 (ja) | 易接着性積層熱可塑性樹脂フィルム | |
JP5626447B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム、成形用部材、および成形体ならびにそれらの製造方法 | |
US9200126B2 (en) | Laminated film | |
JP4765710B2 (ja) | ポリカーボネートフィルムの製造方法 | |
JP6131855B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP6201749B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム、およびその製造方法 | |
KR102313134B1 (ko) | 적층 폴리에스테르 필름 | |
JP2022172161A (ja) | 積層体 | |
JP2008221560A (ja) | 積層フィルム | |
JP5789953B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2018158280A (ja) | 積層フィルムの製造方法 | |
JP4769990B2 (ja) | レンズシート用フィルム | |
JP6164075B2 (ja) | 透明導電膜基材用塗布フィルム | |
JP2018089962A (ja) | 積層フィルムの製造方法 | |
JP6150252B2 (ja) | 透明導電膜基材用塗布フィルム | |
JP6988491B2 (ja) | 積層フィルムおよびその製造方法 | |
JP2013022887A (ja) | インサート成形用ポリエステルフィルム | |
JP2017052273A (ja) | 積層フィルム | |
JP2023002050A (ja) | 離型フィルム及びフィルム積層体 | |
JP2023086004A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2021098362A (ja) | 積層ポリエステルフィルム、およびその製造方法 | |
JP2013001855A (ja) | インサート成形用ポリエステルフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161005 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170801 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170814 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6201749 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |