JP2015047844A - 空気入りタイヤの加硫方法および加硫システム - Google Patents

空気入りタイヤの加硫方法および加硫システム Download PDF

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Abstract

【課題】スチームと窒素ガスを加硫ブラダに注入してグリーンタイヤを加硫する際に、複雑な装置を用いることなく、加硫ブラダの上下温度差を効果的に低減し、エネルギー消費を抑制できる空気入りタイヤの加硫方法および加硫システムを提供する。
【解決手段】スチーム注入ライン6a、窒素ガス注入ライン6bおよび排出ライン7aに設けた開閉弁8a、8b、8cの弁操作によって、スチーム注入ライン6bのみを開いた状態にしてスチームSを注入して加硫ブラダ2を第1内圧P1に上げる第1ステップと、すべての開閉弁8a、8b、8cを閉弁して加硫ブラダ2を第2内圧P2に低下させる第2ステップとを順に繰り返し行なって、加硫ブラダ2を所定の内圧範囲内に維持し、次いで、窒素ガス注入ライン6bのみを開いた状態で窒素ガスNを注入して加硫ブラダ2を所定の第3内圧P3に上げる第3ステップを行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りタイヤの加硫方法および加硫システムに関し、さらに詳しくは、スチームと窒素ガスを加硫ブラダに注入してグリーンタイヤを加硫する際に、複雑な装置を用いることなく、加硫ブラダの上下温度差を効果的に低減するとともに、エネルギー消費を抑制できる空気入りタイヤの加硫方法および加硫システムに関するものである。
モールド内部に設置されたグリーンタイヤに加硫ブラダを挿入し、この加硫ブラダにスチーム(加熱媒体)および窒素ガス(加圧媒体)を注入してグリーンタイヤを加硫する方法が知られている。このようにスチームと窒素ガスとを用いる加硫方法では、加硫ブラダ内部に注入したスチームの一部が凝縮して、ドレーンとなって加硫ブラダ内部の下側に流れ落ちる。このドレーンによって加硫ブラダの下側の温度が低下する。
また、スチームに比して窒素ガスの比重が大きいため、膨張した加硫ブラダの中では、上方にスチームが圧縮された状態で存在し、その下方に窒素ガスが存在した状態になる。そのため、加硫中の加硫ブラダでは、上側の温度が下側に比して高くなって上下温度差が生じる。これらに起因して、加硫したタイヤでは、加硫した際の上下方向で加硫程度のばらつきが大きくなるという問題がある。
加硫ブラダの上下温度差を低減させるため、種々の加硫方法、加硫装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、加硫ブラダ内部にドレーン排出管を設置した加硫機が提案されている。この加硫機では、加硫ブラダ内部に発生したドレーンをドレーン排出管を通じて外部に排出することにより、加硫ブラダの上下温度差を小さくする。しかしながら、この提案では、加硫ブラダ内部にドレーン排出管を新設しなければならない。これに伴なって加硫設備が複雑になるという問題がある。加硫設備が複雑になると設備故障が発生し易くなるため、簡素な設備にすることが好ましい。
他方、加硫ブラダの上下温度差を低減させるため、加硫ブラダにスチームを注入する工程において、加硫ブラダにスチームを注入しつつ加硫ブラダからスチームを排出する、いわゆる、スチームスルー操作を行なうことがある。このスチームスルー操作により、新たに注入したスチームが、加硫ブラダ内部で凝縮して生じたドレーンの温度を上昇させて、加硫ブラダの上下温度差を低減することができる。しかし、スチームスルー操作による上下温度差低減効果は一瞬であり持続性がない。また、多量のスチームの注入および排出を伴なうため、多大なエネルギーを消費するという問題がある。
特開平2−229010号公報
本発明の目的は、スチームと窒素ガスを加硫ブラダに注入してグリーンタイヤを加硫する際に、複雑な装置を用いることなく、加硫ブラダの上下温度差を効果的に低減するとともに、エネルギー消費を抑制できる空気入りタイヤの加硫方法および加硫システムを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の空気入りタイヤの加硫方法は、スチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインが接続された加硫ブラダを、モールド内部に配置されたグリーンタイヤに挿入し、この加硫ブラダを、前記スチーム注入ラインを通じて注入したスチームと、前記窒素ガス注入ラインを通じて注入した窒素ガスとにより膨張させてグリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの加硫方法において、前記スチーム注入ラインのみを開いた状態にして前記加硫ブラダにスチームを注入することにより前記加硫ブラダの内圧を第1内圧に上げる第1ステップと、前記スチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインを閉じた状態にして前記加硫ブラダの内圧を第2内圧に低下させる第2ステップとを順に繰り返し行なうことにより、前記加硫ブラダの内圧を所定の内圧範囲内に維持し、次いで、前記窒素ガス注入ラインのみを開いた状態にして前記加硫ブラダに窒素ガスを注入することにより前記加硫ブラダの内圧を所定の第3内圧に上げる第3ステップを行なうことを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤの加硫システムは、モールド内部に配置されたグリーンタイヤに挿入される加硫ブラダと、この加硫ブラダに接続されるスチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインとを備えて、前記スチーム注入ラインを通じて注入したスチームと、前記窒素ガス注入ラインを通じて注入した窒素ガスとにより前記加硫ブラダを膨張させてグリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの加硫システムにおいて、前記スチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインにそれぞれのラインを開閉する開閉弁とこれら開閉弁の開閉を制御する制御装置とを設け、前記スチーム注入ラインに設けた開閉弁のみを開弁して前記加硫ブラダにこのスチーム注入ラインを通じてスチームを注入して第1内圧にする第1ステップを行ない、次いで前記スチーム注入ラインに設けた開閉弁を閉弁して前記スチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインを閉じた状態にして前記加硫ブラダの内圧を第2内圧に下げる第2ステップを行ない、順に第1ステップと第2ステップとを繰り返し行なって、前記加硫ブラダの内圧を所定の内圧範囲内に維持し、次いで、前記窒素ガス注入ラインに設けた開閉弁のみを開弁してこの窒素ガス注入ラインを通じて前記加硫ブラダに窒素ガスを注入することにより前記加硫ブラダの内圧を所定の第3内圧に上げる第3ステップを行なう構成にしたことを特徴とする。
本発明によれば、スチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインの開閉操作(開閉弁の弁操作)によって、加硫中の膨張している加硫ブラダの内圧をコントロールするだけなので、複雑な装置が不要になる。そして、スチームが凝縮して生じた加硫ブラダ内部のドレーンの温度を上昇させる目的で、従来のようにスチームスルー操作を行なうことがないので、多量のスチームの注入および排出がなくなり、エネルギー消費を大幅に抑制できる。一方、スチーム注入ラインのみを開いた状態にして加硫ブラダにスチームを注入することにより加硫ブラダの内圧を第1内圧に上げる第1ステップと、スチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインを閉じた状態にして加硫ブラダの内圧を第2内圧に低下させる第2ステップとを順に繰り返し行なって、加硫ブラダの内圧をコントロールすることで、ドレーンが発生する初期段階から加硫ブラダ内部のドレーンを高温に維持して加硫ブラダの上下温度差を効果的に低減させることが可能になる。
本発明の空気入りタイヤの加硫システムの全体概要を例示する説明図である。 本発明の空気入りタイヤの加硫方法の工程を例示するフロー図である。 加硫ブラダの内圧Pと加硫経過時間Tとの関係を模式的に例示するグラフ図である。
以下、本発明の空気入りタイヤの加硫方法および加硫システムを図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1に例示するように本発明の空気入りタイヤの加硫システム1は、ゴム製の筒状の加硫ブラダ2を有している。加硫ブラダ2の上側クランプ部3a、下側クランプ部3bはそれぞれ、中心機構4に取り付けられた円盤状の上側クランプ保持部5a、下側クランプ保持部5bにより保持される。中心機構4のセンターポストには、加硫ブラダ2の内部に加熱媒体となるスチームSおよび加圧媒体となる窒素ガスNを注入する注入口6と、加硫ブラダ2の内部のスチームSおよび窒素ガスNを加硫ブラダ2の外部に排出する排出口7とが設けられている。
この加硫システム1は、さらに、注入口6とスチーム供給源11とを接続して加硫ブラダ2に連通可能に接続されるスチーム注入ライン6a、注入口6と窒素ガス供給源12とを接続して加硫ブラダ2に連通可能に接続される窒素ガス注入ライン6bおよび排出口7につながって加硫ブラダ2に連通可能に接続される排出ライン7aを有している。スチーム注入ライン6a、窒素ガス注入ライン6b、排出ライン7aにはそれぞれ、開閉弁8a、8b、8cが設けられている。さらに、それぞれの開閉弁8a、8b、8cを開閉する弁操作を制御する制御装置10が備わっている。
この加硫システム1を用いて空気入りタイヤを加硫するには、グリーンタイヤGをモールド9の内部に横置き状態で配置する。この実施形態のモールド9は、周方向に複数に分割された環状のセクタ9aと、上側に配置される環状のサイドプレート9b、下側に配置される環状のサイドプレート9cで構成されている。加硫ブラダ2はグリーンタイヤGの内側に挿入され、モールド9を閉型した状態にする。
この状態で図2に例示するように順次工程を行なって、加硫中の加硫ブラダ2の内圧Pを図3の実線Eで示すようにコントロールする。
まず、開閉弁8aのみを開弁して、スチーム注入ライン6aを通じてスチーム供給源11から供給されたスチームSを加硫ブラダ2に注入する。注入するスチームSの温度は例えば150℃〜250℃程度である。注入したスチームSにより加硫ブラダ2を所定の第1内圧P1にして、グリーンタイヤGの内壁面に沿ってドーナツ状に膨張させる(第1ステップ)。
次いで、開閉弁8aを閉弁して、すべての開閉弁8a、8b、8cを閉弁状態にして、スチーム注入ライン6a、窒素ガス注入ライン6bおよび排出ライン7aを閉じた状態にする。ここで、加硫ブラダ2に注入したスチームSの一部は、加硫ブラダ2の内部で凝縮して下方に流れ落ちてドレーンDになる。これにより、加硫ブラダ2の内圧Pを第2内圧P2に低下させる(第2ステップ)。
次いで、第1ステップと第2ステップとを順に繰り返し行なうことにより、加硫ブラダ2の内圧Pを所定範囲(P1〜P2)内に維持する。スチームSを加硫ブラダ2の内部に注入する際にはドレーンDに向かって噴射するとよい。第1ステップおよび第2ステップを行なう回数は2回以上である。予め設定した時間内で第1ステップおよび第2ステップを順に繰り返し行なう。
加硫ブラダ2の内部でスチームSが凝縮してドレーンDが生じる初期段階から、このように第1ステップおよび第2ステップを順に繰り返し行なうことで、新たに注入されたスチームSによってドレーンDの温度が上昇し、これに伴なって新たなドレーンDの発生も抑制できる。そのため、ドレーンDの温度が高温に維持されて、加硫ブラダ2の上下温度差を小さくすることが可能になる。第1内圧P1と第2内圧P2との差は、例えば0.1MPa〜0.5MPa、より好ましくは0.2MPa〜0.4MPaに設定する。
次いで、開閉弁8bのみを開弁して、窒素ガス注入ライン6bのみを開いた状態にして窒素ガス注入ライン6bを通じて、窒素ガス供給源12から供給された窒素ガスNを加硫ブラダ2に注入する。注入した窒素ガスNにより加硫ブラダ2の内圧Pを、予め設定された所定の第3内圧P3に上げる(第3ステップ)。注入する窒素ガスNの温度は常温である。
以後、予め設定された加硫時間Teが経過するまで、例えば、窒素ガスNを加硫ブラダ2に注入し続けて、加硫ブラダ2の内圧Pを所定範囲内に維持して加硫を行なう(ステップ4)。即ち、最初の第1ステップで加硫ブラダ2を膨張させてから加硫時間Teが経過してステップ4が終了するまでは、膨張している加硫ブラダ2によって、グリーンタイヤGの内周面を押圧してグリーンタイヤGをモールド9に押圧しつつ加熱する。
予め設定された加硫時間Teが経過した後は、上側のサイドプレート9bを上方移動させ、それぞれのセクタ9aを拡径方向に移動させてモールド9を開型する。次いで、加硫されたタイヤを上方移動させて加硫ブラダ2から抜き出す。
本発明では上記のとおり、スチーム注入ライン6a、窒素ガス注入ライン6bおよび排出ライン7aの開閉操作(開閉弁8a、8b、8cの弁操作)により、加硫中の膨張している加硫ブラダ2の内圧Pをコントロールするだけである。それ故、複雑な装置が不要であり簡便な装置にすることができる。これにより、既存の加硫設備であっても大掛かりな改造をすることなく容易に本発明を適用することが可能である。
スチームSと窒素ガスNを用いた従来の加硫方法では、図3の破線Cで例示するように、最初にスチームSを加硫ブラダ2に注入して第1内圧P1にする。その後、加硫ブラダ2の内部でスチームSの一部が凝縮してドレーンDが発生し、このドレーンDの温度が低下する。そこで、ドレーンDの温度を上昇させるためにスチームスルー操作を行なう。このスチームスルー操作によって、加硫ブラダ2の上下温度差は一時的に小さくなるがその効果は持続しない。
その後、加硫ブラダ2に窒素ガスNを注入して所定の第3内圧P3に上げて、以後、予め設定された加硫時間Teが経過するまでは、内圧Pを所定範囲内に維持して加硫を行なう。この従来方法では、スチームスルー操作によって加硫ブラダ2の内圧Pは一時的に低下し、この際に多量のスチームSの注入および排出を伴なうので多大なエネルギーを消費することになる。
一方、本発明では、第1ステップと第2ステップとを順に必要な所定回数(或いは所定時間)繰り返し行なって、加硫ブラダ2の内圧Pをコントロールすることで、加硫ブラダ2の内部でスチームSが凝縮してドレーンDが生じる初期段階から加硫ブラダ2の内部のドレーンDを高温に維持することができる。これにより、加硫ブラダ2の上下温度差を効果的に低減させることが可能になる。また、スチームスルー操作を行わないので、エネルギー消費を大幅に抑制できる
その後、窒素ガスNを加硫ブラダ2に注入して、加硫中の加硫ブラダ2の内圧Pを所定範囲内にコントロールして所定時間の加硫を完了させる。第1ステップと第2ステップとの繰り返しにより、ドレーンDが従来に比して高温に維持されているので、第3ステップ以降においても加硫中の加硫ブラダ2の上下温度差が抑制され易くなる。それ故、グリーンタイヤGを加硫した際の上下方向における加硫程度のばらつきが小さくなり、タイヤ品質が向上する。
加硫ブラダ2の第1内圧P1、第2内圧P2、第3内圧P3のそれぞれの値やその値を維持する時間は、加硫するグリーンタイヤGの仕様(サイズ、形状、ゴム種など)によって異なる。そのため、予め、加硫するグリーンタイヤGと同じ仕様のグリーンタイヤGを用いてテスト加硫を行ない、これらの最適値を把握して制御装置10に入力しておく。そして、制御装置10に入力されたこれらの最適値に基づいて、スチーム注入ライン6a、窒素ガス注入ライン6bおよび排出ライン7aの開閉操作(開閉弁8a、8b、8cの弁操作)を行なう。
本発明を用いて加硫するタイヤの種類は特に限定されない。タイヤサイド部が通常のタイヤに比して厚いランフラットタイヤを、スチームSと窒素ガスNを用いた従来方法で加硫すると、横置き状態で加硫する際に上側になるタイヤサイド部のゴムと下側になるタイヤサイド部のゴムとで、加硫程度のばらつきが大きくなり易い。そのため、本発明を用いて加硫することで、両タイヤサイド部のゴムの加硫程度のばらつきが小さくなり、顕著な効果を得ることができる。
一般的な乗用車用空気入りタイヤのグリーンタイヤのサンプルを横置き状態で、スチームおよび窒素ガスを用いて加硫する際に、図1に示した同様の加硫装置を用いてスチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインの開閉操作(開閉弁の弁操作)を異ならせて、3種類の方法(実施例、従来例、比較例)で加硫を行なった。実施例は、図3の実線Eと同様に加硫ブラダの内圧をコントロールした。従来例は、図3の破線Cと同様に加硫ブラダの内圧をコントロールした。比較例は、スチームスルー操作をしないことだけが従来例と異なる方法である。第1内圧P1と第2内圧P2との差は0.1MPa〜0.5MPaに設定した。
その結果、実施例は、従来例に対してスチームの使用量を約50%低減することができた。また、実施例は、比較例に比して加硫ブラダの上下温度差(最大温度差)を20%〜30%程度小さくすることができ、従来例と同等の上下温度低減効果であった。
1 加硫システム
2 加硫ブラダ
3a 上側クランプ部
3b 下側クランプ部
4 中心機構
5a 上側クランプ保持部
5b 下側クランプ保持部
6 注入口
6a スチーム注入ライン
6b 窒素ガス注入ライン
7 排出口
7a 排出ライン
8a、8b、8c 開閉弁
9(9a、9b、9c) モールド
10 制御装置
11 スチーム供給源
12 窒素ガス供給源
G グリーンタイヤ

Claims (4)

  1. スチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインが接続された加硫ブラダを、モールド内部に配置されたグリーンタイヤに挿入し、この加硫ブラダを、前記スチーム注入ラインを通じて注入したスチームと、前記窒素ガス注入ラインを通じて注入した窒素ガスとにより膨張させてグリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの加硫方法において、
    前記スチーム注入ラインのみを開いた状態にして前記加硫ブラダにスチームを注入することにより前記加硫ブラダの内圧を第1内圧に上げる第1ステップと、前記スチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインを閉じた状態にして前記加硫ブラダの内圧を第2内圧に低下させる第2ステップとを順に繰り返し行なうことにより、前記加硫ブラダの内圧を所定の内圧範囲内に維持し、次いで、前記窒素ガス注入ラインのみを開いた状態にして前記加硫ブラダに窒素ガスを注入することにより前記加硫ブラダの内圧を所定の第3内圧に上げる第3ステップを行なうことを特徴とする空気入りタイヤの加硫方法。
  2. 前記第1内圧と前記第2内圧との差が0.1MPa〜0.5MPaである請求項1に記載の空気入りタイヤの加硫方法。
  3. モールド内部に配置されたグリーンタイヤに挿入される加硫ブラダと、この加硫ブラダに接続されるスチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインとを備えて、前記スチーム注入ラインを通じて注入したスチームと、前記窒素ガス注入ラインを通じて注入した窒素ガスとにより前記加硫ブラダを膨張させてグリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの加硫システムにおいて、
    前記スチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインにそれぞれのラインを開閉する開閉弁とこれら開閉弁の開閉を制御する制御装置とを設け、前記スチーム注入ラインに設けた開閉弁のみを開弁して前記加硫ブラダにこのスチーム注入ラインを通じてスチームを注入して第1内圧にする第1ステップを行ない、次いで前記スチーム注入ラインに設けた開閉弁を閉弁して前記スチーム注入ライン、窒素ガス注入ラインおよび排出ラインを閉じた状態にして前記加硫ブラダの内圧を第2内圧に下げる第2ステップを行ない、順に第1ステップと第2ステップとを繰り返し行なって、前記加硫ブラダの内圧を所定の内圧範囲内に維持し、次いで、前記窒素ガス注入ラインに設けた開閉弁のみを開弁してこの窒素ガス注入ラインを通じて前記加硫ブラダに窒素ガスを注入することにより前記加硫ブラダの内圧を所定の第3内圧に上げる第3ステップを行なう構成にしたことを特徴とする空気入りタイヤの加硫システム。
  4. 前記第1内圧と前記第2内圧との差が0.1MPa〜0.5MPaに設定された請求項3に記載の空気入りタイヤの加硫システム。
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