JP2015047676A - 回転打撃工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転打撃工具において、モータを逆回転させてナット等の対象物の締付を緩める際に、対象物が締め付けられておらず、打撃が発生しないときにでも、対象物が脱落することのないよう、モータの回転を停止できるようにする。
【解決手段】回転打撃工具において、モータを逆方向に回転させてナット等の締め付けを緩める際に、トリガスイッチの操作量に応じて設定される速度指令値が規定値以上となる場合(S250-YES)には、打撃機構による打撃が設定時間以上検出されないとき(S310))に、制御変更フラグをセットして(S320))、モータの速度指令値を低下させるか、0に設定する。また、速度指令値が規定値未満となる場合(S250-NO)は、その速度指令値によるモータの駆動を継続する。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータの回転力により回転動作し、外部から所定値以上のトルクが加わると回転方向へ打撃力を加えるよう構成された回転打撃工具に関する。
この種の回転打撃工具には、モータの回転力を受けて回転するハンマと、ハンマの回転力を受けて回転するアンビルと、を備えた打撃機構が備えられている。打撃機構において、アンビルに対し外部から所定値以上のトルクが加わると、ハンマがアンビルから外れて空転し、アンビルを回転方向に打撃する。
従って、回転打撃工具によれば、モータを正方向に回転させて、ねじやナット等の対象物を板やボルトに固定するときは、ハンマによるアンビルの打撃によって、対象物をしっかりと締め付けることができる。また、対象物の締め付けを緩めるときには、モータを締付時とは逆方向に回転させて、ハンマによりアンビルを打撃させることで、対象物の締め付けを簡単に緩めることができる。
ところで、モータを逆方向に回転させて、対象物の締め付けを緩める際に、対象物を回転し過ぎると、対象物が板やボルトから脱落してしまう。
そこで、この種の回転打撃工具においては、ハンマによるアンビルの打撃を検出する打撃検出手段を備え、モータの逆方向への回転時に、打撃検出手段にて打撃が検出されなくなると、所定時間経過後に、モータの回転を停止させることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
つまり、この提案の回転打撃工具では、打撃検出手段により打撃が検出されなくなってからの経過時間に基づきモータの回転を停止させることで、対象物の締め付けが緩んでから対象物が脱落するまでの間にモータの回転を停止させて、対象物が脱落するのを防止する。
特許第3660554号公報
ところで、対象物の締め付けを緩めるために、回転打撃工具のモータを逆方向に回転させた際、対象物がしっかりと締め付けられておらず、打撃が発生しないことがある。
この場合、打撃検出手段にて打撃が検出されないので、上記提案の回転打撃工具では、打撃が検出されなくなってからの経過時間を計時してモータの回転を停止させることができず、対象物が脱落してしまうことがある。
また、例えば、足場用のパイプを連結するのに利用されるクランプのように、予めナットが螺合されたボルトを備えたものにおいては、ボルトの先端部分に、ナットの脱落を防止するための加工(以下、脱落防止部という)が施されることがある。
このように脱落防止部が形成されたボルトにおいて、上記提案の回転打撃工具を用いてナットの締め付けを緩める場合、モータの駆動開始直後に打撃を検出できず、モータの回転を停止させることができなくなると、ナットは、脱落防止部に到達するまで回転される。
そして、ナットが脱落防止部に到達して、ナットの回転が停止すると、打撃機構による打撃が開始されることから、その打撃によって脱落防止部が破損することがある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、回転打撃工具において、モータを逆回転させてナット等の対象物の締付を緩める際に、対象物が締め付けられておらず、打撃が発生しないときにでも、対象物が脱落することのないよう、モータの回転を停止できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の回転打撃工具には、モータと、打撃機構とが備えられている。
打撃機構は、モータの回転力によって回転するハンマ、ハンマの回転力を受けて回転するアンビル、及び、アンビルに工具要素を装着するための装着部を備え、アンビルに対して外部から所定値以上のトルクが加わると、ハンマがアンビルから外れて空転し、アンビルを回転方向に打撃する。
また、回転打撃工具には、ハンマによるアンビルの打撃を検出する打撃検出手段、モータを正方向に回転させて工具要素により対象物を締め付けるか、モータを逆方向に回転させて対象物の締め付けを緩めるかを設定する動作設定部、及び、モータの駆動指令を入力するための操作部が備えられている。
そして、操作部からモータの駆動指令が入力されると、制御手段が、その操作部の操作量に応じて、モータの速度指令値を設定し、その速度指令値に従い、モータを、動作設定部にて設定された回転方向に駆動する。
また、制御手段は、規定値以上の速度指令値にてモータを逆方向に駆動しているときに、打撃検出手段にて打撃が検出されない状態が規定時間以上経過すると、モータの駆動を停止するか又は速度指令値を低下させてモータの駆動を継続する。
また、制御手段は、規定値未満の速度指令値にてモータを逆方向に駆動しているときには、その速度指令値によるモータの駆動を継続する。
このため、本発明の回転打撃工具によれば、速度指令値が規定値以上で、モータが高速で回転している場合、打撃検出手段にて打撃が検出されなくても、その状態が規定時間以上経過した時点で、モータの駆動を停止するか、速度指令値を低下させてモータの回転を低下させて、ねじ、ナット等の対象物が脱落するのを防止することができる。
また、本発明の回転打撃工具によれば、ナットの締め付けを緩める際に、ボルトの先端部分にナットの脱落防止部が形成されていても、ナットが脱落防止部に到達するまでの間に、モータの駆動を停止するか、モータの回転を低下させることができる。
このため、本発明の回転打撃工具によれば、ナットの締め付けを緩める際に、ナットが、ボルトに形成された脱落防止部に到達して、打撃機構による打撃が実行されるのを抑制し、延いては、打撃機構による打撃によって、ボルトに形成された脱落防止部が破損するのを抑制できる。
また更に、本発明の回転打撃工具によれば、速度指令値が規定値以上である場合に、打撃検出手段にて打撃が検出されない状態が規定時間以上経過すると、モータの回転速度を低速に切り換え、速度指令値が規定値未満である場合には、その速度指令値に基づくモータの低速回転を継続させる。
そして、このように、モータを低速回転させるようにすれば、使用者は、対象物が所望の位置に達したときに、操作部の操作を止めて、モータの回転を停止させることができる。よって、本発明の回転打撃工具によれば、対象物の締め付けを緩める際の作業性を向上できる。
次に、請求項2に記載の回転打撃工具によれば、制御手段は、モータの駆動を停止する際にモータに制動トルクを発生させるブレーキ機能を備える。
このため、使用者が操作部の操作を止めて、モータの回転を停止させる際に、モータが慣性にて回転するのを抑制することができ、使用者が操作部の操作を止めてから短時間でモータの回転を停止させることができる。
よって、請求項2に記載の回転打撃工具によれば、使用者は、モータが低速で逆回転しているときに、操作部の操作を止めることで、使用者の狙いに近い場所にて対象物を停止させることができる。
ところで、規定値以上の速度指令値にてモータを逆方向に駆動しているときに、打撃検出手段にて打撃が検出されない状態が規定時間以上経過した際、制御手段が、モータを停止させるのではなく、速度指令値を低下させるように構成した場合には、次の問題が考えられる。
つまり、この場合、対象物であるナットが、ボルトに形成された脱落防止部に到達する前に、使用者が操作部の操作を止めて、モータの回転を停止させなければ、打撃機構による打撃が開始されて、脱落防止部が破損することが考えられる。
そこで、こうした問題を防止するには、制御手段を、請求項3〜請求項5に記載のように構成するとよい。
すなわち、請求項3に記載の回転打撃工具において、制御手段は、モータの逆方向への駆動時に、打撃検出手段にて打撃が検出されない状態が規定時間以上経過して、速度指令値を低下させた際には、その後、打撃検出手段にて打撃が検出されたときに、モータの駆動を停止する。
このため、請求項3に記載の回転打撃工具によれば、モータの逆回転により、対象物であるナットが、ボルトに形成された脱落防止部に到達して、打撃機構による打撃が開始された際に、モータの回転を速やかに停止させて、脱落防止部が打撃により破損するのを防止できる。
また、請求項4に記載の回転打撃工具において、制御手段は、モータの逆方向への駆動時に、打撃検出手段にて打撃が検出されない状態が規定時間以上経過すると、速度指令値を、ハンマがアンビルを打撃することのない速度指令値まで低下させて、モータの駆動を継続する。
従って、請求項4に記載の回転打撃工具によれば、モータの逆方向への駆動によって、ナットが、ボルトに形成された脱落防止部に達したとしても、打撃機構による打撃が発生しないことから、脱落防止部が打撃により破損することはない。
また、打撃を発生させない速度指令値では、モータの回転も相応に低下するため、使用者が操作部の操作を止める(若しくは緩める)タイミングを計り易くなる。
また、請求項5に記載の回転打撃工具において、制御手段は、モータの逆方向への駆動時に、打撃検出手段にて打撃が検出されない状態が規定時間以上経過して、速度指令値を低下させた際には、その後、モータに流れる電流が所定量以上上昇すると、モータの駆動を停止する。
従って、請求項5に記載の回転打撃工具によれば、モータの逆回転により、対象物であるナットが、ボルトに形成された脱落防止部に到達して、モータに加わる負荷が大きくなった時点で、モータの回転を停止させ、脱落防止部が打撃により破損するのを防止できる。
実施形態の充電式インパクトレンチの縦断面図である。 充電式インパクトレンチに搭載されたモータ駆動装置の電気的構成を表すブロック図である。 制御回路にて実行されるモータ制御処理を表すフローチャートである。 図3に示す打撃検出処理の詳細を表すフローチャートである。 図3に示す速度指令値設定処理の詳細を表すフローチャートである。 図3に示すモータ駆動/停止処理の詳細を表すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、回転打撃工具の一例である充電式インパクトレンチ1に本発明を適用した場合について説明する。
図1に示すように、本実施形態の充電式インパクトレンチ1は、工具本体10と、工具本体10に電力を供給するバッテリパック30とを備える。
また、工具本体10は、モータ4や打撃機構6が収容されたハウジング2と、ハウジング2の下部(図1の下側)から突出するように形成されたグリップ部3とを備える。
そして、ハウジング2内には、その後部(図1の左側)にモータ4が収容されていると共に、そのモータ4の前方(図1の右側)に釣鐘状のハンマケース5が組み付けられており、このハンマケース5内に打撃機構6が収容されている。
すなわち、ハンマケース5内には、後端側に中空部が形成されたスピンドル7が同軸で収容されており、ハンマケース5内の後端側に設けられたボールベアリング8が、このスピンドル7の後端外周を軸支している。
スピンドル7におけるボールベアリング8の前方部位には、回転軸に対して点対称で軸支された2つの遊星歯車からなる遊星歯車機構9が、ハンマケース5の後端側内周面に形成されたインターナルギヤ11に噛合している。
この遊星歯車機構9は、モータ4の出力軸12の先端部に形成されたピニオン13と噛合するものである。
そして、打撃機構6は、スピンドル7と、スピンドル7に外装されたハンマ14と、このハンマ14の前方側で軸支されるアンビル15と、ハンマ14を前方へ付勢するコイルバネ16とから構成される。
つまり、ハンマ14は、スピンドル7に対して一体回転可能且つ軸方向へ移動可能に連結されており、コイルバネ16により前方(アンビル15側)に付勢されている。
また、スピンドル7の先端部は、アンビル15の後端に同軸で遊挿されることで回転可能に軸支されている。
アンビル15は、ハンマ14による回転力及び打撃力を受けて軸回りに回転するものであり、ハウジング2の先端に設けられた軸受20によって、軸回りに回転自在かつ軸方向に変位不能に支持されている。
また、アンビル15の先端部には、ボルト、ナット等の対象物を回転させる工具要素としてのソケット(図示略)を装着するための装着部19が形成されている。
なお、モータ4の出力軸12、スピンドル7、ハンマ14、アンビル15、及び装着部19は、いずれも同軸状となるように配置されている。
また、ハンマ14の前端面には、アンビル15に打撃力を与えるための2つの打撃突部17,17が周方向に180°の間隔を隔てて突設されている。
一方、アンビル15には、その後端側に、ハンマ14の各打撃突部17,17が当接可能に構成された2つの打撃アーム18,18が周方向に180°の間隔を隔てて形成されている。
そして、ハンマ14がコイルバネ16の付勢力でスピンドル7の前端側に付勢・保持されることで、そのハンマ14の各打撃突部17,17がアンビル15の各打撃アーム18,18に当接するようになる。
この状態で、モータ4の回転力により遊星歯車機構9を介してスピンドル7が回転すると、ハンマ14がスピンドル7と共に回転し、そのハンマ14の回転力が打撃突部17,17と打撃アーム18,18とを介してアンビル15に伝達される。
これにより、アンビル15の先端の装着部19に装着されたソケットが回転し、その回転方向によって、回転方向が正方向であるときには、対象物であるボルトやナットを締め付け、回転方向が逆方向であるときには、対象物の締め付けを緩めることができる。
また、ソケットの正方向若しくは逆方向への回転時に、アンビル15に対して外部から所定値以上のトルクが加わると、そのアンビル15に対するハンマ14の回転力(トルク)も所定値以上になる。
これにより、ハンマ14がコイルバネ16の付勢力に抗して後方に変位し、ハンマ14の各打撃突部17,17がアンビル15の各打撃アーム18,18を乗り越えるようになる。つまり、ハンマ14の各打撃突部17,17がアンビル15の各打撃アーム18,18から一旦外れ、空転する。
このようにハンマ14の各打撃突部17,17がアンビル15の各打撃アーム18,18を乗り越えると、ハンマ14は、スピンドル7と共に回転しつつコイルバネ16の付勢力で再び前方へ変位し、ハンマ14の各打撃突部17,17がアンビル15の各打撃アーム18,18を回転方向に打撃する。
従って、本実施形態の充電式インパクトレンチ1においては、アンビル15に対して所定値以上のトルクが加わる毎に、そのアンビル15に対してハンマ14による打撃が繰り返し行われる。
そして、このようにハンマ14の打撃力がアンビル15に間欠的に加えられることにより、正方向への回転時には、対象物であるボルトやナットを高トルクで締め付け、逆方向への回転時には、対象物であるボルトやナットによる締め付けを緩めることができる。
次に、グリップ部3は、作業者が当該充電式インパクトレンチ1を使用する際に把持する部分であり、その上方にトリガスイッチ21が設けられている。
トリガスイッチ21は、作業者により引き操作されるトリガ21aと、このトリガ21aの引き操作によりオン・オフされると共に、このトリガ21aの操作量(引き量)に応じて抵抗値が変化するよう構成されたスイッチ本体部21bと、を備えている。
また、トリガスイッチ21の上側(ハウジング2の下端側)には、モータ4の回転方向を正方向(本実施形態では、工具の後端側から前方を見た状態で右回り方向)又は逆方向の何れか一方に設定するための正逆切替スイッチ22が設けられている。
更に、ハウジング2の下部前方には、トリガ21aが引き操作されたときに当該充電式インパクトレンチ1の前方を光で照射するための照明LED23が設けられている。
また、グリップ部3の下端には、バッテリ29を収容したバッテリパック30が、着脱自在に装着されている。このバッテリパック30は、装着時にはグリップ部3の下端に対してその前方側から後方側へとスライドさせることにより装着される。
バッテリパック30に収容されたバッテリ29は、本実施形態では、例えばリチウムイオン2次電池など、繰り返し充電可能な2次電池である。
また、モータ4は、本実施形態では、U,V,W各相の電機子巻線を備えた3相ブラシレスモータにて構成されている。そして、モータ4には、モータ4の回転位置を検出するホールIC50(図2参照)が設けられている。
また、グリップ部3の内部には、バッテリパック30から電力供給を受けて、モータ4を駆動制御するモータ駆動装置40(図2参照)が設けられている。
このモータ駆動装置40には、図2に示すように、駆動回路42、ゲート回路44、制御回路46、及び、レギュレータ48が設けられている。
駆動回路42は、バッテリ29から電源供給を受けて、モータ4の各相巻線に電流を流すためのものであり、本実施形態では、6つのスイッチング素子Q1〜Q6からなる3相フルブリッジ回路として構成されている。なお、各スイッチング素子Q1〜Q6は、本実施形態ではMOSFETである。
駆動回路42において、3つのスイッチング素子Q1〜Q3は、モータ4の各端子U,V,Wと、バッテリ29の正極側に接続された電源ラインとの間に、いわゆるハイサイドスイッチとして設けられている。
また、他の3つのスイッチング素子Q4〜Q6は、モータ4の各端子U,V,Wと、バッテリ29の負極側に接続されたグランドラインとの間に、いわゆるローサイドスイッチとして設けられている。
また、ゲート回路44は、制御回路46から出力された制御信号に従い、駆動回路42内の各スイッチング素子Q1〜Q6をオン/オフさせることで、モータ4の各相巻線に電流を流し、モータ4を回転させるものである。
次に、制御回路46は、CPU、ROM、RAM等を中心とするマイクロコンピュータ(マイコン)にて構成されている。そして、制御回路46には、上述したトリガスイッチ21(詳しくはスイッチ本体部21b)、正逆切替スイッチ22、及び、照明LED23が接続されている。
また、モータ駆動装置40において、駆動回路42からバッテリ29の負極側に至る通電経路には、モータ4に流れた電流を検出するための電流検出用抵抗54が設けられている。そして、この電流検出用抵抗54の両端電圧(詳しくはバッテリ29の負極側とは反対側の電圧)は、電流検出信号として制御回路46に入力される。
また、モータ駆動装置40には、バッテリ29からの供給電圧(バッテリ電圧)を検出するバッテリ電圧検出部52も設けられている。そして、制御回路46には、バッテリ電圧検出部52からの検出信号、及び、モータ4に設けられたホールIC50からの検出信号も入力される。
なお、ホールIC50は、モータ4の各相に対応して配置される3つのホール素子を備え、モータ4の所定回転角度毎に回転検出信号を発生する周知のものである。
次に、制御回路46は、トリガスイッチ21が操作されると、ホールIC50からの回転検出信号に基づきモータ4の回転位置及び回転速度を求め、正逆切替スイッチ22からの回転方向設定信号に従い、モータ4を所定の回転方向に駆動する。
また、制御回路46は、モータ4の駆動時には、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じてモータ4の速度指令値を設定する。そして、制御回路46は、その速度指令値に従い駆動回路42を構成する各スイッチング素子Q1〜Q6の駆動デューティ比を設定し、その駆動デューティ比に応じた制御信号をゲート回路44に出力することで、モータ4の回転速度を制御する。
なお、制御回路46は、こうしたモータ4駆動のための駆動制御とは別に、モータ駆動時に照明LED23を点灯させる制御等も実行する。
また、レギュレータ48は、バッテリ29から電源供給を受けて、制御回路46を動作させるのに必要な一定の電源電圧Vcc(例えば、直流5V)を生成するものであり、制御回路46は、レギュレータ48から電源電圧Vccが供給されることにより動作する。
次に、制御回路46にて実行される各種制御処理の内、正逆切替スイッチ22にてモータ4の回転方向が逆方向に設定されているときに、制御回路46にて実行されるモータ制御処理について説明する。
このモータ制御処理は、モータ4を逆方向に回転させて、装着部19に装着されたソケットにてボルト若しくはナットを緩めるために実行される処理であり、図3に示すS110〜S140(Sはステップを表す)の処理をくり返し実行する。
すなわち、このモータ制御処理が開始されると、まず、S110にて、打撃機構6による打撃状態を検出するためのパラメータであるモータ4の回転速度若しくはモータ電流を取得する打撃状態取得処理を実行する。
次に、S120では、S110にて取得した打撃状態の検出結果に基づき、モータ4の駆動開始後、打撃機構6による打撃が発生したか否かを判断することにより、打撃発生前と打撃発生後とでモータ4の制御を切り換える打撃検出処理を実行する。
そして、続くS130では、S120による打撃検出処理にてセットされる後述の制御変更フラグに従い、モータ4の速度指令値を設定する速度指令値設定処理を実行する。
また、続くS140では、S130にて設定された速度指令値に基づきモータ4を駆動すると共に、トリガスイッチ21や制御変更フラグに基づきモータ4の停止条件が成立したことを判断して、モータ4の駆動を停止させる、モータ駆動/停止処理を実行し、再度S110に移行する。
次に、S120の打撃検出処理は、図4に示す手順で実行される。
図4に示すように、打撃検出処理が開始されると、S210にて、トリガスイッチ21が使用者により操作されて、オン状態になっているか否かを判断する。
そして、トリガスイッチがオン状態になっていなければ、S220にて、モータ4の駆動開始後、打撃が検出されずに、モータの制御を切り換えるまでの打撃無時間T1を設定時間として設定する。
次に、S220にて打撃無時間T1を設定すると、S230に移行し、制御変更フラグをクリアする。そして、続くS240では、打撃無カウンタをクリアし、当該打撃検出処理を終了する。
一方、S210にて、トリガスイッチ21がオン状態になっていると判断されると、S250に移行し、トリガスイッチ21の引き量が所定値以上であるか否かを判断することで、S130の速度指令値設定処理にてトリガスイッチ21の引き量に応じて設定される速度指令値が所定の規定値以上となるか否かを判断する。
そして、トリガスイッチ21の引き量が所定値未満であり、その引き量に応じて設定される速度指令値が規定値未満となる場合には、S220〜S240の処理を実行した後、当該打撃検出処理を終了する。
また、S250にて、トリガスイッチ21の引き量が所定値以上であると判断された場合、つまり、その引き量に応じて設定される速度指令値が規定値以上となる場合には、S260に移行する。
S260では、制御変更フラグがクリアされているか否かを判断し、制御変更フラグがクリアされていれば、S270に移行し、制御変更フラグがクリアされていなければ、当該打撃検出処理を終了する。
S270では、S110の打撃状態取得処理にて取得したモータ4の回転速度若しくはモータ電流の周期的変化から、現在、打撃機構6による打撃が発生しているか否かを判断する。
そして、S270にて、現在、打撃が発生していないと判断されると、S300に移行する。また、S270にて、現在、打撃が発生していると判断されると、S280にて、打撃が検出されなくなってからモータの制御を切り換えるまでの打撃無時間T2を設定時間として設定し、S290にて、打撃無カウンタをクリアして、S300に移行する。
S300では、打撃無カウンタをインクリメント(+1)することにより、S240又はS290にて打撃無カウンタがクリアされてからの経過時間をカウントする。
そして、S310では、打撃無カウンタのカウント値から、S220又はS280にて設定された設定時間が経過したか否かを判断し、設定時間が経過していなければ、当該打撃検出処理を終了する。
また、S310にて、設定時間が経過したと判断されると、S320にて、制御変更フラグをセットし、当該打撃検出処理を終了する。
つまり、打撃検出処理では、トリガスイッチ21の引き量に応じて設定される速度指令値が規定値以上となる場合、モータ4の駆動開始後、S270の処理にて打撃機構6による打撃が検出されない時間が打撃無時間T1に達したときに、制御変更フラグがセットされる。
また、モータ4の駆動開始後、S270の処理にて打撃機構6による打撃が検出され、その後、打撃が検出されない時間が打撃無時間T2に達したときにも、制御変更フラグがセットされる。
また、トリガスイッチ21の引き量に応じて設定される速度指令値が規定値以上とならない場合(つまり、モータ4を低回転で駆動する場合)には、打撃機構6による打撃の有無にかかわらず、制御変更フラグがクリア状態に保持される。
次に、S130の速度指令値設定処理は、図5に示す手順で実行される。
図5に示すように、速度指令値設定処理が開始されると、S410にて、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じて、モータ4を逆方向に回転させる際の速度指令値を算出する。
そして、続くS420では、上述の打撃検出処理により、制御変更フラグがセットされているか否かを判断し、制御変更フラグがセットされていなければ、当該速度指令値設定処理を終了する。
また、S420にて、制御変更フラグがセットされていると判断されると、S430に移行し、モータ4の回転速度を通常時よりも低下させるために、S410にて算出した速度指令値を下げ、当該速度指令値設定処理を終了する。
従って、速度指令値設定処理においては、制御変更フラグがセットされていない場合には、モータ4を駆動する際の速度指令値が、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に対応した値に設定される。また、制御変更フラグがセットされている場合には、速度指令値が、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じて設定される値よりも低い値に設定される。
次に、S140のモータ駆動/停止処理は、図6に示す手順で実行される。
図6に示すように、モータ駆動/停止処理が開始されると、S510にて、トリガスイッチ21が使用者により操作されて、オン状態になっているか否かを判断する。
そして、トリガスイッチ21がオン状態になっていなければ、S570に移行して、モータ4の回転を停止させ、当該モータ駆動/停止処理を終了する。
このS570では、モータ4が回転しているときには、モータ4に制動トルクが発生するように、モータ4の相巻線に流れる電流を制御し、モータ4にブレーキをかける。この結果、S570にてモータ4の回転を停止させる際には、モータ4はそのときの回転位置付近に速やかに停止される。
なお、このようにモータ4に制動トルクを発生させるブレーキ制御は、周知であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
次に、S510にて、トリガスイッチ21はオン状態であると判断されると、S520に移行し、上述の打撃検出処理により、制御変更フラグがセットされているか否かを判断する。
そして、制御変更フラグがセットされていなければ、S560に移行して、速度指令値設定処理にて設定された速度指令値(この場合、トリガスイッチ21の引き量に応じて設定される速度指令値)に応じて、モータ4の回転速度を制御し、当該モータ駆動/停止処理を終了する。
なお、S560の処理は、ホールIC50からの回転検出信号に基づき算出されるモータ4の回転速度を速度指令値に対応した回転速度に制御するのに必要な駆動デューティ比を算出し、その駆動デューティ比とモータ4の回転位置とに基づき制御信号を生成して、ゲート回路44に出力する、といった手順で実行される。
次に、S520にて、制御変更フラグがセットされていると判断された場合には、S530にて、速度指令値は、モータ4の回転を停止させる値「0」になっているか否かを判断する。そして、速度指令値が値「0」になっていれば、S570に移行して、モータ4の回転を停止させ、そうでなければ、S540に移行する。
S540では、モータ電流が所定量以上増加しているか否か、換言すれば、モータ4に加わる負荷が上昇しているか否かを判断する。そして、モータ電流が所定量以上増加していて、モータ4に加わる負荷が上昇している場合には、S570に移行して、モータ4の回転を停止させ、そうでなければ、S550に移行する。
S550では、S110の打撃状態取得処理にて取得したモータ4の回転速度若しくはモータ電流の周期的変化から、打撃機構6による打撃が発生したか否かを判断し、打撃が発生していれば、S570に移行して、モータ4の回転を停止させる。
また、S550にて、打撃機構6による打撃は発生していないと判断されると、S560に移行し、速度指令値に応じたモータ制御を実行する。
以上説明したように、本実施形態のインパクトレンチ1においては、正逆切替スイッチ22がモータ4を逆方向に回転させるように設定されている状態で、トリガスイッチ21が操作されると、モータ4を、ボルト若しくはナットを緩める方向(つまり逆方向)に回転させる。
そして、そのときのモータ4の回転速度は、トリガスイッチ21の操作量に応じて設定される速度指令値により制御される。
また、トリガスイッチ21の操作量、延いては、その操作量に応じて設定される速度指令値が、所定値以上であり、モータ4が比較的高速で回転しているときに、打撃機構6による打撃が検出されない時間が打撃無時間T1に達すると、速度指令値を低下させることで、モータ4を通常時よりも低速で回転させる。
また、同様に、モータ4が比較的高速で回転しているときに、打撃機構6による打撃が検出され、その後、打撃が検出されない時間が打撃無時間T2に達したときにも、速度指令値を低下させることで、モータ4を通常時よりも低速で回転させる。
従って、本実施形態のインパクトレンチ1によれば、モータ4の逆方向への駆動開始後、打撃検出手段によって打撃が検出されたときだけでなく、打撃が検出されないときにも、モータ4の回転速度を低下させることができる。
そして、モータ4の回転速度を低下させることにより、使用者は、ボルト又はナットが脱落する前に、トリガスイッチ21の操作を中止することで、モータ4の回転を停止させることができるようになる。
よって、本実施形態のインパクトレンチ1によれば、ボルト又はナットの締め付けを緩める際に、これらが締め付け部分から外れて、脱落するのを防止することができる。
また、本実施形態のインパクトレンチ1によれば、ナットが締め付けられたボルトの先端部分にナットの脱落防止部が形成されていて、打撃機構6による打撃が検出されない場合であっても、ナットが脱落防止部に到達する前に、モータの回転を低下させることができるようになる。
そして、ナットが、ボルトに形成された脱落防止部に到達して、打撃機構6による打撃が実行されたとしても、使用者は、その打撃により脱落防止部が破損する前に、トリガスイッチ21の操作を中止することで、打撃機構6による打撃を終了させることができる。
ところで、一般的なクランプでは、ナットが締め付けられた状態で、脱落防止部が形成されたボルトの先端部分までナットを回転させるのに要する回転数が、約13回転になっている。
従って、この種のクランプにおいて、ナットを緩める作業を効率よく行うには、S430にて設定する速度指令値を、出力軸である装着部19の回転速度が約1500rpm、若しくは1500rpm以下になるように設定するとよい。
つまり、このようにすれば、装着部19を約0.5秒で13回転させることができることになり、ナットを緩めるのに要する作業時間が長くなるのを防止できる。
また、装着部19(延いてはナット)の回転速度が約1500rpmであれば、使用者は、トリガスイッチ21の操作によって、モータ4を所望の回転位置で停止させることができ、インパクトレンチ1の操作性が低下することもない。
なお、S430にて速度指令値が変更されるまでの間に、モータ4は、トリガスイッチ21の操作量に応じて設定される速度指令値で回転する。しかし、このときの回転時間は、S220若しくはS280にて設定される設定時間にて規定され、減速比等を考慮すると、この回転時間内に装着部19が回転する回転角度は非常に小さく、ナットを緩める際の装着部19の回転に対しては誤差となる。このため、S430にて設定する速度指令値は、制御変更フラグがセットされる前のモータ4の回転を特に考慮することなく、上記のように設定すればよい。
また、本実施形態のインパクトレンチ1によれば、トリガスイッチ21の操作量に応じて設定される速度指令値が規定値未満であるときには、その速度指令値に基づくモータの駆動を継続させる。
このため、使用者は、トリガスイッチ21の操作によって、モータ4を比較的低速で回転させ、ナット若しくはボルトが所望位置に達した時点で、モータ4の回転を停止させることができる。よって、本実施形態のインパクトレンチ1によれば、使用者がナット若しくはボルトの締め付けを緩める際の作業性を向上できる。
また次に、本実施形態では、S430にて速度指令値を低下させて、モータ4を低速回転させているとき(つまり、制御変更フラグがセットされているとき)、モータ電流が所定量以上上昇するか、或いは、打撃機構6による打撃を検出すると、モータ4を停止させる。
このため、ナットの脱落防止部が形成されているボルトにおいて、ナットの締め付けを緩める際に、ナットがボルトに形成された脱落防止部に当たって、装着部19に加わる負荷が増大するか、或いは打撃機構6による打撃が実施されたときには、モータ4の回転を停止させることができる。よって、打撃機構6による打撃により、ボルトに形成された脱落防止部が破損するのを、より確実に防止できる。
なお、本実施形態においては、正逆切替スイッチ22が、本発明の動作設定部に相当し、トリガスイッチ21が、本発明の操作部に相当し、制御回路46が、本発明の打撃検出手段及び制御手段として機能する。
そして、特に、本発明の制御手段としての機能は、制御回路46にて実行されるモータ制御処理にて実現され、打撃検出手段としての機能は、打撃検出処理におけるS270の処理にて実現される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、打撃検出処理にて制御変更フラグがセットされた際には、速度指令値設定処理のS430にて、速度指令値を低下させることで、モータ4を低速回転させるものとしたが、S430では、速度指令値を値「0」に設定することで、モータ4の回転を速やかに停止させるようにしてもよい。
そして、このようにすれば、ナット若しくはボルトが落下するのをより確実に防止することができる。また、脱落防止部が形成されたボルトに螺合されたナットを緩める際には、ナットが脱落防止部に到達するのを防止できる。
また、上記実施形態では、S430にて速度指令値を低下させるが、その速度指令値を、打撃機構6が動作して打撃を発生することのない、充分小さな速度指令値に設定するようにしてもよい。
つまり、このようにしても、脱落防止部が形成されたボルトに螺合されたナットを緩める際に、ナットが脱落防止部に到達して、打撃機構6が動作するのを防止できる。
なお、S430にて、速度指令値を値「0」に設定するか、或いは、打撃機構6が動作して打撃を発生することのない速度指令値を設定するようにした場合には、モータ駆動/停止処理におけるS540及びS550の判定処理は不要になる。
また、上記実施形態のように、S430にて、速度指令値を低下させるようにした場合でも、モータ駆動/停止処理におけるS540及びS550の判定処理は必ずしも実行する必要はなく、S540及びS550の判定処理の一方、若しくは両方を実行しないようにしても、本発明の所期の目的は達成できる。
一方、上記実施形態では、制御回路46はマイコンにて構成されるものとして説明したが、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuits)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのプログラマブル・ロジック・デバイスで構成してもよい。
また、制御回路46にて実行されるモータ制御処理は、制御回路46を構成するCPUがプログラムを実行することにより実現されるが、このプログラムは、制御回路46内のメモリ(ROM若しくは不揮発性RAM)に書き込まれていてもよく、制御回路46からデータを読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。なお、記録媒体としては、持ち運び可能な半導体メモリ(例えばUSBメモリ、メモリカード(登録商標)など)を使用することができる。
また、本発明は、上記実施形態の充電式インパクトレンチ1に限定されるものではなく、例えば、インパクトドライバ等、モータにより駆動される打撃機構を備えた回転打撃工具であれば適用することができる。
また、上記実施形態では、モータ4は、3相ブラシレスモータにて構成されるものとして説明したが、打撃機構6を回転駆動可能なモータであればよい。
つまり、例えば、本発明の回転打撃工具は、バッテリ式ものに限らず、コードを介して電力の供給を受けるものに適用されてもよいし、交流モータによって工具要素を回転駆動させるように構成されたものであってもよい。
また、駆動回路42を構成する各スイッチング素子Q1〜Q6は、MOSFET以外のスイッチング素子(例えば、バイポーラトランジスタなど)であってもよい。
また、上記実施形態では、バッテリ29がリチウムイオン二次電池であるものとして説明したが、これはあくまでも一例であり、例えばニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム蓄電池など、他の二次電池であってもよい。
1…充電式インパクトレンチ、2…ハウジング、3…グリップ部、4…モータ、5…ハンマケース、6…打撃機構、7…スピンドル、8…ボールベアリング、9…遊星歯車機構、10…工具本体、11…インターナルギヤ、12…出力軸、13…ピニオン、14…ハンマ、15…アンビル、16…コイルバネ、17…打撃突部、18…打撃アーム、19…装着部、20…軸受、21…トリガスイッチ、21a…トリガ、21b…スイッチ本体部、22…正逆切替スイッチ、23…照明LED、29…バッテリ、30…バッテリパック、40…モータ駆動装置、42…駆動回路、44…ゲート回路、46…制御回路、48…レギュレータ、50…ホールIC、52…バッテリ電圧検出部、54…電流検出用抵抗。

Claims (5)

  1. モータと、
    前記モータの回転力によって回転するハンマ、該ハンマの回転力を受けて回転するアンビル、及び、該アンビルに工具要素を装着するための装着部を備え、前記アンビルに対して外部から所定値以上のトルクが加わると、前記ハンマが前記アンビルから外れて空転し、前記アンビルを回転方向に打撃する打撃機構と、
    前記ハンマによる前記アンビルの打撃を検出する打撃検出手段と、
    前記モータを正方向に回転させて前記工具要素により対象物を締め付けるか、前記モータを逆方向に回転させて前記対象物の締め付けを緩めるかを設定する動作設定部と、
    前記モータの駆動指令を入力するための操作部と、
    前記操作部の操作量に応じて前記モータの速度指令値を設定し、該速度指令値に従い、前記モータを前記動作設定部にて設定された回転方向に駆動する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    規定値以上の前記速度指令値にて前記モータを前記逆方向に駆動しているとき、前記打撃検出手段にて前記打撃が検出されない状態が規定時間以上経過すると、前記モータの駆動を停止するか又は前記速度指令値を低下させて前記モータの駆動を継続し、
    前記規定値未満の前記速度指令値にて前記モータを前記逆方向に駆動しているときには、当該速度指令値による前記モータの駆動を継続することを特徴とする回転打撃工具。
  2. 前記制御手段は、前記モータの駆動を停止する際に、前記モータに制動トルクを発生させるブレーキ機能を備えることを特徴とする請求項1に記載の回転打撃工具。
  3. 前記制御手段は、
    規定値以上の前記速度指令値にて前記モータを前記逆方向に駆動しているとき、前記打撃検出手段にて前記打撃が検出されない状態が規定時間以上経過すると、前記速度指令値を低下させて前記モータの駆動を継続し、その後、前記打撃検出手段にて前記打撃が検出されると、前記モータの駆動を停止することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転打撃工具。
  4. 前記制御手段は、
    規定値以上の前記速度指令値にて前記モータを前記逆方向に駆動しているとき、前記打撃検出手段にて前記打撃が検出されない状態が規定時間以上経過すると、前記速度指令値を、前記ハンマが前記アンビルを打撃することのない速度指令値まで低下させて、前記モータの駆動を継続することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転打撃工具。
  5. 前記制御手段は、
    規定値以上の前記速度指令値にて前記モータを前記逆方向に駆動しているとき、前記打撃検出手段にて前記打撃が検出されない状態が規定時間以上経過すると、前記速度指令値を低下させて前記モータの駆動を継続し、その後、前記モータに流れる電流が所定量以上上昇すると、前記モータの駆動を停止することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の回転打撃工具。
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