JP2015051104A - シートバック - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成でシートバックパッドをカバーリングするシートカバーを備えたシートバックを提供する。【解決手段】 ウレタンパッド20のシートカバー30は、前面被覆部31、背面被覆部32、右側面被覆部33、左側面被覆部34を備える。右側面被覆部33及び左側面被覆部34の下端部にそれぞれ帯状部材35、36を設ける。帯状部材35の先端にフック35Aを設け、帯状部材36の先端部に孔36Aを形成する。前面被覆部31の下端部に下部被覆部37を設ける。背面被覆部32の下端にフック32Aを設け、下部被覆部37の先端にフック37Aを設ける。シートバックフレーム10に取り付けられたウレタンパッド20にシートカバー30をすっぽり被せ、フック35Aを孔36Aに係止させ、下部被覆部37をウレタンパッド20の下面部25から背面側に引き回し、フック32Aとフック37Aを係止する。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両に設置されるシートバックに関する。
従来、車両用シートは、乗員が座るための座面部と乗員の上体を支えるためのシートバックとを備えている。シートバックは、金属製のパイプ材で構成されたシートバックフレームにクッション材としてのシートバックパッドを取付け、シートバックパッドの表面をシートバックカバーでカバーリングして構成されており、さらに、シートバックの背面側にはシートバックボードが組み付けられる。
このようなシートバックにおいては、シートバックパッドをシートバックカバーで覆った状態でシートバックボードがシートバックフレームに取り付けられる。特許文献1には、シートカバーの背面、すなわち着座者の身体が触れる面とは反対側の面が開口しているタイプのものが開示されている。この開口部分でシートフレームの一部を露出させることにより、シートバックボードをシートフレームに取り付けることができる。また、特許文献2及び3には、袋状のシートバックカバーをシートバックパッドに被せ、当該シートバックカバーの背面に複数個所の穴を形成し、それらの穴においてシートバックフレームの一部を露出させ、シートバックボードをシートバックフレームに取り付けるタイプのものが開示されている。
特許第4915248号 特開2002−347490号公報 特開2002―346252号公報
特許文献1のシートカバーの背面は広範囲で開口しており、開口部の縁部に多数のフック部材を取り付け、これらのフック部材をシートフレームに固定されたバックブラケットの縦枠に引っ掛けることにより、シートフレームに取り付けられる構成を有している。また、特許文献2及び3に記載のシートバックのシートカバーは底面が開口した袋状の部材であり、その側面部の下端縁から舌状の掛止部が延設され、当該掛止部の先端には掛止孔が開孔されている。一方、シートバックのフレームの下部にはブラケットが溶接して設けられており、このブラケットに掛止部の掛止孔を掛け止めすることにより、掛止部で底面の開口が覆われる構成を有している。
特許文献1のシートカバーは、複数のフック部材を設けなければならず、部品点数が増えるという問題がある。さらに、複数のフック部材をそれぞれ開口部の縁部に取り付けて、各フック部材をそれぞれバックブラケットの縦枠に引っ掛ける作業を行わなければならず、組立工程が複雑であるという問題がある。また、特許文献2及び3のシートバックは、フレームにブラケットを溶接する工程が必要であり、組立工程が容易ではないという問題がある。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成でシートバックパッドをカバーリングするシートカバーを備えたシートバックを提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、シートバックフレームにシートバックパッドが取り付けられ、該シートバックパッドは表皮部材で覆われ、板状部材が該シートバックフレームを介して背面に取り付けられるシートバックにおいて、前記表皮部材は下方が開口する袋状に形成され、該シートバックパッドの前面側を覆う前面被覆部と、該シートバックパッドの背面側を覆う背面被覆部と、該シートバックパッドの左側面を覆う左側面被覆部と、該シートバックパッドの右側面を覆う右側面被覆部とを有し、下方が開口する袋状に形成され、前記左側面被覆部と前記右側面被覆部のそれぞれの下端に帯状部材が延設され、該帯状部材のうちいずれか一方の帯状部材に第1の係止部が設けられ、他方の帯状部材に第1の被係止部が設けられ、前記シートバックの下側から前記背面側の下部までを覆う下部被覆部が前記前面被覆部の下端から延設され、該下部被覆部の端部と前記背面被覆部の下端のいずれか一方に第2の係止部が設けられ、他方に第2の被係止部が設けられ、前記板状部材が取り付けられる前記シートバックフレームの上側被係止部材を露出させる第1の孔が前記背面被覆部の上部側に設けられ、前記板状部材が取り付けられる前記前記シートバックフレームの下側被係止部材を露出させる第2の孔が前記下部被覆部に設けられ、前記第1の係止部と前記第1の被係止部を係止させて前記左側面被覆部と前記右側面被覆部のそれぞれの前記帯状部材を横方向に延びた状態で連結させ、かつ前記第2の係止部と前記第2の被係止部を係止させて前記下部被覆部と前記背面被覆部を連結させた状態で、前記第1の係止部と前記第1の被係止部との係止部分と、前記第2の係止部と前記第2の被係止部との係止部分とを覆う様に、前記板状部材が前記上側被係止部材と前記下側被係止部材に取り付けられることを特徴とする。
本発明において、前記第1の係止部をフック形状の係止部材とし、前記第1の被係止部を、このフック形状の係止部材が係止可能な孔としてもよい。
本発明において、前記第1の係止部と前記第1の被係止部により連結された前記帯状部材は、前記下部被覆部により覆われる構成としてもよい。
本発明において、前記第2の係止部と前記第2の被係止部との係止位置の上方で前記板状部材を前記上側被係止部材に係止させ、該係止位置の下方で前記板状部材を前記下側被係止部材に係止させてもよい。
上述のように、本発明に係るシートバックは、シートバックパッドを覆う表皮部材を袋状にし、左側面被覆部と右側面被覆部のそれぞれの下端に帯状部材を延設し、該帯状部材に設けた第1の係止部と第1の被係止部とを係止させ、シートバックの下面を覆う下部被覆部を前面被覆部の下端から延設し、下部被覆部の端部と背面被覆部に設けた第2の係止部と第2の被係止部とを係止させている。従って、シートバックフレーム側に表皮部材の端部を係止するためのワイヤー部材を設ける必要が無く、部品点数を削減すると共に重量を低減することが可能となる。
また、第1の係止部と第1の被係止部とを係止させて帯状部材を横方向に延びた状態で連結させることにより、表紙部材の左右側面被覆部に所定の張力をもたせ、第2の係止部と第2の被係止部とを係止させることにより、表紙部材の前面被覆部及び背面被覆部に所定の張力をもたせて、表皮部材をシートバックパッドに取り付けることができる。従って、表皮部材のだぶつきによる皺の発生が防止される。
また、第1の係止部と第1の被係止部との係止部分と、第2の係止部と第2の被係止部との係止部分が板状部材により覆われるため、これらの係止部分が外れることを防止できる。
第1の係止部をフック形状の係止部材とし、第1の被係止部をフック形状の係止部材が係止可能な孔とすれば、簡易な操作で帯状部材を連結することができ、組み付けの作業性が向上する。また、帯状部材の長手方向と交差する方向に外力が加わっても係止が簡単に外れることがない。
左側面被覆部と右側面被覆部のそれぞれの下端に設けた帯状部材は、横方向に延びた状態で連結される。そのため、上下方向のずれや車両の走行中の振動により、帯状部材の係止部材が板状部材に接触し異音を発生させる可能性がある。しかし、連結された帯状部材を下部被覆部により覆うことにより帯状部材の位置が保持される。従って、上下方向のずれや係止部材の板状部材への接触がより確実に防止され、異音の発生を防止することができる。
第2の係止部と第2の被係止部との係止位置の上方及び下方で板状部材を上側被係止部材及び下側被係止部材に係止させることにより、第2の係止部と第2の被係止部との係止部分を板状部材に当接させることができる。従って、第2の係止部と第2の被係止部の係止状態をより確実に保持することができる。
本発明の実施形態に係るシートバックの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るシートバックの一部分解斜視図である。 バックボードを取り付ける前のシートバックを背面側から示す図である。 図3の線A−A矢視断面図である。 図3の線B−B矢視断面図である。 バックボードを取り付ける前のシートバックを背面側から示す図である。 図6の線C−C矢視断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るシートバック1の分解斜視図である
シートバック1は構造材であるシートバックフレーム10と、シートバックフレーム10に取り付けられているウレタンパッド20と、ウレタンパッド20の表面をカバーリングするシートカバー30と、ウレタンパッド20の背面側でシートバックフレーム10に取り付けられているバックボード40とを備える。
シートバックフレーム10は左右方向に延びる上側フレーム部11及び下側フレーム部12と、上下方向に延びる右側フレーム部13及び左側フレーム部14とを有し、全体として略矩形の枠組みを構成している。右側フレーム部13と左側フレーム部14との間には2本のSバネ15、16が設けられている。また、シートバックフレーム10の上側フレーム部11側には、左右方向に延びる線状部材の支持バー17が右側フレーム部13、左側フレーム部14に取り付けられ、下側フレーム部12側には、左右方向に延びる線状部材の支持バー18が右側フレーム部13、左側フレーム部14に取り付けられている。
ウレタンパッド20は可撓性を有するクッション材であり、シートバックフレーム10の各部に対応する部分を係止させることにより、シートバックフレーム10に取り付けられる。すなわち、シートカバー30を介して着座者の身体が接触する前面部21の上端から背面側まで延びる上面部22を上側フレーム部11に係止させ、右側面部23を右側フレーム部13に係止させ、左側面部24を左側フレーム部14に係止させ、下面部25が支持フレーム18を保護するように、ウレタンパッド20はシートバックフレーム10に取り付けられる。
ウレタンパッド20の表面はシートカバー30でカバーリングされている。シートカバー30は、ウレタンパッド20の前面部21を覆う前面被覆部31と、ウレタンパッド20の背面側を覆う背面被覆部32と、ウレタンパッド20の右側面部23を覆う右側面被覆部33と、ウレタンパッド20の左側面部24を覆う左側面被覆部34とを有し、下方が開口する袋状に形成されている。すなわち、シートカバー30は、シートバックフレーム10に取り付けられた状態のウレタンパッド20を下方の開口から挿入し、シートバックフレーム10及びウレタンパッド20を全体的にすっぽり覆う構成を有している。右側面被覆部33の下端には、右側面被覆部33と背面被覆部32が交差する角部近傍から延びる帯状部材35が設けられている。帯状部材35の先端にはフック35Aが設けられている。左側面被覆部34の下端には、左側面被覆部33と背面被覆部32が交差する角部近傍から延びる帯状部材36が設けられている。また、帯状部材36の先端部近傍には、帯状部材35のフック35Aが係合可能な孔36Aが形成されている。フック35A以外のシートカバー30の各部はいずれも伸縮性を有する材料で構成されている。
前面被覆部31の下端には、シートバックフレーム10に取り付けられたウレタンパッド20の下面部25から背面側の下部にわたる部分を覆う下部被覆部37が延設されている。下部被覆部37は全体として略矩形を呈し、前面被覆部31と連続する側と反対側の自由縁部にはフック37Aが設けられている。背面被覆部32の下端には、下部被覆部37のフック37Aが係合可能なフック32Aが設けられている。フック32A及びフック37Aは側面視略J字状を呈し、右側面被覆部33と左側面被覆部34との間において横方向に延在する形状を有している。
帯状部材35及び36の長手方向の寸法は、背面被覆部32の横方向の寸法(右側面被覆部33と左側面被覆部34の間の長さ)の半分よりも短い。換言すると、帯状部材35及び36を右側面被覆部33及び左側面被覆部34の下端から横方向に延びるよう折り曲げたとき、帯状部材35及び36の各先端部の間に所定の隙間があくよう、帯状部材35及び36の長手方向の寸法は設定されている。また、下部被覆部37をウレタンパッド20の下面部25から背面側に引き回したとき、フック37Aと背面被覆部32のフック32Aとの間に所定の間隔があくよう、背面被覆部32の上下方向の寸法及び下部被覆部37の横方向と直交する方向の寸法は設定されている。
バックボード40は、樹脂を略矩形に成形した板状部材であり、例えば、シートバック1を車両前方に前倒ししたときに隣りのシートの乗員や後方のシートの乗員がテーブルとして利用できるよう、部分的に凹部が形成されている。
図2は、シートバック1のうちシートバックフレーム10、ウレタンパッド20、バックボード40を前面側から示す分解斜視図である。図2において、ウレタンパッド20はシートバックフレーム10に取り付けられた状態で示されている。バックボード40の前面側の上部には、シートバックフレーム10の支持バー17と対応する位置に支持部41、42が固定されている。支持部41及び42には支持バー17が挿通する挿通部が設けられており、それぞれ挿通部で支持バー17を挟持することにより、支持部41、42は支持バー17に取り付けられる。
バックボード40の前面側の下縁部の右端部には、下部取り付け用ツメ43が設けられ、左端部には下部取り付け用ツメ44が設けられている。また、下縁部の中央部には、差し込み用ツメ45、46がそれぞれ下部取り付け用ツメ43、44と並設されている。下部取り付け用ツメ43、44、及び差し込み用ツメ45、46は、シートバックフレーム10の下部フレーム12において対応する位置に形成された孔にそれぞれ挿入されており、これによりバックボード40の上下方向の変位が防止される。さらに、下部取り付け用ツメ43、44は対応する下部フレーム12の孔に挿通して係止する構成を有しており、バックボード40の前後方向の変位が防止される。
図3は、シートバックフレーム10にウレタンパッド20を取付け、さらにウレタンパッド20にシートカバー30を被せた状態を背面側から示す図である。図4は図3の線A−Aの矢視断面図、図5は図3の線B−Bの矢視断面図である。尚、図3〜図5はシートカバー30の構成を明確化するため、シートバックフレーム10及びウレタンパッド20の一部の部材は省略されている。上述のように、シートカバー30は、シートバックフレーム10に取り付けられた状態のウレタンパッド20を全体的にすっぽり覆っている(図4参照)。また、図3及び図5に示すように、帯状部材35のフック35Aは帯状部材36の孔36Aに係合しており、帯状部材35及び36は横方向に延び、かつそれぞれの平面が上下方向に沿った姿勢で保持されている。
上述のように、帯状部材35及び36を右側面被覆部33及び左側面被覆部34の下端から横方向に沿うよう折り曲げたとき、帯状部材35及び36の各先端部の間に所定の隙間があいている。また、帯状部材35、36は伸縮性の材料で構成されている。そこで、帯状部材35、36をそれぞれ長手方向に沿って引張って延ばすことにより、フック35Aは孔36Aに係合させられる。その結果、帯状部材35及び36を介して、前面被覆部31、右側面被覆部33、及び左側面被覆部34のそれぞれに横方向に沿った所定の張力が作用する。
背面被覆部32の上側において、シートバックフレーム10の支持バー17に対応する位置に2つの孔32Bが形成されている。2つの孔32Bは横方向に沿って並列しており、孔32Bから支持バー17の一部が露出している。背面被覆部32の下側であって、フック37Aの近傍には、4つの孔37Bが形成されている。4つの孔37Bは横方向に沿って並列している。孔37Bの位置については後述する。
図6はバックボード40を取り付ける前のシートバック1を背面側から示す図であり、図7はバックボード40を取り付けたシートバック1を図6の線C−Cの位置で切断して示す図である。尚、図6、7においては図の複雑化を避けるため一部の部材が省略されている。シートカバー30の下部被覆部37は、ウレタンパッド20の下面部25から背面側の下部まで引き回された上で、側面視J字状のフック37Aが背面被覆部32の側面視J字状のフック32Aに係合させられている。この状態において、シートバックフレーム10の下部フレーム12に形成された下部取り付け用ツメ43、44及び差し込み用ツメ45、46を挿入するための孔が露出するよう、上述の4つの孔37Bが下部被覆部37に形成されている。
左側面被覆部34の下端の帯状部材36の孔36Aに右側面被覆部33の下端の帯状部材35のフック35Aが係合し、帯状部材35、36が係止した状態で、帯状部材35、36は下部被覆部37により覆われている。
背面被覆部32のフック32Aと下部被覆部37のフック37Aとの係止位置の上方で、バックボード40の支持部41が上述の背面被覆部32の孔32Bを挿通し、シートバックフレーム10の支持バー17に係止している。尚、図7には表れていないが、フック32Aとフック37Aとの係止位置の上方で、バックボード40の支持部42が背面被覆部32の孔32Bを挿通し、シートバックフレーム10の支持バー17に係止している。
背面被覆部32のフック32Aと下部被覆部37のフック37Aとの係止位置の下方で、バックボード40の差し込み用ツメ45が上述の下部被覆部37の孔37Bを挿通し、下部フレーム12の孔を挿通している。尚、図7には表れていないが、フック32Aとフック37Aとの係止位置の下方で、バックボード40の差し込み用ツメ46、下部取り付け用ツメ43、44が、それぞれ、背面被覆部32の孔37Bを挿通し、下部フレーム12の孔を挿通している。
上述のように、下部被覆部37をウレタンパッド20の下面部25から背面側に単に引き回しただけでは、フック37Aと背面被覆部32のフック32Aとの間には所定の間隔があいている。また、背面被覆部32及び下部被覆部37は伸縮性の材料で構成されている。そこで、背面被覆部32を下方向に、下部被覆部37を上方向に向かって引張って延ばすことにより、フック32Aとフック37Aは係合させられる。その結果、背面被覆部32及び下部被覆部37を介して、前面被覆部31に上下方向に沿った所定の張力が作用する。
背面被覆部32の上側では2つの孔32Bによりシートバックフレーム10の支持バー17の一部が露出し、下側では4つの孔37Bにより、シートバックフレーム10の下部フレーム12に形成された下部取り付け用ツメ43、44及び差し込み用ツメ45、46が露出している。従って、ウレタンパッド20の背面側にシートカバー30の背面被覆部32を介在させた状態で、バックボード40の支持部41、42で支持バー17を挟持し、下部取り付け用ツメ43、44及び差し込み用ツメ45、46をそれぞれ対応する孔に挿入することができ、バックボード40をシートバックフレーム10に取り付けることができる。
以上のように、本実施形態によれば、シートカバー30を前面被覆部31、背面被覆部32、右側面被覆部33、及び左側面被覆部34で袋状にし、右側面被覆部33と左側面被覆部34のそれぞれの下端に帯状部材35、36を延設し、下部被覆部37を前面被覆部31の下端から延設している。そして、シートバックフレーム10に取り付けられたウレタンパッド20をシートカバー30ですっぽり覆った状態で、帯状部材35、36を横方向に沿って引張って帯状部材35のフック35Aを帯状部材36の孔36Aに係止させ、下部被覆部37をウレタンパッド20の下面部25から背面側に引き回して、背面被覆部32を下方向に、下部被覆部37を上方向に引張って背面被覆部32のフック32Aと下部被覆部37のフック37Aを係止させている。従って、シートバックフレーム10側にシートカバー30の端部と係止するためのワイヤー部材を設ける必要が無く、部品点数を削減すると共に重量を低減することが可能となる。
本実施形態においては、帯状部材35のフック35Aを帯状部材36の孔36Aに係止させることにより、帯状部材35及び36を介して、前面被覆部31、右側面被覆部33、及び左側面被覆部34のそれぞれに横方向に沿った所定の張力が作用し、背面被覆部32のフック32Aと下部被覆部37のフック37Aを係止させることにより、背面被覆部32及び下部被覆部37を介して、前面被覆部31に上下方向に沿った所定の張力が作用する。従って、シートカバー30がだぶつくことにより表面上に皺が発生することが防止され、美観を維持すると共に、着座者が背中に違和感を覚える等の不具合が防止される。
本実施形態によれば、帯状部材35のフック35Aと帯状部材36の孔36Aとの係止部分、及び背面被覆部32のフック32Aと下部被覆部37のフック37Aとの係止部分がバックボード40により覆われる。従って、これらの係止部分に予期しない外力が加わり、係止状態が解除してしまうことが防止される。
帯状部材35、36を連結するには、帯状部材35のフック35Aを帯状部材36の孔36Aに引っ掛ければよい。このように簡易な操作で帯状部材35、36を連結することができるので、組み付けの作業性が向上する。また、フック35Aを孔36Aに係止する構成により、帯状部材35、36の長手方向と交差する方向に外力が加わっても、係止状態が簡単に外れることがない。
帯状部材35、36は、横方向に延びた状態で連結される。そのため、上下方向のずれや車両の走行中の振動により、フック35Aがバックボード40に接触し異音を発生させる可能性がある。しかし、本実施形態では、帯状部材35、36は連結された状態で下部被覆部37により覆われるため、帯状部材35、36の位置は保持される。従って、フック35Aのバックボード40への接触がより確実に防止され、異音の発生を防止することができる。
さらに、バックボード40は、シートバックフレーム10の上側の支持バー17と下側の下部フレーム12を介してシートバックフレーム10に取り付けられており、これらの取付位置は、背面被覆部32のフック32Aと下部被覆部37のフック37Aとの係止部分の上方と下方に位置している。従って、バックボード40をシートバックフレーム10に取り付けると、フック32Aとフック37Aの係止部分はバックボード40の前面に当接させられ、フック32Aとフック37Aの係止状態をより確実に保持することができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
1 シートバック
10 シートバックフレーム
20 ウレタンパッド
21 前面部
22 上面部
23 右側面部
24 左側面部
25 下面部
30 シートカバー
31 前面被覆部
32 背面被覆部
33 右側面被覆部
34 左側面被覆部
35、36 帯状部材
37 下部被覆部
40 バックボード

Claims (4)

  1. シートバックフレームにシートバックパッドが取り付けられ、該シートバックパッドは表皮部材で覆われ、板状部材が該シートバックフレームを介して背面に取り付けられるシートバックにおいて、
    前記表皮部材は下方が開口する袋状に形成され、前記シートバックパッドの前面側を覆う前面被覆部と、該シートバックパッドの背面側を覆う背面被覆部と、該シートバックパッドの左側面を覆う左側面被覆部と、該シートバックパッドの右側面を覆う右側面被覆部とを有し、
    前記左側面被覆部と前記右側面被覆部のそれぞれの下端に帯状部材が延設され、該帯状部材のうちいずれか一方の帯状部材に第1の係止部が設けられ、他方の帯状部材に第1の被係止部が設けられ、
    前記シートバックの下側から前記背面側の下部までを覆う下部被覆部が前記前面被覆部の下端から延設され、該下部被覆部の端部と前記背面被覆部の下端のいずれか一方に第2の係止部が設けられ、他方に第2の被係止部が設けられ、
    前記板状部材が取り付けられる前記シートバックフレームの上側被係止部材を露出させる第1の孔が前記背面被覆部の上部側に設けられ、前記板状部材が取り付けられる前記シートバックフレームの下側被係止部材を露出させる第2の孔が前記下部被覆部に設けられ、
    前記第1の係止部と前記第1の被係止部を係止させて前記左側面被覆部と前記右側面被覆部のそれぞれの前記帯状部材を横方向に延びた状態で連結させ、かつ前記第2の係止部と前記第2の被係止部を係止させて前記下部被覆部と前記背面被覆部を連結させた状態で、前記第1の係止部と前記第1の被係止部との係止部分と、前記第2の係止部と前記第2の被係止部との係止部分とを覆う様に、前記板状部材が前記上側被係止部材と前記下側被係止部材に取り付けられることを特徴とするシートバック。
  2. 前記第1の係止部はフック形状の係止部材であり、前記第1の被係止部は、該係止部材が係止可能な孔であることを特徴とする請求項1に記載のシートバック。
  3. 前記第1の係止部と前記第1の被係止部により連結された前記帯状部材は、前記下部被覆部により覆われることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のシートバック。
  4. 前記第2の係止部と前記第2の被係止部との係止位置の上方で前記板状部材が前記上側被係止部材に係止し、該係止位置の下方で前記板状部材が前記下側被係止部材に係止していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシートバック。
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