JP2015051072A - 便器用手摺り - Google Patents
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Abstract
【課題】大きさや形状が異なる様々な便器へ簡単に取り付け設置することができ、固定状態の安定性が高く使用者の信頼性と安全性を高めた便器用手摺りを提供する。
【解決手段】連結桟4は、各側枠3との取合部を中心に水平軸回りに回転可能な構成とされている。固定手段5は、側枠3に取り付けられた支持部50と、支持部50の軸孔50aへ先端部が挿入され他端側は便器2に向かって突き出す配置とされるねじ軸部51と、ねじ軸部51へ回転可能にねじ込まれたナット52と、ねじ軸部51の他端側に便器2後方へ向かって延びる配置で取り付けた押当て部53とで構成された固定バーである。ナット52を支持部50の端部へ突き当てた状態で回転させることにより、ねじ軸部51を便器2側へ送り押当て部53を便器2の側面へ押し付けて、側枠3が便器2に固定される構成である。
【選択図】図1
Description
従来の便器用手摺りの基本構造は、概して、上端に手摺り部を備えた左右一対の側枠が、洋式便器の左右両側位置に設置され、前記の側枠が便器の前面側に配置された連結桟で連結されており、前記側枠の後部側に取り付けられた固定手段を用いて洋式便器へ固定する構成である。
特に、使用者が高齢者や体の不自由な人であることを考えると、一部に集中して荷重が掛かって、使用者が使用中に誤って転倒することがないように、高い安全性と安定性が要求される。よって、使用中に不用意に位置ずれが起きたり、或いはガタつきが起きたりしないように、洋式便器の外面へしっかりと強固に固定して、使用上の安全性を確保しなければならない。更に、主に家庭や病院等のトイレに設置する場合が想定されるので、専門技術や工具等が不要で、誰でも簡単に取り付け又は取外しができる構造が望まれており、例えば下記特許文献1〜3に示したように種々開発され、既に実用に供されている。
左右の側枠を連結する連結部材は、洋式便器の前面から両側部に亘ってその周囲を取り囲むように床面に載置させるU字部材と、該U字部材と側枠とを相互に連結するストレート部材とで構成されている。
つまり、前記連結部材のU字部材で洋式便器の前面周囲を抱え込んで便器用手摺りを洋式便器へ嵌め込んだ状態で、左右の固定アームを便器の側面へ斜め上方に押圧させて固定する構成である。
前記固定アームを内側へ回転させて、洋式便器の左右側面部を固定アームで左右後寄りから抱え込むとともに、連結枠の当接部を便器の前面部に当接させることによって、左右の固定アームと連結枠の当接部による抱え込み、三点支持で便器用手摺りを洋式便器に安定させた状態で固定できる。
しかし、せり出す湾曲側面がない便器には固定が行えない。また、左右一対で成るアームの二点支持で固定する構成なので、手摺り本体に回転方向の力が加わった場合にはその固定が外れるおそれがあり、安全且つ安心して使用できる構造とは言えない。
しかし、前記便器用手摺りは、固定アームを水平方向へ回動して固定する構成であって、固定作業の作業性は良い。しかし、他の各構成要素は自在に変化させる構成ではないため、大きさ、形状の異なる様々な洋式便器への適用範囲が狭く、また使用者の使い勝手の良い位置へ微調整可能に設置できる構成でもない。
更に、前記手摺りの設置位置は、便器の前後方向や左右方向に微調整できないので、例えば洗浄機付きの洋式便器へ設置しようとしたときに、同洗浄機の操作盤に手摺りが干渉して洗浄機の操作性を阻害する場合も考えられる。
本発明の次の目的は、大きさや形状の異なる様々な洋式便器に対応でき、しっかりと強固に取り付けて固定し設置できる便器用手摺りを提供することである。
本発明の更なる目的は、熟練した技術や知識、あるいは専門工具を必要とせず、誰でも簡単に且つ迅速に洋式便器へ取り付けることができ、更に設置後に取り付け位置の調整を簡単に行うことができる、便器用手摺りを提供することである。
手摺り部32を備えた左右一対の側枠3、3が便器2の左右両側位置に設置され、該左右の側枠3は便器2の前面側に配置された連結桟4で相互に連結される便器用手摺りにおいて、
前記連結桟4は、各側枠3との取合部を中心に水平軸回りに回転可能な構成とされていることを特徴とする。
手摺り部32を備えた左右一対の側枠3が洋式便器2の左右両側位置に設置され、該左右の側枠3、3は便器2の前面側に配置された連結桟4で相互に連結され、前記の各側枠3に同側枠3を便器2へ固定する固定手段5が設けられた便器用手摺りにおいて、
前記固定手段5は、前記側枠3に取り付けられた、軸孔50aを有する支持部50と、前記支持部50の軸孔50aへ先端部が挿入され他端側は便器2に向かって突き出す配置とされるねじ軸部51と、前記ねじ軸部51へ回転可能にねじ込まれたナット52と、前記ねじ軸部51の他端側に便器2後方へ向かって延びる配置で取り付けた押当て部53とで略L字形に構成された固定バーであり、
前記ナット52を支持部50の端部へ突き当てた状態で回転させることにより、ねじ軸部51を便器2側へ送り前記押当て部53を便器2の側面へ押し付けて、前記側枠3が便器2に固定される構成であることを特徴とする。
連結桟4は、各側枠3との取合部を中心に水平軸回りに回転可能な構成とされていることを特徴とする。
固定手段5の支持部50は、側枠3に対し上下方向への変位が可能に取り付けられており、固定手段5の押当て部53を便器2へ押し付ける高さ位置を調整可能に構成されていることを特徴とする。
固定手段5の押当て部53は、ねじ軸部51を中心に上下方向へ回転変位させることが可能とされ、便器2への押し付け角度と位置を調整できる構成であることを特徴とする。
その上、前記連結桟4に対して、前記左右の側枠3、3を前後方向へ回動させて、左右独立に基部30を床面の勾配に合わせた設定ができる。よって、水捌け勾配が付いた床面に設置された洋式便器2、或いはタイル張りの床面に設置された洋式便器2等であっても、アジャスター部材を用いることなく、ガタツキを防止して便器用手摺り1をしっかりと設置することができる。
更に、連結桟4の側枠3、3の左右方向の間隔も同時に調整できるので、手摺り部32の位置をきめ細やかに微調整して設置することが可能である。
前記押当て部53は、ナット52を回転させてねじ軸部51を伸縮させることで、簡単に便器2の側面へ押し付けたり、その押し付け状態を解除することができるので、使い勝手に優れている。
請求項4に記載した発明に係る便器用手摺りによれば、固定手段5の支持部50は、側枠3に対し上下方向への変位が可能に取り付けられており、固定手段5の押当て部53を便器2へ押し付ける高さ位置を調整可能に構成されているから、様々な大きさや形状の洋式便器2、或いは勾配の付いた床面に設置された便器2等でも、しっかりと強固に取り付けて固定し設置できる。
請求項5に記載した発明に係る便器用手摺りによれば、固定手段5の押当て部53は、ねじ軸部51を中心に上下方向へ回転変位させることが可能とされ、便器2への押し付け位置を調整できる構成なので、上下方向にも押付力を伝達でき、様々な大きさや形状の便器へしっかりと強固に取り付けて固定できる。
したがって、本発明に係る便器用手摺りは、位置ズレやガタつきを防止し、高齢者や体の不自由な人でも安全に、安心して使用できるし、熟練した技術や知識、あるいは専門工具を必要とせず、誰でも簡単に且つ迅速に取り付け・取外し作業を行うことができ、更に設置後に取り付け位置の調整を自在に容易に行うことが可能である。
連結桟4は、各側枠3との取合部を中心に水平軸回りに回転可能な構成とされている。
固定手段5は、側枠3に取り付けられた、軸孔50aを有する支持部50と、支持部50の軸孔50aへ先端部が挿入され他端側は便器2に向かって突き出す配置とされるねじ軸部51と、ねじ軸部51へ回転可能にねじ込まれたナット52と、ねじ軸部51の他端側に便器2の後方へ向かって延びる配置で取り付けた押当て部53とで略L字形に構成された固定バーである。
ナット52を支持部50の端部へ突き当てた状態で回転させることにより、ねじ軸部51を便器2側へ送り押当て部53を便器2の側面へ押し付けて、側枠3が便器2に固定される構成である。
図1〜10に示した本発明に係る便器用手摺りは、洋式便器2へ後付けで設置する据え置き型の便器用手摺り1であり、高齢者や体の不自由な人が、介助者等の手を借りずに一人で洋式便器2の立ち座り動作ができるように、主に家庭や病院等のトイレの洋式便器2に設置される補助器具である。
前記便器用手摺り1は、図1に示したように、手摺り部32を備えた左右一対の側枠3、3が洋式便器2の左右両側位置に設置され、該左右の側枠3、3は便器2の前面側に配置された連結桟4で相互に連結され、前記の各側枠3には同側枠3を便器2の後部へ固定する固定手段5が設けられた構成である。
前記各側枠3の管状側部31の前面側には、上記連結桟4の端部を挟持して固定する固定部材6が設けられている。前記固定部材6は、本実施例の場合、連結桟4の端部を嵌める凹部を内側面に有する二つの挟持部6a、6b(図4及び5を参照)で構成されており、該挟持部6a、6bには、共通に設けられたねじ孔へねじ込まれたノブボルト60が設けられている。即ち、二つの挟持部6a、6bの凹部で連結桟4の端部を挟み付け、前記ノブボルト60を締め付けることにより、前記連結桟4が側枠3、3へしっかりと強固に固定される。
前記連結桟4で連結された各側枠3、3は、図2に示したように、固定部材6のノブボルト60の締結力を緩めて固定部材6の狭持力を解除することで、前記連結桟4の軸方向へ変位させることが可能である。因みに、前記連結桟4には目盛りが表記されており、各側枠3、3は前記目盛りに基づいて左右の変化量を一致させて変位させることができる。
よって、使用者の体格や使用状況、或いは洋式便器2の形状、大きさに合わせて左右の側枠3、3の横幅を左右バランス良く適宜調整することでき、使い勝手に優れている。
また、見方を変えれば、側枠3が連結桟4へ回転可能に連結している関係になるから、前記固定部材6を構成する挟持部6a、6bの挟持力を解除することで、左右別個に前記左右の側枠3、3の基部30を床面それぞれの勾配に合わせた設置が可能であり、アジャスター部材を用いることなく、ガタツキを防止して便器用手摺り1をしっかりと固定し設置することができる。もちろん、アジャスター部材を用いれば、更に安定した設置が可能となることは言うまでもない。
一方、前記支持部50が取り付けられる側枠3の管状側部31には、図3及び図6に示したように、後面側に上下方向に沿って横断面形状が略C字形の溝部33が形成されており、該溝部33内へスケーター34が上下方向へスライド可能に嵌め込まれている。前記スケーター34には、前記支持部50のノブボルト50bのねじ軸をねじ込むねじ孔34aが設けられており、図5及び図6に示したように、カバー部材50cをスケーター34へ被せ、該スケーター34のねじ孔34aへノブボルト50bのねじ軸をねじ込むことで、支持部50が側枠3の管状側部31へ取り付けられている。
即ち、前記支持部50は、ノブボルト50bを回転させて締め付けるとスケーター34が溝部33にぴったり引き寄せられて摩擦力が生じるし、押当て部53が洋式便器2に押圧されると、その反力として支持部50にこじらせる力を生じさせ、その位置でしっかりと固定される。そして、前記ノブボルト50bを逆回転させて緩めると支持部50と側枠3との締結状態が解除されるので、支持部50をスケーター34と共に管状側部31の溝部33内を上下移動させることできる。
したがって、前記支持部50は、側枠3に対し上下方向への変位が可能なので、洋式便器2の大きさや形状に合わせて、上記固定手段5の押当て部53を洋式便器2へ押し付ける高さ位置を自在に調整することができる。
前記押当て部53を上下方向へ回転可能とする構成の具体例として、図7に示した実施例では、前記押当て部53がねじ軸部51へボルト51aで接合されており、該ボルト51aの締結力を緩めることにより、前記押当て部53を上下方向へ回転変位させることが可能となる。
或いは、図8に示した実施例では、側枠3に設けた支持部50に、基本形が角軸孔50aで、その内周面に、ねじ軸部51を一定のピッチで回転させたに等しい凹凸部50a’が形成され、そのいずれかの凹凸部50a’へねじ軸部51の先端を合致させて嵌めることにより、押当て部53を上下方向への回転変位さることでも良い。
なお、詳細に図示することは省略したが、前記ねじ軸部51の先端の形状をスプライン軸とし、支持部50の角軸孔50aを前記スプライン軸が嵌め込み可能なスプライン孔とした構成で実施することもできる。前記ねじ軸部51を周方向に回転させて、スプライン軸で成る先端部を支持部50のスプライン孔へ嵌め込んで合致させることで、押当て部53を上下方向への回転変位させることもできる。
また、熟練した技術や知識、あるいは専門工具を必要とせず、誰でも簡単に且つ迅速に取り付け・取り外し作業を行うことができ、更に設置後に取り付け位置の調整を自在に容易に行うことができる。
詳細に図示することは省略したが、手摺り部32を備えた左右一対の側枠3、3が洋式便器2の左右両側位置に設置され、該左右の側枠3、3は洋式便器2の前面側に配置された連結桟4で連結された便器用手摺り1において、上述した固定手段5を設けることなく、前記連結桟4を、各側枠3、3との取合部を中心に水平軸回りに回転可能とした構成で実施することもできる(請求項1記載の発明)。
2 洋式便器
3 側枠
32 手摺り部
4 連結桟
5 固定バー(固定手段)
50 支持部
51 ねじ軸部
52 ナット
53 押当て部
Claims (5)
- 手摺り部を備えた左右一対の側枠が洋式便器の左右両側位置に設置され、該左右の側枠は便器の前面側に配置された連結桟で相互に連結される便器用手摺りにおいて、
前記連結桟は、各側枠との取合部を中心に水平軸回りに回転可能な構成とされていることを特徴とする、便器用手摺り。 - 手摺り部を備えた左右一対の側枠が洋式便器の左右両側位置に設置され、該左右の側枠は便器の前面側に配置された連結桟で相互に連結され、前記の各側枠に同側枠を便器へ固定する固定手段が設けられた便器用手摺りにおいて、
前記固定手段は、前記側枠に取り付けられた、軸孔を有する支持部と、前記支持部の軸孔へ先端部が挿入され他端側は便器に向かって突き出す配置とされるねじ軸部と、前記ねじ軸部へ回転可能にねじ込まれたナットと、前記ねじ軸部の他端側に便器後方へ向かって延びる配置で取り付けた押当て部とで略L字形に構成された固定バーであり、
前記ナットを支持部の端部へ突き当てた状態で回転させることにより、ねじ軸部を便器側へ送り前記押当て部を便器の側面へ押し付けて、前記側枠が便器に固定される構成であることを特徴とする、便器用手摺り。 - 連結桟は、各側枠との取合部を中心に水平軸回りに回転可能な構成とされていることを特徴とする、請求項2に記載した便器用手摺り。
- 固定手段の支持部は、側枠に対し上下方向への変位が可能に取り付けられており、固定手段の押当て部を便器へ押し付ける高さ位置を調整可能に構成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載した便器用手摺り。
- 固定手段の押当て部は、ねじ軸部を中心に上下方向へ回転変位させることが可能とされ、便器への押し付け角度と位置を調整できる構成であることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一に記載した便器用手摺り。
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KR102633217B1 (ko) * | 2023-05-19 | 2024-02-02 | 주식회사 월드케어 | 양변기용 안전 손잡이 조립체 |
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