JP2018043396A - タイヤの製造方法 - Google Patents

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駿一 若松
Shunichi Wakamatsu
駿一 若松
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Abstract

【課題】モールド4からタイヤを確実にしかも素早く引きはがすことができる、タイヤの製造方法の提供。【解決手段】この製造方法では、モールド4と、圧縮空気によってモールド4の開閉状態をコントロールするシリンダー8と、圧縮空気をシリンダー8に供給するエアライン10とを備える、製造装置2が用いられる。圧縮空気は第一圧縮空気及び第二圧縮空気からなり、この第二圧縮空気の圧力はこの第一圧縮空気の圧力よりも高い。タイヤの成形工程では、第一圧縮空気がエアライン10からシリンダー8に供給される。タイヤの取り出し工程では、第二圧縮空気がエアライン10からシリンダー8に供給される。【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤの製造方法に関する。
タイヤの製造では、複数のゴム部材がアッセンブリーされて、ローカバー(未加硫タイヤ)が得られる。ローカバーは、モールドに投入される。ローカバーはモールド内で加圧及び加熱され、タイヤが得られる。タイヤは、モールドから取り出される。タイヤの加硫機においては、ローカバーをモールドに投入し、このモールドからタイヤを取り出すという作業が繰り返し実行される。
モールドに投入されたローカバーは、このモールドのキャビティ面と当接する。これにより、タイヤの外面が形付けられる。タイヤをモールドから取り出すとき、タイヤはこのキャビティ面から引きはがされる。
氷雪路での走行が考慮されたタイヤ(以下、スタッドレスタイヤとも称される。)のトレッドは、アスファルト路面のような一般路面での走行が考慮されたタイヤ(以下、ノーマルタイヤとも称される。)のトレッドに比べて高い粘着性を有している。このため、スタッドレスタイヤには、ノーマルタイヤに比べてキャビティ面から引きはがしにくいという一面がある。スピュー切れや、取り出し不良等の発生は生産性に影響するので、タイヤのモールドからの取り出し、言い換えれば、タイヤの離型方法に関しては、様々な検討が行われている(例えば、特許文献1及び2)。
特開2014−117805公報 特開2014−231160公報
生産性の観点から、モールドからタイヤを取り出す際、このモールドからこのタイヤを確実にしかも素早く引きはがせることが望まれている。
本発明の目的は、モールドからタイヤを確実にしかも素早く引きはがすことができる、タイヤの製造方法の提供にある。
本発明は、ローカバーを加圧及び加熱してタイヤを形成するモールドと、圧縮空気によって上記モールドの開閉状態をコントロールするシリンダーと、上記圧縮空気を上記シリンダーに供給するエアラインとを備える、製造装置を用いて、上記タイヤを製造するための方法である。この製造方法は、
(1)上記モールドに上記ローカバーを投入する工程、
(2)上記モールドを閉じて上記ローカバーから上記タイヤを成形する工程
及び
(3)上記モールドを開いてこのモールドから上記タイヤを取り出す工程
を含んでいる。上記圧縮空気は第一圧縮空気及び第二圧縮空気からなり、この第二圧縮空気の圧力がこの第一圧縮空気の圧力よりも高い。上記タイヤの成形工程では、上記第一圧縮空気が上記エアラインから上記シリンダーに供給される。上記タイヤの取り出し工程では、上記第二圧縮空気が上記エアラインから上記シリンダーに供給される。
好ましくは、このタイヤの製造方法では、上記エアラインはストップバルブを備えている。上記モールドが閉じられると、上記ストップバルブによって、上記エアラインのうち、このストップバルブから上記シリンダーまでの部分が閉ざされる。
本発明に係るタイヤの製造装置は、ローカバーを加圧及び加熱してタイヤを形成するモールドと、圧縮空気によって上記モールドの開閉状態をコントロールするシリンダーと、上記圧縮空気を上記シリンダーに供給するエアラインとを備えている。上記圧縮空気は第一圧縮空気及び第二圧縮空気からなり、この第二圧縮空気の圧力はこの第一圧縮空気の圧力よりも高い。上記エアラインは、上記シリンダーに供給する上記圧縮空気を、上記第一圧縮空気から上記第二圧縮空気に、又は、この第二圧縮空気からこの第一圧縮空気に切り替える、切替バルブを備えている。
本発明に係るタイヤの製造方法では、タイヤの取り出し工程において、高い圧力の第二圧縮空気がシリンダーに供給される。この製造方法では、モールドからタイヤを引きはがす力は大きい。この製造方法では、モールドからタイヤが確実にしかも素早く引きはがされる。この製造方法によれば、タイヤの生産性のさらなる向上を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの製造方法のための製造装置におけるモールドが閉じられている状態が示された概念図である。 図2は、図1のモールドが開かれている状態が示された概念図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、タイヤの製造装置としての加硫機2が示されている。この加硫機2は、モールド4、フレーム6、シリンダー8及びエアライン10を備えている。この図1において、符号Rは、未加硫状態にあるタイヤ、すなわち、ローカバーRである。図示されていないが、このローカバーRの内側には、ブラダー又は剛体コアが位置している。
モールド4は、ローカバーRを加圧及び加熱してタイヤを形成する。このモールド4の内面は、ローカバーRと当接する。これにより、タイヤの外面が形付けられる。モールド4の内面のうち、ローカバーRと当接する部分はキャビティ面12と称される。この加硫機2では、このモールド4は、トレッドリング14及び上下一対のサイドプレート16を備えている。
トレッドリング14は複数のセグメント18からなる。これらのセグメント18は、リング状に配置される。トレッドリング14は主に、タイヤのトレッドの部分を形作る。
それぞれのサイドプレート16は、リング状である。サイドプレート16は、一枚のプレートからなる。サイドプレート16は主に、タイヤのサイドウォールからビードまでの部分、すなわち、サイド部を形作る。
このモールド4は、割モールドである。セグメント18及びサイドプレート16が組み合わされた状態、つまり、モールド4が閉じられた状態において、前述のキャビティ面12が構成される。
フレーム6は、モールド4を保持する。フレーム6は、複数のセクターシュー20、アクチュエーター22、上下一対のコンテナプレート24及び上下一対のプラテン26を備えている。
それぞれのセクターシュー20は、それぞれのセグメント18の半径方向外側に位置している。セグメント18は、セクターシュー20に固定されている。
アクチュエーター22は、リング状である。このアクチュエーター22は、セクターシュー20の半径方向外側に位置している。セクターシュー20は、このアクチュエーター22にスライド可能な状態で連結されている。セクターシュー20は、このアクチュエーター22の内面に拘束された状態で上下に動く。アクチュエーター22は、その内部が加熱媒体で満たされるように構成されている。アクチュエーター22は、モールド4を加熱する。加熱媒体としては、所定の温度及び所定の圧力に調節されたスチームが例示される。
それぞれのコンテナプレート24は、円板状である。下側のコンテナプレート24aに、モールド4が載せられる。このモールド4に、上側のコンテナプレート24bが載せられる。それぞれのコンテナプレート24に、モールド4のサイドプレート16が固定されている。
それぞれのプラテン26は、円板状である。この加硫機2では、下側のプラテン26aに下側のコンテナプレート24aが固定されている。上側のプラテン26bは、上側のコンテナプレート24bよりも上方に位置している。この上側のプラテン26bには、アクチュエーター22が固定されている。この加硫機2では、下側のプラテン26aは、図示されない駆動手段により、上側のプラテン26bに対して上下に往復動するように構成されている。言い換えれば、上側のプラテン26bは、駆動手段により、下側のプラテン26aに対して上下に往復動するように構成されている。プラテン26は、その内部が加熱媒体で満たされるように構成されている。プラテン26は、モールド4を加熱する。加熱媒体としては、所定の温度及び所定の圧力に調節されたスチームが例示される。
シリンダー8は、チューブ28とピストン30とを備えている。ピストン30は、ダイアフラム32とシャフト34とを備えている。ダイアフラム32は、シャフト34に固定されている。図1に示されているように、ダイアフラム32によって、チューブ28の内部の空間が上下2つの空間36に分けられている。このシリンダー8では、上側の空間36b及び下側の空間36aのそれぞれに、圧縮空気が供給される。上側の空間36bに圧縮空気が供給されると、ダイアフラム32は押し下げられる。これにより、シャフト34は下方に動く。下側の空間36aに圧縮空気が供給されると、ダイアフラム32は押し上げられる。これにより、シャフト34は上方に動く。このシリンダー8は、圧縮空気の供給によって、ピストン30がチューブ28に対して上下に往復動するように構成されている。
この加硫機2では、シャフト34の下端は上側のコンテナプレート24bに固定されている。このため、シャフト34が下方に動くと、上側のコンテナプレート24bがアクチュエーター22に対してセクターシュー20を押し下げる。セクターシュー20はアクチュエーター22に拘束されているので、この押し下げにより、セクターシュー20は下方へ移動しつつ、外側へスライドしていく。セクターシュー20にはセグメント18が固定されているので、このセグメント18はこのセクターシュー20の動きに合わせてサイドプレート16に対して外向きにスライドしていく。これにより、図2に示されているように、モールド4が開かれる。一方、シリンダー8の下側の空間36aに圧縮空気が供給されると、シャフト34が上方に動き、図1に示されているように、モールド4が閉じられる。この加硫機2では、シリンダー8は、圧縮空気によってモールド4の開閉状態をコントロールする。
この加硫機2では、モールド4の開閉のために、圧縮空気として、第一圧縮空気及び第二圧縮空気が用いられる。この加硫機2においてシリンダー8に供給される圧縮空気は、第一圧縮空気及び第二圧縮空気からなる。この加硫機2では、第二圧縮空気の圧力は、第一圧縮空気の圧力よりも高い。
エアライン10は、圧縮空気をシリンダー8に供給する。具体的には、このエアライン10は、第一圧縮空気をシリンダー8の下側の空間36aに供給し、第二圧縮空気をその上側の空間36bに供給する。
このエアライン10は、第一ストレージ38及び第二ストレージ40を備えている。この加硫機2では、第一ストレージ38及び第二ストレージ40はそれぞれ、コンプレッサーである。この加硫機2では、コンプレッサーにより、所定の圧力に調整された圧縮空気が準備される。一台のコンプレッサーで圧力の高い第二圧縮空気を準備し、これを減圧して第一圧縮空気を準備してもよい。第一圧縮空気が貯められたボンベを第一ストレージ38とし、第二圧縮空気が貯められたボンベを第二ストレージ40として、用いてもよい。
このエアライン10は、切替バルブ42、ストップバルブ44、クローズバルブ46及びオープンバルブ48、並びに、第一の圧力計50a及び第二の圧力計50bをさらに備えている。これらは、第一ストレージ38及び第二ストレージ40と、シリンダー8との間に配され、配管によって繋げられている。このエアライン10において、第一ストレージ38及び第二ストレージ40の側が上流側であり、シリンダー8の側は下流側である。
切替バルブ42、ストップバルブ44、クローズバルブ46及びオープンバルブ48はいずれも、三方ピストン弁52である。三方ピストン弁52は、第一の口J1、第二の口J2及び第三の口J3を備えている。この三方ピストン弁52としては、株式会社市丸技研製のピストン弁「TPCシリーズ」が例示される。
三方ピストン弁52の動作は、圧縮空気の供給及びその供給停止によって、コントロールされる。具体的には、三方ピストン弁52に圧縮空気が供給されると、第二の口J2と第一の口J1とが連通する。この圧縮空気の供給が停止されると、第二の口J2と第三の口J3とが連通する。なお、三方ピストン弁52の動作のための圧縮空気は、図示されない配管を通じてこの三方ピストン弁52に供給される。
この加硫機2では、三方ピストン弁52は電磁弁SVと繋げられている。三方ピストン弁52への圧縮空気の供給は、この電磁弁SVの開閉によりコントロールされる。本発明においては、三方ピストン弁52に圧縮空気が供給され、第二の口J2と第一の口J1とが連通している状態が、ON状態である。三方ピストン弁52への圧縮空気の供給が停止され、第二の口J2と第三の口J3とが連通している状態が、通常の状態であり、OFF状態である。なお、圧縮空気の供給及びその供給停止のいずれの状態においても、第一の口J1と第三の口J3とは連通しない。
切替バルブ42では、第二の口J2がストップバルブ44と繋げられている。第三の口J3は、第一ストレージ38と繋げられている。第一の口J1は、第二ストレージ40と繋げられている。切替バルブ42のOFF状態では、第二の口J2と第三の口J3とが連通しているので、第一圧縮空気が第一ストレージ38から下流側に供給される。この切替バルブ42のON状態では、第二の口J2と第一の口J1とが連通するので、第二圧縮空気が第二ストレージ40から下流側に供給される。つまり、この切替バルブ42は、シリンダー8に供給する圧縮空気を、第一圧縮空気から第二圧縮空気に、又は、第二圧縮空気から第一圧縮空気に切り替える。
ストップバルブ44では、第三の口J3が前述の切替バルブ42と繋げられている。第二の口J2は、分岐を介して、オープンバルブ48及びクローズバルブ46と繋げられている。第一の口J1は、閉塞されている。ストップバルブ44のOFF状態では、第二の口J2と第三の口J3とが連通しているので、上流側から供給された圧縮空気が下流側に供給される。このストップバルブ44のON状態では、第二の口J2と第一の口J1とが連通されしかも第一の口J1が閉じられているので、このストップバルブ44を挟んで、その上流側とその下流側との間において、圧縮空気の流れが遮断される。
クローズバルブ46では、第二の口J2が前述のストップバルブ44と繋げられている。第一の口J1は、シリンダー8の下側の空間36aと繋げられている。第三の口J3は、後述するオープンバルブ48と繋げられている。クローズバルブ46のON状態では、第二の口J2と第一の口J1とが連通するので、圧縮空気が下流側のシリンダー8に供給される。このクローズバルブ46のOFF状態では、第二の口J2と第三の口J3とが連通する。これにより、このクローズバルブ46を通じた、圧縮空気のシリンダー8へ供給が停止される。
オープンバルブ48では、第三の口J3が前述のストップバルブ44と繋げられている。第二の口J2は、前述のクローズバルブ46と繋げられている。第一の口J1は、シリンダー8の上側の空間36bと繋げられている。オープンバルブ48のON状態では、第二の口J2と第一の口J1とが連通するので、圧縮空気が下流側のシリンダー8に供給される。一方、このオープンバルブ48のOFF状態においては、第二の口J2と第三の口J3とが連通する。これにより、このオープンバルブ48を通じた、圧縮空気のシリンダー8へ供給が停止される。
本明細書では、エアライン10に設けられるバルブとして、切替バルブ42、ストップバルブ44、クローズバルブ46及びオープンバルブ48について詳述したが、このエアライン10には、設備の安全性を考慮し、適切な位置に、リリーフバルブ等が設けられているのは言うまでもない。
第一の圧力計50aは、クローズバルブ46とシリンダー8との間に設けられている。この圧力計50aは、シリンダー8の下側の空間36aの圧力をモニターする。第二の圧力計50bは、オープンバルブ48とシリンダー8との間に設けられている。この圧力計50bは、シリンダー8の上側の空間36bの圧力をモニターする。この加硫機2では、圧力のモニターは、ストップバルブ44のON状態において、実行される。
この加硫機2では、切替バルブ42、ストップバルブ44、クローズバルブ46及びオープンバルブ48における弁の切替、すなわち、三方ピストン弁52のON状態及びOFF状態、言い換えれば、電磁弁SVの開閉状態は、コントローラー54によって一元管理されている。この加硫機2のエアライン10は、各ピストン弁52のON状態及びOFF状態をコントロールするためのコントローラー54をさらに備えている。このコントローラー54としては、中央演算処理装置(CPU)が例示される。
この加硫機2では、コントローラー54からの通電の指示によって、電磁弁SVが通電される。これにより、三方ピストン弁52に圧縮空気が供給され、第二の口J2と第一の口J1とが連通される。つまり、このコントローラー54の通電の指示によって、三方ピストン弁52のON状態が実行される。コントローラー54からの通電停止、すなわち非通電の指示によって、電磁弁SVへの通電が停止される。これにより、三方ピストン弁52への圧縮空気の供給が停止され、第二の口J2と第三の口J3とが連通される。つまり、このコントローラー54の非通電の指示によって、三方ピストン弁52のOFF状態が実行される。
この加硫機2を用いて、タイヤは次のようにして製造される。このタイヤの製造では、トレッド、サイドウォール等の部材がアッセンブリーされて、ローカバーRが得られる。このローカバーRは、モールド4に投入される。ローカバーRの投入のとき、モールド4は開かれている。投入後、モールド4は閉じられる。ローカバーRは、モールド4内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーRのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。モールド4が開かれ、このモールド4からタイヤが取り出される。つまり、このタイヤの製造方法は、
(1)ローカバーRを準備する工程、
(2)モールド4にローカバーRを投入する工程
(3)モールド4を閉じてローカバーRからタイヤを成形する工程
及び
(4)モールド4を開いてこのモールド4からタイヤを取り出す工程
を含んでいる。
このタイヤの製造では、モールド4にローカバーRが投入されると、タイヤの成形工程が実行される。このタイヤの成形工程では、エアライン10のコントローラー54の指示により、切替バルブ42、ストップバルブ44及びオープンバルブ48がOFF状態に設定され、クローズバルブ46がON状態に設定される。これにより、第一ストレージ38からシリンダ−8の下側の空間36aに第一圧縮空気が供給される。つまり、このタイヤの成形工程では、第一圧縮空気がエアライン10からシリンダー8の下側の空間36aに供給される。シャフト34が上方に動き、図1に示されているように、モールド4が閉じられる。そして、ローカバーRが、所定時間、加圧及び加熱され、タイヤが成形される。
この加硫機2では、シリンダー8の下側の空間36aには、図示されない、二方ピストン弁が設けられている。このタイヤの製造では、モールド4が閉じられると、この二方ピストン弁に制御用の圧縮空気が供給され、この下側の空間36aが大気と連通される。この加硫機2では通常、シリンダー8の下側の空間36aに第一圧縮空気がパージされた状態で、タイヤを成形する工程が実行される。この工程においては、通常、アクチュエーター22とセクターシュー20との嵌め合わせによる機械的なロックによって、モールド4は締め付けられている。
このタイヤの製造では、タイヤの成形が完了すると、このタイヤの取り出し工程が実行される。このタイヤの取り出し工程では、エアライン10のコントローラー54の指示により、切替バルブ42及びオープンバルブ48がON状態に設定され、ストップバルブ44及びクローズバルブ46がOFF状態に設定される。これにより、第二ストレージ40からシリンダー8の上側の空間36bに第二圧縮空気が供給される。つまり、このタイヤの取り出し工程では、第二圧縮空気がエアライン10からシリンダー8の上側の空間36bに供給される。シャフト34が下方に動き、図2に示されているように、モールド4が開かれる。そして前述したようにタイヤが取り出される。
この加硫機2では、シリンダー8の上側の空間36bには、図示されない、二方ピストン弁が設けられている。このタイヤの製造では、モールド4が開かれると、この二方ピストン弁に制御用の圧縮空気が供給され、この上側の空間36bが大気と連通される。そして、次のローカバーRがモールド4が投入され、次のタイヤの成形が開始される。
この製造方法では、前述したように、第二圧縮空気の圧力は第一圧縮空気の圧力よりも高い。この製造方法では、タイヤの取り出し工程において、高い圧力の第二圧縮空気がシリンダー8に供給される。この製造方法では、モールド4からタイヤを引きはがす力は大きい。この製造方法では、モールド4からタイヤが確実にしかも素早く引きはがされる。この製造方法によれば、タイヤの生産性のさらなる向上を図ることができる。この高い圧力を有する第二圧縮空気の供給は、スタッドレスタイヤのように、粘着性が高いトレッドを有するタイヤの製造において、特に有効である。
この製造方法では、モールド4が閉じられた後、二方ピストン弁(図示されず)に圧縮空気が供給され、下側の空間36aが大気と連通さるのではなく、ストップバルブ44がON状態に設定され、このストップバルブ44において、上流側と下流側とが遮断される、つまり、ストップバルブ44によって、エアライン10のうち、このストップバルブ44からシリンダー8までの部分が閉ざされるのが好ましい。これにより、下側の空間36aが第一圧縮空気で満たされた状態が保持され、この第一圧縮空気の圧力が、モールド4の締め付け力の向上に寄与する。この製造方法では、十分な力でモールド4が締め付けられる。モールド4の内側からの圧力による、モールド4の締め付け力への影響が効果的に抑制されるので、高品質なタイヤが安定に生産される。しかも、ローカバーRを加圧及び加熱している間、第一圧縮空気の供給を停止てきるので、圧縮空気の使用量の低減を図ることができる。その上、エアライン10内に圧縮空気を残存させることができるので、次の工程において、エアライン10に供給される圧縮空気の量を抑えることもできる。この製造方法によれば、生産性をさらに向上させることができる。
この加硫機2では、第一圧縮空気の圧力に対する第二圧縮空気の圧力の比は、1.3以上2.3以下が好ましい。この比が1.3以上に設定されることにより、モールド4からタイヤが確実にしかも素早く引きはがされる。この観点から、この比は1.5以上が好ましい。この比が2.3以下に設定されることにより、第二圧縮空気の供給によるエアライン10及びシリンダ−8の損傷が効果的に抑えられる。この観点から、この比は2.1以下が好ましい。
この加硫機2では、シリンダー8に十分な圧力を有する第二圧縮空気が供給され、モールド4からタイヤが確実にしかも素早く引きはがされるとの観点から、第二圧縮空気の圧力は、0.8MPa以上が好ましい。第二圧縮空気の供給によるエアライン10及びシリンダ−8の損傷が効果的に抑えられるとの観点から、この第二圧縮空気の圧力は0.9MPa以下が好ましい。モールド4の十分な締め付けと、取り扱い性との観点から、第一圧縮空気の圧力は、0.4MPa以上が好ましく、0.6MPa以下が好ましい。
以上説明されたタイヤをモールドから取り出すための技術は、種々のタイヤの製造にも適用されうる。
2・・・加硫機(製造装置)
4・・・モールド
6・・・フレーム
8・・・シリンダー
10・・・エアライン
12・・・キャビティ面
14・・・トレッドリング
16・・・サイドプレート
18・・・セグメント
20・・・セクターシュー
22・・・アクチュエーター
24、24a、24b・・・コンテナプレート
26、26a、26b・・・プラテン
28・・・チューブ
30・・・ピストン
32・・・ダイアフラム
34・・・シャフト
36、36a、36b・・・空間
38・・・第一ストレージ
40・・・第二ストレージ
42・・・切替バルブ
44・・・ストップバルブ
46・・・クローズバルブ
48・・・オープンバルブ
50a、50b・・・圧力計
52・・・三方ピストン弁
54・・・コントローラー

Claims (3)

  1. ローカバーを加圧及び加熱してタイヤを形成するモールドと、圧縮空気によって上記モールドの開閉状態をコントロールするシリンダーと、上記圧縮空気を上記シリンダーに供給するエアラインとを備える、製造装置を用いて、上記タイヤを製造するための方法であって、
    上記モールドに上記ローカバーを投入する工程と、
    上記モールドを閉じて上記ローカバーから上記タイヤを成形する工程と、
    上記モールドを開いてこのモールドから上記タイヤを取り出す工程と
    を含んでおり、
    上記圧縮空気が第一圧縮空気及び第二圧縮空気からなり、この第二圧縮空気の圧力がこの第一圧縮空気の圧力よりも高く、
    上記タイヤの成形工程では、上記第一圧縮空気が上記エアラインから上記シリンダーに供給され、
    上記タイヤの取り出し工程では、上記第二圧縮空気が上記エアラインから上記シリンダーに供給される、タイヤの製造方法。
  2. 上記エアラインがストップバルブを備えており、
    上記モールドが閉じられると、上記ストップバルブによって、上記エアラインのうち、このストップバルブから上記シリンダーまでの部分が閉ざされる、請求項1に記載のタイヤの製造方法。
  3. ローカバーを加圧及び加熱してタイヤを形成するモールドと、
    圧縮空気によって上記モールドの開閉状態をコントロールするシリンダーと、
    上記圧縮空気を上記シリンダーに供給するエアラインと
    を備えており、
    上記圧縮空気が第一圧縮空気及び第二圧縮空気からなり、この第二圧縮空気の圧力がこの第一圧縮空気の圧力よりも高く、
    上記エアラインが、上記シリンダーに供給する上記圧縮空気を、上記第一圧縮空気から上記第二圧縮空気に、又は、この第二圧縮空気からこの第一圧縮空気に切り替える、切替バルブを備えている、タイヤの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019172410A1 (ja) 2018-03-09 2019-09-12 株式会社オリジン フラックス、ソルダペースト、はんだ付けプロセス、はんだ付け製品の製造方法、bgaパッケージの製造方法

Cited By (1)

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WO2019172410A1 (ja) 2018-03-09 2019-09-12 株式会社オリジン フラックス、ソルダペースト、はんだ付けプロセス、はんだ付け製品の製造方法、bgaパッケージの製造方法

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