JP2015051236A - X線撮影装置 - Google Patents

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新 小室
吉幸 佐藤
Yoshiyuki Sato
吉幸 佐藤
健太郎 西川
Kentaro Nishikawa
健太郎 西川
陽一 樋山
Yoichi Hiyama
陽一 樋山
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【課題】より一層の省スペース化を図り、複数の撮影用途において最適な状態で被検体の内部の画像化が可能なX線撮影装置を提供する。【解決手段】実施形態のX線撮影装置は、X線発生手段と、第1機構部と、寝台と、制御手段とを含み、被検体に向けて照射され前記被検体を透過したX線を検出することにより前記被検体の内部を画像化する。X線発生手段は、前記X線を発生する。寝台は、前記被検体が載置される天板と、前記天板における前記被検体の載置面に対して前記X線発生手段と反対側に配置され前記X線を検出するX線検出手段と、前記X線検出手段を前記天板と独立に移動させる第2機構部とを有する。制御手段は、前記第1機構部及び前記第2機構部の少なくとも一方を制御することにより、前記X線発生手段と前記X線検出手段とが対向配置されるように、前記X線発生手段及び前記X線検出手段を相対的に移動させる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、X線撮影装置に関する。
X線撮影装置は、被検体に向けてX線を照射し、その透過X線を検出することにより被検体の内部の画像化を行う装置である。X線撮影装置は、X線を発生するX線発生手段と、X線発生手段によって発生され、被検体を透過したX線を検出するX線検出手段とを備え、X線検出手段の検出結果を用いて画像化を行う。このようなX線撮影装置には、撮影用途に応じて循環器撮影用のX線撮影装置や一般撮影用のX線撮影装置などがある。
循環器撮影用のX線撮影装置には、血管検査などのために複雑な角度付けを行ってX線を照射することが求められる。そのため、循環器撮影用のX線撮影装置は、移動可能なCアームを備えた構成を有することが一般的である。この場合、Cアームの一方の端部にX線発生手段が設けられ、Cアームの他方の端部にX線検出手段が設けられる。従って、循環器撮影用のX線撮影装置が設置される医療機関の検査用の部屋には、Cアームの移動回動可能領域を十分に確保できる程度の大きさが要求される。
これに対し、一般撮影用のX線撮影装置には、X線発生手段に対向して設けられるチェストボードや寝台の天板などに向けてX線を照射することが求められる。そのため、一般撮影用のX線撮影装置は、複雑な角度付けを実現するための構成を有していない。
このような循環器撮影用のX線撮影装置及び一般撮影用のX線撮影装置は、それぞれ用途が異なるため、両装置を導入し、異なるスペースに配置している医療機関も多い。その一方、設置スペースやコストの観点から、1台のX線撮影装置により、両方の撮影用途での画像化が行われる場合もある。
特開2008−125611号公報
しかしながら、従来の手法では、複数の撮影用途において画像化を行うX線撮影装置は、撮影用途の種類が増加するほど付加される部材が増加するため、装置の省スペース化を十分に図ることが難しい。また、従来の手法では、X線発生手段やX線検出手段の配置の自由度が低いため、撮影時に被検体に無理な姿勢を強いるなど被検体にとって最適な状態でX線を照射して画像化を行うことができないことが多い。
本発明が解決しようとする課題は、より一層の省スペース化を図り、複数の撮影用途において最適な状態で被検体の内部の画像化が可能なX線撮影装置を提供することである。
実施形態のX線撮影装置は、X線発生手段と、第1機構部と、寝台と、制御手段とを含み、被検体に向けて照射され前記被検体を透過したX線を検出することにより前記被検体の内部を画像化する。X線発生手段は、前記X線を発生する。寝台は、前記被検体が載置される天板と、前記天板における前記被検体の載置面に対して前記X線発生手段と反対側に配置され前記X線を検出するX線検出手段と、前記X線検出手段を前記天板と独立に移動させる第2機構部とを有する。制御手段は、前記第1機構部及び前記第2機構部の少なくとも一方を制御することにより、前記X線発生手段と前記X線検出手段とが対向配置されるように、前記X線発生手段及び前記X線検出手段を相対的に移動させる。
実施形態のX線撮影装置の全体構成を示す図。 図1のX線撮影装置をZ方向から見たときの構成を示す図。 図1のX線発生部の回動方向の説明図。 X線検出部の移動機構の構成を示す図。 圧迫筒ユニットを備えたときのX線撮影装置の構成を示す図。 図1のシステム制御装置の構成要部の説明図。 X線撮影装置の第1の動作例のフロー図。 図7の動作説明図。 X線撮影装置の動作説明図。 X線撮影装置の第2の動作例における動作説明図。 第1の変形例におけるアイソセンタの位置を通知する通知手段の説明図。 第2の変形例におけるX線検出部の移動機構の構成を示す図。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。
図1に、実施形態のX線撮影装置の全体構成を示す。図1は、X線撮影装置を構成する寝台を横方向から見た図を表す。図1では、寝台の短手方向をX方向、鉛直方向をY方向、並びに、X方向及びY方向の双方に直交する寝台の長手方向をZ方向とする(以下、同様)。
図2に、図1のX線撮影装置をZ方向から見たときの構成を示す。図2は、図1のX線管保持装置及び寝台を表し、図1と同様の部分には同一符号を付している。
なお、図1及び図2において、各部の移動方向が同一の場合でも、移動方向を表す符号については、説明の便宜上、移動対象によって異なる符号が表記されている(例えば、X方向について、D1,D4,D7)。また、以下の説明において、「移動」は、「平行移動」と「回動」とを含む広義の「移動」を意味する場合がある。
X線撮影装置10は、X線管保持装置20と、X線高電圧装置30と、X線検出部50を内蔵する寝台40と、システム制御装置200と、表示装置300とを備える。
(X線管保持装置)
X線管保持装置20は、X線を発生するX線発生部21と、X線発生部21を保持する保持部22とを備え、医療機関の検査室などの天井Tに保持された状態で、変更可能な照射方向にX線の照射を行う装置である。保持部22は、Y方向に伸縮可能になっている。X線発生部21は、X線発生手段に相当する。
X線発生部21は、陰極及び陽極を収納した真空管であるX線管21aと、X線絞り器21bとを備える。X線管21aは、ターゲットを備える。X線管21aは、陰極から放出された電子ビームを高電圧により加速し、加速された電子ビームを陽極のターゲットの焦点位置(X線焦点位置)に衝突させることによりX線を発生する。X線絞り器21bは、X線管21aによって発生されたX線を所定の照射サイズに絞り込む。
保持部22は、X方向D1及びZ方向D3に移動可能な状態で天井Tに保持される。保持部22の先端部には支持部材22dが設けられており、支持部材22dは、後述する保持部材を支持し、この保持部材がX線発生部21を保持する。保持部22は、先端部において支持部材22dを支持する第1支柱部材22aと、第1支柱部材22aを支持すると共に第1支柱部材22aの収納が可能に構成される第2支柱部材22bと、第2支柱部材22bを支持すると共に第2支柱部材22bの収納が可能に構成される第3支柱部材22cとを含んで構成される。第3支柱部材22cは、天井Tに保持される。保持部22は、第2支柱部材22bによる第1支柱部材22aの収納状態、及び第3支柱部材22cによる第2支柱部材22bの収納状態の少なくとも一方を変更することにより、支持部材22dによって支持されるX線発生部21をY方向D2に移動させる。
例えば、天井Tには、Z方向D3に延設されたレールが設けられる。このレールに沿ってZ方向走行フレームが走行し、Z方向走行フレームは、X方向D1に移動可能に構成されるX方向走行フレームを備える。X方向走行フレームは、保持部22を保持する。従って、モータなどの駆動手段を用いて、Z方向走行フレーム及びX方向走行フレームのそれぞれを独立に移動制御し、又は上記の支柱部材を収納制御することにより、X線発生部21は、X方向D1、Y方向D2、及びZ方向D3のそれぞれの方向に独立に移動可能となる。
また、X線発生部21は、図3に示すように、X方向D1の軸回り(A1)、Y方向D2の軸回り(A2)、及びZ方向D3の軸回り(A3)のそれぞれの軸回りに回動可能に構成され、ターゲットの焦点位置を中心として角度付けが可能な構成を有する。X線絞り器21bもX線管21aと連動回動する。
X線発生部21の構成の一例を説明すると、X線発生部21は、X方向D1の回動軸M1回りで回動可能な状態で保持部材23に保持される。保持部材23は、Z方向D3の回動軸M3回りに回動可能な状態で、支持部材22dに支持される。支持部材22dは、第1支柱部材22aにより支持され、第1支柱部材22aを含む保持部22は、Y方向D2の回動軸M2回りに回動可能状態でX方向走行フレームに保持される。従って、モータなどの駆動手段を用いて、回動軸M1〜M3のそれぞれの回動軸回りの回動を独立に制御することにより、X線発生部21は、X方向D1の軸回り(A1)、Y方向D2の軸回り(A2)、及びZ方向D3の軸回り(A3)のそれぞれの方向の軸回りに独立に回動可能となる。X方向D1の軸回り(A1)、Y方向D2の軸回り(A2)、及びZ方向D3の軸回り(A3)の回動角度の変更により、X線発生部21の向きの変更が可能となり、X線の照射方向の変更が可能となる。
(X線高電圧装置)
図1に示すX線高電圧装置30は、X線を発生するために必要な高電圧をX線発生部21に供給する。X線高電圧装置30は、システム制御装置200からの制御信号に基づいて、X線発生部21が有するX線管の陰極と陽極との間に印加する高電圧を発生する。
(寝台)
寝台40は、天板41と、寝台支持部42と、X線検出部50とを備える。天板41は、載置面を有し、載置面上に被検体が載置される。寝台支持部42は、寝台40を構成する各部を支持する。X線検出部50は、寝台40の内部において天板41の載置面に対してX線発生部21と反対側に配置され、被検体を透過したX線を検出する。X線検出部50は、X線検出手段に相当する。寝台40は、天板41や被検体の位置決めなどを目的として、天板41の起倒方向A4の回動(起倒動作)、天板41のX方向D4及びZ方向D6の移動、及び天板41のY方向D5(上下方向)の移動(寝台昇降)が可能に構成される。
寝台40の構成の一例を説明すると、寝台40は、例えば、天板41を支持する支持フレームを備える。支持フレームは、モータなどの駆動手段を用いて、X方向D4、Y方向D5、及びZ方向D6のそれぞれの方向に独立に移動制御される。従って、天板41は、X方向D4、Y方向D5、及びZ方向D6のそれぞれの方向に独立に移動可能となる。また、支持フレームは、例えば、X方向D4の回動軸M4回りに回動可能な状態で寝台支持部42に支持される。従って、モータなどの駆動手段を用いて、回動軸M4回りの回動を制御することにより、天板41は、起倒方向A4に回動可能となる。
X線検出部50は、X線発生部21により発生されたX線を、載置面を介して検出する。X線検出部50は、X線平面検出器であり、その検出面において検出されたX線量を、これに応じたデジタル信号に変換し、このデジタル信号をシステム制御装置200に対して出力する。具体的には、X線検出部50は、検出面に2次元的に配列された複数のX線検出素子を有し、各X線検出素子は、光電膜と、電荷蓄積コンデンサと、薄膜トランジスタとを備える。光電膜は、X線を感知し、感知したX線の線量に応じて電荷を生成する。電荷蓄積コンデンサは、光電膜が生成した電荷を蓄積する。薄膜トランジスタは、電荷蓄積コンデンサに蓄積された電荷を読み出す。薄膜トランジスタのゲート端子を制御することにより読み出された電荷は、電圧に変換され、デジタル信号としてシステム制御装置200に出力される。
このようなX線検出部50は、寝台40の内部において、X方向D7の移動(短軸方向移動)、Y方向D8の移動(上下方向移動)、Z方向D9の移動(長軸方向移動)、X方向の軸回り(A5)の回動(短軸回動)、及びZ方向D9の軸回り(A6)の回動(長軸回動)が可能に構成される。X線検出部50の位置及び検出面の向きは、天板41の位置及び起倒角度と独立に移動又は回動が可能となるように構成されており、X線検出部50は、天板41と独立して移動制御又は回動制御される。寝台40の内部には、天板41と独立にX線検出部50を移動(平行移動、回動)させる移動機構(回動機構)が設けられている。
図4に、X線検出部50の移動機構の構成を示す。
設置面に設置される寝台40の内部において、寝台本体に直動ガイド43のレール部がZ方向に延設され、直動ガイド43のブロック部はX方向に移動可能に構成された支持部材44に固設される。支持部材44は、Y方向に移動可能な状態でアーム部材保持部45を保持する。アーム部材保持部45は、X方向の軸回り方向(A5)にスライド可能な状態でアーム部材47を保持する。アーム部材47の両端のそれぞれには、回転保持部48、49が設けられる。回転保持部48、49は、Z方向の軸回り方向(A6)に回動可能な状態でX線検出部50を保持する。
従って、モータなどの駆動手段を用いて、支持部材44及びアーム部材保持部45のそれぞれを独立に移動制御することにより、X線検出部50は、X方向D7、Y方向D8、及びZ方向D9のそれぞれの方向に独立に移動可能となる。また、所定の駆動手段を用いて、アーム部材47をX方向の軸回り方向(A5)にスライド制御したり、Z方向の軸回り方向(A6)に回動制御したりすることで、X線検出部50は、X方向D7の軸回り(A5)及びZ方向D9の軸回り(A6)のそれぞれの軸回りに独立に回動可能となる。
また、寝台40は、圧迫筒ユニットを備えることができる。
図5に、圧迫筒ユニットを備えたときのX線撮影装置の構成を示す。図5において、図1と同様の部分には同一符号を付している。
X線撮影装置10を構成する寝台40は、圧迫筒ユニット51と、着脱可能な状態で圧迫筒ユニット51を支持する支持部52とを備えることができる。支持部52は、天板41の載置面と直交する仮想的な軸回りに回動可能な状態で圧迫筒ユニット51を支持し、且つ、この軸方向に移動可能な状態で圧迫筒ユニット51を支持する。これにより、圧迫筒ユニット51は、X線発生部21により発生されたX線の照射範囲内の撮影可能位置や、照射範囲外の退避位置に配置可能となる。圧迫筒ユニット51を用いた撮影時には、圧迫筒ユニット51は、X線の照射範囲内において、上記の軸方向に移動制御される。
なお、X線発生部21、X線検出部50、天板41、及び寝台40のそれぞれの移動機構や回動機構は、上記の機構に限定されるものではない。
(システム制御装置)
図1に示すシステム制御装置200は、X線高電圧装置30により発生される高電圧を制御する。また、システム制御装置200は、X線発生部21、天板41、及びX線検出部50の移動(平行移動、回動)を制御する。このため、システム制御装置200は、照射制御部210と、検出制御部220と、画像処理部230と、寝台制御部240と、入力部250と、位置演算部260とを備える。システム制御装置200は、X線発生部21及びX線検出部50を相対的に移動させる制御手段に相当する。
照射制御部210は、X線の照射側を制御する。具体的には、照射制御部210は、X線管保持装置20のX方向D1及びZ方向D3の位置、X線発生部21のY方向D2の位置、X方向D1の軸回り(A1)の回動角度、Y方向D2の軸回り(A2)の回動角度、及びZ方向D3の軸回り(A3)の回動角度を制御する。なお、X線発生部21のX方向D1及びZ方向D3のそれぞれの位置は、X線管保持装置20のX方向D1及びZ方向D3のそれぞれの位置と同一、又はこれらの位置から一義的に求められる位置である。そのため、以下では、X線発生部21のX方向D1及びZ方向D3のそれぞれの位置は、X線管保持装置20のX方向D1及びZ方向D3のそれぞれの位置と同義であるものとする。
照射制御部210は、例えば、上記のZ方向走行フレーム及びX方向走行フレームを移動させる駆動手段、上記の支柱部材を収納するための駆動手段、並びに、図3において説明したX方向D1の回動軸M1、Y方向D2の回動軸M2、及びZ方向D3の回動軸M3の軸回りに回動させる駆動手段をそれぞれ制御することで、X線発生部21(X線管保持装置20)の位置、及びその向きを制御する。
検出制御部220は、X線の検出側を制御する。具体的には、検出制御部220は、X線検出部50のX方向D7、Y方向D8、及びZ方向D9の位置、X方向D7の軸回り(A5)の回動角度、及びZ方向D9の軸回り(A6)の回動角度を制御することにより、X線検出部50の位置、及び検出面の向きを制御する。検出制御部220は、例えば、図4において説明した支持部材44を移動させる駆動手段、及びアーム部材保持部45を移動又は回動させる駆動手段をそれぞれ制御することで、X線検出部50の位置、及び検出面の向きを制御する。
画像処理部230は、X線検出部50により検出されたX線の線量に対応したデジタル信号に基づいて画像データを生成し、生成した画像データを記憶する。更に、画像処理部230は、生成した画像データに対して画像処理を施し、画像処理後の画像データを記憶する。画像処理部230は、画像処理後の画像データに対応した画像を表示装置300に表示させる。
寝台制御部240は、天板41の起倒方向A4の起倒(回動)、X方向D4、Y方向D5、及びZ方向D6の移動を制御する。寝台制御部240は、例えば、天板41を支持する支持フレームを移動させる駆動手段、及びX方向D4の回動軸M4回りに回動させる駆動手段をそれぞれ制御することで、天板41のX方向D4、Y方向D5、及びZ方向D6の位置と、天板41の起倒方向A4の起倒とを制御する。
入力部250は、トラックボール、ジョイステック、各種ボタンを有するメインコンソール、キーボード、マウスなどの入力デバイスやフットスイッチなどを備える。入力部250は、ユーザによる操作を受けて、この操作内容に対応した情報を、システム制御装置200に出力する。入力部250は、後述するアイソセンタ指定手段に相当する。
位置演算部260は、入力部250を介してユーザにより指定された情報に応じて、X線発生部21の位置、その向き、X線検出部50の位置、検出面の向き、天板41の位置、及び天板41の起倒角度のいずれかを求める位置演算を行う。位置演算部260は、入力部250を介してユーザにより指定された情報を所定のタイミングごとに受け、その都度、X線発生部21とX線検出部50とが対向配置されるように、上記の位置演算を行う。位置演算部260は、位置演算の結果に対応した制御信号を照射制御部210、検出制御部220、及び寝台制御部240に出力する。照射制御部210、検出制御部220、及び寝台制御部240のそれぞれは、位置演算部260からの制御信号に基づいて、上記の各制御部固有の制御を行う。
(表示装置)
表示装置300は、X線撮影装置10により生成された画像、各種動作条件の表示を行う。
(システム制御装置による制御)
図6に、システム制御装置200の構成要部の説明図を示す。図6において、図1と同様の部分には同一符号を付している。
X線撮影装置10では、X線発生部21(X線管保持装置20)の位置及びその向き、X線検出部50の位置及び検出面の向き、天板41の位置及び起倒角度、並びに、後述のアイソセンタの位置のいずれかが入力部250を介してユーザにより指定される。システム制御装置200は、ユーザにより指定された装置を、ユーザにより指定された位置や向きとなるように制御し、それ以外の装置を、位置演算部260において求められた位置や向きとなるように制御することができる。
X線管保持装置20及び寝台40のそれぞれは、移動方向ごとに設けられる複数の位置センサと、移動方向ごとに設けられる複数の移動機構部とを備える。また、X線管保持装置20及び寝台40のそれぞれは、回動軸ごとに設けられる複数の角度センサと、回動軸ごとに設けられる複数の回動機構部とを備える。各位置センサは、例えば、光学式センサ、機械式センサ、磁気式センサ、又は光電式センサなどにより構成される。各角度センサは、エンコーダやポテンショメータなどにより構成される。
位置演算部260は、ある基準位置を原点とする仮想的な3次元座標系において、入力部250を介してユーザにより指定された情報と、上記の位置センサや角度センサの検出結果とに基づいて、X線発生部21の位置、その向き、X線検出部50の位置、検出面の向き、天板41の位置、及び起倒角度のいずれかを求める。基準位置は、予め決められたアイソセンタの位置や、ユーザにより新たに指定されたアイソセンタの位置であってもよい。システム制御装置200は、入力部250を介してユーザにより指定された情報と、位置演算部260の演算結果とを受けて、制御対象に対応した制御部により、X線管保持装置20及び寝台40のそれぞれが備える移動機構部や回動機構部を制御する。
X線管保持装置20は、第1方向センサ61と、第2方向センサ62と、第3方向センサ63と、第1方向移動機構部64と、第2方向移動機構部65と、第3方向移動機構部66と、第1角度センサ67と、第2角度センサ68と、第3角度センサ69と、第1回動機構部70と、第2回動機構部71と、第3回動機構部72とを備える。
第1方向センサ61は、X線発生部21のX方向の位置を検出する。第2方向センサ62は、X線発生部21のY方向の位置を検出する。第3方向センサ63は、X線発生部21のZ方向の位置を検出する。第1方向センサ61、第2方向センサ62、及び第3方向センサ63による検出結果は、システム制御装置200に出力される。
第1方向移動機構部64は、上記のX方向走行フレームをX方向に移動させる機構により構成され、X方向走行フレームの移動制御により、X線管保持装置20(X線発生部21)をX方向に移動させる。X方向走行フレームの移動制御は、照射制御部210からの制御信号に基づいて行われる。第2方向移動機構部65は、例えば上記の支柱部材の収納状態を変更する機構により構成され、この支柱部材の収納制御により、X線発生部21をY方向に移動させる。支柱部材の収納制御は、照射制御部210からの制御信号に基づいて行われる。第3方向移動機構部66は、上記のZ方向走行フレームをZ方向に移動させる機構により構成され、Z方向走行フレームの移動制御により、X線管保持装置20(X線発生部21)をZ方向に移動させる。Z方向走行フレームの移動制御は、照射制御部210からの制御信号に基づいて行われる。
第1角度センサ67は、X方向の軸回り(A1)のX線発生部21の回動角度を検出する。第2角度センサ68は、Y方向の軸回り(A2)のX線発生部21の回動角度を検出する。第3角度センサ69は、Z方向の軸回り(A3)のX線発生部21の回動角度を検出する。第1角度センサ67、第2の角度センサ68、及び第3角度センサ69の検出結果は、システム制御装置200に出力される。
第1回動機構部70は、上記のX方向の回動軸M1回りに回動させる機構により構成され、回動軸M1回りの回動制御により、X方向の軸回り(A1)にX線発生部21を回動させる。回動軸M1回りの回動制御は、照射制御部210からの制御信号に基づいて行われる。第2回動機構部71は、Y方向の回動軸M2回りに回動させる機構により構成され、回動軸M2回りの回動制御により、Y方向の軸回り(A2)にX線発生部21を回動させる。回動軸M2回りの回動制御は、照射制御部210からの制御信号に基づいて行われる。第3回動機構部72は、上記のZ方向の回動軸M3回りに回動させる機構により構成され、回動軸M3回りの回動制御により、Z方向の軸回り(A3)にX線発生部21を回動させる。回動軸M3回りの回動制御は、照射制御部210からの制御信号に基づいて行われる。
第1方向移動機構部64、第2方向移動機構部65、第3方向移動機構部66、第1回動機構部70、第2回動機構部71、及び第3回動機構部72は、X線発生部21を移動させる機構部であって、X線発生部21の位置及び向きの少なくとも一方を変更する第1機構部に相当する。
寝台40は、天板移動機構部80と、検出器移動機構部90とを備える。天板移動機構部80は、指定された位置に天板41を移動させたり、指定された起倒角度に天板41を起倒(回動)させたりする。即ち、天板移動機構部80は、天板起倒手段に相当する。検出器移動機構部90は、指定された位置にX線検出部50を移動させたり、指定された回動角度にX線検出部50を回動させたりする。
天板移動機構部80は、第4方向センサ81と、第5方向センサ82と、第6方向センサ83と、第4方向移動機構部84と、第5方向移動機構部85と、第6方向移動機構部86と、第4角度センサ87と、第4回動機構部88とを備える。
第4方向センサ81は、天板41のX方向の位置を検出する。第5方向センサ82は、天板41のY方向の位置を検出する。第6方向センサ83は、天板41のZ方向の位置を検出する。第4方向センサ81、第5方向センサ82、及び第6方向センサ83による検出結果は、システム制御装置200に出力される。
第4方向移動機構部84は、上記の天板41を支持する支持フレームをX方向に移動させる機構により構成され、この支持フレームのX方向への移動制御により、X方向に天板41を移動させる。第5方向移動機構部85は、上記の天板41を支持する支持フレームをY方向に移動させる機構により構成され、この支持フレームのY方向への移動制御により、Y方向に天板41を移動させる。第6方向移動機構部86は、上記の天板41を支持する支持フレームをZ方向に移動させる機構により構成され、この支持フレームのZ方向への移動制御により、Z方向に天板41を移動させる。X方向、Y方向、及びZ方向のそれぞれの方向への支持フレームの移動制御は、寝台制御部240からの制御信号に基づいて行われる。
第4角度センサ87は、天板41の起倒角度を検出する。第4角度センサ87の検出結果は、システム制御装置200に出力される。
第4回動機構部88は、上記のX方向の回動軸M4回りに回動させる機構により構成され、回動軸M4回りの回動制御により、X方向の軸回り(A4)に天板41を起倒(回動)させる。回動軸M4回りの回動制御は、寝台制御部240からの制御信号に基づいて行われる。
検出器移動機構部90は、第7方向センサ91と、第8方向センサ92と、第9方向センサ93と、第7方向移動機構部94と、第8方向移動機構部95と、第9方向移動機構部96と、第5角度センサ97と、第6角度センサ98と、第5回動機構部99と、第6回動機構部100とを備える。
第7方向センサ91は、X線検出部50のX方向の位置を検出する。第8方向センサ92は、X線検出部50のY方向の位置を検出する。第9方向センサ93は、X線検出部50のZ方向の位置を検出する。第7方向センサ91、第8方向センサ92、及び第9方向センサ93による検出結果は、システム制御装置200に出力される。
第7方向移動機構部94は、図4において説明した支持部材44をX方向に移動させる機構により構成され、支持部材44の移動制御により、X線検出部50をX方向に移動させる。支持部材44のX方向への移動制御は、検出制御部220からの制御信号に基づいて行われる。第8方向移動機構部95は、アーム部材保持部45をY方向に移動させる機構により構成され、アーム部材保持部45の移動制御により、X線検出部50をY方向に移動させる。アーム部材保持部45の移動制御は、検出制御部220からの制御信号に基づいて行われる。第9方向移動機構部96は、支持部材44をZ方向に移動させる機構により構成され、支持部材44の移動制御により、X線検出部50をZ方向に移動させる。支持部材44のZ方向への移動制御は、検出制御部220からの制御信号に基づいて行われる。
第5角度センサ97は、X方向の軸回り(A5)のX線検出部50の回動角度を検出する。第6角度センサ98は、Z方向の軸回り(A6)のX線検出部50の回動角度を検出する。第5角度センサ97の検出結果、及び第6角度センサ98の検出結果は、システム制御装置200に出力される。
第5回動機構部99は、図4において説明したアーム部材47をスライドさせる機構により構成され、アーム部材47のスライド制御により、X方向の軸回り(A5)にX線検出部50を回動させる。アーム部材47のスライド制御は、検出制御部220からの制御信号に基づいて行われる。第6回動機構部100は、図4において説明したアーム部材47を回動させる機構により構成され、アーム部材47の回動制御により、Z方向の軸回り(A6)にX線検出部50を回動させる。アーム部材47の回動制御は、検出制御部220からの制御信号に基づいて行われる。
第7方向移動機構部94、第8方向移動機構部95、第9方向移動機構部96、第5回動機構部99、及び第6回動機構部100は、X線検出部50を移動させる機構部であって、X線検出部の位置及び検出面の向きの少なくとも一方を変更する第2機構部に相当する。
以上のような構成を有するX線撮影装置10では、入力部250を介してユーザにより指定された情報を受けて、システム制御装置200は、第1機構部及び第2機構部の少なくとも一方を制御することにより、X線発生部21とX線検出部50とが対向配置されるように、X線発生部21とX線検出部50とを相対的に移動させる。
このとき、システム制御装置200は、例えば、予め決められたアイソセンタの位置が固定され、且つ、X線発生部21のターゲットの焦点位置がX線検出部50の検出面における第1の位置における法線上に位置するように、X線発生部21の位置及び向き、並びに、X線検出部50の位置及び検出面の向きの少なくとも1つを制御することができる。
また、例えば、入力部250を介してアイソセンタの位置が指定されたとき、システム制御装置200は、指定されたアイソセンタの位置が固定され、且つ、X線発生部21とX線検出部50とが対向配置されるように、X線発生部21の位置及び向き、並びに、X線検出部50の位置及び検出面の向きの少なくとも1つを制御することができる。
以下では、X線撮影装置10の具体的な動作例について説明する。
(第1の動作例)
第1の動作例は、入力部250を介して、ユーザにより、X線発生部21(X線管保持装置20)に対してCRA(CRAnial)/CAU(CAUdal)回動の操作が行われた場合の動作例である。例えば、ユーザは、入力部250を構成するボタンの押下などにより、所望の回動角度になるまでX方向の軸回りの回動を指示する。
図7に、X線撮影装置10の第1の動作例のフロー図を示す。
図8に、図7の動作説明図を示す。図8は、図1と同様にX線撮影装置10を構成する寝台を横方向から見た図を表し、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
X線発生部21に対するCRA/CAU回動の操作は、X線発生部21の向きを被検体の体軸方向(図8のP1方向、図1のX方向の軸回り(A1))に回動させる操作である。入力部250を介してユーザにより所定の回動角度のCRA/CAU回動が指示されると、照射制御部210は、第1回動機構部70を制御して、指定された回動角度θxだけX線発生部21をP1方向に回動させる(ステップS1)。
このとき、位置演算部260は、X線発生部21のP1方向の動きに合わせて、現在のアイソセンタIsの位置とX線発生部21が有するターゲットの焦点位置との距離が一定になるように、P2方向及びP3方向のX線発生部21の位置を求める。
そして、照射制御部210は、位置演算部260により求められたX線発生部21のZ方向の位置となるように、第3方向移動機構部66を制御して、X線発生部21をP2方向に移動させる(ステップS2)。
更に、照射制御部210は、位置演算部260により求められたX線発生部21のY方向の位置となるように、第2方向移動機構部65を制御して、X線発生部21をP3方向に移動させる(ステップS3)。なお、ステップS2とステップS3とを入れ替えて制御されてもよい。
また、位置演算部260は、X線発生部21の動きに合わせて、アイソセンタIsの位置とX線発生部21が有するターゲットの焦点位置とが一致し、X線の入射軸とX線検出部50の検出面とが垂直となるように、X線検出部50の位置及び検出面の向きを求める。具体的には、位置演算部260は、アイソセンタIsの位置とX線発生部21が有するターゲットの焦点位置とが一致し、且つ、アイソセンタIsの位置がX線検出部50の検出面内の第1の位置における法線上に位置するように、X線検出部50の位置及び検出面の向きを求める。
そして、検出制御部220は、位置演算部260の演算結果に基づいて、第5回動機構部99を制御して、X線検出部50の検出面をP4方向に回動させる(ステップS4)。これにより、X線の入射軸とX線検出部50の検出面とが垂直となるように、X線検出部50が配置される。
また、検出制御部220は、位置演算部260の演算結果に基づいて、第8方向移動機構部95を制御して、X線検出部50をP5方向に移動させる(ステップS5)。これにより、X線検出部50と天板41との間の距離が一定になるように、X線検出部50が配置される。
更に、検出制御部220は、位置演算部260の演算結果に基づいて、第9方向移動機構部96を制御して、X線検出部50をP6方向に移動させ(ステップS6)、一連の処理を終了する(エンド)。これにより、アイソセンタIsの位置がX線検出部50の検出面の中心点の法線上に位置するように、X線検出部50が配置される。
なお、入力部250を介して、ユーザにより、X線発生部21(X線管保持装置20)に対するLAO(Left Anterior Oblique view)/RAO(Right Anterior Oblique view)回動や天板41に対する起倒動作の操作を行ったときも、動作軸が異なるものの、同様である。ここで、X線発生部21に対するLAO/RAO回動の操作は、X線発生部21の向きを被検体の体軸方向と直交する方向(図1のZ方向の軸回り(A3))に回転させる操作である。
LAO/RAO回動の操作を行う場合、例えば、ユーザは、入力部250を構成するボタンの押下などにより、図9に示すように、所望の回動角度θzになるまでZ方向の軸回りの回動を指示する。すると、位置演算部260は、X線発生部21の動きに合わせて、現在のアイソセンタIsの位置とX線発生部21が有するターゲットの焦点位置との距離が一定になるように、X線発生部21の位置及び検出面の向きを求める。
そして、照射制御部210は、位置演算部260により求められたX線発生部21の位置となるように、第1方向移動機構部64及び第2方向移動機構部65を制御して、X線発生部21をX方向及びY方向に移動させる。
また、位置演算部260は、X線発生部21の動きに合わせて、アイソセンタIsの位置とX線発生部21が有するターゲットの焦点位置とが一致し、X線の入射軸とX線検出部50の検出面とが垂直となるように、X線検出部50の位置及び検出面の向きを求める。そして、検出制御部220は、位置演算部260の演算結果に基づいて、X線の入射軸とX線検出部50の検出面とが垂直となるように第6回動機構部100を制御して、X線検出部50の検出面を回動させる。また、検出制御部220は、位置演算部260の演算結果に基づいて、X線検出部50と天板41との間の距離を一定に保つように第8方向移動機構部95を制御して、X線検出部50をY方向に移動させる。更に、検出制御部220は、位置演算部260の演算結果に基づいて、アイソセンタIsの位置がX線検出部50の検出面の中心点の法線上に位置するように第7方向移動機構部94を制御して、X線検出部50をX方向に移動させる。
(第2の動作例)
第2の動作例は、入力部250を介して、ユーザにより、アイソセンタの位置が指定され、且つ、X線発生部21のX方向の軸回りに回動角度がθx度に指定された場合の動作例である。アイソセンタの位置決めは、載置面からの距離を指定することにより行われる。例えば、入力部250は、アイソセンタの位置の設定値を大きくする「+」スイッチと、この設定値を小さくする「−」スイッチとを含んで構成され、ユーザのスイッチ操作により、アイソセンタの位置が指定される。設定されたアイソセンタの位置は、天板41の載置面とアイソセンタとの間の距離として表示装置300などに表示される。
図10に、X線撮影装置10の第2の動作例における動作説明図を示す。図10は、図1と同様に寝台40を横方向から見た図を表し、図1と同様の部分には同一符号を付している。
位置演算部260は、所定のタイミングごとに、入力部250を介して指定されたアイソセンタの位置及びX軸回りの回動角度を受け、その都度、X線発生部21の向きに対応するX線検出部50の位置及び検出面の向きを求める。このとき、位置演算部260は、指定されたアイソセンタの位置が固定された状態で、指定されたX線発生部21の向きに対応するX線検出部50の位置及び検出面の向きを求める。
例えば、位置演算部260は、指定されたアイソセンタの位置が固定され、且つ、所定のSID(Source Image Distance)が一定となり、且つ、X線発生部21によって発生されるX線の入射軸とX線検出部50の検出面の向きとが垂直となるように、X線検出部50の位置及び向きを求める。ここで、SIDは、X線発生部21のターゲットの焦点位置とX線検出部50の検出面との距離である。システム制御装置200は、ユーザにより指定された情報に基づいて、図10に示すように、X線発生部21のX軸回りの回動制御を行うと共に、位置演算部260によって求められた位置及び向きにX線検出部50を配置するように制御する。
(第3の動作例)
また、天板41の位置及び起倒角度の一方が変更されたとき、システム制御装置200は、X線発生部21とX線検出部50とが対向配置されるように、X線発生部21の位置及び向き、X線検出部50の位置及び検出面の向き、並びに、天板41の位置及び起倒角度の他方の少なくとも1つを制御する。
第3の動作例では、図5に示すように、入力部250を介してユーザにより天板41の起倒角度が指定される。このとき、位置演算部260は、指定された天板41の起倒角度に対応するX線発生部21の位置と各軸回りの回動角度、X線検出部50の位置及び検出面の向きを求める。
具体的には、位置演算部260は、予め決められたアイソセンタの位置が固定され、X線発生部21によって発生されるX線の入射軸と載置面とのなす角が一定になるように、各部の位置及び向きを求める。即ち、位置演算部260は、X線発生部21が有するターゲットの焦点位置と天板41の載置面における第2の位置とを結ぶ線と、載置面とのなす角が一定になるように、各部の位置及び向きを求める。システム制御装置200は、ユーザにより指定された情報に基づいて、図5に示すように、天板41の起倒制御を行うと共に、位置演算部260によって求められた位置及び向きにX線発生部21やX線検出部50を配置するように制御する。
なお、図5は、消化器撮影に用いられる圧迫筒ユニット51が、退避位置に待避された状態を示している。消化器撮影時には、圧迫筒ユニット51がX線の照射範囲内に配置され、圧迫方向への移動制御が行われる。
(その他の動作例)
X線撮影装置10は、天板41の前面にX線検出部50の装着が可能に構成されるようにしてもよい。この場合、X線検出部50が、寝台40の内部から取り出されて天板41の前面に装着される。このとき、X線発生部21、X線検出部50、及び天板41の載置面の順序で、それぞれがX線の照射方向に配置される。
以上のように、X線撮影装置10では、ユーザにより指定された情報に基づいて、X線の照射方向を変更し、これに応じて、寝台40に内蔵されるX線検出部50の位置や向きを天板41と独立して変更することができる。そのため、X線撮影装置10では、一般撮影用や循環器撮影用などの撮影モードの切り替えを行うことなく、被検体にとって最適な状態で、一般撮影用や循環器撮影用(例えば、簡易的なアンギオ撮影)などの撮影用途に応じた画像化が可能となる。
また、X線撮影装置10は、Cアームを備える必要がなくなり、複数の撮影用途での画像化を実現する装置のより一層の省スペース化や省エネルギー化を図ることができる。
更に、寝台40にX線検出部50が内蔵される構成のため、寝台40からX線検出部50などの可動部が露出することがなく、干渉による検出精度の低下を抑えることができる。更にまた、寝台40にX線検出部50が内蔵される構成のため、被検体に触れることなくX線検出部50を清潔に保つことができる上に、天板41の厚さを薄くすることができ、より一層検出精度を向上させることが可能となる。更にまた、寝台40の内部でX線検出部50が移動又は回動するため、撮影時において天板41に載置される被検体を安心させる効果も得られる。
(第1の変形例)
Cアームを備えたX線撮影装置の場合、アイソセンタの位置がCアームの中心付近であるため、医師や技師などのユーザや被検体は、Cアームの移動方向や回動方向を把握しやすい。これに対して、図1の構成の場合、ユーザや被検体は、アイソセンタの位置の把握が難しくなるため、X線撮影装置10は、アイソセンタの位置をユーザに通知する通知手段を備えることが望ましい。
図11に、アイソセンタの位置を通知する通知手段の説明図を示す。この通知手段は、X線発生部21又はX線管保持装置20に設けられ、アイソセンタIsの位置を通る少なくとも3種類のレーザ照射手段により構成されることが望ましい。即ち、通知手段は、第1レーザ照射手段と、第2レーザ照射手段と、第3レーザ照射手段とを含んで構成される。第1レーザ照射手段は、例えば天板41に向けて、アイソセンタIsの位置を通り第1方向に扇状に広がる第1レーザを照射する。第2レーザ照射手段は、例えば天板41に向けて、アイソセンタIsの位置を通り第1方向と異なる第2方向に扇状に広がる第2レーザを照射する。第3レーザ照射手段は、例えば天板41に向けて、アイソセンタIsの位置を通り第1方向及び第2方向の双方と異なる第3方向に扇状に広がる第3レーザを照射する。ここで、第1レーザ、第2レーザ、及び第3レーザは、可視光波長領域において互いに異なる波長を有する。
なお、天板とアイソセンタIsの位置との距離が短いほど、第1レーザ、第2レーザ、及び第3レーザのうち少なくとも1つを、中央付近に平行移動(図11のP10方向)させたり、又はその向きを中央方向に回転(図11のP11方向)させたりする。
以上より、ユーザや被検体は、レーザの照射位置における色を判別することにより、その照射位置がアイソセンタIsの位置よりX線発生部21側にあるか、X線検出部50側にあるかを判断することが可能となる。これにより、ユーザや被検体は、アイソセンタIsの位置を把握することができるようになり、安心して、各部が移動又は回動するX線撮影装置10の付近で作業や撮影に備えることができる。
なお、X線の入射軸と垂直な観測面において、第1方向と第2方向とのなす角が120度、第2方向と第3方向とのなす角が120度、第3方向と第1方向とのなす角が120度であることが望ましい。このとき、観測面内の観測位置と、X線発生部21のターゲットの焦点位置とを結ぶ直線が、観測面と垂直になる。これにより、各レーザの照射範囲がバランスよく配置され、レーザによる照射位置の色を見たユーザは、現在位置とアイソセンタIsの位置との関係について、より一層把握しやすくなる。
(第2の変形例)
寝台40の内部に設けられるX線検出部50の移動機構の構成は、図4に示す構成に限定されるものではない。
図12に、実施形態の第2の変形例におけるX線検出部50の移動機構の構成を示す。
寝台40の内部では、寝台本体に直動ガイド43aのレール部はZ方向に延設され、直動ガイド43aのブロック部は、支持部材44aに固設される。支持部材44aは、X方向に移動可能な状態でベース部材45aを保持する。ベース部材45aには、X線検出部50を支持する支柱部材46a,46b,46cのそれぞれの一端が固設される。支柱部材46a,46b,46cは、油圧などにより伸縮可能に構成されており、各支柱部材を独立に動作させることにより、X線検出部50の位置や検出面の向きを変更することが可能となる。
従って、モータなどの駆動手段を用いて、支持部材44a及びベース部材45aのそれぞれを独立に移動制御することにより、X線検出部50は、X方向D7、及びZ方向D9のそれぞれの方向に独立に移動可能となる。また、所定の油圧制御手段を用いて、支柱部材46a、46b、46cのそれぞれを独立に伸縮制御することにより、X線検出部50は、伸縮方向D10、D11、D12のそれぞれの方向に独立に移動可能となる。この結果、X線検出部50は、Y方向の位置の移動や検出面の向きの変更が可能となる。
(第3の変形例)
X線撮影装置10において、天板41ではなく、寝台本体を、起倒方向A4に起倒(回動)させたり、X方向D4、Y方向D5、及びZ方向D6のそれぞれの方向に移動させたりしてもよい。
(第4の変形例)
X線発生部21の位置及び向き、X線検出部50の位置及び検出面の向き、並びに、天板41の位置及び起倒角度は、磁気センサや光センサなどのX線撮影装置10の外部に設けられたセンサにより検出された検出結果として、システム制御装置200に出力されてもよい。この場合、システム制御装置200は、この検出結果に基づいて、X線発生部21の位置及び向き、X線検出部50の位置及び検出面の向き、並びに、天板41の位置及び起倒角度の少なくとも1つを制御する。
(第5の変形例)
X線発生部21の位置及び向き、X線検出部50の位置及び検出面の向き、並びに、天板41の位置及び起倒角度は、撮像手段により撮像された画像の解析結果として、システム制御装置200に出力されてもよい。この場合、システム制御装置200は、この検出結果に基づいて、X線発生部21の位置及び向き、X線検出部50の位置及び検出面の向き、並びに、天板41の位置及び起倒角度の少なくとも1つを制御する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるととともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 X線撮影装置 20 X線管保持装置 21 X線発生部 21a X線管
21b X線絞り器 22 保持部 22a 第1支柱部材
22b 第2支柱部材 22c 第3支柱部材 22d,44,44a 支持部材
23 保持部材 30 X線高電圧装置 40 寝台 41 天板
42 寝台支持部 43,43a 直動ガイド 45 アーム部材保持部
45a ベース部材 46a,46b,46c 支柱部材 47 アーム部材
48,49 回転保持部 50 X線検出部 61 第1方向センサ
62 第2方向センサ 63 第3方向センサ 64 第1方向移動機構部
65 第2方向移動機構部 66 第3方向移動機構部 67 第1角度センサ
68 第2角度センサ 69 第3角度センサ 70 第1回動機構部
71 第2回動機構部 72 第3回動機構部 80 天板移動機構部
81 第4方向センサ 82 第5方向センサ 83 第6方向センサ
84 第4方向移動機構部 85 第5方向移動機構部 86 第6方向移動機構部
87 第4角度センサ 88 第4回動機構部 90 検出器移動機構部
91 第7方向センサ 92 第8方向センサ 93 第9方向センサ
94 第7方向移動機構部 95 第8方向移動機構部 96 第9方向移動機構部
97 第5角度センサ 98 第6角度センサ 99 第5回動機構部
100 第6回動機構部 200 システム制御装置 210 照射制御部
220 検出制御部 230 画像処理部 240 寝台制御部 250 入力部
260 位置演算部 300 表示装置 T 天井

Claims (7)

  1. 被検体に向けて照射され前記被検体を透過したX線を検出することにより前記被検体の内部を画像化するX線撮影装置であって、
    前記X線を発生するX線発生手段と、
    前記X線発生手段を移動させる第1機構部と、
    前記被検体が載置される天板と、前記天板における前記被検体の載置面に対して前記X線発生手段と反対側に配置され前記X線を検出するX線検出手段と、前記X線検出手段を前記天板と独立に移動させる第2機構部とを有する寝台と、
    前記第1機構部及び前記第2機構部の少なくとも一方を制御することにより、前記X線発生手段と前記X線検出手段とが対向配置されるように、前記X線発生手段及び前記X線検出手段を相対的に移動させる制御手段とを含むことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記第1機構部は、
    前記X線発生手段の位置及び向きの少なくとも一方を変更し、
    前記第2機構部は、
    前記X線検出手段の位置及び検出面の向きの少なくとも一方を変更することを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記X線発生手段は、
    電子ビームを焦点位置に受けて前記X線を発生するターゲットを有し、
    前記制御手段は、
    アイソセンタの位置が前記ターゲットの焦点位置と一致し、且つ、前記ターゲットの前記焦点位置が前記検出面における第1の位置における法線上に位置するように、前記X線発生手段の位置及び向き、並びに、前記X線検出手段の位置及び前記検出面の向きの少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項2に記載のX線撮影装置。
  4. 前記アイソセンタの位置を指定するためのアイソセンタ指定手段を含み、
    前記制御手段は、
    前記アイソセンタ指定手段により指定された前記アイソセンタの位置が固定され、且つ、SID(Source Image Distance)が一定となり、且つ、前記X線発生手段と前記X線検出手段とが対向配置されるように、前記X線発生手段の位置及び向き、並びに、前記X線検出手段の位置及び前記検出面の向きの少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項3に記載のX線撮影装置。
  5. 前記天板は、位置及び起倒角度が変更可能に構成され、
    前記制御手段は、
    前記天板の位置及び前記起倒角度の一方が変更されたとき、前記X線発生手段と前記X線検出手段とが対向配置されるように、前記X線発生手段の位置及び向き、前記X線検出手段の位置及び検出面の向き、並びに、前記天板の位置及び前記起倒角度の他方の少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  6. 前記X線発生手段は、
    電子ビームを焦点位置に受けて前記X線を発生するターゲットを有し、
    前記制御手段は、
    前記焦点位置と前記載置面における第2の位置とを結ぶ線と、前記載置面とのなす角が一定になるように、前記X線発生手段の位置及び向き、前記X線検出手段の位置及び前記検出面の向き、並びに、前記天板の位置及び前記起倒角度の他方の少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項5に記載のX線撮影装置。
  7. アイソセンタの位置を通り第1方向に扇状に広がる第1レーザを照射する第1レーザ照射手段と、
    前記アイソセンタの位置を通り前記第1方向と異なる第2方向に扇状に広がる第2レーザを照射する第2レーザ照射手段と、
    前記アイソセンタの位置を通り前記第1方向及び前記第2方向の双方と異なる第3方向に扇状に広がる第3レーザを照射する第3レーザ照射手段とを含み、
    前記第1レーザ、前記第2レーザ、及び前記第3レーザは、互いに波長が異なることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のX線撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017000346A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 矢島工業株式会社 位置制御装置
KR20220075040A (ko) * 2020-11-26 2022-06-07 제이피아이헬스케어 주식회사 엑스선 발생기 높이 및 각도 조정장치

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