JP6755154B2 - 電動工具 - Google Patents
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Description
打撃機構は、工具要素が装着される出力部を有し、モータの回転力によって出力部を回転させると共に、出力部に対して外部から所定値以上のトルクが加わると、出力部に対して該出力部の回転方向に打撃を与える。
制御部は、操作部が操作されると、モータを方向設定部により設定された回転方向に駆動する。
そして、制御部は、モータを逆転方向に駆動し始めてから、判定部により対象物が緩んだと判定されると、所定期間の間、モータへの電力供給を停止してモータをフリーラン状態にし、その後(即ち、所定期間が終わると)、モータにブレーキをかけてモータを停止させる。
本開示の第2の局面における電動工具では、制御部は、モータを逆転方向に駆動し始めてから、判定部により対象物が緩んだと判定されると、所定期間の間、モータに供給する電力を低下させ、その後、モータにブレーキをかけて該モータを停止させる。このような電動工具によっても、前述した第1の局面における電動工具と同様の効果が得られる。
また、前記所定期間は、所定の待ち時間が経過するまでの期間であっても良い。
[1.第1実施形態]
[1−1.電動工具の全体構成]
図1に示す本実施形態の電動工具1は、充電式インパクトレンチとして構成されている。尚、電動工具1の説明において、上下の方向は、図1における上下の方向であり、後側は、図1における左側であり、前側は、図1における右側である。
工具本体10は、モータ4や打撃機構6が収容されたハウジング2と、ハウジング2の下部から突出するように形成されたグリップ部3と、を備える。
また、スピンドル7の先端部は、アンビル15の後端に同軸で遊挿されることで回転可能に軸支されている。アンビル15は、ハンマ14による回転力及び打撃力を受けて軸回りに回転するものであり、ハウジング2の先端に設けられた軸受20によって、軸回りに回転自在かつ軸方向に変位不能に支持されている。アンビル15の先端部には、ボルト、ナット等の対象物を回転させる工具要素としてのソケットを装着するための装着部19が形成されている。尚、ソケットの図示は省略されている。
また、ハンマ14の前端面には、アンビル15に打撃力を与えるための2つの打撃突部17,17が周方向に180°の間隔を隔てて突設されている。一方、アンビル15には、その後端側に、ハンマ14の各打撃突部17,17が当接可能に構成された2つの打撃アーム18,18が周方向に180°の間隔を隔てて形成されている。
グリップ部3の上方には、トリガスイッチ21が設けられている。トリガスイッチ21は、作業者によって引き操作されるトリガ21aと、このトリガ21aの引き操作によりオン・オフされると共に、このトリガ21aの操作量(即ち、引き量)に応じて抵抗値が変化するよう構成されたスイッチ本体部21bと、を備える。
また、グリップ部3の下部には、当該電動工具1の動作モード等を設定するための設定部24が設けられている。設定部24には、逆転オートストップ機能の有効/無効を設定するための、図2に示すモード切替スイッチ54や、その逆転オートストップ機能が有効と無効との何れに設定されているかを使用者に示すための、図2に示すモードLED55とが、備えられている。逆転オートストップ機能とは、モータ4の逆転時において、モータ4を自動的に停止させる機能である。
[1−2.モータ駆動装置の構成]
図2に示すように、モータ駆動装置40は、駆動回路42と、ゲート回路44と、制御回路46と、レギュレータ48と、を備える。
[1−3−1.モータ駆動処理]
次に、制御回路46にて実行される各種処理のうち、正逆切替スイッチ22にてモータ4の回転方向が逆転方向に設定されている場合に、制御回路46にて実行されるモータ駆動処理について、図3を用い説明する。つまり、図3のモータ駆動処理は、モータ4を逆転方向に回転させて、例えば装着部19に装着されたソケットにてボルト若しくはナットを緩める場合に実行される処理である。そして、このモータ駆動処理は、例えば一定時間毎に実行される。
制御回路46は、トリガスイッチ21がオン状態になっていると判定した場合には、S120にて、ブレーキ指令フラグがセットされているか否かを判定し、ブレーキ指令フラグがセットされていないと判定した場合には、S130に進む。ブレーキ指令フラグは、モータ4をすぐに停止させることを意味するフラグであり、後述するオートストップ検出処理でセットされる。また、フラグをセットするとは、そのフラグの値を例えば「1」にすることである。逆に、フラグをクリアするとは、そのフラグの値を例えば「0」にすることである。
制御回路46は、正逆切替スイッチ22によりモータ4の回転方向が逆転方向に設定されており、且つ、モード切替スイッチ54により逆転オートストップ機能が有効に設定されており、且つ、トリガスイッチ21がオン状態である場合に、図4のオートストップ検出処理を行う。つまり、制御回路46は、逆転オートストップ機能が有効に設定されていて、モータ4を逆転方向に駆動する場合に、図4のオートストップ検出処理を行う。このオートストップ検出処理は、図3のモータ駆動処理と並行して、例えばマルチタスクのかたちで実行される。
制御回路46は、S220では、速度増減変化の前回検出時から所定の判定時間T2以内に、速度増減変化が発生したか否かを判定する。具体的には、制御回路46は、S220では、速度増減変化を検出する処理を行い、その速度増減変化を、前回の検出時から判定時間T2以内に検出したか否かを判定する。
[1−4.作用例]
図7の上段(A)に示すように、壁や金属板等の基材61から突出するボルト63に締め付け固定されたナット65を、緩める場合を例に挙げて、電動工具1の作用を説明する。図7の例では、ボルト63の先端に、ナット65の脱落を防止するための脱落防止部63aが形成されている。
そして、ナット65は締め付け固定されているため、モータ4の駆動が開始されると、すぐに打撃機構6による最初の打撃が発生し、その後は、図7の中段(B)に示すようにナット65が緩むまで、打撃が繰り返し発生する。尚、図7の中段(B)では、ナット65が緩んだことを分かりやすくするために、打撃が発生しなくなった時点におけるナット65と基材61との間隔を、実際よりも大きく表している。
そして、図5における時刻t2に示すように、速度増減変化が発生しない時間が判定時間T2を超過すると、制御回路46は、図4のS220で「NO」と判定し、図4のS230にて、対象物(即ち、この例ではナット65)が緩んだと判定すると共に、逆転オートストップフラグをセットする。更に、制御回路46は、図4のS240にて、ホールセンサ信号Hのエッジのカウントを開始する。
以上のような第1実施形態の電動工具1によれば、以下の効果を奏する。
(1a)制御回路46は、モータ4を逆転方向に駆動し始めてから、図4のS220で「NO」と判定すると、即ち打撃が発生しなくなったと判定すると、対象物が緩んだと判定して、ホールセンサ信号Hのエッジのカウントを開始する。そして、制御回路46は、この時点から所定期間の間(即ち、ホールセンサカウント値が設定値Nsに達するまでの間)、モータ4への電力供給を停止してモータ4をフリーラン状態にし、その後、モータ4にブレーキをかけてモータ4を停止させる。
(1b)ブレーキ待ち期間は、ホールセンサカウント値が設定値Nsに達するまでの期間であり、つまりは、設定値Nsによって決まる設定回転量だけモータ4が回転する期間である。このため、緩める対象物の戻り量を安定させ易い。尚、設定回転量は、本実施形態では、電気角で「60°×設定値Ns」である。電気角の60°は、ホールセンサ信号Hにおけるエッジの発生間隔である。
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、電動工具の符号としては、第1実施形態と同じ“1”を用いる。また、符号“1”以外についても、第1実施形態と同じ符号は、第1実施形態と同一の構成や処理を示すものであって、先行する説明を参照する。そして、これらのことは、後述する他の実施形態についても同様である。
第2実施形態の電動工具1では、第1実施形態と比較すると、制御回路46が、図4のオートストップ検出処理に代えて、図8のオートストップ検出処理を行う。
[2−1−1]
S240が削除されており、その代わりに、S215が設けられている。制御回路46は、S210で「YES」と判定した場合に、S215に進み、そのS215にて、S240と同じ処理、即ち、ホールセンサカウント処理を開始する処理を行う。そして、その後、S220に進む。
S225が追加されている。制御回路46は、S220で「YES」と判定した場合に、そのS225に進み、ホールセンサカウント値を0にリセットする。そして、その後、再びS220の判定を行う。S225でホールセンサカウント値がリセットされると、ホールセンサ信号Hのエッジのカウントが最初から開始(即ちリスタート)されることとなる。
以上のような第2実施形態の電動工具1によれば、第1実施形態について述べた効果に加えて、以下の効果を奏する。
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態の電動工具1では、第1実施形態と比較すると、制御回路46が、図4のオートストップ検出処理に代えて、図10のオートストップ検出処理を行う。
図10に示すように、制御回路46は、オートストップ検出処理では、S230の処理を行った後、S235に進む。
尚、計時処理は、例えば、一定時間毎に起動されるタイマ割り込み処理として実行される。そして、制御回路46は、図11に示すように、計時処理では、S310にて、時間の計測値に相当するタイマ値をインクリメントし、その後、当該計時処理を終了する。このため、制御回路46は、図10のS245では、具体的には、計時処理の起動を許可する。また、例えば、図3のS110にてトリガスイッチ21がオフ状態になっていると判定された場合に、タイマ値がクリアされると共に、計時処理の起動が禁止される。
このような第3実施形態において、制御回路46は、図12における時刻t2に示すように、速度増減変化が発生しない時間が判定時間T2を超過して、対象物が緩んだと判定すると、モータ4をフリーラン状態にすると共に、時間の計測を開始する。そして、時間の計測値が待ち時間Twに到達すると、図12における時刻t3に示すように、モータ4にブレーキをかけてモータ4を停止させる。
第3実施形態の電動工具1において、ブレーキ待ち期間は、待ち時間Twが経過するまでの期間である。このため、ブレーキ待ち期間を時間で管理することができる。よって、ホールセンサ信号Hのエッジをカウントするための処理を行わなくても済む。
[4−1.第3実施形態との相違点]
第4実施形態の電動工具1では、第3実施形態と比較すると、制御回路46が、モータ4に流れた電流(以下、モータ電流)に基づいて打撃を検出する点が異なる。
図13のオートストップ検出処理は、図10のオートストップ検出処理と比較すると、S210,S220の代わりに、S410,S420が設けられている。
制御回路46は、図14における時刻t2に示すように、電流増減変化が発生しない時間が判定時間T2を超過すると、対象物が緩んだと判定して、モータ4をフリーラン状態にすると共に、時間の計測を開始する。そして、時間の計測値が待ち時間Twに到達すると、図14における時刻t3に示すように、モータ4にブレーキをかけてモータ4を停止させる。このような第4実施形態によっても、第3実施形態と同様の効果が得られる。
[5−1.第1実施形態との相違点]
第5実施形態の電動工具1では、第1実施形態と比較すると、制御回路46が、図4のオートストップ検出処理に代えて、図15のオートストップ検出処理を行う。
図15に示すように、制御回路46は、オートストップ検出処理を開始すると、S510にて、モータ回転速度が所定の緩み判定値を超えたか否かを判定し、モータ回転速度が緩み判定値を超えるまで待つ。そして、制御回路46は、S510にて、モータ回転速度が緩み判定値を超えたと判定すると、S230に進み、対象物が緩んだと判定して、逆転オートストップフラグをセットする。その後の処理は第1実施形態と同じである。
以上のような第5実施形態の電動工具1によっても、第1実施形態について述べた上記(1a),(1b)と同様の効果を奏する。また、第5実施形態の制御回路46は、モータの回転速度が緩み判定値を超えた場合に、対象物が緩んだと判定する。このため、対象物が緩んだことを簡単に判定することができ、高い判定精度も得られる。
また、図15におけるS510の処理は、第3実施形態に対しても適用することができる。つまり、図10におけるS210,S220の処理を、図15におけるS510の処理に置き換えても良い。
第1〜第5実施形態の各々において、制御回路46は、図3のS160では、図3にて()内に記載しているように、モータ4への出力を、低デューティ出力としても良い。低デューティ出力とは、S140で算出された駆動デューティ比よりも小さい駆動デューティ比に応じた制御信号をゲート回路44に出力することである。詳しくは、スイッチング素子Q1〜Q6が、その小さい駆動デューティ比で駆動されるようにして、モータ4に供給する電力を、S140,S150の処理が実行される場合よりも低下させる、ということである。
[7.第7実施形態]
第1〜第5実施形態の各々において、制御回路46は、図3のS160では、図3にて{}内に記載しているように、モータ4に対して緩いブレーキをかけても良い。緩いブレーキとは、図3のS170でモータ4にかけるブレーキよりも緩いブレーキであり、モータ4が停止に至る制動力よりも小さい制動力のブレーキである。
[8.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。また、前述の数値も一例であり他の値でも良い。
Claims (11)
- モータと、
工具要素が装着される出力部を有し、前記モータの回転力によって前記出力部を回転させると共に、前記出力部に対して外部から所定値以上のトルクが加わると、前記出力部に対して該出力部の回転方向に打撃を与えるように構成された打撃機構と、
前記モータの回転方向を、前記工具要素により対象物を締め付ける方向である正転方向と、前記対象物の締め付けを緩める方向である逆転方向との、何れかに設定するために、当該電動工具の使用者により操作されるように構成された回転方向設定部と、
前記モータの駆動を指示するために前記使用者により操作されるように構成された操作部と、
前記操作部が操作されると、前記モータを前記回転方向設定部により設定された回転方向に駆動するように構成された制御部と、
前記モータが前記逆転方向に駆動された場合に、締め付け固定されていた前記対象物が緩んだか否かを判定するように構成された判定部と、を備え、
前記制御部は、
前記モータを前記逆転方向に駆動し始めてから、前記判定部により前記対象物が緩んだと判定されると、所定期間の間、前記モータへの電力供給を停止して前記モータをフリーラン状態にし、その後、前記モータにブレーキをかけて該モータを停止させるように構成されており、
前記判定部は、前記モータが前記逆転方向に駆動され始めてから、前記打撃の発生によって現れる特定の現象を検出すると共に、前記現象を検出してから前記現象が所定の判定時間以内に発生しないと判定すると、前記対象物が緩んだと判定するように構成され、
更に、前記制御部は、前記判定時間を、バッテリから前記モータに供給されるバッテリ電圧に応じて、当該バッテリ電圧が大きいほど小さい値に設定するように構成されている、
電動工具。 - モータと、
工具要素が装着される出力部を有し、前記モータの回転力によって前記出力部を回転させると共に、前記出力部に対して外部から所定値以上のトルクが加わると、前記出力部に対して該出力部の回転方向に打撃を与えるように構成された打撃機構と、
前記モータの回転方向を、前記工具要素により対象物を締め付ける方向である正転方向と、前記対象物の締め付けを緩める方向である逆転方向との、何れかに設定するために、当該電動工具の使用者により操作されるように構成された回転方向設定部と、
前記モータの駆動を指示するために前記使用者により操作されるように構成された操作部と、
前記操作部が操作されると、前記モータを前記回転方向設定部により設定された回転方向に駆動するように構成された制御部と、
前記モータが前記逆転方向に駆動された場合に、締め付け固定されていた前記対象物が緩んだか否かを判定するように構成された判定部と、を備え、
前記制御部は、
前記モータを前記逆転方向に駆動し始めてから、前記判定部により前記対象物が緩んだと判定されると、所定期間の間、前記モータに供給する電力を低下させ、その後、前記モータにブレーキをかけて該モータを停止させるように構成されており、
前記判定部は、前記モータが前記逆転方向に駆動され始めてから、前記打撃の発生によって現れる特定の現象を検出すると共に、前記現象を検出してから前記現象が所定の判定時間以内に発生しないと判定すると、前記対象物が緩んだと判定するように構成され、
更に、前記制御部は、前記判定時間を、バッテリから前記モータに供給されるバッテリ電圧に応じて、当該バッテリ電圧が大きいほど小さい値に設定するように構成されている、
電動工具。 - モータと、
工具要素が装着される出力部を有し、前記モータの回転力によって前記出力部を回転させると共に、前記出力部に対して外部から所定値以上のトルクが加わると、前記出力部に対して該出力部の回転方向に打撃を与えるように構成された打撃機構と、
前記モータの回転方向を、前記工具要素により対象物を締め付ける方向である正転方向と、前記対象物の締め付けを緩める方向である逆転方向との、何れかに設定するために、当該電動工具の使用者により操作されるように構成された回転方向設定部と、
前記モータの駆動を指示するために前記使用者により操作されるように構成された操作部と、
前記操作部が操作されると、前記モータを前記回転方向設定部により設定された回転方向に駆動するように構成された制御部と、
前記モータが前記逆転方向に駆動された場合に、締め付け固定されていた前記対象物が緩んだか否かを判定するように構成された判定部と、を備え、
前記制御部は、
前記モータを前記逆転方向に駆動し始めてから、前記判定部により前記対象物が緩んだと判定されると、所定期間の間、前記モータに該モータが停止に至る制動力よりも小さい制動力のブレーキをかけ、その後、前記モータに前記所定期間における制動力よりも大きい制動力のブレーキをかけて該モータを停止させるように構成されており、
前記判定部は、前記モータが前記逆転方向に駆動され始めてから、前記打撃の発生によって現れる特定の現象を検出すると共に、前記現象を検出してから前記現象が所定の判定時間以内に発生しないと判定すると、前記対象物が緩んだと判定するように構成され、
更に、前記制御部は、前記判定時間を、バッテリから前記モータに供給されるバッテリ電圧に応じて、当該バッテリ電圧が大きいほど小さい値に設定するように構成されている、
電動工具。 - モータと、
工具要素が装着される出力部を有し、前記モータの回転力によって前記出力部を回転させると共に、前記出力部に対して外部から所定値以上のトルクが加わると、前記出力部に対して該出力部の回転方向に打撃を与えるように構成された打撃機構と、
前記モータの回転方向を、前記工具要素により対象物を締め付ける方向である正転方向と、前記対象物の締め付けを緩める方向である逆転方向との、何れかに設定するために、当該電動工具の使用者により操作されるように構成された回転方向設定部と、
前記モータの駆動を指示するために前記使用者により操作されるように構成された操作部と、
前記操作部が操作されると、前記モータを前記回転方向設定部により設定された回転方向に駆動するように構成された制御部と、
前記モータが前記逆転方向に駆動された場合に、締め付け固定されていた前記対象物が緩んだか否かを判定するように構成された判定部と、を備え、
前記制御部は、
前記モータを前記逆転方向に駆動し始めてから、前記判定部により前記対象物が緩んだと判定されると、所定期間の間、前記モータへの電力供給を停止して前記モータをフリーラン状態にし、その後、前記モータにブレーキをかけて該モータを停止させるように構成されており、
前記判定部は、前記モータが前記逆転方向に駆動され始めてから、前記打撃の発生によって現れる特定の現象を検出すると共に、前記現象を検出してから前記現象が所定の判定時間以内に発生しないと判定すると、前記対象物が緩んだと判定するように構成され、
更に、前記制御部は、前記操作部の操作量に応じて前記モータの回転速度を制御すると共に、前記判定時間を、前記操作部の操作量に応じて、当該操作量が大きいほど大きい値に設定するように構成されている、
電動工具。 - モータと、
工具要素が装着される出力部を有し、前記モータの回転力によって前記出力部を回転させると共に、前記出力部に対して外部から所定値以上のトルクが加わると、前記出力部に対して該出力部の回転方向に打撃を与えるように構成された打撃機構と、
前記モータの回転方向を、前記工具要素により対象物を締め付ける方向である正転方向と、前記対象物の締め付けを緩める方向である逆転方向との、何れかに設定するために、当該電動工具の使用者により操作されるように構成された回転方向設定部と、
前記モータの駆動を指示するために前記使用者により操作されるように構成された操作部と、
前記操作部が操作されると、前記モータを前記回転方向設定部により設定された回転方向に駆動するように構成された制御部と、
前記モータが前記逆転方向に駆動された場合に、締め付け固定されていた前記対象物が緩んだか否かを判定するように構成された判定部と、を備え、
前記制御部は、
前記モータを前記逆転方向に駆動し始めてから、前記判定部により前記対象物が緩んだと判定されると、所定期間の間、前記モータに供給する電力を低下させ、その後、前記モータにブレーキをかけて該モータを停止させるように構成されており、
前記判定部は、前記モータが前記逆転方向に駆動され始めてから、前記打撃の発生によって現れる特定の現象を検出すると共に、前記現象を検出してから前記現象が所定の判定時間以内に発生しないと判定すると、前記対象物が緩んだと判定するように構成され、
更に、前記制御部は、前記操作部の操作量に応じて前記モータの回転速度を制御すると共に、前記判定時間を、前記操作部の操作量に応じて、当該操作量が大きいほど大きい値に設定するように構成されている、
電動工具。 - モータと、
工具要素が装着される出力部を有し、前記モータの回転力によって前記出力部を回転させると共に、前記出力部に対して外部から所定値以上のトルクが加わると、前記出力部に対して該出力部の回転方向に打撃を与えるように構成された打撃機構と、
前記モータの回転方向を、前記工具要素により対象物を締め付ける方向である正転方向と、前記対象物の締め付けを緩める方向である逆転方向との、何れかに設定するために、当該電動工具の使用者により操作されるように構成された回転方向設定部と、
前記モータの駆動を指示するために前記使用者により操作されるように構成された操作部と、
前記操作部が操作されると、前記モータを前記回転方向設定部により設定された回転方向に駆動するように構成された制御部と、
前記モータが前記逆転方向に駆動された場合に、締め付け固定されていた前記対象物が緩んだか否かを判定するように構成された判定部と、を備え、
前記制御部は、
前記モータを前記逆転方向に駆動し始めてから、前記判定部により前記対象物が緩んだと判定されると、所定期間の間、前記モータに該モータが停止に至る制動力よりも小さい制動力のブレーキをかけ、その後、前記モータに前記所定期間における制動力よりも大きい制動力のブレーキをかけて該モータを停止させるように構成されており、
前記判定部は、前記モータが前記逆転方向に駆動され始めてから、前記打撃の発生によって現れる特定の現象を検出すると共に、前記現象を検出してから前記現象が所定の判定時間以内に発生しないと判定すると、前記対象物が緩んだと判定するように構成され、
更に、前記制御部は、前記操作部の操作量に応じて前記モータの回転速度を制御すると共に、前記判定時間を、前記操作部の操作量に応じて、当該操作量が大きいほど大きい値に設定するように構成されている、
電動工具。 - 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の電動工具であって、
前記所定期間は、前記モータが所定の回転量だけ回転する期間である、
電動工具。 - 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の電動工具であって、
前記所定期間は、所定の待ち時間が経過するまでの期間である、
電動工具。 - 請求項8に記載の電動工具であって、
前記待ち時間を、前記モータの回転速度又は該回転速度に関連する物理量に基づいて設定するように構成された時間設定部、を更に備える、
電動工具。 - 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の電動工具であって、
前記制御部は、
前記判定部が前記現象を検出する毎に前記モータの回転量の計測を開始し、前記判定部により前記対象物が緩んだと判定されてから、前記回転量の計測値が所定の設定値に到達するまでの期間を、前記所定期間とするように構成されている、
電動工具。 - 請求項10に記載の電動工具であって、
前記判定部は、
前記特定の現象として、前記打撃の終了時に現れる現象である打撃終了現象を、少なくとも検出するように構成されている、
電動工具。
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